JPH0269517A - 芳香族ポリエステルの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステルの製造方法

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JPH0269517A
JPH0269517A JP22084388A JP22084388A JPH0269517A JP H0269517 A JPH0269517 A JP H0269517A JP 22084388 A JP22084388 A JP 22084388A JP 22084388 A JP22084388 A JP 22084388A JP H0269517 A JPH0269517 A JP H0269517A
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杉本 宏明
Yoshitaka Obe
大部 良隆
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岩田 篤和
Kazuo Hayatsu
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐熱性に優れ、かつ溶融成形性の良好な芳香族
ポリエステルの製造方法に関する。
[従来の技術] 耐熱性ポリエステルを得る試みは古く、芳香族ジカルボ
ン酸と芳香族ジフェノールとからなる芳香族ポリエステ
ルや、芳香族オキシカルボン酸から得られる芳香族ポリ
エステルについての知見は多い。
芳香族ポリエステルの製造方法としては、懸濁重合法、
界面重合法、溶液重合法、塊状重合法などが知られてい
るが、前3者は後処理、例えば溶剤除去、重合体の洗浄
、排水負荷といった問題を有している。塊状重合は経済
性は好ましいが、ポリエステルの重縮合反応の平衡定数
がポリアミドに比べて小さいため、重縮合反応を進める
ためには反応温度を上げるか、減圧下に反応を行い、副
生ずる物質を急速に除去する方法を取る必要があった。
特に、耐熱性ポリエステルは高温での反応を要求される
ため、安定な状態でポリマーを得ることがなかなか難し
いという問題があった。
[発明が解決しようとする課題J かかる現状に鑑み、本発明の目的は耐熱性に優れ、かつ
成形性、特に溶融成形性の良好な芳香族ポリエステルを
均一な品質で安定に製造する方法を提供することである
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、実質的に重縮合時に溶媒のない塊状
重縮合法により芳香族ポリエステルを製造するにあたり
、 下式(^)、(B)及び(C)で表わされる化合物を(
A) 30〜80%JI/%、(B)10〜35モル%
、及び(C)10〜35モル%で混合して反応槽に仕込
み、重縮合させることにより、芳香族ポリエステルを製
造する方法において、該重縮合反応が270〜380℃
で行われ、生成した芳香族ポリエステルの流動温度が2
40″C以上で、かつ重縮合温度より20℃以上低い温
度に達した時点で、反応槽の内容物である芳香族ポリエ
ステルを溶融状態で回収することを特徴とする芳香族ポ
リエステルの製造方法に関するものである。
(A)R1O−X−COOR1 である++R1は水素、ホルミル基、アセチル基、プロ
ピオニル基、ベンゾイル基から選ばれ、Rtは水素、炭
素数1〜6のアルキル、6〜18のアリール基から選ば
れる。) (B ) RsOA r  ORs (ただしArは二価の芳香族基である。R1は水素、ア
セチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基から選ばれる
。) (C) Ra CO−A r ’ −CORa(ただし
Ar’は二価の芳香族基であり、Arる。R4は水酸基
、OR,、ハロゲンから選ばれ、R,は水素、炭素数1
〜6のアルキル、6〜18のアリール基から選ばれる。
) 上述の式(A)、(B)及び(C)で表わされる化合物
を(A)30〜80モル%、(B)10〜35モル%、
及び(C)10〜35モル%で混合し、重縮合させるこ
とにより得られる芳香族ポリエステルは結晶性で、機械
的物性、耐薬品性、耐熱性に優れているといった特徴を
有している。
各化合物の更に好ましい混合割合は、(A)40〜70
モル%、(B)15〜30モル%、及び(C)15〜3
0モル%である。更に溶融状態で異方性を示すものもあ
り、良好な溶融成形性をも有する。
化合物(A)の割合が80モル%を越えると、芳香族ポ
リエステル中には加熱によって溶融しない部分が存在す
る場合が多いため、溶融加工性が著しく悪くなり、また
30モル%未満では芳香族ポリエステルの結晶性が低く
、好ましくない、化50モル%を下回ると、目的の芳香
族ポリエステルの結晶性が減少して好ましくない。
化合物(β)及び(C)の割合が10〜35モル%にあ
るとき、芳香族ポリエステルはバランスの取れた特徴を
示す。
なお仕込み時における化合物CB)と(C)のモル比は
ポリマー物性、特に熱安定性から90〜115:100
、好ましくは100〜110:100である。
式(A)で表わされる化合物の例としてはp−ヒドロキ
シ安息香酸、p−ホルモキシ安息香酸、p−アセトキシ
安息香酸、p−プロビロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ
安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p
−ヒドロキシ安息香酸フェニル、p−ヒドロキシ安息香
酸ベンジル、p−アセトキシ安息香酸メチル、2−ヒド
ロキシ−6−ナフトエ酸、2−アセトキシ−6−ナフト
エ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸メチル、2−ヒ
ドロキシ−6−ナフトエ酸フェニル、2−アセトキシ−
6−ナフトエ酸メチル等を挙げることができる。特に好
ましい化合物は、p−ヒドロキシ安息香酸、及び/又は
そのエステル形成性誘導体である。
式(B)で表わされる化合物の例として、ヒドロキノン
、レゾルシン、4.4° −ジヒドロキシジフェニル、
44°−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4゛−ジヒ
ドロキシジフェニルメタン、4.4°−ジヒドロキシジ
フェニルエタン、4゜4°−ジヒドロキシジフェニルエ
ーテル、2.2ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4.4°−ジヒドロキシジフェニルスルホン、44
゛−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、2゜6−ジヒ
ドロキシナフタレン、1.4−ジヒドロキシナフタレン
、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1.4−ジアセト
キシベンゼン、1.3−ジアセトキシベンゼン、4.4
’ −ジプロピオニルオキシジフェニル、2.6−ジカ
ルボキシナフタレン等や、これらのアルキル、アリール
、アルコキシ、ハロゲン基の核置換体を挙げることがで
きる。特に好ましい化合物は、ヒドロキノン、4゜4°
−ジヒドロキシジフェニル、及び/又はそのエステル形
成性誘導体から選ばれたものである。
式(C)で表わされる化合物の例として、テレフタル酸
、イソフタル酸、4,4°−ジカルボキシジフェニル、
1.2−ビス(4−カルボキシフェノキシ)エタン、2
.6−ジカルボキシナフタレン、1.4−ジカルボキシ
ナフタレン、1.5ジカルボキシナフクレン、テレフタ
ル酸ジメチル、イソフクル酸ジメチル、テレフタル酸ジ
フェニル、イソフクル酸ジフェニル、テレフタル酸ジク
ロリド、イソフタル酸ジクロリド、4.4゜ジメトキシ
カルボニルジフェニル、2,6−シメチルカルボニルナ
フタレン、1.4−ジクロルカルボニルナフタレン、1
,5−ジフェノキシカルボニルナフタレンや、これらの
アルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン基の核置換
体を挙げることができる。
本発明の芳香族ポリエステルは上記の(A)、(B)及
び(C)で表わされる化合物からなる混合物を重合槽中
で重縮合反応させることにより得られるが、これ等化合
物の重合槽への仕込みは一括方式でも、分割方式でもよ
い。反応は不活性気体、例えば窒素雰囲気下に常圧、減
圧、又はそれ等の組合わせで行うことができ、プロセス
は回分式、連続式、又はそれ等の組み合わせを採用でき
る。
なお式(A)、(B)及び(C)で表わされる化合物を
より重縮合反応し易い化合物に変える反応(例えばエス
テル化反応)を重縮合反応に先立って、該重縮合反応を
行うのとは別の、又は同一の反応槽で行った後、引き続
き重縮合反応を行うこともできる。
本発明における重縮合反応の温度は、270〜380℃
が好ましく、より好ましくは280〜330℃である。
温度が270℃より低いと反応の進行が遅く、380℃
を越えると分解等の副反応が起こりやすい。多段階の反
応温度を採用しても構わないし、場合により、昇温途中
で、あるいは最高温度に達したらすぐに反応生成物であ
る芳香族ポリエステルを溶融状態で抜出し、回収するこ
ともできる。
重縮合反応の触媒として、Ge、Sn、Ti、Sb、、
Go、Mn等の化合物を用いることもてき反応槽の形状
は既知のものを用いることができる。II型の撹拌槽の
場合、多段のパドル翼、タービン翼や、ダブルヘリカル
翼が好ましく、横型の撹拌槽では、1軸、又は2軸の撹
拌軸に垂直に、種々の形状の翼、例えばレンズ翼、眼鏡
質、長円平板翼等が設置されているものがよい、また翼
にねじれを付けて、撹拌性能や送り機構を向上させたも
のもよい。
反応槽の加熱は熱媒、気体、電気ヒーターにより行うが
、均一加熱という目的で撹拌軸、翼、邪魔板等も加熱す
ることが好ましい。
反応槽が多段に分かれていたり、仕切られている場合に
は、最終の部分の反応温度が本発明でいうところの重縮
合温度である。
重縮合反応の時間は反応条件等により適宜状められるべ
きであるが、該反応温度において0.5〜5時間が好ま
しい。
本発明において重要であるのは重縮合反応により得られ
るポリエステルの流動温度が240℃以上で、かつ重縮
合温度より20℃以上低い点である。更に好ましくは得
られるポリエステルの流動温度が260℃以上で、かつ
Itlii合温度より25℃以上低いことがよい、流動
温度が240℃以上ないと、ポリエステルの分子量が十
分でな(、成形加工上、物性上問題がある。また固相重
合等の後処理を施すにしても、ポリエステル同士の融着
や副生物が大量に生じ、経済的にも好ましくない。
流動温度が重縮合温度に近いと、ポリエステルの粘度が
高(なり、回収が難しくなるばかりか、撹拌混合性も悪
(なり、不均一加熱のため、ポリマーの熱安定性゛に悪
影響を及ぼす。
ポリエステルを溶融状態で取出すのは不活性気体雰囲気
中が好ましいが、水分が少なければ空気中でも良い。
溶融状態でポリエステルを取出す機構としては押出機、
ギヤポンプが考えられるが、単なるパルプだけでも良い
、取出されたものは、目的に応じて、ストランドカッタ
ー、シートカッター、粉砕機等で細かくすることができ
る。
溶融粘度に大きな変化を与えない前提で、重縮合系に溶
媒、滑剤、安定剤、添加剤を加えておくこともできる。
[実施例1 以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
なおポリエステルの流動温度とは溶融流動性を表わす指
標であり、その測定方法としては毛細管型レオメータ−
(@島津製作所製フローテスターCFT−500型)で
測定され、4℃/分の昇温速度で加熱溶融されたサンプ
ル樹脂を100kg/dの荷重の下で、内径1+s、長
さlO−のノズルから押出した時に、該溶融粘度が48
.000ポイズを示す点における温度として表わされる
また本発明におけるポリエステルは、結晶性のため均一
に溶解しうる溶媒がなかったりして、分子量測定が困難
であるものが多く、分子量の目安として流動温度を用い
る。
光学異方性の測定は加熱ステージ上に置かれた粒径25
0pm以下のサンプル樹脂粉末を偏光下25℃/分で昇
温して自限観察により行った。
重量減少は理学電気■製の熱天秤TG−DTA標準型を
用いて、粒径250.un以下のサンプル樹脂的20■
を空気中において昇温速度10℃/分で加熱した時の重
量の経時変化を測定した。またこの測定値から、もとの
重量に対して2.5%の重量減少率を示す温度を求めた
成形品の引張試験はASTM  D−638に準拠し、
ダンベル型試験片を用い、試料数6、標線間距M40w
a、引っ張り速度5閣/分で行った。
熱変形温度はASTM  D−648に従い、18.6
kg/dの圧力下に測定した。成形品の白色度は大きさ
40mX40mの板状成形品を用い、日本電色工業■製
のデジタル色差計ND−101−DPにより測定した。
測定値は純黒を0、純白をlOOとし、酸化チタンの標
準品(白色度94.5)で補正して求めた。
実施例1 3段パドル翼を存し、かつ重合槽の槽壁と撹拌翼との間
隙の小さい重合槽にp−アセトキシ安息香酸1.152
g (6,40モル)、4.4ジアセトキシジフ工ニル
491g (1,82モル)及び4.4°−ジカルボキ
シジフェニル436g(1,80モル)を仕込んだ、内
容物を窒素ガス雰囲気下に撹拌しながら200 ’Cか
ら1℃/分の速度で昇温し、320℃で2時間20分重
合させた。
この間に重縮合反応によって副生ずる酢酸を留去し続け
た。重合途中でポリマーをサンプリングし、その流動温
度を測定した。320℃で1時間での流動温度が267
℃で、2時間で286℃であった。
重合槽の下部にあるバルブを開け、窒素雰囲気下の取出
し箱にポリエステルを抜出した。ポリエステルは溶融状
態で容易に抜出すことができ、反応槽を後で分解してみ
たが槽壁やバルブ部にポリエステルは殆ど付着していな
かった。
取出したポリエステルを粉砕機で平均粒径1圓以下の粒
子に粉砕した後、流動温度を測定したところ、293℃
であった。 ポリマーの収量は、1.455g (理論
収量に対して98.8%)であった。
このポリマー粉末はキシレン、テトラヒドロフラン、ク
ロロホルム、フェノールとテトラクロルエタンとの6:
4混合物(体積)、及びm−クレゾールにそれぞれ不溶
であった。このポリマーは325℃以上の溶融状態で光
学異方性が観察され、また広角X線回折から結晶性であ
ることが認められた。このポリマーは250℃まで重量
減少を示さず、元の重量に対して2.5%の重量減少率
を示す温度は412℃であった。
このポリエステル600gと直径13μm、平均長さ5
0μmのガラス繊維400gとからなる混合物は330
℃で良好に造粒することができ、ベレットを得た。この
ベレットは住人重機械工業■製の射出成形機ネオマット
N47/2Bによりシリンダー温度335℃で良好に射
出成形することができ、試験片を得た。得られた試験片
は引張強度980 kg/cd、弾性率5. 2 X 
10’ kg/cffl、熱変形温度246 ’C1白
色度73であった。
比較例1 実施例1において320℃での重縮合を更に2時間続け
たところ、撹拌負荷が異常に大きくなり、撹拌が停止し
た。この時のポリエステルの流動温度は311 ’Cで
あり、反応槽から抜出すことができなかった。
比較例2 実施例1において重縮合温度が320℃に達した時点で
実施例1と同様にしてポリエステルの抜出しを行った。
このときのポリエステルの流動温度は226℃であった
このポリマーは250℃までで1.7%の重量減少を示
し、元の重量に対して2.5%の重N減少率を示す温度
は277 ’Cであった。
このポリエステル600gと直径13μm、平均長さ5
0μmのガラス繊維4 (10gとからなる混合物の造
粒を行ったが、ガス発生が多く、問題であった。
実施例2 実施例1と同様にしてp−アセトキシ安息香酸720g
 (4,00モル)、4.4°−ジアセトキシジフェニ
ル546g (2,02モル)、テレフタル酸332g
 (2,00モル)を仕込み重縮合反応させ、サンプリ
ングによる反応物の流動温度が286℃になった320
℃2時間で内容物を抜出した。溶融状態で問題無く淡黄
褐色のポリエステルを回収することができた。
ポリエステルの収量は1,103g(理論収量に対して
99.2%)であった。
このポリマーは実施例1と同じ溶媒にそれぞれ不溶であ
った。このポリマーは325℃以上で溶融状態での光学
異方性が観察され、広角X線回折からこのポリマーが結
晶性であることが認められた。
このポリマーは250℃まで重fjk減少を示さず、元
の重量に対して2.5%の重量減少率を示す温度は41
0℃であった。
このポリマーを用いたこと以外は実施例1と同様にして
このポリマーとガラス繊維とを混合し、造粒し、330
℃で射出成形した。造粒性及び成形性は良く、試験片の
引張強度1 、 040 kg/cd、弾性率6. □
I X l O’ kg/c艷、熱変形温度238℃1
白色度74であった。
実施例3 実施例1と同じ反応槽にp−ヒドロキシ安息香酸607
g (4,40モル)、テレフタル酸ジクロリド406
g (2,00モル)、反応媒体としてのキシレン1.
84!を仕込み、窒素雰囲気下に激しく撹拌しながら1
20℃で1時間、130℃で1時間、140℃で4時間
反応させた0反応で副生ずる塩化水素はカセイソーダ水
溶液で中和した0反応率は92%であワた。このあと、
2.6−シヒドロキシナフタレン323g (2,02
モル)と無水酢酸224g (2,20モル)を仕込み
、140℃で4時間アセチル化反応を行った。
昇温速度2℃/分で320℃まで昇温し、キシレン、無
水酢酸、酢酸を除去し、実質的に無溶媒で重縮合を行っ
た。途中のサンプリングで内容物の流動温度が275℃
になってから20分後に反応槽底部のバルブを開けたと
ころ、問題な(、ポリエステルを抜出すことができた。
取出したポリエステルの流動温度は282℃であった。
ポリエステルの収量は1,100g(理論収量に対して
99.3%)であった。
このポリマーは実施例1と同じ溶媒にそれぞれ不溶であ
った。このポリマーは330℃以上で溶融状態での光学
異方性が観察され、広角X線回折からこのポリマーが結
晶性であることが認められた。
このポリマーは250℃まで重量減少を示さず、元の重
量に対して2.5%重量減少率を示す温度は425℃で
あった。
このポリマーを用いたこと以外は実施例1と同様にして
このポリマーとガラス繊維とを混合し、造粒し、330
℃で射出成形した。造粒性及び成形性は良く、試験片の
引張強度1,100kg/cd、弾性率6.  l X
 10’ kg/cd、熱変形温度248℃、白色度7
5であった。
実施例4 実施例1と同じ反応槽にp−アセトキシ安息香酸576
g (3,20モル)、2−アセトキシ−6−ナフトエ
酸644g (2,80モル)、1゜4−ジアセトキシ
−2メチルベンゼン426g(2,05モル)、テレフ
タル酸332 g(2,00モル)を仕込み、内容物を
窒素ガス雰囲気下に撹拌しながら200℃から1”C/
分の速度で昇温し、310℃で2時間50分重合させた
この間に重縮合反応によって副生ずる酢酸を留去し続け
た0重合途中でポリマーをサンプリングし、その流動温
度を測定した。310℃で1時間での流動温度が242
℃で、2時間で261’Cで、2時間30分で272℃
であった。そこで、重合槽の下部にあるバルブを開け、
窒素雰囲気下の取出し箱にポリエステルを抜出した。ポ
リエステルは溶融状態で容易に抜出すことができた。
取出したポリエステルの流動温度は279℃であった。
ポリエステルの収量は1.357g (理論収量に対し
て99.2%)であった。
二のポリマーは実施例1と同じ溶媒にそれぞれ不溶であ
った。このポリマーは320℃以上で溶融状態ての光学
異方性が観察され、広角X線回折からこのポリマーが結
晶性であることが認められた。
このポリマーは250℃まで重量減少を示さず、元の重
量に対して2.5%の重量減少率を示す温度は435℃
であった。
このポリマーを用いたこと以外は実施例1と同様にして
このポリマーとガラス繊維とを混合し、造粒し、330
℃で射出成形した。造粒性及び成形性は良く、試験片の
引張強度1,150kg/cd、弾性率6.  l X
 10’ kg/cj、熱変形温度248℃、白色度7
3であった。
[発明の効果] 本発明により、均一で良質な芳香族ポリエステルを製造
することができる。
本発明で得られる芳香族ポリエステルは繊維、フィルム
、各種の形状を有するものに成形して用いることができ
るのみならず、ポリエステルとガラス繊維、マイカ、タ
ルク、シリカ、チタン酸カリウム、ウオラストナイト、
炭酸カルシウム、石英、酸化鉄、グラファイト、炭素繊
維等とからなる組成物は機械的性質、電気的性質、耐薬
品性、耐油性に優れているので、機械部品、電気、電子
部品、自動車部品に用いることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下式(A)、(B)及び(C)で表わされる化合物を(
    A)30〜80モル%、(B)10〜35モル%、及び
    (C)10〜35モル%で混合して反応槽に仕込み、重
    縮合させることにより、芳香族ポリエステルを製造する
    方法において、該重縮合反応が270〜380℃で行わ
    れ、生成した芳香族ポリエステルの流動温度が240℃
    以上で、かつ重縮合温度より20℃以上低い温度に達し
    た時点で、反応槽の内容物である芳香族ポリエステルを
    溶融状態で回収することを特徴とする芳香族ポリエステ
    ルの製造方法 (A)R_1O−X−COOR_2 (ただしXは▲数式、化学式、表等があります▼及び▲
    数式、化学式、表等があります▼から選ばれ、その内の
    50モル%以上が▲数式、化学式、表等があります▼で
    ある。R_1は水素、ホルミル基、アセチル基、プロピ
    オニル基、ベンゾイル基から選ばれ、R_2は水素、炭
    素数1〜6のアルキル、6〜18のアリール基から選ば
    れる。) (B)R_3O−Ar−OR_3 (ただしArは二価の芳香族基である。R_3は水素、
    アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基から選ばれ
    る。) (C)R_4CO−Ar’−COR_4 (ただしAr’は二価の芳香族基であり、Ar’の内の
    50モル%以上が▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、及び/又は▲数式
    、化学式、表等があります▼で ある。R_4は水酸基、OR_5、ハロゲンから選ばれ
    、R_5は水素、炭素数1〜6のアルキル、6〜18の
    アリール基から選ばれる。)
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