JPH026850A - 触媒担体およびその製造方法 - Google Patents
触媒担体およびその製造方法Info
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- JPH026850A JPH026850A JP63156829A JP15682988A JPH026850A JP H026850 A JPH026850 A JP H026850A JP 63156829 A JP63156829 A JP 63156829A JP 15682988 A JP15682988 A JP 15682988A JP H026850 A JPH026850 A JP H026850A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、自動車および工場等から排出される燃焼排ガ
スを浄化するための浄化触媒用の金属製触媒担体および
その製造方法に関するものである。
スを浄化するための浄化触媒用の金属製触媒担体および
その製造方法に関するものである。
(従来の技術)
従来、金属製触媒担体として、アルミニウム含有フェラ
イト系ステンレス鋼を箔とし、箔を熱処理することによ
りその表面にアルミナウィスカーを形成させて担体とし
て使用する技術が、特開昭56−96.726号公報に
開示されている。この技術では、高温に耐えるステンレ
ス鋼を使用するとともに、その表面にアルミナウィスカ
ーが存在するため、ウォッシュコートとしてγ−Δf2
203等の触媒を担持させたときアルミナウィスカーが
くさびの役目をして、r−Al2O2等からなるウォッ
シュコート層と金属製触媒担体との間で強固な結合を達
成することができる。
イト系ステンレス鋼を箔とし、箔を熱処理することによ
りその表面にアルミナウィスカーを形成させて担体とし
て使用する技術が、特開昭56−96.726号公報に
開示されている。この技術では、高温に耐えるステンレ
ス鋼を使用するとともに、その表面にアルミナウィスカ
ーが存在するため、ウォッシュコートとしてγ−Δf2
203等の触媒を担持させたときアルミナウィスカーが
くさびの役目をして、r−Al2O2等からなるウォッ
シュコート層と金属製触媒担体との間で強固な結合を達
成することができる。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら特開昭56−96.726号公報で開示さ
れた触媒担体では、担体の基体をなすアルミニウム含有
フェライト系ステンレス鋼の箔とアルミナウィスカーと
の間の結合が、化学的な結合ではなく物理的な結合のみ
により達成されているため、ステンレス箔とアルミナウ
ィスカーとの間の結合力の安定性に問題があった。
れた触媒担体では、担体の基体をなすアルミニウム含有
フェライト系ステンレス鋼の箔とアルミナウィスカーと
の間の結合が、化学的な結合ではなく物理的な結合のみ
により達成されているため、ステンレス箔とアルミナウ
ィスカーとの間の結合力の安定性に問題があった。
また、基体としてのフェライト系ステンレス鋼はアルミ
ニウムを含有しているため、その塑性加工性が著しく低
下して、箔にするために非常に手間のかかる問題もあっ
た。
ニウムを含有しているため、その塑性加工性が著しく低
下して、箔にするために非常に手間のかかる問題もあっ
た。
本発明の目的は上述した課題を解消して、触媒担体であ
る金属基材とアルミナコーティングとの間の強固な結合
を達成できるとともに、塑性加工性の低下もない触媒担
体およびその製造方法を提供しようとするもである。
る金属基材とアルミナコーティングとの間の強固な結合
を達成できるとともに、塑性加工性の低下もない触媒担
体およびその製造方法を提供しようとするもである。
(課題を解決するための手段)
本発明の触媒担体は、少なくと゛もTi0.2〜0.8
重量%(以下、wt%と記す)およびC0.Of〜0.
5wし%を含有するステンレス鋼またはニッケル基合金
からなる基体の表面にA A−0−Ti−C結合で強固
に接着したアルミナ薄層を有し、かつ少なくとも一方向
に通気性を有する多孔体により形成されたことを特徴と
するものである。
重量%(以下、wt%と記す)およびC0.Of〜0.
5wし%を含有するステンレス鋼またはニッケル基合金
からなる基体の表面にA A−0−Ti−C結合で強固
に接着したアルミナ薄層を有し、かつ少なくとも一方向
に通気性を有する多孔体により形成されたことを特徴と
するものである。
また、本発明の触媒担体の製造方法は、少なくともTi
を0.2〜0.8wt%およびCを0.01〜0.5w
t%含有するステンレス鋼またはニッケル基合金を所定
形状とし、アルミナコーティングを施して熱処理して所
定形状の基材の表面にAl−〇−Ti−C結合で強固に
被着されたアルミナ薄層を形成した後生なくとも一方向
に通気性を有する多孔体よりなる所定形状の触媒担体と
するか、少なくともTiとCとを所定1含むステンレス
鋼またはニッケル基合金を所定形状とし、その後生なく
とも一方向に通気性を有する多孔体よりなる所定形状の
触媒担体とした後、アルミナコーティングを施して熱処
理をして触媒基材の表面にAl−0−T i−C結合で
強固に被着されたアルミナ薄層を形成することを特徴と
するものである。
を0.2〜0.8wt%およびCを0.01〜0.5w
t%含有するステンレス鋼またはニッケル基合金を所定
形状とし、アルミナコーティングを施して熱処理して所
定形状の基材の表面にAl−〇−Ti−C結合で強固に
被着されたアルミナ薄層を形成した後生なくとも一方向
に通気性を有する多孔体よりなる所定形状の触媒担体と
するか、少なくともTiとCとを所定1含むステンレス
鋼またはニッケル基合金を所定形状とし、その後生なく
とも一方向に通気性を有する多孔体よりなる所定形状の
触媒担体とした後、アルミナコーティングを施して熱処
理をして触媒基材の表面にAl−0−T i−C結合で
強固に被着されたアルミナ薄層を形成することを特徴と
するものである。
(作 用)
上述した構成において、基体となるステンレス鋼または
ニッケル基合金中に所定量のT1およびCを含有させて
いるため、熱処理することによりその表面に設けたアル
ミナ薄層が金属中のTiおよびCと反応し界面に強固な
A A−0−Ti−C結合が形成でき、担体とアルミナ
薄層との間に化学的な結合による強固な接合を達成でき
る。また、基体中にアルミナウィスカーを精製させるた
めのlを添加せず、アルミナコーティング層を熱処理す
ることによりアルミナウィスカーと同等以上の機能を有
するアルミナ薄層を形成させる機能を有しているため、
塑性加工性が低下することもない。
ニッケル基合金中に所定量のT1およびCを含有させて
いるため、熱処理することによりその表面に設けたアル
ミナ薄層が金属中のTiおよびCと反応し界面に強固な
A A−0−Ti−C結合が形成でき、担体とアルミナ
薄層との間に化学的な結合による強固な接合を達成でき
る。また、基体中にアルミナウィスカーを精製させるた
めのlを添加せず、アルミナコーティング層を熱処理す
ることによりアルミナウィスカーと同等以上の機能を有
するアルミナ薄層を形成させる機能を有しているため、
塑性加工性が低下することもない。
T1およびCの添加量を限定する理由は以下の通りであ
る。まず、下限については、後述する実施例から明らか
なようにTIの含有率が0.2wt%未満またはCの含
有率が0.01wt%未満の組成の場合は、アルミナ層
のはく離がみられたためである。これは、TiとCの添
加量が少ないため十分なAl−〇−TiC結合ができな
いためと考えられる。また、Cの含有率が0.5wt%
を超えると、基材金属とアルミナ層の界面にカーボンの
析出が起きて脆くはく離し易くなる。さらに、T1の含
有率が0.3wt%を超えると、熱処理の繰り返しによ
りTi−C結合層の厚さが増加し、その結合の硬さのた
めに厚くなるとはく離し易くなる。以上の理由からTi
を0.2〜0.8wt%、Cを0.01〜0.5 wt
%と限定した。
る。まず、下限については、後述する実施例から明らか
なようにTIの含有率が0.2wt%未満またはCの含
有率が0.01wt%未満の組成の場合は、アルミナ層
のはく離がみられたためである。これは、TiとCの添
加量が少ないため十分なAl−〇−TiC結合ができな
いためと考えられる。また、Cの含有率が0.5wt%
を超えると、基材金属とアルミナ層の界面にカーボンの
析出が起きて脆くはく離し易くなる。さらに、T1の含
有率が0.3wt%を超えると、熱処理の繰り返しによ
りTi−C結合層の厚さが増加し、その結合の硬さのた
めに厚くなるとはく離し易くなる。以上の理由からTi
を0.2〜0.8wt%、Cを0.01〜0.5 wt
%と限定した。
また、熱処理条件としては、600℃未満の温度では基
材金属とアルミナコーティング層との十分な密着力が得
られないためであり、一方1000℃を超えると急激な
Al−0−Ti−C結合の生成のために、もろく剥離し
やすくなる。従って熱処理温度は600〜1000℃の
範囲が最もよい。また熱処理時間は10分未満であると
強固なA I!−0−Ti−Cの結合が得られにくいた
めである。
材金属とアルミナコーティング層との十分な密着力が得
られないためであり、一方1000℃を超えると急激な
Al−0−Ti−C結合の生成のために、もろく剥離し
やすくなる。従って熱処理温度は600〜1000℃の
範囲が最もよい。また熱処理時間は10分未満であると
強固なA I!−0−Ti−Cの結合が得られにくいた
めである。
なお、Crの含有量についてはCを0.12wt%に限
定した場合、焼鈍状態における強度が10wシ%未満で
は所望する引張強度が得られず、一方25wt%を超え
ても著しい強度の改善が得られないので、Crの含有量
は10〜25wt%の範囲が好ましい。
定した場合、焼鈍状態における強度が10wシ%未満で
は所望する引張強度が得られず、一方25wt%を超え
ても著しい強度の改善が得られないので、Crの含有量
は10〜25wt%の範囲が好ましい。
さらに、アルミナ層の厚さは後述する実施例がら明らか
なように、5.0 μmを超えると熱膨張差の影響を受
けてはく離しやすくなるとともに、0゜1μm未満では
Al−トTi−Cの結合が少なくウォッシュコートを付
ける際の一次コートの役目を果たさなくなる。従って、
アルミナ層の質さは0.1〜5.0 μmの範囲である
と好ましい。
なように、5.0 μmを超えると熱膨張差の影響を受
けてはく離しやすくなるとともに、0゜1μm未満では
Al−トTi−Cの結合が少なくウォッシュコートを付
ける際の一次コートの役目を果たさなくなる。従って、
アルミナ層の質さは0.1〜5.0 μmの範囲である
と好ましい。
以下、本発明の各構成要件の好ましい態様について、さ
らに詳細に説明する。
らに詳細に説明する。
(1)基体について
(a) 基体形状の好ましい態様としては、以下の第
1表に示すものがよい。
1表に示すものがよい。
第 1 表
以下の第2表に示す必須成分および添加元素からなる組
成である必要がある。
成である必要がある。
第2表
そのうち、好ましいステンレス鋼として、以下の第3表
に示す組成のものがあげられる。
に示す組成のものがあげられる。
とする)
(c) Ni基合金の組成範囲(単位はすべてwt%
とする) 以下の第4表に示す主成分および添加元素からなる組成
である必要がある。
とする) 以下の第4表に示す主成分および添加元素からなる組成
である必要がある。
第4表
そのうち、好ましいN1基合金として、以下の第5表に
示す組成の合金があげられる。
示す組成の合金があげられる。
(2)多孔体の形状について
以下の第6表に示すように、各基材に対して好ましい多
孔体の形状が存在する。
孔体の形状が存在する。
第
表
(3) アルミナ薄層について
主成分が60wt%以上のアルミナよりなり、後述する
実施例から明らかなようにその厚さは0.1〜5.0
μmであると好ましい。
実施例から明らかなようにその厚さは0.1〜5.0
μmであると好ましい。
アルミナ薄層は、アルミナゾル溶液か、アルミニウム金
属アルコキシド溶液か、またはアルミナ懸濁液によるデ
ィッピング法あるいはスプレー法によりコーティングを
施した後、150〜400℃で30分以上乾燥して後6
00〜1000℃で10分間以上の所定の熱処理を実施
することにより形成することができる。
属アルコキシド溶液か、またはアルミナ懸濁液によるデ
ィッピング法あるいはスプレー法によりコーティングを
施した後、150〜400℃で30分以上乾燥して後6
00〜1000℃で10分間以上の所定の熱処理を実施
することにより形成することができる。
(4)Al−〇−T i−C結合層について前記所定の
熱処理後、基体金属とアルミナ薄層の界面に0.5 μ
m以下の^β−〇−T i−Cの結合層が存在する。こ
れは基体金属中の11原子が加熱により表面層に拡散し
TiCを形成し、金属基体中のCとアルミナ薄層中のO
原子をTi原子が介在することで結び付けAl−0−T
i−C結合層を形成し強固な化合結合をするためである
。
熱処理後、基体金属とアルミナ薄層の界面に0.5 μ
m以下の^β−〇−T i−Cの結合層が存在する。こ
れは基体金属中の11原子が加熱により表面層に拡散し
TiCを形成し、金属基体中のCとアルミナ薄層中のO
原子をTi原子が介在することで結び付けAl−0−T
i−C結合層を形成し強固な化合結合をするためである
。
〈実施例)
上述したように、本発明の^β−0−T i−C結合を
達成するには、少なくともTi0.2〜(1,3wt%
およびC0,01〜0.5wt%を含有するステンレス
鋼またはニッケル基合金よりなる所定組成の基材の表面
にアルミナコーティングを施した後600〜1000℃
で10分間以上の所定の熱処理を実施すれば得られるが
、実際に製品に応用する場合は以下に示す4方法が好適
である。
達成するには、少なくともTi0.2〜(1,3wt%
およびC0,01〜0.5wt%を含有するステンレス
鋼またはニッケル基合金よりなる所定組成の基材の表面
にアルミナコーティングを施した後600〜1000℃
で10分間以上の所定の熱処理を実施すれば得られるが
、実際に製品に応用する場合は以下に示す4方法が好適
である。
第1図〜第4図はそれぞれ本発明の触媒担体の製造方法
の一例を示すフローチャートである。第1図に示すフロ
ーチャートでは、金属条からコルゲート状のハニカム担
体を作製する例を示している。まず、前述の所定組成の
金属条を作製する。
の一例を示すフローチャートである。第1図に示すフロ
ーチャートでは、金属条からコルゲート状のハニカム担
体を作製する例を示している。まず、前述の所定組成の
金属条を作製する。
条を作製する方法は圧延等の従来から公知の方法を使用
できる。次に、金属条をコルゲート状の箔とするととも
に、コルゲート状の箔と平面状の金属条とを交互に重ね
て巻まわしハニカム状基材を作製する。得られたハニカ
ム状基材に対して所定のアルミナコーティングを施し、
その後前述の所定の熱処理を実施して基体金属とアルミ
ナ薄層の界面にAl−0−Ti−C結合層を形成させて
ハニカム状の少なくとも一方向に通気性を有する触媒担
体を得ている。第2図に示すフローチャートは第1図に
示す金属条から触媒担体を作製する例の変形例を示して
いる。本例では同様に金属条を作製した後、金属条に対
して先にアルミナコーティングを施した後前述の熱処理
をしてA fl −0−T i−C結合層を形成する。
できる。次に、金属条をコルゲート状の箔とするととも
に、コルゲート状の箔と平面状の金属条とを交互に重ね
て巻まわしハニカム状基材を作製する。得られたハニカ
ム状基材に対して所定のアルミナコーティングを施し、
その後前述の所定の熱処理を実施して基体金属とアルミ
ナ薄層の界面にAl−0−Ti−C結合層を形成させて
ハニカム状の少なくとも一方向に通気性を有する触媒担
体を得ている。第2図に示すフローチャートは第1図に
示す金属条から触媒担体を作製する例の変形例を示して
いる。本例では同様に金属条を作製した後、金属条に対
して先にアルミナコーティングを施した後前述の熱処理
をしてA fl −0−T i−C結合層を形成する。
次に、コルゲート状の箔としだ後第1図の場合と同様に
ハニカム状基材としてハニカム状の少なくとも一方向に
通気性を有する触媒担体を得ている。本例では、第1図
に示すフローチャートの例と比べて1、アルミナコーテ
ィングが簡単になり生産性は良好となる。
ハニカム状基材としてハニカム状の少なくとも一方向に
通気性を有する触媒担体を得ている。本例では、第1図
に示すフローチャートの例と比べて1、アルミナコーテ
ィングが簡単になり生産性は良好となる。
第3図に示すフローチャートでは、パイプ状基材からハ
ニカム状の担体を作製する例を示している。まず、所定
組成のパイプ状基材を作製する。
ニカム状の担体を作製する例を示している。まず、所定
組成のパイプ状基材を作製する。
パイプ状基材を作製する方法は従来から公知の方法を使
用できる。次に、パイプ状基材に対してその内外表面全
体に所定のアルミナコーティングを施し、その後所定の
熱処理を実施してパイプ状基材とアルミナ薄層の界面に
A l −0−Ti−C’結合層を形成させる。最後に
、熱処理後のパイプ状基材を束ねて少なくとも一方向に
通気性を有するハニカム状触媒担体を得ている。本例で
も、変形例としてパイプ状基材を先に束ねてハニカム状
基材とした後に、アルミナコーティングを施して所定の
熱処理することにより、ハニカム状の触媒担体を得るこ
とができる。
用できる。次に、パイプ状基材に対してその内外表面全
体に所定のアルミナコーティングを施し、その後所定の
熱処理を実施してパイプ状基材とアルミナ薄層の界面に
A l −0−Ti−C’結合層を形成させる。最後に
、熱処理後のパイプ状基材を束ねて少なくとも一方向に
通気性を有するハニカム状触媒担体を得ている。本例で
も、変形例としてパイプ状基材を先に束ねてハニカム状
基材とした後に、アルミナコーティングを施して所定の
熱処理することにより、ハニカム状の触媒担体を得るこ
とができる。
第4図に示すフローチャートでは、線状基材から所定形
状の多孔体を作製する例を示している。
状の多孔体を作製する例を示している。
まず、所定組成の線状基材を作製する。線状基材を作製
する方法は従来から公知の方法を使用できる。次に、線
状基材を編み込んでニット状基材とするか、線状基材を
絡み合わせてワイヤー状基材とした後、ニット状基材ま
たはワイヤー状基材を所定形状に形成して、少なくとも
一方向に通気性を有する多孔体として触媒担体を得てい
る。
する方法は従来から公知の方法を使用できる。次に、線
状基材を編み込んでニット状基材とするか、線状基材を
絡み合わせてワイヤー状基材とした後、ニット状基材ま
たはワイヤー状基材を所定形状に形成して、少なくとも
一方向に通気性を有する多孔体として触媒担体を得てい
る。
以下、基体とアルミナ薄層との間の結合について実際の
例について説明する。
例について説明する。
実施例
まず、基体となる金属条を作製するため、真空溶解炉中
にて、以下の第7表および第8表に示す所定組成に調合
したステンレス鋼またはNi基合金を溶解して約3kg
のインゴットを作った。得られた所定組成のインゴット
に対して熱間圧延加工後冷間圧延加工と焼鈍を繰り返す
ことにより約0.5mmの厚さの金属条とした。得られ
た金属条を100mm角に切断し試験用基材とした。
にて、以下の第7表および第8表に示す所定組成に調合
したステンレス鋼またはNi基合金を溶解して約3kg
のインゴットを作った。得られた所定組成のインゴット
に対して熱間圧延加工後冷間圧延加工と焼鈍を繰り返す
ことにより約0.5mmの厚さの金属条とした。得られ
た金属条を100mm角に切断し試験用基材とした。
次に、アルミナ薄層のコーティングを以下の手順で実施
した。まず、アルミニウムイソプロポキシド10gを5
00ccの温水(75℃以上)に溶解し、少里の硝酸に
て弱酸性にした溶液をコーテイング液として準備した。
した。まず、アルミニウムイソプロポキシド10gを5
00ccの温水(75℃以上)に溶解し、少里の硝酸に
て弱酸性にした溶液をコーテイング液として準備した。
次に、基材金属の前処理として、10%硝酸、2%フッ
酸の混合酸溶液中にて基材を約10分間処理後水洗した
。前処理した基材金属を準備したコーティング溶液中に
ディッピングすることによりコーティングを行った。コ
ーティングの厚さは、引き上げ速度とディッピングの回
数によりすべて3μmになるよう調整した。最後に、コ
ーティング処理後の基材金属を電気炉中にて昇温速度2
.5℃/min、 350℃、30分間の条件で乾燥を
行った。
酸の混合酸溶液中にて基材を約10分間処理後水洗した
。前処理した基材金属を準備したコーティング溶液中に
ディッピングすることによりコーティングを行った。コ
ーティングの厚さは、引き上げ速度とディッピングの回
数によりすべて3μmになるよう調整した。最後に、コ
ーティング処理後の基材金属を電気炉中にて昇温速度2
.5℃/min、 350℃、30分間の条件で乾燥を
行った。
その後、アルミナ薄層のコーティングを実施した金属基
材に対して熱処理を実施した。熱処理は金属基材を90
0℃の電気炉中で約15分間加熱することによりAl−
0−T i−C結合を生成させて試験体とした。
材に対して熱処理を実施した。熱処理は金属基材を90
0℃の電気炉中で約15分間加熱することによりAl−
0−T i−C結合を生成させて試験体とした。
特性を評価するため、得られた試験体に対して、900
℃の電気炉中に自動で出し入れする装置を使用して加熱
冷却による熱衝撃試験を実施した。試験サイクルは90
0℃15分と室温45分との間の500サイクルとし、
試験体の表面状態を肉眼にて観察した。結果をステンレ
ス鋼を用いたものを第7表およびN1基合金を用いたも
のを第8表に示す。
℃の電気炉中に自動で出し入れする装置を使用して加熱
冷却による熱衝撃試験を実施した。試験サイクルは90
0℃15分と室温45分との間の500サイクルとし、
試験体の表面状態を肉眼にて観察した。結果をステンレ
ス鋼を用いたものを第7表およびN1基合金を用いたも
のを第8表に示す。
第 7 表のl
第 7 表の2
第
表の3
第
表の2
月1
表の1
第
表の3
基材としてステンレス鋼の結果を示す第7表およびNi
基合金の結果を示す第8表より、本発明のTIおよびC
の組成範囲を満たす例では熱?!il試験によりまった
く異常がなかったのに対し、T1またはCの組成範囲が
本発明の組成範囲を満たさない例では一部はく離が生じ
ることがわかる。
基合金の結果を示す第8表より、本発明のTIおよびC
の組成範囲を満たす例では熱?!il試験によりまった
く異常がなかったのに対し、T1またはCの組成範囲が
本発明の組成範囲を満たさない例では一部はく離が生じ
ることがわかる。
さらに、上述した実施例のうち本発明の組成範囲を満た
すステンレス鋼およびNi基合金の基材に対して、アル
ミナ層の厚さを変化させて同様に熱衝撃試験を実施した
。結果を第9表に示す。
すステンレス鋼およびNi基合金の基材に対して、アル
ミナ層の厚さを変化させて同様に熱衝撃試験を実施した
。結果を第9表に示す。
第9表の結果から、その厚さは5.0μm以下であると
好ましいことがわかる。
好ましいことがわかる。
さらに、上述した実施例のうち本発明の組成範囲を満た
すステンレス鋼及びニッケル基合金基材に対して、50
0〜1100℃の温度にて種々の時間処理後、JISK
5400に準拠した基盤目試験を行い密着状況を調べた
。なお、この時のアルミナコーティング層の厚さはすべ
て3μmに調整した。結果を第10表に示す。
すステンレス鋼及びニッケル基合金基材に対して、50
0〜1100℃の温度にて種々の時間処理後、JISK
5400に準拠した基盤目試験を行い密着状況を調べた
。なお、この時のアルミナコーティング層の厚さはすべ
て3μmに調整した。結果を第10表に示す。
また、上述の実施例中の組成Ti: 0.580. C
:0.042. Cr:19.0.Si: 0.03.
iAo: 1.00. Ni+ 11.0゜Fe:残
部のステンレス鋼基材に3μmのアルミナコーティング
を行い、900℃10分間熱処理したものをオージェ分
析すると第5図のような成分分布になり、界面近くでT
i、 Cの濃度が高(1−G−Ti−C結合が出来て
いることを示している。
:0.042. Cr:19.0.Si: 0.03.
iAo: 1.00. Ni+ 11.0゜Fe:残
部のステンレス鋼基材に3μmのアルミナコーティング
を行い、900℃10分間熱処理したものをオージェ分
析すると第5図のような成分分布になり、界面近くでT
i、 Cの濃度が高(1−G−Ti−C結合が出来て
いることを示している。
〈発明の効果)
以上の説明から明らかなように、本発明の触媒担体およ
びその製造方法によれば、金属基体中に所定量の11お
よびCを含有させているため、金属基体とアルミナ薄層
間に化学的で強固な^l−0−Ti−C結合層を形成で
き、基体とアルミナ薄層間の強固な接合を達成できる。
びその製造方法によれば、金属基体中に所定量の11お
よびCを含有させているため、金属基体とアルミナ薄層
間に化学的で強固な^l−0−Ti−C結合層を形成で
き、基体とアルミナ薄層間の強固な接合を達成できる。
また、基体中にアルミナウィスカーを生成させるための
Alを添加せず、アルミナコーティング層を熱処理する
ことによりアルミナウィスカーと同等以上のアルミナ薄
層を生成しているため、塑性加工性も低下することもな
く、所定の少なくとも一方向に通気性を有する触媒担体
を得ることができる。
Alを添加せず、アルミナコーティング層を熱処理する
ことによりアルミナウィスカーと同等以上のアルミナ薄
層を生成しているため、塑性加工性も低下することもな
く、所定の少なくとも一方向に通気性を有する触媒担体
を得ることができる。
第1図〜第4図はそれぞれ本発明の触媒担体の製造方法
の一例を示すフローチャート、第5図は本発明の触媒担
体のオージェ分析の結果を示す説明図である。 第5図 スIでツタリンヂ時闇 蝕口矛rノ 手 続 主書 正 書 平成 元年 7月 日
の一例を示すフローチャート、第5図は本発明の触媒担
体のオージェ分析の結果を示す説明図である。 第5図 スIでツタリンヂ時闇 蝕口矛rノ 手 続 主書 正 書 平成 元年 7月 日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、少なくともTi0.2〜0.8wt%およびC0.
01〜0.5wt%を含有するステンレス銅またはニッ
ケル基合金からなる基体の表面にAl−O−Ti−C結
合で強固に接着したアルミナ薄層を有し、かつ少なくと
も一方向に通気性を有する多孔体により形成されたこと
を特徴とする触媒担体。 2、少なくともTi0.2〜0.8wt%およびC0.
01〜0.5wt%を含有するステンレス鋼またはニッ
ケル基合金から金属条を作製し、金属条を一方向に通気
性を有するコルゲート状の多孔体とした後、多孔体の表
面全体にアルミナコーティングを施し、その後アルミナ
コーティングを施した多孔体に対し600〜1000℃
で10分間以上の熱処理を実施して金属条よりなる多孔
体の表面にAl−O−Ti−C結合で強固に被着された
アルミナ薄層を有することを特徴とする触媒担体の製造
方法。 3、少なくともTi0.2〜0.8wt%およびC0.
01〜0.5wt%を含有するステンレス鋼またはニッ
ケル基合金から金属条を作製し、金属条の表面にアルミ
ナコーティングを施し、アルミナコーティングを施した
金属条に対し600〜1000℃で10分間以上の熱処
理を実施して金属条の表面にAl−O−Ti−C結合で
強固に被着されたアルミナ薄層を形成した後、熱処理後
の金属条を一方向に通気性を有するコルゲート状の多孔
体とすることを特徴とする触媒担体の製造方法。 4、少なくともTi0.2〜0.8wt%およびC0.
01〜0.5wt%を含有するステンレス鋼またはニッ
ケル基合金からパイプ状基材を作製し、パイプ状基材の
表面全体にアルミナコーティングを施し、コーティング
を施したパイプ状基材に対し600〜1000℃で10
分間以上の熱処理を実施してパイプ状基材の表面にAl
−O−Ti−C結合で強固に被着をされたアルミナ薄層
を形成した後、熱処理後のパイプ状基材を束ねて一方向
に通気性を有する多孔体とすることを特徴とする触媒担
体の製造方法。 5、少なくともTi0.2〜0.8wt%およびC0.
01〜0.5wt%を含有するステンレス鋼またはニッ
ケル基合金から線状基材を作製し、線状基材を編み込ん
でニット状基材とするかまたは線状基材を絡み合わせて
ワイヤー状基材とした後、ニット状基材またはワイヤー
状基材の表面全体にアルミナコーティングを施し、アル
ミナコーティングを施したニット状基材またはワイヤー
状基材に対し600〜1000℃で10分間以上の熱処
理を施してニット状基材またはワイヤー状基材の表面に
Al−O−Ti−C結合で強固に被着されたアルミナ薄
層を形成し、その後ニット状基材またはワイヤー状基材
を成形して少なくとも一方向に通気性を有する多孔体と
することを特徴とする触媒担体の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63156829A JPH026850A (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | 触媒担体およびその製造方法 |
US07/288,424 US4931421A (en) | 1988-06-27 | 1988-12-22 | Catalyst carriers and a method for producing the same |
KR1019880018033A KR930006686B1 (ko) | 1988-06-27 | 1988-12-30 | 촉매담체 및 그의 제조방법 |
EP88312431A EP0348575B1 (en) | 1988-06-27 | 1988-12-30 | Catalyst carriers and a process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63156829A JPH026850A (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | 触媒担体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH026850A true JPH026850A (ja) | 1990-01-11 |
Family
ID=15636262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63156829A Pending JPH026850A (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | 触媒担体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH026850A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113718132A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-11-30 | 华中科技大学 | 一种利用溶质交互作用细化晶粒的Ni合金及其制备方法 |
-
1988
- 1988-06-27 JP JP63156829A patent/JPH026850A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113718132A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-11-30 | 华中科技大学 | 一种利用溶质交互作用细化晶粒的Ni合金及其制备方法 |
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