JPH04218682A - シート状またはワイヤ状のヒーター材およびその製造方法 - Google Patents

シート状またはワイヤ状のヒーター材およびその製造方法

Info

Publication number
JPH04218682A
JPH04218682A JP7776391A JP7776391A JPH04218682A JP H04218682 A JPH04218682 A JP H04218682A JP 7776391 A JP7776391 A JP 7776391A JP 7776391 A JP7776391 A JP 7776391A JP H04218682 A JPH04218682 A JP H04218682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
base material
layer
coating
al2o3
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7776391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3094491B2 (ja
Inventor
Hiroshi Yamada
廣志 山田
Kikuichi Funao
船尾 菊一
Shinichiro Yahagi
慎一郎 矢萩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP03077763A priority Critical patent/JP3094491B2/ja
Priority to EP91117218A priority patent/EP0480404B1/en
Priority to DE1991611362 priority patent/DE69111362T2/de
Publication of JPH04218682A publication Critical patent/JPH04218682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094491B2 publication Critical patent/JP3094491B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温において腐食性の
環境で使用するのに適した部材、代表的にはヒーター材
や自動車排ガス処理の触媒担体用ハニカム材と、その製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高温で使用する各種の金属部材に関して
、耐食性の向上に対する要求が強くなっている。  ヒ
ーター材に例をとると、鉄−クロム合金のうち20Cr
−5Al−Fe合金FCH1は比較的耐食性が高いが、
CrおよびAlの含有量の低い「FCH51」(大同特
殊鋼(株)の製品記号)すなわち15Cr−3Al−F
e合金は、高温耐食性がやや劣る反面、廉価で加工性が
すぐれているから、ヒーター材としての用途は広い。 
 従って、高温での耐酸化性、耐食性にすぐれ、かつ加
工性の良好なヒーター材が強く要望されていた。
【0003】発明者らは、この要求にこたえることを企
て、たとえばFCH51合金製のヒーターに、まずAl
2O3などの耐熱耐食性材料をコーティングして保護層
とすることを試みたが、熱膨脹率の差のため、加熱−冷
却を繰り返すとコーティングが剥離してしまい、実用的
な対策とはいえないことがわかった。
【0004】次に、Al2O3を蒸着させて保護層を形
成したところ、耐久性においては改善をみたが、蒸着は
能率が低くてコストが高いから、普及困難との結論に至
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的は
、Feを主成分とする合金を基材とし、高温で使用する
部材であって、表面に強固に接合したAl2O3保護層
を有し、耐食性とくに耐高温酸化性が高められたものを
提供すること、およびそのような部材を低いコストで製
造する方法を提供することにある。
【0006】本発明の第二の目的は、Feを主成分とす
る合金を基材とし、高温で使用する部材であって、表面
に強固に接合したAl2O3保護層を有し、耐食性とく
に耐高温酸化性と並んで耐薬品性が高められたものを提
供すること、およびそのような部材を低いコストで製造
する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
る本発明の高温耐食性部材は、図2および図4に示すよ
うに、Feを主成分とする合金(ただし、Niを含有す
る場合、その含有量は20重量%以下)の基材(1)の
表面に、内側から外側に向って、金属間化合物Fe3A
lおよびFeAlの混在した層(3)、およびAl2O
3の被覆層(4)を形成してなる。
【0008】上記第二の目的を達成する本発明の高温耐
食性部材は、図6に示すように、Feを主成分とする合
金(ただし、Niを含有する場合、その含有量は20重
量%以下)の基材(1)の表面に、AuもしくはAgま
たはこれらの合金を蒸着またはメッキした層(5)を介
してAl2O3の被覆層(4)を形成してなる。
【0009】目的とする部材がヒーター材である場合、
基材には、たとえばFCH51合金すなわち、Cr:1
4.0〜15.0%およびAl:2.80〜3.30%
を含有し、C:0.07%以下、Si:0.10%以下
、Mn:0.60%以下であって、残部が実質上Feか
らなるFCH系の鉄−クロム系合金が適切である。
【0010】そのほか部材の用途に応じて、各種のFe
基合金が基材として使用できる。具体的には、各種の構
造用鋼、フェライト系、オーステナイト系またはマルテ
ンサイト系のステンレス鋼など、Ni含有量が20重量
%以下の各種Fe基合金である。
【0011】基材とするFe合金には、さらにB,Si
,Mg,Cu,Ca,Mn,Y,Ti,Co,W,V,
ZrおよびREMからえらんだ1種または2種以上の成
分を添加して、合金の特性の改善を行なったり、Alと
その成分の金属間化合物の生成をはかることができる。
【0012】前記した高温耐食部材を製造する本発明の
方法は、基本的には、図1および図2、ならびに図3お
よび図4に示すように、Feを主成分とする合金(ただ
し、Niを含有する場合、その含有量は20重量%以下
)の基材(1)の表面をAlまたはAl合金(2)で被
覆し、得られた被覆材に対して真空または不活性ガス中
の焼鈍および酸化性雰囲気中での加熱を行なって、基材
の上にFe3AlおよびFeAlの混在する層を形成す
るとともに、表面にAl2O3を生成させて被覆層を形
成することからなる。
【0013】とくに耐薬品のすぐれた高温耐食部材を製
造する本発明の方法は、Feを主成分とする合金(ただ
し、Niを含有する場合、その含有量は20重量%以下
)の基材の表面にAuもしくはAgまたはこれらの合金
を蒸着またはメッキし、その上にAlを被覆して、得ら
れた被覆材に対して真空または不活性ガス中の焼鈍およ
び酸化性雰囲気中での加熱を行なって、表面にAl2O
3を生成させて被覆層を形成することからなる。
【0014】いずれの製造方法を実施するにしても、使
用するFe合金の基材がシート状体である場合は、Al
またはAl合金の被覆をクラッド圧延により行なうとよ
い。クラッド圧延するAlまたはAl合金の箔の厚さは
0.005〜0.5mm、圧延後の厚さは0.001〜
0.2mmが適当である。
【0015】一方、Fe合金の基材がワイヤ状体である
場合は、AlまたはAl合金の被覆を、基材のワイヤを
被覆材のチューブ内に挿入して伸線加工または押出加工
することによって行なうことができる。  代表的な例
では、基材のワイヤ径が10mm内外で、これを被覆す
るAlまたはAl合金のチューブの厚さは、シート状体
をつくる場合と同様に0.1〜1.0mmでよく、これ
らに対し減面率30〜50%の引抜きを数パス行なう伸
線加工により、径0.5〜3mmのクラッド材を得る。
【0016】そのほかに可能なAlまたはAl合金の被
覆手段は、基材を溶融したAlまたはAl合金中へ浸漬
すること、基材表面へAlまたはAl合金を溶射するこ
と、プラズマパウダーウエルディング、化学メッキある
いは蒸着である。
【0017】被覆をAl合金を用いて行なう場合は、A
lにB,Si,Mg,Cu,Ca,Mn,Y,Ti,C
o,W,V,ZrおよびREMからえらんだ1種または
2種以上の成分を添加してなる合金を使用し、それによ
って添加金属の作用に応じた特性の改善の利益を得るこ
とができる。
【0018】Fe基合金の基材へのAuもしくはAgま
たはこれらの合金の蒸着およびメッキは、既知の技術に
従って実施できる。  Auに例をとれば、層の厚さは
、蒸着の場合は数十〜数百オングストロームに止まるが
、メッキであれば1〜数十μmにすることは容易である
【0019】真空または不活性ガス中の焼鈍は、400
〜900℃望ましくは400〜600℃の温度に1〜1
0時間加熱することにより行なえる。  次の酸化性雰
囲気中の加熱は、たとえば大気中で400〜1000℃
の温度に1〜20時間加熱することによって実施すれば
よい。
【0020】なお、ワイヤ状体としては図4のような円
形断面のものに限らず、正方形や長方形そのほかの断面
形状のものも製造可能である。  たとえば図5に示す
ような断面形状のクラッド材を孔型ロールを用いた圧延
によって得、さらにロール圧延してシート状体に近い形
状の成品とすることもできる。  この種のワイヤ状製
品は基材の両側縁も被覆されているから、耐食性がいっ
そう高い。
【0021】
【作用】基材(1)であるFe基合金のシートまたはワ
イヤと、その上にクラッドなどの手段で被覆されたAl
またはAl合金の層(2)との間は、真空焼鈍の過程で
相互の拡散により密着し、続く酸化性雰囲気中での加熱
により拡散がさらに進行する。  その結果、深さ方向
のそれぞれの位置においてFeおよびAl成分の多少に
応じ、Fe3AlまたはFeAlが生成する。  被覆
されたAl層が厚い場合にはそれら生成物の濃度に勾配
が生じるが、層が薄く、かつ熱処理が十分に行なわれた
場合には、クラッド層内の濃度勾配はほとんど消滅し、
ほぼ一様にFe3AlとFeAlとが混在した層が形成
される。
【0022】Fe基合金中にAlと金属間化合物を生成
する性質をもった前記の合金成分、すなわちB,Si,
Mg,Cu,Ca,Mn,Y,Ti,Co,W,V,Z
r,REMの1種または2種以上が存在する場合、およ
びクラッドされたAl合金中にこれらの成分が存在する
場合には、Fe−Al系金属間化合物に加えて、これら
とAlとの間の金属間化合物も生成する。
【0023】一方、Fe基合金の基材の表面にAuもし
くはAgまたはこれらの合金の層(以下、「Au層」で
代表させる)を設けた場合には、真空または不活性ガス
中の焼鈍の過程で、基材金属とAu層の間、およびAu
層とAlまたはAl合金の層との間で拡散が起る。  
AuもしくはAgまたはこれらの合金と金属間化合物を
生成する成分が存在すれば、その組み合わせの金属間化
合物が界面付近で生成するが、Fe−Al金属間化合物
は生成しない。  ただし、Au層が薄く、かつ熱処理
が高温度で長時間行なわれれば、Au層を透過した金属
成分間の反応も起り得る。
【0024】上記いずれの場合も、表面に存在するAl
は酸化性雰囲気中での加熱により酸化されて緻密なAl
2O3となる。  また、Al2O3のウイスカーの形
で成長して被覆層を形成することもある。  Al2O
3が生成する一方で、拡散により基材のFe基合金中に
もAlが拡散して接合部分においてよく融合し、さらに
一部は酸化を受けてAl2O3に変化する。  その結
果、Al2O3の被覆層は、その基部を基材金属中にア
ンカーリングした状態で存在し、基材を強固に被覆して
保護する。
【0025】このようにしてAl2O3は基材金属の表
面でからみ合うように成長し、これを密に被覆する。 
 これは緻密なAl2O3酸化層ではあるが、部分によ
ってはミクロな孔が存在することは避け難い。  塩水
など腐食性の薬液は、こうした小孔から侵入して基材金
属をアタックすることもあるが、本発明ではFe−Al
系の金属酸化物により耐食性は大幅に改善される。  
AuもしくはAgまたはこれらの合金の蒸着またはメッ
キにより基材に薄い層を設けても、それら自体が高い耐
食性を有することから、腐食性の薬液の侵入を防止でき
る。
【0026】
【実施例】[実施例1]厚さ0.2mmのFCH51合
金の薄板の両面に、厚さ0.1mmのアルミ箔を圧延に
よりクラッドした。  さらに圧延を行なって、全体の
厚さが0.1mmで両面のAl層の厚さがそれぞれ0.
04mmであるクラッド材を用意した。
【0027】これを幅30mmのリボンにスリットし、
大気中、600℃に1時間加熱することによりAl→A
l2O3の変化を起させ、Al2O3の酸化層を成長さ
せた。
【0028】このAl2O3被覆層を有するFCH51
合金のリボンを、大気中1100℃に加熱して酸化増量
を測定することにより、耐高温酸化性をしらべた。  
比較のため、FCH51合金だけのリボン、およびFC
H51合金のリボンにAl蒸着を行なって酸化処理を施
しAl2O3被覆層を形成したリボンについても、同じ
条件で酸化増量をしらべた。  それらの結果を、図7
に示す。   図7のグラフから、Al2O3被覆層がFCH51
ヒーター材の耐高温酸化性を効果的に向上させたことが
わかる。
【0029】次に、塩水噴霧に対する耐食性を、つぎの
サイクルの繰り返しによってしらべた。
【0030】5%NaCl水溶液噴霧(40℃,4時間
)→湿潤(50℃,RH100%,2時間)→乾燥(6
0℃,2時間)この場合も、比較のためAl2O3被覆
層をもたないFCH51合金のリボンとともに試験し、
表面の腐食状態に応じて評価した。  結果を図8のグ
ラフに示す。  このグラフも、Al2O3被覆層によ
る耐食性向上を示している。
【0031】[実施例2]厚さ0.2mmのFCH51
合金の薄板の両面にAuを蒸着して厚さが各100オン
グストローム程度のAu層を形成し、その上に厚さ0.
015mmのアルミ箔を圧延によりクラッドした。  
さらに圧延を行なって、全体の厚さが0.05mmで両
面のAu層が30オングストローム、Al層が0.00
2mmであるクラッド材を用意した。
【0032】これを幅30mmのリボンにスリットし、
600℃で1時間、真空焼鈍した後、大気中で600℃
に1時間加熱してAl→Al2O3の変化を起させ、A
l2O3酸化層を成長させた。
【0033】このAl2O3被覆層を有するFCH51
合金のリボンを、大気中1100℃に加熱して酸化増量
を測定することにより、耐高温酸化性をしらべた。  
比較のため、FCH51合金だけのリボン(比較例)、
およびFCH51合金のリボンに直接Alクラッドを行
なって酸化処理を施しAl2O3被覆層を形成したリボ
ン(参照例)についても、同じ条件で酸化増量をしらべ
た。  それらの結果を、図9に示す。  図9のグラ
フから、Al2O3被覆層がFCH51ヒーター材の耐
高温酸化性を効果的に向上させたことがわかる。
【0034】次に、塩水噴霧に対する耐食性を、実施例
1と同じ条件でしらべた。  この場合も、比較例およ
び参照例のリボンとともに試験し、表面の腐食状態に応
じて評価した。  結果を図10のグラフに示す。  
このグラフは、Al2O3被覆層による耐食性が、Au
層の存在によりさらに高められることを示している。
【0035】[実施例3]下記の合金組成をもったFe
基合金を基材として使用し、その厚さ0.2mmのシー
トの両面に、実施例1と同様にして厚さ0.015mm
のアルミ箔をクラッド圧延を行なって、全体の厚さが0
.05mmで両面のAl層の厚さがそれぞれ0.002
mmであるシート上の被覆材を用意した。
【0036】      C   Si  Mn  Cr  Ni  
Mo  Ti   V   Al      その他 
   A  0.05  0.3   2.03  1
4.20  −    −   0.53   −  
 3.05      B:0.1B  0.06  
1.23  0.86  18.60  −    −
    −    −   3.62    Mg:0
.03C  0.05  0.85  1.58  1
9.00 9.06   −    −   0.5 
   −   REM(La):200ppmD  0
.08  0.63  0.88  17.59  −
   0.48   −    −    −    
 Ca:200ppm 上記の被覆材について、600℃×1時間の真空焼鈍の
のち、800℃×68分間の大気中の加熱を行なって、
Al2O3を生成させた。
【0037】Aの基材を用いた製品について、曲げ試験
および引張試験を行なった。  曲げ試験は90℃に曲
げたのち元に戻し、再び曲げるというサイクルを繰り返
すもので、破断に至るまでの曲げ回数は5回に達した。   伸びは3%であった。
【0038】
【発明の効果】本発明の高温耐食性部材は、Feを主成
分とする合金の基材の表面にAl2O3の強固な被覆層
を設けてこれを保護することによって、耐高温酸化性お
よび耐塩水性で代表される耐食性を向上させたものであ
る。  代表的な部材であるヒーター材についていえば
、鉄−クロム系合金の中では廉価で加工性のすぐれたF
CH51合金を基材として、その弱点であった高温耐食
性を改善することにより、工業装置だけでなく、種々の
家庭用電器製品にも広い用途が期待できる。
【0039】本発明の製造方法は、このような高温耐食
性部材を、クラッドをはじめとする実施容易な方法によ
りAl層を設けてAl2O3に変化させるという手法で
製造することを可能にした。  これにより、広い範囲
から任意にえらべる厚さのAl2O3被覆層、しかも部
材中に基部をアンカーリングした形で有し、強固に接合
している被覆層で保護された耐食性部材が得られる。
【0040】基材にAu層を設けた態様においては、A
uおよびAl2O3の二重の被覆を有することにより、
耐高温酸化性を高めるとともに、耐薬品性をいっそう高
めることに成功した。
【0041】さらに、基材金属中またはAl合金層中に
Alと金属間化合物を生成する合金成分を添加した態様
においては、それら合金成分のもつ作用に応じた製品特
性の改善、たとえば基材と金属間化合物および金属間化
合物とAl2O3被覆層との密着性向上や、B,Mnに
よる金属間化合物の延性向上による加工容易化などの利
益を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の高温耐食部材がシート状体である
場合の製造工程を説明するための、材料の断面図。
【図2】  本発明の高温耐食部材がシート状体である
場合の、その構造を示す概念的な断面図。
【図3】  本発明の高温耐食部材がワイヤ状体である
場合の製造工程を説明するための、図1に対応する材料
の断面図。
【図4】  本発明の高温耐食部材がワイヤ状体である
場合の、その構造を示す図2に対応する概念的な断面図
【図5】  図4と別の態様のワイヤ状体の構造を示す
、図4と同様な概念的な断面図。
【図6】  本発明の高温耐食部材がシート状体である
場合の、図2と別の態様について、その構造を示す図2
と同様な断面図。
【図7】  本発明の一実施例のデータであって、大気
中1100℃における酸化増量を示すグラフ。
【図8】  本発明の一実施例のデータであって、塩水
噴霧試験の結果を示すグラフ。
【図9】  本発明の別の実施例のデータであって、大
気中1100℃における酸化増量を示すグラフ。
【図10】  本発明の別の実施例のデータであって、
塩水噴霧試験の結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1    基材 2    AlまたはAl合金 3    Fe3AlとFeAlとの混在層4    
Al2O3被覆層 5    Au層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Feを主成分とする合金(ただし、N
    iを含有する場合、その含有量は20重量%以下)の基
    材の表面に、内側から外側に向って、金属間化合物Fe
    3AlおよびFeAlの混在した層、およびAl2O3
    の被覆層を形成してなる高温耐食部材。
  2. 【請求項2】  Feを主成分とする合金(ただし、N
    iを含有する場合、その含有量は20重量%以下)の基
    材の表面に、AuもしくはAgまたはこれらの合金を蒸
    着またはメッキした層を介してAl2O3の被覆層を形
    成してなる高温耐食部材。
  3. 【請求項3】  基材とするFe合金が、各種の構造用
    鋼、FCH系の鉄−クロム系合金、フェライト系、オー
    ステナイト系またはマルテンサイト系のステンレス鋼な
    どの、Ni含有量が20重量%以下の各種Fe基合金で
    ある請求項1または2の高温耐食部材。
  4. 【請求項4】  基材とするFe基合金が、上記組成に
    加えて、B,Si,Mg,Cu,Ca,Mn,Y,Ti
    ,Co,W,V,ZrおよびREMからえらんだ1種ま
    たは2種以上の成分をさらに含有するFe記号金である
    請求項3の高温耐食部材。
  5. 【請求項5】  Feを主成分とする合金(ただし、N
    iを含有する場合、その含有量は20重量%以下)の基
    材の表面をAlまたはAl合金で被覆し、得られた被覆
    材に対して真空または不活性ガス中の焼鈍および酸化性
    雰囲気中での加熱を行なって、基材の上にFe3Alお
    よびFeAlの混在する層を形成するとともに、表面に
    Al2O3を生成させて被覆層を形成することからなる
    高温耐食部材の製造方法。
  6. 【請求項6】  Feを主成分とする合金(ただし、N
    iを含有する場合、その含有量は20重量%以下)の基
    材の表面に、AuもしくはAgまたはこれらの合金を蒸
    着またはメッキしてその上にAlを被覆し、得られた被
    覆材に対して真空中または不活性ガス中の焼鈍および酸
    化性雰囲気中での加熱を行なって、表面にAl2O3を
    生成させて被覆層を形成することからなる高温耐食部材
    の製造方法。
  7. 【請求項7】  Fe合金の基材がシート状体であって
    、AlまたはAl合金の被覆を、クラッド圧延により行
    なう請求項5または6の製造方法。
  8. 【請求項8】  Fe合金の基材がワイヤ状体であって
    、AlまたはAl合金の被覆を、基材のワイヤを被覆材
    のチューブ内に挿入して伸線加工または押出加工するこ
    とによって行なう請求項5または6の製造方法。
  9. 【請求項9】  AlまたはAl合金の被覆を、基材の
    溶融AlまたはAl合金中への浸漬、基材表面へのAl
    またはAl合金の溶射、プラズマパウダーウエルディン
    グ、化学メッキ、スパッタリングまたは蒸着によって行
    なう請求項5または6の製造方法。
  10. 【請求項10】  Fe合金の基材が塊状体であって、
    AlまたはAl合金の被覆を、基材の溶融AlまたはA
    l合金中への浸漬、基材表面へのAlまたはAl合金の
    容射、プラズマパウダーウエルディング、化学メッキ、
    スパッタリングまたは蒸着によって行なう請求項5また
    は6の製造方法。
  11. 【請求項11】  Al合金として、AlにB,Si,
    Mg,Cu,Ca,Mn,Y,Ti,Co,W,V,Z
    rおよびREMからえらんだ1種または2種以上の成分
    を添加してなる合金を使用して実施する請求5または6
    の製造方法。
  12. 【請求項12】  真空または不活性ガス中の焼鈍を、
    400〜900℃×1〜200分間の加熱条件で、また
    酸化性雰囲気中の加熱を、大気中400〜1000℃の
    温度に1〜20時間加熱することによって実施する請求
    項5または6の製造方法。
JP03077763A 1990-04-10 1991-04-10 シート状またはワイヤ状のヒーター材およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3094491B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03077763A JP3094491B2 (ja) 1990-04-10 1991-04-10 シート状またはワイヤ状のヒーター材およびその製造方法
EP91117218A EP0480404B1 (en) 1990-10-09 1991-10-09 Corrosion-resistant and heat-resistant metal composite and method of producing
DE1991611362 DE69111362T2 (de) 1990-10-09 1991-10-09 Korrosionsbeständiger und wärmebeständiger Metall-Verbundwerkstoff und Verfahren zu seiner Herstellung.

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9456090 1990-04-10
JP2-94561 1990-04-10
JP2-94560 1990-04-10
JP9456190 1990-04-10
JP03077763A JP3094491B2 (ja) 1990-04-10 1991-04-10 シート状またはワイヤ状のヒーター材およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04218682A true JPH04218682A (ja) 1992-08-10
JP3094491B2 JP3094491B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=27302514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03077763A Expired - Fee Related JP3094491B2 (ja) 1990-04-10 1991-04-10 シート状またはワイヤ状のヒーター材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3094491B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102069290A (zh) * 2010-12-09 2011-05-25 上海工程技术大学 扩散连接制备Fe3Al/Al复合结构的工艺
CN106048519A (zh) * 2016-07-22 2016-10-26 四川大学 一种聚变堆氚增殖包层用Fe‑Al/Al2O3 阻氚涂层及其制备方法
CN107385374A (zh) * 2017-09-01 2017-11-24 海南大学 一种原位镶嵌式的金属间化合物‑陶瓷双涂层及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102069290A (zh) * 2010-12-09 2011-05-25 上海工程技术大学 扩散连接制备Fe3Al/Al复合结构的工艺
CN106048519A (zh) * 2016-07-22 2016-10-26 四川大学 一种聚变堆氚增殖包层用Fe‑Al/Al2O3 阻氚涂层及其制备方法
CN107385374A (zh) * 2017-09-01 2017-11-24 海南大学 一种原位镶嵌式的金属间化合物‑陶瓷双涂层及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3094491B2 (ja) 2000-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1055326A (en) Platinum-rhodium-containing high temperature alloy coating
JP3001161B2 (ja) スーパーアロイに用いるアルミニウム処理コーティング
CN103228813B (zh) 热浸镀Al-Zn系钢板
KR100779698B1 (ko) 표면 개질 스테인리스 강
WO1998042888A1 (fr) Element revetu par pulverisation, resistant a un environnement a haute temperature, et son procede de production
JP2991990B2 (ja) 耐高温環境用溶射被覆部材およびその製造方法
JPH0555594B2 (ja)
US7138189B2 (en) Heat-resistant Ti alloy material excellent in resistance to corrosion at high temperature and to oxidation
KR102168599B1 (ko) 코팅된 금속 기판 및 제조 방법
KR101707981B1 (ko) 용융 아연 도금 강판의 제조 방법
EP0480404B1 (en) Corrosion-resistant and heat-resistant metal composite and method of producing
JPH04218682A (ja) シート状またはワイヤ状のヒーター材およびその製造方法
JP3030927B2 (ja) 高温耐食部材およびその製造方法
KR101115741B1 (ko) 도금성이 우수한 고망간강 용융아연도금강판의 제조방법
JP2959092B2 (ja) 耐食耐熱性金属複合材とその製造方法
KR0166099B1 (ko) 내식성이 우수한 알루미늄-규소-크롬계 도금강판 및 그 제조방법
JPH0693412A (ja) 耐熱性Ti系合金
JP2985302B2 (ja) 耐食性Mo部材とその製造方法
JP4079476B2 (ja) 耐溶融塩腐食性に優れたAl−Ni被覆ステンレス鋼板及びその製造方法
JPH02254145A (ja) 溶融めっき鋼板の製造方法
JPS61147866A (ja) 溶融アルミめつき鋼板およびその製造法
JPH0356654A (ja) 溶融アルミニウムめっきクロム含有鋼板の製造方法
JP2002180223A (ja) 溶融亜鉛系めっき鋼材およびその製造方法
JP4453853B2 (ja) 加工性,耐熱性,耐酸化性に優れた溶融アルミめっき系鋼板の製造方法
JPH06228723A (ja) 耐溶融金属侵食性材料およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees