JPH0266159A - 窒化アルミニウム層の形成方法 - Google Patents

窒化アルミニウム層の形成方法

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JPH0266159A
JPH0266159A JP21710088A JP21710088A JPH0266159A JP H0266159 A JPH0266159 A JP H0266159A JP 21710088 A JP21710088 A JP 21710088A JP 21710088 A JP21710088 A JP 21710088A JP H0266159 A JPH0266159 A JP H0266159A
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JP
Japan
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layer
al2o3
aln
substrate
powder
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JP21710088A
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English (en)
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Jiyunko Itou
伊東 潤子
Tatsuya Nagata
達也 永田
Hiroyuki Miyamoto
博幸 宮本
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (&東上の利用分野) この発明は窒化アルミニウム(AIN )層の形成方法
に関し、詳しくはイオン注入性等気相成長CPVD)法
を用いてA!203とNとを反応させることによりAl
N層を形成する方法に関する。
(従来の技術) 従来より、IC用基板としてアルミナ (Al2O3)基板が広く用いられている。
ところでこのAhChは熱伝導率の点で必ずしも十分で
なく、特に最近のように回路の集積度が高くなってくる
とAl2O3基板に熱がたまるようになって回路の動作
信頼性を損なう問題が生ずる。
そこで熱伝導性に優れたAlNが着目され、これを製造
するための種々の試みが為されている。
その1つに金属アルミニウムの粉末を窒素雰囲気中で焼
成してAlNと成す方法がある。
また他の方法として、アルミナ粉末とカーボン粉末とを
所定量比で混合し、これを窒素雰囲気中で焼成してAl
2O3をAlN化する方法が知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこれら何れの方法においても得られるAl
Nは粉末の状態であり、これからIC用の基板を作成す
るためには、その後にAlN粉末を成形して焼結するこ
とが必要となる。
ところがAlNは水に対して不安定な物質であり、従っ
てAlN粉末の成形に際してかかる水を用い得ない問題
がある。
通常、各種粉末をプレス成形する際には粉末中に所定量
の水を添加して造粒することが行われ、そしてその含水
率を適正含水率に調整することによって円滑なプレス成
形が可能となるのであるが、上記AlN粉末の場合には
この方法を用い得ないのである。そこでかかるAINを
成形する方法としては、一般に、AlN粉末に有機溶媒
を加え、その1厚懸濁状態のAlNをドクターブレード
と称するヘラ状の部材によって板状に薄く引き延ばすド
クターブレード方式が用いられているやしかしながら末
法の場合、引き延ばした板状のAlN Ji形物をその
後圧縮成形することなくそのまま焼結せざるを得す、こ
のために緻密なAIN成形・焼結体が得られないのみな
らず、その形状も板状等特定形状に限定され、しかもA
lNを薄く且つ均一に形成することも困難であるなど問
題がある。
また更にAlN自体は焼結しづらい物質であるために、
焼結に際してY2O3等の焼結助剤を用いる必要があり
、而してこの焼結助剤は^IN焼結体における不純物と
なって熱伝導率を低下させる原因となる。
以上の他、上記方法の場合にはAI粒粉末はAl2O3
粉末を高温で且つ窒素雰囲気中で反応させるための炉が
特別に必要である問題もある。
(課題を解決するための手段及び作用・効果)上記の各
種不具合は1反応により得られるAlNが粉末であり、
その後にこれを別途成形する工程が必要であることに専
ら起因して生ずるものである。そこで本発明者はAIN
を生成ないしAlNに変化する物質を予め成形状態とし
ておいて、これをNと反応させることにより表面にA1
8層を形成することを着想した。その−例としてAl2
O,を予め板状に成形しておき、そしてその基板にNイ
オンを打ち込んでAl2O3基板表面にA18層を形成
する方法が考えられる。しかしながら同方法を検討する
中で、Nイオンを注入した直後−時的にAINが生成し
ても、遊離した0イオンが再びA1イオンと結合してA
l2O3に戻ってしまい、AlNが安定的にできないこ
とが判明した。これはA1イオンと0イオンの結合力の
方がA1イオンとNイオンとの結合力よりもはるかに大
きいためである。
本発明は上記着想に基づいて、これを発展・改良するこ
とにより完成されたもので、その要旨は、少なくとも表
面にAl2(hの層を有し且つ該Al2O3層の上面に
Cのコーティング層が形成されるか又はAl2O3mを
構成する各粉末粒子表面にCがコーティングされて成る
基体の該Al2O3をイオン注入性等気相成長法により
Nと反応せしめて該Al2O3層の表面にA18層を形
成することにある。
即ち本発明ではAl2O3層の上面にCのコーティング
層を形成し、或いはまたAl2O3層を構成する各粉末
粒子表面にCをコーティングしておいて、かかるCの共
存下においてAl2O3とNとを反応させるようにした
のである。
このような本発明によれば、AINの生成により遊離し
た0イオンはCと反応し、C02となって系外に除去さ
れるため、生成したAlNは安定化すると同時にAlN
の生成自体も促進される。尚、反応後残留したCのコー
ティング層は、その後基体を600℃程度の低温で熱処
理することによって容易に除去することができる。
このように1本発明においてはAlNが粉末としてでは
なく、基体表面に層状に形成されるため、その後に別途
これを成形する工程を必要としない、従って本発明によ
れば緻密で且つ薄くて均一なA18層を形成することが
でき、また基体表面の形状を所定形状に予め形成してお
くことにより、その形状に対応した複雑な形状のA18
層を形成することも可能となる。
また本発明によれば、AlN粉末を成形・焼結する従来
の方法と異なり、AIN層形成に際してY2O3等の焼
結助剤を必要としないから、生成したAlN層中にかか
る焼結助剤が不純物として含まれることがなく、これに
よりAlN暦の熱伝導率の低下を防ぐことができる。
その他1本発明はイオン注入法などのPVD手法により
Al2O3とNとを反応させるものであるため、従来方
法のように窒素雰囲気中で高温反応させるための特別の
炉を必要とせず、その分製造コストも安価となる利点を
有する。
本発明においては、少なくとも基体表面にAl2O3の
層があれば良く、従って基体全体がAl2O3で形成さ
れている場合はもとより、表面部分のみにAlz(hの
層がある場合であっても良い。
ここでA12(hの層は、Al2O3を粉末状態で成形
した層であっても良いし、又はAl2O3をこれと同種
又は異種の基材上に溶射して成る層であっても良い、更
にこのAl20ffの層は、Nとの反応に先立って予め
焼結してあっても良いし焼結前の状態であっても良い、
何れの場合にもA18層形成後において成形工程は不要
である。
上述したように、本発明ではAl2O3の層を溶射によ
って形成することも可能であり、この場合Nとの反応に
より生成したAlNは絶縁層となるから、 Al2O3
の下側の基材材質として銅その他熱伝導率の高い金属材
を用いることも可使である。この場合には基体全体の熱
伝導率が高くなり、従ってこれをIC用基板として用い
た場合に放熱性が高くなって1回路の動作信頼性がより
一段と高まる利点が生ずる。
(実施例) 次に本発明の詳細な説明する。
[実施例1] 表面をCにてコーティングしたα−AI203粉末をプ
レス成形して板状体と成し、その成形体に150KeV
でNイオン注入操作を施してAlN層を形成し、その後
これを600℃で1時間熱処理して未反応のCを除去し
た。
その後成形体を焼成してX線回折及び熱伝導率測定を行
った。
[実施例2] アルミナ粉末として表面をCにてコーティングしたγ−
Al2O3粉末を用い、上記実施例1と同様の操作及び
測定を行った。
[実施例3] α−A1203粉末をプレス成形して成るグリーンシー
ト(未焼成のシート)上にCの蒸着層を形成し、これに
150KeVでNイオン注入操作を施して表面にA18
層を形成した後、上記第1.第2の実施例と同じく60
0℃×1時間熱処理し、その後焼結反応を行わせてAl
N層のX線回折及び熱伝導率測定を行った。
[実施例4] α−AI203粉末の成形・焼結体表面にCの蒸着層を
形成し、これに150KaVでNイオン注入操作を施し
た後600℃で1時間熱処理し、その後上記と同じX線
回折測定及び熱伝導率測定を行った。
[実施例5] α−AI203粉末をプレス成形して成るグリーンシー
ト表面をサンドブラスト処理した後、1650℃で1時
間焼成し、その焼成体表面にα−AhChを溶射してγ
−Al2O3の被膜を形成した(α−A1203は溶射
操作によりその70%以上がγ−Al2O3に相転移す
る)、このγ−Al2O3層の上にCの蒸着層を形成し
、その後上記実施例と同様にNイオン注入操作を施して
A18層を形成した後、600℃×1時間熱処理して残
留Cを除去した。そして表面に形成されたA18層のX
線回折測定及び熱伝導率測定を行った。
[比較例] α−AI203粉末を成形して成るグリーンシート表面
をサンドブラスト処理した後、1650℃で1時間焼成
し、その焼成体表面にα−A1203を溶射してγ−A
l2O3の被膜を形成した。このγ−Al2O3の層の
上にCのコーティング層を形成することなく上記実施例
5と同様の操作、測定を行った。
以上実施例1〜5及び比較例の結果が第1表に示されて
いる。尚実施例4.5及び比較例についてはX線回折の
チャートが第1図〜第3図として示しである。
以上の結果にみられるように、Cの共存下でAlNを形
成した実施例1〜5においては、Cの存在しない状態に
おいてAINを形成した比較例に比べて得られたAIN
のピークが大きく、またAl2O3層としてγ−Al2
O3層を用いた実施例2゜第1表二M4定結果 5においてはAINのピークが特に大きく、そして熱伝
導率の値も高くなっていた。
尚前述のAlN粉末をドクターブレード法にて成形・焼
結したものの熱伝導率は略80〜90 (W/m−k)
程度である。
以上本発明の実施例を詳述したが、本発明においてはA
l20xとNとを反応させるに際して上記の如きイオン
注入性以外の他のPVD手法、例えばスパッタリング手
法、イオンブレーティング手法を用いることも可能であ
るなど、その趣旨を逸脱しない範囲において、当業者の
知識に基づき様々な変更を加えた態様において実施する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例において行ったX線回
折測定の結果得られたチャート図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも表面にAl_2O_3の層を有し且つ該Al
    _2O_3層の上面にCのコーティング層が形成される
    か又はAl_2O_3層を構成する各粉末粒子表面にC
    がコーティングされて成る基体の該Al_2O_3をイ
    オン注入法等物理的気相成長法によりNと反応せしめて
    該Al_2O_3層の表面にAlN層を形成することを
    特徴とする窒化アルミニウム層の形成方法。
JP21710088A 1988-08-31 1988-08-31 窒化アルミニウム層の形成方法 Pending JPH0266159A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5395694A (en) * 1992-09-21 1995-03-07 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Aluminum nitride powder having surface layer containing oxynitride
JP2014181404A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Apple Inc サファイア基板のための積層コーティング
US9617639B2 (en) 2013-03-18 2017-04-11 Apple Inc. Surface-tensioned sapphire plate
US9718249B2 (en) 2012-11-16 2017-08-01 Apple Inc. Laminated aluminum oxide cover component
US11269374B2 (en) 2019-09-11 2022-03-08 Apple Inc. Electronic device with a cover assembly having an adhesion layer

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