JPH026579A - 防蝕構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｌ１上立皿ユ１１ 本発明は、海水や大気で腐蝕される海洋構造物または陸
上構築物の表面を被覆してこれを保護する防蝕構造に関
するものである。

【」」Ｌ五 従来の防蝕構造には、被防蝕体の表面にペトロラタム系
ペーストを下地処理剤として塗布した侵、帯状テトロン
製不織布にペトロラタムを含浸させてなるテープを前記
ペトロラタム系ペースト塗布層上に巻付け、さらに前記
ペトロラタムとは異なる主にゴム系粘着剤をその表面に
塗布したポリエチレン基材テープ、塩化ビニール基材テ
ープ。

ＦＲＰＰあるいはＦＲＰ等の保護材を前記ペトロラタム
テープの表面に粘着させていた。

前記ペトロラタムは原油より減圧蒸溜により分離された
ワセリンとも称せられる石油製品の一種で、白色、褐色
の半透明なゼリー状物質であって、その主成分は炭素数
１６〜３２のパラフィン系またはオレフィン系の炭化水
素であり、比重０．８２〜０．８８　、融点は４０°Ｃ
前後である。そしてペトロラタムは半永久的に蒸発もし
くは硬化しない性質を有しており、金属表面に貼付けら
れると、常時粘性を保って、密着し、防蝕層が半永久的
に形成される。また前記ペトロラタムにはタンニン、不
活性シリカ等の突錆抑制剤が添加され、鉄の表面に接す
ると、鉄の表面にタンニン酸鉄と称せられる固い緻密な
被膜が形成され、錆進行が阻止されるようになっている
。

゛　しよ　と　　・ しかしながら、前記した従来の防蝕構造では、ペトロラ
タム系ペーストやペトロラタム系テープは、融点が４０
″Ｃと比較的低いため、軟弱であって、手や衣類を汚し
易くて、取扱いにくく、また雨天等に遭遇すると、作業
ができなくなり、さらに粘着力が低く、しかもペトロラ
タムと保護材に塗布された粘着剤とは材質が異なるため
、両者がなじみ難く、相互に強力に粘着しにくく、かつ
両者の肉厚がそれぞれ均一になりにくく、その結果シー
ル性に問題があった。

た　　の　　　　　よ 本発明は、このような難点を克服した防蝕構造の改良に
係り、港湾等の海中に設置された鋼管杭等の海洋構造物
または大気環境に設置された構築物の防蝕域表面に付設
される防蝕構造において、被防蝕体の表面に直接被覆付
設される防蝕体と、該被防蝕体表面に被覆付設された防
蝕体の表面に重ねられて該被防蝕体および防蝕体を保護
する保護体とからなり、前記防蝕体に含浸された粘着剤
と前記保護体の表面に層状に形成された粘着剤とは同一
材質あるいは同一系統の材質であることを特徴とするも
のである。

本発明では、港湾等の海中に設置された鋼管杭等の海洋
構造物または大気環境に設置された構築物の防蝕域表面
に付設される防蝕構造において、被防蝕体の表面に直接
被覆付設される防蝕体と、該被防蝕体表面に被覆付設さ
れた防蝕体の表面に重ねられて該被防蝕体および防蝕体
を保護する保護体とでもって構成し、前記保護体の表面
に層状に形成された粘着剤とを同一材質または同一系統
の材質にしたため、前記防蝕体と保護体とを相互に強力
に粘着されて一体化し、前記海洋構造物または構築物を
確実に密封してこれを腐蝕させないように保護すること
ができる。

また本発明によれば、ペースト状下地処理剤を用いずに
粘着剤を含浸させた防蝕体を前記被防蝕体表面に直接被
覆付設し、その保護体を重ねるだけで防蝕構造を構成で
き、しかも雨天でも作業を行うことができるため、作業
性が高く、施工コストが安く、工期の短縮化が可能とな
る。

友−ｉ−旦 以下、第１図ないし第３図に図示された本発明の一実施
例について説明する。

被防蝕体１は港湾に敷設された鋼管杭であるが、その他
の構造物また構築物であってもよい。

また被防蝕体１に貼付される防蝕テープ２は、網目状の
ポリエステル、あるいは紗のように目が粗く平織りの薄
地の綿製品を晒して堅い糊で仕上げた寒冷紗等の巾５０
〜３００Ｍの帯状の繊維織物の防蝕基材３に、特開昭６
２−２２０５７０号公報に示された湿潤粘着剤４を上下
から厚さ約１１５のシート状に圧着させて一体化したも
のである。

しかして前記湿潤粘着剤４は、低分子量液状ポリマー１
００〜４００重量部および高分子量ゴムＯ〜６０重層部
よりなるポリマー成分１００重量部に陽イオン界面活性
剤を０．１〜２０重量部の割合で配合したものを主成分
としており、湿潤粘着剤４は水中でも被防蝕体１に均一
に粘着しつるとともに大きな粘着力を有し、かつ水中へ
の溶出性はなく、被防蝕体１を充分に保護し、防蝕効果
を有している。

さらに保護テープ５は、弾性に富むＥＰＤＨ等の合成ゴ
ム系帯状加硫ゴムシートを巾５０〜３００５１＋、厚さ
０．５〜２．０順の帯状に形成した保護基材６に、前記
した湿潤粘着剤４と同じ湿潤粘着剤７を厚さ０．２〜１
．５ａｍに圧着させて一体化したものである。

第１図ないし第３図に図示の実施例は前記したように構
成されているので、円筒状の被防蝕体１の表面に防蝕テ
ープ２を層状に重合せるように螺旋状に巻付け、その外
周面に保護テープ５の湿潤粘着剤７を内側にしてやはり
螺旋状に巻付けることによって、防蝕構造を構成するこ
とができる。

本実施例では、従来のものと相違して、ペトロラタム等
の下地処理剤を単独に層状に塗布することなく、防蝕基
材３に一定の厚さの湿潤粘着剤４をシート状に圧着した
防蝕テープ２を螺旋状に巻つけ、その上にさらに保護テ
ープ５を巻付けるだけでよいため、作業者の手や衣服を
汚さずに、施工が頗る簡単となり、かつ海水に触れる海
洋構造物でも充分に粘着できるとともに雨天でも粘着性
が阻害されることな〈実施できるので、施工を極めて能
率を良く容易にしかも短時間の内に遂行することができ
る。

さらに防蝕テープ２の湿潤粘着剤４と保護テープ５の湿
潤粘着剤７とは同一組成であるため、防蝕テープ２に保
護テープ５を巻付けた際には、防蝕テープ２に保護テー
プ５が間隙なく確固に重合せられ、長期に亘って被防蝕
体１が確実に防蝕される。

前記実施例では、保護基材６は弾性に富んだ合成ゴム系
加硫ゴムシートであったが、柔軟性に富み成る程度の機
械的強度と化学的安定性を有するものであれば、どのよ
うなものでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る防蝕構造の一実施例に適用される
防蝕テープの横断面図で、第２図はこの実施例に適用さ
れる保護テープの横断面図であり、第３図は前記実施例
の横断面図である。 １・・・被防蝕体、２・・・防蝕テープ、３・・・防ｒ
！！１基材、４・・・湿潤粘着剤、５・・・保護テープ
、６川保護基材、７・・・湿潤粘着剤。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 港湾等の海中に設置された鋼管杭等の海洋構造物または
   大気環境に設置された構築物の防蝕域の表面に付設され
   る防蝕構造において、被防蝕体の表面に直接被覆付設さ
   れる防蝕体と、該被防蝕体表面に被覆付設された防蝕体
   の表面に重ねられて該被防蝕体および防蝕体を保護する
   保護体とからなり、前記防蝕体に含浸された粘着剤と前
   記保護体の表面に層状に形成された粘着剤とは同一材質
   あるいは同一系統の材質であることを特徴とする防蝕構
   造。