JPH026515Y2 - - Google Patents

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JPH026515Y2
JPH026515Y2 JP18281783U JP18281783U JPH026515Y2 JP H026515 Y2 JPH026515 Y2 JP H026515Y2 JP 18281783 U JP18281783 U JP 18281783U JP 18281783 U JP18281783 U JP 18281783U JP H026515 Y2 JPH026515 Y2 JP H026515Y2
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JP18281783U
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、テープレコーダ、VTR等におい
て、強制回転駆動されるキヤプスタンとの間に磁
気テープを挾着してその移送を司るピンチローラ
に関する。
一般的技術課題 ピンチローラは、可及的円滑な回転機能を保有
すべきことはもちろんであるが、テープの安定走
行を保証するためには自動調芯機能を保有すべき
ことが不可欠である。即ち、該調芯機能を有しな
いか、あるいはそれが乏しい場合には、設計製作
上不可避的なキヤプスタンとピンチローラとの軸
芯の平行度の誤差により、移送テープの偏寄現象
や片伸びを生じるおそれがあり、ひどいときには
テープがピンチローラから外れたり、またテープ
の上下変動や走行速度の変動を生じてワウ・フラ
ツタ量を増大させる原因になる。
従来技術 従来のピンチローラの最も一般的な構造は、外
周面にゴム等の弾性タイヤを固着した円筒状スリ
ーブを、玉軸受を介してローラ軸に回転自在に支
承したものとなされていた。しかしこの場合、上
記玉軸受に極めて高精度かつ小型のものを要する
ことも相俟つてピンチローラの製作コストが高価
につくのみならず、概して減摩ボールの精度不均
一等により回転の円滑性に充分な満足を得ること
が困難であつた。加えて、上記玉軸受によるもの
は、該軸受における減摩ボールと内外輪との間の
本来は有害ながたつきの原因となるクリアランス
を利用して、所期の自動調芯作用を実現しようと
しているものであるため、もとより自動調芯量が
小さく、その調芯機能の円滑性にも乏しいもので
あつた。
このような問題点を解決するための1つの手段
として、最近、例えば特開昭58−155559号に示さ
れるように金属スリーブの内周面にローラ軸の軸
線上に中心を置く球面部を形成する一方、ローラ
軸に回転摺動自在にはめ合わせた焼結含油合金か
らなる軸受メタルの下部外周面に上記に対応する
球面部を形成して、両球面部の摺接により自動調
芯作用を実現せしめるものとしたピンチローラが
提案されている。ところが、斯る従来技術は、単
一の軸受メタルでローラ軸の回転支承と、自動調
芯との両機能を兼備させるものであるため、この
軸受メタル自体の内外両周面の加工度に相当高い
精度が要請される。ところが、この材料にはロー
ラ軸の回転支承のため、焼結含油合金を用いるべ
きことが必要とされる。これは、粉末治金法で成
形し、焼結後切削等の二次加工されるが、この切
削加工が大変むつかしく、所期する軸受メタルの
内外周面の精度が出しずらい。従つて、軸受メタ
ルのローラ軸の回転支承及び自動調芯機能のいず
れかに不満足な結果しか得ることが出来ないとい
う問題がある。また、この従来技術では、軸受メ
タルを所定位置に保持するために、これを上方か
ら弾性的に抑止するコイルバネ等の付設を必要と
されるが、このためにローラ軸とゴムタイヤを有
する金属スリーブとの間で相対的な上下方向の変
位を起すおそれがあり、磁気テープの安定移送機
能に少し問題となる。
考案の目的 この考案は、上記のような従来技術の有する
種々の問題点をすべて解決することを目的とす
る。即ち、回転支承及び自動調芯のいずれの機能
も極めてスムーズなものとなし得ると共に、自動
調芯の制御範囲を大きくとることができ、しかも
部材の加工及び組立を含む製作を容易になし得て
製造コストの低減化を達成しうるピンチローラの
構造を提供しようとするものである。
構成と実施例 以下、この考案の構成を図示実施例に基づいて
説明する。
1はゴム等の弾性体からなる弾性タイヤ、2は
これが外周面に一体に固着された金属スリーブ、
3はその内周面において、その軸線方向の略中央
部にしつくりと嵌合状態に配設された調芯用外輪
部材、4,4はこれを上下から挾持してスリーブ
2内面に固定せしめている上下1対の金属製固定
リングで、それ自体はスリーブ2内面に強制的に
圧入嵌合固定されたものである。5は上記調芯用
外輪部材3の内径より外径を小にして、その内側
に所要の間隙を形成する状態に配置された金属製
の調芯用内輪部材、6,6は該内輪部材5の上下
両端部に圧入嵌合固定された短筒状の焼結含油メ
タルからなる軸受メタル、7はこれらの軸受メタ
ル6,6内を相対回転自在に貫通したローラ軸で
あり、その下部に被嵌固定された支承筒体10上
に下部スラストワツシヤ11を介して下部軸受メ
タル6の下端を担持することにより、ピンチロー
ラのの遊転集成体部分を支持している。12は上
部軸受メタル6上に配置された上部スラストワツ
シヤ、13はローラ軸7の上端に中央脚部を嵌合
固定した傘状の合成樹脂製キヤツプであり、ピン
チローラ内に外部から異物が落下侵入するのを阻
止する役目を果すものである。
ところで、上記調芯用外輪部材3には、その内
周面に前記ローラ軸7の軸線l上に中心Oを置く
横断面球面状の環状凹溝8が上下の段部8a,8
b(第2図参照)間において形成されている。そ
して一方、前記調芯用内輪部材5の外周面には、
横断面台形の環状凸部9が一体に膨隆形成され、
その頂端部が前記球面状凹溝8に摺接変位自在な
状態にて嵌め合わされている。即ち、環状凸部9
は、その頂面の上下両側縁部が球面状環状凹溝8
の球面部に当接せられ、第2図に鎖線で示すよう
に調芯用外輪部材3の同内輪部材5に対する相対
的な所定角度θの範囲内での傾動挙動(調芯挙
動)を許容しうるものとなされている。従つてま
た、上記凸部9の頂面の中間部と凹溝8との間に
は僅かの空隙部14を形成せしめ、これを要すれ
ば潤滑用の油溜りとして利用しうるものとなされ
ている。而して、上記空隙部14に特に温度依存
性が小さく、粘度の大きなグリースを使用すれ
ば、外輪部材3の内輪部材5に対する傾動挙動を
よりスムーズに出来るうえに、これら両部材の接
触による摩耗をより軽減出来る。
なお、調芯用内輪部材5の外周面に膨隆形成さ
れる環状凸部は、前記した横断面台形に限定され
ず、例えば球面状等であつてもよい。
また、調芯用外輪部材3は、第2図に示すよう
に球面状の環状凹溝8の中心Oの存する水平面を
境にして、上下に2分割した上部半体3aと下部
半体3bとの組合わせによつて構成されている。
このように調芯用外輪部材3を2分割に構成する
ことにより、自動調芯機能を分割面で阻害するこ
となしに、調芯用内輪部材5の外側に同外輪部材
3を組付けることを可能にするものである。
自動調芯のための前記外輪部材3及び内輪部材
5の材質は、例えば真ちゆう、ステンレス、アル
ミニウム等の金属材料、あるいはポリアセタール
樹脂、フエノール樹脂、ポリエステル樹脂、
ABS樹脂、ポリアミド樹脂等の硬質合成樹脂材
料を用いることができる。金属スリーブ2、固定
リング4,4及び支承筒体10も同様である。
しかしながら、調芯用外輪部材3は、特に焼結
グラフアイト粉未をフエノール樹脂等の硬質合成
樹脂によつて結合したグラフアイト組成物によつ
て構成するのが最も有利である。何故なら、斯る
グラフアイト組成物は、摩擦係数が小さく、耐摩
耗性に優れ、高硬度でしかも油保持性を有するこ
と等から、前記のような金属材料や合成樹脂材料
を用いる場合に較べ、調芯機能の円滑性と耐久性
を一層優れたものとすることができる。
作用効果 この考案に係るピンチローラは、上記実施例に
ついて説明したような構成を有することにより、
次のような特有の作用効果を奏する。
(イ) 先ず、ローラの回転支承のための軸受部分
と、自動調芯のための制御部分とが、全く別異
の部材で分離して構成されていること、即ち、
ローラの回転支承は軸受メタル6,6の部分で
行われる一方、自動調芯は外輪部材3と内輪部
材5との間の摺接部分で行われるものとなつて
いることにより、それぞれの部分の構成部材に
別異の材料を選んで最も好適なものを使用する
ことが可能となる。従つて、軸受メタル6には
減摩作用に優れた焼結含油合金を使用しつつ、
自動調芯用内外輪部材3,5には、精緻な加工
の容易な金属材料や焼結グラフアイト材料等を
適宜組合わせて使用することが出来る。従つ
て、従来技術による単一の軸受メタルでローラ
の回転支承と自動調芯とを兼備させていたた
め、両機能に不満足な結果しか得られないとい
う問題点が、本考案では解決され、スムーズな
回転支承と自動調芯作用とを保証し得る。
(ロ) 次に、調芯用外輪部材3の球面状環状凹溝8
に調芯用内輪部材5の外周面に膨隆形成された
環状凸部9が、摺接変位自在に嵌め合わされて
いることにより、これが一種の球面自在接手を
構成して、ローラの外周面を軸線方向に所定角
度範囲内で自由に傾動変位せしめる自動調芯作
用を比較的大きな制御範囲に亘つて実現可能と
することができ、磁気テープの安定移送と移送
駆動力の軽減に有効である。
(ハ) 第3に、ローラの回転部分は、ローラに対し
てその軸線方向には完全に固定的に支承された
ものとなされているから、従来技術の軸受メタ
ルをばねを用いて弾性的に支承する場合のよう
に磁気テープの接するローラ外周面に上下変動
を生じることが皆無であり、愈々磁気テープの
安定走行性を向上しうる。
(ニ) 第4に、調芯用外輪部材3は、これが金属ス
リーブ2に圧入嵌合固定された上下1対の固定
リング4,4間に挾持して該金属スリーブ2の
内面に固定されたものとなされているから、外
輪部材3自体はスリーブ2に対して焼ばめとか
強制的な圧密嵌合等の固定嵌挿の手段を構ずる
必要がない。このことは組立後において、外輪
部材3にその製作加工時の寸法精度をそのまま
正確に保持せしめることを可能にし、ひいては
内輪部材5との相対的寸法精度を所期値に正確
に保つことを可能にして、自動調芯作用の円滑
性の向上に寄与しうる。
(ホ) 第5に、キヤプスタンとの間に磁気テープを
挾んで回転する弾性タイヤを含む回転部分は、
焼結含油合金からなる軸受メタル6,6によつ
て回転支承されるものとなつているため、玉軸
受を用いて回転支承するような場合に比べてロ
ーラのスムーズでしかも軽快な回転を保証し得
る。
(ヘ) 第6に、構成部材がいずれも正確な寸法精度
を出しつつその個々の成形加工の容易な形態の
ものであり、かつ組立製作も、すべての部材を
嵌合方式によつて組合わせることによつて容易
に組立てることができるものとなされているか
ら、生産性が良く、玉軸受を用いるような場合
に較べて部品コストが廉価であることも相俟つ
て、安価に製作提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すものであり、第
1図は縦断面図、第2図は要部の拡大断面図であ
る。 1……弾性タイヤ、2……金属スリーブ、3…
…調芯用外輪部材、3a,3b……半体、4……
固定リング、5……調芯用内輪部材、6……軸受
メタル、7……ローラ軸、8……球面環状凹溝、
9……環状凸条、14……空隙部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 外周面に弾性タイヤ1が一体に固着された金
    属スリーブ2の内周面に、その軸線方向の略中
    央部において調芯用外輪部材3が上記金属スリ
    ーブ2に圧入嵌合された上下1対の固定リング
    4,4間に挾持して固定され、かつ上記調芯用
    外輪部材3の内径より外径を小とした金属製の
    調芯用内輪部材5が、その内周面上下両部に圧
    入嵌合固定された1対の焼結含油合金からなる
    短筒状軸受メタル6,6を介してローラ軸7に
    回転自在に支承されると共に、上記調芯用外輪
    部材3の内周面に前記ローラ軸7の軸線l上に
    中心Oを置く横断面球面状の環状凹溝8が形成
    され、該環状凹溝8に、前記調芯用内輪部材5
    の外周面に膨隆形成された環状凸部9が摺接変
    位自在に嵌め合わされてなることを特徴とする
    ピンチローラ。 (2) 調芯用外輪部材3は、球面状の環状凹溝8の
    中心Oの存する水平面を境にして上下に2分割
    された上部半体3aと下部半体3bとの組合わ
    せからなる実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のピンチローラ。 (3) 調芯用外輪部材3は、焼結グラフアイト粉末
    を硬質合成樹脂によつて結合したグラフアイト
    組成物からなる実用新案登録請求の範囲第1項
    または第2項記載のピンチローラ。 (4) 環状凸部9は横断面台形状であり、その頂面
    9aの中間部と前記球面環状凹溝8との間に空
    隙部14が形成されている実用新案登録請求の
    範囲第1項ないし第3項のいずれか1に記載の
    ピンチローラ。
JP18281783U 1983-11-25 1983-11-25 ピンチロ−ラ Granted JPS6089634U (ja)

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