JPH026317Y2 - - Google Patents

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JPH026317Y2
JPH026317Y2 JP8589484U JP8589484U JPH026317Y2 JP H026317 Y2 JPH026317 Y2 JP H026317Y2 JP 8589484 U JP8589484 U JP 8589484U JP 8589484 U JP8589484 U JP 8589484U JP H026317 Y2 JPH026317 Y2 JP H026317Y2
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nipple
bulge
cap
bulge portion
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  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はフランジつきホース金具に関する。さ
らに詳しくは、とくにカークーラー用ホースに用
いられる口金具に関する。
[従来の技術] 従来よりカークーラー用ホースなどのホースを
相手部材に取り付けるために、種々の口金具が採
用されている。そのような口金具は、たとえば第
5図に示されるように、その一端がホース51に
挿入されると共にソケツト52によつてかしめつ
けられたニツプル53と、ニツプル53の他端部
に設けられたフランジ54とから構成されてい
る。また、このニツプル53やフランジ54の素
材としては、鋼または軽金属が用いられている。
このような口金具の製造法としては、ニツプル
53とフランジ54とをそれぞれ別個に成形した
のちに溶接またはロイづけしたり(溶接工法、第
5図の符号55参照))、かしめて結合したり(カ
シメ工法)、あるいは1つの素材から冷間鍛造な
どにより一体に成形する方法(一体化成形法)な
どが採用されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、それらの方法はいずれも素材に
鋼材または軽金属材料を用いているので、高い面
粗度を出すためにフランジ面の切削加工を必要と
すること、および溶接工法、カシメ工法、一体化
成形法などの工程が煩雑であること、などにより
安価に製造しえないという問題がある。
このような点を解消し、安価に口金具を提供す
る1つとして合成樹脂製フランジを射出成形法で
作製する方法が考えられる。しかし、この方法は
下記の問題があり、実用にはいたつていなかつ
た。
(1) 一般に、フランジつき口金具は用途別にニツ
プルの長さ、曲がり角度などが異なる多くの種
類を揃える必要があるが、射出成形法で多種類
の口金具を揃えようとすれば、金型数が多くな
り、結局製造コストが高くなつてしまう。
(2) 成形したあと金型から口金具を取り出すため
には口金具と金型に抜き勾配を設けることが必
要であるが、その勾配はニツプルとホースとの
結合力を緩和する原因となり、それにより漏洩
が生じやすくなる。さらにニツプルの表面には
ホースとの結合力の強化等の目的で数箇所に浅
い円筒溝を形成する必要があるが、溝の形成に
は、分割キヤビテイ金型が必要であり、そのパ
ーチングラインで生じる縦の条痕がニツプルの
表面に残留して、内部流体の漏洩を引き起こし
やすいという問題がある。
(3) ニツプルとフランジを別々に成形した後、一
体に結合させる方法を採用するばあいは、結合
部の強度低下が生じやすく、使用中の振動や流
体圧力などで、破壊するなど、信頼性が低い。
(4) 樹脂はクリープ変形量が金属に比べて大きい
ためニツプルのホースとの結合個所がエンジン
ルーム内等の高温環境に置かれると、樹脂部分
にヒケが生じホースカシメ部から内部流体の漏
洩が生じやすい。
(5) 相手部材への結合方法はボルト締めである
が、樹脂は締め付トルクによる経時変化が金属
に比べて大きく、とくに高温環境でで締付トル
クが低下し、そのことにより内部流体の漏洩が
生じやすい。
そして、以上の大部分の問題は熱可塑性樹脂の
物性に起因するものであるため、解決を困難なも
のにしていた。
本考案はかかる事情に鑑み、合成樹脂製のフラ
ンジを用いるものでありながら、叙上の問題点を
全て解消し、安価に製造することができシール性
が高く、構造上の信頼性があり長期間の使用に耐
える口金具を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の口金具は、端部近辺にバルジ部が形成
されたアルミニウム製またはアルミニウム合金製
のニツプルと、前記バルジ部の外周にインサート
成形により結合された繊維強化合成樹脂製のフラ
ンジと、該フランジに穿設されたボルト孔の内周
にインサート成形により結合された金属製のパイ
プ部材とからなり、前記バルジ部の端部側の表面
と前記フランジの端部側の表面とが実質的に同一
面内にあり、前記バルジ部の外周が凹凸状に形成
されたものである。
[作用] 本考案では、合成樹脂製フランジはインサート
成形されるので端部側の表面(相手部材との接合
面)を切削による後加工をしなくても充分高い面
粗度と寸法精度が得られる。またボルト孔に挿入
されるパイプ部材もインサート成形により結合さ
れるので、製造工数が少なくてすむ。このため従
来の金属製に比べ製造が簡単な分、安価に大量生
産をすることができる。
本考案の口金具をOリングを介して相手部材に
取り付けたとき、相手部材とバルジ部との間はO
リングで直接シールされ、これによつてフランジ
と相手部材との間もシールされる。そして、バル
ジ部はニツプルと一体であるので、本考案の口金
具には隙間の生ずる余地はなく、そのためシール
性は完壁となる。また、バルジ部の端部側の表面
とフランジ端部側の表面とは面一であるので、バ
ルジ部端面がフランジ端面より突出することによ
るフランジの締付け不良や、バルジ部端面がフラ
ンジ端面より引込むことによるOリングの圧縮不
良が生じず、高いシール性を維持しながら、フラ
ンジを相手部材に強力に締め付けることができ
る。
本考案ではバルジ部の外周の凹凸によつてフラ
ンジとニツプルとが強固に結合されているので、
ニツプルがフランジに対し回転することがなく、
とくにニツプルが曲管のばあいでも、フランジと
ニツプルが接続不良に陥いることがない。そのた
め、振動や曲げ応力に強いという特性を発揮しう
る。
本考案のフランジのボルト孔には、金属製のパ
イプ部材が挿入されているので、フランジを相手
部材に強力に締付けることができ、たとえ高温環
境下で使用しても、結合が緩むことがない。
[実施例] つぎに図面を参照しながら本考案の実施例にか
かわる口金具を説明する。
第1図は本考案の口金具の一実施例を示す断面
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
第1図に示される口金具の使用状態を示す断面
図、第4図は本考案の口金具の他の実施例を示す
断面図である。
第1図には製造完了後の口金具が示されてい
る。1はアルミニウム製のニツプルであり、ニツ
プル1の端部近辺にはプレス加工などによりバル
ジ部2が形成されている。バルジ部2の端部側の
面3はほぼ平坦に形成されており、バルジ部2の
外周面4にはたとえば第2図に示されるようなロ
ーレツト加工が施され実用新案登録請求の範囲に
いう凹凸状に形成されている。なおローレツト加
工はバルジ部2の成形と同時に行なつてもよく、
またはバルジ部2を形成したのちに行なつてもよ
い。前記ニツプル1は第1図のものは直管である
が、第4図に示されるように湾曲した曲管であつ
てもよい。
バルジ部2の外周には繊維強化樹脂製のフラン
ジ5が固着されている。
フランジ5の素材としてはガラス繊維で強化し
たポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、または不
飽和ポリエステル樹脂などの繊維強化樹脂があげ
られるが、とくにガラス繊維強化ポリアミド樹脂
が好ましい。そのような樹脂として、ザイテル−
70G−43L(66ナイロンを43%のガラス繊維で強化
したもの。米国デユポン社製の商品名)などがあ
げられる。
前記フランジ5には、ボルト孔7が形成されて
おり、そのボルト孔7の内周にはフランジ5を成
形するときにインサート成形により一体に固着さ
れた鋼製のパイプ部材8が設けられている。パイ
プ部材8の素材としては軸方向の押圧力に耐えう
る強度を有するもの、たとえばSS41、S15C、
S20Cなどがあげられる。
つぎに、本考案の口金具の製法を説明する。
前記フランジ5はたとえば射出成形により形成
される。そして、ニツプル1やパイプ部材8は射
出成形の金型内に配置しておきフランジ5を形成
すると同時に、フランジ5内にニツプル1および
パイプ部材8を一体に固着する。なおかかる成形
時には、バルジ部2の面3が若干(たとえば0.2
〜0.5mm程度)前方に突き出た状態に成形してお
き、その後、前記面3をフランジ5の端部側の面
6と面一になるまで押圧し、面3と面6が実質的
に同一平面となるように成形するとよい。
叙上のごとく構成される本考案の口金具は、フ
ランジ5が金型によつて成形されるため、その面
粗度が高く(たとえば6s程度)、仕上げ加工が不
要であるという利点がある。
本考案の口金具は、第3図に示されるように取
り付けられる。同図において、9は相手部材、1
0はOリング、11はボルである。Oリング10
はバルジ部2の前面において、ニツプル1の端部
に嵌められ、相手部材9に形成された凹部との間
に収まるように装着される。そして、ボルト11
をパイプ部材8に通して、フランジ5が相手部材
9に締めつけられる。
このようにして取りつけた状態において、Oリ
ング10は相手部材9とバルジ部2の間を直接シ
ールしており、液がこれを越えてフランジ5と相
手部材9との間に侵入することがない。またバル
ジ部2はニツプル1と一体であるため、本考案に
おいては液が洩れる隙間のできる余地がない。し
たがつて、シール性は完壁である。なお、フラン
ジ5の表面6とバルジ部の表面3とは面一である
ので、バルジ部2の表面がフランジ5の端面より
突出することにより、フランジ5と相手部材9と
の間に隙間ができてボルト11で締めつけても片
締めになるなどの締付け不良が生じない。また反
対にバルジ部2の表面がフランジ5の表面より引
込んでいて、ボルト11をしつかり締め込んでも
Oリング10を充分圧迫できないといつたシール
不良も生じない。したがつて、本考案におけるシ
ール性は非常に高い。
またバルジ部2が形成されているためにフラン
ジ5とニツプル1の結合強度が高い。しかもバル
ジ部2の外周がローレツト加工などにより凹凸状
に形成されているため、回転方向の力に対する抵
抗強度も高い。とくに、第4図のようなニツプル
1が曲管のばあい外力によつて回転が加わりやす
いが、本考案においては、それらに対し強い抵抗
力をもつている。
さらにフランジ5に金属製のパイプ部材8が埋
め込まれているため、ボルト11を締めつけても
フランジ5がつぶれることがないという利点があ
る。
なおたとえば重量36gの従来口金具(アルミ一
体成形品)に相当する本考案の口金具は、重量
32gであり、10%以上の軽量化が達成されてい
る。
[考案の効果] 叙上のごとく本考案は、金属と繊維強化樹脂と
を組み合わしてインサート成形することにより口
金具にとつて必要な面粗度および強度を確保しな
がら溶接、またはカシメ、あるいはフランジ面の
切削加工などの工程を不要とし、従来に比して安
価で軽量な口金具を提供しえたものである。ま
た、高いシール性と高い機械的強度を達成してお
り、長時間の使用に耐えるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の口金具の一実施例を示す断面
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
第1図に示される口金具の使用状態を示す断面
図、第4図に本考案の口金具の他の実施例を示す
断面図、第5図は従来の口金具の一例を示す断面
図である。 図面の主要符号、1……ニツプル、2……バル
ジ部、5……フランジ、7……ボルト孔、8……
パイプ部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 端部近辺にバルジ部が形成されたアルミニウム
    製またはアルミニウム合金製のニツプルと、前記
    バルジ部の外周にインサート成形により結合され
    た繊維強化合成樹脂製のフランジと、該フランジ
    に穿設されたボルト孔の内周にインサート成形に
    より結合された金属製のパイプ部材とからなり、
    前記バルジ部の端部側の表面と前記フランジの端
    部側の表面とが実質的に同一面内にあり、前記バ
    ルジ部の外周が凹凸状に形成されてなるフランジ
    つきホース口金具。
JP8589484U 1984-06-09 1984-06-09 フランジつきホ−ス口金具 Granted JPS611794U (ja)

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JP8589484U JPS611794U (ja) 1984-06-09 1984-06-09 フランジつきホ−ス口金具

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JP8589484U JPS611794U (ja) 1984-06-09 1984-06-09 フランジつきホ−ス口金具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066338A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Nichirin Co Ltd 樹脂製フランジ付き継手金具の製造方法および樹脂製フランジ付き継手金具

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JPS611794U (ja) 1986-01-08

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