JPH0263140B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガス湯沸器などの給湯装置の水量制御
に関するものである。

従来例の構成とその問題点 給湯機の分野において給湯温度を検出し、ガス
量と水量を調節する方法は既に知られている。

第１図に示すようにバーナＡと燃料制御弁Ｂと
熱交換器Ｃとを有し、給湯温度を検出する温度検
出機Ｄと温度設定器の出力を比較する比較機と、
この比較機Ｅの出力に応じて通水路の調節弁Ｆと
燃料制御弁Ｂを制御するものである。

この従来例では、定常時は一定水量であり、時
間的に水量を変化させて使用するものではなかつ
た。また、通水路は、熱交換器をすべて通る構成
であるため、流し得る最大流量にも限界があり、
さらに多くの水量を流したい場合には、通路抵抗
を小さくするため、熱交換器等の配管径を大きく
するとか、短くする方法をとらざるを得ず、大幅
な設計変更を必要としたり、コストの増加があつ
た。

発明の目的 本発明は給湯装置を使用する場合、水量を時間
的に変化させることを継続して供給し、特にシヤ
ワー使用時にマツサージ効果を持たせたものであ
る。一般に流量が多けれは刺激も大きいためマツ
サージ効果も大きいと考えられる。このことから
最大水量も多い方が望ましいと言える。そのた
め、変化させる水量の最大水量を簡単な構成で増
加させることを目的とする。また、低水圧時にお
いても、満足できる流量を得ようとするものであ
る。

発明の構成 この目的を達成するため本発明は、熱交換器と
並列にバイパス路を設け、給湯回路へ供給する水
量を、熱交換器を通る水量とバイパス路を通る水
量を混合し供給する構成とし、駆動装置を有する
水量制御弁に時間の経過とともにその大きさが継
続して変化する信号を送出し、給湯量を変化させ
るものである。

また、バイパス路にスプリングで上流側に付勢
された弁体と対向する弁座を設け、スプリングに
より設定される流量が熱交換器に流れてからバイ
パス路に通水が開始されるように構成した。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について図面に基づい
て説明する。

第２図は、本発明のガス瞬間湯沸器における実
施例で、１は熱交換器、２はバイパス路で、前記
熱交換器１を加熱するガスバーナによる加熱装置
３で加熱された湯とバイパス路２を通る水を混合
させるために熱交換器１の出口側と接続し、給湯
回路４につながつている。５はガスバーナの燃焼
量を調節するガス量調節器である。６は感熱素子
でガス量調節器５と、信号発生器７を介して電気
的に接続されている。

８は水量制御弁で水は、流入路９から弁室１０
に入り、制御弁体１１と制御孔１２との隙間を通
つて一次室１３へ流入する。１４は制御弁体１１
と共動するダイヤフラムで、その他面側は二次室
を形成し、二次室１５には制御スプリング１６が
あつて一次室１３側へ付勢している。

一次室１３へ流入した水は、水量調節弁１７の
弁孔１７ａより前記熱交換器１を通る通水路１８
と前記バイパス路２へ供給される。水量調節弁１
７の下流側は連通路１９で二次室１５へ導かれて
いる。水量調節弁１７はギア２０とモータ２１か
らなる駆動装置２２によつて駆動される。水量調
節弁１７の回転により、弁孔１７ａの位置が変わ
り弁孔１７ａが通過する水量に対する差圧の関係
が変化し、その差圧がダイヤフラム１４へ作用
し、制御弁体１１を駆動する。前記信号発生器７
は、時間の経過とともにその大きさが永続して変
化する信号を発生し、駆動装置２２を駆動する。
バイパス路２には、スプリング２３で上流側に付
勢された弁体２４が弁座２５に対向して設けられ
ていてバイパス路２に流れる流量を調節してい
る。

一方、ガスはガス供給管２６より前記ガス量調
節器５を通つて、前記加熱装置３で燃焼し、熱交
換器１を加熱する。

次に動作について説明する。第２図で通水が開
始されると水量制御弁８へ流入した水は、水量調
節弁１７を通過し通水路１８を通り熱交換器１へ
流入する。給湯器に設定されている点火水量以上
の水量が、熱交換器１に流入すると熱交換器の前
後に発生する差圧によりバイパス路２に設けられ
た弁体２４が開き、バイパス路にも通水が開始さ
れる。このバイパス路２に通水が開始される熱交
換器１の流量はスプリング２４の設定により任意
の流量が設定できる。第３図に水量調節弁１７が
全開における水量制御弁８への供給水圧と流量の
関係を示す。曲線Ａは熱交換器１を流れる流量
で、バイパス路２にはスプリング２４で設定され
る圧力Ｐになると通水が開始され、曲線Ｂで示す
流量が流れる。このため水量制御弁８には、曲線
ＡとＢで示す流量の合計流量である一点鎖線で示
す流量Ｃが流れることになり、同一供給圧力で最
大水量バイパス路に流れる流量相当が増加させる
ことができる。

第４図には、第３図と同様に水量調節弁１７が
全開における水量制御弁への供給水圧と流量の関
係を示し、バイパス路２に弁体２を有しない場合
バイパス路のみの例である。熱交換への流量Ａと
バイパス路への流量Ｂが決められた流量比で同時
に増加しはじめる。そして、水量制御弁にはＣで
示す最大水量が流れることになる。

水が流れたことによつてフロースイツチ（図示
せず）が作動し加熱装置３の燃焼が開始し湯温が
上昇し、信号発生器７で設定された湯温と感熱素
子６で検出した湯温が等しくなるように、ガス量
調節器５を動作させ一定湯温に保たれる。

しかるのち、変化シヤワーが選択されると、信
号発生器７から時間の経過とともにその大きさが
継続して変化する信号が送出され駆動モータ２１
へ伝達され、水量調節弁１７を正転あるいは、逆
転させる。水量調節弁１７の回転によつて弁孔１
７ａの絞りが変化し弁孔１７ａの差圧がダイヤフ
ラム１４に作用して制御弁体１１を駆動し水量の
変更が行なわれる。信号発生器７の送出する信号
によつて水量は刻々と変化する。

第５図に水量の時間的変化を示す。このように
水量が刻々と変化するのでシヤワーに使用すれば
快よい刺激となつてマツサージ効果を有する。

そして、最大水量が多くとることができるので
より刺激の強いシヤワーを得ることができる。ま
た、低水圧時にも、必要な水量が確保しやすくな
る。

発明の効果 以上のように本発明は、熱交換器の通水路とバ
イパス路からなる給湯回路と、加熱装置と、給湯
回路に設けられた駆動装置を有する水量制御弁
と、時間の経過とともにその大きさが継続して変
化する信号を送出する信号発生器とを備え、信号
発生器の信号によつて駆動装置を制御したので、
最大水量を増加させることが容易であり、より刺
激の強いシヤワーを継続して提供できる。

また、低水圧時においても満足できる水量が確
保できるので、マツサージ効果のあるシヤワー利
用範囲が広くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の給湯装置の構成図、第２図は本
発明の一実施例であるガス瞬間湯沸器の構成図、
第３図は同器の供給水圧と流量の関係を示す特性
図、第４図はバイパス路のみの同器の供給水圧と
流量の関係を示す特性図、第５図は同器の湯量の
変化を示す特性図である。 １……熱交換器、２……バイパス路、３……加
熱装置、４……給湯回路、７……信号発生器、８
……水量制御弁、２２……駆動装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 熱交換器と、前記熱交換器を通る通水路及び
   前記熱交換器と並列のバイパス路で構成した給湯
   回路と、前記熱交換器を加熱する加熱装置と、前
   記給湯回路の通水量を制御する水量制御弁と、前
   記水量制御弁を駆動する駆動装置と、時間の経過
   とともにその大きさが継続して変化する信号を発
   生する信号発生器とを備え、前記信号発生器の信
   号にもとづいて前記駆動装置を制御する給湯装
   置。 ２ バイパス路はスプリングで上流側に付勢され
   た弁体と、対向する弁座を有する特許請求の範囲
   第１項記載の給湯装置。 ３ 熱交換器とバイパス路との混合部に設けられ
   た感熱素子によつて湯温を制御する特許請求の範
   囲第１項記載の給湯装置。