JPH04170B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は給湯装置の水量制御に関するものであ
る。

従来例の構成とその問題点 従来の給湯装置の水量制御は出湯温度を保証す
るためのものであり、通常使用時は一定温度で一
定水量の給湯を行なうのみであつた。

発明の目的 本発明は給湯装置の水量を時間的に変化させて
シヤワー使用時にマツサージ効果を持たせたもの
である。

発明の構成 この目的を達成するために本発明の給湯制御装
置は、出湯温度を検出する出湯温度検出器と、前
記温度検出器の信号に応じて出湯温度を制御する
温度制御器と、給湯量を制御する水量制御器と、
水量制御器の駆動装置と、時間の経過とともにそ
の大きさが変化する信号を駆動装置に送出する信
号発生部および出湯温度設定部とからなる給湯制
御器とを備え、出湯温度設定部と温度検出器の偏
差信号が所定値以上のとき、信号発生部の駆動装
置への信号送出の状態を変化させ、給湯量の継続
的な変化時に湯温が変動することを防止するもの
である。

実施例の説明 本発明の実施例を添付図面によつて説明する。

第１図において、１は水量制御器で、水は流入
路２から弁室３へ入り、制御弁４と制御孔５との
隙間を通つて一次室６へ流入する。７は制御弁４
と共動するダイヤフラムでその他面側は二次室８
を形成し、二次室８には制御スプリング９があつ
て一次室６側へ付勢している。一次室６へ流入し
た水は水量調節弁１０の弁孔１０ａより熱交換器
１１へ供給されて加熱され、出湯温度検出器１２
を有する出湯管１３へ供給される。水量調節弁１
０の下流側は連通孔１４で二次室８へ導かれてい
る。水量調節弁１０はギヤ１５とモータ１６から
なる駆動装置１７によつて駆動される。水量調節
弁１０の回転によつて弁孔１０ａの位置が変わ
り、弁孔１０ａを通過する水量に対する差圧の関
係が変化し、その差圧がダイヤフラム７へ作用
し、制御弁４を駆動する。

一方ガスはガス供給路１８より温度制御器１９
を通つて加熱装置２０で燃焼し、熱交換器１１を
加熱する。２１は給湯制御器で出湯温度検出器１
２の信号を入力し、駆動装置１７と温度制御器１
９へ出力する。

第２図のブロツク線図において給湯制御器２１
は出湯温度設定部２２と温度制御部２３と手動ス
イツチ２４と信号可変部２５と信号発生部２６お
よび自動スイツチ２７とから構成される。出湯温
度制御は可変抵抗器などで構成される出湯温度設
定部２２と出湯温度検出器１２のそれぞれの信号
が温度制御部２３で演算され、公知のPID制御に
よつて温度制御器１９を駆動し、加熱装置２０の
発熱量を加減することによつて熱交換器１１の出
湯温度を一定にする。信号発生部２６は時間的に
変化する信号を発生し、その信号によつて駆動装
置１７は水量制御器１の水量調節弁１０を回転さ
せ水量を変化させる。信号可変部２５は信号発生
部２６で発生する信号の周期と振幅を可変させる
もので、手動スイツチ２４は信号発生部２６の信
号を発停するものであり、自動スイツチ２７は出
湯温度設定部２２と出湯温度検出器１２の偏差信
号の大きさによつて開閉され、信号発生部２６か
ら駆動装置１７への信号を開閉する。

次に動作について説明する。電源が投入され通
水が開始されると加熱装置２０の熱焼が開始し、
若干の時間遅れの後湯温が上昇する。出湯温度設
定に対する出湯温度の偏差は出湯温度設定部２２
と出湯温度検出器１２のそれぞれの信号が温度制
御部２３で演算され、温度制御器１９を制御し、
出湯温度を設定温度と等しくする。

湯温が安定した後、使用者によつてスイツチ２
４が閉じられると、信号発生部２６から変化信号
が送出され、出湯温度設定部２２と出湯温度検出
器１２との偏差が小さい自動スイツチ２７が閉
じ、駆動装置１７へ伝達されて水量調節弁１０を
正転あるいは逆転させる。水量調節弁１０の回転
によつて弁孔１０ａの絞りが変化し、弁孔１０ａ
の差圧がダイヤフラム７に作用して制御弁４を駆
動し、水量の変化が第３図ａに示すように行なわ
れる。信号可変部２５は信号発生部２６の変化信
号の周期と振幅を変えることができる。第３図ｂ
は振幅を小さくした場合であり、第３図ｃは周期
を小さくした場合の水量の変化を示すものであ
る。この周期と振幅の変更は使用者が任意に設定
できるように信号可変部２５は外部より調節する
ことが可能である。このように水量が時間的に変
化するので、シヤワーに使用すれば快よい刺激と
なつてマツサージ効果を有する。水量の変化の度
合は加熱装置２０の加熱能力に応じて所定水量の
範囲内で行なわれるように信号発生部２６であら
かじめ設定してある。

水量が第３図ａ，ｂ，ｃのように時間的に変化
すると出湯温度が変化する場合がある。この出湯
温度は出湯温度検出器１２で検出され出湯温度設
定部２２の信号と比較され、温度制御部２３によ
つてPID制御演算されて温度制御器１９を介し、
加熱装置２０の加熱量を調節して出湯温度を制御
するのであるが、熱交換器１１の熱容量によつて
遅れが生じるため、前述の水量の時間的変化があ
る周期内にあると出湯温度変化は使用者が許容で
きない範囲以上になる。実験によれば出湯能力
25000Kcal／ｈの給湯機では水量変化幅によつて
変わるが水量変化周期が２〜10秒のとき出湯温度
変化が大きくなることが判明した。このように出
湯温度の変化があらかじめ設定された値以上に変
化すると、出湯温度設定部２２と出湯温度検出器
１２の偏差信号により自動スイツチ２７を開い
て、信号発生部２６から駆動装置１７への信号が
伝達されず、したがつて水量変化は停止し出湯温
度の大きな変動は未然に防止される。この湯温変
化設定値は±１〜±5deg程度に設定される。

なお、水量の時間的変化を使用者が停止する場
合には手動スイツチ２４を開くことによつて中止
することができる。

発明の効果 以上述べたように本発明は、出湯温度を検出す
る出湯温度検出器と、出湯温度検出器の信号に応
じて出湯温度を制御する温度制御器と、給湯量を
制御する水量制御器と、水量制御器の駆動装置
と、時間の経過とともにその大きさが変化する信
号を駆動装置に送出する信号発生部および出湯温
度設定部とからなる給湯制御器とを備え、出湯温
度設定部と温度検出器の偏差信号が所定値以上の
とき、信号発生部の駆動装置への信号送出の状態
を変化させたので、シヤワー使用時に継続的な給
湯量の時間的な変化によるマツサージ効果を与え
ることができ、給湯量変化によつて生じる出湯温
度の変動が所定値を越えないので安全でかつ快適
性の高いものにできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の給湯装置の一実施例を示す構
成図、第２図は同装置の制御ブロツク線図、第３
図ａ，ｂ，ｃは同装置の水量変化を示す特性図で
ある。 １……水量制御器、１２……出湯温度検出器、
１７……駆動装置、１９……温度制御器、２１…
…給湯制御器、２２……出湯温度設定部、２３…
…温度制御部、２５……信号可変部、２６……信
号発生部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 出湯温度を検出する出湯温度検出器と、前記
   出湯温度検出器の信号に応じて出湯温度を制御す
   る温度制御器と、給湯量を制御する水量制御器
   と、前記水量制御器の駆動装置と、時間の経過と
   ともにその大きさが変化する信号を前記駆動装置
   に送出する信号発生部および出湯温度設定部とか
   らなる給湯制御器とを備え、前記出湯温度設定部
   と前記出湯温度検出器の偏差信号が所定値以上の
   とき、前記信号発生部の前記駆動装置への信号送
   出の状態を変化させる給湯制御装置。 ２ 前記出湯温度制御部と前記出湯温度検出器の
   偏差信号が所定値以上のとき、前記信号発生部の
   前記駆動装置への信号送出を停止させる特許請求
   の範囲第１項記載の給湯制御装置。 ３ 給湯制御器は信号発生器の振幅もしくは周期
   を可変する信号可変部を有する特許請求の範囲第
   １項記載の給湯装置。