JPH026312Y2 - - Google Patents

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JPH026312Y2
JPH026312Y2 JP13332685U JP13332685U JPH026312Y2 JP H026312 Y2 JPH026312 Y2 JP H026312Y2 JP 13332685 U JP13332685 U JP 13332685U JP 13332685 U JP13332685 U JP 13332685U JP H026312 Y2 JPH026312 Y2 JP H026312Y2
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divided
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建物壁体に形成された配管用挿通孔
に、配管を挿通配置した後でも挿通孔の周りを覆
うことができるように、挿通孔に内嵌する筒部
と、その筒部の筒軸芯方向一端側で前記建物壁体
の表面に当付けるための環状フランジ部とから成
ると共に、全体を径方向に2分割形成し、両分割
部材の分割縁部どうしを係合連結する連結部を形
成してあるウオールキヤツプに関する。
〔従来の技術〕
従来、上記ウオールキヤツプの連結部は、両分
割部材の径方向への相対近接移動及び相対離間移
動によつてのみ、嵌合及び離脱可能な係止部と係
止部に対する係合用突起とから成つていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、建物壁体の配管用挿通孔に、配管又は
配管を収容した配管カバー等を挿通配置した後、
ウオールキヤツプの筒部が前記挿通孔に内嵌し、
且つ、配管又は配管カバーには外嵌するように取
付ける際に、ウオールキヤツプと配管との間に、
隙間がないようにパテ等の詰め物をしたり、又
は、ウオールキヤツプと配管カバーとを、それら
の間に隙間が形成されないように互いに密嵌させ
ようとすると、ウオールキヤツプに拡径方向の応
力が作用して、両分割部材どうしが離脱する場合
があつた。
本考案の目的は、両分割部材どうしを、一体的
に連結できるようにしながら、拡径方向の応力が
作用しても、両分割部材どうしが離脱しないよう
にする点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のウオールキヤツプの特徴構成は、連結
部が、両分割部材の筒軸芯方向への相対移動によ
つてのみ互いに嵌合及び離脱可能な係合凸部と係
合凹部から成り、前記両分割部材どうしを連結し
た状態で筒軸芯方向に位置合わせした時のみ互い
に嵌合可能な嵌合穴と嵌合突起とを分割縁部に設
けてあることにあり、その作用効果は、次の通り
である。
〔作用〕 つまり、両分割部材を互いに連結させるには、
分割部材の筒軸芯方向と配管又は配管カバーの長
さ方向を一致させた状態で、分割部材の一方を、
配管又は配管カバーの外周面に沿わせて建物壁体
の配管用挿通孔に内嵌させた後、他方の分割部材
を、配管又は配管カバーの外周に沿わせて挿通孔
に近づくように移動させることによつて、連結部
の係合凸部と係合凹部とが互いに嵌合し合い、し
かも、そのまま両分割部材どうしの筒軸芯方向に
おける位置が合つた時に、初めて分割縁部に設け
た嵌合穴と嵌合突起とが互いに嵌合し合い、両分
割部材は、正確に一体化した一個のウオールキヤ
ツプが形成される。
そして、両分割部材を離脱させるには、筒軸芯
方向への相対移動のみによつて可能となるため
に、両分割部材に拡径方向の応力が作用しても離
脱することがない。
〔考案の効果〕
従つて、挿通孔に配管又は、配管カバーを挿通
配置した後にでも、簡単にウオールキヤツプを取
付けられるものでありながら、ウオールキヤツプ
と配管、又は、ウオールキヤツプと配管カバー
を、たとえば、互いにそれらの間に隙間を形成し
ないように、詰め物を強く押し込んだり、弾性的
に強く密嵌させたりすることができ、そのため
に、壁体に形成された配管挿通孔を確実に塞いで
奇麗に仕上げ、美観を確実に整えることができ、
しかも、壁体が建物外壁の場合には、配管挿通孔
からの雨水浸入や風侵入を、確実に防ぐことがで
きる。
そして、更には、嵌合穴と嵌合突起とによつ
て、両分割部材どうしの連結のための筒軸芯方向
における相対位置決めを行えるので、ウオールキ
ヤツプを建物壁体の挿通孔に対して、たとえ手さ
ぐりによつてでも正確に取付けられ、施工性及び
組付け精度を向上させることができた。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。
第1図及び第2図に示すように、空調用の配管
1を収容する配管カバー2の外周とほぼ同形・同
寸法の内面形状を有する筒部4と、その筒部4の
筒軸芯方向一端側に連設して建物壁体Wの表面F
に当付けるための環状フランジ部5とから成ると
共に、全体を径方向に2分割形成し、両分割部材
3A,3Bの分割縁部6どうしを係合連結する連
結部7を形成してウオールキヤツプ3が構成され
ている。
前記ウオールキヤツプ3は、第7図に示すよう
に、建物壁体Wに形成された配管1用挿通孔8の
両端夫々に、筒部4を内嵌保持させると共に、そ
の筒部4に連設した環状フランジ部5を、建物壁
体Wの表面Fに当付け、筒部4内側には空調用配
管1を収容した配管カバー2を、筒部4内面全周
に亘つて面接触するように挿通させて、挿通孔8
周りを覆うように構成してある。
前記ウオールキヤツプ3の連結部7は、第1図
乃至第6図に示すように、前記両分割部材3A,
3Bの筒軸芯方向への相対移動によつてのみ互に
嵌合及び離脱可能な係合凸部7Aと係合凹部7B
とを、フランジ部5と筒部4の分割縁部6夫々
に、筒軸芯方向に沿うほぼ全長にわたつて各別に
一体形成してある。
そして、フランジ部5の両分割縁部6端面5A
には、両分割部材3A,3Bどうしを連結した状
態で(第5図イ)筒軸芯方向に位置合わせした時
(第5図ロ)のみ互いに嵌合可能な嵌合穴10と
嵌合突起11とを各別に設けてある。
また、フランジ部5の裏面には、第4図及び第
6図に示すように、ウオールキヤツプ3を壁体W
に取付ける際に、壁体Wに形成された突出部が天
井面等に、フランジ部5の外周の立上げ壁12が
接当して取付けできない場合に、フランジ部5の
一部を切取るための切取用条溝13及び中間仕切
壁14を一体形成してあり、切取用条溝13によ
つて切除した後は、中間仕切壁14がフランジ部
5の補強外周辺を形成することになる。
図中15は、ウオールキヤツプ3の壁体Wに対
する取付用ボルト9の挿通穴形成用薄肉凹部であ
る。
次に、ウオールキヤツプ3の挿通孔8に対する
取付け方を説明すると、建物壁体Wの挿通孔8に
挿通配置された配管カバー2に対し、前記分割部
材3Aの一方を、互いに軸芯方向が一致する状態
で配管カバー2の外周に沿わせて建物壁体Wの配
管用挿通孔8にフランジ部5が壁体表面Fに接当
するまで内嵌させた後、他方の分割部材3Bを、
配管カバー2の外周に沿わせて挿通孔8に近づく
ように移動させながら、連結部7の係合凸部7A
と係合凹部7Bとを相対摺動によつて互いに嵌合
させ、他方の分割部材7Bのフランジ部5が壁体
表面Fに接当した時点で、嵌合穴10に嵌合突起
11が嵌合して、両分割部材3A,3Bは完全に
一個のウオールキヤツプ3に形成される。そし
て、ウオールキヤツプ3の筒部4によつて、配管
カバー2は両者3,2間に隙間のほとんど形成さ
れない様に強固に密嵌保持され、この状態で前記
フランジ部5をボルト9等によつて壁体Wに固定
することで、配管カバー2は安定的に位置保持さ
れる。
〔別実施例〕
前記係合凸部7Aと係合凹部7Bは、フランジ
部5と筒部4の筒軸芯方向に沿うほぼ全長以外
に、一部だけに形成してあつても、フランジ部5
又は筒部4の内のどちらか一方にのみ形成してあ
つても良い。
前記係合凸部7Aと係合凹部7Bの形状は筒軸
芯方向への相対移動によつてのみ互に嵌合及び離
脱可能なものであれば、種々設計変更できるもの
である。
前記挿通孔8に挿通配置するものは、配管カバ
ー2以外に、配管1のみであつても良く、前記配
管1は、空調用以外に給湯用であつても良く、ま
た、挿通孔8には電気配線を挿通配置しても良
い。
前記壁体Wは、建物内に形成される壁以外に、
建物外壁であつても良い。
前記嵌合穴10と嵌合突起11は、フランジ部
5の前記端面5Aに設ける以外に、筒部4の両分
割縁部6の付き合わせ端面の筒軸芯方向における
任意の位置に設けても良く、また、筒部4又はフ
ランジ部5の分割縁部6から分割面に沿う方向に
一体突設した部材に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るウオールキヤツプの実施例
を示し、第1図はウオールキヤツプの分解斜視
図、第2図はウオールキヤツプの全体斜視図、第
3図は平面図、第4図は一部断面を示す底面図、
第5図イ,ロは一部断面を示す取付状態の説明を
示す側面図、第6図は第4図の−線断面図、
第7図は取付状態を示す全体断面図である。 3A,3B……分割部材、4……筒部、5……
フランジ部、6……分割縁部、7……連結部、7
A……係合凸部、7B……係合凹部、8……挿通
孔、10……嵌合穴、11……嵌合突起、F……
表面、W……建物壁体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物壁体Wに形成された配管用挿通孔8に内嵌
    する筒部4と、その筒部4の筒軸芯方向一端側で
    前記建物壁体Wの表面Fに当付けるための環状フ
    ランジ部5とから成ると共に、全体を径方向に2
    分割形成し、両分割部材3A,3Bの分割縁部6
    どうしを係合連結する連結部7を形成してあるウ
    オールキヤツプであつて、前記連結部7が、前記
    両分割部材3A,3Bの筒軸芯方向への相対移動
    によつてのみ互いに嵌合及び離脱可能な係合凸部
    7Aと係合凹部7Bから成り、前記両分割部材3
    A,3Bどうしを連結した状態で筒軸芯方向に位
    置合わせした時のみ互いに嵌合可能な嵌合穴10
    と嵌合突起11とを前記分割縁部6に設けてある
    ウオールキヤツプ。
JP13332685U 1985-08-30 1985-08-30 Expired JPH026312Y2 (ja)

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