JPH0262326A - 紙葉類繰出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は所定の寸法に切断された複数枚の単片用紙を積
載して収容するホッパから、単片用紙を１枚ずつ繰出し
て次工程に送出するための紙葉類送出装置に関する。特
に、鉄道等のチケット発券業務に使用する紙葉類繰出装
置に関する。

〔従来の技術〕

鉄道の乗車券のように、所定の寸法に切断された複数枚
の単片用紙を積載して収容するホッパがら、単片用紙を
１枚ずつ繰出して次工程に送出するための従来の紙葉類
繰出装置は、単片用紙を繰り出すために必要なバックア
ップ力を与えるため、単片用紙の上におもしを載せるが
、スプリングによって付勢した押圧板によって押圧する
という手段を用いている。このような構成の従来の紙葉
類繰出装置の一例を第２図を参照して説明する。

第２図において、単片用紙３０は、ホッパ１１の中にそ
の側面から積重ねた状態で挿入する。単片用紙３０をそ
の最下位のものから１枚ずつ次工程に送出するため繰出
しローラ１３に対して押圧する必要があり、このなめス
プリング１５によって付勢された押圧板１２が設けられ
ており、単片用紙３０の最上位のものを押圧している。

従って、最下位の単片用紙が繰出しローラ１３に押圧さ
れる力Ｐ２は、単片用紙３０の量が多い程その重量とス
プリング１５の付勢力の両者共に単片用紙の量に比例し
て大きくなる。従って繰出しローラ１３は、スプリング
１５による付勢力と単片用紙３０の重量との和のバック
アップ押圧力Ｐ２を受け、単片用紙３０と繰出しローラ
１３との摩擦力によって単片用紙３０をゲートローラ１
つとワンウェイローラ２０との間に繰出し、繰出された
単片用紙３０は、ゲートローラ１つとワンウェイローラ
２０とによって１枚ずつ分離されて順次次工程に繰出さ
れる。

〔発明が解決しようとする課題〕 上述したように、従来の紙葉類繰出装置は、単片用紙の
収納容量を大きくすると、収納した単片用紙の重量とス
プリングによる付勢力との両者が共に増大するため、単
片用紙の繰出しに必要な繰出しローラに対するバックア
ップ押圧力を適正な値に保つことができなくなり、２枚
の単片用紙を同時に繰出すという欠点を有している。

本発明の目的は、上述のような従来の紙葉類繰出装置の
欠点を解消して、単片用紙の収納容量を大きくすること
のできる紙葉類繰出装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の紙葉類繰出装置は、一定の寸法に切断した複数
枚の紙葉類を積重ねて収容するホッパと、前記ホッパの
上方に設けられて前記紙葉類の最上位のものと接触して
それを水平方向に送り出す繰出しローラと、前記繰出し
ローラの前方に配設されて前記繰出しローラによって送
り出されてきた紙葉類を１枚だけ分離して次工程に送り
出す対向して設けられたグー４トローラおよびワンウェ
イローラと、前記ホッパの内部において前記紙葉類の最
下位のものと接触して前記紙葉類を上方し押圧する押圧
板と、前記押圧板の運動を減速して駆動する駆動機構と
、前記駆動機構に連結されて前記押圧板に対して前記紙
葉類を上方に押圧する力を与えるスプリングとを備え、
前記押圧板の移動量に対する前記スプリングの伸び量の
比が所定の値に縮小されるように前記駆動機構の減速比
を設定したものである。

〔実施例〕

次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す側面図であって、単片
用紙が収容されている状態を示す図である。

第１図において、ホッパ１は積重ねた複数枚の単片用紙
３０を収納する。押圧板２は単片用紙３０の最下位のも
のを下方から押圧し、最上位のものを繰出しローラ３に
押圧する。この押圧力Ｐ１によって繰出しローラ３はバ
ックアップ押圧力分与えられ、繰出しローラ３と単片用
紙３０との摩擦力によって単片用紙３０を水平方向に繰
出す。

繰出された単片用紙３０は、ゲートローラ９とワンウェ
イローラ１０とによって１枚ずつに分離されて順次次工
程に送出される。押圧板２を単片用紙３０に対して付勢
するためのスプリング５の上端は、ギア７ａおよび７ｂ
に巻回されているチェーン８に結合されてチェーン８を
下方に引張り、ギア７ａおよび７ｂを時計方向に回転さ
せる。時計方向に回転させられたギア７ａは、これと連
結しているギア６ａにスプリングらの力を伝達する。

従ってギア６ａは反時計方向に回転し、これによってギ
ア６ａおよび６ｂに巻回しているチェーン４を駆動する
。チェーン４には押圧板２の右端が結合されており、こ
れによって押圧板２は上方に移動させられて単片用紙３
０の最下位のものを上方に押圧する。

次にギア６ａ・６ｂ・７ａ・７ｂとチェーン４・８とか
らなる上下運動伝達機構について詳しく説明する。

押圧板２は、ホッパ１内の単片用紙３０の収容容量を大
きくすると、それと同時に大きく下方に移動する。第２
図の従来の手段では、押圧板１２の移動量は、そのまま
スプリング１５の伸び量となり、これに伴ってスプリン
グ１５による付勢力も大きくなる構成となっている。一
方策１図の実施例は、上下運動を縮小して伝達する機能
によってスプリング５の付勢力の増大を抑制している。

すなわち、押圧板２は収容容量を増大するのに伴って大
きく下方へ移動する。この移動量は、チェーン４に伝達
され、ギア６ａおよび６ｂを回転させる。このギア６ａ
の回転はギア７ａに伝達されてチェーン８を動かし、ス
プリング５を上方へ移動させる。押圧板２の移動量は、
ギア６ａおよび７ａのギア比によって縮小される。従っ
てスプリング５の移動量は押圧板２の移動量よりも小さ
くなる。このため、単片用紙３０の増加量よりもスプリ
ング５による付勢力の増加量は小さくなる。

第３図は、第１図の実施例の作用を第２図の従来の例と
比較して示したグラフである。

単片用紙の繰出しの限界値Ｗ１と、２枚同時繰出しを誘
発する２枚繰出しの限界値Ｗ２との間の値がバックアッ
プ押圧力Ｐの適正値である。第１図の実施例のバックア
ップ押圧力Ｐ１は、スプリングによる付勢力の増加の割
合が従来の例のバックアップ押圧力Ｐ２に比べて縮小さ
れており（縮小比ｋ）、かつ単片用紙の重量による力も
従来の例と反対方向にかかるため、単片用紙の最大収納
容置は、従来の場合の最大量Ｆ２に対してＦｌに増大し
ている。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の紙葉類繰出装置は、押圧
板の上下運動を縮小するためのギアを設けることにより
、単片用紙の収納容量の増加に伴うスプリングの付勢力
の増加の割合を適正な大きさとし、更に単片用紙を下方
から上方に押し上げる構成を採用することによって、単
片用紙の収納容量の増加に伴う単片用紙の重量の増加の
方向をスプリングによる付勢力の方向と反対方向として
、スプリングによる付勢力と単片用紙の重量による力の
合成力であるバックアップ押圧力の増加を適正値に保つ
ことができるという効果があり、従って繰出しローラに
よる単片用紙の２枚同時繰出し動作を防止することがで
きるという効果がある。

このため、収納容量の大きい紙葉類繰出装置が得られる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側面図、第２図は従来
の紙葉類繰出装置の一例を示す側面図、第３図は第１図
の実施例および第２図の例を使用した場合の単片用紙の
容量とバックアップ押圧力との関係を示すグラフである
。 １・１０・・・ホッパ、２・１２・・・押圧板、３・１
３・・・繰出しローラ、４・８・・・チェーン、５・１
５・・・スプリング、６ａ・６ｂ・７ａ・７ｂ・・・ギ
ア、９・１９・・・ゲートローラ、１０・２０・・・ワ
ンウェイローラ、３０・・・単片用紙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一定の寸法に切断した複数枚の紙葉類を積重ねて収容す
   るホッパと、前記ホッパの上方に設けられて前記紙葉類
   の最上位のものと接触してそれを水平方向に送り出す繰
   出しローラと、前記繰出しローラの前方に配設されて前
   記繰出しローラによって送り出されてきた紙葉類を１枚
   だけ分離して次工程に送り出す対向して設けられたゲー
   トローラおよびワンウェイローラと、前記ホッパの内部
   において前記紙葉類の最下位のものと接触して前記紙葉
   類を上方し押圧する押圧板と、前記押圧板の運動を減速
   して駆動する駆動機構と、前記駆動機構に連結されて前
   記押圧板に対して前記紙葉類を上方に押圧する力を与え
   るスプリングとを備え、前記押圧板の移動量に対する前
   記スプリングの伸び量の比が所定の値に縮小されるよう
   に前記駆動機構の減速比を設定したことを特徴とする紙
   葉類繰出装置。