JPH0262136B2 - - Google Patents

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JPH0262136B2
JPH0262136B2 JP58207617A JP20761783A JPH0262136B2 JP H0262136 B2 JPH0262136 B2 JP H0262136B2 JP 58207617 A JP58207617 A JP 58207617A JP 20761783 A JP20761783 A JP 20761783A JP H0262136 B2 JPH0262136 B2 JP H0262136B2
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JP
Japan
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film
polyolefin
adhesive
laminate
weight
Prior art date
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JP58207617A
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English (en)
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JPS60101124A (ja
Inventor
Kan Nakajima
Tokuzo Ikeda
Takayoshi Kondo
Hiroshi Yoshifuji
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Toa Nenryo Kogyyo KK
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、有機シラン化合物を含むポリオレフ
インフイルムの電離放射接着性架橋フイルムに関
する。 従来、ポリオレフイン層と基材層、例えば鉄、
アルミニウムなどの金属層、紙、木質板、他の合
成樹脂のフイルム、シート、板などとの複合材を
得るに当つては、界面における接着性を改良する
ためにシラン系の結合剤をポリオレフイン層を配
合して用いることが知られている。しかし、この
シラン結合剤の十分な接着効果を短時間で得るた
めには接着加工に長時間を要した。これを短縮す
るには接着加工を200℃以上の高温を行うことが
必要であるが、このときポリオレフイン層が変形
したりあるいは溶融したりするために、接着時間
を短縮することができなかつた。 本発明は、従来知られているシラン系結合剤を
含むポリオレフインの接着性フイルムにおけるこ
のような欠点を改良する目的でなされたものであ
つて、本発明の接着性架橋フイルムは、有機シラ
ン化合物、特に一般式;YSi(OR)3〔但し、Yは
極性管能基が置換してもよいアルキル、ビニル、
シクロアルキル、もしくはアリール、Rは置換基
を有してもよいアルキルもしくはアリールであ
る〕で示される有機シラン化合物を0.05〜10重量
%を含むポリオレフインフイルムに電離放射線を
照射したものである。 本発明における一般式YSi(OR)3で示される有
機シラン化合物は、Yが極性官能基で置換しても
よいアルキル、ビニル、シクロアルキルもしくは
アリールで、Rが置換基を有してもよいアルキル
もしくはアリールのものである。上記の極性官能
基としては、例えばエポキシ、アミノ、ウレイ
ド、クリシドキシ、メルカプト、メタクリロキ
シ、アニリノなどがあげられる。Yは具体的なも
のとしては、例えばビニル、γ−メタクリロキシ
プロピル、γ−アミノプロピル、N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピル、γ−ウレイド
プロピル、γ−グリシドキシプロピル、β−(3,
4エポキシシクロヘキシル)エチル、γ−メルカ
プトプロピル、パラアミノフエニル、γ−アニリ
ノプロピル、N−β−(N−ビニルベンジルアミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルなどがあげられ
る。またRの具体的なものとしては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、β−メトキシエ
チルなどがあげられる。これら有機シラン化合物
のうちではYに極性官能基を有するものが特に好
ましく、例えばγ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルト
リエトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシ
シランなどがあげられる。 本発明におけるポリオレフインとしては、例え
ばエチレン、プロピレン、1−ブチン、1−ペン
テン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1
−ペンテンなどの単独重合体もしくはこれら1種
のモノマーと10モル%以下、好ましくは7モル%
以下の他のα−オレフインもしくは酢酸ビニルな
どとの共重合体でX線分析による結晶化度20%以
上のもの、またはこれらの混合物などがあげられ
る。これらのうちではポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが好ま
しい。さらに、上記ポリオレフインには炭化水素
エラストマー、例えばエチレン−プロピレンゴ
ム、エチレン−1−ブテンゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエンターポリマー、ポリイソブチレン
ゴムなどを配合してもよい。 本発明における有機シラン化合物を含むポリオ
レフインフイルムは、上記のポリオレフインに前
記の有機シラン化合物を添加し、この添加物を例
えばヘンシエルミキサー、リボンブレンダーなど
で予め混合を行い、この混合物を押出機などを用
いて樹脂の融点以上の温度で混練して組成物とし
た後、T−ダイもしくは、環状ダイなど適当なダ
イスによりフイルムもしくはシート状に溶融押出
することによつて得られる。フイルムもしくはシ
ートの厚さは一般的に10〜300μが好ましい。こ
のときの有機シラン化合物の添加量は0.05〜10重
量%で、好ましくは0.5〜5重量%である有機シ
ラン化合物の添加量が0.05重量%未満では積層物
における接着効果が十分ではなく、一方添加量が
10重量%を越えるときは、均一な混合が難かしく
作業性が悪くなり、またポリオレフインの特性が
失なわれるために好ましくない。 また、本発明の架橋フイルムは、上記の有機シ
ラン化合物を含むポリオレフインのフイルムもし
くはシートに電離放射線を照射することによつて
得られる。この電離放射線の照射は、線源、装置
および照射雰囲気には特に制限されるものではな
く、例えば電子線、γ−線などを通常は空気中で
照射するが、窒素ガス、炭酸ガスなどの不活性ガ
スの雰囲気で照射することもできる。照射線量は
1〜50メガラド(Mrad)の範囲であることが好
ましい。なお、ポリプロピレンの一部、例えばホ
モポリマーは電子線の照射による分子鎖切断を防
止して架橋を促進する架橋助剤を添加することが
好ましい。 本発明の架橋フイルムは積層物の接着性フイル
ムとして特に有用であり、その場合について説明
する。本発明の架橋フイルムを用いる積層物は、
上記ポリオレフイン架橋フイルムと薄層または板
状の基材層とを積層し、加熱加圧して一体化する
ことによつて得られる。薄層または板状の基材層
としては、例えばアルミニウム箔、鋼板などの金
属層、つき板合板、ベニヤ合板、フアイバーボー
ド、パーテイクルボードなどの木質板、紙、織
布、不織布、石こうボードなどがあげられる。架
橋フイルムと基材との積層方法としては、例えば
加熱プレスする方法または加熱してロールプレス
する方法などがあげられるが、より優れた接着性
を得るには加熱プレスする方法が好ましく、例え
ば温度が200℃以上で有機シラン化合物の分解し
ない範囲、特に好ましくは230〜270℃、圧力が5
Kg/cm2G以上、加熱加圧時間が30秒〜10分でプレ
スする方法があげられる。このような温度で接着
加工することによりポリオレフイン架橋フイルム
中の有機シラン化合物の表面への移行を短時間で
促進することができる。また、積層は任意の組合
せで行うことができる。 以上、本発明のポリオレフイン架橋フイルム
は、従来のポリオレフインフイルムに比べて接着
性に優れ、かつ高温での変形や溶融のないもので
ある。また、このポリオレフイン架橋フイルムを
用いる積層物は、その製造における接着時間を従
来に比べて著しく短縮できるとともにその接着強
度にも優れるものである。 以下に本発明を実施例でより詳細に説明する。
なお、実施例における試験方法は次の通りであ
る。 剥離強度(1) 短冊状の試験の一端から接着層をはがし、180゜
折り返して、試験片の両端をつかんで200mm/分
の速度で剥離し、その荷重を試験片の幅で割つた
値を剥離強度とした。 剥離強度(2) JIS 5909−177準拠。 実施例 1 線状低密度ポリエチレン(MI 0.76g/10分、
密度0.93g/c.c.)にγ−アミノプロピルトリエト
キシシランをそれぞれ表−1で示す割合で添加し
てヘンシエルミキサーで混合後、押出機で厚さ
100μのフイルムを成形した。このフイルムに電
子線を20Mrad照射して架橋フイルムを得た。こ
の架橋フイルムと厚さ1mmのアルミニウム板とを
表−1に示す条件でプレスして積層物を得た。こ
の積層物の剥離強度(1)の測定および接着フイルム
の変形を観察し、その結果を表−1に示した。
【表】 実施例 2 高密度ポリエチレン(MI 0.055g/10分、密
度0.947g/c.c.)にビニルトリス(β−メチルエ
トキシ)シランをそれぞれ2.0重量%添加して実
施例1と同様にして厚さ100μのフイルムを成形
した。このフイルムに電子線を30Mrad照射して
架橋フイルムを得た。この架橋フイルムと厚さ1
mmのアルミニウム板とを表−2に示す条件でプレ
スして積層物を得た。この積層物の剥離強度(1)の
測定および接着フイルムの変形を観察し、その結
果を表−2に示した。
【表】 実施例 3 エチレン−酢酸ビニル重合体(MI 20g/10
分、密度0.94g/c.c.、酢酸ビニル25重量%)にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを2重量%
添加して予め混合した後、通常の抽出ラミネーシ
ヨン装置を用いて薄葉紙上に厚さ10μで押圧コー
テイングした。この複合フイルムに電子線を
15Mrad照射して架橋複合フイルムを得た。この
複合フイルムとパーテイクルボードおよびベニヤ
合板とを表−3に示す条件でプレスして積層物を
得た。この積層物の剥離強度(2)の測定および接着
フイルムの変形を観察し、その結果を表−3に示
した。
【表】 比較例 実施例1、2および3で用いた、線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン
(HDPE)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)のそれぞれに、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシランの2重量%とベンゾイルパーオキ
サイド0.015重量%とを添加し均一に混合した。
この組成物を温度170〜190℃に調整された押出機
に供給して厚さ100μのフイルムを成形した。得
られたフイルムに電子線を2.0Mrad照射して架橋
フイルムを得た。得られた各フイルムと厚さ1mm
のアルミニウム板とを温度230℃、2分間、圧力
20Kg/cm2の条件でプレスして積層物を得た。 この各積層物の剥離強度(1)及び接着フイルムの
変形を観察しその結果を表−4に示した。いずれ
も接着性が得られなかつた。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機シラン化合物を0.05〜10重量%含むポリ
    オレフインフイルムに電離放射線を照射してなる
    接着性架橋フイルム。
JP20761783A 1983-11-07 1983-11-07 架橋フイルム Granted JPS60101124A (ja)

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JP20761783A JPS60101124A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 架橋フイルム

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JP20761783A JPS60101124A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 架橋フイルム

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JPS60101124A JPS60101124A (ja) 1985-06-05
JPH0262136B2 true JPH0262136B2 (ja) 1990-12-25

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CN106496370B (zh) * 2016-11-04 2019-01-15 广东天安新材料股份有限公司 一种交联剂及其制备方法和应用

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49130943A (ja) * 1973-04-20 1974-12-16

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