JPH026185Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、高層建築物の構築時に組立てた仮
設足場の足場リフトから、建築物の各階に資材を
搬入するために用いる取込みステージに関するも
のである。

〔従来の技術〕

高層建築物の構築を行なうには、周囲に仮設足
場を組立てると共に、各階への資材の搬入は、仮
設足場に取付けた足場リフトが使用されている。

上記足場リフトは、仮設足場の一部を比較的広
い範囲にわたつて取除いた部分に配置され、仮設
足場に取付けたガイドレールに沿つて昇降動する
ようになつている。

ところで、足場リフトから各階に資材を取込む
には、足場リフトと建物の間に生じたクリアラン
スを埋め、資材取込み作業が安全に行なえるよう
にする資材搬入用取込みステージの設置が必要に
なる。

従来、上記のような取込みステージは、建築現
場において使用する資材の中から梁用のパイプや
足場板等を選び出し、これを仮設足場の建枠間に
架設することによつて組立てるようにしていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、現場において、各種資材の中から適当
なものを選び出し、これらを組合せて取込みステ
ージを組立てるには、資材の選択や組立作業に多
くの時間がかかり、取込作業が円滑に行なえる満
足なステージを組立てることができないという問
題点がある。

この考案は、上記のような問題点を解消するた
めになされたものであり、必要な構成部品をセツ
ト化し、現場において簡単に能率よく組立てるこ
とができ、しかも取込作業が安全に効率よく行な
える資材搬入用取込みステージを提供するのが目
的である。

〔問題点を解決するための手段〕

上記のような問題点を解消するため、この考案
は、仮設足場の建枠間に架設する梁枠と、この梁
枠上に敷設する足場板と、建物側の床面に設置す
る取込みステージと、梁枠と取込みステージの間
に配置する乗起し足場板との組合せからなり、取
込みステージを、中央足場板と、その両端に配置
するスロープ足場板とで形成したものである。

〔作用〕

足場リフトと建物の張出部間に生じた〓間の間
において、仮設足場の建枠間に梁枠を架設し、こ
の梁枠上に足場板を敷設する。

建物の張出部における床面に取込みステージを
配置し、取込みステージ枠と梁枠の間に架設した
ステージ上に乗起足場板を敷設し、梁枠上の足場
板上から建物張出部の立上り部分を乗起して張出
部の床面上へ自由に移動することができる。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図示のように、高層建築物１の各階に資材を搬
入するための足場リフト２は、建築物１の周囲に
設けた仮設足場３の建枠４間に配置され、第３図
の如く、建築物１における張出部５の立上り部分
６との間に、建枠４よりも少し広い間〓を設けた
位置を昇降動するようになつている。

前記リフト２から各階に資材を取込むためのス
テージは、仮設足場３の建枠４間に架設する梁枠
１１と、この梁枠１１上に敷設する足場板１２
と、張出部５の床面上に配置する取込みステージ
１３と、梁枠１１と取込みステージ１３間に配置
する乗起し足場板１４との組合せによつて構成さ
れている。

前記梁枠１１は、両側に所定の間隔を設けて配
置する一対のトラス枠を交差筋カイ１５と、両ト
ラス枠の上面間にかけ渡す多数本の梁渡し１６で
組立てられ、両端部をフツクやクランプで建枠４
の横桟に固定化するようになつている。

図示の場合梁枠１１のトラス枠は、主トラス枠
１１ａと中間トラス枠１１ｂ及び端部トラス枠１
１ｃの三種類を用い、中間トラス枠１１ｂに長さ
の異なるものを用いたり、その使用を省くことに
より、足場リフト２の長さに合せて各種スパンの
梁枠１１を組立てることができるようにしてい
る。

上記梁渡し１６は第４図に示すようにその両端
に筒状のホルダー１７が垂直に設けられ、このホ
ルダー１７上に立設した手摺柱１８間で取込作業
の支障がない位置に手摺１９を架設できるように
なつている。

前記梁枠１１上に配置される足場板１２は第４
図のように梁渡し１６上に載置され、梁渡し１６
に外嵌する二又状のフツク金具２０の締付けによ
り梁渡し１６と固定化される。

取込みステージ１３は、張出し部５の床面上
に、中央部が平坦な山形に組立てたステージ枠２
１と、この枠２１上の中央部に載置した中央部足
場板２２と、ステージ枠２１の両側傾斜部分に載
置したスロープ足場板２３とで、組立てられ、第
３図のように梁枠１１上の足場板１２と中央部足
場板２２とが同じ高さになつている。

前記梁枠１１上の足場板１２と取込みステージ
１３の間に配置される乗起足場板１４は、梁枠１
１とステージ枠２１間に架設したステー２４上に
敷設され、張出部５の立上り部分６を乗起し、梁
枠１１上の足場板１２から取込みステージ１３上
へ歩行できるようにしている。

この考案の搬入用ステージは上記のような構成
であり、仮設足場３の建枠間に配置した足場リフ
ト２の移動範囲と張出部５の立上り部分６との間
において、対向する建枠４間に梁枠１１を架設
し、この梁枠１１上に鋼製又はアルミ製の足場板
１２を敷設する。

また、張出部５の床面上にステージ枠２１配置
し、このステージ枠２１上に中央部足場板２２と
両側にスロープ足場板２３を敷設して取込ステー
ジ１３を組立て、梁枠１１とステージ枠１３間に
架設したステー２４上に乗起足場板１４を載置
し、梁枠１１上の周囲及び乗起足場板１４の両側
に手摺１９，２５を配置すれば資材搬入用取込ス
テージが組上がる。

第３図のように、足場リフト２を梁枠１１上の
足場板１２と同一レベル高さ位置に停止させれば
足場リフト２上の資材を張出部１５から建築物１
内へ立上り部分６を乗起して取込むことができ
る。

〔効果〕

以上のように、この考案によると、仮設足場の
建枠間に架設する梁枠と、この梁枠上に敷設する
足場板と、建築用の張出部上に配置する取込みス
テージと、梁枠上の足場板と取込みステージ間に
配置する乗起し足場板とで構成したので、足場リ
フトの資材を取込むステージの構成部品をセツト
化でき、取込みステージの組立てが極めて簡単に
能率よく行なえるようになる。

また、資材の取込み作業が安全に能率よく行な
うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るステージの使用状態を
示す平面図、第２図は同上の正面図、第３図は同
側面図、第４図は同上要部を拡大した一部切欠側
面図である。 １１は梁枠、１２は足場板、１３は取込みステ
ージ、１４は乗起し足場板、２１はステージ枠、
２２は中央部足場板、２３はスロープ足場板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 仮設足場の建枠間に架設する梁枠と、この梁枠
   上に敷設する足場板と、建物側に設置する取込み
   ステージと、梁枠と取込みステージの間に配置す
   る乗起し足場板とで構成され、取込みステージ
   が、中央部足場板とその両端に配置するスロープ
   足場板で形成されている足場リフトの資材搬入用
   ステージ。