JP6470672B2 - 張出プラットフォームを備えた仮設足場 - Google Patents
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Description
に短い荷物しか載せることができないという問題があった。
即ち、本発明に係る張出プラットフォームを備えた仮設足場では、トラス構造を箱形に組んだビームより成る支柱と、互いに離反して立てられる複数本の前記支柱を前後から挟持することで当該支柱の柱前面と柱後面との間の距離をおいた状態で支柱相互を連結する前後一対の梁部材と、前記梁部材の長手方向に交差する向きで前後の前記梁部材上部に結合され且つ前記梁部材が架け渡される支柱間の複数箇所に配置される複数本の根太部材と、前記複数本の根太部材上に渡り並べて載設される床板と、を有し、前記根太部材は、少なくとも一方の前記梁部材の上部を超えて前記支柱の前方又は後方へ突出状態とされており、前記床板は、互いに隣接する前記支柱同士で挟まれた支柱間部分と当該支柱の柱前方又は柱後方の突出部分との間で同一レベルを保持したまま載設されていることを特徴とする。
複数本の前記根太部材上に被さる配置で前記床板を超えて起立する幅木部材が前記支柱の柱前面又は柱後面に結合されたものとしてもよい。
前記床板は、互いに隣接する前記支柱同士で挟まれた支柱間部分と当該支柱の柱前方及び柱後方の突出部分との三者間にわたって同一レベルを保持したまま載設されたものとすることができる。
図1乃至図5は本発明に係る張出プラットフォーム1を備えた仮設足場3を示している。図4に示すように、この張出プラットフォーム1は、高層建物などの構築物2の内部や外部(図例は内部)で、この構築物2に寄り添わせるような状況下で好適に使用できる。この張出プラットフォーム1は、例えば、構築物2に平行にする辺の長さ(図2の左右方向)が8m又はそれ以上にも及ぶような広い床面積を有したものとして形成することができる。
前後一対の梁部材8は、左右方向において互いに離反して設けられる複数本の支柱5aを連結する状態で用いられる。これら前後の梁部材8は、支柱5aの柱前面と柱後面とに振り分けて同じ高さ位置に配置され、それぞれ支柱5aに対して結合される。すなわち、前後の梁部材8は、支柱5aを前後から挟持した状態になる。
梁部材8には、図5に示すように、互いに平行して設けられる上管17及び下管18とこれら上下両管17,18を長手方向の複数箇所で上下方向に連結する複数本の連結杆19とを備えたラダー構造を有している。上管17や下管18と連結杆19との連結は溶接によるものとする。連結杆19は、上管17や下管18に対して直交したものとするのがよいが、斜め方向に傾けて斜材(ブレース)として作用させてもよいし、これら直交配置のものと斜め配置のものとを混合させてもよい。
このような梁部材8を支えとしてその上部に設ける根太部材9は、前記したように長手方向を前後方向へ向けた状態とされて前後の梁部材8の上部(上管17上)に載せられ、これら前後の梁部材8に結合される。本実施形態では根太部材9が前側の梁部材8を超えて前方へのみ突出しているものとしたが、後側の梁部材8を超えて後方へ突出したものとしたり、前後両方へ突出したものとしたりすることができる。
例えば、図1及び図2に示すように、後述する床板10の端部同士が突き合わせとなる位置(矢符X)では、隣り合う根太部材9の間隔Hを、他の間隔よりも狭く設定するといったことは自在に行えるものである。なお、この場合の間隔Hは、具体的には400mm以下とする(一枚の床板10に対するオーバーハング量を200mm以下にする)のが好適である。
根太部材9と梁部材8との結合は、例えばクランプ具や専用の取付金具などによって行えばよい。梁部材8に対して上下方向に貫通する孔などが設けられている場合は、この貫通孔を利用したボルト止めを行うことで根太部材9の結合を行ってもよい。
床板10と根太部材9との結合は、例えばクランプ具や専用の取付金具などによって行えばよい。根太部材9に対して上下方向に貫通する孔などが設けられている場合は、この貫通孔を利用したボルト止めを行うことで床板10の結合を行ってもよい。
後側の幅木部材12は、複数本の根太部材9上に被さる配置としたうえで、支柱5aの柱前面又は柱後面に結合する。幅木部材12の下端を根太部材9の上面に対して接触させた状態とすることが好ましいが、必ずしも接触させることが限定されるものではない。とは言え、幅木部材12が根太部材9に対して可及的に近接した一関係にするのが好適であ
る。
この幅木部材12は、床板10を超えて起立したものとするのが好適である。このようにすることで、床板10上の荷物や工具が落下するのを防止でき、また作業者の安全を図ることに有益に作用する。
後側の幅木部材12と支柱5aとの結合は、例えばクランプ具や専用の取付金具などによって行えばよい。支柱5aに対して前後方向に貫通する孔などが設けられている場合は、この貫通孔を利用したボルト止めを行うことで幅木部材12の結合を行ってもよい。
また、幅木部材13の具体例としてアルミ板製の盤状物、ベニヤ合板、無垢の木材、合成樹脂板などにより形成でき、加えて、網や波板などにより形成することもできる。
図6は、構築物2の外側に構築した仮設足場3に対して本発明に係る張出プラットフォーム1を設けた使用例を示している。図例では、支柱5aの前後両方へ床板10を載設させるようにしているが、この場合も、支柱5aに対する根太部材9の突出方向、すなわち、する方向は、支柱5aの前方のみとしてもよいし、後方のみとしてもよい。
例えば、支柱5aは、中空又は中実の棒材などでトラス構造に組んだビーム5を用いることが限定されるものではなく、条材を組んだものやパイプ材により形成された支柱5aを用いるようにしてもよい。
2 構築物
3 仮設足場
5(5a〜5d) ビーム
5a 支柱
8 梁部材
9 根太部材
10 床板
12 幅木部材
13 幅木部材
14 安全柵
17 上管
18 下管
19 連結杆
20 柵支柱
21 管材
30 レール軌道
31 台車
Claims (5)
- トラス構造を箱形に組んだビームより成る支柱と、
互いに離反して立てられる複数本の前記支柱を前後から挟持することで当該支柱の柱前面と柱後面との間の距離をおいた状態で支柱相互を連結する前後一対の梁部材と、
前記梁部材の長手方向に交差する向きで前後の前記梁部材上部に結合され且つ前記梁部材が架け渡される支柱間の複数箇所に配置される複数本の根太部材と、
前記複数本の根太部材上に渡り並べて載設される床板と、
を有し、
前記根太部材は、少なくとも一方の前記梁部材の上部を超えて前記支柱の前方又は後方へ突出状態とされており、
前記床板は、互いに隣接する前記支柱同士で挟まれた支柱間部分と当該支柱の柱前方又は柱後方の突出部分との間で同一レベルを保持したまま載設されている
ことを特徴とする張出プラットフォームを備えた仮設足場。 - 前記梁部材は、互いに平行して設けられる上管及び下管とこれら上下両管を長手方向の複数箇所で上下方向に連結する複数本の連結杆とを備えたラダー構造を有していることを特徴とする請求項1記載の張出プラットフォームを備えた仮設足場。
- 複数本の前記根太部材上に被さる配置で前記床板を超えて起立する幅木部材が前記支柱の柱前面又は柱後面に結合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の張出プラットフォームを備えた仮設足場。
- 前記床板が載設された外周部に沿って安全柵が設置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の張出プラットフォームを備えた仮設足場。
- 前記床板は、互いに隣接する前記支柱同士で挟まれた支柱間部分と当該支柱の柱前方及び柱後方の突出部分との三者間にわたって同一レベルを保持したまま載設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の張出プラットフォームを備えた仮設足場。
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