JP2015229819A - 吊足場 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場板に載った作業員が、オーバーハング部分の下方奥部に位置する個所に無理なく接近することが可能で、寸法や重量の増加を抑制できる吊足場を提供すること。【解決手段】高架橋1の長手方向に間隔をとって配置した複数の本体部吊枠9A,9Bを有する本体部7と、本体部7の下端の一部に吊り下げた作業部8を備え、作業部8は、左右の作業部内側縦材42、作業部外側縦材41及び作業部横材43と、作業部足場板45を有し、作業部内側縦材42と作業部外側縦材41を作業部横材43で連結し、作業部横材43間に作業部足場板45を架け渡し、左右の作業部内側縦材42及び作業部外側縦材41の上端部を、選択した2本の本体部吊枠9Bの下端部に着脱可能に固定し、作業部8の内端を高架橋1の床盤4の下方で橋桁5近くまで延出してある。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道、道路等の高架橋において、橋桁から張り出した床盤の下方奥部を補修や点検する作業で使用するのに好適な吊足場に関する。
鉄道、道路等の高架橋の補修や点検は、床盤の端部に立ち上がる高欄(遮音壁)の外側面や床盤の下面、橋桁に及ぶことがある。このような部分は橋上から詳細を見ることができず、作業も困難なので、地上からのゴンドラ車やローリング足場、又は地上から積み重ねた足場を用いて作業を行うことが通常である。しかし、現場の地上部に建物や構築物があったり、交通の障害になるなどの理由でゴンドラ車が進入できなかったり、足場を組む余地がなかったりする場合には吊足場が利用される。
吊足場としては、例えば下記の特許文献1に記載されたものがある。
この吊足場は、略コ字状のメインフレーム、略L字状のサブフレーム及びメインフレームに取り付けられる壁当て材を夫々複数備え、サブフレームを高欄の内側に固定し、複数のメインフレームをつなぎ枠で一体的に連結し、メインフレームを高欄の外側からサブフレームに連結し、メインフレームの下横枠に取り付けた壁当て材の先端を高架橋の垂直壁面に当接させる。また、メインフレームの下横枠に亘って足場板を横架し、メインフレームの縦枠の中段部位に足場板を架け渡してある。
そして、補修や点検の対象箇所が床盤下面のような低い箇所であれば、作業員はメインフレームの下横枠に架け渡した足場板に乗り、高欄の外側面のやや高い箇所であれば、中段部位に架け渡した足場板に乗って作業を行う。
ところで、高架橋には複数の橋桁が平行に配置され、積載荷重や振動によって橋桁が幅方向に撓むのを防ぐために、PC鋼棒を幅方向に架設して張力を付与し、橋桁どうしをPC鋼棒で引き寄せてある。PC鋼棒の設置間隔は、PC鋼棒の強度、橋桁の長さ、橋桁に加わる荷重によってさまざまである。
また、PC鋼棒の端部は橋桁の側面から突出し腐食しないようにコンクリートに埋め込んである。しかし、長期間経過するとコンクリートが剥がれてPC鋼棒が露出し、錆が発生しやすい。このため、PC鋼棒の端部を覆うコンクリートに劣化が見られた場合は、補修する必要がある。
ところが、PC鋼棒の端部は、橋桁から外方へ張り出した床盤の下方奥部に位置しているので、上記特許文献1の吊足場を用いて補修するには、メインフレームの下横枠に架け渡した足場板に乗った作業員が、床盤の下を通って橋桁の外側面に届く位置まで進入できなければならない。
このためには、メインフレームの縦枠の長さ及び下横枠の長さと、下横枠に横架した足場板の幅を非常に大きくしなければならず、この結果、吊足場全体の寸法や重量が増大して、コストが高くつくばかりか、高欄で吊足場を支持できない恐れもある。
特開2005−171703号公報
本発明が解決しようとする課題は、足場板に載った作業員が、高架橋の橋桁外側面のようなオーバーハング部分の下方奥部に位置する個所に無理なく接近することが可能で、寸法や重量の増加を抑制できる吊足場を提供することにある。
なお、以下の説明において、高架橋の幅方向中央側を内側、逆側を外側とし、高架橋の長手方向一側を右側、他側を左側とする。
本発明の吊足場は、高架橋の高欄の上端から高欄の外側を通って吊り下げる本体部と、本体部の下端の一部に着脱可能に吊り下げた作業部とを備え、前記本体部は、複数の本体部吊枠を高架橋の長さ方向に沿って平行に間隔をとって配置されると共に、前記本体部吊枠間が相互に繋ぎ材で結合された構造であり、前記作業部は、それぞれ左右一対の作業部内側枠、作業部外側枠及び作業部横材と、足場板とを有し、前記作業部内側枠と作業部外側枠とを内外方向に間隔をとって配置すると共に、前記作業部横材で連結し、前記左右の作業部横材間に前記足場板を架け渡してあり、前記左右の作業部内側枠及び作業部外側枠の上端部を、選択した2本の本体部吊枠の下端部に着脱可能に固定することにより、前記本体部に前記作業部を取り付け、前記作業部の内端を高架橋の床盤下方で橋桁近くまで延出させる。
前記作業部の足場板の上方において、前記左右の作業部外側縦材を作業部繋ぎ材で結合すると共に、前記作業部外側縦材と作業部内側縦材に固定されて高架橋側に張り出す手摺を設けるとよい。
左右の作業部横材間に架設され、高架橋の幅方向に並べた複数の足場板ユニットの上面に前記作業部の足場板が、各足場板ユニットの両側部に作業部横材へ係止されるフック部を設けることがある。
本発明によれば、本体部の下方に、高架橋の床盤下方の奥へ大きく張り出す作業部を設けたので、高架橋の高欄上端から本体部を吊り下げた状態で、作業部の足場板に乗った作業員が床盤の張り出し部分の下方奥に接近して、容易に補修や点検の作業を行うことができる。
作業部は本体部の一部のみに設けてあるため、吊足場全体の寸法や重量が大幅に増大するのを抑制できる。
作業部を本体部に着脱可能に設けてあるので、搬送時には作業部と本体部を分離して全体の寸法を短くでき、作業部が不要の場合には、本体部のみを用いることも可能である。
本発明の実施例を示す吊足場の使用状態における斜視図である。 本発明の実施例を示す吊足場の使用状態における要部側面図である。 図2のX方向から見た図である。 本発明の実施例に係る本体部縦材の要部斜視図である。 本発明の実施例に係る作業部取付用の本体部吊枠の要部斜視図である。 本発明の実施例を示す吊足場の要部分解斜視図である。 本発明の実施例に係る作業部と本体部の固定部分を示し、(イ)は作業部組み付け前の斜視図、(ロ)は作業部組み付け後の斜視図である。 本発明の実施例に係る吊足場組み立て工程の第1段階を示す概略図である。 本発明の実施例に係る吊足場組み立て工程の第2段階を示す概略図である。 本発明の実施例に係る吊足場組み立て工程の最終段階を示す概略図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、高架橋1(図2)の高欄2に吊足場3(図1)を設置した状態を示す。
高欄2は高架橋1の床盤4の幅方向両側に立設されており、床盤4は橋桁5の両側に張り出している。橋桁5は高架橋1の長さ方向に沿って複数本配置され、平行な橋桁5どうしは張力が付与されたPC鋼棒6(図3)で連結されている。PC鋼棒6の端部は橋桁5の外側面に位置し、コンクリートで被覆されている。
吊足場3は、高欄2の上端から外側を通って吊り下げる本体部7と、本体部7の下端において、PC鋼棒6の端部が配置されている位置に張り出し、且つ、着脱可能に吊り下げた作業部8を備える。
本体部7は、高架橋1の長さ方向に対して900mm〜1000mmの間隔で配置した複数の本体部吊枠9A,9B、上部足場板10、本体部足場板11、及び本体部吊枠9A,9Bどうしを連結する左右方向の複数の繋ぎ材16を有する。
本体部吊枠9AはPC鋼棒6が設置されていない部分に配置される。本体部吊枠9BはPC鋼棒6の位置を挟むように2本配置され、本体部吊枠9Bに作業部8が取り付けられる。
本体部吊枠9A,9Bは、本体部縦材12と、本体部縦材12にそれぞれ外端が固定されて張り出す上横材13、中横材14、下横材15とを備え、繋ぎ材16が本体部縦材12に交差して固定される。本体部吊枠9はアルミニウム合金等の軽くて錆びにくい金属を素材とし、繋ぎ材16は鋼製丸パイプである。
本体部縦材12は、高欄2の上端から床盤4の下方に達する長さを有する角パイプより成る。また、繋ぎ材16との交差部分において、本体部縦材12の内部空間には補強ブロック17を設けてある(図4)。そして、本体部縦材12及び補強ブロック17を貫通するボルトによって、繋ぎ材16を固定するためのクランプ19aが本体部縦材12の内側に取り付けられている。この実施例では、クランプ19aを、上横材13と中横材14の間に2個、中横材14と下横材15の間に2個取り付けてある。
なお、本体部縦材12の長さ、即ち、本体部吊枠9A,9Bの高さは、高欄2の上端面から床盤4の下面までの寸法に応じて選択する。
上横材13は、天部水平材20と支持水平材21を間隔を開けて配置すると共に、支持水平材21の内端部と天部水平材20とを縦束22で連結し、支持水平材21と天部水平材20の間に斜め材23を架設した枠構造としてある。
天部水平材20は、約1300mmの長さを有し、その外端を本体部縦材12の上端面に溶接してある。また、天部水平材20の内端下面に前部縦材24の上端を溶接してあり、これにより、高欄2の上端部と係合する逆L字状の係合部25が形成される。
支持水平材21は、天部水平材20よりも短く、その外端面を本体部縦材12の内側面に溶接してある。支持水平材21の内端面には、先端が高欄2の外側面に当接される調整ねじ部材26aを突設してある。調整ねじ部材26aは正逆に回転することにより突出量を変えることができる。
中横材14は、支持水平材21とほぼ同じ長さを有し、その外端面を本体部縦材12の長さ方向中間部の内側面に溶接してある。
中横材14の内端には、高欄2の外側面に当接される調整ねじ部材26bを突設してある。調整ねじ部材26bは正逆に回転することにより突出量を変えることができる。
また、中横材14の下面と本体部縦材12の内側面との間に方杖材27aを架設し、中横材14、本体部縦材12及び方杖材27aに亘って三角板28aを取り付けて補強してある。
そして、高架橋1の長さ方向に配置された複数の本体部吊枠9A,9Bの中横材14上に上部足場板10が架け渡される。
下横材15は、本体部縦材12の下端から300mm程度上方の位置において、本体部縦材12の内側面に溶接してある。下横材15は、図5に示すように、横材本体29の上に2本の短い嵩上げ材30を重ねて成るものであるが、横材本体29の長さは、天部水平材20よりも長い約1500mmである。
また、下横材15の下面中間部と本体部縦材12の下端との間に方杖材27bを架設し、下横材15と方杖材27bの間に三角板28bを取り付けて補強してある。
下横材15の内端には短い立上り部材34を溶接し、立上り部材34に支持縦材35を起倒可能に取り付けてある。支持縦材35の上端面には、正逆回転することにより突出量を調節できる調整ねじ部材26cが突設されている。調整ねじ部材26cの上端は床盤4の下面に当接される。
また、支持縦材35の外側面には、本体部縦材12と同様にして、繋ぎ材16を連結するためのクランプ19bを取り付けてある(図2)。
そして、高架橋1の長さ方向に配置した複数の本体部吊枠9A,9Bの下横材15上には、一対の本体部吊枠9Bの間を除いて(図3)、本体部足場板11を架け渡す。
本体部吊枠9Aでは、本体部縦材12よりも高欄2側において、上横材13、中横材14及び下横材15を本体部内側縦材40で連結してある(図1)。
本体部吊枠9Bには、作業部8を取り付ける際に邪魔になるため本体部内側縦材40を設けないが、本体部内側縦材40に代えてチェーンで上横材13、中横材14及び下横材15を連結しても良い。
本体部吊枠9Bの下横材15は、前記のように(図5)、横材本体29の上に2本の短い嵩上げ材30を重ねて成り、外側の嵩上げ材30の外端面と本体部縦材12の間、及び、内外の嵩上げ材30の間にそれぞれ凹溝31が形成されている。
また、2本の本体部吊枠9Bの互いに逆向きの側面には、凹溝31を挟んだ両側に、高欄2の外側面と平行に張り出す滑り止めフィン33をそれぞれ溶接してある。
図5、6に示すように、外側の凹溝31と内側の凹溝31の間(滑り止めフィン33の間)において、下横材15に三角板28bが取り付けられる。三角板28bの上端には、本体部足場板11の端部を受ける足場板支持フランジ59を張り出してある。足場板支持フランジ59の上面と下横材15の上面(嵩上げ材30の上面)とは面一になっている。 また、足場板支持フランジ59には多数の孔があいており、この孔に通した番線で本体部足場板11を縛り付けることができるようになっている。
作業部8は、図2及び図6に示すように、それぞれ左右一対の作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42と、作業部外側縦材41と作業部内側縦材42の下端部に取り付けられ、橋桁5の下方に張り出す左右の作業部横材43と、左右の作業部横材43間に架設した複数の足場板ユニット44と、左右の作業部外側縦材41の上端間及び左右の作業部内側縦材42の上端間に架設した連結材50と、連結材50の下方において左右の作業部外側縦材41間に架設した作業部繋ぎ材46と、作業部外側縦材41と作業部内側縦材42を結合して橋桁5の下方に張り出す作業部横材43に平行な複数対の張出し手摺47と、作業部外側縦材41と作業部内側縦材42の間に架設された複数段の補強桟48と、作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42の下端間に取り付けられて平面視四角形となる底枠材51を備える。
作業部外側縦材41、作業部内側縦材42、補強桟48、底枠材51はアルミニウム合金等を素材とし、作業部繋ぎ材46、張出し手摺47、作業部横材43は鋼製丸パイプである。
作業部外側縦材41、作業部内側縦材42、連結材50、補強桟48、底枠材51は予めゴンドラ状に組み立てられ、底枠材51の上面に作業部足場板45が敷設されている。
なお、作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42は、本体部吊枠9Bの下横材15から橋桁5の下方に達し、床盤4の下面から作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42の下端までの距離が平均的な人の身長より大きくなる長さとする。
また、連結材50の上下寸法は、下横材15の凹溝31の深さと同じか、やや小さくする。
連結材50の両端部は左右の作業部外側縦材41及び左右の作業部内側縦材42の間隔を越えて張り出し、連結部の両端下面には短い垂下部52が形成されている。連結材50の下面から垂下部52の下端面までの距離は、下横材15の横材本体29の上下寸法よりも大きくしてある。
また、垂下部52の下端部にはネジ挿通孔53を穿設し、作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42のネジ挿通孔53と対向する位置にネジ穴54を形成してある(図7)。
作業部8を本体部吊枠9Bの下部に取り付けるには、図7の(イ)に示すように、連結材50の両端部を下横材15の凹溝31に係合し、垂下部52を凹溝31の両側に設けた滑り止めフィン33の間に挿入する。すると、図7の(ロ)に示すように、作業部外側縦材41の上端部と垂下部52及び作業部内側縦材42の上端部と垂下部52とで下横材15の横材本体29を挟むことになる。そして、垂下部52のネジ挿通孔53に通したネジ32の先端部をネジ穴54にねじ込む。
作業部8は、前記連結材50の部分で作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42の上端部において、垂下部52及びネジ32によって下横材15の前記凹溝31に嵌め込まれて固定されるので、つまり、連結材50が凹溝31内に嵌合されると共に、垂下部52の外側及び内側に滑り止めフィン33が配置されるので、作業部8が横材本体29に沿って移動する(内外方向に移動する)規制がされる。
なお、連結材50の上下寸法は凹溝31の深さと同じか、やや小さいので、本体部足場板11を受ける足場板支持フランジ59より上方へ連結材50が突出することはない。
作業部外側縦材41の内側面には作業部繋ぎ材46を連結するためのクランプ19cが取り付けられ(図2)、左右の作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42の対向する側面には、張出し手摺47を連結するためのクランプ19dが取り付けられている(図3)。この実施例では、作業部繋ぎ材46及び張出し手摺47が、上下に間隔をあけて2本ずつ配置されているので、クランプ19c,19dも上下に2個ずつ取り付けてある。
また、作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42の下端において、クランプ19dを取り付けた側面と逆側の側面に、作業部横材43を連結するためのクランプ19eを取り付けてある(図3)。クランプ19c,19d,19eの取付構造は、クランプ19a,19bの取付構造と同様である。
図1及び図2に示すように、足場板ユニット44は、高架橋1の幅方向に並べて配置され、上面に作業部足場板45を取り付けてある。足場板ユニット44の両側部の両端には作業部横材43へ係止されるフック部55を設けてある。
フック部55は作業部足場板45よりも上方へ立ち上がるよう形成され、フック部55を作業部横材43へ係止して足場板ユニット44を一対の作業部横材43間に架設すると、作業部足場板45が作業部横材43の間に落としこまれる。従って、足場板ユニット44の上に作業部足場板45をずれないよう安定して載せることができる。
また、作業部横材43の内端部と高架橋1及び下横材15の内端は、それぞれチェーン56,57で連結してある(図2)。
この実施例において、吊足場3は次のようにして設置される。
まず複数の本体部吊枠9A,9Bを準備する。下横材15に設けた支持縦材35は倒しておく。
次に高欄2の本体部吊枠9A,9Bを配置する位置にそれぞれ目印をつける。
次いで、本体部吊枠9Aを1基ずつ、高欄2の内側から本体部縦材12を外側として持ち出し、図2に示すように上横材13の係合部25を高欄2の上端部に係合させる。本体部吊枠9Aは係合部25を中心として高欄2側に回動し、上横材13の調整ねじ部材26a及び中横材14の調整ねじ部材26bの先端が高欄2の外側面に当接する。
この状態とした本体部吊枠9Aを高欄2に沿ってスライド移動させ、それぞれの目印箇所に位置決めし、係合部25に面した調整ねじ部材26aを調整して、調整ねじ部材26aの先端と前部縦材24で高欄2を挟み付け、本体部吊枠9Aを固定する。
図8に示すように、PC鋼棒6の端部が配置されている位置の手前まで複数の本体部吊枠9Aを等間隔で高欄2に取り付け、さらにPC鋼棒6の端部を挟んだ一側の本体部吊枠9Bを同様にして高欄2に取り付ける。
次に、一側の本体部吊枠9Bの隣に(PC鋼棒6の端部が配置されている位置に)、高欄2の上方からゴンドラ状に組み立てた作業部8を吊り降ろし、連結材50の端部が下横材15の凹溝31内に落としこまれる位置よりもやや上方で作業部8を保持する。この時、作業部8には、作業部横材43、足場板ユニット44、作業部繋ぎ材46、張出し手摺47を取り付けていない。
次いで、図9に示すように、PC鋼棒6(図2)の端部の両側に位置した他側の本体部吊枠9Bを高欄2に吊り下げてスライド移動させ、目印箇所に合わせて固定する。
その後、図10に示すように、作業部8を降ろして、連結材50の両端部を凹溝31に嵌め込み、垂下部52のネジ挿通孔53を通してネジ32をネジ穴54にねじ込み、作業部8を左右の本体部吊枠9Bの下部に取り付ける。
次に、他側の本体部吊枠9Bに続く複数の本体部吊枠9Aを等間隔で高欄2に取り付ける。
さらに、等間隔に配置した本体部吊枠9A及び本体部吊枠9Bの下横材15の上に本体部足場板11の一部を載せて番線で固定する。本体部足場板11の端部は本体部吊枠9Bの足場板支持フランジ59に固定する(図6)。なお、ネジ32による作業部8の固定、本体部足場板11の端部の固定には、作業部8の補強桟48を足掛け用の桟として利用できる。
ついで、支持縦材35を起こして固定し、その上端に設けた調整ねじ部材26cの先端を床盤4の下面に当接させる。
この時点で、本体部吊枠9A,9Bの下横材15上に全ての本体部足場板11を取り付けることが可能となる。
その後、或いは、作業部8を本体部吊枠9Bに固定した後に、支持縦材35に設けたクランプ19b及び下横材15と中横材14の間において本体部縦材12に設けたクランプ19aに繋ぎ材16を取り付けて、本体部吊枠9間に繋ぎ材16を架設する。
次いで、作業部外側縦材41の内側面に設けたクランプ19cに作業部繋ぎ材46を取り付けて、左右の作業部外側縦材41を作業部繋ぎ材46で連結する。
また、作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42の下端に設けたクランプ19eに作業部横材43を取り付けて、作業部外側縦材41と作業部内側縦材42を連結すると共に、作業部横材43を橋桁5の下方へ張り出す。
このように配置した左右の作業部横材43間に足場板ユニット44を、外側から内側へ向かって順に継ぎ足しながら架設する。
さらに、作業部横材43の内端側と高架橋1及び下横材15の内端とをそれぞれチェーン56,57で連結する。また、作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42に設けたクランプ19dに張出し手摺47を取り付けて、作業部外側縦材41と作業部内側縦材42を連結すると共に、張出し手摺47を橋桁5に向かって張り出す。
これにより、PC鋼棒6の端部に臨んで、橋桁5の外方から床盤4の下方に亘って作業部8が設置される。
次に、中横材14の上に上部足場板10を載せて固定する。
さらに、上横材13と中横材14の間において、本体部縦材12に設けたクランプ19aに繋ぎ材16を取り付ける。
最後に、図示しないメッシュシートやブルーシートを吊足場3の底面や外面に貼り付けることによって、小物の落下を防止する。
吊足場3の解体は組み立て時と逆の手順で行なう。
実施例について説明した。
本発明の吊足場3は、PC鋼棒の端部の補修だけでなく、高架橋1における床盤4の張り出し部分(オーバーハング部分)の奥に位置しているため、通常の吊足場では作業員が接近し難い部分の補修や点検に用いることができる。
また、全ての本体部吊枠9を作業部取付用のものと同じ構造にして、必要な位置に作業部8を取り付けることもできる。
本体部吊枠9A,9Bの高欄2に対する取付構造は上記実施例に限定されず、必要に応じて、本体部吊枠9A,9Bと高架橋1をチェーンで連結することも可能である。
前記実施例の作業部8は、作業部外側縦材41、作業部内側縦材42、連結材50、補強桟48、底枠材51などを、各部材の端部相互を溶接などにより一体に固定して予めゴンドラ状に構成した、いわば固定タイプであるが、短パイプをクランプで結合して組み立てる、いわば分解タイプの構造とすることもできる。
1 高架橋
2 高欄
3 吊足場
4 床盤
5 橋桁
6 PC鋼棒
7 本体部
8 作業部
9 本体部吊枠
10 上部足場板
11 本体部足場板
12 本体部縦材
13 上横材
14 中横材
15 下横材
16 繋ぎ材
17 補強ブロック
19a,19b,19c,19d,19e クランプ
20 天部水平材
21 支持水平材
22 縦束
23 斜め材
24 前部縦材
25 係合部
26a,26b,26c 調整ねじ部材
27a,27b 方杖材
28a,28b 三角板
29 横材本体
30 嵩上げ材
31 凹溝
32 ネジ
33 滑り止めフィン
34 立上り部材
35 支持縦材
40 本体部内側縦材
41 作業部外側縦材
42 作業部内側縦材
43 作業部横材
44 足場板ユニット
45 作業部足場板
46 作業部繋ぎ材
47 張出し手摺
48 補強桟
50 連結材
51 底枠材
55 フック部
56,57 チェーン
59 足場板支持フランジ
本体部7は、高架橋1の長さ方向に対して900mm〜1000mmの間隔で配置した複数の本体部吊枠9A,9B、上部足場板10、本体部足場板11、及び本体部吊枠9A,9Bどうしを連結する左右方向の複数の繋ぎ材16を有する。
本体部吊枠9AはPC鋼棒6が設置されていない部分に配置される。一方、本体部吊枠9Bは、PC鋼棒6の位置を挟んだ両側に配置され、これら2本の本体部吊枠9Bの間に作業部8が取り付けられる。
本体部吊枠9A、9Bは、本体部縦材12と、本体部縦材12にそれぞれ外端が固定されて張り出す上横材13、中横材14、下横材15とを備え、繋ぎ材16が本体部縦材12に交差して固定される。本体部吊枠9はアルミニウム合金等の軽くて錆びにくい金属を素材とし、繋ぎ材16は鋼製丸パイプである。
作業部8を2本の本体部吊枠9Bの下部に取り付けるには、図7の(イ)に示すように、連結材50の両端部を下横材15の凹溝31に係合し、垂下部52を凹溝31の両側に設けた滑り止めフィン33の間に挿入する。すると、図7の(ロ)に示すように、作業部外側縦材41の上端部と垂下部52及び作業部内側縦材42の上端部と垂下部52とで下横材15の横材本体29を挟むことになる。そして、垂下部52のネジ挿通孔53に通したネジ32の先端部をネジ穴54にねじ込む。
作業部8は、前記連結材50の部分で作業部外側縦材41及び作業部内側縦材42の上端部において、垂下部52及びネジ32によって下横材15の前記凹溝31に嵌め込まれて固定されるので、つまり、連結材50が凹溝31内に嵌合されると共に、垂下部52の外側及び内側に滑り止めフィン33が配置されるので、作業部8が横材本体29に沿って移動する(内外方向に移動する)規制がされる。
なお、連結材50の上下寸法は凹溝31の深さと同じか、やや小さいので、本体部足場板11を受ける足場板支持フランジ59より上方へ連結材50が突出することはない。
この状態とした本体部吊枠9Aを高欄2に沿ってスライド移動させ、それぞれの目印箇所に位置決めし、係合部25に面した調整ねじ部材26aを調整して、調整ねじ部材26aの先端と前部縦材24で高欄2を挟み付け、本体部吊枠9Aを固定する。
そして、図8に示すように、PC鋼棒6の端部が位置する箇所ではその両側に本体部吊枠9Bが配置されることになるが、まず、一方の本体部吊枠9Bが本体部吊枠9Aの場合と同様にして高欄2に固定される。
次に、この本体部吊枠9Bの隣に(PC鋼棒6の端部が配置されている位置に)、高欄2の上方からゴンドラ状に組み立てた作業部8を吊り降ろし、連結材50の端部が下横材15の凹溝31内に落としこまれる位置よりもやや上方で作業部8を保持する。この時、作業部8には、作業部横材43、足場板ユニット44、作業部繋ぎ材46、張出し手摺47を取り付けていない。
次いで、図9に示すように、今一つの本体部吊枠9Bを高欄2に吊り下げてPC鋼棒6(図2)の端部箇所にスライド移動させ、目印箇所に合わせて固定する。すなわち、PC鋼棒6の端部箇所を挟んで両側に本体部吊枠9Bが配置される。
その後、図10に示すように、作業部8を降ろして、連結材50の両端部を凹溝31に嵌め込み、垂下部52のネジ挿通孔53を通してネジ32をネジ穴54にねじ込み、作業部8を左右の本体部吊枠9Bの下部に取り付ける。
次に、他側の本体部吊枠9Bに続く複数の本体部吊枠9Aを等間隔で高欄2に取り付ける。

Claims (3)

  1. 高架橋の高欄の上端から高欄の外側を通って吊り下げる本体部と、本体部の下端の一部に着脱可能に吊り下げた作業部とを備え、
    前記本体部は、複数の本体部吊枠が高架橋の長さ方向に沿って平行に間隔をとって配置されると共に、本体部吊枠間が相互に繋ぎ材で結合された構造であり、
    前記作業部は、それぞれ左右一対の作業部内側縦材、作業部外側縦材及び作業部横材と、足場板とを有し、前記作業部内側縦材と作業部外側縦材とを内外方向に間隔をとって配置すると共に、これらを前記作業部横材で連結し、前記左右の作業部横材間に前記足場板を架け渡してあり、
    前記左右の作業部内側縦材及び作業部外側縦材の上端部を、選択した2本の本体部吊枠の下端部に着脱可能に固定することにより、前記本体部に前記作業部を取り付け、前記作業部の内端が高架橋の床盤下方で橋桁近くまで延出されていることを特徴とした吊足場。
  2. 前記作業部の足場板の上方において、前記左右の作業部外側縦材を作業部繋ぎ材で結合すると共に、前記作業部外側縦材と作業部内側縦材に固定されて高架橋の床盤の下方に張出し手摺を設けてあることを特徴とした請求項1に記載の吊足場。
  3. 前記左右の作業部横材間に架設され、高架橋の幅方向に並べた複数の足場板ユニットの上面にそれぞれ前記作業部の足場板が取り付けられ、各足場板ユニットの両側部に前記作業部横材へ係止されるフック部を設けてあることを特徴とした請求項1又は2に記載の吊足場。
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