JP3086810U - 鉄道橋の保線用足場 - Google Patents

鉄道橋の保線用足場

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JP3086810U JP2001008256U JP2001008256U JP3086810U JP 3086810 U JP3086810 U JP 3086810U JP 2001008256 U JP2001008256 U JP 2001008256U JP 2001008256 U JP2001008256 U JP 2001008256U JP 3086810 U JP3086810 U JP 3086810U
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真一 竹好
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松尾エンジニヤリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て・設置が容易で、安全、且つスムー
ズに作業が行える保線用足場を提供する。 【解決手段】 保線用足場1はレールが敷設された主桁
2を架設して成る既存の鉄道橋30に設置される。この
足場1は、主桁2の桁上フランジ2aを掴むように取り
付けされる主桁取付部材4と、主桁取付部材4に回動自
在に連結される足場組立7とで構成される。また、前記
主桁取付部材4は、桁上フランジ2aの断面I字形状部
の各々に係合する一対の凹状係合部6,6を有してい
る。本構成では、足場1の設置作業は桁上より行うこと
ができ、しかも、設置の際、既存の桁に加工を施す必要
は全く無い。また、従来のパイプ吊り式の足場と異な
り、橋側に設置することができるため、保線作業スペー
ス、移動のための歩道、荷置きスペース、緊急避難等と
して幅広く利用でき、安全、且つ、スムーズに保線作業
を行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、既設鉄道橋の線路の点検・整備や補修等、保線作業に必要とされる 可搬組立式の足場に関し、特に、組み立て、設置が容易で、且つ、安全でスムー ズな保線作業が行える保線用足場の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄道線路においては、列車の安全運行を確保するため、線路上に敷 設されたレールや枕木等を定期的に点検し、老朽箇所の補修や交換(更新)等を 行う、いわゆる保線作業が実施されている。係る保線作業は通常の路面鉄道だけ でなく山間部や河川等に架設された高架鉄道橋も対象とされており、大掛かりな 保線作業になると、列車の運行が少ない夜間を利用して実施されている場合が多 い。 そのため、材料などの置き場所を近隣に確保し、施工箇所の足場は夜間設置し 、昼間は撤去にて対応している場合が多い。
【0003】 図4に示す例は、保線作業時に一般的に使用されるパイプ吊り式の足場20で ある。このパイプ吊り式の足場20は、おやごおよびころばしと呼ばれる複数の 単管パイプ21を格子状に骨組みし、パイプ間に足場板22を架設して簡単な作 業通路を形成したもので、鉄道橋30の底部(本例では主桁26の桁上フランジ の裏側)に取り付けた数本のチェーン23によって橋下に釣止される構造である 。尚、この足場20には、安全確保のため通路の周囲に手摺り24を設け、且つ 、床下に安全ネット25が張られている。また、この足場20は、必要に応じて 本図のような2段構造の足場とされる場合もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記したパイプ吊り式の足場20は、構造が複雑で組み立て辛く、 また、設置に際しては、主桁26の桁上フランジに懸装用のチェーン23をつり チェーン金具等で取り付ける等の作業が必要となり、且つ、足場のおぼつかない 不安定な状態での組立・設置作業となることから、施工工事も大掛かりなもので あった。このため、足場の組立・設置作業をも含め、保線作業に多大な費用が費 やされていた。また、吊り式の足場は構造的に安定性に劣るため、作業員の作業 箇所への移動も難しく、安全、且つスムーズな保線作業を行う上で問題を有して いた。
【0005】 本考案は、上記した従来の足場の問題点を解消し、組み立てや設置が容易で、 且つ、効率良く安全に保線作業が行える鉄道橋の保線用足場を提供することを目 的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の考案は、レールが敷設された主桁を架設して成る 既存の鉄道橋に設置される保線用足場であって、前記主桁の桁上フランジを掴む ように取り付けされる主桁取付部材と、当該主桁取付部材に回動自在に連結され る足場組立とで構成される。
【0007】 また、請求項2に記載の考案は、請求項1の構成において、前記主桁取付部材 は、前記桁上フランジの断面I字形状部の各々に係合する一対の凹状係合部を備 えて構成される。 また、請求項3に記載の考案は、請求項2の構成において、前記凹状係合部は 、板状の支持部材に着脱自在に固定される一対のコの字形部材で構成される。
【0008】 また、請求項4に記載の考案は、前記足場組立は、前記主桁より直交方向に延 長するブラケットと、当該ブラケットの上に架設される足場板とを有し、足場設 置時に前記主桁の主桁ウェブに当接して当該足場を水平に支持する付当部を備え て構成される。
【0009】 また、請求項5に記載の考案は、前記足場組立を梯子とした。
【0010】 上記請求項1〜4に記載の構成では、足場の設置作業は全て桁上より行うこと ができ、しかも、設置のために既存の桁に加工を施す必要は全く無いため、設置 作業は容易、且つ安全である。また、従来と異なり、橋側に足場を設置すること ができるため、保線作業スペースのみならず、移動のための橋側歩道、荷置きス ペース、緊急避難用スペース等として様々に利用できる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、図1〜図3に基づいて本考案の一実施形態を説明する。
【0012】 図1は、本考案の足場1が設置される既設鉄道橋30の要部を示している。鉄 道橋30は、鋼材製の主桁ウエブ2bと桁上フランジ2a、桁下フランジ2cよ り組み立てられた断面I字形の部材2本を、間に鋼材製の筋交いを介し平行に並 べて主桁2を構成すると共に、この主桁2の桁上フランジ2a上に枕木3とレー ルを敷設して線路を形成したものである。尚、図示しないが、渓谷や河川等、架 設対象の幅が広い場合は、間に適宜スパンを持って橋脚が立設され、その上に前 記主桁2が架設されることになる。
【0013】 図示するように、本実施形態の足場1は、主桁2の桁上フランジ2a部分を利 用し、その断面I字形状部を両側より掴む様に取り付けされる主桁取付部材4と 、この主桁取付部材4の一端に回動自在に連結される足場組立7とで構成されて いる。
【0014】 ここで、前記主桁取付部材4は、一対の鋼材製コの字形部材6,6と、これら コの字形部材6,6をボルト16にて一体的に固定する細長い板状の鋼材製支持 部材5とで構成されており、保線規模に応じて鉄道橋30(即ち、上桁フランジ 2a)の長さ方向に所定の間隔で複数設置されている。
【0015】 一方、前記足場組立7は、数本の鋼材製フレーム部材を三角状に骨組みして形 成した足場受けのステージ(即ち、ブラケット12)の上に複数の足場板8を架 設したもので、その張り出し側の縁部に単管パイプ15等を用いた手摺り10が 設置されている。 そして、この足場組立7は主桁側のフレーム部材がボルト16にて前記支持部 材5の先端部に回動自在に連結され、足場を水平にした状態でフレーム部材の一 部(付当部11)が主桁2の主桁ウエブ材2bの側面に当接することにより、荷 重に抗し、その水平状態を維持するようになっている。
【0016】 図2は、足場1の上面図である。図示のように、主桁取付部材4は枕木3と枕 木3の隙間から露出する桁上フランジ2aを利用して所定の間隔を持って複数設 置されている。これらの主桁取付部材4に連結する各々ブラケット12は筋違1 1を設置して補強され、上部フレームの上に前記足場板8が架設されている。
【0017】 図3は上記構成を有する足場1の組立・設置の工程を示しており、先ず、図3 (a)で、鉄道橋30において保線作業に係わる足場1の設置個所を設定し、図 3(b)で、設定された箇所に対応する主桁2の桁上フランジ2aに主桁取付部 材4を設置する。
【0018】 主桁取付部材4の設置要領は以下の通りである。 即ち、先ず、2個のコの字形部材6,6を用い、それらを桁上フランジ2aの 断面I字形状部に挟み込むように相対向して取り付けた後、各々コの字形部材6 ,6をボルト16で支持部材5に固定する。或いは、一方のコの字形部材6を予 め支持部材5に取り付けておいて、もう一方のコの字形部材6を後から取り付け るようにしても良い。何れの場合も、桁上フランジ2aとコの字形部材6のコの 字部分の隙間には、図1に示すような足場の上下位置を調整するための鋼材製の プレート13が介装される。 この状態で主桁取付部材4は桁上フランジ2aを両側から掴むように取り付け されて桁上フランジ2aに固定されることになる。尚、この取り付け構造では、 桁上フランジ2aを溶接等により直接加工する必要なく、且つ、全て桁上からの 作業で設置することができる。
【0019】 次に、図3(c)で、予め組み立てておいたブラケット12を起立させた状態 で主桁取付部材4の先端部にその基端部をボルト16で連結し、その後、図3( d)(e)で、ブラケット12を水平位置に設置する。 この設置作業では、起立したバラケット12の先端部a等にロープ等を取り付 け、作業員が桁上から徐々にロープを弛めながら連結部を支点として水平方向に 回転させていくと良い。尚、図1に示すように、水平状態の時に主桁ウエブ材2 bの側面bに当接するブラケット12の付当部11には、緩衝用の弾性部材とし てゴム板14が取り付けてある。
【0020】 次に、図3(f)で、安全性を確保するため、水平に支持されたブラケット1 2の張り出し縁部に前記手摺り10を設置する。
【0021】 以下、図は省略するが、主桁上フランジ2aに沿って併設された複数のブラケ ット12同士を筋違11にて補強し、その上に足場板8を設置して本実施形態の 足場1が完成する。
【0022】 完成した足場1は、建築限界を侵さない範囲で所定の長さと幅を持って橋側に 沿って設置されているから、保線時の作業スペースとして利用できるばかりでな く、荷置きスペース、緊急時の避難スペース、保線作業時の橋側歩道等としても 有効に利用できるといったメリットがある。 また、このように足場1を有効に活用することにより、安全、且つ、スムーズ な保線作業を行うことができ、特に夜間等、時間が限定される作業においても実 作業時間を多く確保することができる。
【0023】 また、本考案では、橋側に水平に張り出す構造の足場(張り出し足場)につい て説明したが、既存の桁を何等加工することなく、且つ、桁上から簡易に設置可 能な本考案の保線用足場の応用例として、前記したブラケット12に代わり、主 桁取付部材4の先端部にフレーム部材等で構成される梯子やワゴン等を上下摺動 自在、或いは回動自在に取り付けて懸装し、作業スペースとして利用することも できる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、足場の設置作業は全て桁上より行うこ とができ、しかも、設置の際に既設の部材(桁等)に加工を施す必要が無いため 、設置作業は極めて容易、且つ、安全に行える。 また、従来のパイプ吊り式の足場と異なり、橋側、即ち、作業箇所の極近傍に 足場を設置できるため、保線作業者の移動も少なくて済み、よって、安全、且つ 、スムーズな作業が行える。 また、橋側に設置されることにより、作業スペースとしてだけでなく、荷置き スペースや緊急時の避難場所、或いは、作業中の列車見張位置等として様々に活 用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る足場の構造を示す断面図。
【図2】同、足場の平面図。
【図3】図1の足場の組立・設置工程図。
【図4】パイプ吊り式の足場の構造を示す図。
【符号の説明】
1 保線用足場 2 主桁 2a 桁上フランジ 2b 主桁ウエブ 4 主桁取付部材 5 支持部材 6 凹状係合部(コの字形部材) 7 足場組立 8 足場板 11 付当部 12 ブラケット 30 鉄道橋

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールが敷設された主桁(2)を架設し
    て成る既存の鉄道橋(30)に設置される保線用足場
    (1)であって、 前記主桁(2)の桁上フランジ(2a)を掴むように取
    り付けされる主桁取付部材(4)と、当該主桁取付部材
    (4)に回動自在に連結される足場組立(7)とで構成
    されることを特徴とする鉄道橋の保線用足場。
  2. 【請求項2】 前記主桁取付部材(4)は、前記桁上フ
    ランジ(2a)の断面I字形状部の各々に係合する一対
    の凹状係合部(6,6)を有することを特徴とする請求
    項1に記載の鉄道橋の保線用足場。
  3. 【請求項3】 前記凹状係合部(6,6)は、板状の支
    持部材(5)に着脱自在に固定される一対のコの字形部
    材で構成されることを特徴とする請求項2に記載の鉄道
    橋の保線用足場。
  4. 【請求項4】 前記足場組立(7)は、前記主桁(2)
    より直交方向に延長するブラケット(12)と、当該ブ
    ラケット(12)の上に架設される足場板(8)とを有
    し、足場設置時に前記主桁(2)の主桁ウェブ(2b)
    に当接して当該足場を水平に支持する付当部(11)を
    有することを特徴とする請求項1から請求項3までの何
    れかに記載の鉄道橋の保線用足場。
  5. 【請求項5】 前記足場組立(7)が梯子であることを
    特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の
    鉄道橋の保線用足場。
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