JP4044893B2 - 吊り足場 - Google Patents

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本発明は、道路や鉄道の高架橋、河川用の橋、マンションのベランダ等での補修や点検等の作業に使用される吊り足場に関するものである。
従来、高架橋等の補修や点検作業にあたり、地上から足場を組むと、桁下の交通を阻害することから、吊り足場が使用されている。この吊り足場としては、パネルにロープを取り付け、高架橋の床版等の上に吊り上げ装置を設置して、ロープでパネルを吊り上げるようにした構造のものが多く使用されている(例えば、特許文献1に示す)。
ところが、上記のような吊り足場の使用には、吊り上げ装置を必要とし、コストが高くつく上に、足場であるパネルが風圧や作業者の移行によって揺れ易く、安定した作業に支障があることから、上記吊り足場に代えて、図8に示すような吊り足場54が使用されている。
図8において、51は高架橋の梁、52は床版、53は高欄である。吊り足場54は、複数の鋼管を所要間隔おきに縦に並べて縦枠55とし、複数の手摺りパイプ56を上下に平行にして水平に縦枠55に固定し、各縦枠55の上部において縦枠55に直角に上部横枠57を設け、上部横枠57の先端部には、2本のパイプ58,58によって、高欄53の先端部を挟持するための挟持部を形成し、各縦枠55の下端部において、下部横枠59を設け、その先端部で立ち上がる立上枠60を取り付けてなるものである。
この吊り足場54の使用にあたっては、挟持部を形成するパイプ58,58で高欄53の上端部を挟持し、床版52の下面等に孔をあけて挿着したリング付きアンカー61に、チェーン62の一端を取り付け、その他端を下部横枠59の両端部又は縦枠55及び立上枠60の下端部に固定し、このチェーン62で下部横枠59又は縦枠55及び立上枠60を吊り、図8のような側面視コ字形で、こコ字形の一方の開口縁部に鉤部63を設けた吊り金具64を、鉤部63を高欄53の外側に向けた状態で高欄53の先端部に被せ、鉤部63にチェーン62の一端部を係止し、他端部を縦枠55の下端部又は下部横枠59の一端部に係止し、このチェーン62で縦枠55又は下部横枠59を吊る。
また、縦枠55の下端部と立上枠60の下端部に設けたパイプ56,56に複数のパイプ65を横架し、その上に足場板66を配設し、作業者が歩行出来るようにしたものである。
特開平11−293628号
上記従来の吊り足場54は、梁1又は床版2に孔をあけてリング付きアンカー61を取り付けるので、高架橋では非常に重要な梁1又は床版2に傷を付けて弱化させるおそれがある。また、高欄吊り金具64を高欄53の先端部に被せるので、高欄53に塗装や塗料の吹き付け作業では、高欄吊り金具64で覆われた部分に吹き付けを行うことができないために、高欄吊り金具64の周囲の作業が終わってから、高欄吊り金具64の位置をずらして、瀬戸の位置の塗装や塗料の吹き付け作業を行わなければならず、作業効率が悪い。更に、高欄吊り金具64の鉤部63と縦枠55の下端部又は下部横枠59の端部にチェーン62を張っているので、それが作業者の通行の邪魔になる。
本発明は、上記の課題に鑑み、高架等に吊り足場を設置するにあたって、高架等の梁や床や高欄にアンカーなどを打ち込む必要がなく、短時間で簡単に設置することが出来、また作業後の撤去も簡単容易に行える吊り足場を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の吊り足場1は、縦枠6と上横枠7と先端部に立上枠9を有する下横枠8とによって略コ字状に形成したメインフレーム2、このメインフレーム2の上横枠7先端部側に垂下状態で切り離し自在に連結される垂下枠11とこの垂下枠11の下端部から水平に突出する水平台枠12とによって略L字状に形成したサブフレーム3、及び前記メインフレーム2の立上枠9に取り付けられる壁当て材13を夫々複数ずつ設け、前記複数のサブフレーム3を高架橋等の高欄5の内側の水平部22上に所定ピッチに並置した状態で各サブフレーム3の水平台枠12に亘って所定重量のサブフレーム固定用重りGを載荷することによりサブフレーム3を前記水平部上に固定し、前記複数のメインフレーム2はつなぎ枠15により所定ピッチで一体的に連結して、各メインフレーム2を前記高欄5の外側から各サブフレーム3に連結し、各メインフレーム2の下横枠8に亘って足場板19を横架し、この下横枠8の立上枠9に取り付けた壁当て材13の先端部を高架橋等の垂直壁面4aに当接させてなり、前記サブフレーム固定用重りGは、互いに切り離し自在に相互に連結される単位重量の複数個の形鋼材片23a…からなって各水平台枠12に固定されている重り23と、この重り23上に載置される単位重量の複数個の砂嚢24a…からなる重り24とから構成されることを特徴とする。
請求項は、請求項1に記載の吊り足場において、前記メインフレーム2の縦枠6の中段部位に足場板架け渡しブラケット18を取り付け、これに足場板20を架け渡してなることを特徴とする。
請求項は、請求項1又は2に記載の吊り足場において、各メインフレーム2の立上枠9の上端部に亘って手摺り枠17を取り付けてなることを特徴とする。
請求項は、請求項1〜の何れかに記載の吊り足場において、各メインフレーム2の上横枠7の先端部に垂下部片10を設け、この垂下部片10がサブフレーム3の垂下枠11の上端部に切り離し自在に連結されるようにしたことを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、吊り足場1を高架等に設置するにあたり、従来の吊り足場のように高架等の梁4や床版14や高欄5にアンカー等を打ち込む必要が全くないので、アンカー打ちの場合の墨出し作業、孔あけ作業、アンカー打ち後の穴埋め作業等が不要となり、従って吊り足場1の設置作業を短時間で簡単容易に行うことが出来る。またアンカーなどの打ち込み作業を必要としないので、高架等の梁4や床版14や高欄5に傷をつけず、従ってそれらの強度を弱化させることがない。また、この発明の重り式吊り足場1によれば、高架等の高欄5部分に直接に荷重がかからないので、その高欄5が鉄筋コンクリートではない、単なるコンクリート壁からなる場合でも、その高欄5に沿った位置での吊り足場の設置が可能となる。
また、アンカー等の打ち込みを必要とする従来の吊り足場では、吊り足場の撤去後は、アンカー部を削除しなければならないので、そのアンカー部の削除作業に非常な手間と時間がかかるが、この発明の吊り足場1では、そのような作業も不要となり、非常に経済的である。また、この発明のアンカー式吊り足場では、吊り足場の設置場所が現場において急に変更された場合に、変更された新たな場所に障害物があれば、直ちにその障害物を取り除く必要があるが、この発明の吊り足場1では、吊り足場の設置計画が変更された場合でも、その計画変更に即座に対応することが可能となる。また、この発明に係る重り式の吊り足場1は、従来の吊り足場のように高架等の高欄5の先端部に高欄吊り金具を被せないので、コンクリート塗装、塗料の吹き付け、タイルの貼装等の作業を妨げられることがなく、またワイヤーやチェーンを張る必要がないので、作業者の歩行が妨げられるようなこともない。
また本発明によれば、サブフレーム固定用重りGが、互いに切り離し自在に相互に連結される単位重量の複数個の形鋼材片23a…からなる重り23であって、各水平台枠12に固定されているから、吊り足場1に対する重りGの重量を計算する場合の重量の加減操作が容易になると共に、各サブフレーム3にメインフレーム2を連結する際に、重りGががサブフレーム3の水平台枠12に固定されて動かないため、連結作業を容易に且つ安全に行うことが出来る。
さらにまた本発明によれば、前記重り23上に、単位重量の複数個の砂嚢24a…からなる重り24載置されるようになっていることから、重り23上への重り24の載せ付け作業及び重り23上からの取り外し作業が容易となり、それによってまた重りGを計算する場合の重量の加減操作が容易となり、そして特に吊り足場1を撤去する時の重り24の取り外しが容易となる。
請求項に係る発明によれば、高欄5等の補修や点検作業に一層便利となる。
請求項に係る発明によれば、足場板19上での作業がより安全に行える。
請求項に係る発明によれば、各メインフレーム2の上横枠7の先端部に垂下部片10を設け、この垂下部片10がサブフレーム3の垂下枠11の上端部に切り離し自在に連結されるから、メインフレーム2とサブフレーム3との連結作業が容易となる。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は鉄道高架橋に仮設された吊り足場1の側面図、図2は吊り足場のメインフレームを図1の矢印X方向から見た図面、図3は図1のY−Y線断面図であり、図4の(a) は図3の矢印Zで囲まれる部分の拡大図、(b) は(a) のV−V線断面図である。これらの図において、1は吊り足場、2は吊り足場1の一部を構成する側面視略コ字状のメインフレーム、3はメインフレーム2と共に吊り足場1の一部を構成する側面視略L字状のサブフレームである。4は高架橋の梁、14は床版、5は高欄である。
メインフレーム2は、図1に示すように縦枠6と上横枠7と下横枠8とによって側面視略コ字状に形成され、下横枠8の先端部には下横枠8に対し垂直立ち上がる立上枠9が設けられ、上横枠7の先端部には垂下部片10が上横枠7に対して下向き垂直に設けられ、そして垂下部片10の下端には連結用フランジ10aが取り付けてある。これら縦枠6、上横枠7、下横枠8、立上枠9及び垂下部片10は夫々角形鋼管(角パイプ)によって形成される。
サブフレーム3は、メインフレーム2を形成する上横枠7の先端部にある枠部片10に垂下状態で切り離し自在に連結される垂下枠11と、この垂下枠11の下端部から水平に突出する水平台枠12とによって側面視略L字状となるように一体的に形成されている。垂下枠11の上端には連結用フランジ11aが取り付けられていて、このフランジ11aがメインフレーム2の垂下部片10下端の連結用フランジ10aとボルト結合されるようになっている。垂下枠11は角形鋼管によって形成され、水平台枠12はH形鋼材により形成される。
またメインフレーム2の立上枠9の上端部には壁当て材13が取り付けられる。この壁当て材13は、例えば丸形鋼管(丸パイプ)によって形成されるもので、一端部を立上枠9に取り付け、他端部には高架橋の梁4の横端面4a(垂直壁面)に対し面接触する当接片13aが設けてあって、この当接片13aを、図1に示すように梁4の横端面4aに当接させるようになっている。また、メインフレーム2の縦枠6と上横枠7との間、及び縦枠6と下横枠8との間には、補強枠32,33が取り付けられている。
上記のように側面視略コ字状に形成されたメインフレーム2は、図2に示すように、複数個、例えば3個を横方向に所定ピッチで並置されて、つなぎ枠15により一体的に連結される。つなぎ枠15は、例えばメインフレーム2より細い丸形鋼管からなるもので、詳細な図示は省略するが、3つの縦枠6の上端部側及び下端部側更には3つの垂下部片10に夫々水平に架け渡されて、溶接により、または固定用ブラケットを介してボルトにより連結固定される。それによって、複数個のメインフレーム2からなるメインフレーム連結体Mが形成される。
このメインフレーム連結体Mには隣合う縦枠6,6間に、この連結体Mを補強するためのブレース(筋交い)16がX字状に架け渡され、また各下横枠8側にある立上枠9の上端部に亘って安全用の手摺り枠17が取り付けられる。また、各メインフレーム2の縦枠6の中段部位には足場板架け渡しブラケット18が取り付けられる。
しかして、上記メインフレーム連結体Mには、各メインフレーム2の下横枠8に亘って足場板19が架け渡される。また、各メインフレーム2の縦枠6の中段部位にある足場板架け渡しブラケット18に亘って中段用足場板20が架け渡される。この中段用足場板20には下段の足場板19との間に梯子21が取り付けられる。
サブフレーム3は、メインフレーム2と同数(ここでは3つ)だけ設けられるもので、図1に示すように高欄5の内側の電車軌道部にメインフレーム2と同じピッチで複数配置されて、水平台枠12がケーブル敷設用側溝26から敷石部22に亘る水平部の上に載置される。そして、各メインフレーム2の水平台枠12に亘って所定重量のサブフレーム固定用重りGが載荷されることにより、各サブフレーム3の水平台枠12が敷石部22上に固定され、この後各サブフレーム3に前記メインフレーム連結体Mの各メインフレーム2が連結されるようになっている。
各サブフレーム3の水平台枠12は、図1〜図3に示すように、敷石部22上で所要厚みの木製キャンバー25によりレベル出しされて水平に支持される。隣合うサブフレーム3,3の垂下枠11,11間にブレース16がX状に架け渡される。尚、図1において、26はケーブル敷設用のコンクリート製側溝である。
前記サブフレーム固定用重りGは、互いに切り離し自在に相互に連結され、サブフレーム3の水平台枠12にボルト止めして固定される単位重量の複数個のH形鋼材片23a…からなる重り23と、この重り23の上に載置される複数個の砂嚢24a…からなる重り24とから構成される。これらサブフレーム固定用重り23,24は、各サブフレーム3を敷石部22上に確実に固定して、このサブフレーム3に連結されるメインフレーム連結体Mを高欄5の内側の電車軌道部に安定状態に保持するためのものであり、吊り足場1の使用時におけるメインフレーム連結体M側の総重量等を勘案して設定される。
このサブフレーム固定用重り23を構成する単位重量の複数個のH形鋼材片23a…は、図3及び図4に示すように、上下一対の連結板23b,23cとボルト27により互いに一体的に連結され、3つのサブフレーム3の水平台枠12上に亘って載置され、ボルト28によって水平台枠12に固定される。また、サブフレーム固定用重り24を構成する複数個の砂嚢24a…は、それぞれ上記のように一体的に連結された複数個のH形鋼材片23a…の上に自由に載せられるようになっている。
この実施形態では、9個のH形鋼材片23a…によってサブフレーム固定用重り23を構成し、各H形鋼材片23aの重量を例えば42kgとして、9個分で378kgとなり、これに連結板23b,23cの重量を加えると、重り23全体の重量は約390kgとなる。また、サブフレーム固定用重り24は13個の砂嚢24a…によって構成し、各砂嚢24aの重量を例えば50kgとして、13個分で650kgとなり、これが重り24全体の重量である。しかして、両方の重り23,24を合わせたサブフレーム固定用重りGによる載荷荷重は約1040kgとなる。しかして、この載荷荷重の1040kgは、各サブフレーム3に各メインフレーム2を連結して吊り足場1を形成した状態で、この吊り足場1に作業荷重(例えば200kg)がかかっても、吊り足場1を図1に示すような安定した状態に保持し得る荷重である。この場合、サブフレーム固定用重り23,24がそれぞれ単位重量の複数個のH形鋼材片23a、砂嚢24aからなるため、吊り足場1に対する重りGの重量を計算する際の重量の加減操作が簡単容易となる。
上記のように構成される吊り足場1は、図5〜図7によって次に説明するような手順によって高架橋に取り付けられる。
先ず、図5の(a) に示すように、サブフレーム3を、高欄5の内側のケーブル敷設用側溝26から敷石部22に亘る水平部上に所定のピッチ(メインフレーム2と同じピッチ)で複数(この実施形態では3つ)配置する。この場合、図3に示すように、サブフレーム3相互の間隔をブレース16によって位置決めすると共に、各サブフレーム3の水平台枠12は、キャンバー25によりレベル出しをして水平に支持する。
こうして複数のサブフレーム3を高欄5の内側の水平部上に所定ピッチで位置決め配置した後、図5の(b) に示すように、これらサブフレーム3の水平台枠12上にサブフレーム固定用重りGを載荷する。このサブフレーム固定用重りGの載荷にあたっては、先ず、これらサブフレーム3の水平台枠12上に、複数個の形鋼材片23a…からなるサブフレーム固定用重り23を載置して、前述したようにボルト止めし、このサブフレーム固定用重りの上に、前記のようにサブフレーム固定用重り24を構成する13個の砂嚢24a…を載せる。
上記のように各サブフレーム3の水平台枠12上にサブフレーム固定用重り23,24を載荷したならば、高欄5の外側からメインフレーム連結体Mをクレーンで吊り上げて、各メインフレーム2の上横枠7先端部側を高欄5の内側へ突入させた状態で、各メインフレーム2の垂下部片10下端の連結用フランジ10aを、各サブフレーム3の垂下枠11上端部の連結用フランジ11aに突き合わせて、ボルト結合することにより、各メインフレーム2を各サブフレーム3に一体的に連結し、図6の(a) に示すような状態とする。
この後、図6の(b) に示すように、各メインフレーム2の下横枠8に亘って足場板19を架け渡し、また各メインフレーム2の縦枠6の中段部位に足場板架け渡しブラケット18を取り付け、このブラケット18に中段用足場板20を架け渡す。この中段用足場板20には下段の足場板19との間に梯子21を取り付ける。それから、図7に示すように、各メインフレーム2の立上枠9の上端部に壁当て材13の一端部を取り付け、その他端部の当接片13aを高架橋の梁4の横端面4a(垂直端面)に当接させ、これによって吊り足場1の設置作業が終了する。尚、壁当て材13の取付時に当接片13aと梁4の横端面4aとの間に隙間がある場合は、その隙間に木片等を詰めると共に当接片13aに設けた孔からねじ釘等によって木片等を固定する。
こうして各メインフレーム2の立上枠9に一端部を取り付けた壁当て材13の他端部側を梁4の横端面4aに当接させると、吊り足場1は、下端部側が壁当て材13を介して梁4に支持されて安定状態に固定され、作業者が足場に登って作業しても、揺れるようなことがない。
また、各メインフレーム2には各立上枠9の上端部に亘って手摺り枠17を取り付けることによって、作業者は、足場板19上において安全に作業を行うことが出来る。また、メインフレーム2に中段用足場板20が架け渡してあり、この足場板20には梯子21が取り付けてあるから、高欄5の補修作業等に便利である。
上記のように設置した吊り足場1を撤去する時には、上述した手順の逆の順序で撤去作業を行えばよい。即ち、簡単に説明すると、各メインフレーム2の立上枠9から壁当て材13を取り外し、また足場板19,20を取り外し、各メインフレーム2を各サブフレーム3から切り離した後、メインフレーム連結体Mをクレーンで吊り上げて、高欄5の外側の所定場所へ降ろす。そして、高欄5の内側に固定されているサブフレーム3からサブフレーム固定用重り23,24を取り外した後、各サブフレーム3を移動させればよい。
以上説明したように、本発明に係る重り式の吊り足場1によれば、この吊り足場1を高架等に設置するにあたって、従来の吊り足場のように高架などの梁4や床版14や高欄5にアンカーなどを打ち込む必要が全くないので、アンカー打ちの場合の墨出し作業、穴あけ作業、アンカー打ち後のケミカル材による穴埋め作業等が不要となり、従って吊り足場の設置作業を短時間で簡単容易に行うことが出来る。またアンカーなどの打ち込み作業を必要としないことから、高架などの梁4や床版14や高欄5を傷つけず、従ってそれらの強度を弱化させることがない。また本発明の重り式吊り足場1によれば、高架などの高欄5部分に直接に荷重がかからないので、その高欄5が鉄筋コンクリートではない、単なるコンクリート壁からなる場合でも、その高欄5に沿った位置での吊り足場の設置が可能となる。
また、アンカーの打ち込みを必要とする従来の吊り足場では、吊り足場を撤去した後はアンカー部を削除しなければならず(高欄5の内側に沿った場所は、点検等で常時、人が歩くため、つま付かないように削除する必要がある)、そのための作業に非常な手間と時間がかかるが、本発明の吊り足場1では、そのような作業も不要となり、非常に経済的である。また、アンカー式の吊り足場では、吊り足場の設置場所が現場において急に変更された場合に、変更された新たな場所に障害物があれば、直ちにその障害物を取り除く必要があるが、本発明の吊り足場1では、吊り足場の設置計画が変更された場合でも、その計画変更に即座に対応することが可能となる。
また、本発明に係る重り式の吊り足場1は、従来の吊り足場のように高架等の高欄5の先端部に高欄吊り金具を被せないので、コンクリート塗装、塗料の吹き付け、タイルの貼装等の作業を妨げられることがなく、またワイヤーやチェーンを張る必要がないので、作業者の歩行が妨げられるようなこともない。
鉄道高架橋に設置された本発明に係る吊り足場の側面図である。 吊り足場のメインフレームを図1の矢印X方向から見た図面である。 図1のY−Y線断面図でありる。 (a) は図3の矢印Zで囲まれる部分の拡大図、(b) は(a) のV−V線断面図である。 (a) は本発明の吊り足場の設置手順の最初の段階を説明する側面図、(b) は次の段階を説明する側面図である。 (a) 及び(b) は更に次の段階を説明する側面図である。 最終段階を説明する側面図である。 従来の吊り足場を示す側面図である。
符号の説明
1 吊り足場
2 メインフレーム
3 サブフレーム
6 メインフレームの縦枠
7 メインフレームの上横枠
8 メインフレームの下横枠
9 メインフレームの立上枠
10 メインフレームの垂下部片
11 サブフレームの垂下枠
12 サブフレームの水平台枠
13 壁当て材
M メインフレーム連結体
18 足場板架け渡しブラケット
G サブフレーム固定用重り
23,24 サブフレーム固定用重り
23a 形鋼材片
24a 砂嚢

Claims (4)

  1. 縦枠と上横枠と先端部に立上枠を有する下横枠とによって略コ字状に形成したメインフレーム、このメインフレームの上横枠先端部側に垂下状態で切り離し自在に連結される垂下枠とこの垂下枠の下端部から水平に突出する水平台枠とによって略L字状に形成したサブフレーム、及び前記メインフレームの立上枠に取り付けられる壁当て部材を夫々複数ずつ設け、
    前記複数のサブフレームを高架橋等の高欄の内側の水平部上に所定ピッチに並置した状態で各サブフレームの水平台枠に亘って所定重量のサブフレーム固定用重りを載荷することによりサブフレームを前記水平部上に固定し、前記複数のメインフレームはつなぎ枠により所定ピッチで一体的に連結して、各メインフレームを前記高欄の外側から各サブフレームに連結し、各メインフレームの下横枠に亘って足場板を横架し、この下横枠の立上枠に取り付けた壁当て部材の先端部を高架橋等の垂直壁面に当接させてなり、
    前記サブフレーム固定用重りは、互いに切り離し自在に相互に連結される単位重量の複数個の形鋼材片からなつて各水平台枠に固定されている重りと、この重り上に載置される単位重量の複数個の砂嚢からなる重りとから構成される吊り足場。
    吊り足場。
  2. 前記メインフレームの縦枠の中段部位に足場板架け渡しブラケットを取り付け、これに足場板を架け渡してなる請求項に記載の吊り足場。
  3. 各メインフレームの下横枠の立上枠上端部に亘って手摺り枠を取り付けてなる請求項1又は2に記載の吊り足場。
  4. 各メインフレームの上横枠の先端部に垂下部片を設け、この垂下部片がサブフレームの垂下枠の上端部に切り離し自在に連結されるようにした請求項1〜の何れかに記載の吊り足場。
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