JPH0261537B2 - - Google Patents
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- JPH0261537B2 JPH0261537B2 JP62038038A JP3803887A JPH0261537B2 JP H0261537 B2 JPH0261537 B2 JP H0261537B2 JP 62038038 A JP62038038 A JP 62038038A JP 3803887 A JP3803887 A JP 3803887A JP H0261537 B2 JPH0261537 B2 JP H0261537B2
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- alloy
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- corrosion resistance
- heat exchangers
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Description
［産業上の利用分野］
この発明は、熱交換器用アルミニウム合金、特
にラミネート型熱交換器の芯材として用いられる
強度および耐孔食性に優れた合金に関する。 ［従来の技術］ 従来からラミネート型熱交換器用のブレージン
グシートの芯材には3003合金が用いられている。
しかし、この合金を用いた材料、例えばJIS BA
8PC（すなわち3003−4004両面クラツド材）では、
真空ろう付の強度が12Kg／mm2に達しないので、軽
量化のための薄肉化が困難である。 一方、上記3003合金より強度の大きい熱交換器
用の板材料としては、例えば3004、3005、6951な
どがあるが、これらの合金はろう付性、加工性、
耐食性などの性質について一長一短があり、熱交
換器用材料として目的を充分達成できなかつた。 ［発明が解決しようとする問題点］ この発明は、上記従来技術における問題点を解
決し、強度が大で、かつ耐孔食性に優れた熱交換
器用アルミニウム合金を提供しようとするもので
ある。 ［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決するために、この発明の第１
発明は下記の構成をとる。 Mn：0.6〜1.5％、Cu：0.21〜1.0％、Ｖ：0.01
〜0.25％を含有し、さらにMo：0.05〜0.25％、
Ｗ：0.05〜0.25％の１種または２種を含有し、残
部Alおよび不可避不純物よりなることを特徴と
する熱交換器用アルミニウム合金。 また、第２発明は、上記第１発明における組成
に、Mg：0.1〜1.0％、Ti：0.01〜0.25％、Zr：
0.05〜0.25％、Cr：0.05〜0.25％のうちの１種ま
たは２種以上を含有してなるものである。 以下に上記各合金成分の作用および含有量の限
定理由を説明する。 Mn：強度と耐孔食性を与え、ろう付性と向上さ
せる。含有量が0.6％未満ではこの作用が少な
く、1.5％を越えると巨大なAl−Mn系化合物が
形成され、加工性と耐食性が低下する。 Cu：強度を向上させる。その含有量が0.21％未満
ではこの作用が不充分であり、1.0％を越える
と耐孔食性が低下する。 Ｖ：強度向上に有効である。0.01％未満ではこの
作用はなく、0.25％を越えると鋳造時に巨大金
属間化合物を形成し、欠陥素材になる。 Mo、Ｗ：Mo、ＷはZr、Crよりも常温強度を向
上させる効果がある。それぞれ0.05％未満では
この作用がなく、0.25％を越えると巨大金属間
化合物を形成し、熱間加工性が悪く、熱間圧延
が困難となる。 Mg：下記Ti、Zr、Cr、Mo、Ｗと同様上記範囲
で耐孔食性やろう付性を損うことなく、強度向
上の作用がある。その含有量が0.1％未満では
この作用がない。1.0％を越えると耐孔食性、
ろう付性が悪くなる。 Ti：鋳造組織を微細化して強度向上の作用があ
る。0.01％未満ではこの作用がなく、0.25％を
越えると素材に表面欠陥が生じる。 Zr、Cr、：強度向上に有効である。各々下限未満
ではこの作用がなく、上限を越えると巨大金属
間化合物を形成し、欠陥素材になる。 不可避不純物としてはSi、Feが挙げられ、そ
れぞれ0.8％を越えると耐食性が劣化する。 この発明のアルムニウム合金は、それだけで熱
交換器の材料として用いることができるが、この
発明の合金を芯材に用い、皮材としてAl−Si系
またはAl−Si−Mg系ろう合金を片面または両面
にクラツドしたブレージングシートとして用いる
のが適当である。 ［実施例］ 以下実施例によつてこの発明の合金の性質を具
体的に説明する。 下記の第１表に示す組成の合金鋳塊を540℃、
３時間均熱後、熱間および冷間圧延により、厚さ
0.5mmｔの板をつくつた。
にラミネート型熱交換器の芯材として用いられる
強度および耐孔食性に優れた合金に関する。 ［従来の技術］ 従来からラミネート型熱交換器用のブレージン
グシートの芯材には3003合金が用いられている。
しかし、この合金を用いた材料、例えばJIS BA
8PC（すなわち3003−4004両面クラツド材）では、
真空ろう付の強度が12Kg／mm2に達しないので、軽
量化のための薄肉化が困難である。 一方、上記3003合金より強度の大きい熱交換器
用の板材料としては、例えば3004、3005、6951な
どがあるが、これらの合金はろう付性、加工性、
耐食性などの性質について一長一短があり、熱交
換器用材料として目的を充分達成できなかつた。 ［発明が解決しようとする問題点］ この発明は、上記従来技術における問題点を解
決し、強度が大で、かつ耐孔食性に優れた熱交換
器用アルミニウム合金を提供しようとするもので
ある。 ［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決するために、この発明の第１
発明は下記の構成をとる。 Mn：0.6〜1.5％、Cu：0.21〜1.0％、Ｖ：0.01
〜0.25％を含有し、さらにMo：0.05〜0.25％、
Ｗ：0.05〜0.25％の１種または２種を含有し、残
部Alおよび不可避不純物よりなることを特徴と
する熱交換器用アルミニウム合金。 また、第２発明は、上記第１発明における組成
に、Mg：0.1〜1.0％、Ti：0.01〜0.25％、Zr：
0.05〜0.25％、Cr：0.05〜0.25％のうちの１種ま
たは２種以上を含有してなるものである。 以下に上記各合金成分の作用および含有量の限
定理由を説明する。 Mn：強度と耐孔食性を与え、ろう付性と向上さ
せる。含有量が0.6％未満ではこの作用が少な
く、1.5％を越えると巨大なAl−Mn系化合物が
形成され、加工性と耐食性が低下する。 Cu：強度を向上させる。その含有量が0.21％未満
ではこの作用が不充分であり、1.0％を越える
と耐孔食性が低下する。 Ｖ：強度向上に有効である。0.01％未満ではこの
作用はなく、0.25％を越えると鋳造時に巨大金
属間化合物を形成し、欠陥素材になる。 Mo、Ｗ：Mo、ＷはZr、Crよりも常温強度を向
上させる効果がある。それぞれ0.05％未満では
この作用がなく、0.25％を越えると巨大金属間
化合物を形成し、熱間加工性が悪く、熱間圧延
が困難となる。 Mg：下記Ti、Zr、Cr、Mo、Ｗと同様上記範囲
で耐孔食性やろう付性を損うことなく、強度向
上の作用がある。その含有量が0.1％未満では
この作用がない。1.0％を越えると耐孔食性、
ろう付性が悪くなる。 Ti：鋳造組織を微細化して強度向上の作用があ
る。0.01％未満ではこの作用がなく、0.25％を
越えると素材に表面欠陥が生じる。 Zr、Cr、：強度向上に有効である。各々下限未満
ではこの作用がなく、上限を越えると巨大金属
間化合物を形成し、欠陥素材になる。 不可避不純物としてはSi、Feが挙げられ、そ
れぞれ0.8％を越えると耐食性が劣化する。 この発明のアルムニウム合金は、それだけで熱
交換器の材料として用いることができるが、この
発明の合金を芯材に用い、皮材としてAl−Si系
またはAl−Si−Mg系ろう合金を片面または両面
にクラツドしたブレージングシートとして用いる
のが適当である。 ［実施例］ 以下実施例によつてこの発明の合金の性質を具
体的に説明する。 下記の第１表に示す組成の合金鋳塊を540℃、
３時間均熱後、熱間および冷間圧延により、厚さ
0.5mmｔの板をつくつた。
【表】
【表】
この板材を５×10-5Torrの真空中で600℃に10
分間加熱後、急冷した場合の引張り強さ、および
上記真空加熱した板材の１か月間の腐食試験結果
を下記第２表に示す。 ただし、腐食試験条件は下記のとおりである。 CASS試験：JIS Ｈ−8681 乾湿交互浸漬試験：NaCl ３％含有、温度40℃、
PH３（酢酸で調整）の水溶液に30分浸漬後、乾
燥雰囲気に50℃で30分おき、再び前記NaCl水
溶液に浸漬する操作を繰り返す。
分間加熱後、急冷した場合の引張り強さ、および
上記真空加熱した板材の１か月間の腐食試験結果
を下記第２表に示す。 ただし、腐食試験条件は下記のとおりである。 CASS試験：JIS Ｈ−8681 乾湿交互浸漬試験：NaCl ３％含有、温度40℃、
PH３（酢酸で調整）の水溶液に30分浸漬後、乾
燥雰囲気に50℃で30分おき、再び前記NaCl水
溶液に浸漬する操作を繰り返す。
【表】
【表】
［発明の効果］
以上説明したように、この発明の合金は真空加
熱後に適当な強度を有し、特にラミネート型熱交
換器の芯材として用いた場合に、従来のアルムニ
ウム合金に比較して、耐孔食性は極めて優れてい
る。
熱後に適当な強度を有し、特にラミネート型熱交
換器の芯材として用いた場合に、従来のアルムニ
ウム合金に比較して、耐孔食性は極めて優れてい
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ Mn：0.6〜1.5％、Cu：0.21〜0.6％、Ｖ：
0.05〜0.25％を含有し、さらにMo：0.05〜0.25
％、Ｗ：0.05〜0.25％の１種または２種を含有
し、残部Alおよび不可避的不純物よりなること
を特徴とする熱交換器用アルミニウム合金。 ２ Mn：0.6〜1.5％、Cu：0.21〜0.6％、Ｖ：
0.05〜0.25％を含有し、さらにMo：0.05〜0.25
％、Ｗ＝0.05〜0.25％の１種または２種と、
Mg：0.1〜1.0％、Ti：0.01〜0.25％、Zr：0.05〜
0.25％、Cr：0.05〜0.25％のうちの１種または２
種以上を含有し、残部Al及び不可避的不純物よ
りなることを特徴とする熱交換器用アルミニウム
合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3803887A JPS63206444A (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 熱交換器用アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3803887A JPS63206444A (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 熱交換器用アルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63206444A JPS63206444A (ja) | 1988-08-25 |
| JPH0261537B2 true JPH0261537B2 (ja) | 1990-12-20 |
Family
ID=12514363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3803887A Granted JPS63206444A (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 熱交換器用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63206444A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| MXPA05002857A (es) * | 2004-03-22 | 2005-12-05 | Sapa Heat Transfer Ab | Material para tubo de aluminio durable, de alta resistencia, con elevada resistencia al alabeo. |
| JP5049536B2 (ja) * | 2006-08-24 | 2012-10-17 | 古河スカイ株式会社 | 自動車熱交換器用アルミニウム配管材 |
| CN110453119A (zh) * | 2019-09-05 | 2019-11-15 | 安徽鑫发铝业有限公司 | 一种防腐耐磨型高强度电泳铝型材及其制备工艺 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55110749A (en) * | 1979-02-16 | 1980-08-26 | Mitsubishi Alum Co Ltd | High strength aluminum alloy having good brazing property |
| JPS60248859A (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 超高圧用プレ−トフイン型熱交換器のフイン材 |
-
1987
- 1987-02-23 JP JP3803887A patent/JPS63206444A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55110749A (en) * | 1979-02-16 | 1980-08-26 | Mitsubishi Alum Co Ltd | High strength aluminum alloy having good brazing property |
| JPS60248859A (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 超高圧用プレ−トフイン型熱交換器のフイン材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63206444A (ja) | 1988-08-25 |
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