JPH0259260A - ワーク端面の仕上げ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は例えばクランクシャフト等の長尺ワークの端面
を超仕上げ加工する装置に関する。

（従来の技術） クランクシャフトの一端面はクラ・ソチ板の取付面とな
るが、この取付面には熱処理後におし１てもパリやスケ
ール等が残っており、面粗度も粗しｓ。

そこで従来からクランクシャフトの一端面には超仕上げ
加工を施すようにしている。

ここでクランクシャフトのような長尺ワークの端面を仕
上げ加工するにはサンドペーパーを用いるのが一般的で
あり、このための装置として特開昭５８−１９６９６３
号に開示されるものがある。この装置は回転する受治具
によってサンドペーパーをバイブ端面に押付けて該端面
を仕上げ加工するようにしたものである。

（発明が解決しようとする課題） 上述したようにサンドペーパーを用いる仕上げ加工は、
サンドペーパーの摩耗が早いという不利があり、またワ
ークの端面にサンドペーパーを軸方向から押し当てワー
ク又はサンドペーパーを回転させる手段では研磨を一方
向からのみ行うこととなり均一な加工が困難となる。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決すべく本発明は、長尺ワークの一端を保
持してワークを回転せしめる回転駆動ユニットに対向し
てワークの他端を保持するフィードユニットを配置し、
このフィードユニットにワークの径方向に振動するオシ
レーション機構を付設し、このオシレーション機構にワ
ーク端面に弾接する砥石を取付けた。

（作用） 回転駆動ユニットとフィードユニットによってワークの
両端を保持し、ワーク端面に砥石を弾接せしめ、この状
態でワークを回転せしめるとともに砥石をワークの径方
向に振動させて研磨を行う。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。尚
、実施例ではワークとしてクランクシャフトを示す。

第１図は本発明に係る仕上げ装置の全体平面図、第２図
はフィードユニットの正面図、第３図は第２図の要部拡
大図、第４図は第３図のＡ方向矢視図、第５図は第４図
のＢ−Ｂ線断面図である。

仕上げ装置は第１図に示すように基台１上に回転駆動ユ
ニット２とフィードユニット３を対向配置し、これら各
ユニット２．３の間にクランクシャフトＷのピン、ジャ
ーナル及びフィレット部のマイクロネッキングを行う加
工装置４を配置している。

回転駆動ユニット２はその前端にクランクシャフトＷの
センタリングを行うテールストックセンタ５とセンタリ
ングされたクランクシャフトＷの端部を保持するチャッ
ク６を備え、チャック６を介してクランクシャフトＷを
回転せしめ、更に回転駆動ユニット２はクランクシャフ
トＷの軸方向に図示しないオシレーション機構によって
振動するようになっている。このようにクランクシャフ
トＷを高速で回転させつつ振動せしめることで前記マイ
クロネッキングを均−且つ効率よく行える。

一方、フィードユニット３は第２図に示すように、基台
１上に設けたレール７にユニット本体３ａに設けたスラ
イド部８を係合せしめ、また基台１に固定したサーボモ
ータ９によって回転せしめられるボールネジ１０にユニ
ット本体３ａに設けたナツト部１１を螺合し、サーボモ
ータ９の駆動でフィードユニット３がレール７に沿って
進退動（第２図において左右動）するようにしている。

また、ユニット本体３ａには筒体１２を取付け、この筒
体１２内にロッド１３を貫通せしめ、このロッド１３の
先端にクランクシャフトＷのセンタリングを行うテール
ストックセンタ１４を固着している。ここでロッド１３
は大径部１３ａと小径部１３ｂとからなり、小径部１３
ｂの外側にはロッド１３を突出方向（クランクシャフト
方向）へ付勢するスプリング１５を配設している。

また、ユニット本体３ａの前端面には前記テールストッ
クセンタ１４を囲むように円筒状テールストック１６を
取付け、このテールストック１６には後述する砥石ホル
ダが入り込む切欠ぎ１７を形成している。

更にユニット本体３ａにはオシレーション機構１８を付
設している。オシレーション機構１８は第３図乃至第５
図に示すようにユニット本体３ａに立設したブラケット
１９にモータ２ｏを取付け、このブラケット１９から前
方へ突出するケース２１内にモータ２０の回転軸２２を
支承し、ケース２１から突出する回転軸２２の先端部を
回転軸２２とは中心がずれた偏芯軸２３としている。

また、ブラケット１９にはガイド部材２４を取付け、こ
のガイド部材２４に形成した上下方向のガイド溝２５に
オシレージコンスライダ２６のスライド部２７を係合し
、このオシレーションスライダ２６から側方に突出した
アーム部２８と前記偏芯軸２３とをコンロッド２９にて
連結している。而して、モータ２０によって偏芯軸２３
を回転させると回転に伴う偏芯軸２３の上下方向動はコ
ンロッド２９を介してオシレーションスライダ２６に伝
達され、オシレーションスライダ２６はガイド溝２５に
沿フて上下つまりクランクシャフトＷの径方向に振動す
る。尚、図中２６ａは）＜ランススプリングである。

またオシレーションスライダ２６の下部にはクランクシ
ャフトＷの軸方向に伸びるガイド溝３０を形成するとと
もに支持片３１を垂下し、ガイド溝３０には砥石ホルダ
３２のスライド部３３を係合している。そして、砥石ホ
ルダ３２には孔部３４を穿設し、この孔部３４に後方（
第３図において右方）から前記支持片３１に螺着したボ
ルト３５の頭部を挿入し、また孔部３４の前部開口には
アジャストネジ３６を螺着し、これらボルト３５とアジ
ャストネジ３６間にコイルスプリング３７を縮装し、砥
石ホルダ３２を前方（第３図において左方）へ付勢して
いる。更に砥石ホルダ３２の前記テールストック１６の
切り欠き１７内に臨む部分は二股部３８とし、この二股
部３８にピン３９を介して砥石へラド４０を所定角度範
囲で回転可能となるようにフローティング支持し、砥石
ヘッド４０の前面には砥石４１を取付け、砥石ヘッド４
０の後面中央にはフローティング量規制ボール４２をネ
ジ４３によって押当てている。

ここで、砥石ヘッド４０はフローティング支持されてい
るため、砥石４１表面とクランクシャフトｗの端面とが
完全に平行でなくとも、砥石４１がクランクシャフトＷ
に倣って回動し、またネジ４３を廻してボール４２と砥
石ヘッド４０との当接力を調整することで砥石４１が回
動する際のガタつきを防止することができる。また砥石
４１の摩耗等に応じた砥石４１のクランクシャフトＷ端
面への圧接力は前記ボルト３５又はアジャストネジ３６
を廻すことで行う。

以上の如き構成からなる仕上げ装置の作用を以下に述べ
る。

先ずクランクシャフトＷを回転駆動ユニット２とフィー
ドユニット３間にセットし、モータ９の駆動でフィード
ユニット３を前進させ、クランクシャフトＷの一端を回
転駆動ユニット２のチャック６にて保持し、またクラン
クシャフトＷの他端面にフィードユニット３のテールス
トック１６を突当て、長さ方向の位置決めを行う。そし
てこれと同時にテールストックセンタ５．１４にてセン
タリングを行う。

このようにして位置決めとセンタリングが終了したら、
フィードユニット３のテールストック１６を本体３ａと
ともに３〜５ｍ１１１程度後進させ、第３図に示すよう
に、クランクシャフトＷが軸方向にオシレーションして
もクランクシャフトＷ端面がテールストック１６に当ら
ないようにする。

而る後、回転駆動ユニット２によってクランクシャフト
Ｗを回転せしめるとともに軸方向にオシレーション（振
動）せしめ加工装置４によってピン、ジャーナル及びフ
ィレット部のマイクロネッキングを行う。そして、この
マイクロネッキングと性行してモータ２０によってオシ
レーション機構１８を動作せしめ、砥石４１をクランク
シャフトＷの径方向に振動せしめ、クランクシャフトＷ
の端面を研磨仕上げする。

ここで、砥石４１によってクランクシャフトＷの端面を
仕上げ加工している間にクランクシャフトＷは回転駆動
ユニット２によって軸方向に振動することとなるが、フ
ィードユニット３のテールストックセンタ１４はスプリ
ング１５によって前方に付勢されており、また砥石４１
はスプリング３７によって前方に付勢されているためク
ランクシャフトＷが軸方向に振動しても、テールストッ
クセンタ１４及び砥石４１は常に一定の弾発力でクラン
クシャフトＷに圧接する。。

（発明の効果） 以上に説明した如く本発明によれば、クランクシャフト
等の長尺ワークの端面を仕上げ加工するに際し、ワーク
を回転させるとともに砥石をワークの径方向に振動させ
つつ行うようにしたので、従来のように研磨の方向が一
方向とならず、均一な加工ができ、またサンドベーパー
を用いないため、摩耗の問題も解消され、更に砥石をス
プリングによって付勢することで、ワークが軸方向に振
動する場合であ°っても端面の加工を行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る仕上げ装置の全体平面図、第２図
はフィードユニットの正面図、第３図は第２図の要部拡
大図、第４図は第３図のＡ方向矢視図、第５図は第４図
のＢ−Ｂ線断面図である。 尚、図面中２は回転駆動ユニット、３はフィードユニッ
ト、５．１４はテールストックセンタ、１６はテールス
トック、１８はオシレーション機構、２３は偏芯軸、２
６はオシレーションスライダ、３２は砥石ホルダ、３６
はアジャストネジ、４１は砥石、Ｗはクランクシャフト
である。 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代　理　
人　弁理士　　　下　　１）容−即問　　　　弁理士　
　　　大　　橋　　邦　　産量　　　弁理士　　　小　
　山　　　　有第４図 第５図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）長尺ワークの端面を研磨仕上げする装置において
   、この装置はワークの一端をチャックしてワークを軸廻
   りに回転せしめる回転駆動ユニットと、この回転駆動ユ
   ニットと対向配置されるとともにワークの他端を保持し
   且つワークの軸方向に移動可能なフィードユニットから
   なり、このフィードユニットにはワークの径方向に振動
   するオシレーション機構を付設し、このオシレーション
   機構にはワーク端面に弾接する砥石を取付けたことを特
   徴とするワーク端面の仕上げ装置。
2. （２）前記回転駆動ユニットはワークを軸方向に振動せ
   しめるオシレーション機構を備え、また前記フィードユ
   ニットはワークの軸方向振動に追従して進退するスプリ
   ングによって付勢されたテールストックセンタを有する
   ことを特徴とする請求項１記載のワーク端面の仕上げ装
   置。
3. （３）前記フィードユニットの前端にはワーク端面支持
   用の筒状テールストックが設けられ、このテールストッ
   クには砥石ホルダが入り込む切欠きが形成されているこ
   とを特徴とする請求項１に記載のワーク端面の仕上げ装
   置。
4. （４）前記砥石の弾接力はアジャストネジによって調整
   可能とされていることを特徴とする請求項１に記載のワ
   ーク端面の仕上げ装置。
5. （５）前記砥石は砥石ホルダにピンを介してフローティ
   ング支持されていることを特徴とする請求項１に記載の
   ワーク端面の仕上げ装置。