JP3419836B2 - 回転工具を有する加工装置 - Google Patents

回転工具を有する加工装置

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JP3419836B2
JP3419836B2 JP19545493A JP19545493A JP3419836B2 JP 3419836 B2 JP3419836 B2 JP 3419836B2 JP 19545493 A JP19545493 A JP 19545493A JP 19545493 A JP19545493 A JP 19545493A JP 3419836 B2 JP3419836 B2 JP 3419836B2
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vibrator
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栄一 及川
徳太郎 井口
武明 鷺谷
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武明 鷺谷
村川 正夫
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  • Drilling And Boring (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、回転工具を有する加工
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、円筒穴内面の仕上げ加工では加工
精度を高めるために種々の方法が創案されてきた。例え
ば電解砥粒研磨などである(特開昭60−34227
号)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、或る種
の用途、例えば内燃機関の燃料噴射ノズルにおけるニー
ドル摺動孔の内面加工などにおいては、極めて高い真円
度と表面の鏡面性とが要求され、その要求に対して、従
来の加工方法は十分に満足すべき成果を提供し得ていな
い。被加工物が真円筒であれば、ホーニング加工等であ
る程度良好な仕上りが得られるが、燃料噴射ノズルの内
面のようにいわゆる袋状の穴になっている場合には、ホ
ーニング加工等が難しいという問題がある。 【0004】従って、本発明の主たる目的は、極めて高
い加工精度が得られる回転工具を有する加工装置を提供
することにある。 【0005】さらに、本発明の副なる目的は、切削抵抗
が低く、よって工具の寿命が長い回転工具を有する加工
装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、回転する工具により被加工物の加工を行う装
置において、ハウジングにベアリングを介して支持され
た円筒状のスリーブと、先端に工具が取り付けられ前記
スリーブの内周に対して先端近傍とそれよりも後方で接
触したスピンドルと、スピンドルの後端に設けられ前記
スリーブとスピンドルとの接触点において振幅がゼロと
なり工具先端で振幅が最大となるようにひねり振動を与
える振動子とを備えた加工装置本体と、前記工具に対向
して固定設置された基台にベアリングを介して適度な微
小揺動可能にワークテーブルを支持したワーク保持装置
を備えていることを特徴としている。本発明で「ひねり
振動」とは、工具の回転方向に沿った往復変位振動を意
味する。 【0007】 【作用】先端に工具11が取り付けられたスピンドル7
が円筒状のスリーブ5の内周に対して先端近傍とそれよ
りも後方で接触し、そのスピンドル7が前記スリーブ5
とスピンドル7との接触点A,Bにおいて振幅がゼロと
なり工具先端で振幅が最大となるように振動子13でひ
ねり振動される一方、被加工物が前記工具11に対向し
て固定設置された基台35に適度な微小揺動可能に支持
されたワークテーブル39に取り付けられているので、
工具11に安定して効率よくひねり振動が与えられつ
つ、工具11と加工物の中心軸が絶えず自動的に調芯さ
れる。したがって、切削抵抗が減少するとともに加工精
度が向上され、ニードル摺動孔の内面加工などにおい
て、極めて高い真円度と表面の鏡面性が得られる。 【0008】 【実施例】図1は、本発明に係る加工装置の一実施例の
主要部を示す。 【0009】図1において、符号1は円筒状のハウジン
グを示し、このハウジング1は、これを軸方向に移動さ
せるための機構を含む支持台(図示せず)に取り付けら
れている。このハウジング1内にはベアリング3を介し
て円筒状のスリーブ5が同軸状に嵌装されている。この
スリーブ5はその基端(図中上端)において、これを回
転駆動するための図示しない動力源に結合されている。 【0010】スリーブ5内にはスリーブ5の内周に対し
て2か所A,Bで接触するスピンドル7が同軸状に挿入
されており、このスピンドル7はスピンドル7の抜け止
め用のフランジ9により支持され、上記スリーブ5が回
転するとスピンドル7も一体的に回転する構成である。 【0011】このスピンドル7の基端(図中上端)には
スタッドボルト12を用いて振動子13が一体的に結合
されており、スピンドル7の先端には、例えば円筒内面
加工のために適当な工具11が取り付けられている。工
具11としては、被加工物が例えばエンジンの燃料噴射
ノズルのような焼入鋼の場合には、例えば電着ダイヤモ
ンド工具等が装着される。 【0012】上述の振動子13は、スピンドル7をその
回転方向に沿って正、逆回転させるためのもの、つまり
スピンドル7をその周方向に沿って往復変位させる(以
下、この明細書ではひねり振動という)ためのものであ
る。この振動子13には、磁歪振動子、圧電振動子ある
いは電歪振動子などが使用されている。 【0013】この振動子13には、リード線14を介し
て、振動子13へ供給される駆動信号を受けるための胴
体リング15がつながれ、この胴体リング15はスリー
ブ5内の段部5aに支持されている。このリング15に
は、ブラシ17を介して、リード線19がすべり接触
し、このリード線19はスリーブ5の内部空間を通って
ハウジング1外へ引き出されて、上記駆動信号を発生す
るための電気装置に接続されている。 【0014】この電気装置は、発振回路21、整合回路
23、増幅回路25および電力計27を含み、周波数が
例えば25kHzの超音波駆動信号を発生してリード線
19へ出力する。この駆動信号を受けると、振動子13
は例えば25kHzの超音波ひねり振動をスピンドル7
に与える。超音波ひねり振動の定常波の振幅エンベロー
プは曲線29のごとくになる。ここで注目すべき点は、
スリーブ5とスピンドル7との接触点、A,Bにおいて
その振幅がゼロとなり、工具11の先端でその振幅が最
大となる点である。 【0015】この超音波ひねり振動の振幅は、工具11
の先端面を表した図2に示すように、工具11の先端に
おいて例えば10〜20μm程度が適当である。また、
このひねり振動のひねりの回数は、スピンドル7が一回
転する間に例えば600回ひねる程度であることが望ま
しい。 【0016】尚、以上の構成において、ハウジング1、
スリーブ5、スピンドル7、並びに工具11などを冷却
するために、夫々の空隙に図1に示すごとく、冷却用の
空気を導入することは望ましい。 【0017】図3は、この実施例に用いられる自動調芯
機構を備えたワーク保持装置の主要部を示す。 【0018】図3において、固定設置された基台35上
には、ボールベアリング37を介して適度な微小揺動が
可能な状態で、ワークテーブル39が支持されている。
このワークテーブル39上にはワークホルダ41が置か
れており、このワークホルダ41内にはワーク(図示せ
ず)が支持される。そして、例えば円筒穴加工を行う際
には、工具11が下げられた時、工具11の中心軸とワ
ークの加工されるべき円筒穴の中心軸とが多少ずれてい
ても、ワークテーブル39の揺動によって被加工物の位
置が自動調整され中心軸が自動的に合わせられる。 【0019】工具11は、ワークの円筒穴の直径より例
えば5μm程度大きい直径を有し、この工具11が回転
しながらワークの円筒穴に押し込まれていくことによ
り、ワークの内面加工が行われる。 【0020】図4は、この実施例により円筒内面仕上げ
加工を行った場合の切削トルクと、従来の超音波ひねり
振動を加えない場合の切削トルクとを比較して示したグ
ラフである。この図から明らかなように、この実施例で
は、切削トルク(切削抵抗)が従来の2分の1程度に低
減している。 【0021】図5は、実施例により円筒内面仕上げ加工
を行った場合の円筒内面の表面粗さを、工具の送り速度
をパラメータとして示したグラフである。 【0022】この図よりわかるように、超音波ひねり振
動の振幅が大きくなるほど表面粗さが平滑になり、振幅
が10〜20μm程度で最も平滑な状態へ収束する。そ
して、工具の送り速度が十分低ければ、表面粗さが0.
2μ程度の鏡面に極めて近い表面状態が得られることが
わかる。 【0023】また、この実施例の超音波ひねり振動を加
える加工によると、極めて高い真円度も得られる。さら
に、この実施例によれば、スピンドル7が全体として回
転しながら、周方向に往復変位もするので、切粉の排出
が容易になり、工具の寿命が向上する、バリの発生が抑
止される、穴寸法が安定する、工具を調整することなし
に加工できるといった利点が得られる。 【0024】そして、この実施例によりエンジンの燃料
噴射ノズルを加工した場合には、ノズル内でのニードル
に動きの円滑性が向上し、ノズルの耐久性も向上する。 【0025】以上、一実施例に基づいて本発明を説明し
たが、これは円筒内面を仕上げるための加工装置への適
用に限定されるものではない。工具を回転させながら切
削する加工装置すべてに適用が可能であり、例えば中ぐ
りバイトや平面研磨機などすべてに適用が可能である。 【0026】 【発明の効果】以上説明した本発明によれば、ハウジン
グ1にベアリング3を介して円筒状のスリーブ5を回転
自在に支持させ、そのスリーブ5の先端近傍とそれより
も後方位置でスピンドル7を接触支持させているので、
スリーブ5とスピンドル7が一体的に回転し、ひねり振
動はスリーブ5内でスピンドル7にのみ与えられ、かつ
そのひねり振動がスリーブ5とスピンドル7との接触点
A,Bにおいて振幅がゼロとなり工具先端で振幅が最大
となるため、無理なく安定して効率よい回転・ひねり振
動加工を行うことができ、しかも、その際に、被加工物
は、基台35にベアリングを介して適度な微小揺動可能
にワークテーブル39を支持したワーク保持装置で保持
されているため、スリーブ5のスピンドル7に対する接
触点A,Bに多少誤差があっても、また接触点A,Bが
摩耗してスピンドル7と微小な隙間が生じても、被加工
物と工具の軸心を絶えず合致させてひねり振動付加切削
を行うことができるため、これらあいまって加工精度が
向上し、袋孔の内面加工などで極めて高い真円度と鏡面
性を達成できるなどのすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る回転工具を有する加工装置の一実
施例を示す断面図である。 【図2】同実施例の工具先端の平面図である。 【図3】同実施例のワーク保持装置を示す断面図であ
る。 【図4】同実施例で加工した場合の切削トルクと従来の
切削トルクを対比して示す図である。 【図5】同実施例で加工した場合の表面粗さを示す図で
ある。 【符号の説明】 1 ハウジング 5 スリーブ 7 スピンドル 11 工具 35 基台 39 ワークテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷺谷 武明 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株式会社ゼクセル 東松山工場内 (56)参考文献 特開 昭58−71003(JP,A) 特開 平4−30956(JP,A) 特開 昭60−16302(JP,A) 実開 平2−78250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 1/04 B23B 37/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】回転する工具により被加工物の加工を行う
    装置において、ハウジング1にベアリングを介して支持
    された円筒状のスリーブ5と、先端に工具11が取り付
    けられスリーブ5の内周に対して先端近傍とそれよりも
    後方で接触したスピンドル7と、スピンドル7の後端に
    設けられ前記スリーブ5とスピンドル7との接触点A,
    Bにおいて振幅がゼロとなり工具先端で振幅が最大とな
    るようにひねり振動を与える振動子13とを備えた加工
    装置本体と、前記工具11に対向して固定設置された基
    台35にベアリングを介して適度な微小揺動可能にワー
    クテーブル39を支持したワーク保持装置とを備えてい
    ることを特徴とする回転工具を有する加工装置。
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DE102007053350B4 (de) * 2007-10-30 2013-10-10 Chiron-Werke Gmbh & Co Kg Verfahren zur spanabhebenden Bearbeitung von Werkstücken
DE102010030586A1 (de) 2010-06-28 2011-12-29 Robert Bosch Gmbh Metallisches Bauteil für Hochdruckanwendungen

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