JPH025909B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、あらかじめ調節した燃料供給開始点
を持ち、クランク軸が適当な位置にある内燃機関
に回転方向に調節可能に噴射ポンプハウジングの
取り付けフランジで取り付けた噴射ポンプの供給
開始点を調節する装置に関する。

公知のように、現在の内燃機関においては、フ
ランジ取り付けねじをゆるめた後に噴射ポンプの
位置を腕力またはそれ自身としては望ましくない
金てこ、ハンマその他のような補助手段で変え
る。すなわち噴射ポンプのハウジングおよびした
がつてポンプピストンを、制御駆動装置を介して
内燃機関のクランク軸と一定の関係にある噴射ポ
ンプの固定カム軸の周りに回転させ、それによつ
てシリンダ内の１つだけのポンプピストンの位置
に関連して燃料供給または圧力増大の開始を変え
る。

本発明の目的は、調節のために噴射ポンプに到
達することが容易にできないようなコンパクトな
内燃機関に対して、通常の工具によつてエンジン
の上側から簡単に噴射ポンプの位置を変えること
ができる簡単な装置を得ることである。

この目的を達成した本発明によつて得られた装
置は、取り付けフランジ内に設けられた、軸方向
に動かない調節ねじで構成し、内燃機関に取り付
けたねじ付き片内でねじ込んだりねじもどしたり
することができる。

調節ねじはエンジンの上側からねじ工具、たと
えばボツクススパナ（ソケツトスパナ）によつて
容易に到達することができ、噴射ポンプの一定の
位置の変化を迅速に正確に行なわせることができ
る。

本発明の他の有利な特徴によれば、調節ねじは
それがはまる取り付けフランジの縦みぞの環状み
ぞ穴に支持される円形フランジを持つ。

本発明の好ましい実施例においては、調節ねじ
は、噴射ポンプを内燃機関のハウジング部に取り
付けたとき縦みぞをおおうハウジング部で定着さ
れる。

このため、取り付けフランジには調節ねじ用の
他の取り付け部品は必要ない。

本発明のさらに他の有利な特徴によれば、ねじ
付き片はソケツト形で、制御駆動装置として構成
される内燃機関のハウジング部に旋回可能に取り
付けられる。

次に本発明を図に示した実施例を用いて以下に
詳述する。

空気圧縮噴射内燃機関用の燃料噴射ポンプ２へ
の燃料供給開始調節装置１は噴射ポンプハウジン
グ４の取り付けフランジ３に設けてある。

取り付けフランジ３には３つのアーム５があ
り、各アーム５にはフランジ取り付けねじ７用の
長孔１がある。さらにアーム５の１つには内燃機
関のハウジング部への取付面８に上下に延びて貫
通した多段形の縦みぞ９があり、そのだいたい中
心に環状のみぞ穴１０がある。

縦みぞ９には調節ねじ１１がはまる。ねじ１１
には環状みぞ穴１０にはまつた円形フランジ１２
があるので、ねじ１１は軸方向に運動することは
できない。

調節ねじ１１の上端にはボツクスまたはソケツ
トスパナ１４で操作される６角頭を含むねじ頭１
３があり、下端には取り付けフランジ３から突き
出したねじボルト１５があり、ソケツト形のねじ
付き片１６にねじ込んである。

ねじ付き片１６は内燃機関の制御駆動装置であ
るハウジング部１７に旋回可能に取り付けてあ
る。

噴射ポンプ２をハウジング部１７に取り付ける
と後者は調節ねじ１１がはまる縦みぞ９のふたと
なる。したがつて調節ねじはその位置に保持され
る。

噴射ポンプ２は、あらかじめ燃料供給開始に調
節した噴射ポンプ２のカム軸と内燃機関のクラン
ク軸とが互いにある一定の角をなすように内燃機
関のハウジング部１７に取り付ける。

噴射ポンプは燃料供給の開始を調節して取り付
けるが、運転開始前の、多くのしばしば不利な合
計された許容誤差または長い運転時間の後の摩
耗、たとえば制御チエーンの伸びによつて、燃料
供給開始点の補正をフランジ取り付けねじ７をゆ
るめることと調節ねじ１１をねじ込むかねじもど
すこととによつて行なう。それによつて噴射ポン
プは内方または外方に旋回され、供給の開始点が
変えられる。

調節ねじ１１にはエンジンの上側からボツクス
スパナ１４によつて到達することができる。調節
ねじは一定の位置にあるので、たとえばエンジン
の組み立ての際または適当な測定装置を用いて遊
転数で内燃機関を運転する生産試験運転の際の供
給開始点の調節のような調節を調節ロボツトのよ
うな自動工具によつて行なうことが可能である。

装置１はエンジンに常設されているので、販売
後のアフタサービスに際してこの装置１を用いる
ことが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置を取り付けた取り付けフランジ
を持つ噴射ポンプの端面図である。第２図は内燃
機関のハウジング部に取り付けた、本装置を持つ
噴射ポンプの側面図である。 １……燃料供給開始調節装置、２……噴射ポン
プ、３……取り付けフランジ、６……長孔、９…
…縦みぞ、１０……環状みぞ穴、１１……調節ネ
ジ、１２……円形フランジ、１３……ねじ頭、１
５……ねじボルト、１６……ねじ付き片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ あらかじめ調節した燃料供給開始点を持ち、
   クランク軸が適当な位置にある内燃機関に回転方
   向に調節可能に噴射ポンプハウジングの取り付け
   フランジで取り付けた噴射ポンプの燃料供給開始
   装置であつて、 前記調節装置１は、調節ねじ１１と、前記調節
   ねじを受ける縦みぞ９とを含み、 調節ねじ１１は縦みぞ９の上方に突出するねじ
   頭１３と、縦みぞ９の下方に突出するねじボルト
   １５と、縦みぞ内で側方に突出する円形フランジ
   １２とを持ち、 縦みぞ９は、取り付けフランジ３の一部を上下
   に延びて貫通し、上方と下方で取り付けフランジ
   ３の回転方向に拡げられ、内部で輪状に側方に拡
   げられた環状みぞ穴１０を持ち、、前記円形フラ
   ンジ１２は環状みぞ穴１０によつて上下に移動し
   ないように支持されており、 前記ねじボルト１５は、内燃機関のハウジング
   部に取り付けたねじ付き片１６にねじ込んだりね
   じ戻したりされるようにかみ合い、 取り付けハウジング３はさらに長孔６を持ち、
   これを通してねじで内燃機関のハウジング部に固
   定される、 ことを特徴とする調節装置。 ２ 調節ねじ１１は、噴射ポンプ２を内燃機関の
   ハウジング部１７に取り付けたとき縦みぞ９をお
   おうハウジング部１７で定着されることを特徴と
   する、特許請求の範囲第１項記載の調節装置。 ３ ねじ付き片１６はソケツト形で、制御駆動装
   置として構成される内燃機関のハウジング部１７
   に旋回可能に取り付けられることを特徴とする、
   特許請求の範囲第１項または第２項のいずれかに
   記載の調節装置。