JPH0258538A - ポリイミド粉末組成物の製造方法 - Google Patents

ポリイミド粉末組成物の製造方法

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JPH0258538A
JPH0258538A JP20933888A JP20933888A JPH0258538A JP H0258538 A JPH0258538 A JP H0258538A JP 20933888 A JP20933888 A JP 20933888A JP 20933888 A JP20933888 A JP 20933888A JP H0258538 A JPH0258538 A JP H0258538A
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性、機械特性、摺動特性に優れた成形品
を与える、ポリイミド粉末組成物の製造方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
ポリイミド樹脂は、その優れた耐熱性、機械特性などの
ために、電気・電子機器産業、自動車産業などにおいて
重要な位置を占めており、特に近年機器の高速化、高性
能化が進むにつれて必要不可欠な素材となりつつある。
ポリイミド樹脂は、そのままでも優れた特性を示すが、
さらに各種の充填剤類を添加することにより特定の性能
を向上させることができ、例えば、特公昭39−221
96号公報には、黒鉛を30重量%充填したポリイミド
やアルミニウム粉末を25重量%充填したポリイミドが
開示されている。
また、充填剤の添加方法の改良法として、特開昭61−
281150号公報には、充填剤を有機溶媒に分散させ
た状態で、ポリアミド酸溶液中に添加する手法が開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、一般にポリイミド樹脂は成形時の熱融着性に乏
しく、特に充填剤が混合されると、熱融着性がさらに阻
害されて、成形品が脆くなる傾向にある。また、黒鉛充
填ポリイミド樹脂は、しばしば摺動材料として使用され
るが、この場合も、摺動特性をさらに向上させるために
、熱融着性の改善が望まれている。
iti記特開昭6l−2E11150号公報に開示され
ている手法は、充填剤の添加方法を工夫することにより
、熱融着性の向上を図ったものである。しかし、そこで
用いているイミと化の手法、即ち、ポリアミド酸溶液を
加熱することにより、脱水イミド閉環する手法は、本質
的に、生成ポリイミドの結晶化度を高くしてしまうため
、結晶性という点から熱融着性が阻害される問題を有し
ている。
そこで本発明者は、ポリイミド樹脂に充填剤を配合し、
なおかつ熱融着性を低下させない手法について鋭意検討
した結果、次のような本発明に到達した。
1課題を解決するための手段〕 即ち、本発明は、 A、a、下記一般式(I)で表わされる繰り返し単位を
主要構造単位とするポリアミド酸および b、充填剤の合計量が1〜30M量%、B、c、アミド
系溶媒および゛ d、ン容解度バラメーターカク9. O〜10.0(c
at/、d)l/lであるポリアミド酸の貧溶媒の合計
量が99〜70重量% から成り、かつ重量比でa/b−99/1〜30ノア0
゜d/c = 80/20〜50150の範囲にあるポ
リアミド酸溶液に、脂肪族酸無水物を添加し、脱水閉環
反応させることを特徴とするポリイミド粉末組成物の製
造方法を提供するものである。
ここでArは少なくとも一つの炭素6員環を含む4価の
芳香族残基であり、そのうちの2価ずつは、Ariのヘ
ンゼン環内の隣接する炭素原子に結合していることによ
って特徴づけられ、具体的には、 などが挙げられる。また、Ar”は2価の芳香族あるい
は脂肪族残基であり、芳香族の場合には、1〜4個の炭
素6員環をもち、脂肪族の場合は、C4〜C+aの骨格
をもつことにより特徴づけられ、たとえば CI(。
C1h CH:l などが挙げられる。また、(I)は単独のポリマーであ
ってもよいし、あるいは共重合体であってもかまわない
このようなポリアミド酸の合成法は公知であり、たとえ
ば特公昭39−22196号公報にその詳細が開示され
ているが、テトラカルボン酸誘導体(たとえば二無水物
)とジアミンとをアミド系溶媒中で反応させることによ
り得ることができる。特に好ましいポリアミド酸として
は、ピロメリット酸二無水物と4,4−ジアミノジフェ
ニルエーテルから合成されるポリアミド酸が挙げられる
本発明でいうアミド系溶媒とは、具体的にはN、N−ジ
メチルアセトアミド、N、N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドンなどの溶媒をさし、これらはいず
れもポリアミド酸の良溶媒である。
本発明でいうところの溶解度パラメーターが9゜O〜1
0.0(cal/ cffl)””であるポリアミド酸
の貧溶媒としては、具体的にはアセトン(9,9)、メ
チルエチルケトン(9,3)のようなケトン系溶媒、テ
トラヒドロフラン(9,1)、1.4−ジオキサン(I
0,0)のようなエーテル系溶媒、クロロホルム(9,
3)のようなハロゲン系溶媒、酢酸エチル(9,1)の
ようなエステル系溶媒などを挙げることができるが、特
にアセトンが好ましい。〔()内はrPolymer 
HandbookJからの引用による溶解度パラメータ
ー値、(cal/Cll1 ) 1/ ! )。また、
これらの溶媒は2種以上を混合して用いることもできる
また、溶解度パラメーターが上記範囲であるポリアミド
酸の貧溶媒であっても、水酸基、1級アミノ基、2級ア
ミノ基などを有する溶媒は好ましくない。なぜならば、
これらの溶媒は酸無水物と反応するため、あとから添加
される脂肪族酸無水物を消費してしまうからである。
ここで脂肪族酸無水物の具体例としては、無水酢酸、無
水プロピオン酸、酢酸ギ酸無水物等が挙げられる。
さらに本発明で用いられる充填剤をその主たる役割で列
挙すると次のようである。
+al耐摩耗性向上剤:グラファイト、カーボランダム
、窒化ホウ素、ケイ石粉、二硫化モリブデン、フッ素樹
脂など、(bl補強剤ニガラス繊維、カーボン繊維、チ
タン酸カリウム繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、カ
ーボンウィスカーアスベスト繊維、石綿、金属繊維など
、(C)難燃性向上剤二三酸化アンチモン、炭酸マグネ
シウム、炭酸カルシウムなど、(d)電気特性向上剤:
クレー、マイカなど、(e)耐トラッキング向上剤二石
綿、シリカ、グラファイトなど、(f)耐酸性向上剤:
硫酸バリウム、シリカ、メタケイ酸カルシウムなど、(
幻熱伝導度向上剤二鉄、亜鉛、アルミニウム、銅などの
金属粉末、(h)その他ニガラスビーズ、ガラス球、炭
酸カルシウム、アルミナ、タルク、ケイソウ土、水和ア
ルミナ、マイカ、シラスバルーン、石綿、各種金属酸化
物、無機質顔料類などが含まれる。
ここで特に、グラファイト (黒鉛)、窒化ホウ素およ
びフッ素樹脂が好ましく用いられる。
又、上記充填剤類は、粉末状である場合は、粒径20μ
m以下、繊維状である場合は、繊維長100μm以下で
あることが好ましい。
本発明の特徴は、ポリアミド酸と充填剤の混合物を特定
組成の溶媒中において、化学イミド閉環させる点にある
ポリアミド酸溶液溶液に脂肪族酸無水物を添加し、化学
イミド閉環させる手法そのものは、すでに良く知られて
おり、特にフィルム状のポリイミドを製造する際に広く
用いられている(例えば、特公昭60−362号公報)
しかし、この方法は、そのままポリイミド粉末の製造方
法として用いることは難しい。なぜならば、酸無水物の
添加により、ポリアミド酸溶液全体がゲル化し、大きな
ゲルの塊りになってしまうからである。そして、本発明
者らは、このゲル化を防ぐ方法を検討している過程で、
ある特定な溶媒組成においては、ゲル化がおきず、かつ
非常に微細なお)末が得られることを見出したいすなわ
ち、ポリアミド酸に対する良溶媒と貧溶媒の比率を調節
し、ポリマー溶媒間の相互作用力をコントロールするこ
とにより、成形に適した微細な粉末が得られることを見
出したのである。
ここで、アミド系溶媒は、ポリアミド酸の良溶媒であり
、重合溶媒でもある。また、溶解度パラメーターが9.
0〜10.0(cal/ cj) ”2であるポリアミ
ド酸の貧溶媒は、ポリアミド酸とアミド系溶媒との親和
力を阻害し、イミド化反応のゲル化を防ぐ役割を果たす
。ここで、溶解度パラメーターが9.0 (cal /
 crl)””未満である溶媒は、ポリアミド酸に対す
る溶解性が低すぎ、ポリアミド酸を沈澱させてしまうた
め好ましくなく 、10.0(cal/cIIり””を
越える溶媒は、ポIJ 7ミド酸に対する親和性が強す
ぎ、ゲル化を防ぐ効果がないため好ましくない。また、
貧溶媒とアミド系溶媒との比率(d/C)は重量比で8
0/20〜50150がよく、特にポリアミド酸が下記
式(II)で表わされる繰り返し単位を主要構造単位と
するポリアミド酸であり、貧溶媒がアセトンである場合
には、75/25〜55/45の範囲が好ましい。
上記範囲よりも貧溶媒が少ない場合は、ゲル化がおきて
しまい好ましくなく、また、多い場合は得られる粉末が
粗大粒子となり、成形後の強度が大幅に低下するため好
ましくない。
本発明において、ポリアミド酸および充填剤の合計量の
重N’tH度は1〜30%、好ましくは1〜20%が良
い。1%未満では溶媒量が多くなりすぎて実用的でなく
、30%を越えると全体の粘度が高くなりすぎ、十分な
攪拌ができなくなるため好ましくない。
また、ポリアミド酸と充填剤との比率(a/b)は重量
比で99/1〜30/70、好ましくは97/3〜50
150が良い。充填剤の量が上記範囲を越えると、成形
品の強度が極度に低下するため好ましくなく、又、上記
範囲未満では、充填剤の添加効果が現われず好ましくな
い。また、充填剤は、ポリアミド酸の重合前あるいは、
重合後、いずれの時期に添加してもかまわない。
本発明において、イミド閉環に使用される脂肪族酸無水
物の量は、アミド酸単位に対し、0.3当量以上、好ま
しくは0.8当量以上が良い。また、脂肪族酸無水物は
、適当な溶媒で希釈させて添加しても良い。また、イミ
ド閉環に際して、3級アミンを共存させておくと、イミ
ド化反応の促進、生成粉末の均質化に効果があるが、そ
のような3級アミンの例としては、ピリジン、3−エチ
ルピリジン、4−メチルビリジン、216−ルチジン、
イソキノリン、N、N−ジメチルヘンジルアミン、トリ
エチルアミン等が挙げられる。
3級アミンは脂肪族酸無水物と同時に添加しても良いが
、それ以前に添加しても差し支えない。例えば、ポリア
ミド酸の重合前に既に添加しておくことも可能である。
従って、本発明のポリアミド酸溶液には、必須要件とし
ての、a。
ポリアミド酸、b、充填剤、C,アミド系溶媒、d、貧
溶媒の他に3級アミンが含まれていても構わない。また
、ポリイミド粉末の生成を阻害しない範囲であれば、そ
の他の溶媒が含まれていてもよい。
また、イミド化反応は室温においても十分進行するが、
加熱することにより、反応速度を早めることができる。
しかし、150℃以上では、反応が早すぎてゲル化しや
すくなるため、80℃以下、好ましくは60℃以下で行
うのがよい。
本発明によると、微細な粉末が!I!濁した状態の溶液
が得られるが、ここから粉末を取り出すには、濾過、遠
心脱水、薄情、スプレードライ等により溶媒を取り除け
ばよい。
こうして得られた粉末は、ポリイミドと充填剤が均一に
混合された粉末組成物になっており、単純ブレンド(例
えば、ポリイミド粉末と充填剤との乾式あるいは湿式ブ
レンド)に比べて、成形後の強度、摺動特性が優れてい
る。また、本発明の手法によると、生成したポリイミド
粉末は実質的に非品性であり、なおかつ超微粉末状であ
るため成形性・熱融着性に優れている。
一方、特開昭61−281150号公報に開示されてい
るような、溶液中熱閉環法では、ポリイミドと充填剤を
均一化させることはできるものの、生成するポリイミド
が高結晶性となるため、成形性が乏しい。
また、本発明により得られた粉末組成物は、そのまま成
形に供しても良いが、ミキサー、粉砕機等で処理すると
、成形品がより均質化され、好ましい。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述する。
なお、実施例において、加圧成形は次のような方法で行
った。すなわち、金型中に粉末を充填し、室温において
3 X 10’kgf/cm”の圧力をかける。次にこ
れを徐々に昇温し、最終的に450℃まで加熱する。こ
の昇温過程で、ガスが発生するため、時々放圧し、ガス
を抜くようにする。
450℃で5分間保ったのち、加圧したまま冷却し、3
00℃以下になったところで取り出す。次にこの成形品
から、65龍X13tmX3nおよび25mmX25m
X3flの試験片を切り出し、それぞれを曲げおよび摩
耗試験に供した。
また、摩耗試験はスラスト摩耗試験機(鈴木弐摩耗試験
機)を用いて行い、相手材は鋼(345C)を用いた。
試験条件はP(圧力)が10kgf/co+t、■(速
度)が100m/mtnである。
実施例1 4.4′−ジアミノジフェニルエーテル(DDE)60
.07gを1200 gのN、N−ジメチルアセトアミ
1”(DMAc)に溶解させた後、ピロメリット酸二無
水物(PMDA) 65.44gを加え、さらに1時間
攪拌を続けたところ、77 inh(DMAc中、濃度
0.5g/d130°Cで測定)が2,40のポリアミ
ド酸溶液が得られた。ここに、黒鉛(日本黒鉛(+1)
製) 49.2gアセトン〔溶解度パラメーター値: 
9.9(cal/cd)””) 2800gを加え、良
く攪拌して均一な溶液とした。
次にこの溶液を30°Cに温調した後、無水酢酸100
gおよびピリジン200gを加えたところ、ポリイミド
と黒鉛が一体となった粉末が析出した。
これを濾過し、アセトンで洗浄後、空気中160℃で5
時間乾燥することによりポリイミド粉末組成物を得た。
続いてこれを加圧成形し、曲げおよび摩耗試験に供した
之ころ、表1に示すような優れた特性を有していた。
後で述べる比較例1は、従来のトライブレンド法による
ものであるが、これに比べて、強度、耐摩耗性共に向上
していることがわかる。
実施例2 実施例1において、充填剤として、黒鉛57.4gおよ
びポリテトラフロロエチレン粉末(ダイキン#S製)1
9.1gを用いるほかは実質的に同様な方法で重合を行
い、ポリイミド粉末組成物を得た。成形後の物性測定結
果は表1に示す通りであり、トライブレンド法による比
較例2に比べて、強度、耐摩耗性共に優れていた。
比較例1 実施例1において、黒鉛を添加しないほかは実質的に同
様な方法で重合を行い、ナチュラルのポリイミド粉末を
得た。次にこの粉末114.7gおよび黒鉛49.2g
をトライブレンドし、さらに成形、物性評価を行った。
結果を表1に示したが、本発明の手法による実施例1に
比べて、強度、耐摩耗性共に劣っていた。
比較例2 比較例1で得たナチュラルのポリイミド粉末114.7
gに、黒鉛57.4gおよびポリテトラフロロエチレン
粉末19.1gをトライブレンドして粉末組成物を得た
物性評価結果を表1に示したが、実施例2に比べて劣っ
ていた。
比較例3 実施例1において、アセトンを1000gとするほかは
、実質的に同様な方法で重合を行った。
しかし、無水酢酸/ピリジンを添加後、全体がゲル化し
てしまい、粉末を得ることはできなかった。
比較例4 実施例1において、添加する黒鉛の量を344.1gと
するほかは実質的に同様な方法で重合を行い、粉末組成
物を得た。続いて成形後、試験片を切り出そうとしたが
、極度にもろいため、切削加工中に割れてしまい、結局
、物性試験は行えなかった。
(本頁以下余白) 比較例5 実施例1において、アセトンのかわりにトルエン〔溶解
度パラメーター値: 8.9(cal/cnt) ””
)を用いた。しかし、トルエンはポリアミド酸溶液に均
一に溶解せず、ポリアミド酸が塊状に沈澱してしまった
ため、粉末状のポリイミドを得ることはできなかった。
比較例6 実施例Iにおいて、アセトンのかわりにジメチルスルホ
キサイド〔溶解度パラメーター値:12.0(cal/
 c4) ””:lを用いた。しかし、無水酢酸/ピリ
ジンを添加後、全体がゲル化してしまい、粉末を得るこ
とはできなかった。
比較例7 特開昭61−281.150号公報に開示されている手
法に従い、次のようにして加熱イミド化を行った。D 
D E 60.07 gを800gのDMAcに溶解さ
せた後、P M D A 65,44gを加え、ポリア
ミド酸溶液とした。続いて、ここに黒鉛49.2gをD
MAc400g中に分散させた溶液を加えた後、加熱還
流を4時間行い、粉末を析出させた。その後、実施例1
と同様に後処理を行い、さらに成形、物性評価をしたが
、曲げ強さ340kgf/cm”、摩耗重量8.2mg
/cm”・hと特性の悪いものであった。この原因を調
べるために、黒鉛を加えないで上記と同様な重合を行い
、得られたナチュラルのポリイミド粉末の結晶化度をX
線回折により測定したところ、40%と高結晶性である
ことがわかった。一方、比較例1で得たナチュラルのポ
リイミド粉末の結晶化度は5%と低かった。
以上のことより、加熱イミド化で得られるポリイミド粉
末は、高結晶性となるため、熱融着性が阻害され、成形
品の特性が低いことがわかる。
実施例3 D D E 60.07gをD M Ac 1200g
およびイソキノリン300gの混合液に溶解させた後、
PMDA 32.72gおよびヘンシフエノンテトラカ
ルボン酸二無水物(BTD^)48.33gを加えた。
続いてここに、黒鉛16.3gおよび窒化ホウ素粉末(
電気化学工業■製) 16.3gを添加し、さらに1時
間攪拌を続けてポリアミド酸溶液とした。
次にこれを30℃に温調し、アセトン3200gを加え
て良く攪拌した後、無水酢酸100gおよびテトラヒド
ロフラン200gの混合液を添加した。生成した粉末を
実施例1と同様に後処理し、加圧成形した後、物性評価
を行った。結果を表2に示したが、トライブレンドによ
る比較例8に比べて優れている。
比較例8 実施例3において、黒鉛および窒化ホウ素粉末を添加し
ないほかは、実質的に同様な方法で重合で行い、ナチュ
ラルのポリイミド粉末を得た。
次にこの粉末130.3gに、黒鉛16.3gおよび窒
化ホウ素粉末16.3gをトライブレンドし、さらに成
形、物性評価を行った。
結果を表2に示したが、本発明の手法による実施例3に
比べて、強度、耐熱性共に劣っていた。
比較例9 実施例3において、アセトンを5000gとするほかは
、実質的に同様な方法で重合を行い、ポリイミド粉末組
成物を得た。したし、粉末粒径が粗いため成形後の物性
は、表2に示すjmり低かった。
比較例10 実施例3において、重合時に使用する溶媒をD M A
 c 180gのみとして重合した後、アセトン220
gで希釈した。続いてここに、無水酢酸100gおよび
イソキノリン100gを添加したが、粘度が高すき゛て
十分な攪拌ができないためが、全体が塊りとなってしま
い、粉末は得られなかった。
(来夏以下余白) 実施例4 メタフェニレンジアミン(MPOA) 12.98gお
よびビス(4−(4−7ミノフエノキシ)フェニル)ス
ルホン(BAPS) 77.85g ’cN−メチルピ
ロリドン(NMP) 1500gに溶解させた後、PM
DA6s、44g、 y4鉛41.6gおよび二硫化モ
リブデン(日本モリブデン■製) 20.8gを加えた
。1時間攪拌を続けた後、クロロホルム(溶解度パラメ
ーター値: 9.3 (cal/c4) ””) 40
00gを加え、良く撹拌して均一な溶液とした。
続いてこれを、30℃に温調後、無水酢酸150gおよ
びピリジン300gを加えて、粉末を析出させた。実施
例1と同様に後処理した後、物性評価を行ったが、表3
に示すように、単純湿式ブレンドの比較例11に比べて
優れていた。
比較例11 実施例4において、黒鉛および二硫化モリブデンを添加
しないほかは、実質的に同様な方法で重合を行い、ナチ
ュラルのポリイミド粉末を得た。次にこの粉末145.
5gを黒鉛41.6gおよび二硫化モリブデン20.8
gと共に、アセトン100〇−中でよく攪拌、分散させ
た後、濾過、乾燥(I20℃15時間)して、粉末組成
物とした。
表3に評価結果を示したが、実施例4に比べて、強度、
耐摩耗性共に劣っていた。
(来夏以下余白) 〔発明の効果〕 実施例および比較例より明らかなように、本発明の方法
により製造されたポリイミド粉末組成物は、従来のもの
に比べて成形性が優れており、そのため、成形後の機械
特性、摺動特性共に良好である。
従ってより苛酷な条件に耐える材料として使用すること
ができ、電気・電子機器産業、自動車産業、航空・宇宙
産業などにおいて有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 A、a、下記一般式( I )で表わされる繰り返し単位
    を主要構造単位とするポリアミド 酸および b、充填剤の合計量が1〜30重量%、 B、c、アミド系溶媒および d、溶解度パラメーターが9.0〜10.0(cal/
    cm^3)^1^/^2であるポリアミド酸の貧溶媒の
    合計量が99〜70重量% から成り、かつ重量比でa/b=99/1〜30/70
    、d/c=80/20〜50/50の範囲にあるポリア
    ミド酸溶液に、脂肪族酸無水物を添加し、脱水閉環反応
    させることを特徴とするポリイミド粉末組成物の製造方
    法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Arは少なくとも一つの炭素6員環を含む4価
    の芳香族残基、Ar’は2価の芳香族あるいは脂肪族残
    基を示す。)
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