JPH0257781B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は静電プリンタ、特に中間支持体と最終
支持体とを使用する静電プリンタに係り、該中間
支持体上に静電潜像が形成され、該最終支持体は
好ましくは普通紙から成り、現像後該静電潜像は
該最終支持体上に転写される。

一般に使用されている静電プリンタ、所謂直接
型静電プリンタに於いて印像は特殊な最終支持体
上に直接行われ、該支持体は導電性ベースから構
成され、該ベース上には厚さ数マイクロメータの
誘電体層が塗工されている。印像プロセスは数個
の連続処理から構成され、該処理はそれぞれ別個
のステーシヨン中で行われる。該プロセスは主
に、印刷ステーシヨンに於いて、例えば１または
数列のアレー状またはマトリクス状のような可能
な複数配列に従つて並べられた小型の多数電極を
有する印字ヘツドを介して、電極及び特殊支持体
の誘電体層間の間隙空中放電により該特殊支持体
上に静電潜像を形成する段階、次に、現像ステー
シヨンに於いて、磁気ブラシまたは他のインキン
グ手段を用いて磁性粉体微粒子またはインキを付
着させることによりインキングを行い、該潜線を
現像する段階、更に、像定着ステーシヨンに於い
て、例えば炉内通過による熱処理を介して、付着
されたインキを定着させる段階から構成される。

同様に公知のある種の静電プリンタは、本発明
の目的である型のプリンタ即ち所謂間接型静電プ
リンタであり、該プリンタに於いて、中間支持体
上に形成された後に現像された静電潜像は、一般
には紙から成る最終支持体上に転写され、その後
該潜像は該最終支持体上に定着される。該間接型
静電プリンタに於けるプリンテイングステツプま
たは処理は、直接型静電プリンタの連続ステーシ
ヨン内で使用される手段と類似の手段を介して行
われ、中間支持体のインキを最終支持体に転写さ
せるステーシヨンが、現像及び像定着ステーシヨ
ン間に挿入される。該インキの転移は、好ましく
は像転写ステーシヨンに於いて、普通紙から成る
最終支持体を中間支持体のインキングされた潜像
と緊密に接触させることによつて得られ、場合に
よつては最終支持体の背面に配置された所謂転写
用電極に適当な電圧が印加され、該転写が促進さ
れる。

前記型の静電プリンタに於いて中間支持体は、
厚さ小の誘電体層を塗工された導電性ベースによ
り構成され得るが、変形例に於いては、中間支持
体は、誘電体材料から成る単なるフイルムによつ
て構成され得る。

米国特許US−Ａ−3198648号は静電印刷法につ
いて記載しており、該方法に従えば費用上の理由
により誘電体ベルトから形成される中間支持体と
普通紙から成る最終支持体とが使用される。プリ
ンタに於いて、誘電体ベルトは２個のローラ間で
無端状に配設される。一方の導電性ローラは多数
電極のヘツドに協働する対電極を構成し、該ヘツ
ドは該ローラにより担持される誘電体ベルトの外
側表面に潜像を印刷し、他方、該ローラの近傍に
配置された現像システムは像のインキングを確保
する。

誘電体ベルトを担持する他のローラのレベルに
於いて、加圧ローラは最終普通紙が既にインキン
グされた像と緊密に接触するのを確保し、該紙上
にインキング粒子を転移させ、その後、像転写圧
力より大の圧力を加えることにより該粒子は該紙
に定着される。更に、該第１番目のローラのレベ
ルに於ける新たなプリンテイングのために、前記
像転写処理後、誘電体ベルトをクリーニングして
静電荷を除去する。

本発明の目的は、例えば誘電体材料から成るベ
ルトのような可撓性中間支持体を有する間接型静
電プリンタに於いて使用される各手段の特殊なシ
ステムを明示することであり、該システムによ
り、例えばシート状の普通紙のような最終支持体
上に印刷された像が得られ、このシステムの構造
は単純で小型である。

従つて本発明の目的は、誘電体材料から成る可
撓性ベルトの形態である像中間支持体を有する間
接型静電プリンタを提供することであり、該プリ
ンタは、潜像印刷ステーシヨンと、像現像ステー
シヨンと最終支持体上に像を転写するステーシヨ
ンとを含み、該ベルトはこれらのステーシヨンを
通つて連続的に駆動され、該プリンタは該像転写
ステーシヨンに加えて像定着ステーシヨンを含
み、該最終支持体は該転写及び定着ステーシヨン
を通つて導かれ、該誘電体ベルトは２個の巻出及
び巻取ローラ及び軌道折返し用補助ローラとの間
で有限開放ループ状に配設され、該ローラの少な
くとも１個によりベルトの駆動が確保され、該補
助ローラと協働加圧ローラとは、独立シート形状
の最終支持体上に像を転写及び定着させるステー
シヨンを同時に形成し、更に該補助ローラと加圧
ローラとは、該ベルトと協働してコピーの返却ス
テーシヨンまでの駆動手段を構成することを特徴
とする。

本発明は添付図面に示された具体例を参照して
以下により詳細に説明される。

図面中には、像を普通紙上に復元する小型静電
プリンタシステムが略示される。

該小型間接静電印刷用プリンタは像中間支持体
１を含み、該支持体は誘電体材料から成る長さの
大な可撓性ベルトから形成され、該ベルトは巻出
ローラ２から巻出され巻取ローラ３により巻取ら
れる。該２個のローラ２及び３の間でベルト１
は、ベルトの軌道の折返しを確保する補助ローラ
４を介して開放ループ状に配設され、ベルトは該
軌道に沿つて巻出ローラから巻取ローラへと駆動
される。

該可撓性ベルト１は小さい厚さと少なくとも印
刷及び復元されるべき像に等しい幅とを有する誘
電体フイルムから構成される。

巻出ローラ、巻取ローラ及び補助ローラの間で
該開放ループ状軌道に沿つて、ベルト１は、巻出
ローラと補助ローラとの間に配置された静電印刷
ステーシヨン５、補助ローラのすぐ傍に配置され
た像現像ステーシヨン６、及び近接するシートフ
イーダ９から普通紙８の独立シートを供給される
転写及び定着用共通ステーシヨン７内を連続的に
進行する。

印刷ステーシヨン５は従来のタイプと同様であ
り、開放ループ状ベルト１の外側表面に相対する
１または数個の列状またはマトリクス状に配置さ
れた多数の独立電極から構成される印刷ヘツド１
０と、ベルト１の内側表面に接触する導電性ロー
ラ１１から構成される協働体電極とを含む。従つ
て静電潜像は、従来型の制御回路（図示せず）に
よりヘツドの独立電極に連続的に与えられる制御
信号の関数として、ベルトの外側表面に印刷され
る。

ベルト１のほぼ平滑な表面状態を考慮して、印
刷ヘツド１０は、潜像印刷用に用いられるイオン
放電に必要な空気膜を形成するために、電極とベ
ルトの外側表面との間のスペーシング手段を更に
含む。

現像ステーシヨン６は既知の通りである。図
中、該ステーシヨンは磁気ブラシ１２により構成
され、リザーバ１３に用意された単一成分または
２成分の粉末を使用して、既に形成された潜像に
インキングする。小型であるという理由から、該
ステーシヨンは好ましくは補助ローラ４のすぐ傍
に配置され、ベルト１の開放ループのほぼ延長内
に配置される。

普通紙から成る最終支持体にベルト１の像を定
着及び転写するステーシヨンは、補助ローラ４と
加圧ローラ１４とから構成され、該加圧ローラは
外部圧力Ｐを受け、まだローラ４に担持されてい
るベルト１にこの圧力を加える。紙独立シートフ
イーダ９は、ローラ４及び１４の接線方向に配置
された案内出口に配置され、印刷ステーシヨン５
内の潜像形成に連動して該転写及び定着ステーシ
ヨンにシートを供給し、この関係は該２個のステ
ーシヨン間の動作制御関係Ｃにより示される。該
フイーダ９もまた周知であるので説明を省略す
る。本適用に特殊なフイーダ及び印刷ステーシヨ
ン間の関係Ｃにより、この時、シート８は適当に
連続的に送出され得、ローラ４及び１４間で直接
把取される。

この時、該ローラ４及び１４間を進行する潜像
に付着されたインクは紙シート８上に転移される
と同時に定着され、該シートはベルトとの間で加
圧されたベルトと共に駆動される。

該転写及び定着ステーシヨン７に於いて、ロー
ラ４及び１４は冷温に維持される金属製ローラで
あり得、誘電体ベルト１と紙シート８とは該ロー
ラ間で強く加圧されるのみである。現像ステーシ
ヨン６内で使用される粉末型の像インキングに従
うならば、ローラ１４に印加される電圧Ｖによつ
て示されるようなローラ４及び１４間の電位差が
形成され得、像転写が促進され得る。

変形例に於いて、金属製ローラ４及び１４は真
空管またはフイラメント（図示せず）を介して加
熱され得る。この条件下では紙への像定着が良好
になり低圧しか要求されない。同時に、ローラ１
４及び４間に電位差を印加することにより、像転
写もまた改良され得る。

ベルト１と共にローラ４及び１４間を駆動さ
れ、次に巻取ローラ３に巻取られるベルト上を駆
動された紙シート８は、巻取ローラ３の近傍に配
置された印刷済コピー返却ステーシヨン１５まで
送られる。該返却ステーシヨン１５はベルト案内
ローラ１６と分離手段１７とを含み、ベルトの内
側面が当接する該案内ローラは、巻取ローラの手
前でベルトの開放ループ状軌道の終点の少なくと
も一部を形成し、該分離手段は、軌道終点のレベ
ルに於いてローラ１６に相対して配設され、該分
離手段は連続紙シートを受容し該シートを返却容
器１８まで案内し、紙シートは該容器から取出さ
れる。

ベルト１の駆動は補助ローラ４と巻取ローラ３
の軸とにより確保され、巻出ローラ２は、ベルト
１が印刷ステーシヨン５通過時に適当に緊張する
ように、軸に対して軽摩擦状態に取付けられる。
補助ローラ４及び圧力Ｐを受ける軸に対して回転
から自由に取付けられた加圧ローラ１４は、フイ
ーダから送出される独立シート８の把取手段を構
成し、更にベルト１と協働することにより、該シ
ートと容器１８まで駆動する手段を構成する。図
示されないが、好ましくは、ローラ４及び１４
は、ローラ、紙及び誘電体ベルト間の摩擦係数に
適合し得ると同時に可撓性によりローラの摩耗と
いう欠点を補償し得るような材料を、それぞれ塗
布される。

該プリンタに於いて、開放ループ状軌道に従い
巻取ローラまで進行する長い巻込型誘電体ベルト
は、主にベルトと同時に駆動された紙シート上に
潜像を転写及び定着する共通ステーシヨンを使用
する結果、非常に単純で非常に小型のプリンタ構
造を構成し得、該共通ステーシヨンは、単にベル
トの軌道折返し用補助ローラ４と協働する加圧ロ
ーラ１４を配設することにより形成される。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に従う静電プリンタシステムの
概略図である。 １……中間支持体、２……巻出ローラ、３……
巻取ローラ、４……補助ローラ、５……印刷ステ
ーシヨン、６……現像ステーシヨン、７……転写
及び定着用共通ステーシヨン、８……最終支持
体、９……シートフイーダ、１０……印刷ヘツ
ド、１１……導電性ローラ、１２……磁気ブラ
シ、１３……リザーバ、１４……ローラ、１５…
…返却ステーシヨン、１６……案内ローラ、１７
……分離手段、１８……返却容器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 誘電体材料から成る可撓性ベルトの形態での
   像中間支持体を有する間接型静電プリンタであ
   り、該プリンタは潜像印刷ステーシヨンと像現像
   ステーシヨンと最終支持体に像を転写するステー
   シヨンとを含み、該ベルトはこれらのステーシヨ
   ンを通つて連続的に駆動され、該プリンタは該像
   転写ステーシヨンに加えて像定着ステーシヨンを
   含み、該最終支持体は該転写及び定着ステーシヨ
   ンを通つて導かれ、該誘電体ベルトは、２個の巻
   出及び巻取ローラと軌道折返し用補助ローラとの
   間に有限開放ループ状に配設され、該ローラの少
   なくとも１個によりベルトの駆動が確保され、該
   補助ローラと協働加圧ローラとは、独立シート状
   の該最終支持体上に像を転写及び定着するステー
   シヨンを同時に構成し、更に該補助ローラと加圧
   ローラとは該ベルトと協働して該ベルトをコピー
   返却ステーシヨンまで駆動する手段を構成するこ
   とを特徴とする間接型静電プリンタ。 ２ 該補助ローラと加圧ローラとの近傍に配置さ
   れる独立シートフイーダを含み、該フイーダは該
   潜像印刷ステーシヨンに連動して、像転写及び定
   着用共通ステーシヨンにシートを供給するよう命
   令されることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の静電プリンタ。 ３ 該補助ローラと加圧ローラとは、ローラ、最
   終支持体シート及び誘電体ベルトの間の摩擦係数
   に適合するような材料をそれぞれ塗布されること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項
   に記載のプリンタ。 ４ 該コピー返却ステーシヨンは該ベルトの案内
   ローラと分離手段とを含み、ベルトの内側面が当
   接する該案内ローラはベルトの開放ループ状軌道
   の終点を形成し、該分離手段は軌道終点のレベル
   に於いてベルトに相対して配設され、連続的に送
   られてくる印刷済のコピーを受容することを特徴
   とする特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれ
   かに記載のプリンタ。