JPH0257584B2 - - Google Patents

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JPH0257584B2
JPH0257584B2 JP19532282A JP19532282A JPH0257584B2 JP H0257584 B2 JPH0257584 B2 JP H0257584B2 JP 19532282 A JP19532282 A JP 19532282A JP 19532282 A JP19532282 A JP 19532282A JP H0257584 B2 JPH0257584 B2 JP H0257584B2
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JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
magnesium oxysulfate
fibrous magnesium
thermosetting resin
Prior art date
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Expired
Application number
JP19532282A
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English (en)
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JPS5986654A (ja
Inventor
Takayuki Kimura
Yonosuke Imura
Yoshiharu Fukuda
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鉱物性フイラーとして繊維状マグネシ
ウムオキシサルフエートを含有するフエノール樹
脂系熱硬化性樹脂成形材料に関するものである。 一般に、熱硬化性樹脂成形材料は、熱可塑性樹
脂成形材料に比べて耐熱性等の優れた成形品を製
造することができるため、機械の機構部構成部品
等の成形品に用いられている。 特にフエノール樹脂系熱硬化成樹脂は本来、耐
熱性、耐燃性、機械的強度、電気的特性などの面
で他のプラスチツクにないすぐれた性質を有して
いる。一方、テレビ、通信機器、音響機器等に対
する安全性、信頼性の向上の要求に対し、電気用
品取締法、UL規制等の安全規格も遂次強化され
ている。このような要求に応えるため、充填剤と
して適正な充填剤を選択し、それを用いることが
行なわれてきた。すなわち有機質充填剤は一般に
無機質充填剤よりも成形品の高温時の寸法安定性
および成形材料を成形する際の成形収縮率の向上
効果に劣る。そこで木粉、パルプ等の有機質充填
剤、および炭酸カルシウム、アスベスト、ガラス
繊維等の無機質充填剤を適宜選択して用いること
が行なわれてきた。 特に上記無機質充填剤の中で有効なアスベスト
の場合も発癌性物質としての諸制約が世界的規模
で実施され、健康障害防止のための対策が材料メ
ーカー、加工業者を問わず要求されている。ま
た、このアスベスト、ガラス繊維などを充填剤と
して使用する場合は成形材料製造工程、成形加工
工程で使用される機械装置、金型等の摩耗損傷が
顕著になり、機械寿命の低下や保全費用の増加等
の経済的負担も増大することになる。 本発明は上記の事情に鑑み、従来、フエノール
樹脂系熱硬化性成形材料の充填剤として利用され
たことのない繊維状マグネシウムオキシサルフエ
ートを充填剤として用いることにより、従来の機
械的特性、耐熱性などを維持し、且つ電気的特
性、耐燃性、金属摩耗性に優れた成形材料を得る
ことができ、しかも、アスベストを用いる場合の
ような健康障害防止対策が不要となることを見出
した。 本発明のフエノール樹脂系熱硬化性樹脂成形材
料はフエノール樹脂またはフエノール樹脂をメラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂など
で変性した熱硬化性樹脂と繊維状マグネシウムオ
キシサルフエートを基本構成成分として含有し、
その他必要に応じて離型剤・硬化剤、着色剤・他
の充填剤等を混合してよく混練してなるものであ
り、加熱、加圧により成形に供されるものであ
る。 本発明で用いる繊維状マグネシウムオキシサル
フエートはMgSO4・5MgO・8H2Oまたは
MgSO4・5Mg(OH)2・3H2Oとの化学式で表わす
ことができる合成塩基性硫酸マグネシウムであ
る。この繊維状マグネシウムオキシサルフエート
は、例えば、酸化マグネシウムあるいは水酸化マ
グネシウムを硫酸マグネシウム中に分散させて加
熱反応させる方法、または水酸化マグネシウムを
硫酸溶液中に分散させて加熱反応させる方法によ
り製造できる。 本発明に用いる繊維状マグネシウムオキシサル
フエートの一般的形態は、真比重2.0〜2.5、長さ
(繊維長)10〜100μm、直径(繊維径)0.3〜2μ、
アスペクト比(繊維長/繊維径の比)30〜60で嵩
比重0.05〜0.2を有する極めてかさ高い針状結晶
構造の繊維状物質である。 本発明で用いるフエノール樹脂系熱硬化性樹脂
は一般に成形材料等に用いられるフエノールノボ
ラツク樹脂やレゾール樹脂を含む熱硬化性樹脂で
あり、特に制限はない。従つて、例えばフエノー
ルノボラツク樹脂やレゾール樹脂単独の他に、メ
ラミン樹脂やエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等
で変性した樹脂も対象となる。 本発明において、フエノール樹脂系熱硬化性樹
脂と繊維状マグネシウムオキシサルフエートの配
合割合は、一般には前者が100重量部に対して、
後者が5〜200重量部、好ましくは20〜150重量部
の値が採用される。繊維状マグネシウムオキシサ
ルフエートの配合割合が5重量部より少ない場合
には目的の補強効果が充分でなく、一方200重量
部より多い場合には、その組成物の加工性が悪く
なり、良好な成形品を得ることが困難になる。 また、本発明で用いる繊維状マグネシウムオキ
シサルフエートの一部を公知の充填剤と置き換え
ることができる。そのような充填剤としては例え
ば炭酸カルシウム、タルク、ガラス繊維、ワラス
トナイト、木粉、パルプなどを挙げることができ
る。また、置換量の如何にかかわらず、前述のよ
うに繊維状マグネシウムオキシサルフエートは樹
脂100重量部に対して5重量部以上配合される必
要がある。 本発明は、前述のようにフエノール樹脂系熱硬
化性樹脂と繊維状マグネシウム・オキシ・サルフ
エートを主成分としてなる組成物であるが、この
組成物に、更に、硬化剤、硬化助剤、滑剤、離型
剤、可塑剤等の従来知られている各種添加剤を添
加すると、加工性や各種の強度が一層向上するの
で、これらの添加剤の添加は好ましい。 更に本発明の組成物には、他の着色剤、界面活
性剤等の一般の熱硬化性樹脂用の添加剤を公知の
技術に従つて、添加できることは勿論である。 本発明の組成物を調製する方法としては各成分
を公知の混合機、バンバリーミキサー、コンテイ
ニユアスミキサーなどにより混合し、ロール、一
軸又は二軸の押出機などにより溶融混練する方法
が一般に利用される。さらに繊維状マグネシウム
オキシサルフエートの表面を各種界面活性剤、有
機脂肪酸でコーテイングしたりシラン系カツプリ
ング剤、チタン系カツプリング剤により処理して
用いることも可能である。 以上のように本発明の繊維状マグネシウムオキ
シサルフエートを含有するフエノール樹脂系熱硬
化性樹脂成形材料は、電気的特性、耐燃性、金属
摩耗性に優れた成形材料であり、しかもアスベス
トを用いる場合のような健康障害防止対策が不要
となる。 次に本発明を実施例により具体的に説明する。 参考例 硫酸マグネシウム、7水和物9Kgを水120に
溶解し、この溶液に水酸化マグネシウム2.25Kgを
および種晶となる繊維状マグネシウムオキシサル
フエート0.36Kgを分散させた。この分散液を170
のオートクレーブに入れ、170℃で3時間反応
させる。生成する沈澱を取り出し、水洗を行つた
後に160℃で乾燥させて繊維状マグネシウムオキ
シサルフエートを得た。 実施例 1 各原料を下記のように配合した。 フエノールノボラツク樹脂 100重量部 ヘキサメチレンテトラミン 15重量部 繊維状マグネシウムオキシサルフエート90重量部 ステアリン酸亜鉛 2重量部 フルフラール 2重量部 上記の配合物を通常のようにして加熱ロールで
混合混練し、粉砕して熱硬化性樹脂成形材料を得
た。 比較例 1 実施例1の繊維状マグネシウムオキシサルフエ
ートを炭酸カルシウムに置換えた。それ以外は実
施例1と同様にして熱硬化性樹脂成形材料を得
た。 比較例 2 実施例1の繊維状マグネシウムオキシサルフエ
ートをアスベスト−7Rに置換えた。それ以外は
実施例1と同様にして熱硬化性樹脂成形材料を得
た。 以上の熱硬化性樹脂成形材料の性能を第1表に
示した。
【表】 以上のように繊維状マグネシウムオキシサルフ
エートを含む成形材料は電気的特性、耐燃性に優
れており、機械的性質、物理的性質なども他のフ
イラーとほぼ同程度の値を示した。 実施例 2 各原料を下記のように配合した。 フエノールノボラツク樹脂 100重量部 ヘキサメチレンテトラミン 25重量部 繊維状マグネシウムオキシサルフエート
110重量部 処理パルプ 28重量部 炭酸カルシウム 15重量部 ステアリン酸亜鉛 4重量部 フルフラール 3重量部 上記の配合物を通常のようにして加熱ロールで
混合混練し粉砕して熱硬化性樹脂成形材料を得
た。 比較例 3 実施例2の繊維状マグネシウムオキシサルフエ
ートをアスベスト−7Rに置換えた。それ以外は
実施例1と同様にして熱硬化性樹脂成形材料を得
た。 得られた熱硬化性樹脂成形材料の性能を第2表
に示した。
【表】 以上のように繊維状マグネシウムオキシサルフ
エートの一部を炭酸カルシウムや処理パルプ等に
置換えても電気的特性、耐燃性はアスベストより
優れていた。また、金属摩耗性もアスベストより
少なかつた。 実施例 3 各原料を下記のように配合した。 メラミン変性したレゾール樹脂 100重量部 無水フタル酸 0.33重量部 繊維状マグネシウムオキシサルフエート43重量部 ステアリン酸亜鉛 1.5重量部 粉砕パルプ 25重量部 上記の配合物を通常のようにして加熱ロールで
混合混練し、粉砕して熱硬化性成形材料を得た。 比較例 4 実施例3の繊維状マグネシウムオキシサルフエ
ートをヘツドマンカチオン繊維(アスベスト含む
ケイ酸マグネシウム)に置換えた。それ以外は実
施例3と同様にして熱硬化性樹脂成形材料を得
た。 比較例 5 実施例3の繊維状マグネシウムオキシサルフエ
ート(塩基性硫酸マグネシウム)をガラス繊維
(チヨツプストランド)に置換えた。それ以外は
実施例3と同様にして熱硬化性成形材料を得た。 以上の成形材料の性能を第3表に示した。
【表】
【表】 以上のようにメラミン変性のフエノール樹脂系
熱硬化性樹脂成形材料に用いた場合も他のフイラ
ーと比べ良い物性を示した。 なお、電気的特性、機械的特性、物理的特性及
び耐アーク性の各項目はJIS−K−6911に、耐ト
ラツキング性はIECpub.112に、耐燃性はUL94に
よりそれぞれ従つて測定した。 以上の結果、繊維状マグネシウムオキシサルフ
エートを含有するフエノール樹脂系熱硬化性樹脂
成形材料は電気的特性、耐燃性に優れ、その他の
特性も満足できるものであることが確認できた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維状マグネシウムオキシサルフエートを含
    有していることを特徴とするフエノール樹脂系熱
    硬化性樹脂成形材料。
JP19532282A 1982-11-09 1982-11-09 フエノ−ル樹脂系熱硬化性樹脂成形材料 Granted JPS5986654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19532282A JPS5986654A (ja) 1982-11-09 1982-11-09 フエノ−ル樹脂系熱硬化性樹脂成形材料

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JP19532282A JPS5986654A (ja) 1982-11-09 1982-11-09 フエノ−ル樹脂系熱硬化性樹脂成形材料

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JPS5986654A JPS5986654A (ja) 1984-05-18
JPH0257584B2 true JPH0257584B2 (ja) 1990-12-05

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ID=16339231

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JP19532282A Granted JPS5986654A (ja) 1982-11-09 1982-11-09 フエノ−ル樹脂系熱硬化性樹脂成形材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0689175B2 (ja) * 1988-06-03 1994-11-09 宇部興産株式会社 プラスチックフイルム用アンチブロッキング剤
JPH03758A (ja) * 1989-05-29 1991-01-07 Toshiba Chem Corp フェノール樹脂成形材料

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JPS5986654A (ja) 1984-05-18

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