JPH0256911B2 - - Google Patents

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JPH0256911B2
JPH0256911B2 JP57227653A JP22765382A JPH0256911B2 JP H0256911 B2 JPH0256911 B2 JP H0256911B2 JP 57227653 A JP57227653 A JP 57227653A JP 22765382 A JP22765382 A JP 22765382A JP H0256911 B2 JPH0256911 B2 JP H0256911B2
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JP
Japan
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sewing
fabric
sewing machine
movement
needle
Prior art date
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JP57227653A
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JPS59120195A (ja
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Keiji Itakura
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MAABERUTO KK
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MAABERUTO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 従来、ミシンで布地を同じ型に多数縫製する場
合、手で布地を移動させ、ミシンの針の下迄送
り縫製する、いわゆる手動の縫製が大半を占め、
次にパターンシーマーといわれる。上下左右に
動くXY軸の軸上に布地を固定させた大枠が、プ
ログラムによつて移動し、同じ型をくり返し縫製
する方法が開発されている。方法はXY軸によ
る機械的な移動が、コンピユーターコントロール
された自動送り装置であり、縫製の合理化をもた
らすものであるが、次の欠点をあげることができ
る。即ちは従来の手動方法以来、縦方向の一方
向に送り、縫製する方式がとられており、XY軸
自動送り装置となつても、依然として一方向に進
む方式の縫い機構を使用している為、上下以外の
方向、即ち左右斜め方向に布地を移動する場合、
針から正確なループが形成できず、従つて縫い目
の目とびを防ぐ為スピードを大巾に落とし、且つ
縫い目がゆるいが、多少おどつた縫い目ができる
欠点があり地縫いでしか使用できない。従来の
ミシンにXY軸をミシンの進行方向と平行に合体
させる為、布地を供給するスペースが狭く、布地
自動供給装置を取り付ける場合、スペースがなく
て取り付けが困難である。
布地をXY軸に固定して始めて、布地が認意
の形に移動できる方法である為、布地を一定の枠
型にはめ、この枠型を大枠のX軸にロツクすると
いう二つの工程が加わり、縫う前、及び縫つた後
の準備作業に手間がかかり、結局全体として作業
の合理化の効果が少ない。特定の機種のミシン
をXY軸と固定して、正確なパターンが縫えるも
ので、例えば本縫から環縫いへ縫い目を変更した
い場合、必要により簡更に他の機種のミシンへ交
換することが出来ず、ミシンの機種が一つに限定
される欠点がある。XY軸方法にて曲線を出す
場合、X.Yの夫々の軸が移動して曲線の近似値に
動くのであるが駆動力の関係上、及びミシン目を
正確に形成させる為に、曲線の縫製のスピードが
大巾に落ち、従来の手動よりスピードが著しく遅
くなる欠点がある。
XY軸とミシンとは、軸枠の構成及びミシン
の腕の長さの関係から、第5図で図示する通り、
ミシンの進行方向()即ちX軸に於て、Lの長
さの運動範囲に、Y軸方向はミシンの腕の長さl
が限度となり、l′の長さ(l=l′)の運動範囲に
夫々限定される。従つてLXl′の範囲の縫製しか、
認意の形の自動縫製しかできず、長寸の型又は小
寸を多数入れるにしても、その枚数に限度があ
り、使用範囲が限定される。特にY軸は、ミシン
の腕の長さlは通常20〜24cmであり、この長さし
か使用できないことは大寸がとれないばかりでな
く、合理的な縫い線のある配置が限定される為、
適用範囲が大きく制限される欠点がある。XY
軸の動きはにて述べた通り、必ずしも一方向に
限定して移動するものではない。従つて、本縫ミ
シンはに述べた通り技術的困難があるが、スピ
ードを犠牲にしてなんとか使用できるが、ロツク
ミシン、環縫い、ルイスミシン等の特殊縫いする
ミシンは、XY軸パターンシーマーのミシンとし
て使用できない欠点がある。つまり本縫のみパタ
ーンシーマーで可能であり、他の縫い方は極めて
困難で縫い目の汎用性に乏しい欠点がある。
本案発明は上述の欠点を排徐し、汎用性が高
く、縫製スピードを通常程度に保ち、曲線縫製効
果に優れ、表に出る飾り縫いが出来、且つ使用用
途が広汎な布地曲線に関する。本発明は従来ある
自動糸切ミシン(本縫い及び環縫い)、ロツクミ
シン、多数本数針ミシンの針位置より左側、又は
縫製テーブル上に容易に取り付けられ、本発明装
置のテーブルに布地を置き、認意の形の地縫い、
又は飾り縫いを、認意の形と全く同型に何枚も縫
製できるものである。本方法は必ずミシン針の進
行方向、即ち縦方向に布地を正認に送る方法であ
る為、従来のXY軸方法では、布地が横方向又は
斜め方向に移動する時点と針が、上に上つた最高
時点と多少でもタイミングがずれて、針が多少布
に押されて曲つたり、又は縫製スピードを上げた
りすると、目とびや縫目がおどる等の欠点が完全
に排除できるものである。又、上述引例方法は、
枠に布地をはさみ込む、テーブルを移動させる
為、ミシンの送り歯やコンピユータを取り除いて
おり、布地を押えるものがなく、且つXY軸の枠
の厚さ分だけ、布地が空中に浮かした状況で縫う
為、布地が上下にゆれて縫い目がきつくしまら
ず、浮いている目しか形成されない。この為XY
軸方式の最大の欠陥は、縫い目が従来の手動によ
る目と比べ、ゆるく不ぞろいである為、服地の表
に出る縫い部分即ち飾り縫いには、使用できない
欠陥があることである。これに対し本発明方法に
よれば、XY軸の大きな厚さのある枠を使用せ
ず、布地をのせる薄い移動板を針の近く迄移動さ
せ、布地自体上から押え金で押さえ、下からは送
り歯を使い、布地を上下にてサンドイツチの様に
布地を押えて縫える為、布地がゆれず、縫い目の
ゆるみや不ぞろいがなく、従来の手動で上る、し
つかりした美しいミシン目を形成することができ
ることである。
本発明は、二方向に移動する軸と(以下XY移
動軸と記述)、円又は曲線運動(以下円移動テー
ブルと記述する)をする、二つの異質の動きのす
るものを組み合わせ、夫々の動きをパルスモー
タ、サーボーモーター、ステツプモータ又はDC
モーター等、精微な動きのする駆動体に連結さ
せ、これら駆動体の動きを、パルス又は特定な電
気信号によりコンピユーターにコントロールさ
せ、認意のパターンを分析し、この結果をコンピ
ユーターに入力させ、駆動体を指示し、送りテー
ブルを認意のパターンが縫製できる様動かし、無
人で認意パターンを縫製する装置である。
従来のミシンの布地送り方法は、布地を押え金
と送り歯の間にはさみ、縦方向(Y軸方向)に送
るもので、ミシン目も移動する方向、即ち縦方向
に正確に形成される様設計されている。つまりミ
シン目は、針を通して送られる上糸と、ボビンに
収まりカマを通じて、上糸とからむ下糸により形
成される。通常カマの動きは、ミシンの進む方向
に平行して動き、針が下つて上糸がループを形成
している時に、カマで上糸をすくい、ミシン目を
形成するのであるが、上糸のループを正確に形成
できるか否かが、目とびが発生するか否かのカギ
となる。XY軸方式の移動は、縦ばかりでなく、
横に布地が移動することになる。針は、従来前後
に振動していたものが左右の振動となり、これに
対してカマの動きが変わる訳でなく、縦方向にす
くつている為、通常スピードでは目とび発生する
問題が生じ、この防止の為スピードを大巾に落と
し、横の動きを正確にし針のゆれを極力なくし、
且つ糸のループの形成が正確にできる迄、移動の
スピードを落とさねばならない。XY軸方式は上
述の構造上の欠陥があるのである。
前述を図で示すと第3図の通りである。Iはミ
シンの進行方向を示す。従来のXY軸テーブル
は、パターンがF方向に動いている場合はミシン
方向と一致するが(b図)、次にY軸方向を縫う
場合、E印の方向となりミシン方向とは直角に対
応することになり(a図)、針糸のループに対し、
カマで正確にすくい縫い目を形成する可能性が低
くなるのである。従来のXY軸方式は、従来の前
述のミシン機構を使用している為、ミシンの進行
方向以外はスピードを大巾に落とす必要があり、
スピードを上げたり下げたりすることは目とびの
原因となることから、全体として低スピードに落
とすことが余儀なくされている。実際手動による
ミシンスピードは3000rpm〜4000rpmであるのに
対し、XY軸方式は700〜900rpmのスピードに落
とされており、従来のXY軸方式は大巾に縫いス
ピードを犠牲にし、且つミシン目ゆるく、目がお
どる欠点があることを指摘できる。更に上述で指
摘した、縫い目があまく地縫しか通用しないとい
う理由の補足説明を行うと次の通りである。第6
図は従来XY軸方式による布地の押え方を示す。
縫う2枚の布地14を、布地押え型枠13で上下
よりはさみこむ。布地押え型枠13には、縫い目
を入れる線上に針が貫する様に4〜5mmの溝がめ
いてある。ミシン針6は、針穴17の下迄おりて
下糸をすくい、布地の位置で縫い目を形成する。
しかしながら布地の下の布地押え型枠13の厚さ
は、構造の強度及び布のすべりをおさえる理由か
ら3〜4mmの厚さがあり、3〜4mmの高さの中空
で縫い目をつくることになる。縫い目をしつかり
形成するには、従来押え金と送り歯があり、布地
を固定して縫い目を形成することが必要である
が、XY軸方式は動きの関係から、これら押え金
と送り歯がなく、全く空中で縫い目を形成するこ
とになる。従つて布地が溝の間で上下に振動し、
あまい縫い目しか形成されない。地縫いの如く衣
服の中に入り、目にふれない部分はこれでも通用
するが、表面に出る縫い目は、手動のしつかりし
た縫い目に比べて明らかに見劣りがし、又糸が浮
いて切れたり、ほずれたりする原因となる為、い
わゆる飾り縫いには適用できないのである。以上
に述べた、スピードが遅く縫い目も悪いという
XY軸方式の2つの欠点は、極めて致命的であ
り、自動縫製とはいいながら普及されないもので
ある。これらの欠陥を除く目的で本発明は、第1
に必ずミシンの縫い方向に布地を供給していくこ
と、第二に押え型枠をなくし、布地が中空に浮く
ことなく、針穴又は送り歯の直接上に置かれ、確
実に布地を固定して縫い目を形成すること、第三
に縫い面積又は寸法、形に限定されることなく、
なんでも縫えることを大きな目的としたものであ
る。これらに対応する本発明の構成は次の通りで
ある。
第一にミシンの縫い方向、即ちミシンが布地を
押え金と送り歯で送る方向をいい、通常ミシン針
に対し縦方向となる(以後ミシン進行方向と記述
する)に布地は送りこまねばならない。例えば孤
のあるパターンを縫製する場合、縫い目に当たる
孤の接線を、ミシン進行方向に合わせる動作が必
要であるということができる。ミシンの進行方向
に、一針毎に孤の接線が送りこまれる様布地を送
る為に、ミシンの進行方向は一定であつても、孤
状のパターン通りにミシン目も孤状のパターンを
形成できるのである。ミシンの進行方向と布地の
送りが一致している為上糸のループの形成の問
題、及び針の横ブレの問題が発生せず、従来のス
ピードで確実に縫えるものである。本発明は、上
述の動きを機械的に運動させ、正確に且つ応用範
囲を広めようとするものである。
図面に於て上述を説明すると、曲線のパターン
を第1図の通り縫う場合、現在A点でミシン針が
下におりている位置で、次の縫い目はB点である
とする。これをA点迄移動することの連続が、カ
ーブのあるパターンの縫製方法となる。A点では
孤の接線C―C′は、ミシン進行方向Iと完全に一
致している。B点の接線D―D′も、A点にいく
迄にミシン進行方向IつまりC―C′線と同一線上
にならねばならない。従来のXY軸による移動
は、第2図の()に示す通りBからA点に移動
する場合、Bの接線D―D′は第2図()で示
す通り、そのままの角度でA点に移動し、()
で示す通りD―D′線はミシン進行方向Iと一致
しない。ミシン進行方向Iと一致するD″―D
線上になる為には、D―D′線はイ度回転する必
要がある。しかしながら従来のXY軸方法では、
この回転運動は不可能であり、本発明のXYΘ軸
によつて初めて可能となるのである。本発明の方
法によつて、縫うパターンの孤の接線は、ミシン
の進行方向CC′と常に一定の位置に送られる。従
つて従来700〜800rpmにスピードダウンしていた
ものを、3000〜4000rpmの約4〜5倍のスピード
でミシンを駆動しても、針糸の針のぶれは一定方
向であり、上糸のループは正しく形成され、目と
びや、目のふぞろいなど発生することがなく、確
実で効率よく縫製できる特徴がある。第二に本考
案は、従来あるミシンの押え金及び送り歯を使用
し、布地を固定するものであり、厚さや重量のあ
る布地押え金型枠を使用せず、布地が直接、送り
歯か又は針穴の上にのる様に構成される。縫い代
分は、布地を置くテーブルより外に出し、布地の
上からバネの締力又は空気の吸う力か又は、はく
力あるいは磁力等で、布地をテーブル上に、縫う
際にずれない様固定し、テーブルの水平面と、針
穴又は送り歯の水平面と同一平面上に位置づける
ものである。押え金は常に一定の圧力で布を押え
るか、又は移動のピツチと同期して、押えたり、
ゆるめたりすることができるものである。第三に
本発明は、布を置くテーブルは、縫う型より一回
り小さい相似形状のテーブル板に形成され、
XYΘ軸に連結されるものである。本発明の送り
装置の位置はミシンの左側、あるいは上より懸架
されるもので、ミシンの腕の長さに制限されるこ
とがない。従つて縫う対象の寸法、形はどんなも
のでも、自動的に送りこむことができるものであ
る。例えば、縦横の寸法が30×30cmもあるカバン
布の飾縫いとか、25×30cmのポケツト縫いとか
は、従来のXY軸方法では、ミシンの腕がじやま
になり、縫うことができない。これに対し本案
は、所望する形状をテーブル板に形成し、送り装
置に取り付けられるだけで、どんなに大きなもの
でもミシンの進行方向に縫えることができるので
ある。
次に本発明の実施例を説明する。認意の形状を
縫製する場合、その形状よりひとまわり小さいテ
ーブル板5を成形する。例えば同じ形のポケツト
を多量に縫製する場合、そのポケツトの縫い目を
ポケツト布20の縁側より内側に7〜8mmに位置
にミシン目22を形成する規格であれば、テーブ
ル板5はミシン目が成形するポケツト型より1〜
2mm小さめの相似形を成形する。テーブル板は、
縫う対象となる布地をずれない様に固定させ、且
つミシン針にポケツト布地ぎ正しく送られる、役
割りを行うものである。テーブル板は薄い金属板
か、あるいは細かい孔を表面に有し、エアーで吸
引する細い管が接続されているか、又は針でとめ
られることのできるコルク又は合成樹脂板か、又
はバインダーのバネの様なバネを有するテーブル
である。金属板の場合、布を置いた上に磁力のあ
る磁力固定体を、ミシン目より内側に、馬締形状
に内側を帯線状におさえるか、又は適切な間隔を
おいて点状に置き、下の金属板を磁力で付けるこ
とにより、布地がずれない様にする固定するもの
である。エアーの吸引する方式は第8図で示され
るもので、テーブルに多数の小さい吸引孔23又
は縫い線の近くの部分だけ断続的な帯状の吸引孔
23をつくり、夫々の吸引孔23をパイプ24で
接続するか、一括してパイプと接続するか、の構
成よりなる吸引式固定台4の上に布地を置き、そ
の上に縫い目より内側の寸法、つまり上来上がり
型の形状よりわずかに小さ目の、合成樹脂性か金
属性かの薄い押えフイルム16を置く。吸引孔2
3はパイプ24でモータ迄接続されており、モー
タでエアーを吸引し、上の押えフイルム16を強
力に吸いつけることにより、中間に入つている布
地を固定させる方式である。吸引孔の穴は必ずし
も小さいものに限定されるものでなく、数個の中
位の吸引孔か、一個の大きあ吸引孔でもよい。本
発明の移動ピツチは、ミシンの運動ピツチと完全
に同調しており、且つ従来通りの方法、押え金と
送り歯でミシンは布地を押えている為、テーブル
板5の構成は前述以外に単にピンで要所をとめる
か、バネの力で上から押えるか、細かい針か、す
べり止めのついたオモシをのせるか、一部分をは
さみ込む等の方法で充分に布地を固定できるもの
である。本発明と従来ミシンの接合部は、第7図
で示される。テーブル板5は、送り歯19に極く
わずかのすき間をもつて隣接し、布地14の布代
分が針6位置より右側にでる様に、テーブル板5
に置かれ、その上に押えフイルム16を押え金1
8に隣接する様に置かれるものである。従つて布
地14の上下には、シンの送り機構以外全く他の
ものが入らない為、布は確実に押え金と送り歯の
間で固定され、布地が上下に振れることがない。
従つてきつい、飾り縫いに使える縫い目を形成で
きるのである。上述の通り、テーブル板5を送り
歯に極く隣接近して布を送る方法は、従来ある一
般のミシンの左側の作業用テーブルと、わずかな
テーブルの金枠を取り除く作業で極めて容易にミ
シン側の接続部を作成でき、且つ本発明の送り装
置を使用しない場合、そのまま手動にて、他の縫
製に使用できるものである。ロツクミシン等針の
左部分の機構を取りさる作業が困難な場合、腕を
長くするか又は本発明の送り装置本体を逆かにし
て、上から懸架し、押えフイルムに硬くて薄い金
属板を使用し、ミシンテーブル上に、前後左右自
在にわずかな力で回転する、玉又はボールベアリ
ングの上部の一部の球面である様に、布地を動か
す範囲内に多数個うめこみ、押えフイルム16
と、ミシンテーブルの接触による摩擦を最小限に
止め、布がミシンテーブル面の抵抗を受けずに、
スムーズに移動することができる方法をとること
ができる。接触摩擦を防止する他の方法として、
エアーを吹きつけるか、又は磁力の発揆力を応用
することもできる。上述の方法により、従来手動
にて使用されているミシンや、機種の違うミシン
にて隣近又は懸架して又か腕を介して、本案送り
装置を取りつけることにより、機種の異なるミシ
ン目を自動縫製に利用できるものである。従つて
従来のパターンシーマーは本縫いミシンしか使用
できないが、本発明装置は本縫ミシンと機種に限
定されず、ロツクミシン、環縫ミシン、千鳥ミシ
ンを使用して自動縫いすることができ、巾広い汎
性と使いよさがあり、パターンシーマーを購入す
るのに、従来あるミシンの機種でよければミシン
を二重に購入する必要がない、等の特徴をもつの
である。
布地やパターンの種類によつて、従来の送り歯
機構では縫いじわができ、縫製が非常に困難な場
合がある。例えばカーブのきつい部分のパター
ン、極く厚い布地か薄い布地、ビニールフイルム
の様なめづまりする布地、又ゴム引きの様にすべ
りの悪い布地の場合、送り歯で送られる下布と、
押え金に押えられて進む上布と、同じ量だけ移動
されないことが原因である。この場合本発明装置
によれば、ミシンの送り歯を取り除き、又は運動
を停止させテーブル板5の縁を薄くし、テーブル
板の寸法を針位置に隣接する迄延長したテーブル
板5を形成し、テーブル板5の移動によつて、送
り歯の代用を行うことができる。この方法によ
り、上下二枚の布地はテーブル板にのつて移動す
る為、上下の布地が互いにずれることは全くな
い。従つて縫いずれやしわを完全に防止できるの
である。本発明は、テーブル板の形状を一部変更
することにより、布地により発生した縫いずれや
しわを完全に防止することができる特徴がある。
押え金と送り歯の作動の停止、又は作動中の切り
替えは必ずしも手作業によるものではない。押え
金は磁力、又はエアポンプにて自動に上げ下げで
き、又送り歯は、送り歯を動かせるシヤフトに自
在ギアを介入させ、上下に移動できる様な機構に
より、送り歯を、縫う平面より下にもぐらせる
か、シヤフトの動力をオンオフできるクラツチ板
を介入させ、送り歯が下にもぐつた位置で、自動
的に停止するセンサ機構を加えることにより、両
者を自動的に、電気的なオンオフの信号で作動し
ているか、作動を停止しているか、コントロール
できるものである。前述のテーブル板5は第4図
で示される通り、エアー吸引式で布を固定する場
合には、吸引式固定台4の上に取りつけられ、吸
引式固定台4の中央部又は一端は、下にあるΘ駆
動体に連結される。Θ駆動体はパルスモーター、
DCモーター、ステツプモーター等、1ピツチが
正確にコントロールされるモーター軸に連結さ
れ、テーブル板5を認意の角度に回転させるもの
である。例えば第9図の通り、ポケツトのパター
ンを縫製する場合、イの位置ではΘ駆動体の回転
軸はイ′の位置にあり、ロのポケツトの位置で、
ロ′へハの位置で、ハ′へ夫々移動する。イ′の位
置では直線縫いの為、Θ駆動体は回転しないが
ロ′の位置でポケツトの孤の接線が常にミシンの
進行方向にいく様、回転運動をするものである。
通常のXY軸駆動によれば第3図に示される通
りX軸方向に進み、側縁を縫う場合、Y軸の方向
に進む縫い方で、この時点でミシン進行方向と一
致しなくなる欠点があるが、本案はΘ駆動体で回
転できる為、常に一方向、つまりミシン進行方向
に布を移動させる特徴がある。Θ駆動体3は第4
図に示される通り、下でY軸駆動体2と、X軸駆
動体1の連結される。小さいカーブの多い、小さ
いパターンは前者の組合わせが最適であるが、全
体が大きいパターンで急なカーブの場合、XY軸
駆動体の中間にΘ駆動体を入れて、全体の動きを
有効に利用することもできる。前三者の組合わせ
の順序は、縫う対称とするパターンと各駆動体の
ストロークの大きさにより、組合わせの順を認意
に変更でき、又回転軸は必ずしも一点に限定され
ず、Θ駆動体を複数個つけられる。又XY軸も認
意の本数取りつけられるものである。又XY軸で
布地を移動させ、Θ駆動体でミシンの頭部又はミ
シン針を中心に回転運動させることもできる。こ
れらの各駆動体を複数毎に組合わせることによ
り、各駆動体の動きが合理的に、迅速な移動が可
能な様に組合わされ、1ピツチで従来のXY軸で
あれば、2mmしか移動できなかつた移動を、90゜
回転し、部分的には8mm移動することも可能とな
り、モーターの出力、寸法等の設計上の制限でス
ピードに限度のあるものを、数倍に引きあげるこ
とができるものである。又、各駆動体間の連結、
及び三者の突端に連結されるテーブル板は、必ず
しも各部分が面で接している必然性はなく、ミシ
ン自体の機構及びパターンの型と寸法に合わせて
腕、同じ形をコピーするのに使用されるコピー機
能のある腕、レイヂートング、方向変更ギア等を
介して連結し、三者の駆動体と、テーブル板との
間を距離をあけて設置し、テーブル板だけ離れた
位置で移動するか、XY軸に連結した長い腕の先
端に、Θ駆動体を連結するか、XY軸を連結する
腕の両端にΘ駆動体を連結させるか、テーブル板
の使用場所、位置に及び本発明装置とミシンとの
位置に応じて変更できるものである。
ミシンのピツチと本発明送り装置のピツチと
は、次の様に同調する。ミシンのはずみ車は、ミ
シン針が上下し、一針形成する間に一回転するも
ので、即ち1ピツチ回転の動作を行う。はずみ車
に小さな突起、穴又は反射部を取り付け、1回転
の動きをマイクロステツチ、光電管等のセンサで
感知し、この信号を、本発明の送り装置の1ピツ
チと同調させる。移動運動のコントロールについ
ては、縫う対称とするパターンの縫線より、0.2
〜2mm程度小さ目のテーブル板を同パターンと相
似形に作成し、このミシン目に於ける接続が、常
にミシン方向にいく様、X.Y.Θ軸別に動作を分析
し、入力プログラムを作成する。この分析作業は
あらかじめプログラムとして別作業で行うか、又
は対称とする縫製パターンを縫製中に電気的に読
みとりXYΘ軸別の動きに分析し、これをコンピ
ユーターによりコントロールする方法も行うこと
ができる。この場合一定形を多数枚縫製するより
も、一枚一枚異るパターンを縫製する場合に、適
合するものである。各駆動体の1ピツチは更に、
要求されるスピード及び正確度に応じて、数パル
スから数百パルスに分離され、プログラムは、コ
ントロールコンピユーター又はコントロールユニ
ツト11により信号が発せられ、パルス信号が
夫々駆動体に送られ、対象とするパターンの縫い
目を形成する様に、テーブルがXY軸及び回転運
動を行うものである。1ピツチの移動の行われる
タイミングは、針が上がり一番頂点にきた時に、
1ピツチ分移動するか又は針が布から離れて、上
がり始める時点から再びおりて布にささる寸前迄
の間に移動し、針が布にささり再びぬける迄の間
は、移動が一時停止するという動きとなる。従つ
てミシン針が布地にささつている間は移動を停止
している為、ミシン針の動きと完全に同調できる
ものである。又本発明は、ミシンの送り送装を併
用できるものであるから、前述の完全な同期化の
為、ゴーストツプモーシヨンとなり、モーターの
出力が上がりにくく、スピードが上げらない場
合、ゴーストツプモーシヨンでなく完全に停止せ
ずとも、なめらかな継続した移動運動にて布を送
り込むことも、布地の風合によつて可能である特
徴がある。この場合、本発明では必ず布はミシン
進行方向に送られる為、万一タイミングがずれ、
ミシン針が完全にぬける前に布地が移動始め、針
が多少後ろへまがつたとしても、上糸のループは
完全に形成できる為、目とび等発生することがな
いことも特徴である。プログラム方式でパターン
が変更する場合、そのパターンのほぼ同形のテー
ブル板を作成し、コントロールコンピユータのプ
ログラムを変更することにより、簡単にパターン
の変更に応じられる。コンピユーター又はコント
ロールユニツト11は、単にテーブル板の移動を
意図する縫いパターンを形成する様に、コントロ
ールするのみでなく、直線を速く、カーブをゆつ
くり動く指示、又何針目で一時停止し、何針逆も
どりする、同じ位置を何度も縫う等縫い方のコン
トロール、及び押し金の上げ下げ、送り歯の作
動、ひとつのパターン縫製を終了後にテーブル板
を定位置に戻す作動、縫い終つた後の上下の糸を
切る装置の作動等のオンオフ、のコントロールが
できるもので、マークや刺繍縫も可能である。布
位置確認センサー、テレビカメラセンサー、糸切
れセンサー、糸のテンシヨンセンサーと接続し、
糸が切れたり糸のテンシヨンが大きく変動した場
合、状況を判断し停止し、不良品として取り除く
か、戻つて縫い直すか判断機能をもたせ、自動化
できるものである。又布を一枚一枚テーブル上に
正しく送り込む、フイーダー装置、縫い上つたも
のを次の工程へ送る装置と、連続してコントロー
ルユニツト11で管理することにより、完全に無
人自動化が計れるものである。本発明は上述の構
成からなり、上述に指摘した以外に下記の特徴も
あげることができる。
従来二本針ミシンでカーブを縫う場合、外側
のカーブがひきつけられるが、ミシンの送り機
構をストツプさせ、本送り装置のみで布の移動
を行う場合、回転運動で送られる為、二本針の
外側が多く内側が少なく、いわゆる小片のパイ
状に布地が送られ、従つて外側は荒く、内側は
通常の目に縫える為、従来の欠点である外側の
糸がひきつけられることはなく、布が波打ちせ
ずきれいに縫えること。
ゆるいカーブや直線の多いパターンは、ミシ
ンと縫い速度を一致させ、ゴーストツプモーシ
ヨンでなくとも、なめらかな継続した移動で縫
うことができ、高速な縫製ができること。
パターンのプログラムによつて完全に同一の
縫い方、及び縫い目のパターンを、認意の枚数
を容易に縫製でき、品質が飛躍的に安定する。
光電管による位置確認センサー、糸切れセン
サー、テンシヨンセンサー形状確認センサー、
厚さや重さ確認センサー等を接続することによ
り、ミシンの縫い状況、布の位置等の情報か
ら、もどし縫い又は停止し、不良品として取り
除くという判断作業が正確に行われ、作動に比
べ不良の発生率を格段に下げることができる同
時に、完全な自動化も計れる。
ボビンの自動交換装置と接続することによ
り、ボビンを取りかえる為、人手を介していた
ことがなくなり、夜間でも魅人で縫製できる。
新しい布の供給は、テーブル上り置くという
極めて単純な作業の為、自動的に一枚毎に布を
供給する装置が容易に作成でき、縫製完了した
ものを次工程へ運ぶ装置と、併用して完全無人
自動化が計れるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図 曲体布地移動分析図、第2図 移動地
点説明図、第3図 XY軸方式運動説明図、第4
図 本案構成正面図、第5図 XY軸方式構成平
面図a正面図b、第6図 a布地押え型枠部分断
面図(XY軸方式)、第7図 本発明布地押え方
式断面図、第8図 吸引式固定台断面構成図、第
9図 Θ軸移動説明図 1……X軸駆動体、2……Y軸駆動体、3……
Θ軸駆動体、4……吸引式固定台、5……テーブ
ル板、6……ミシン針、7……ミシン本体、8…
…ミシンモーター、9……ミシンテーブル、10
……ミシン脚、11……コントロールユニツト、
12……XY軸枠、13……布地押え型枠、14
……布地、15……布地押え型枠ロツク装置、1
6……押えフイルム、17……針穴、18……押
え金、19……送り歯、20……ポケツト布、2
1……ミシン目、22……磁力固定部、23……
吸引孔、24……パイプ、I:ミシン進行方向、
E:Y軸運動方向、F:X軸運動方向、O:Θ回
転軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 意図する縫製パターンの縫い目によつて形成
    される、縫い目線の形状とほぼ同一か、ごくわず
    かに小さい相似形の平面形状を成すテーブル板
    を、ミシンの針の脇に、当該ミシンのテーブルと
    ほぼ同一平面と成るよう設け、このテーブル板が
    同一平面上でX軸運動、Y軸運動及び回転運動の
    三様の異なる運動を行うための駆動体を当該テー
    ブル板に連結し、上記ミシンの送り歯と押え金で
    布地を送り出すミシンの縫製進行方向に対し、常
    に上記縫製パターンの各縫い目点における接線が
    同一方向に一致するように、上記テーブル板を移
    動運動させ、かつミシンの針の運動ピツチと前述
    の移動運動とが同調又は同期して移動するよう上
    記駆動体を制御するコンピユータを設けたことを
    特徴とする、布地送り装置。
JP22765382A 1982-12-28 1982-12-28 布地送り装置 Granted JPS59120195A (ja)

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