JP2001212389A - 生地のコーナー自動縫製方法とその装置 - Google Patents

生地のコーナー自動縫製方法とその装置

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JP2001212389A
JP2001212389A JP2000027904A JP2000027904A JP2001212389A JP 2001212389 A JP2001212389 A JP 2001212389A JP 2000027904 A JP2000027904 A JP 2000027904A JP 2000027904 A JP2000027904 A JP 2000027904A JP 2001212389 A JP2001212389 A JP 2001212389A
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Japan
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sewing machine
fabric
presser
sewing
needle
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JP2000027904A
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Yoshikazu Osada
美和 長田
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KYUSHU MIC KK
Original Assignee
KYUSHU MIC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生地のコーナー部を手作業による生地旋回操作
の必要なく自動的に、しかも縫い目ピッチのムラなく縫
製できるようにする。 【解決手段】本縫い2本針ミシン(A)の自動運転を電
磁ソレノイド(20)の作動によって、左針(13)が
上昇し且つ右針(14)が下降する状態のもとに繰返し
一旦停止させ、その停止中にミシン押え(15)を上昇
させる一方、生地押え(31)を下降させて、生地
(M)をその生地押え旋回アーム(29)の駆動により
断続的に方向変換し、その方向変換完了のたび毎に右針
を自動運転することにより、生地のアウトコーナー部を
順次縫製すると共に、その縫製過程において電磁ソレノ
イドの作動を間歇的に解除して、上記右針と同期した設
定位置を下降する左針により、生地のインコーナー部を
間引き状態に縫製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衣服の衿やカフス、
フラップ、ポケットなど(本明細書中「生地」と総称す
る。)を対象として、その生地のコーナー部を手作業に
よる生地旋回操作の必要なく自動的に、しかも縫い目ピ
ッチのムラなく縫製する方法と、そのための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記生地のコーナー部にほぼ平行な2列
の縫い目(ダブルステッチ)を形成する方法としては、
本縫い2本針ミシンを用いて、その生地のエッジをガイ
ド定規に当て乍ら縫製する方法と、片針停止機構付きの
本縫い2本針ミシンを用い、やはり生地のエッジをガイ
ド定規に当てて、そのコーナー部では左針の停止操作を
行ない乍ら縫製する方法との2種が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の方法
では1回の縫製によって上記ダブルステッチを形成でき
るため、生産性に優れる反面、そのダブルステッチとし
ての縫い目が図25、26のように、コーナー部(z)
のインコーナー部ではストレート部(x)(y)よりも
細かい目詰まり状態となり、アウトコーナー部では逆に
ストレート部(x)(y)よりも荒い粗雑な状態となっ
て、そのコーナー部(z)での極度に大きなピッチ差を
生ずる結果、高級さが要求される生地(M)について
は、到底適用することができない。
【0004】他方、後者の方法は生地(M)のコーナー
部(z)で左針の駆動を停止し、右針を基準として縫製
する方法であるため、上記ピッチ差を小さくできる利点
があるが、そのコーナー部(z)での左針停止操作と生
地の方向変換(旋回)操作とを、作業者の手作業として
行なう必要があるため、生産性の低下を余儀なくされる
ほか、その操作に高度の手技と豊富な経験を有する作業
者でなければ、縫い目のピッチムラを無くすことが困難
であり、依然として高級な縫製状態を得ることができな
い。
【0005】そして、このような問題は本縫い1本針ミ
シンを用いて、生地のコーナー部にシングルステッチを
形成する場合にも、全く同様に発生すると言える。上記
生地の方向変換(旋回)操作をあくまでも作業者の手作
業として行なっているからである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために生地のコーナー自動
縫製方法として、第1に片針停止機構付きの本縫い2本
針ミシンに昇降作動可能なミシン押えと左針駆動停止用
電磁ソレノイド、ミシンテーブルに対する昇降作動可能
な生地押えの旋回アーム並びにその生地押え旋回アーム
駆動用パルスモーターを装備させて、そのミシンにより
生地のコーナー部へダブルステッチとしての縫製を行な
うに当り、
【0007】上記ミシンの自動運転を電磁ソレノイドの
作動によって、その生地のインコーナー部縫製用左針が
上昇し、同じく生地のアウトコーナー部縫製用右針が下
降する状態のもとに繰り返し一旦停止させ、
【0008】その一旦停止中に、上記ミシン押えを上昇
作動させる一方、上記生地押えを下降作動させると共
に、その生地押えの旋回アームを上記パルスモーターに
より予じめの設定角度だけ断続的に旋回させて、上記生
地をミシンテーブルに押え付け乍ら順次自動的に方向変
換し、
【0009】その生地の方向変換が完了するたび毎に、
上記ミシン押えを逆に下降作動させる一方、上記生地押
えを上昇作動させて、ミシンの右針を予じめの設定運針
数づつ自動運転することにより、生地のアウトコーナー
部を順次縫製すると共に、
【0010】その右針によるアウトコーナー部の全体的
な縫製過程において、上記電磁ソレノイドの作動を間歇
的に解除し、その右針と同期した予じめの設定位置を下
降するミシンの左針により、生地のインコーナー部を目
詰まりなく縫製することを特徴とし、
【0011】第2に、本縫い1本針ミシンに昇降作動可
能なミシン押えとミシンテーブルに対する昇降作動可能
な生地押えの旋回アーム並びにその生地押え旋回アーム
駆動用パルスモーターを装備させて、そのミシンにより
生地のコーナー部へシングルステッチとしての縫製を行
なうに当り、
【0012】上記ミシンの自動運転をその縫い針が下降
する状態のもとに繰り返し一旦停止させ、
【0013】その一旦停止中に、上記ミシン押えを上昇
作動させる一方、上記生地押えを下降作動させると共
に、その生地押えの旋回アームを上記パルスモーターに
より予じめの設定角度だけ断続的に旋回させて、生地を
ミシンテーブルに押え付け乍ら順次自動的に方向変換
し、
【0014】その生地の方向変換が完了するたび毎に、
上記ミシン押えを逆に下降作動させる一方、上記生地押
えを上昇作動させて、ミシンの縫い針を予じめの設定運
針数づつ自動運転することを特徴とする。
【0015】又、上記第1発明の実施に用いるコーナー
自動縫製装置として、予じめの設定運針数づつ自動運転
される片針停止機構付き本縫い2本針ミシンと、
【0016】そのミシンの一旦停止するたび毎にミシン
押えを上昇作動させるべく、ミシンテーブルの下部に設
置されたミシン押え上げ用エヤーシリンダーと、
【0017】上記ミシンの本体に取り付けられた左針駆
動停止用電磁ソレノイドと、
【0018】同じくミシン本体へ垂直軸線廻りの旋回自
在に軸支された生地押え旋回アームと、
【0019】その旋回アームを予じめの設定角度だけ旋
回させるべく、やはりミシン本体に取り付けられた旋回
アーム駆動用パルスモーターと、
【0020】上記旋回アームがミシンテーブルの表面に
向かって張り出す先端部へ、生地押え昇降用エヤーシリ
ンダーを介して昇降作動自在に取り付けられた生地押え
と、
【0021】その生地押え昇降用エヤーシリンダーに付
属設置された生地押え下降位置検知用オートスイッチと
から成り、
【0022】上記ミシンにより生地のコーナー部へダブ
ルステッチとしての縫製を行なう際、そのミシンの自動
運転を上記電磁ソレノイドの作動によって、左針が上昇
し且つ右針が下降する状態のもとに繰り返し一旦停止さ
せ、
【0023】その一旦停止中に、上記ミシン押えをミシ
ン押え上げ用エヤーシリンダーにより上昇作動させる一
方、上記生地押えを生地押え昇降用エヤーシリンダーに
より下降作動させると共に、その生地押え旋回アームを
上記パルスモーターにより予じめの設定角度だけ断続的
に旋回させて、上記生地をミシンテーブルに押え付け乍
ら順次自動的に方向変換し、
【0024】その生地の方向変換が完了するたび毎に、
上記ミシン押えを下降作動させる一方、上記生地押えを
上昇作動させて、ミシンの右針を予じめの設定運針数づ
つ自動運転することにより、生地のアウトコーナー部を
順次縫製すると共に、
【0025】その右針によるアウトコーナー部の全体的
な縫製中、上記電磁ソレノイドの作動を予じめ設定され
た停止位置での間歇的に解除し、その残る右針と同期し
た停止位置を下降するミシンの左針により、生地のイン
コーナー部を目詰まり無く縫製するように構成したこと
を特徴とし、
【0026】更に、上記第2発明の実施に用いるコーナ
ー自動縫製装置として、予じめの設定運針数づつ自動運
転される本縫い1本針ミシンと、
【0027】そのミシンの一旦停止するたび毎にミシン
押えを上昇作動させるべく、ミシンテーブルの下部に設
置されたミシン押え上げ用エヤーシリンダーと、
【0028】上記ミシンの本体へ垂直軸線廻りの旋回自
在に軸支された生地押え旋回アームと、
【0029】その旋回アームを予じめの設定角度だけ旋
回させるべく、同じくミシン本体に取り付けられた旋回
アーム駆動用パルスモーターと、
【0030】上記旋回アームがミシンテーブルの表面に
向かって張り出す先端部へ、生地押え昇降用エヤーシリ
ンダーを介して昇降作動自在に取り付けられた生地押え
と、
【0031】その生地押え昇降用エヤーシリンダーに付
属設置された生地押え下降位置検知用オートスイッチと
から成り、
【0032】上記ミシンにより生地のコーナー部へシン
グルステッチとしての縫製を行なう際、そのミシンの自
動運転を縫い針が下降する状態のもとに繰り返し一旦停
止させ、
【0033】その一旦停止中に、上記ミシン押えをミシ
ン押え上げ用エヤーシリンダーにより上昇作動させる一
方、上記生地押えを生地押え昇降用エヤーシリンダーに
より下降作動させると共に、その生地押え旋回アームを
上記パルスモーターにより予じめの設定角度だけ断続的
に旋回させて、上記生地をミシンテーブルに押え付け乍
ら順次自動的に方向変換し、
【0034】その生地の方向変換が完了するたび毎に、
上記ミシン押えを下降作動させる一方、上記生地押えを
上昇作動させて、ミシンの縫い針を予じめの設定運針数
づつ自動運転するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、図1〜3はその本発明に係るコーナー自
動縫製装置の概略全体を示しており、(A)は片針停止
機構(図示省略)を備えた本縫い2本針ミシンである
が、それ自体としては例えば2本針自動角縫いミシンと
して公知と言える。(10)はそのミシン本体、(1
1)(12)はミシン本体(10)のヘッド部に支持さ
れた針棒の左右一対であって、これから並列的に垂下す
る左針(13)と右針(14)とが、上記ミシン本体
(10)によって昇降されることは言うまでもない。
【0036】(15)はミシン本体(10)に付属する
ミシン押え、(16)はそのミシン押え上げ用エヤーシ
リンダーであって、ミシンテーブル(T)の下部に設置
されており、これによるミシン押え(15)の下降信号
を受けて、ミシン(A)の駆動モーター(図示省略)が
回転し始める。(17)はそのミシンテーブル(T)に
露出された押ボタン式のスタートスイッチであり、これ
を押せば上記ミシン押え上げ用エヤーシリンダー(1
6)が下降し始める。(18)はミシンベッド上に固定
された生地エッジガイドである。
【0037】特に、その生地エッジガイド(18)は金
属製の下板(18a)と、透明な合成樹脂製の上板(1
8b)とから積層一体化されており、しかもその上板
(18b)の先端部が下板(18a)との関係上、図
1、3のような上向きに張り出し弯曲されることによっ
て、ここからミシン押え(15)の下部を通過しつつ、
下板(18a)への押し当て状態に挿入セットした生地
(M)を、上方から確実に透光検知できるようになって
いる。
【0038】(19)はその挿入セットされた生地
(M)の端部を検知する生地端検知センサーであって、
透過型などの光電スイッチから成り、上記ミシン(A)
の駆動モーターがこれからの検知信号を受けた時には、
操作パネル(図示省略)による予じめの設定運針数だけ
回転することとなる。(20)はミシン本体(10)の
ヘッド部に設置された左針駆動停止用の電磁ソレノイド
であり、左針(13)の針棒(11)を上昇状態に停止
させる。
【0039】又、(21)は上記ミシン本体(10)か
ら一体的に垂立されたモーター取付ベース、(22)は
その取付ベース(21)へ竪型として架設された生地旋
回アーム駆動用パルスモーターであり、操作パネル上で
の予じめ設定された角度だけ回転するようになってい
る。(23)はそのモーター出力軸(24)の上端部に
嵌め付け一体化された径小な出力スプロケットを示して
いる。
【0040】(25)は上記モーター出力軸(24)と
の平行な垂立状態として、そのモーター取付ベース(2
1)から一体的に張り出す水平な支持ステー(26)
へ、回転自在に軸受けされた伝動軸であり、その伝動軸
(25)の上端部に嵌め付け一体化された径大な伝動ス
プロケット(27)と、上記出力スプロケット(23)
との相互間には無端なタイミングベルト(28)が捲き
掛けられている。
【0041】更に、(29)は同じく伝動軸(25)の
下端部からミシンテーブル(T)の表面に向かって、そ
の伝動軸(25)と一体回動するように張り出し延長さ
れた一定長さの生地旋回アームであり、その先端部には
生地押え昇降用のエヤーシリンダー(30)が垂立状態
に取り付けられている。
【0042】つまり、その生地押え昇降用エヤーシリン
ダー(30)を備えた生地旋回アーム(29)が、上記
パルスモーター(22)によって伝動軸(25)の垂直
軸線廻りに、予じめの設定角度だけ旋回駆動されるよう
になっているのである。その生地旋回アーム(29)の
旋回支点となる伝動軸(25)の垂直軸線は、上記ミシ
ン(A)の右針(14)と同一線上に対応合致してい
る。
【0043】(31)は上記エヤーシリンダー(30)
により昇降される生地押えであって、生地(M)を傷付
けないクッションゴムやスポンジなどの弾性盤から成
り、その金属板製のホルダー(32)が上記エヤーシリ
ンダー(30)のピストンロッド(33)に取り付け固
定されている。
【0044】その場合、生地旋回アーム(29)の生地
押え昇降用エヤーシリンダー(30)は上記ミシン押え
上げ用エヤーシリンダー(16)と連動しており、その
ミシン押え上げ用エヤーシリンダー(16)の昇降に応
じて、生地押え昇降用エヤーシリンダー(30)が逆方
向へ昇降するようになっている。
【0045】(34)は上記生地押え昇降用エヤーシリ
ンダー(30)に付属設置された下降位置検知用のオー
トスイッチであり、これからの検知信号を受けた上記パ
ルスモーター(22)が、その予じめの設定角度だけ回
転することになる。
【0046】本発明に係る生地(M)のコーナー自動縫
製装置はその物理的な構成上、公知の片針停止機構付き
本縫い2本針ミシン(A)に対して上記ミシン押え上げ
用エヤーシリンダー(16)やスタートスイッチ(1
7)、生地エッジガイド(18)、生地端検知センサー
(19)、左針駆動停止用電磁ソレノイド(20)、生
地旋回アーム(29)、その旋回アーム駆動用パルスモ
ーター(22)、生地押え(31)、その生地押え昇降
用エヤーシリンダー(30)並びに生地押え(31)の
下降位置検知用オートスイッチ(34)を追加装備させ
ることにより、全体的な生地(M)のコーナー自動縫製
装置としてユニット化した点に特徴を有し、その生地
(M)の縫製作用を図4〜17に基いて詳述すると、次
の通りである。
【0047】即ち、図4、5は生地(M)に対するダブ
ルステッチとしての縫製仕上がり状態を示す平面図とそ
のコーナー部(z)の拡大図、又図6、7は同じく縫製
作用を示すタイムチヤートとフローチヤート、更に図8
〜17は上記装置の平面と正面とが対応する1組づつと
して縫製工程順序を示す説明図であり、その生地(M)
につきダブルステッチとしての縫製を行なうに際して
は、当初作業者が生地(M)を図8のようにミシン押え
(15)の下部へ通過させる如く、その生地エッジガイ
ド(18)への押し当て状態に挿入セットして、ミシン
テーブル(T)上のスタートスイッチ(17)を押す。
【0048】そうすれば、ミシン押え上げ用エヤーシリ
ンダー(16)の作動によりミシン押え(15)が下降
し、本縫い2本針ミシン(A)の駆動モーターが回転し
始める。そのミシン(A)の自動運転に連れて、生地
(M)の先行するストレート部(x)には図9、10か
ら示唆される通り、連続的に運針する2本針(13)
(14)でのダブルステッチが形成されることとなる。
(F)は生地(M)の送り方向を示している。
【0049】その左針(13)により生地(M)のイン
コースが、右針(14)により同じく生地(M)のアウ
トコースが図4のように、相互の均等な一定ピッチ
(L)として自動的に縫製されるわけである。その縫い
目ピッチ(1針分の運針量)(L)は、例えば約2mm
である。
【0050】やがて、生地(M)の端部がその生地端検
知センサー(19)により検知されると、図4の符号
(S)で示す生地端検知位置から生地(M)のコーナー
部(z)に到達するまでの間、ミシン(A)は予じめ設
定された運針数だけ自動運転を行ない、その2本針(1
3)(14)の昇降運針によって図10から明白な通
り、生地(M)のストレート部(x)に引き続くダブル
ステッチが形成される。そのミシン(A)の運針数は生
地(M)の大きさや形状などを考慮して、これとの関係
から適当に設定することができる。
【0051】そして、上記設定運針数に到達するや、ミ
シン(A)の駆動モーターは回転を停止することになる
が、その図4、5に示したミシン(A)の駆動停止位置
(P2)よりも、1針分だけ手前位置(P1)において
左針駆動停止用電磁ソレノイド(20)が作動し、その
電磁ソレノイド(20)によりミシン(A)の駆動停止
位置(P2)では、ミシン(A)が図11のような左針
(13)の上昇(針上)状態並びに右針(14)の下降
(針下)状態として停止するようになっている。但し、
その電磁ソレノイド(20)を働かせる位置は、上記設
定運針数の1針手前位置(P1)に限らず、その1針以
上の手前位置に変更設定することができる。
【0052】上記停止位置(P2)においてミシン
(A)の駆動が一旦停止した後、ミシン押え(15)が
そのミシン押え上げ用エヤーシリンダー(16)の作動
により上昇すると同時に、生地旋回アーム(29)に付
属している生地押え昇降用エヤーシリンダー(30)が
下降して、その生地押え(31)により生地(M)をミ
シンテーブル(T)に押え付ける。
【0053】その生地押え(31)の下降位置は下降位
置検知用オートスイッチ(34)によって検知され、こ
れからの検知信号を受けた生地旋回アーム駆動用パルス
モーター(22)が、図11から図12のように予じめ
設定された角度(α)だけ回転して、その生地旋回アー
ム(29)を第1次的に旋回させることとなり、生地
(M)の送り方向(F)が変換される。(R1)はその
第1次的な旋回方向(反時計方向)を示している。
【0054】つまり、ミシン(A)の駆動が左針(1
3)の上昇状態並びに右針(14)の下降状態として一
旦停止している間に、生地(M)をその生地旋回アーム
(29)により予じめの設定角度(α)だけ旋回させる
わけであり、上記パルスモーター(22)の回転完了後
には生地押え昇降用エヤーシリンダー(30)が上昇す
る一方、上記ミシン押え(15)がそのエヤーシリンダ
ー(16)によって下降される。
【0055】そして、上記左針駆動停止用電磁ソレノイ
ド(20)の作動による左針(13)の停止状態が解除
されると、ミシン(A)の駆動モーターは1針分だけ回
転し、その2本針(13)(14)が図12のように生
地(M)のインコーナー部とアウトコーナー部を下降す
るため、図4、5の符号(P2)位置から(P3)位置
への縫製が行なわれることになる。
【0056】次いで、上記電磁ソレノイド(20)が再
び作動して、左針(13)を上昇状態に停止させた後、
ミシン(A)は1針分だけ回転駆動され、残る右針(1
4)が図13のように下降して、生地(M)のアウトコ
ーナー部のみを図4、5に示す(P3)位置から(P
4)位置へと縫製する。
【0057】その後、ミシン(A)の駆動がやはり左針
(13)の上昇状態並びに右針(14)の下降状態とし
て一旦停止している間に、上記ミシン押え(15)が上
昇作動される一方、生地旋回アーム(29)の生地押え
昇降用エヤーシリンダー(30)が下降されて、その生
地押え(31)により再度生地(M)を押え付け、これ
の下降位置が上記オートスイッチ(34)によって検知
されると、やはりその検知信号を受けた上記パルスモー
ター(22)が、図13から図14のように予じめの設
定角度(β)だけ回転して、その生地旋回アーム(2
9)を図示矢印(R2)の方向へ第2次的に旋回させる
ことにより、生地(M)の送り方向(F)を引き続き変
換することとなる。
【0058】そのパルスモーター(22)の回転完了
後、上記生地押え(31)が上昇作動されると同時に、
ミシン押え(15)が下降作動され、その状態において
ミシン(A)は1針分だけ回転駆動されるのであり、右
針(14)が図14のように下降して、生地(M)のア
ウトコーナー部のみを図4、5に示す(P4)位置から
(P5)位置へと縫製する。その際、上記電磁ソレノイ
ド(20)は依然として作動中にあり、未だ解除されて
いないため、ミシン本体(10)の左針(13)は上昇
状態に停止している。
【0059】更に、ミシン(A)の駆動が左針(13)
の上昇状態並びに右針(14)の下降状態として一旦停
止している間に、上記ミシン押え(15)が再度上昇作
動される一方、生地押え(31)が下降作動されて、こ
れにより生地(M)をミシンテーブル(T)に押え付け
ると共に、その下降位置を検知した上記オートスイッチ
(34)からの出力信号により、生地旋回アーム駆動用
パルスモーター(22)が引き続き図14から図15の
ように、予じめの設定角度(γ)だけ回転して、その生
地旋回アーム(29)を図示矢印(R3)の方向へ第3
次的に旋回させ、生地(M)の方向変換を行なう。
【0060】そのパルスモーター(22)の回転完了後
には、やはり生地押え(31)が上昇作動されると同時
に、ミシン押え(15)が下降作動されることになり、
先にミシン本体(10)の左針(13)を上昇状態に停
止させていた上記電磁ソレノイド(20)の作動が解除
されるや、ミシン(A)は1針分だけ回転駆動され、そ
の2本針(13)(14)が図15のように生地(M)
のインコーナー部とアウトコーナー部を下降するため、
図4、5の符号(P5)位置から(P6)位置への縫製
が行なわれることになる。
【0061】又、上記電磁ソレノイド(20)が再度作
動して、左針(13)を上昇状態に停止させた後、ミシ
ン(A)は引き続き1針分だけ回転駆動され、右針(1
4)が図16のように下降して、生地(M)のアウトコ
ーナー部のみを図4、5に示す(P6)位置から(P
7)位置へと縫製する。
【0062】そのミシン(A)の駆動がやはり左針(1
3)の上昇状態並びに右針(14)の下降状態として一
旦停止している間に、上記ミシン押え(15)が上昇作
動される一方、生地押え(31)が下降作動されて、生
地(M)をミシンテーブル(T)に押え付けると共に、
その下降位置が上記オートスイッチ(34)により検知
されるや、引き続き生地旋回アーム駆動用パルスモータ
ー(22)は生地(M)を、その生地エッジガイド(1
8)に押し当たるまでの所定角度(δ)だけ、図16か
ら図17のように回転することとなり、その生地旋回ア
ーム(29)を図示矢印(R4)の方向へ第4次的に旋
回させて、生地(M)を図8に示した当初の挿入セット
状態から、約90度の交叉角度(θ)に方向変換させる
のである。
【0063】そして、そのパルスモーター(22)の回
転完了後には、再度ミシン押え(15)が下降作動され
る一方、生地押え(31)が上昇作動され、その状態に
おいてミシン(A)の自動運転が再開されるのであり、
その2本針(13)(14)の昇降運針によって、図4
のような生地(M)における先行のストレート部(x)
と一定の交叉角度(θ)を保つ後行のストレート部
(y)に、引き続きダブルステッチとしての縫製が行な
われることになる。
【0064】以上のようなダブルステッチとしての縫製
仕上がり状態は図4、5に示す通りであり、特に生地
(M)のコーナー部(z)ではそのアウトコーナー部に
おける(P2)位置から(P7)位置までの6個所に右
針(14)が下降し、その運針軌跡が生地(M)の自動
旋回作用による全体的な円弧形態として、しかも生地
(M)のストレート部(x)(y)とほぼ均一な1針分
づつの縫い目ピッチ(L)を保つことになる一方、その
アウトコーナー部が上記6個所を経由して自動縫製され
る間に、生地(M)のインコーナー部では左針(13)
の間歇的な上昇停止作用により、その左針(13)が
(P3)位置と(P6)位置との2個所を下降するに過
ぎない。
【0065】その結果、生地(M)のコーナー部(z)
に形成されるダブルステッチの縫い目として、そのイン
コーナー部での細かい目詰まり状態やアウトコーナー部
での逆に荒い粗雑な状態が発生せず、生地(M)の方向
変換(旋回)を作業者の手作業により行なう必要もな
く、自づと縫い目ピッチにムラのない高級な縫製状態を
得られるのである。
【0066】要するに、図6のタイムチヤートと図7の
フローチヤートから明白な通り、生地(M)のコーナー
部(z)を縫製する過程において、左針駆動停止用電磁
ソレノイド(20)の作動により、インコーナー部では
ミシン(A)の左針(13)が上昇状態に停止されて、
ミシン押え(15)が上昇すると同時に生地押え昇降用
エヤーシリンダー(30)は下降し、その下降位置検知
用オートスイッチ(34)からの検知信号を受けたパル
スモーター(22)により、生地旋回アーム(29)が
予じめの設定角度(α)(β)(γ)(δ)だけ断続的
に回転して、生地押え(31)により生地(M)をミシ
ンテーブル(T)に押え付け乍ら順次方向変換する。そ
の生地(M)の方向変換中、アウトコーナー部ではミシ
ン(A)の右針(14)が下降状態に停止保持されてい
る。
【0067】上記パルスモーター(22)から生地方向
変換の完了信号を受ける毎に、上記ミシン押え(15)
が下降する一方、生地押え昇降用エヤーシリンダー(3
0)は上昇し、そのミシン押え(15)の下降出力信号
を受けたミシン(A)の右針(14)のみが予じめの設
定運針数だけ自動運転され、生地(M)のアウトコーナ
ー部を順次図4、5のように縫製する。又、その自動運
転によるアウトコーナー部の全体的な縫製過程におい
て、上記電磁ソレノイド(20)の作動が間歇的に解除
され、その右針(14)と同期して下降するミシン
(A)の左針(13)により、生地(M)のインコーナ
ー部を目詰まり無く縫製するようになっている。
【0068】その場合、図示の実施形態では左針(1
3)を、自動運転中にある(P3)位置と(P6)位置
での右針(14)と同期させて、生地(M)のインコー
ナー部を目詰まりの無い所謂間引き状態に縫製するよう
になっているが、その左針(13)を自動運転中にある
何針目の右針(14)と同期させて、そのインコーナー
部を間歇的に縫製するかは、上記交叉角度(θ)の大小
や縫い目ピッチ(L)などとの関係を考慮して、予じめ
適当に設定することができ、又コーナー部(z)の縫製
上ミシン(A)の一旦駆動停止中に、生地(M)を合計
4回旋回させているが、その旋回の回数も同様に適宜加
減することができる。
【0069】図示実施形態の生地(M)では、そのコー
ナー部(z)が先行ストレート部(x)と後行ストレー
ト部(y)との約90度だけ交叉した角度(θ)を保つ
円弧形態にあるが、その交叉角度(θ)の90度よりも
小さな鋭角や大きな鈍角を保つ生地(M)のコーナー部
(z)についても、本発明を適用実施することができ、
その縫い目ピッチにムラのない高級な縫製状態を得られ
ることは言うまでもない。
【0070】更に、図1〜17は片針停止機構付きの本
縫い2本針ミシン(A)を用いて、生地(M)のコーナ
ー部(z)へダブルステッチとしての縫製を行なう実施
形態に係るが、その本縫い2本針ミシン(A)に代る図
18〜20のような本縫い1本針ミシン(B)を使用し
て、同じく生地(M)のコーナー部(z)にシングルス
テッチとしての縫製を行なうことも可能であり、その場
合にはミシン(B)に上記左針(13)が無く、従って
その左針駆動停止用電磁ソレノイド(20)の設置を省
略すれば良い。その他のコーナー自動縫製装置としての
物理的な構成は、図1〜3のそれと実質的に同一であ
る。
【0071】図21、22は図4、5と対応するシング
ルステッチとしての縫製仕上がり状態を示す平面図とそ
のコーナー部(z)の拡大図、又図23、24は図6、
7と対応するシングルステッチとしての縫製作用を示す
タイムチヤートとフローチヤートであるが、これらから
明白な通り、その本縫い1本針ミシン(B)の縫い針
(14)によるシングルステッチとしての縫製作用であ
っても、上記片針停止機構付き本縫い2本針ミシン
(A)によるダブルステッチとしてのそれに準じて、生
地(M)のコーナー部(z)をストレート部(x)
(y)とのほぼ均一な縫い目ピッチ(L)に整然と自動
縫製することができ、やはり高級な仕上がり状態を得ら
れることになる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、特許請求の範囲・請求項
1に記載された生地(M)のコーナー自動縫製方法で
は、片針停止機構付きの本縫い2本針ミシン(A)に昇
降作動可能なミシン押え(15)と左針駆動停止用電磁
ソレノイド(20)、ミシンテーブル(T)に対する昇
降作動可能な生地押え(31)の旋回アーム(29)並
びにその生地押え旋回アーム駆動用パルスモーター(2
2)を装備させて、そのミシン(A)により生地(M)
のコーナー部(z)へダブルステッチとしての縫製を行
なうに当り、
【0073】上記ミシン(A)の自動運転を電磁ソレノ
イド(20)の作動によって、その生地(M)のインコ
ーナー部縫製用左針(13)が上昇し、同じく生地
(M)のアウトコーナー部縫製用右針(14)が下降す
る状態のもとに繰り返し一旦停止させ、
【0074】その一旦停止中に、上記ミシン押え(1
5)を上昇作動させる一方、上記生地押え(31)を下
降作動させると共に、その生地押え(31)の旋回アー
ム(29)を上記パルスモーター(22)により予じめ
の設定角度(α)(β)(γ)(δ)だけ断続的に旋回
させて、上記生地(M)をミシンテーブル(T)に押え
付け乍ら順次自動的に方向変換し、
【0075】その生地(M)の方向変換が完了するたび
毎に、上記ミシン押え(15)を逆に下降作動させる一
方、上記生地押え(31)を上昇作動させて、ミシン
(A)の右針(14)を予じめの設定運針数づつ自動運
転することにより、生地(M)のアウトコーナー部を順
次縫製すると共に、
【0076】その右針(14)によるアウトコーナー部
の全体的な縫製過程において、上記電磁ソレノイド(2
0)の作動を間歇的に解除し、その右針(14)と同期
した予じめの設定位置(P3)(P6)を下降するミシ
ン(A)の左針(13)により、生地(M)のインコー
ナー部を目詰まり無く縫製するようになっているため、
冒頭に述べた従来技術の課題を完全に解決できる効果が
ある。
【0077】即ち、上記構成によれば、そのダブルステ
ッチとしての縫製仕上がり状態を示した図4、5から明
白な通り、生地(M)のアウトコーナー部が片針停止機
構付き本縫い2本針ミシン(A)の右針(14)によっ
て、その(P2)位置から(P7)位置まで一定の縫い
目ピッチ(L)を保ちつつ縫製される間に、同じく生地
(M)のインコーナー部が上記右針(14)と間歇的に
同期した予じめの設定位置(P3)(P6)を下降する
ミシン(A)の左針(13)により、目詰まりの無い所
謂間引き状態に縫製されるため、縫い目ピッチにムラの
ない高級な縫製状態を得られるのであり、しかも生地
(M)の方向変換(旋回)を作業者の手作業によって行
なう必要がないので、作業性にも著しく優れる。
【0078】その場合、特に請求項2の構成を採用する
ならば、生地(M)のストレート部(x)(y)も含む
全体として、ますます高級な縫製状態を確保できる効果
がある。
【0079】そして、上記効果は請求項4、5のコーナ
ー自動縫製方法によっても、実質上同等に達成され、シ
ングルステッチとしての高級な縫製状態を得ることがで
きる。蓋し、生地(M)を生地押え(31)によってミ
シンテーブル(T)へ押え付け乍ら、生地旋回アーム
(29)とその駆動用パルスモーター(22)により自
動的に方向変換するようになっているからである。
【0080】更に、請求項1、4の方法を実施するため
のコーナー自動縫製装置では、請求項3、6に記載の構
成を採用しているため、既往の片針停止機構付き本縫い
2本針ミシン(A)や本縫い1本針ミシン(B)に対し
て、ミシン押え上げ用エヤーシリンダー(16)や生地
旋回アーム(29)、その旋回アーム駆動用パルスモー
ター(22)、生地押え(31)、その生地押え昇降用
エヤーシリンダー(30)並びに生地押え下降位置検知
用オートスイッチ(34)などを追加装備させることに
より、生地(M)のコーナー自動縫製装置として容易に
ユニット化することができ、甚だ利用しやすく利便性に
も優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコーナー自動縫製装置の概略全体
を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】生地に対するダブルステッチとしての縫製仕上
がり状態を示す平面図である。
【図5】図4のコーナー部を抽出して示す拡大平面図で
ある。
【図6】生地の縫製作用を示すタイムチヤートである。
【図7】同じく生地の縫製作用を示すフローチヤートで
ある。
【図8】生地の先行ストレート部に対する縫製開始位置
を示す工程説明図である。
【図9】生地端検知位置(S位置)での縫製作用工程を
示す説明図である。
【図10】ミシン駆動停止1針手前位置(P1位置)で
の縫製作用工程を示す説明図である。
【図11】ミシン駆動停止位置(P2位置)での縫製作
用工程を示す説明図である。
【図12】図5のP3位置における縫製作用工程を示す
説明図である。
【図13】図5のP4位置における縫製作用工程を示す
説明図である。
【図14】図5のP5位置における縫製作用工程を示す
説明図である。
【図15】図5のP6位置における縫製作用工程を示す
説明図である。
【図16】図5のP7位置における縫製作用工程を示す
説明図である。
【図17】生地の後行ストレート部に対する縫製開始位
置を示す工程説明図である。
【図18】本発明の別な実施形態に係るコーナー自動縫
製装置の概略全体を示す正面図である。
【図19】図18の平面図である。
【図20】図18の側面図である。
【図21】生地に対するシングルステッチとしての縫製
仕上がり状態を示す平面図である。
【図22】図21のコーナー部を抽出して示す拡大平面
図である。
【図23】図18の装置による生地の縫製作用を示すタ
イムチヤートである。
【図24】同じく生地の縫製作用を示すフローチヤート
である。
【図25】従来の本縫い2本針ミシンによる生地の縫製
仕上がり状態を示す平面図である。
【図26】図25のコーナー部を抽出して示す拡大平面
図である。
【符号の説明】
(10)・ミシン本体 (11)(12)・針棒 (13)・左針 (14)・右針(縫い針) (15)・ミシン押え (16)・ミシン押え上げ用エヤーシリンダー (17)・スタートスイッチ (18)・生地エッジガイド (18a)・下板 (18b)・上板 (19)・生地端検知センサー (20)・左針駆動停止用電磁ソレノイド (21)・モーター取付ベース (22)・生地押え旋回アーム駆動用パルスモーター (25)・伝動軸 (26)・支持ステー (28)・タイミングベルト (29)・生地旋回アーム (30)・生地押え昇降用エヤーシリンダー (31)・生地押え (34)・下降位置検知用オートスイッチ (A)・本縫い2本針ミシン (B)・本縫い1本針ミシン (M)・生地 (T)・ミシンテーブル (x)・生地の先行ストレート部 (y)・生地の後行ストレート部 (z)・生地のコーナー部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片針停止機構付きの本縫い2本針ミシン
    (A)に昇降作動可能なミシン押え(15)と左針駆動
    停止用電磁ソレノイド(20)、ミシンテーブル(T)
    に対する昇降作動可能な生地押え(31)の旋回アーム
    (29)並びにその生地押え旋回アーム駆動用パルスモ
    ーター(22)を装備させて、そのミシン(A)により
    生地(M)のコーナー部(z)へダブルステッチとして
    の縫製を行なうに当り、 上記ミシン(A)の自動運転を電磁ソレノイド(20)
    の作動によって、その生地(M)のインコーナー部縫製
    用左針(13)が上昇し、同じく生地(M)のアウトコ
    ーナー部縫製用右針(14)が下降する状態のもとに繰
    り返し一旦停止させ、 その一旦停止中に、上記ミシン押え(15)を上昇作動
    させる一方、上記生地押え(31)を下降作動させると
    共に、その生地押え(31)の旋回アーム(29)を上
    記パルスモーター(22)により予じめの設定角度
    (α)(β)(γ)(δ)だけ断続的に旋回させて、上
    記生地(M)をミシンテーブル(T)に押え付け乍ら順
    次自動的に方向変換し、 その生地(M)の方向変換が完了するたび毎に、上記ミ
    シン押え(15)を逆に下降作動させる一方、上記生地
    押え(31)を上昇作動させて、ミシン(A)の右針
    (14)を予じめの設定運針数づつ自動運転することに
    より、生地(M)のアウトコーナー部を順次縫製すると
    共に、 その右針(14)によるアウトコーナー部の全体的な縫
    製過程において、上記電磁ソレノイド(20)の作動を
    間歇的に解除し、その右針(14)と同期した予じめの
    設定位置(P3)(P6)を下降するミシン(A)の左
    針(13)により、生地(M)のインコーナー部を目詰
    まり無く縫製することを特徴とする生地のコーナー自動
    縫製方法。
  2. 【請求項2】生地(M)のアウトコーナー部を縫製する
    右針(14)の縫い目ピッチ(L)を、その生地(M)
    のストレート部(x)(y)におけるそれとほぼ均一に
    保つことを特徴とする請求項1記載の生地のコーナー自
    動縫製方法。
  3. 【請求項3】予じめの設定運針数づつ自動運転される片
    針停止機構付き本縫い2本針ミシン(A)と、 そのミシン(A)の一旦停止するたび毎にミシン押え
    (15)を上昇作動させるべく、ミシンテーブル(T)
    の下部に設置されたミシン押え上げ用エヤーシリンダー
    (16)と、 上記ミシン(A)の本体(10)に取り付けられた左針
    駆動停止用電磁ソレノイド(20)と、 同じくミシン本体(10)へ垂直軸線廻りの旋回自在に
    軸支された生地押え旋回アーム(29)と、 その旋回アーム(29)を予じめの設定角度(α)
    (β)(γ)(δ)だけ旋回させるべく、やはりミシン
    本体(10)に取り付けられた旋回アーム駆動用パルス
    モーター(22)と、 上記旋回アーム(29)がミシンテーブル(T)の表面
    に向かって張り出す先端部へ、生地押え昇降用エヤーシ
    リンダー(30)を介して昇降作動自在に取り付けられ
    た生地押え(31)と、 その生地押え昇降用エヤーシリンダー(30)に付属設
    置された生地押え下降位置検知用オートスイッチ(3
    4)とから成り、 上記ミシン(A)により生地(M)のコーナー部(z)
    へダブルステッチとしての縫製を行なう際、そのミシン
    (A)の自動運転を上記電磁ソレノイド(20)の作動
    によって、左針(13)が上昇し且つ右針(14)が下
    降する状態のもとに繰り返し一旦停止させ、 その一旦停止中に、上記ミシン押え(15)をミシン押
    え上げ用エヤーシリンダー(16)により上昇作動させ
    る一方、上記生地押え(31)を生地押え昇降用エヤー
    シリンダー(30)により下降作動させると共に、その
    生地押え旋回アーム(29)を上記パルスモーター(2
    2)により予じめの設定角度(α)(β)(γ)(δ)
    だけ断続的に旋回させて、上記生地(M)をミシンテー
    ブル(T)に押え付け乍ら順次自動的に方向変換し、 その生地(M)の方向変換が完了するたび毎に、上記ミ
    シン押え(15)を下降作動させる一方、上記生地押え
    (31)を上昇作動させて、ミシン(A)の右針(1
    4)を予じめの設定運針数づつ自動運転することによ
    り、生地(M)のアウトコーナー部を順次縫製すると共
    に、 その右針(14)によるアウトコーナー部の全体的な縫
    製中、上記電磁ソレノイド(20)の作動を予じめ設定
    された停止位置(P2)(P4)(P5)(P7)での
    間歇的に解除し、その残る右針(14)と同期した停止
    位置(P3)(P6)を下降するミシン(A)の左針
    (13)により、生地(M)のインコーナー部を目詰ま
    り無く縫製するように構成したことを特徴とする生地の
    コーナー自動縫製装置。
  4. 【請求項4】本縫い1本針ミシン(B)に昇降作動可能
    なミシン押え(15)とミシンテーブル(T)に対する
    昇降作動可能な生地押え(31)の旋回アーム(29)
    並びにその生地押え旋回アーム駆動用パルスモーター
    (22)を装備させて、そのミシン(B)により生地
    (M)のコーナー部(z)へシングルステッチとしての
    縫製を行なうに当り、 上記ミシン(B)の自動運転をその縫い針(14)が下
    降する状態のもとに繰り返し一旦停止させ、 その一旦停止中に、上記ミシン押え(15)を上昇作動
    させる一方、上記生地押え(31)を下降作動させると
    共に、その生地押え(31)の旋回アーム(29)を上
    記パルスモーター(22)により予じめの設定角度
    (α)(β)(γ)(δ)だけ断続的に旋回させて、生
    地(M)をミシンテーブル(T)に押え付け乍ら順次自
    動的に方向変換し、 その生地(M)の方向変換が完了するたび毎に、上記ミ
    シン押え(15)を逆に下降作動させる一方、上記生地
    押え(31)を上昇作動させて、ミシン(B)の縫い針
    (14)を予じめの設定運針数づつ自動運転することを
    特徴とする生地のコーナー自動縫製方法。
  5. 【請求項5】生地(M)のコーナー部を縫製する縫い針
    (14)の縫い目ピッチ(L)を、その生地(M)のス
    トレート部(x)(y)におけるそれとほぼ均一に保つ
    ことを特徴とする請求項4記載の生地のコーナー自動縫
    製方法。
  6. 【請求項6】予じめの設定運針数づつ自動運転される本
    縫い1本針ミシン(B)と、 そのミシン(B)の一旦停止するたび毎にミシン押え
    (15)を上昇作動させるべく、ミシンテーブル(T)
    の下部に設置されたミシン押え上げ用エヤーシリンダー
    (16)と、 上記ミシン(B)の本体(10)へ垂直軸線廻りの旋回
    自在に軸支された生地押え旋回アーム(29)と、 その旋回アーム(29)を予じめの設定角度(α)
    (β)(γ)(δ)だけ旋回させるべく、同じくミシン
    本体(10)に取り付けられた旋回アーム駆動用パルス
    モーター(22)と、 上記旋回アーム(29)がミシンテーブル(T)の表面
    に向かって張り出す先端部へ、生地押え昇降用エヤーシ
    リンダー(30)を介して昇降作動自在に取り付けられ
    た生地押え(31)と、 その生地押え昇降用エヤーシリンダー(30)に付属設
    置された生地押え下降位置検知用オートスイッチ(3
    4)とから成り、 上記ミシン(B)により生地(M)のコーナー部(z)
    へシングルステッチとしての縫製を行なう際、そのミシ
    ン(B)の自動運転を縫い針(14)が下降する状態の
    もとに繰り返し一旦停止させ、 その一旦停止中に、上記ミシン押え(15)をミシン押
    え上げ用エヤーシリンダー(16)により上昇作動させ
    る一方、上記生地押え(31)を生地押え昇降用エヤー
    シリンダー(30)により下降作動させると共に、その
    生地押え旋回アーム(29)を上記パルスモーター(2
    2)により予じめの設定角度(α)(β)(γ)(δ)
    だけ断続的に旋回させて、上記生地(M)をミシンテー
    ブル(T)に押え付け乍ら順次自動的に方向変換し、 その生地(M)の方向変換が完了するたび毎に、上記ミ
    シン押え(15)を下降作動させる一方、上記生地押え
    (31)を上昇作動させて、ミシン(B)の縫い針(1
    4)を予じめの設定運針数づつ自動運転するように構成
    したことを特徴とする生地のコーナー自動縫製装置。
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