JPH0256890B2 - - Google Patents

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JPH0256890B2
JPH0256890B2 JP62134499A JP13449987A JPH0256890B2 JP H0256890 B2 JPH0256890 B2 JP H0256890B2 JP 62134499 A JP62134499 A JP 62134499A JP 13449987 A JP13449987 A JP 13449987A JP H0256890 B2 JPH0256890 B2 JP H0256890B2
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Japan
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counterweight
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rotating
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Katsushige Nakamura
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Mitaka Kohki Co Ltd
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Mitaka Kohki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は医療用光学機器のスタンド装置に関
する。
〈従来の技術及びその問題点〉 脳外科手術や心臓外科術などは、「医療用光学
機器」としての手術顕微鏡で患部を観察しながら
行うものであり、非常に細かくて神経を使う手術
であると共に、手術時間も長時間になるケースが
多い。このように手術時間が長時間化すること
は、患者にとつても、医者にとつても、肉体的且
つ精神的に疲労が増すこととなり、好ましくな
い。
手術顕微鏡等の医療用光学機器は、このような
高度な手術において非常に大きな役割を果たして
いるものであり、医療用光学機器の使い易さがそ
のまま手術時間の短縮化に結びつくものである。
そして、医療用光学機器の使い易さとは、医療用
光学機器を目的部位(患部)へいかに正確且つ迅
速に位置合わせできるか、また不要の際に手術領
域から移動させて任意の準備位置で位置固定でき
るか、一度固定した観察点がズレないか、など医
療用光学機器自体よりも、それを支持するスタン
ドに依存する割合が非常に大きいものである。
そこで、従来より種々の医療用光学機器のスタ
ンド装置が開発されているが(特開昭56−32110
号公報参照)、実際の医療作業を考慮すると必ず
しも操作性の面で十分とはいえないものであつ
た。
本発明は、このような従来の技術に着目して為
されたものであり、実際的な医療作業に適し、医
療用光学機器の機能を最大限に発揮させることが
できる医療用光学機器のスタンド装置を開発せん
とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は、上記の目的を達成するために、鋭
意研究を重ねてきた結果本発明を知見するに至つ
たものである。すなわち、 平行リンク機構に設けた回動自在な支持部へ回
動板を介して光学機器を支持し、該平行リンク機
構の基端部を回動自在なセンタシヤフトの一端側
に設け、該センタシヤフトの他端側に第1カウン
タウエイトと第2カウンタウエイトとを支持し、
該第1カウンタウエイトにて、光学機器及び平行
リンク機構の重量と、センタシヤフトを中心とし
た平行リンク機構の回転モーメントとを相殺する
と共に、第2カウンタウエイトにて、前記支持部
の回動により生じるセンタシヤフトを中心とした
回転モーメントを相殺し、前記多段平行リンク機
構の一端部にてセンタシヤフトを上下動自在に支
持し、且つ他端部に前記センタシヤフトに負荷さ
れる全重量を相殺するための第3カウンタウエイ
トを設け、前記回動板を支持部に対して水平回動
自在な第1回動板と第2回動板とで構成し、これ
ら第1回動板又は第2回動板を各々180゜水平方向
に回動させることにより、45゜又は90゜傾倒支持し
た光学機器本体の各焦点と、垂直支持した光学機
器本体の焦点とが、各々同じ鉛直線上に合致し、
そして、前記光学機器の焦点が、前記センタシヤ
フトの軸心延長線上に位置決め設置されているも
のである。
〈実施例〉 以下、この発明の好適な一実施例を第1図〜第
10図ハに基づいて説明する。まず、最初に構成
を説明し、後でその各動作を説明する。
21はセンタシヤフトで、傾斜状の支持部22
内にベアリングを介して回動自在に支持されてい
る。このセンタシヤフト21の前方(図中A方
向)側は板状に切削加工してあり、この板状部分
へ平行リンク23,24からなる平行リンク機構
25の両基端部26,26が取付けてある。
この平行リンク機構25の先端部27には、回
動支点28を中心に水平方向に回動自在な「支持
部」としての回動片29が取付けられており、こ
の回動片29の先端には第1回動板30が軸31
を中心として水平回動自在に取付けられていて、
この第1回動板30の先端には更に第2回動板3
2が軸33を中心として水平回動自在に取付けら
れている。そして、この第2回動板32の真下位
置へ、「医療用光学機器」としての手術顕微鏡3
4が垂下アーム35を介して取付けられている。
この手術顕微鏡34は垂下アーム35の回動支点
36を中心に、垂直状態から45゜、90゜の各傾斜角
度に傾倒支持自在とされている。このように支持
された手術顕微鏡34の焦点fは、手術顕微鏡3
4が垂直状態・45゜傾倒状態・90゜傾倒状態の、い
ずれの状態にあろうとも、必ず上記回動支点28
を通過する鉛直線S上に位置するようになつてい
る。詳しくは後述する。しかも、この手術顕微鏡
34の焦点fは、平行リンク機構25の両基端部
26,26を結ぶ延長線L上、即ち、センタシヤ
フト21の軸心延長線上に位置決め設置されてい
るので、平行リンク機構25を変形しても焦点f
の位置は変わらない。また、37は操作ハンドル
で、手術顕微鏡34を移動操作(スウイング)さ
せる際に使用するものである。前記回動片29の
基端及び先端には、この操作ハンドル37を手術
者の体勢の応じて付替えるための取付部38が
各々備えられている。
また、センタシヤフト21の後方(図中B方
向)側には、回動支点39を中心に揺動する振子
状の第1カウンタウエイトW1が揺動バー40を
介して垂下支持されている。第1カウンタウエイ
トW1には調整ハンドル41が設けてあり、この
調整ハンドル41を回転させることにより、第1
カウンタウエイトW1の高さ位置を調整できるよ
うになつている。42はカバーで、前記第1カウ
ンタウエイトW1、揺動バー40を覆うものであ
る。そして、揺動バー40の上端43と、前記平
行リンク24の後方部分とを、連結アーム44に
て架け渡すように連結し、平行リンク機構25と
第1カウンタウエイトW1とが連動するようにす
る。このようにされた第1カウンタウエイトW1
は、手術顕微鏡34及び平行リンク機構25の重
量と、センタシヤフト21を中心とした平行リン
ク機構25の回転モーメントを、各々相殺するよ
うになつている。また、センタシヤフト21が角
度α分だけ傾斜状態なので、第1カウンタウエイ
トW1等は手術領域外に排除され、手術者のため
の広範で自由な手術領域を十分に確保することが
できる。
更に、前記第1カウンタウエイトW1用のカバ
ー42上面には、別の揺動バー45を介してほぼ
水平方向で揺動する第2カウンタウエイトW2が
カバー46にて覆われた状態で配置されている。
第2カウンタウエイトW2用の揺動バー45の基
端部は、ピボツトシヤフト47に固定されてお
り、このピボツトシヤフト47は、回転力を直角
方向へ変換する一対のベベルギア48を介して、
前記センタシヤフト21の後端近辺の側部にある
回動自在な円板49と連動するようになつてい
る。そして、平行リンク機構25の基端部26近
辺と、平行リンク機構25の間接部分50と、平
行リンク機構25の先端部27とには、前記円板
49と同様の円板51〜53が回動自在に配され
ている。そして、これら円板49,51〜53
は、2本一対のリンクバー54にて互いに連結さ
れ、回転力を伝達できるようになつている。平行
リンク機構25の先端部27にある円板53は、
前記と同様のベベルギア55にて、回動片29へ
固定されている別のピボツトシヤフト56へ接続
されている。従つて、回動片29を水平方向で回
動させると、この回動力が前述のピボツトシヤフ
ト56→ベベルギア55→円板53→円板52→
円板51→円板49→ベベルギア48→ピボツト
シヤフト47を経て、揺動バー45(即ち、第2
カウンタウエイトW2)を回動片29とは逆の方
向へ回動させ、回動片29の回動により生じるセ
ンタシヤフト21を中心とした回転モーメントを
相殺するようになつている。そして、この第2カ
ウンタウエイトW2にも調整ハンドル57が設け
てあり、この調整ハンドル57を回転させること
により、第2カウンタウエイトW2の位置を、手
術顕微鏡34の傾倒角度(垂直、45゜、90゜)に応
じて調整できるようになつている。ガバー46に
おける第2カウンタウエイトW2の揺動軌跡部分
は解放状態となつており、更にその上面部には縦
にスリツト58が形成されている。このスリツト
58には、前記3段階の各傾倒角度に応じたマー
ク(メモリ)59が3ケ所設けられており、スリ
ツト58から臨むべく第2カウンタウエイトW2
の基準マークを、これら各マーク59へ合わせる
ことにより、前記第2カウンタウエイトW2の調
整ハンドル57による前記3段階の調整が容易且
つ正確に行なえる。
前記センタシヤフト21を回動自在に支持して
いる保持部22は、下側にベアリングを介して回
動自在とされた筒部60を備え、そしてこの筒部
60が多段平行リンク機構61に接続されてい
る。つまり、多段平行リンク機構61の一部とし
て保持部22、筒部60を備え、この多段平行リ
ンク構61により、センタシヤフト21上方の全
ての構造(重量)を上下動自在に支持している。
この多段平行リンク機構61は、スタンドベース
62へ回動自在に立設されたスタンドシヤフト部
63に枢支されるもので、上下に重ね配置した
各々左右一対の上側平行リンク64と下側平行リ
ンク65とから構成されている。下側平行リンク
65はスタンドシヤフト部63の突出部66先端
の回動軸67に枢支され、上側平行リンク64
は、下側平行リンク65の上方でスタンドシヤフ
ト部63上端近辺の回動軸68にて枢支されてい
る。そして、この上端平行リンク64と下側平行
リンク65とは、連結リンク69にて接続されて
おり、互いに連動するようにされている。更に下
側平行リンク65の後端部には、上記センタシヤ
フト21上の構造〔以下「上部構造」という〕の
重量を相殺するための第3カウンタウエイトW3
が配されている。この第3カウンタウエイトW3
にも、前記同様の調整ハンドル70が取付けられ
ている。この多段平行リンク機構61は、このよ
うに下側平行リンク65と上端平行リンク64と
を上下重ね配置したことにより、1つの平行リン
クで支持しようとすれば、上端平行リンク64の
実質長さ(保持部22から回動軸68までの距
離)l1と、下側平行リンク65の実質長さ(回
動軸68から第3カウンタウエイトW3までの距
離)l2と、の和の長さサイズを必要とするとこ
ろを、回動軸68と回動軸67の重なり距離l3
だけ長さサイズを短縮することができ、スタンド
装置全体のスマート化を図れると共に、第3カウ
ンタウエイトW3が後方へ突出しないので、周り
の人や設備に干渉しにくく、安全性の面でも好ま
しい。尚、71は別の連結リンクで、下側平行リ
ンク65同士を補強のためのものである。72は
カバーで、スタンドシヤフト部63及び下側平行
リンク65を覆うものである。また、73,74
は各々ジヤバラで、上側平行リンク64の上下
動、第3カウンタウエイトW3の上下動に追従し
て伸縮し、前記カバー72内の露出を防止するも
のである。そして、72は操作パネルである。更
に、このスタンド装置の各動作(間接)部分に
は、図示せぬ電磁クラツチが配されており、各部
分のロツク・フリー状態を図示せぬフツトスイツ
チ等で任意に選択・操作できるようになつてい
る。
次にスタンド装置の各動作を説明する。
前後動運動(図中A・B方向) 第6図に示すように、手術顕微鏡34を前後方
向へ押せば、スタンドシヤフト部63、筒部60
がそれに応じて適性角度だけ追従回動する。そし
て、前後動時における平行リンク機構25と手術
顕微鏡34との角度θ1,θ2の変化も、手術顕
微鏡34を支持している回動片29のF方向への
回動により自動調整できるので、観察角度を一定
に保つたまま手術顕微鏡34を前後動(平行移
動)させることができる。
上下運動(図中C方向) 手術顕微鏡34を上下方向へ押せば、多段平行
リンク機構61の変形により、「上部構造」が第
3カウンタウエイトW3と釣り合つた無負荷状態
で容易に上下動する。
左右運動(図中D方向) 第7図に示すように、手術顕微鏡34を左右方
向へ押せば、スタンドシヤフト部63、筒部60
がそれに応じて適性角度だけ追従回動する。そし
て、前後動時における平行リンク機構25と手術
顕微鏡34との角度変化も、手術顕微鏡34を支
持している回動片29のFの方向への回動により
自動調整できるので、観察角度を一定に保つたま
ま手術顕微鏡34を左右方向へ平行移動させるこ
とができる。
手術顕微鏡の観察角度任意調整(第4図参照) この手術顕微鏡34の焦点fが、平行リンク機
構25の両基端部26,26を結ぶ延長線L上、
即ち、センタシヤフト21の軸心延長線上に位置
決め設置されているので、平行リンク25を変形
(回動)させても焦点fは一点に固定したままで
ある。従つて、平行リンク機構25に沿つた方向
で観察角度を任意に調整することが可能となる。
この際、平行リンク機構25の変形に応じた角度
だけ、第1カウンタウエイトW1が揺動するの
で、手術顕微鏡34及び平行リンク機構25の重
量は第1カウンタウエイトW1て相殺され、重量
バランスは自動的に保たれる。尚、第1カウンタ
ウエイトW1の位置は、手術顕微鏡34に負荷す
るアクセサリー(例えば、助手用の顕微鏡やビデ
オカメラ等)に応じて、調整ハンドル41で調整
しておく必要がある。
センタシヤフト中心の回転運動(図中E方向) 手術顕微鏡34を、センタシヤフト21を中心
とした回転方向に振れば、平行リンク機構25と
共に回転するが、第1カウンタウエイトW1も揺
動バー40ごとその回転方向へ振れるので、重量
バランスは保たれたままとなり、手術顕微鏡34
は回転させた移動位置に停止する。
回動片による水平回動(図中F方向) 回動片29の回動により手術顕微鏡34を水平
にF方向へ回動させ、例えば手術顕微鏡34を患
者の頭部76の周りを1周させることができる。
回動片29が平行リンク機構25の長手方向に沿
つて位置しなくなつたとき(特に、平行リンク機
構25に対して直角方向へ突出した状態になつた
とき)でも、この回動片29の回動に応じて、前
記円板49,51〜53、リンクバー54、ベベ
ルギア48,55等により、第2カウンタウエイ
トW2が反対側へ揺動するので、回動片29を回
動させた際の重量バランスは保たれ、センタシヤ
フト21を中心にE方向へ回転してしまうような
ことはない。
手術顕微鏡傾倒による観察角度変更 手術顕微鏡34は、患者の患部に応じて観察角
度を大きく変更しなければならない場合がある。
例えば、脳外科手術等の場合は、頭部76の頂部
を手術する場合と、頭部76の側部を手術する場
合等がある。この実施例に係るスタンド装置は、
この点を2枚の第1・第2回動板30,32によ
り行うこととした。すなわち、 垂直支持: 第1・第2回動板30,32とも内側(回動片
29の回動28側)に向いた状態となつている
〔第8図参照〕。
45゜支持: まず、垂直支持状態の手術顕微鏡34を回動支
点36中心に45゜傾倒させる〔第9図イ〕。このと
きの焦点f′と、元の焦点位置fが位置していた鉛
直線Sとの距離l5は、鉛直線Sと、軸33の鉛
直線との距離l4のちようど2倍となる。従つ
て、第2回動板32を軸33中心に180゜回転させ
れば、焦点f′が鉛直線Sと合致する〔第9図ロ〕。
そして、回動片29を回動支点28中心に更に
180゜回転させれば、45゜傾倒させたにもかかわら
ず、焦点f′が同じ鉛直線S上に位置し、しかも前
記垂直支持状態と同じ方向から観察できるように
なる〔第9図ハ〕。従つて、手術顕微鏡34を、
この手術顕微鏡34自体に付設されている図示せ
ぬ上下機構により若干上下動させるだけで、元の
焦点fと同じ箇所を観察することができる。
90゜支持: 垂直支持状態の手術顕微鏡34を回動支点36
中心に90゜傾倒させる〔第10図イ〕。このときの
焦点f′と鉛直線Sとの距離l6は、鉛直線Sと、
軸31の鉛直線との距離l7のちようど2倍とな
る。従つて、第1回動板30を軸31中心に180゜
回転させれば、焦点f′が鉛直線Sと合致する〔第
10図ロ〕。そして、回動片29を回動支点28
中心に更に180゜回転させれば、先の45゜支持と同
様に、90゜傾倒させたにもかかわらず、焦点fが
同じ鉛直線S上に位置し、しかも垂直支持状態と
同じ方向から観察できるようになる〔第10図
ハ〕。
尚、以上の説明において、「医療用光学機器」
として手術顕微鏡を例に説明したが、これに限定
されず、各種の医療レーザ機器等にも広く適用す
ることができるものである。更に、この実施例で
は床置きスタンド形式としたが、天井吊下げスタ
ンド形式でも同様の作用効果を得ることができ
る。
〈効果〉 この発明に係る医療用光学機器のスタンド装置
は、以上説明してきた如き内容のものなので、以
下のような種々の効果を奏することができるもの
である。
(a) 平行リンク機構を変形しても医療用光学機器
の焦点が不動(一点固定)で、平行リンク機構
操作中に焦点がズレたりすることがないので、
医療用光学機器の焦点合わせのための時間が不
要となり、手術時間等の大幅な短縮化が図れる
こととなる。また焦点を一点に固定した状態
で、患部をいろいろな角度から観察できるの
で、最適ポジシヨン(方向)からの患部観察を
行うことができ、手術等をより確実且つ迅速に
行うことができる。
(b) 光学機器及び平行リンク機構の重量と、セン
タシヤフトを中心とした平行リンク機構の回転
モーメントを、振子式のカウンタウエイトにて
相殺するようにしたので、構造がシンプルで、
異音や軋みのない、円滑な重量バランスを図る
ことができる。そして、回動自在なセンタシヤ
フトを採用したので、平行リンク機構等のバラ
ンスに関しては回転方向でのカウンタウエイト
が不要となり、構造が極めてシンプル化され
る。
(c) 支持部の回動により生じるセンタシヤフト中
心の回転モーメントをカウンタウエイトにて相
殺するようにしたので、重い医療用光学機器を
支持している支持部を水平方向へ回動させて
も、センタシヤフト中心の重量バランスが崩れ
ることなく、医療用光学機器を希望する任意回
転位置に停止させることができる。
(d) 多段平行リンク機構の最上平行リンクの一端
部にて前記アーム本体を上下動自在に支持し、
且つ最下平衡リンクの他端部にアーム本体の重
量を相殺するカウンタウエイトを設けたので、
センタシヤフト以上の上部構造全体を容易に上
下動させることができる。しかも、スタンド装
置全体のスマート化を図れると共に、カウンタ
ウエイトが後方へ突出しないので、周りの人や
設備に干渉しにくく、安全性の面でも好まし
い。
(e) 第1回動板又は第2回動板を180゜水平方向に
回動させることにより、45°又は90゜傾倒支持さ
れた光学機器の焦点が、垂直支持状態の焦点位
置に合致するので、医療用光学機器を最適観察
角度で使用することができ、しかも焦点が同一
鉛直線上に位置するので、医療用光学機器の焦
点合わせのための時間が短く、手術時間等の大
幅な短縮化が図れることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係る医療用光
学機器のスタンド装置を示す全体斜視図、第2図
は、第1図で示したスタンド装置の重量バランス
構造を表す概略側面図、第3図は、第2図中矢示
方向から見た概略側面図、第4図は、医療用光
学機器の前後方向観察角度任意調整を示す平行リ
ンク機構の動作説明図、第5図は、回動片の水平
回動によるカウンタウエイトの揺動機構を示す部
分斜視図、第6図は、医療用光学機器の前後運動
を示すスタンド装置の概略平面図、第7図は、医
療用光学機器の左右運動を示すスタンド装置の概
略平面図、第8図は、垂直支持状態を示す医療用
光学機器の側面図、第9図イ〜ハは、各々45゜支
持への角度変更過程を示す医療用光学機器の側面
図、そして、第10図イ〜ハは、各々90゜支持へ
の角度変更過程を示す医療用光学機器の側面図で
ある。 21…センタシヤフト、25…平行リンク機
構、26…平行リンク機構の基端部、29…回動
片(支持部)、31…第1回動板、33…第2回
動板、34…手術顕微鏡(医療用光学機器)、6
1…多段平行リンク機構、W1…第1カウンタウ
エイト、W2…第2カウンタウエイト、W3…第
3カウンタウエイト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平行リンク機構に設けた回動自在な支持部へ
    回動板を介して光学機器を支持し、該平行リンク
    機構の基端部を回動自在なセンタシヤフトの一端
    側に設け、該センタシヤフトの他端側に第1カウ
    ンタウエイトと第2カウンタウエイトとを支持
    し、 該第1カウンタウエイトにて、光学機器及び平
    行リンク機構の重量と、センタシヤフトを中心と
    した平行リンク機構の回転モーメントとを相殺す
    ると共に、 第2カウンタウエイトにて、前記支持部の回動
    により生じるセンタシヤフトを中心とした回転モ
    ーメントを相殺し、 前記多段平行リンク機構の一端部にてセンタシ
    ヤフトを上下動自在に支持し、且つ他端部に前記
    センタシヤフトに負荷される全重量を相殺するた
    めの第3カウンタウエイトを設け、 前記回動板を支持部に対して水平回動自在な第
    1回動板と第2回動板とで構成し、これら第1回
    動板又は第2回動板を各々180゜水平方向に回動さ
    せることにより、45゜又は90゜傾倒支持した光学機
    器本体の各焦点と、垂直支持した光学機器本体の
    焦点とが、各々同じ鉛直線上に合致し、 そして、前記光学機器の焦点が、前記センタシ
    ヤフトの軸心延長線上に位置決め設置されている
    ことを特徴とする医療用光学機器のスタンド装
    置。
JP62134499A 1987-05-29 1987-05-29 医療用光学機器のスタンド装置 Granted JPS63296742A (ja)

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