JPH0255851B2 - - Google Patents

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JPH0255851B2
JPH0255851B2 JP58172973A JP17297383A JPH0255851B2 JP H0255851 B2 JPH0255851 B2 JP H0255851B2 JP 58172973 A JP58172973 A JP 58172973A JP 17297383 A JP17297383 A JP 17297383A JP H0255851 B2 JPH0255851 B2 JP H0255851B2
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JP
Japan
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stamper
metal film
adhesive
film
substrate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58172973A
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English (en)
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JPS6066342A (ja
Inventor
Isamu Tanaka
Hiroaki Okudaira
Toshio Kobayashi
Hitoshi Oka
Yoshio Gohara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、コンピユータのメモリなどの業務用
光デイスクに適したスタンパとその製造方法に関
する。
〔発明の背景〕
第1図は従来のスタンパの一例を示す断面図で
あつて、1は金属膜、2は記録トラツクパター
ン、3は裏打部材、すなわち基板、4は接着剤で
ある。
業務用光デイスクは、家庭用のビデオデイスク
などと違つて、記録トラツク溝にはアドレス符号
を除いて未だ情報信号を記録しておらず空白のま
まとしてスタンパによつて複製されたデイスクに
所望のデータが記録することができるようにする
必要があるので、そのスタンパも、アドレス以外
は空白のトラツク溝を作るような凹凸形状となつ
ている。
第1図において、基板3上に、上記記録トラツ
クパターン2が形成された金属膜1が、接着剤4
により固定されている。このようなスタンパを作
製するには、記録トラツクパターン2とは逆の凸
凹の記録トラツクパターンの刻まれた原盤(図示
せず)に、まず蒸着法などの方法で導電膜を形成
し、ついでその表面に電気メツキ法によりニツケ
ルメツキを施すようにする。このニツケルメツキ
層の表面にエポキシ系樹脂の接着剤4により、基
板3が接着される。基板3はスタンパ表面の平坦
性を保持するために、接着面の平坦度を十分に高
くするように研磨加工した鉄や黄銅等の材料が用
いられる。基板3の接着後前記蒸着導電膜および
ニツケルメツキ膜からなる金属膜1から原盤を引
き剥して第1図のスタンパを得る。
第2図は第1図のスタンパにより所定の記録ト
ラツクパターンを有するデイスクを量産する方法
を示す説明図であつて、5はスタンパの表面、6
はレジン、7はアクリル板であり、第1図に対応
する部分には同一符号をつけている。第2図にお
いて、スタンパの表面5にレジン6を塗布し、そ
の上に補強用のアクリル板7をのせて、紫外線な
どによつてレジン6を固化させてレジン6とアク
リル板7とを固着し、しかる後アクリル板7の周
辺部を持ち上げることによつて、レジン6をアク
リル板7に固着したままの状態でスタンパ5から
剥離し、このようにしてスタンパ表面に形成され
た記録トラツクパターン1(第1図)を反転した
記録トラツクパターンを有するレジン6とアクリ
ル板7とからなるデイスクが形成されるものであ
る。
しかるに、このような従来のスタンパでは、金
属膜1すなわちニツケル膜に対するエポキシ系樹
脂などの接着剤の接着力がピール強度で100〜300
g/cm程度しかなく、このため、レジン6の固化
後アクリル板7を剥離するときに金属膜1が基板
3からはがれてしまうという欠点があつた。この
ように、一度金属膜1が基板3から剥離すると金
属膜1が変形してしまうので、再び接着しなおし
ても金属膜1としては所定の平坦度が得られず、
したがつて、スタンパとしては再使用することが
できず、どうしても寿命が極めて短かいというこ
とになる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除き基
板からの金属膜の剥離がなく、寿命を充分に長く
することができるようにしたスタンパとその製造
方法に関する。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明のスタンパ
は、記録トラツクパターンが形成された金属膜の
表面を粗化しかつ酸化膜を形成する金属表面処理
層を金属膜に設け、かつ接着剤として、接着剤硬
化物の破断時の伸び率が30%以上のアクリル系又
はウレタン変性アクリル系接着剤を用い、前記金
属膜と基板とを強固に接着したことを特徴とす
る。
また、本発明のスタンパの製造方法は、原盤の
所定パターンが形成された表面に導電膜を形成す
る第1の工程と、前記導電膜に電気メツキ法によ
り金属膜を形成する第2の工程と、前記金属膜の
表面を粗化しかつ酸化膜を形成する金属表面処理
層を金属膜に形成する第3の工程と、接着剤破断
時の伸び率が30%以上である接着剤より金属膜に
基板を接着する第4の工程とからなることを特徴
とする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の詳細を図面に従つて説明する。
第3図は本発明によるスタンパの一実施例を示
す断面図であつて、8は金属表面処理層であり、
第1図に対応する部分には同一符号をつけてい
る。
第3図において、記録トラツクパターン2が形
成された金属膜1は、金属表面処理層8を介して
接着剤4により基板3に固着されている。
金属膜1としては、上記従来技術と同様に、ニ
ツケルによつて形成されており、かかる金属膜1
を接着剤4によつて直接基板3に接着したので
は、前述のように、接着が充分ではない。
そこで、本発明においては、金属膜1に、接着
剤4との結合力が大きい金属表面処理層8を形成
し、かつ接着剤4として、接着剤硬化物の破断時
伸び率が30%以上ある接着剤を用い、前記金属膜
1と基板3とを接着している。
前記金属表面処理層8の形式に当つては、ニツ
ケルを適度に溶解し、かつ酸化膜を作る硝酸を用
いた。硝酸の処理条件は、濃硝酸の場合液温25℃
で20秒、50Val%硝酸水溶液では液温25℃で2分
間浸漬することが最適で、その後水洗、風乾し
た。
一方、前記接着剤4は、その主成分がアクリル
系またはウレタン変性アクリル系である場合前記
金属表面処理層8に対して強固に接着し、3.5〜
4.0Kg/cmの大きなピール強度が得られる。
第4図AないしFは本発明によるスタンパの製
造方法の一実施例を示す工程図であつて9は原
盤、10は基板、11はホトレジスト膜、1′,
1″はニツケル膜、2′は記録トラツクパターンで
あり、第3図に対応する部分には同一符号をつけ
ている。
まず、厚さ5mm、直径300mmのガラス基板10
に被着したホトレジスト膜11に所定の記録トラ
ツクパターン2′を形成した原盤9を準備し(第
4図A)、これに蒸着法によりニツケル膜1′を形
成した(同図B)。つぎに電気メツキ法によつて
ニツケルメツキ膜1″を形成した(同図C)。この
メツキ条件は、例えば、スルフアミン酸ニツケル
300g/、塩化ニツケル10g/硼酸30g/
から成るスルフアミン酸ニツケルメツキ液で、液
温30℃、電流密度0.1〜10A/dm2メツキ時間約
200分である。次に、このようにして作つた金属
ニツケル膜の上に金属表面処理層8を硝酸処理法
により形成した(同図D)。この処理条件は、例
えば50Val%硝酸水溶液で液温25℃、処理時間2
分である。次に、金属表面処理層8に、接着剤破
断時の伸び率が120%のウレタン変性アクリル系
接着剤4を用いて基板3を接着した(同図E)。
基板3としては、鉄、真鋳、銅、アルミニウム、
ステンレス等の板が適している。つぎにニツケル
膜1′と原盤9との間を剥離し、最後に内周と外
周を整形加工して、ホトレジスト膜11に形成し
た記録トラツクパターン2′を反転した記録トラ
ツクパターン2を有するスタンパ(同図F)を得
た。なお、ニツケル膜1′,1″がスタンパの金属
膜1を構成する。
実施例の結果、この実施例により形成したスタ
ンパの金属膜1と基板3との接着力は3.5〜4.0
Kg/cmの大きな値を有していた。これは、ニツケ
ルの表面粗化および酸化膜が形成されかつ、接着
剤との合相に優れ、さらに接着剤の破断時の伸び
が大きいため、ピール強度測定時に応力集中が少
ないためと考えられる。
以上のようにして形成されたスタンパは、金属
膜と基板との間の接着力(ピール強度)が従来の
100〜300g/cmから3.5〜4.0Kg/cmとなつて大幅
に向上した。
なお、この実施例では接着剤として、接着破断
時の伸び率が120%のウレタン変性アクリル系接
着剤を用いた例を示したが、接着剤破断時の伸び
率が30%以上ある接着剤であれば前述と同等の作
用、効果を達成できる。
また、この実施例ではニツケル膜1を蒸着法に
より形成したが、これに限ることなく、スパツタ
法、イオンプレーテイング法などの気相成長法で
もよく、化学メツキ法、銀鏡反応法などの湿式法
でもよいことはいうまでもない。さらに、ニツケ
ルに限ることなく、金、銀、銅など導電率の大き
な金属であれば制限はない。
さらに、上記実施例では、蒸着導電膜1′と電
気メツキ層1″とがスタンパの金属膜1としてい
るが、必要に応じて、ガラス原盤9から剥離した
後、蒸着導電膜1′を溶解して取り除き、電気メ
ツキ層1″のみをスタンパの金属膜1としてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、所定の
記録トラツクパターンが形成されている金属膜と
基板との間の接着力を充分に大きくすることがで
きて両者の剥離を防止することができるから、寿
命が著しく延び、また、スタンピング時における
デイスクのスタンパからの剥離速度を上昇させる
ことができてデイスクの量産化が可能となり、さ
らに、スタンパの製造工程中の整形加工条件に余
裕ができて整形加工が容易となり、上記従来技術
の欠点を除いて優れた機能のスタンパおよびその
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のスタンパの断面図、第2図はデ
イスクを複製する方法を示す説明図、第3図は本
発明によるスタンパの一実施例を示す断面図、第
4図は本発明によるスタンパの製造方法の一実施
例を示す工程図である。 1……金属膜、1′,1″……ニツケル膜、2…
…記録トラツクパターン、3……基板、4……接
着剤、8……金属表面処理層、9……原盤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定のパターンを有する金属膜を接着剤によ
    り基板に接着してなるスタンパにおいて、前記金
    属膜の表面を粗化しかつ酸化膜を形成する金属表
    面処理層を前記金属膜に設け、かつ前記接着剤と
    して接着剤破断時の伸び率が30%以上のアクリル
    系又はウレタン変性アクリル系接着剤を用い、前
    記金属膜と前記基板とを強固に接着したことを特
    徴とするスタンパ。 2 所定のパターンを有する金属膜を接着剤によ
    り基板に接着してなるスタンパの製造方法におい
    て、原盤の所定パターンが形成された表面に導電
    膜を形成する第1の工程と、前記導電膜に電気メ
    ツキ法により金属膜を形成する第2の工程と、前
    記金属膜の表面を粗化しかつ酸化膜を形成する金
    属表面処理層を前記金属膜に設ける第3の工程
    と、接着剤破断時の伸び率が30%以上のアクリル
    系又はウレタン変性アクリル系接着剤により金属
    膜に基板を接着する第4の工程とからなることを
    特徴とするスタンパの製造方法。 3 特許請求の範囲第2項において、前記第3の
    工程は、HNO3により前記金属表面処理層を形成
    することを特徴とするスタンパの製造方法。
JP17297383A 1983-09-21 1983-09-21 スタンパとその製造方法 Granted JPS6066342A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5329666B2 (ja) * 2009-08-07 2013-10-30 ニッタ株式会社 モールド固定用粘着シートおよびモールド固定用粘着テープ、並びに微細構造の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57100637A (en) * 1980-12-15 1982-06-22 Toshiba Corp Manufacture of master for sound disk or recording disk

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JPS57100637A (en) * 1980-12-15 1982-06-22 Toshiba Corp Manufacture of master for sound disk or recording disk

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