JPH0255810A - セラミック−金属摺動構造 - Google Patents

セラミック−金属摺動構造

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JPH0255810A
JPH0255810A JP20324188A JP20324188A JPH0255810A JP H0255810 A JPH0255810 A JP H0255810A JP 20324188 A JP20324188 A JP 20324188A JP 20324188 A JP20324188 A JP 20324188A JP H0255810 A JPH0255810 A JP H0255810A
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JP
Japan
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metal
sliding
ceramic
boride layer
sliding structure
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Pending
Application number
JP20324188A
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English (en)
Inventor
Masahito Taniguchi
雅人 谷口
Masaya Ito
正也 伊藤
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、産業用の球形弁、内燃機関の摺動・部分等に
使用するのに適したセラミック−金属摺動構造に関する
〔従来の技術〕
近年、高温、高面圧、高速等、摺動面間に部分的に流体
分子が介在しかろうじて直接接触しない境界潤滑に近い
状態で使用される摺動部品においては、これまでの金属
材料では、凝膚、溶着といった現象が発生し、異常摩耗
や焼付が生ずるため、該部分を構成する摺動部品として
耐熱・耐摩耗性に優れたセラミックを使用することが試
みられた(例えば特開昭62−206206号公報参照
)。
〔発明の解決すべき課題〕
前記の場合、摺動部品の双方を耐摩耗性のセラミックで
製作すると、次のような現象が生ずる。
すなわち、一般的にヤング率および硬度の高いセラミッ
ク同志が接触すると、局部的に高面圧部が形成され、こ
の部分でセラミック材料が摩耗して摩耗粉を生じ、この
硬い摩耗粉の研摩作用とそれに伴う表面粗さの増大によ
シ、摺動部品および相手材の摩耗が促進されるのである
したがって、上記の問題を解消する丸めに、相手材とし
てヤング率が低く、摩耗粉t−埋収し品い金属材料が要
望される。しかし、摩耗粉を環状し易いような軟質の金
属では、金属自体の摩耗が加速度的に進行してしまうた
め、これまでは適当な相手材が見出だされていなかった
本発明は前記した問題点を解消し、セラミック−金属摺
動構造におけるセラミック摺動部の相手材として適切な
ものを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、セラミック−金属
摺動構造におけるセラミック摺動部の相手材として、耐
摩耗性に優れ(硬度が高い)、摩擦係数が低く(発熱が
抑えられる)、保油性に優れ(発熱が抑えられる)、あ
る程度の摩耗粉の埋収性のある材料として、金属の摺動
表面にFeBおよび/またはFe1B  のような硼化
物層を形成し、摺動性能を向上するため、焼結により多
孔質とした金属材料を用いるものである。
〔作用〕
ここでセラミック材料としては、81−〇ZrO,、日
1C,ム401等が該当する。このセラミック材料と金
属との相性あるいは高温域での使用等を考慮すると、5
isN、が摺動性において最も良好である。また、Si
、N、の中でも比較的表面部にボア(空孔)を有する常
圧下で焼成した窒化珪素よ)も、表面ボアの殆んどない
ガス圧、あるいはn工pにより形成された窒化珪素が好
ましい。これは、表面部にボアを有すると、硬度、耐摩
耗性の高いセラミックは、ボアのエツジ部分で相手材の
金属を削る作用が生じ、摩耗を促進すること、ボア部分
に相手材金属の摩耗物が入シ込み、結果として金属同志
の摺動状態に近づき、スカッフィングを誘発するためで
ある。
逆に、金属材側にボアを有する焼結金属体を用いると、
以下のような利点がある。
0 硼化物層を金属表面に形成する場合、硼化物は非常
に硬くて(HVi000以上)脆いが、金属ボアの部分
にしつか)と喰い込む状態で形成されるので剥離し難い
0 含油軸受と同様の保油機能が期待できる。
0 初期なじみの際に生ずる摩耗粉の環状作用がある。
0 母材自体のヤング率が低いので、衝sを受ける使用
環境においてもクツション作用がある。
なお、焼結金属の気孔率については1〜30Vo1.9
6とするのがよく、さらに好ましくは5〜20 Vol
、係がよい。気孔率が1係未満では、前記したボアの効
果は期待できず、また30係を越えると、母材強度が著
しく低下するからである。
表面に形成する硼化物層厚さは薄すぎると効果がなく、
厚すぎると剥離を招くので20〜120μmの範囲とす
るのがよい。また、硼化物層は硬いが脆い性質があシ、
母材との熱膨張率の差が太きいと、クラックを発生する
可能性がある。通常硼化処理は900℃位で行なうが、
IFeB 、  lPe1Bの900℃までの熱膨張率
は、それぞれ約11X10−6 9X10−’であり、
金属の熱膨張率が7xtog以下であると、常温になっ
たとき硼化物層に引張)の残留応力が発生し、剥離し易
くなる。また、金属の熱膨張率が大きい場合には、硼化
物層内に圧縮の残留応力が発生するので、若干条件はよ
いが、それでも14X10−11以上では剥離し易くな
る。
〔実施例〕
実施例1 本発明の実施例として、カムシャフトを硼素化(ボロナ
イズ)した製品をテストした。カムシャフトは、カムロ
ブの部分にボロンペーストを2〜5m厚に塗布し、窒素
・水素混合ガス(11t:H,=9:1)中で900℃
4時間処理し、厚さ約70μmの硼化物層を形成した。
カムO相手摺動材としてのロッカーアームには、20X
15Xt5の81.鳥チップを、活性金属法によりろう
付けしたものを用意した。テップは金型プレスにより成
形後、ガス圧焼結し、摺動表面は焼結後バレル研摩した
。また、従来例としてカムシャフトはチル鋳鉄、ロッカ
ーア−ムチラグは鉄系焼結合金から形成されているもの
を用いた。
前記3種類の組合せについては第1図に示すように行な
い、第1表の条件で200時間運転し、摩耗量を比較し
た。その結果を第2表に示す。
第  1  表 第2表 実施例2 本発明のセラミック−金属摺動構造の効果を確認するた
め、第2図に示す球形コックを作成し、弁体、シール体
の材料として第3!i!に示す材料を使用し、後述する
試験1〜4を行った。
第2図に示す球形コックは、コック本体1に流路2が設
けられておシ、この流路2の流入口2aには雌ねじ1a
が、ま九流出口2bには雄ねじ1bが設けられている。
また、コック弁体3の軸心は流路2に垂直に設けられて
お)、球形弁体5a、流入口2aと流出口2bとを貫通
する通孔3b、操作軸3o。
支持軸3dを備える。
環状シール体4a、4bはそれぞれ流入口2a、流出口
2b側で球形弁体3aと密に接触している。
押えナツ)5aは雌ねじ1aに、また押えナツ)51)
は雄ねじ1bにそれぞれ螺装されている。
軸受け6,7はそれぞれ操作軸5c、支持軸3(lt−
支承し、軸Sa、5dとの間にわずかに隙間が設けられ
ている。
このコックは環状シール体4a、4bを球形弁体5aの
流入側と流出側に押さえナツ)5a。
5bで締め付けることによシ、環状シール体4a、4b
と弁体3aとを圧接し、環状シール体4a、4bの持っ
ている弾性によシお互いのシール面を密着させ、シール
性をもたせたものである。
本図では通孔3bが流入口2aに開口しているので、管
路の流体を流入口2aから流出口2bへ流すことができ
るが、操作軸3a ft90゜回すと、通孔31)Fi
同図の仮想線のように流入口2aと絶縁され、管路の流
体を上記シール性により漏洩なしにとめることができる
また、上記コックに対して行った試験は以下の通シであ
)、試験結果す口表に記す。
試験1:  250℃、30気圧の流体を流し、コック
弁体3を9X10”回回す。
試験2: 流体を、常温、常圧と250℃、30気圧と
の間で、1時間に6回の割合で変化させつつ、コック弁
体3を9X10’回回す。
試験5:  250℃、30気圧の流体に対し、コック
弁体3を回転嘔せて流体を止めてから、[15時間後に
再びコック弁体3を回転させて流体を流す。この動作を
104回繰シ返す。
m2図に示す球形コック1において、コック弁体3、コ
ックシール体4a、4bの各材料を第3表の組合せで構
成し、その結果を示す。
列1は、Fss−Ni−Co  系合金のコパールをシ
ール体形状に加工した後ボロン粉末中に埋没し、900
℃で5時間ボロン化処理を施こし、表面に80μmO硼
化物層が形成されたものを用いた。例2は、lPe−N
i合金であるインバー合金をガス噴霧法によシ粉末化し
、この粉末を加圧成形した後焼結して、気孔率20%の
インバー焼結合金体を製作した。機械加工後、900℃
で五5時間ボロン化処理を行ない、表面に50μmの硼
化物層を形成した。比較例は、例1で用いたコパールシ
ール体を、表面処理なしで使用した。
上記列のように、シール性を要求される使用目的に対し
ては、窒化珪素の熱膨張率が2.5×10″′4 (〜
350℃)と小さいため、使用温度域でシール体素材の
熱膨張率が小さいことが必要であるのでボロナイズする
温度域(900℃)では熱膨張率が比較的大きく、使用
温度域では小さい金属材料を選定することが望ましい。
〔発明の効果〕
本発明は上記のように構成されているため、耐摩耗性の
セラミック−金属摺動構造として、容易に製作が可能で
あシ、しかも充分に使用目的に耐えるという効果が奏さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による、各摺動部品を組合せた側面図で
あシ、第2図は本発明の他の具体例を示す説明図である

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)摺動部材のうち一方がセラミックで形成され、他
    方が摺動表面に硼化物層を有する金属で構成されたセラ
    ミック−金属摺動構造。
  2. (2)セラミックがSi_3N_4であり、金属が多孔
    質焼結体よりなる請求項1に記載のセラミツク−金属摺
    動構造。
  3. (3)金属材料の900℃までの熱膨張率が7〜14×
    10^−^6である請求項1または2に記載のセラミツ
    ク−金属摺動構造。
JP20324188A 1988-08-17 1988-08-17 セラミック−金属摺動構造 Pending JPH0255810A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005003522A1 (ja) * 2003-07-01 2005-01-13 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 耐摩摺動部品およびそれを用いた摺動装置
KR101876094B1 (ko) * 2016-12-16 2018-07-06 현대자동차주식회사 통합 유량 제어밸브

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