JPH0255250A - 人工軽量骨材の製造方法 - Google Patents

人工軽量骨材の製造方法

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JPH0255250A
JPH0255250A JP63204691A JP20469188A JPH0255250A JP H0255250 A JPH0255250 A JP H0255250A JP 63204691 A JP63204691 A JP 63204691A JP 20469188 A JP20469188 A JP 20469188A JP H0255250 A JPH0255250 A JP H0255250A
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Saneo Aida
相田 實生
Kazunori Nabekura
和則 鍋倉
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、山砂を水洗した際に発生する廃棄泥分にフラ
イアッシュを加えて混練造粒し、造粒物を乾燥焼成して
人工軽量骨材を製造する方法に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕コンク
リート用骨材は清浄であることが必須とされており、ご
み、粘土、シルト、有機物等の有害物を含んではならな
い。これらの物質はコンクリートの強度を著しく低下さ
せるため、天然山砂からコンクリート用骨材を製造する
場合、焼成等を行わない場合は骨材中にごみや泥、有a
物等が含有しないよう、水洗することが義務づけられて
いる。
山砂を水洗した際発生する廃棄泥分(以下泥分と称する
)は粒度が非常に小さく、含水率が90〜100%と多
量の水を含んだ軟状物である。そのため泥分をそのまま
埋め立て処分をすると処分地はいつまでも軟弱で地盤が
固くならないという問題があり、土地の有効利用に支障
をきたす。埋め立て処分地の有効利用を図るためにサン
ドドレーン工法等で処分地の排水を促進して地盤を圧密
固化し、さらに表層部分を適当な深さまでセメント、石
灰等の固化材を混入させて土の強度を上昇させた後、さ
らにその上に礫や山土等を用いて厚い層で被覆するなど
の方法が行われている。しかしながらこのような方法と
ても処分地の地盤が硬く固まるまでに長時間を要するた
め、近年では泥分にセメントや石灰等を混合して泥分の
強度向上を図りつつ埋め立てしたり、機械的に脱水処理
してから埋め立て処分を行う方法も検討されている。
このように従来の泥分処理方法は、固化剤を用いて土質
の安定を図るものであった。しかしながら大量に発生す
る泥分を処分するには、それを受は入れる処分地が必要
であり、泥分以外にも固化剤や表層を覆うための新規な
山土等を加えるため処分地は広大な土地である必要があ
った。
上記の如く天然山砂を水洗した際に発生する泥゛分は、
その性状が故に処理処分について多くの問題点がある。
一方、石灰火力発電所や石炭ボイラーから大量に発生す
るフライアッシュは一部がフライアッシュセメントに使
用されているが、その大半は埋め立て処分されている。
しかしながら日本国内の埋め立て地の現状から、これら
多くの泥分やフライアッシュをそのまま受は入れる情況
が近い将来くるとは予想し難い。本発明はこうした実情
に鑑みてなされたもので、埋め立て処分に問題のある泥
分とフライアッシュを利用して実用価値のある人工軽量
骨材を製造する方法を提供し、資源の有効利用を図ろう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
泥分は通常含水率が90〜100%であるため、脱水処
理を行う。脱水方法としては室内の上場に放置する自然
脱水力法、フィルタープレス等を用いる機械脱水、焼却
炉等からの廃熱を利用した脱水など状況に応じた脱水方
法が選択される。泥分処分ピントに貯溜している泥分を
用いる場合は、ピントの層高により含水率が異なるため
、取り出した泥分を上場でショベル等を用いて充分混合
を行い、含水率の均一化を図る必要がある。脱水処理に
より泥分の含水率は30〜40%に低減させる。
脱水処理された泥分とフライアッシュを混合し、混練機
で充分に混練を行う。配合割合はフライアンツユ量が全
体重量の99〜30%である。混練された配合原料をパ
ン型等の造粒機を用い、添加水を加えながら目的とする
粒度に造粒を行う。−C的にはJIS A 5002に
規定される粒度を目標とする。
原料として用いる泥分とフライアッシュは微粒子が大半
であるためバインダーを用いることなく、添加水量や添
加位置、造粒機の角度や回転数、原料のフィード量やフ
ィード位置を適宜調整することで造粒が可能である。造
粒にあたって第1図に示すパン型造粒[1を用いる場合
、a部より混練原料を投入し、b部にて添加水を加える
ことが好ましい。
パン型造粒機を用いて造粒を行うと、成品中には粒径の
大きい物や、小さい物等粒径の分布が発生する。そのた
めJIS規格を満足させるように20+nmと5mmの
篩を使い、20鵬上と5(財)下を除去する。除去物は
再び混練工程に戻し、原料の一部として使用する。
造粒物は50〜60%の含水率であるため、そのまま次
工程の焼成を行うと、や激な水分蒸発によりバースティ
ングをおこすので事前に乾燥を行う必要がある。
次いで造粒物をロータリーキルン等の焼成装置を用い、
1200’C程度の高温で焼成する。高温で焼成を行う
とフライアッシュ中の未燃炭素分及び泥分中の有機物が
燃えてガス化するため、気孔の多い軽量な骨材の製造が
可能である。
上記した方法に加えて造粒性の向上、すなわち真球度の
高い造粒物を得たい場合や、造粒物の圧密軽減化を図り
たい場合には、混練された原料の一部を焼却炉等の廃熱
を利用して乾燥し、ボールミル等で粉砕して乾燥粉を製
造し、該乾燥粉を第1図C部から造粒物の表面にコーテ
ィングするように添加すると目的が達成される。この艮
作を行う場合においては、フライアッシュの混合量は9
9〜20%が許容され、原料選択の自由度が増加すると
いう利点もある。
〔作用〕
本発明の人工軽量骨材の製造方法の各工程の作用・効果
について以下に詳述する。
泥分脱水工程: 山砂水洗により発生する泥分は前述の如<90〜100
%の含水率であるため、そのままでは輸送等のハンドリ
ングは不可能である。そのため室内上場に放置して自然
脱水を行ったり、フィルタープレスを用いての機械脱水
や廃熱利用による乾燥脱水を行う。脱水することにより
泥分の含水率を30〜40%とする。30%以下では乾
燥しすぎで泥分が団子状となり、40%以上では造粒性
が悪く高い真球率が得られない。
混合工程及び乾燥粉製造工程: 脱水された泥分と全体量の99〜20%に相当するフラ
イアッシュをローラーミキサー等の混練機に同時に投入
し、充分に混合混練を行う。混練の度合いは造粒性を大
きく左右するので充分なる混練を行う必要がある。
混練物はそのまま次の造粒工程に供してもよいが、造粒
性の向上や造粒速度を上げたい場合、混練物の一部を乾
燥機を用いて焼却炉等の廃熱を利用して乾燥し、ボール
ミル等の粉砕機にて@粉砕して乾燥粉を製造する。この
乾燥粉は次工程にて造粒物のコーテイング材として用い
る。
造粒工程: 混線物はパン型造粒機等を用い、JIS A 5002
に規定される粒度になるよう造粒を行う。前述の如く配
合原r↓は微粉が大半であるため、バイングーを使用す
る必要はなく、添加水量や添加位置、造粒機の角度や回
転数、原料のフィード量やフィード位置を適宜調整する
だけで造粒が可能である。
造粒にあたってパン型造粒機を用いる場合、第1図a部
より混練原料を投入し、b部にて添加水を加えることが
好ましい。また、造粒性の向上や圧密軽減化を図る場合
には、乾燥粉を第1Zc部から造粒物の表面にコーティ
ングするように添加すると的確にコーティングがなされ
る。
造粒物は、JIS規格に適合するよう20帥と5mmの
篩を使い、20+nm上と5n+n+下を除去する。除
去物は再び混練工程に戻し、@$4の一部として使用し
経済性を向上させる。さらに好ましくは、15mmと1
0■の篩を加え、適宜粒度調整を行うことが良い。
乾燥工程: 成彩された造粒物は焼成工程で造粒物同士が融着したり
、急激な水分茎発によるバースティングで造粒物が崩壊
しない程度に乾燥を行う。乾燥には焼却炉等の廃熱等を
利用してもよいし、次工程の焼成炉からの廃熱や余熱を
利用しても構わない。
焼成工程; 乾燥した造粒物をロータリーキルン等の焼成炉を用いて
焼成するが、このときの最適焼成温度は1150±IO
Q’Cである。この焼成により造粒物は融結(焼結)さ
れ粒状の固化物が得られる。泥分は有機物を含有してい
るし、またフライアッシュは未燃炭素分を含有するため
、焼結された固化物の表面は有機分や未燃炭素分が燃焼
してガス化する際に発泡して多孔質となる。 しかし、
焼成温度1050’C以下であるときは、焼成はしてい
るが固化物内部に未燃炭素分が残り、発泡性も少なく軽
量骨材としての規格を満足しない。一方、焼成温度が1
250’C以上であるときは固化物の焼結が進み、固化
物同士が融着したり部分的に崩壊したりする恐れがある
上述した方法により得られた固化物は水に不溶であり、
多孔質であることから比重が小さ(、かつ高強度である
ため構造用軽量コンクリート骨材として充分に規格を満
足する。
〔実施例〕
次に本発明の詳細な説明する。
本発明の方法による人工軽量骨材の製造試験には、表−
1に示す組成の山砂水洗による発生泥分と表−2に示す
組成のフライアッシュを使用した。
泥分脱水工程と混合混練工程: 含水率95%の山砂水洗による発生泥分を室内の上場に
て含水率35%にまで自然脱水を行った。次いでフライ
アッシュと脱水泥分をローラーミキサーに投入し、10
分間混練を行った。泥分とフライアッシュの配合比を表
−3に示すように種々変化させて実験を行った。
表−3 表−2 乾燥粉製造工程: 各々の配合原料の一部を乾燥機を用いて乾燥した後、ボ
ールミルにて粉砕して乾燥粉を製造し、次工程の造粒物
にコーテイング材として使用した。
造粒工程: 混練物並びに乾燥粉を第1図に示すパン型造粒機1にて
混練原料投入位置a、水分添加位1FFb並びに乾燥粉
添加位置Cで造粒l桑作を行い、造粒に際しては次の2
通りの方法を行い、造粒物含水率は50〜60%であっ
た。なお、第1図においては2はサイドスクレーバ、3
は製品排出口で、破線は造粒物の軌跡を示す。
(a)混練物のみを造粒 対象としたのは表−3のNo1−NO3の試料。
(b)混練物を造粒後、それに乾燥粉をコーティング混
練物と乾燥粉の供給比は垂■比で9:】とした。対象と
したのは表−3のNo、 1−Nα4の試料と各々の乾
燥粉。このときの造粒機仕様は以下のとおりである。
パン直径:  900mm、パン深さ:  150mm
、パン角度:52° パン回転数:  16r11m、
配合原料供給量:  200kg/h 得られた造粒物についてJISに規格される骨材の種類
に適合させるため、20mmと511II11の篩を用
いて20圃以上と5mn+以下の造粒物をカントし中間
物のみを次工程で使用した。
乾燥工程: 造粒方法(a)、(b)で得られた各種造粒物を電気炉
を用いて炉内温度を400°Cに設定し、4〜5分間乾
燥時間を設けて各々の含水率を5%以下にした。
焼成工程: 乾燥工程で得られた各々の乾燥造粒物をシリコニット電
気炉にて、焼成帯のみをソミュレートするため炉内温度
1200土50°Cに設定し、焼成時間を2〜3分間設
けて焼成を行った。造粒物の表面が半ン容融状態になり
、同時に内部にガスが発生してそれが気泡となり、軟化
した全体が膨張したときに造粒焼成物を焼成帯から取り
出し、空冷を行った。こうして得られた焼成造粒物は、
表面が硬い殻で覆われ、しかも内部は細かい独立気泡を
多量に包含する発泡体であった。
上記の各操作を行って得られた焼成造粒物について、各
々比重試験及び圧潰強度試験を行った結果について以下
に述べる。
表−6は泥分のみで造粒焼成を行ったものについて、そ
の粒度構成変化による絶乾比重測定結果である。
表−6 表−6及び第2図に示す通り泥分のみの造粒焼成物は、
中間粒度においては411造用人工軽量骨材として表−
4に示すJIS A 5002で定められた骨材の絶乾
燥比重による区分について粗骨材として比重規格に合格
しなかった。そのため規格内の粒度構成を中間粒度から
粗粒側に変えて比重を測定したが大差はなく、粒度構成
比率の変更程度では比重に影響がないことが判った。
表−4 \ 表−5 \ 次いで本発明の方法による、フライアッシュを混合した
造粒焼成物について、上記と同様の試験を行った。その
結果を表−7、第3図に示す。また第4図にフライアッ
シュ混合率と焼成造粒物の圧潰強度との関係を示す。
結果から判るように粒度構成は表−5のJIS規格の中
間粒度を満足しており、乾燥扮添加無しの造粒焼成物で
はフライアッシュ混合比で30%以上、乾燥粉コーティ
ング造粒焼成物ではフライアッシュ混合比で20%以上
で各々JISjJ格のM種を充分満足していることが判
る。また、圧潰強度も充分満足できる値であることが判
る。
以上の結果から、山砂を水洗した際に発生する泥分のみ
ではJIS規格を満足する人工軽量骨材の製造は不可能
であるが、本発明の方法によるフライアッシュを混合し
て製造した人工軽量骨材はJIS規格を充分に満足する
ものである。
表−7 〔発明の効果] 以上説明したように本発明の方法によれば、従来その埋
め立て処分に問題のあった天然山砂を水洗した際に発生
する泥分と、やはり埋め立て地の確保等に問題を抱えて
いた石炭火力発電所にて発生するフライアッシュを、脱
水、混合混練、造粒、焼成といった簡単な工程操作を行
うことによりJIs規格を満足する人工軽量骨材の製造
が可能であり、資源の有効活用を図れるとともに、埋め
立て地の確保問題をも緩和するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の造粒工程において、パン型造粒機を用
いる場合の混練物の投入位置、添加水の添加位置並びに
乾燥粉の添加位置の位置関係を示す説明図、第2図は山
砂水洗により発生ずる泥分のみを使った造粒焼成物の粒
度構成変化による粒度分布を示すグラフ、第3図はフラ
イアノツユ混合率と絶乾比重との関係を示すグラフ、第
4図はフライアッシュ混合率と圧潰強度との関係を示す
グラフである。 第2図 る発生泥分単項づ1らの焼成ベレットの粒度構成変化に
よる位ヅ分布(趨) −一→―

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、山砂を水洗する際に発生する廃棄泥分を脱水する工
    程と、その脱水した泥分とフライアッシュとを混合混練
    する工程と、該混練物を造粒機にて造粒する工程と、そ
    の造粒物を乾燥、焼成する工程とからなる人工軽量骨材
    の製造方法。 2、山砂を水洗する際に発生する廃棄泥分を脱水する工
    程と、その脱水した泥分とフライアッシュとを混合混練
    する工程と、該混練物の一部を乾燥粉砕して乾粉とする
    工程と、上記混練物を造粒した後、その造粒物の表面に
    上記乾粉をコーティングする工程と、乾粉をコーティン
    グされた造粒物を乾燥、焼成する工程とからなる人工軽
    量骨材の製造方法。 3、山砂を水洗する際に発生する含水率90〜100%
    の廃棄泥分を含水率30〜40%まで脱水することを特
    徴とする請求項1または2記載の人工軽量骨材の製造方
    法。
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