JPH0255196B2 - - Google Patents
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- JPH0255196B2 JPH0255196B2 JP57053725A JP5372582A JPH0255196B2 JP H0255196 B2 JPH0255196 B2 JP H0255196B2 JP 57053725 A JP57053725 A JP 57053725A JP 5372582 A JP5372582 A JP 5372582A JP H0255196 B2 JPH0255196 B2 JP H0255196B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24D—TOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
- B24D11/00—Constructional features of flexible abrasive materials; Special features in the manufacture of such materials
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ガラス、木材、金属、プラスチツク
等の表面を研磨あるいは払拭するための、あるい
はそれらの表面に塗布材を塗布するための極細立
毛織物に関するものである。
等の表面を研磨あるいは払拭するための、あるい
はそれらの表面に塗布材を塗布するための極細立
毛織物に関するものである。
従来、食器や家具の研磨、塗布及び払拭用に、
また半導体や絶縁体等の電子材料の研磨仕上げ用
に、あるいはまた電子写真感光体の表面再生研磨
用等に、種々の研磨布、塗布用基布、払拭布が使
用されている。そして、研磨材や塗布剤の種類、
あるいはこれらを含浸させる基布の種類や構成に
ついて種々の工夫がなされている。しかしなが
ら、従来のものは、払拭効果、塗布の均一性、仕
上り効果、基布の耐久性等の点で必ずしも満足す
べきものではなかつた。
また半導体や絶縁体等の電子材料の研磨仕上げ用
に、あるいはまた電子写真感光体の表面再生研磨
用等に、種々の研磨布、塗布用基布、払拭布が使
用されている。そして、研磨材や塗布剤の種類、
あるいはこれらを含浸させる基布の種類や構成に
ついて種々の工夫がなされている。しかしなが
ら、従来のものは、払拭効果、塗布の均一性、仕
上り効果、基布の耐久性等の点で必ずしも満足す
べきものではなかつた。
本発明者らは、従来のものの欠点を改良した研
磨、塗布及び払拭用の布帛について鋭意研究を行
ない本発明に到達した。
磨、塗布及び払拭用の布帛について鋭意研究を行
ない本発明に到達した。
即ち、本発明は、0.01〜0.5デニールの極細繊
維からなり長さが0.1〜5mmの立毛を有し、該立
毛の立毛密度が1500〜40000本/cm2でかつブラツ
シングテストによる脱落毛羽数が500本/cm2以下
である脱落毛羽数の低い研磨、塗布及び払拭用の
極細立毛織物である。
維からなり長さが0.1〜5mmの立毛を有し、該立
毛の立毛密度が1500〜40000本/cm2でかつブラツ
シングテストによる脱落毛羽数が500本/cm2以下
である脱落毛羽数の低い研磨、塗布及び払拭用の
極細立毛織物である。
本発明において用いられる極細繊維の太さは
0.01〜0.5デニールの範囲にある。0.01デニール未
満のものは使用中に切断され易く、切断された毛
羽は塵埃となつて被研磨物等に付着しやすいので
不適当である。0.5デニールを超えるものは、単
位面積当りの実質表面積が小さくなり、このため
後述する様な本発明の効果を十分には達成し得な
いので好ましくない。極細繊維としては公知のい
かなるものでも使用できる。これらの例として
は、二成分ポリマーからなる多層貼合せ型の複合
繊維を、起毛等の機械的手段によつて分割剥離す
ることによつて得られる極細繊維、二成分ポリマ
ーからなる海島型の複合繊維から、有機溶媒又は
加水分解等で海成分を溶解又は分解除去して得ら
れる極細繊維、高速紡糸や多段延伸等の手段で得
られる極細繊維がある。
0.01〜0.5デニールの範囲にある。0.01デニール未
満のものは使用中に切断され易く、切断された毛
羽は塵埃となつて被研磨物等に付着しやすいので
不適当である。0.5デニールを超えるものは、単
位面積当りの実質表面積が小さくなり、このため
後述する様な本発明の効果を十分には達成し得な
いので好ましくない。極細繊維としては公知のい
かなるものでも使用できる。これらの例として
は、二成分ポリマーからなる多層貼合せ型の複合
繊維を、起毛等の機械的手段によつて分割剥離す
ることによつて得られる極細繊維、二成分ポリマ
ーからなる海島型の複合繊維から、有機溶媒又は
加水分解等で海成分を溶解又は分解除去して得ら
れる極細繊維、高速紡糸や多段延伸等の手段で得
られる極細繊維がある。
本発明においては、かかる極細繊維又は後の工
程でかかる極細繊維を発生しうる複合繊維のフイ
ラメント糸又は紡績糸等を経糸及び/又は緯糸に
用いて、まず織物を作成する。編物や不織布は寸
法安定性が悪いので、本発明の目的には適さな
い。糸条の太さや織物の組織・密度等は特に限定
されるものではないが、極細繊維又は極細繊維を
発生しうる複合繊維のフイラメント糸を緯糸と
し、通常の太さのポリエステル繊維等からなるフ
イラメント糸又はウーリー加工糸を経糸として、
朱子組織に織成したものが、後の起毛の容易性や
脱落毛羽数の少なさという点で好ましい。
程でかかる極細繊維を発生しうる複合繊維のフイ
ラメント糸又は紡績糸等を経糸及び/又は緯糸に
用いて、まず織物を作成する。編物や不織布は寸
法安定性が悪いので、本発明の目的には適さな
い。糸条の太さや織物の組織・密度等は特に限定
されるものではないが、極細繊維又は極細繊維を
発生しうる複合繊維のフイラメント糸を緯糸と
し、通常の太さのポリエステル繊維等からなるフ
イラメント糸又はウーリー加工糸を経糸として、
朱子組織に織成したものが、後の起毛の容易性や
脱落毛羽数の少なさという点で好ましい。
得られた織物は、次いで針布起毛機等を用い公
知の方法で起毛される。起毛の程度は、形成され
る立毛の密度が1500〜40000、好ましくは5000〜
30000本/cm2の範囲になる様にしなければならな
い。立毛密度が1500本/cm2未満の場合には、立毛
長さが本発明で使用する範囲のうち短めであると
きは勿論、長めであるときでも単位面積当りの実
質表面積を大とすることが出来ず、本発明の効果
を得ることが出来ない。また、該立毛密度が
40000本/cm2を越える場合には、立毛製造時に過
度の起毛加工を行うため立毛繊維の損傷の程度が
大きく、このため使用段階で脱落する立毛(毛
羽)が多くなり不適当である。
知の方法で起毛される。起毛の程度は、形成され
る立毛の密度が1500〜40000、好ましくは5000〜
30000本/cm2の範囲になる様にしなければならな
い。立毛密度が1500本/cm2未満の場合には、立毛
長さが本発明で使用する範囲のうち短めであると
きは勿論、長めであるときでも単位面積当りの実
質表面積を大とすることが出来ず、本発明の効果
を得ることが出来ない。また、該立毛密度が
40000本/cm2を越える場合には、立毛製造時に過
度の起毛加工を行うため立毛繊維の損傷の程度が
大きく、このため使用段階で脱落する立毛(毛
羽)が多くなり不適当である。
分割剥離型の複合繊維を用いた場合には、この
起毛工程で極細繊維への分割剥離もおこる。海島
型の複合繊維を使用した場合には、起毛工程の前
又は後で海成分の溶解又は分解除去処理を行なう
ことによつて極細繊維を発生させる。
起毛工程で極細繊維への分割剥離もおこる。海島
型の複合繊維を使用した場合には、起毛工程の前
又は後で海成分の溶解又は分解除去処理を行なう
ことによつて極細繊維を発生させる。
形成された立毛の長さは0.1〜5、好ましくは
0.5〜3mmの範囲にある必要がある。立毛の長さ
はシヤーリングマシーンによつても適当に調節す
ることができる。立毛の長さが0.1mm未満の場合
には、立毛とする効果が発揮されず単位面積当り
の実質表面積を大とすることができない。また、
該立毛の長さが5mmを超える場合は、立毛織物の
製造工程において立毛繊維が絡み合い毛玉が発生
するトラブルを起こして立毛表面が損なわれ、ま
た、立毛繊維に適度な弾性を付与することができ
ないので研磨、塗布、払拭用としての性能に劣
り、さらに、研磨、塗布、払拭用として使用中に
立毛長が長いために切断し塵埃発生の原因となり
好ましくなく、いずれにしても本発明の目的が十
分には達成されない。
0.5〜3mmの範囲にある必要がある。立毛の長さ
はシヤーリングマシーンによつても適当に調節す
ることができる。立毛の長さが0.1mm未満の場合
には、立毛とする効果が発揮されず単位面積当り
の実質表面積を大とすることができない。また、
該立毛の長さが5mmを超える場合は、立毛織物の
製造工程において立毛繊維が絡み合い毛玉が発生
するトラブルを起こして立毛表面が損なわれ、ま
た、立毛繊維に適度な弾性を付与することができ
ないので研磨、塗布、払拭用としての性能に劣
り、さらに、研磨、塗布、払拭用として使用中に
立毛長が長いために切断し塵埃発生の原因となり
好ましくなく、いずれにしても本発明の目的が十
分には達成されない。
得られた極細立毛織物は、このまゝでは通常ブ
ラツシングテストによる脱落毛羽数が1000本/cm2
以上であり本発明の目的には使用できない。本発
明の極細立毛織物では、該ブラツシングテストに
よる脱落毛羽数が500本/cm2以下と従来の織物に
比して半数以下の水準にしたものを使用する必要
があり、特に好ましくは該脱落毛羽数を100本/
cm2以下とすることにより従来の織物に比して1/10
以下の水準にしたものである。こゝでブラツシン
グテストによる脱落毛羽数とは、極細立毛織物の
立毛面を、エチケツトブラシで正逆方向に各々10
回軽くブラツシングした時に、エチケツトブラシ
に付着した毛羽の本数(cm2当り)をいう。従つ
て、本発明の極細立毛織物を得るためには、前記
の如くして得られた極細立毛織物から、物理的手
段によつて、表面に付着している毛羽及び切断さ
れ易い立毛を除去する必要がある。かかる物理的
手段としては、液流染色機中で織物を水(又は熱
水)洗する方法、織物の立毛面にジエツト水流
(又は熱水流)を噴射する方法、大型の吸引機で
も毛羽を吸引除去する方法等がある。液流染色機
としては公知のものを使用でき、処理温度は10〜
100℃で、処理時間は10分〜120分程度が適当であ
る。ジエツト水流としては圧力が5〜100Kg/cm2
Gのものが好ましく、水の温度は10〜80℃のもの
が適当である。本発明においては、例えばベルト
コンベア又は回転ドラムによつて極細立毛織物を
走行させつつ、ジエツト水流噴射ノズルから噴射
されたジエツト水流が、織物の立毛面に噴射され
る。噴射ノズルの形状や配置等は、織物の立毛面
が均一に噴射され洗浄される様に適当に調節・選
択すればよい。本発明においては、ジエツト水流
を噴射し洗浄する方法が特に好ましい。この様に
洗浄処理された極細立毛織物は、その後、公知の
方法により乾燥されて製品となる。
ラツシングテストによる脱落毛羽数が1000本/cm2
以上であり本発明の目的には使用できない。本発
明の極細立毛織物では、該ブラツシングテストに
よる脱落毛羽数が500本/cm2以下と従来の織物に
比して半数以下の水準にしたものを使用する必要
があり、特に好ましくは該脱落毛羽数を100本/
cm2以下とすることにより従来の織物に比して1/10
以下の水準にしたものである。こゝでブラツシン
グテストによる脱落毛羽数とは、極細立毛織物の
立毛面を、エチケツトブラシで正逆方向に各々10
回軽くブラツシングした時に、エチケツトブラシ
に付着した毛羽の本数(cm2当り)をいう。従つ
て、本発明の極細立毛織物を得るためには、前記
の如くして得られた極細立毛織物から、物理的手
段によつて、表面に付着している毛羽及び切断さ
れ易い立毛を除去する必要がある。かかる物理的
手段としては、液流染色機中で織物を水(又は熱
水)洗する方法、織物の立毛面にジエツト水流
(又は熱水流)を噴射する方法、大型の吸引機で
も毛羽を吸引除去する方法等がある。液流染色機
としては公知のものを使用でき、処理温度は10〜
100℃で、処理時間は10分〜120分程度が適当であ
る。ジエツト水流としては圧力が5〜100Kg/cm2
Gのものが好ましく、水の温度は10〜80℃のもの
が適当である。本発明においては、例えばベルト
コンベア又は回転ドラムによつて極細立毛織物を
走行させつつ、ジエツト水流噴射ノズルから噴射
されたジエツト水流が、織物の立毛面に噴射され
る。噴射ノズルの形状や配置等は、織物の立毛面
が均一に噴射され洗浄される様に適当に調節・選
択すればよい。本発明においては、ジエツト水流
を噴射し洗浄する方法が特に好ましい。この様に
洗浄処理された極細立毛織物は、その後、公知の
方法により乾燥されて製品となる。
かくして得られた極細立毛織物は、ブラツシン
グテストによる脱落毛羽数が500本/cm2以下、特
にジエツト水流を用いた場合には100本/cm2以下
となり、後述の用途に好ましく用いられる。
グテストによる脱落毛羽数が500本/cm2以下、特
にジエツト水流を用いた場合には100本/cm2以下
となり、後述の用途に好ましく用いられる。
なお、本発明の極細立毛織物は、例えば、その
裏面からポリウレタンやメラミン等の樹脂をコー
テイングして、立毛の根本を固定してもよい。本
発明の極細立毛織物を得るに際しては、精練・リ
ラツクス・ヒートセツト等は当該技術分野の慣用
手段が採用されるが、特別な場合を除いて染色や
帯電防止等の後加工は不必要である。
裏面からポリウレタンやメラミン等の樹脂をコー
テイングして、立毛の根本を固定してもよい。本
発明の極細立毛織物を得るに際しては、精練・リ
ラツクス・ヒートセツト等は当該技術分野の慣用
手段が採用されるが、特別な場合を除いて染色や
帯電防止等の後加工は不必要である。
本発明の極細立毛織物は、ガラス、木材、金
属、プラスチツク等の表面の研磨や払拭に、また
塗布用の基材として用いられる。通常、払拭の場
合には、低粘度の油を含浸させて用いられ、研磨
の場合には、適当な砥粒や潤滑剤を含浸させて用
いられる。塗布の場合には、種々の塗料や染料を
含浸させて用いる。極細立毛織物は、用途に応じ
適当な幅に切断して、また裏面にアクリル樹脂等
をコーテイングすることによつて硬さを適当に調
節して用いられる。
属、プラスチツク等の表面の研磨や払拭に、また
塗布用の基材として用いられる。通常、払拭の場
合には、低粘度の油を含浸させて用いられ、研磨
の場合には、適当な砥粒や潤滑剤を含浸させて用
いられる。塗布の場合には、種々の塗料や染料を
含浸させて用いる。極細立毛織物は、用途に応じ
適当な幅に切断して、また裏面にアクリル樹脂等
をコーテイングすることによつて硬さを適当に調
節して用いられる。
そして、本発明の極細立毛織物を研磨、塗布あ
るいは払拭用に使用した場合には、以下の如く優
れた作用効果が達成される。
るいは払拭用に使用した場合には、以下の如く優
れた作用効果が達成される。
(1) 表面が0.01〜0.5デニールの極細繊維の立毛
で高密度に覆われているので、単位面積当りの
実質表面積が従来の払拭布に比べて数十倍も大
きい。すなわち、繊維表面積はそのデニールが
細くなるほど同一重量に対してはその表面積が
大となるが、さらに本発明の場合には該極細繊
維を立毛の形態で使用するためプレーンな織物
で使用するよりも実質表面積を大とすることが
できる。さらに、極細繊維を高密度の立毛で使
用するため該表面積を一層大とすることができ
るものである。このように本発明では、極細繊
維を使用すること、立毛の形態で使用するこ
と、さらに立毛を高密度で使用することにより
単位面積当りの実質表面積が従来の払拭布に比
べて数十倍も大きくすることが出来たものであ
る。
で高密度に覆われているので、単位面積当りの
実質表面積が従来の払拭布に比べて数十倍も大
きい。すなわち、繊維表面積はそのデニールが
細くなるほど同一重量に対してはその表面積が
大となるが、さらに本発明の場合には該極細繊
維を立毛の形態で使用するためプレーンな織物
で使用するよりも実質表面積を大とすることが
できる。さらに、極細繊維を高密度の立毛で使
用するため該表面積を一層大とすることができ
るものである。このように本発明では、極細繊
維を使用すること、立毛の形態で使用するこ
と、さらに立毛を高密度で使用することにより
単位面積当りの実質表面積が従来の払拭布に比
べて数十倍も大きくすることが出来たものであ
る。
(2) 本発明に使用する立毛は極細繊維で構成さ
れ、しかも該立毛長さが0.1〜5mmの範囲にあ
るため、適度の弾性を付与することができ、し
かもその立毛密度が1500〜40000本/cm2の高密
度であるため個々の立毛繊維はそのほとんどが
直立状態で密生している。このため該立毛が形
成する繊維間空〓は極めて微小であり、かつ、
その数が多いことが特徴であり、ミクロン単位
の微小な塵埃を良く抱き込み優れたクリーンア
ツプ効果を示すものである。
れ、しかも該立毛長さが0.1〜5mmの範囲にあ
るため、適度の弾性を付与することができ、し
かもその立毛密度が1500〜40000本/cm2の高密
度であるため個々の立毛繊維はそのほとんどが
直立状態で密生している。このため該立毛が形
成する繊維間空〓は極めて微小であり、かつ、
その数が多いことが特徴であり、ミクロン単位
の微小な塵埃を良く抱き込み優れたクリーンア
ツプ効果を示すものである。
(3) 本発明の立毛織物は0.01〜0.5デニールの極
細繊維を使用したものであるから、該極細繊維
による毛細管現象を利用して塗布剤を織物中に
十分に含浸させることができ、長時間にわたつ
て塗布剤の使用が可能となる。さらに、本発明
の立毛織物は前記のような繊維間空〓を有する
ため塗布剤を軽く被塗布体に塗布するだけで非
常に薄く、かつ、均一に塗布することができる
ものである。
細繊維を使用したものであるから、該極細繊維
による毛細管現象を利用して塗布剤を織物中に
十分に含浸させることができ、長時間にわたつ
て塗布剤の使用が可能となる。さらに、本発明
の立毛織物は前記のような繊維間空〓を有する
ため塗布剤を軽く被塗布体に塗布するだけで非
常に薄く、かつ、均一に塗布することができる
ものである。
(4) 本発明の立毛織物は、立毛繊維に極細繊維を
使用すること、その長さが比較的短いこと、さ
らに立毛の密度が高密度であることの組合わせ
により、被研磨体や被塗布体に作業による斑を
生せず、美麗で精度の高い仕上がり効果を得る
ことができる。
使用すること、その長さが比較的短いこと、さ
らに立毛の密度が高密度であることの組合わせ
により、被研磨体や被塗布体に作業による斑を
生せず、美麗で精度の高い仕上がり効果を得る
ことができる。
(5) さらに、本発明の織物は、ブラツシングテス
トによる脱落毛羽数が500本/cm2以下と低いた
めに織物を研磨、又は塗布用の用途に使用中、
立毛の脱落や切断により新たな塵埃を発生する
ことが少ないという効果がある。これに加え
て、織物であるため十分な組織点拘束力を有し
ているのでこれらの効果は耐久性に富んでおり
繰り返しの使用が可能である。すなわち、従来
から通常に作成された極細立毛織物では使用中
に毛羽繊維が脱落し、被研磨体や被塗布体の表
面に該脱落毛羽が付着するか、若しくは、付着
しないまでも該脱落毛羽が空気中に浮遊する等
の問題があつた。本発明の織物は、該ブラツシ
ングテストによる脱落毛羽数が500本/cm2以下
と従来の織物に比して半数以下とすることによ
り、かかる問題点を解消したものである。本発
明でいうブラツシングテストによる脱落毛羽数
は、先に述べたように通常の研磨、塗布で立毛
が受ける条件よりも苛酷な条件で脱落毛羽数を
測定するものであるから、脱落毛羽数が従来の
織物に比して半数以下の水準にすることにより
前記のような問題点を解決することができるも
のである。特に、該脱落毛羽数を100本/cm2以
下とすることにより従来の織物に比して1/10以
下の水準にしたものは、脱落毛羽が空気中に浮
遊して塵埃となることを極端に嫌うコンピユー
ター室や半導体工場のクリーンルームの中で使
用する塗布、又は払拭用の用途には好適であ
る。
トによる脱落毛羽数が500本/cm2以下と低いた
めに織物を研磨、又は塗布用の用途に使用中、
立毛の脱落や切断により新たな塵埃を発生する
ことが少ないという効果がある。これに加え
て、織物であるため十分な組織点拘束力を有し
ているのでこれらの効果は耐久性に富んでおり
繰り返しの使用が可能である。すなわち、従来
から通常に作成された極細立毛織物では使用中
に毛羽繊維が脱落し、被研磨体や被塗布体の表
面に該脱落毛羽が付着するか、若しくは、付着
しないまでも該脱落毛羽が空気中に浮遊する等
の問題があつた。本発明の織物は、該ブラツシ
ングテストによる脱落毛羽数が500本/cm2以下
と従来の織物に比して半数以下とすることによ
り、かかる問題点を解消したものである。本発
明でいうブラツシングテストによる脱落毛羽数
は、先に述べたように通常の研磨、塗布で立毛
が受ける条件よりも苛酷な条件で脱落毛羽数を
測定するものであるから、脱落毛羽数が従来の
織物に比して半数以下の水準にすることにより
前記のような問題点を解決することができるも
のである。特に、該脱落毛羽数を100本/cm2以
下とすることにより従来の織物に比して1/10以
下の水準にしたものは、脱落毛羽が空気中に浮
遊して塵埃となることを極端に嫌うコンピユー
ター室や半導体工場のクリーンルームの中で使
用する塗布、又は払拭用の用途には好適であ
る。
以下、実施例により本発明を詳述する。
実施例 1
米国特許明細書第4051287号に開示された方法
に従つて、ポリエステル(ポリエチレンテレフタ
レート)構成部分とポリアミド(ポリ−ε−カブ
ロアミド)構成部分が交互に隣接して16個環状に
配置され、かつ繊維の長手方向に伸び全体として
管状体を構成している中空複合繊維を製造した。
この中空複合繊維において、全ポリアミド構成部
分と全ポリエステル構成部分の重量比は1:1で
あり、個々の構成部分のデニールは0.23、中空複
合繊維のデニールは3.7、中空率は8%であつた。
に従つて、ポリエステル(ポリエチレンテレフタ
レート)構成部分とポリアミド(ポリ−ε−カブ
ロアミド)構成部分が交互に隣接して16個環状に
配置され、かつ繊維の長手方向に伸び全体として
管状体を構成している中空複合繊維を製造した。
この中空複合繊維において、全ポリアミド構成部
分と全ポリエステル構成部分の重量比は1:1で
あり、個々の構成部分のデニールは0.23、中空複
合繊維のデニールは3.7、中空率は8%であつた。
緯糸として、前記中空複合繊維のマルチフイラ
メント(300d/80fil)の片撚糸(S120T/m)
を用い、経糸としては、ポリエチレンテレフタレ
ートのウーリー糸の双糸(100d/24fil×2)
(S150T/m)を用い、織物密度が経70本/inch、
緯56本/inchの4枚朱子織物を作成した。
メント(300d/80fil)の片撚糸(S120T/m)
を用い、経糸としては、ポリエチレンテレフタレ
ートのウーリー糸の双糸(100d/24fil×2)
(S150T/m)を用い、織物密度が経70本/inch、
緯56本/inchの4枚朱子織物を作成した。
得られた織物は、まず98℃で30分間リラツクス
し、120℃で3分間乾燥した後、その片面を33番
針布を有する針布起毛機により30m/分のランニ
ングスピードで15回起毛した。その後、170℃で
30秒間プレセツトした。得られた極細立毛織物の
立毛の平均単繊維デニールは0.23、立毛の長さは
0.3〜2mm、立毛密度は7.2×103本/cm2であつた
(この織物を織物Aとする)。
し、120℃で3分間乾燥した後、その片面を33番
針布を有する針布起毛機により30m/分のランニ
ングスピードで15回起毛した。その後、170℃で
30秒間プレセツトした。得られた極細立毛織物の
立毛の平均単繊維デニールは0.23、立毛の長さは
0.3〜2mm、立毛密度は7.2×103本/cm2であつた
(この織物を織物Aとする)。
織物Aを、サーキユラー染色機(日阪製作所製
の液流染色機)を用いて、80℃で30分間洗浄処理
し(浴比1:30、布速100m/min)、その後120
℃で3分間乾燥した(この織物を織物Bとする)。
の液流染色機)を用いて、80℃で30分間洗浄処理
し(浴比1:30、布速100m/min)、その後120
℃で3分間乾燥した(この織物を織物Bとする)。
織物Bを、コンベアベルトで10m/分のスピー
ドで走行させつつ、その立毛面に20℃で30Kg/cm2
Gの高圧のジエツト水流を扇形状噴射ノズル(2
cm間隙で配置)から噴射し洗浄した(ノズルの噴
射口と織物との距離は5cm)。その後120℃で3分
間乾燥した(この織物を織物Cとする)。
ドで走行させつつ、その立毛面に20℃で30Kg/cm2
Gの高圧のジエツト水流を扇形状噴射ノズル(2
cm間隙で配置)から噴射し洗浄した(ノズルの噴
射口と織物との距離は5cm)。その後120℃で3分
間乾燥した(この織物を織物Cとする)。
平面上に置かれた該織物A、B、Cの各々の立
毛面をエチケツトブラシで、軽く正逆方向に各々
10回ブラツシングし、エチケツトブラシに付着し
た毛羽の数を測定した(5回の平均値)。
毛面をエチケツトブラシで、軽く正逆方向に各々
10回ブラツシングし、エチケツトブラシに付着し
た毛羽の数を測定した(5回の平均値)。
なお、該ブラツシングテストに使用するエチケ
ツトブラシは、日本シール(株)製の市販のエチケツ
トブラシ:品番H−16であつて、実公昭45−
13586号公報に記載されているような形態を有す
るものを使用し、ブラシ面は一方向に伏倒した短
い立毛面よりなり、該立毛の素材としてはナイロ
ンを使用したものを用いる。
ツトブラシは、日本シール(株)製の市販のエチケツ
トブラシ:品番H−16であつて、実公昭45−
13586号公報に記載されているような形態を有す
るものを使用し、ブラシ面は一方向に伏倒した短
い立毛面よりなり、該立毛の素材としてはナイロ
ンを使用したものを用いる。
また、軽く正逆方向にブラツシングするとは、
該ブラシを試験片である織物表面に置いて伏倒し
た立毛面が作用する方向に通常ブラシをかける速
度(750cm±100cm/分)でブラシを平行移動させ
て動かし、正逆方向に各々10回ブラツシングす
る。このために例えば、幅5cm、長さ20cmの織物
を用意し、一方の長さ方向に10回ブラツシングし
て毛羽本数を測定し、さらに逆方向に10回ブラツ
シングして毛羽本数を測定するとよい。毛羽の数
の算定には、ブラツシングにより採取された毛羽
本数を試験片織物表面の表面積で除して本数
(本/cm2)を求める。
該ブラシを試験片である織物表面に置いて伏倒し
た立毛面が作用する方向に通常ブラシをかける速
度(750cm±100cm/分)でブラシを平行移動させ
て動かし、正逆方向に各々10回ブラツシングす
る。このために例えば、幅5cm、長さ20cmの織物
を用意し、一方の長さ方向に10回ブラツシングし
て毛羽本数を測定し、さらに逆方向に10回ブラツ
シングして毛羽本数を測定するとよい。毛羽の数
の算定には、ブラツシングにより採取された毛羽
本数を試験片織物表面の表面積で除して本数
(本/cm2)を求める。
この時、ブラシと試験片表面間の接触圧は、ブ
ラシの自重により接触する程度の圧力でよく積極
的に加圧することはしないが、ブラシ立毛面と試
験片織物表面が安定して接触するように支える必
要がある。結果は次に示した通りであつた。
ラシの自重により接触する程度の圧力でよく積極
的に加圧することはしないが、ブラシ立毛面と試
験片織物表面が安定して接触するように支える必
要がある。結果は次に示した通りであつた。
織物A(比較例) 1000本/cm2以上
織物B(本発明) 390本/cm2
織物C(本発明) 6本/cm2
実施例 2
特開昭54−41302号に開示された方法に従つて、
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)構
成部分とポリスチレン構成部分が交互に隣接して
32個環状に配置され、かつ繊維の長手方向に伸び
全体として管状体を構成している中空複合繊維を
製造した。この中空複合繊維において、全ポリエ
ステル構成部分と全ポリスチレン構成部分の重量
比は1:1であり、個々の構成部分のデニールは
0.07、中空複合繊維のデニールは2.3、中空率は
5%であつた。
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)構
成部分とポリスチレン構成部分が交互に隣接して
32個環状に配置され、かつ繊維の長手方向に伸び
全体として管状体を構成している中空複合繊維を
製造した。この中空複合繊維において、全ポリエ
ステル構成部分と全ポリスチレン構成部分の重量
比は1:1であり、個々の構成部分のデニールは
0.07、中空複合繊維のデニールは2.3、中空率は
5%であつた。
緯糸として、前記中空複合繊維のマルチフイラ
メント(600d/260fil)の片撚糸(S150T/m)
を用い、経糸としては、ポリエチレンテレフタレ
ートのウーリー糸の双方(100d/24fil×2)
(S150T/m)を用い、繊物密度が経70本/ineh、
緯56本/inchの4枚朱子織物を作成した。
メント(600d/260fil)の片撚糸(S150T/m)
を用い、経糸としては、ポリエチレンテレフタレ
ートのウーリー糸の双方(100d/24fil×2)
(S150T/m)を用い、繊物密度が経70本/ineh、
緯56本/inchの4枚朱子織物を作成した。
得られた織物は、まず98℃で30分間リラツクス
し、120℃で3分間乾燥した後、トリクロロエチ
レンで5回洗浄し、中空複合繊維中のポリスチレ
ンからなる構成部分を実質的に全部溶解除去し
た。その後繊維を乾燥し、その片面を33番針布を
有する針布起毛機により30m/分のランニングス
ピードで15回起毛した。その後、170℃で30秒間
ブレセツトした。得られた極細立毛織物を実施例
1の場合と同様に、ジエツト水流で洗浄処理し
た。
し、120℃で3分間乾燥した後、トリクロロエチ
レンで5回洗浄し、中空複合繊維中のポリスチレ
ンからなる構成部分を実質的に全部溶解除去し
た。その後繊維を乾燥し、その片面を33番針布を
有する針布起毛機により30m/分のランニングス
ピードで15回起毛した。その後、170℃で30秒間
ブレセツトした。得られた極細立毛織物を実施例
1の場合と同様に、ジエツト水流で洗浄処理し
た。
かくして得られた極細立毛織物の立毛の平均単
繊維デニールは0.07、立毛の長さは0.2〜0.7mm、
の立毛密度は2.2×103本/cm2で、ブラツシングテ
ストによる脱落毛羽数は45本/cm2であつた。な
お、ジエツト水流処理しないものの脱落毛羽数は
1000本/cm2以上であつた。
繊維デニールは0.07、立毛の長さは0.2〜0.7mm、
の立毛密度は2.2×103本/cm2で、ブラツシングテ
ストによる脱落毛羽数は45本/cm2であつた。な
お、ジエツト水流処理しないものの脱落毛羽数は
1000本/cm2以上であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 0.01〜0.5デニールの極細繊維からなり長さ
が0.1〜5mmの立毛を有し、該立毛の立毛密度が
1500〜40000本/cm2で、かつ、液流染色機中で水
又は熱水により洗浄するか、若しくは、ジエツト
水流を噴射し洗浄してブラツシングテストによる
脱落毛羽数が500本/cm2以下である脱落毛羽数の
低い立毛を有する研磨、塗布及び払拭用の極細立
毛織物。 2 ブラツシングテストによる脱落毛羽数が100
本/cm2以下である特許請求の範囲第1項記載の研
磨、塗布及び払拭用の極細立毛繊維。 3 0.01〜0.5デニールの極細繊維からなる長さ
が0.1〜5mmの立毛を有し、該立毛の立毛密度が
1500〜40000本/cm2である極細立毛織物を、液流
染色機中で水又は熱水で10分以上洗浄処理するこ
とを特徴とする研磨、塗布及び払拭用の極細立毛
織物の製造法。 4 0.01〜0.5デニールの極細繊維からなる長さ
が0.1〜5mmの立毛を有し、該立毛の立毛密度が
1500〜40000本/cm2である極細立毛織物の立毛面
に、ジエツト水流を噴射し洗浄することを特徴と
する研磨、塗布及び払拭用の極細立毛織物の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57053725A JPS58171265A (ja) | 1982-04-02 | 1982-04-02 | 研磨,塗布及び払拭用の極細立毛織物及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57053725A JPS58171265A (ja) | 1982-04-02 | 1982-04-02 | 研磨,塗布及び払拭用の極細立毛織物及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58171265A JPS58171265A (ja) | 1983-10-07 |
JPH0255196B2 true JPH0255196B2 (ja) | 1990-11-26 |
Family
ID=12950801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57053725A Granted JPS58171265A (ja) | 1982-04-02 | 1982-04-02 | 研磨,塗布及び払拭用の極細立毛織物及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58171265A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5543213B2 (ja) * | 2007-11-09 | 2014-07-09 | 帝人株式会社 | ワイピング製品 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63288620A (ja) * | 1987-05-22 | 1988-11-25 | Kobe Steel Ltd | アルミニウムの電解複合超鏡面加工方法 |
JPH0299641A (ja) * | 1988-10-04 | 1990-04-11 | Unitika Ltd | ワイピングクロス |
JP3895212B2 (ja) | 2002-04-12 | 2007-03-22 | エヌアイ帝人商事株式会社 | 清掃用立毛布帛およびモップ |
CN105568508A (zh) * | 2015-12-22 | 2016-05-11 | 上海仪耐新材料科技有限公司 | 一种三维多孔疏松织物 |
-
1982
- 1982-04-02 JP JP57053725A patent/JPS58171265A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5543213B2 (ja) * | 2007-11-09 | 2014-07-09 | 帝人株式会社 | ワイピング製品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58171265A (ja) | 1983-10-07 |
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