JPH025431B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 ［技術分野］ 本発明は輸液、輸血、薬液注入、透析又はガイ
ドワイヤ導入等に使用される弁体付穿刺針に関
し、特に穿針後の内針抜去時やガイドワイヤ等の
挿入・抜去時に血液が漏れることのない弁体付穿
刺針に関する。

［先行技術およびその問題点］ 一般に輸液や輸血・薬液注入、透析又はガイド
ワイヤ導入等を行なう際には血管内に穿刺針を穿
針して行うことが多い。

穿刺針は普通、プラスチツク製の筒体と、この
筒体の一端に固着され該筒体内と連通する通路を
有する筒体ハブと、該筒体ハブの通路を通り該筒
体中に挿入可能で該筒体の他端に刃先を位置させ
る内針と、該筒体ハブに嵌着可能で該内針の基部
に固着された内針ハブとを備える。

例えば血管カテーテルの導入に際しては前記穿
刺針を用いてセルジンガー法によつて血管内に導
入される。

すなわち、セルジンガー法は、内針を挿通され
た筒体が皮膚を貫通して血管内に導入され、その
後内針を除去された筒体内にガイドワイヤを挿通
し、その後筒体を除去した後、先端開口カテーテ
ルをガイドワイヤに嵌装し、そのカテーテルをガ
イドワイヤに沿つて案内しつつ血管内に導入可能
としている。

しかしながら、上記のように穿刺針を血管に穿
針する際に、内針先端が血管内に挿入されると血
液が血圧により内針の内孔を通つて内針ハブに流
入するが、内針ハブの末端が開放していると、内
針を経て血液が漏出してしまい、好ましくない。
この為、空気を通し血液は通さないフイルターを
内針ハブ基端に設けることが考えられているが、
前記ガイドワイヤを挿入する為に前記内針を筒体
から引き抜く際には筒体ハブ基端からの血液の漏
出を防止する為に皮膚の穿針部位付近を指で押圧
する等の操作を必要とし、非常に面倒である。

また、従来の弁体を筒体ハブ基端に設けた場合
は前記内針の抜去時や前記ガイドワイヤの挿入時
に弁体と内針又は弁体とガイドワイヤとの密着部
から血液が漏れることがあり、血液の損失を招く
等の欠点があつた。

発明の目的 この発明の目的は上記問題点に鑑み、穿針後の
内針の抜去時やガイドワイヤ等の棒状体の挿入・
抜去時に血液が漏れることのない弁体付穿刺針を
提供することにある。

上記目的に沿う本発明の弁体付穿刺針は、筒体
と、この筒体の一端に固着され該筒体内と連通す
る通路を有する筒体ハブと、該筒体ハブの通路を
通り該筒体中に挿入可能で該筒体の他端に刃先を
位置させる内針と、該筒体ハブに嵌着可能で該内
針の基部に固着された内針ハブと、該筒体ハブの
通路を閉塞するように設けられ棒状体を挿通可能
な弁体とを有してなる弁体付穿刺針において、該
弁体にはその一方の端面にのみ開口する第１の切
り込みと、その他方の端面にのみ開口する第２の
切り込みを設け、該第１の切り込みと該第２の切
り込みをその内部において交差させて、該弁体の
交差部に該棒状体を該弁体と密着状態で挿通可能
とし、該棒状体の非挿通時には該通路を閉鎖して
該弁体からの液体の漏れを防止したものである。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
が、柔軟弾性物質からなるようにすることが好ま
しい。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
の第１の切り込みが、相互に交差する複数の切り
込みからなり、前記第２の切り込みが、相互に交
差する複数の切り込みからなり、該第１の切り込
みと該第２の切り込みは弁体内部の単一位置にお
いて交差するようにしてもよい。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
の第１の切り込みが、相互に交差しない複数の切
り込みからなり、前記第２の切り込みが、相互に
交差しない複数の切り込みからなり、該第１の切
り込みと該第２の切り込みは弁体内部の複数位置
において交差するようにしてもよい。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
の端面が、凸状とされるようにするとより好まし
い。

発明の具体的説明 第１図は本発明の一実施例に係る弁体付穿刺針
を示す断面図、第２図は筒体ハブを取り出して示
す断面図である。この実施例において、弁体１０
は、筒体ハブ２１を構成するプラグ１１とプラグ
１１の一方の端部に嵌着されるキヤツプ１２との
間に、該筒体ハブ２１の通路を閉塞するように挾
持されている。筒体ハブ２１はプラスチツク製の
筒体２０の一端に固着され該筒体２０内と連通す
る通路１４を有する。さらに、該筒体ハブ２１の
通路１４を通り該筒体２０の通路２３中に挿入可
能で該筒体２０の他端に刃先を位置させる内針３
０の基部に固着された内針ハブ３１が筒体ハブ２
１基端に嵌着されている。内針ハブ３１の開口端
部には空気を通し血液は通さないメンブランフイ
ルターや焼結体等のフイルター３３を備えたベン
トプラグ３２が必要に応じて嵌着される。また、
前記フイルター３３は内針ハブ３１にあらかじめ
一体に埋め込んでおいてもよい。

弁体１０は、シリコンゴム、ウレタンゴム、フ
ツ素ゴム等の合成ゴム、もしくは天然ゴムその他
の柔軟弾性物質から形成されている。

ここで、弁体１０には、第３図ＡないしＣに示
すように、一方の端面にのみ開口する第１の切り
込み１７と、他方の端面にのみ開口する第２の切
り込み１８が刻設され、第１の切り込み１７と第
２の切り込み１８は弁体１０の内部において交差
している。すなわち、第１の切り込み１７と第２
の切り込み１８は、距離Ｌをなす交差部１９を形
成しており、したがつてガイドワイヤ等の棒状体
は、弁体１０の弾性変形下で第１の切り込み１
７、第２の切り込み１８およびそれらの交差部１
９を通過可能とされている。

第４図は、弁体１０にガイドワイヤ等の棒状体
を挿入する場合における第１の切り込み１７およ
び第２の切り込み１８の変形方向を示す説明図で
あり、第５図は弁体１０にガイドワイヤ等の棒状
体を挿入した場合における第１の切り込み１７お
よび第２の切り込み１８の開口形状を示す説明図
である。弁体１０をその軸方向において特徴的な
３部分、すなわち第１の切り込み１７のみが存在
する部分、交差部１９が存在する部分、第２の切
り込み１８のみが存在する３部分にスライスする
と、第４図の１に示すような１０Ａないし１０Ｃ
の３部分となる。もし、弁体１０が上記１０Ａな
いし１０Ｃに示すような３個の別部分を重ね合わ
せただけのものであれば、ガイドワイヤ等の棒状
体を挿入しようとする場合における各切り込み１
７，１８の変形方向は第４図の２に矢印で示す状
態となり、その挿入後における各切り込み１７，
１８の開口形状は第５図の１で示す状態となる。
ところが、弁体１０は本来一体のものであること
から、各スライス部分は隣接する他の部分の影響
を受け、ガイドワイヤ等の棒状体を挿入しようと
する場合における各切り込み１７，１８の変形方
向は第４図の３に矢印で示すように弁体１０の内
部でその軸方向に関して連続的に変化し、またそ
の挿入後における各切り込み１７，１８の開口形
状は第５図の２で示す状態となる。すなわち、弁
体１０に挿入されるガイドワイヤ等の棒状体の周
囲は、その外径が比較的小なる外径である場合に
も、比較的大なる外径である場合にも、各切り込
み１７，１８によつて間隙なく軸方向に関して連
続的に押さえられる。ここで弁体１０は前述のよ
うに柔軟弾性物質によつて形成されていることか
ら、各切り込み１７，１８はガイドワイヤ等の棒
状体の外周部に密着状態で面接触し、ガイドワイ
ヤ等の棒状体と弁体１０とは確実な液密状態を形
成する。なお、第１の切り込み１７と第２の切り
込み１８の交差部１９がなす距離Ｌは、弁体１０
に挿入されるガイドワイヤ等の棒状物の最大外径
に応じて定められる。

発明の具体的作用 次に上記実施例に係る弁体付穿刺針の作用につ
いて説明する。まず、内針ハブ３１を筒体ハブ２
１に嵌着した第１図に示す状態で内針３０が挿通
された筒体２０を皮膚に穿刺して血管内に導入す
る。このとき内針３０内を通り血液が内針ハブ３
１内に流入し、内針３０が血管内に導入されたこ
とが確認されるが、内針ハブ３１の基端に設けら
れたベントプラグ３２が耐漏血性のフイルター３
３を備えている為、血液の流れはこのフイルター
３３の位置で停止する。また、ペントプラグ３２
を使用しない場合には内針ハブ３１の開口基端を
指で押さえて血液の漏れを防いでもよい。次いで
内針ハブ３１を指で支持し、ゆつくりと内針３０
を筒体２０中から引き抜く。このとき内針３０は
弁体１０の各切り込み１７，１８の交差部におい
て隙間なく密着状態で面接触している為、該弁体
１０と内針３０との密着部から血液が漏れること
はない。さらに内針３０が筒体２０中から完全に
引き抜かれると、弁体１０はその各切り込み１
７，１８の交差部の通路を完全に閉鎖して該弁体
１０からの血液の流出を防止する。

なお、弁体１０は、各切り込み１７，１８が他
方の端面にまで開口していないので、弁体１０の
端面に作用する血液の圧力に対する耐圧性が高
く、血液の圧力によつて変形することのない安定
した閉鎖状態を維持する。このようにして筒体２
０が血管内に留置されることになる。その後、ガ
イドワイヤや輸液セツト、輸血セツト、透析用血
液回路のコネクタ、シリンジの注入チツプ等の棒
状体が弁体１０内に挿入され、筒体２０内の通路
２３と連通される。このとき、ガイドワイヤ等の
棒状体は弁体１０の各切り込み１７，１８により
隙間なく面接触する状態で密着され、液密状態が
維持されて血液の漏れが防止される。

また、前記棒状体が弁体１０から撤去される場
合にも、弁体１０の各切り込み１７，１８は直ち
に完全な閉止状態を形成し血液の流出を防止す
る。なお、弁体１０の各切り込み１７，１８は、
挿入される棒状体が比較的小なる外径である場合
にも、比較的大なる外径である場合にも、棒状体
の周囲に間隙なく面接触する状態で密着すること
から外径の異なるガイドワイヤ等の棒状体に液密
状態で密着可能である。

第６図ＡおよびＢは本発明における弁体の第１
変形例を示す説明図である。この弁体４０におい
ては、第１の切り込み４１が相互に交差する切り
込み４１Ａ，４１Ｂからなり、第２の切り込み４
２が、相互に交差する切り込み４２Ａ，４２Ｂか
らなり、第１の切り込み４１と第２の切り込み４
２は弁体４０内部の単一位置において交差せしめ
られている。この弁体４０によれば、各切り込み
４１，４２の長さを比較的短くする状態下で、各
切り込み４１，４２の変形能を大とすることが可
能となり、比較的小型形状の弁体４０に比較的外
径の大なる棒状体をも挿通することが可能とな
る。

第７図ＡおよびＢは本発明における弁体の第２
変形例を示す説明図である。この弁体５０におい
ては、第１の切り込み５１が、相互に交差しない
切り込み５１Ａ，５１Ｂ，５１Ｃからなり、第２
の切り込み５２が、相互に交差しない切り込み５
２Ａ，５２Ｂ，５２Ｃからなり、第１の切り込み
５１と第２の切り込み５２が弁体５０内部の９位
置において交差している。したがつて、この弁体
５０によれば、同時に最大で９本の棒状体を挿通
保持することが可能となる。

第８図ＡおよびＢは本発明における弁体の第３
変形例を示す説明図である。この弁体６０は、第
１の切り込み６１および第２の切り込み６２を有
し、各端面６３，６４が凸状とされている。した
がつて、この弁体６０を用いた弁体付穿刺針によ
れば、弁体６０の端部に作用する血液圧力が弁体
６０の中心部を指向することとなり、弁体６０の
閉鎖状態および棒状体に対する液密状態をより確
実に形成することが可能となる。

発明の具体的効果 以上、述べたように本発明に係る弁体付穿刺針
は、筒体と、この筒体の一端に固着され該筒体内
と連通する通路を有する筒体ハブと、該筒体ハブ
の通路を通り該筒体中に挿入可能で該筒体の他端
に刃先を位置させる内針と、該筒体ハブに嵌着可
能で該内針の基部に固着された内針ハブと、該筒
体ハブの通路を閉塞するように設けられ棒状体を
挿通可能な弁体とを有してなる弁体的穿刺針にお
いて、該弁体にはその一方の端面にのみ開口する
第１の切り込みと、その他方の端面にのみ開口す
る第２の切り込みを設け、該第１の切り込みと該
第２の切り込みをその内部において交差させて、
該弁体の交差部に該棒状体を該弁体と密着状態で
挿通可能とし、該棒状体の非挿通時には該通路を
閉鎖して該弁体からの液体の漏れを防止するよう
にしたものである。したがつて、広範囲にわたる
多種外径の棒状体を弁体に液密状態で挿通保持し
て血液漏れを確実に防止し、且つ棒状体を前記弁
体から急激に引き抜く場合における血液流出を確
実に防止し、さらに単一の弁体を備えることによ
つてその構造を単純化することが可能となる。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
を、柔軟弾性物質からなるものとすることによ
り、弁体の各切り込みが、棒状体の外周部に密着
状態で面接触し、弁体と棒状体との液密状態を確
実化することが可能となる。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
の第１の切り込みを、相互に交差する複数の切り
込みからなるものとし、前記第２の切り込みを、
相互に交差する複数の切り込みからなるものと
し、該第１の切り込みと該第２の切り込みを弁体
内部の単一位置において交差することにより、各
切り込みの切り込み長さを比較的短くする状態下
で、各切り込みの変形能を大とすることが可能と
なり、比較的小型形状の弁体に比較的外径の大な
る棒状体をも挿通保持することが可能となる。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
の第１の切り込みを、相互に交差しない複数の切
り込みからなるものとし、前記第２の切り込み
を、相互に交差しない複数の切り込みからなるも
のとし、該第１の切り込みと該第２の切り込みを
弁体内部の複数位置において交差させることによ
り、弁体に対する棒状体の挿通位置を複数形成
し、同時に複数の棒状体を弁体に挿通することが
可能となる。

また、本発明に係る弁体付穿刺針は、前記弁体
の端面を凸状とすることにより、弁体の端面に作
用する血液圧力を弁体の中心部に指向させ、弁体
の閉鎖状態および棒状体に対する液密状態をより
確実に形成することが可能となる。

以下、本発明に係る弁体付穿刺針の耐漏液性に
つき試験した。まず1000mlの生理食塩液が入つた
軟質プラスチツク製バツグ（TP−10NS；テルモ
株式会社製）に輸液セツト（TK−A400L；テル
モ株式会社製）を接続した。すなわち前記バツグ
にプラスチツク製びん針を刺通し、延長されたチ
ユーブを介してタコ管の雄テーパー排出口（外径
４mm、内径２mm）の先端を一定の長さだけ切断し
第１図に示す弁体付穿刺針の内針を抜去した状態
の筒体ハブ基端開口部から挿入固定し、前記排出
口が弁体と接触しないようにして弁体が閉鎖され
た状態下で前記バツグを地上から３ｍの高さに固
定し、約３ｍ水柱の圧力に対する弁体の耐漏液性
を試験した。尚、使用した弁体は直径が８mmで筒
体ハブによる支持部分を除いた有効直径が６mm、
厚さ1.5mmのシリコーンゴム（Q7−4735；ダウコ
ーニング社製）製のものを用い、第３図に示すよ
うな切り込みを設けた。また、前記タコ管の排出
口を前述のように切断しない状態で、内針を抜去
した筒体ハブ基端開口部に挿入固定し、前記排出
口が弁体を挿通した状態下におき、さらに筒体ハ
ブに固着された筒体内通路を封止して同様な試験
を行なつた。

各試験ともサンプル数を10として行なつた結
果、いずれの場合も弁体からの生理食塩液の洩れ
は見られなかつた。実際に血管中へ筒体を留置す
る場合には最大血圧で約２ｍ水柱が弁体にかかる
と考えられるが、本発明に係る弁体付穿刺針は充
分な耐漏液性を示すことが以上の試験結果により
確認された。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る弁体付穿刺針
を示す断面図、第２図は第１図の弁体付穿刺針の
筒体ハブを取り出して示す断面図、第３図Ａは第
１図における弁体を取り出して示す斜視図、第３
図Ｂは同弁体を示す平面図、第３図Ｃは同弁体を
示す側面図、第４図は弁体に設けた各切り込みの
変形方向を示す説明図、第５図は弁体に設けた各
切り込みの開口形状を示す説明図、第６図Ａは本
発明における弁体の第１変形例を示す平面図、第
６図Ｂは第６図Ａの側面図、第７図Ａは本発明に
おける弁体の第２変形例を示す平面図、第７図Ｂ
は第７図Ａの側面図、第８図Ａは本発明における
弁体の第３変形例を示す平面図、第８図Ｂは第８
図Ａの側面図である。 １０，４０，５０，６０……弁体、１４……通
路、１７，４１，５１，６１……第１の切り込
み、１８，４２，５２，６２……第２の切り込
み、１９……交差部、２０……筒体、２１……筒
体ハブ、２３……通路、３０……内針、３１……
内針ハブ、４１Ａ，４１Ｂ，４２Ａ，４２Ｂ，５
１Ａ，５１Ｂ，５１Ｃ，５２Ａ，５２Ｂ，５２Ｃ
……切り込み、６３，６４……端面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 筒体と、この筒体の一端に固着され該筒体内
   と連通する通路を有する筒体ハブと、該筒体ハブ
   の通路を通り該筒体中に挿入可能で該筒体の他端
   に刃先を位置させる内針と、該筒体ハブに嵌着可
   能で該内針の基部に固着された内針ハブと、該筒
   体ハブの通路を閉塞するように設けられ棒状体を
   挿通可能な弁体とを有してなる弁体付穿刺針にお
   いて、該弁体にはその一方の端面にのみ開口する
   第１の切り込みと、その他方の端面にのみ開口す
   る第２の切り込みを設け、該第１の切り込みと該
   第２の切り込みをその内部において交差させて、
   該弁体の交差部に該棒状体を該弁体と密着状態で
   挿通可能とし、該棒状体の非挿通時には該通路を
   閉鎖して該弁体からの液体の洩れを防止したこと
   を特徴とする弁体付穿刺針。 ２ 前記弁体が、柔軟弾性物質からなる特許請求
   の範囲第１項に記載の弁体付穿刺針。 ３ 前記第１の切り込みが、相互に交差する複数
   の切り込みからなり、前記第２の切り込みが、相
   互に交差する複数の切り込みからなり、該第１の
   切り込みと該第２の切り込みは弁体内部の単一位
   置において交差している特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項のいずれかに記載の弁体付穿刺針。 ４ 前記第１の切り込みが、相互に交差しない複
   数の切り込みからなり、前記第２の切り込みが、
   相互に交差しない複数の切り込みからなり、該第
   １の切り込みと該第２の切り込みは弁体内部の複
   数位置において交差している特許請求の範囲第１
   項または第２項のいずれかに記載の弁体付穿刺
   針。 ５ 前記弁体の端面が、凸状とされる特許請求の
   範囲第１項ないし第４項のいずれかに記載の弁体
   付穿刺針。