JPH0254202A - カラーフィルターの製造方法 - Google Patents

カラーフィルターの製造方法

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JPH0254202A
JPH0254202A JP63205628A JP20562888A JPH0254202A JP H0254202 A JPH0254202 A JP H0254202A JP 63205628 A JP63205628 A JP 63205628A JP 20562888 A JP20562888 A JP 20562888A JP H0254202 A JPH0254202 A JP H0254202A
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JP
Japan
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group
dye
layer
compounds
compound
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JP63205628A
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English (en)
Inventor
Keizo Furuya
圭三 古屋
Hiroshi Hara
宏 原
Satoru Sawada
悟 沢田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカラーイメ−7センサー、液晶デイスプレィ等
に使用するカラーフィルターの製造方法に関するもので
ある。
(背景技術) 近年、マイクロエレクトロニクス技術の発展の中で視覚
情報伝達の要求が増し、種々の視覚機器が開発されつつ
ある。この中にあって、視覚情報のフルカラー化のため
の重要な役割を果たしているのがカラーフィルターであ
る。
特に、最近家庭用小型テレビカメラなどにもCCD、B
BDSMO3などの固体撮像素子が用いられるようにな
ってきた。この固体撮像素子は微細に分割された多数の
受光部とこの受光部からの情報を取り出すための駆動回
路を有しているが、カラー画像を得るためにはカラーフ
ィルターをこの固体撮像素子の上部に配置することが必
要である。
一方、従来のカラーブラウン管に代わる、小型、薄型、
軽量なカラーデイスプレィの開発も進行しており、液晶
、プラズマ、蛍光表示管、エレクトロルミネッセンス等
を用いた種々の方式のカラーデイスプレィが提唱されて
いる。
この中で、液晶デイスプレィは低電圧、低電力で駆動で
き薄型化、軽量化が可能で寿命が艮いなどの利点を持つ
ため最も注目されている。液晶デイスプレイにも種々の
方式がある0例えば、ゲスト・ホスト方式(GH方式、
二色性色素を液晶と混合して利用するもの)、ECB方
式(Elect−rcally Controlled
 Direfringrence方式、8!晶の複屈折
を利用するもの)および光シヤツタ一方式(液晶セルと
カラーフィルターとの組合せを利用するもの)等がある
。これらの内で光シヤツター方式はフルカラー表示対応
可能なことから、現在数も実用化に近いものとされてい
る。
光シヤツタ一方式は液晶セルにより透過光量を制御しカ
ラーフィルターと組合せてフルカラー表示をするもので
ある。これにより、加色法を利用したCIE色度図の色
三角形内の任意の色の表示が可能になる。
フルカラー化のために用いられるカラーフィルターは青
、緑、赤(B、G、R)三原色が規則的(モザイク状や
ストライブ状)に配列して構成されているものが多く、
必要に応じて四色あるいはそれ以上の色相からなるもの
もある。例えば固体撮像素子用のマイクロカラーフィル
ターでは多色パターン間の色分離を完全にするためにブ
ラックストライプが使われ、また液晶デイスプレィ用の
カラーフィルターでも色分離を完全にしたり、光シヤツ
ターのオン・オフを制御するために前記三原色フィルタ
ーの隙間に作られたTPTを遮光し、オン電流を下げる
などの目的でブラックストライプが使われることがある
現在、カラーフィルターを製造する方法としでは、染色
法、蒸着法、電着法、干渉膜法、印刷法、写真法等が知
られている。
これらの内、信頼性の点から染色法が最も多用されてい
る。染色法は、ポリビニルアルコールやゼラチンなどの
ポリマーを支持体上に塗布して色素受容層(媒染/i!
l)を形成し、これに色素などの着色性物質を用いて色
要素(ビクセル)を形成するものである。
具体的には米国特許3289208号に記載されている
ように、■支持体上に重クロム酸カリウムを添加して感
光性にしたゼラチン層を塗布し、これにパターン露光を
した後、温水で洗いレリーフ像を形成し、■ついでこの
レリーフ像として残ったゼラチン層に赤色色素溶液を用
いて赤色色素を染着させ、■この染着層の上に中間層を
塗布した後、■上記■と同様の操作を行い、■緑色色素
溶液を用いて緑色色素の染着を行い、■その上に中間層
を塗布し、■上記■と同様の操作を行い、■青色色素溶
液を用いて青色色素の染着を行い、■最後に保護層を塗
布するというものである。
しかし、染色法は上記に見る通りyL雑な工程を必要と
し、かつこのようにして得られたカラーフィルターの構
造も複雑であって、ピンホールや傷が生じ易いという欠
点を持っている。
この欠点を改良する技術も種々提案されている。
例えば、米国特許4236098号には、7オトレノス
ト技術を用いて形成した窓状のパターンを通じて色素溶
液から色素をゼラチン層中に吸収させる方法が記載され
ている。また、米国特許4081277号、同4168
448号には7オトレノストにより形成した窓状パター
ンを通して熱昇華性色素または熱移行性色素を色素受容
層に移杼させる技術が記載されている。
しかしながら、これらの技術においても7オトレノスF
の塗布、現像、はく9などの工程を繰り返して行う必要
があり、複雑でかつ歩どまりが悪いという欠点がある。
更に、最近ではこの7オトレジスト法を用いて、防染中
間層塗布の工程の削減と色素の耐性を上げるために、顔
料入り7オトレジストを用いる方式が開発されている。
しかし、この方法を朋いても各色毎に塗布、乾燥、露光
、洗浄工程が必要であり、まだ複雑かっ歩どまりの悪い
点は解消されていない。
その他のカラーフィルター製造法にも各々問題がある。
染料蒸着法は染料を蒸発させリスFオフ法でビクセルを
得るもので、薄膜であり、透明電極上に直接形成するこ
ともできるが、下地に対する付着力が弱いという欠点を
持つ。無機の蒸着多層干渉膜を使ったカラーフィルター
は耐熱性がよいが、干渉膜の厚さの制御が難しくコスト
や歩どまりの点で問題がある。M1着法は電極を形成し
てその上に高分子を電着しカラーフィルターを形成する
ものであるが、ビクセルの自由な配列が困難であり、ブ
ラックストライプをいれることができないという欠点を
有する。印刷法は前述の7オトレジスト法に比べ、大画
面化でき、かつ大量生産が容易であるが、寸度安定性が
悪く、膜の均一性、膜面の平滑性の点で満足のいく性能
は得られていない。写真法も種々検討されているが、従
来の方法は感光性ハロゲン化銀乳剤膜中に分散させたカ
プラーを発色現像液で処理し、非拡散性色素を形成させ
、ついで脱銀処理を施してカラーフィルターを作成する
ものであり、複雑な処理工程を必要とし、かつ作成され
たカラーフィルターはv!7が大きくシャープネス等の
品質の、αで不十分なものであった。
以上述べてきたように、カラーフィルターは視覚情報の
フルカラー化においてm要な役割を果た動ものであるが
、従来のカラーフィルター製造方法は、製造工程が複雑
であり、歩どまりが悪く、製造されたカラーフィルター
の品質も満足のいくものではなかった。特に大画面のカ
ラーフィルターを簡単な工程で品質よく製造する方法が
望まれていた。
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明の目的は前記のような欠点を改良し、簡
単な工程で高性能のカラーフィルターを製造する方法を
提供することにある0本発明の目的は特に大画面で高品
質のカラーフィルターを簡単な工程で製造する方法を提
供することにある。
(発明の構成) 本発明の目的は、支持体上に少なくとも感光性ハロゲン
化銀、バインダーおよびハロゲン化銀の現像に対応また
は逆対応して拡散性色素またはその前駆体の像様分布を
形成しうる色素像り性化合物を有するカラー感光材料に
カラーフィルターのパターンを露光後現像処理によって
形成された拡散性色素またはその前駆体のパターン状分
布を受像材料の色素固定層に拡散転写することを特徴と
するカラーフィルターの製造方法によって達成された。
以下に本発明の具体的内容について詳細に説明する。
まず、本発明のマイクロカラーフィルターの製造方法の
工程の概要を説明する。
(1)  支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀、
バインダー、及びハロゲン化銀の現像に対応または逆対
応して拡散性色素またはその前駆体の像様分布を形成す
る非拡散性の色素供与物質を含有するカラー感光材料に
フォトマスクを用いカラーフィルターのパターンを露光
する。
(2)露光後のカラー感光材料をカラーフィルターとな
る受像材料の色素固定層と密着させ(はじめより感光材
料と一体となっていてもよい)、現像及びこれで生じた
色素の転写を行う、現像工程と転写工程は別々に行って
も良いし、同時でも良い。現像や転写に必要な塩基や媒
体は必要であれば内部で発生させても良く、外部より供
給してもよい。また現像、転写のため加熱してもよい。
(3)転写終了後、カラー感光材料と色素固定層とを分
離し、必要であれば、色素固定層を後処理し、色素の固
定を強化したり膠質改良等を行う。
また保護層を別途形成しても良い。
(4)色素固定層はその支持体をそのまま利用しカラー
フィルターとして支持体と共に用いてもよいが、別の支
持体へと移植する場合は色素固定層をその支持体より分
離し、目的の支持体上へ移植する。
以上の工程によるカラーフィルターの製造の利点を列挙
する。
1) 簡単な工程で製造できるため、安価かつ大量生産
が可能である。
2) カラーモザイク(又はストライブ)フォトマスク
を用いることにより、1シヨツト露光でモザイクパター
ンがハロゲン化銀に記録され、これに対応して色素が生
成することより、色別の繰返しの工程が不必要で、その
ための精密、高度な位置合わせの必要がなくなる。
3)ブレフォームド色素を利用できるため、分光特性、
耐久性などですぐれた特性を持つ色素を巾広く選択でき
る。
染色のばらつきが小さく、均一な絵素 (絵素の中での濃度のむらも含めて)が得られる。
色素固定層はあらかじめ平滑に製造できるため、カラー
フィルターの表面の平滑性が高い。
6)工程が非常に短いためデエフェクトの可能性が低く
歩留りが高い。
7) 感光材料自体でなく色素固定層をカラーフィルタ
ーとして用いるので薄層化が可能になる。
フォトマスクを変更するだけで同一のカラー感光材料を
用いて種々のモザイク(又はストライブ)パターンが容
易に製造できる。
ハロゲン化銀を用いるため感度が高く、露光工程が短時
間で行える。
10)大型化の容易であり、大画面カラーフィルターで
更に製造メリットがある。
等である。
更に詳細に本発明の具体的構成について説明する。
まず本発明のカラーフィルター製造法における製造工程
について詳述する。
工程は、用いるカラー感光材料、色素固定層の構成によ
り、種々変化するが、−射的には次の手順に従う。
+11露光、(2)現像、(3)転写、(4)ばくり、
(5)後処理。
例えば、感光層と色素固定層とが別々の支持体に形成さ
れたいわゆる2シートタイプの写真材料を用いる場合の
代表的な工程には (i)露光工程−現像工程−感光材料と受像材料の重ね
合せ工程−転写工程−はくす工程−後処理工程 (ii)i光工程−感光材料と受像材料の重ね合せ工程
−現像・転写工程−はくり工程−後処理工程がある。
感光材料と受像材料が一体になっているモノシートタイ
プを用いる場合は上記ii)の工程を取ることになるが
、重ね合せ工程は不要である。
次に各工程毎の詳細な説明をする。
+l)  露光工程 カラーフィルター用モザイク(又はストライブ)パター
ンを形成するための露光光源としては、可視光を含む輻
射線を用いることができる0代表的な光源としては、低
エネルギー輻射線源として、自然光、紫外線、可視光、
赤外線、蛍光灯、タングステンランプ、水銀灯、ハロゲ
ンランプ、キセノンフラッシュランプ、レーザー光源(
ガスレーザー、固体レーザー、化学レーザー、半導体レ
ーザーなど〉、発光ダイオード、プラズマ発光管、FO
Tなどを挙げることができる。特殊な場合には、高エネ
ルギー線源であるX線、T線、電子線などを用いること
もできる。
また非線形光学素子とレーザー光のようなコヒーレント
な光源を組み合せた波長変換素子を用いて露光しζもよ
い。
本発明で用いるカラー感光材料は、特にフルカラーの感
光材料の場合には、複数のスペクトル領域に感光性をも
つハロゲン化銀乳剤層により構成されているため対応す
る複数のスペクトル線により画像露光することが必要で
ある。そのため上記光源は1種類でもよいし2種以上組
み合わせて用いてもよい。
光源の選択に際しては、カラー感光材料の感光波長に適
した光源を選ぶことはもちろんであるが、画像情報が電
気信号を経由するかどうか、工程システム全体の処理速
度、コンパクトネス、消費電力などを考慮して選ぶこと
ができる。
画像情報が電気信号を経由しない場合、つまり、目的と
するカラーモザイクを形成するために必要なフォトマス
クを通しての露光の場合には、カメラ、プリンターや引
伸機のようなプリント用の露光装置、複写機の露光装置
などを利用することができる。この場合、二次元画像を
いわゆる1シヨツトで同時露光することもできるし、ス
リットなどを通して走査露光することもできる。フォト
マスクに対して、引き伸ばしたり縮小することもできる
。もちろんフォトマスクと密着して原寸大を目的として
露光するのが一般的である。この場合の光源はレーザー
のような単色の光源ではなくタングステンランプのよう
な光源を用いるのが通常である。
画像情報を電気信号を経由して記録する場合には、露光
装置としては、発光ダイオード、各種レーザーをカラー
感光材料の感色性に合わせて組み合わせて用いてもよい
し、画像表示装置として知られている各種デバイス(C
RT、液晶デイスプレィ、エレクトロルミネッセンスデ
イスプレィ、エレクトロクロミックデイスプレィ、プラ
ズマデイスプレィなど)を用いることもできる。この場
合、モザイク画像情報は、ビデオカメラや電子スチルカ
メラから得られる画像信号、日本テレビジョン信号規格
(NTSC)に代表されるテレビ信号、フォトマスクを
更にスキャナーなどで多数の画素に分割して得た画像信
号、磁気テープ、ディスク等の記録材料に蓄えられた画
像信号が利用できる。
カラーモザイクパターンの露光に際しては、LED、レ
ーザー、蛍光管などを感材の感色性に合わせて組み合わ
せて用いるが、同じものを複数組み合わせ用いてもよい
し、別種のものを組み合わせて用いてもよい、感光材料
の感色性は写真分野ではR(赤)、G(緑)、B(青)
感光性が通常であるが、近年はUV、IPなどの組み合
わせで用いることも多く、光源の利用範囲が広がってき
ている。たとえばマイクロカラーフィルターに用いるカ
ラー感光材料の感色性が(G、RS I R)であった
り、(RlIR(短波)、lR(長波))、(UV (
短波)、UV(中波)、UV(長波))などのスペクト
ル領域が利用される。光源もLED2色とレーザーの組
み合せなど別種のものを組み合わせてもよい。上記発光
管あるいは素子は1色毎に単管あるいは素子を用いて走
査露光してもよいし、露光速度を速めるためにアレイに
なったものを用いてもよい、利用できるアレイとしては
、LEDアレイ、液晶シャッターアレイ、磁気光学素子
シャッターアレイなどが挙げられる。
先に記した画像表示装置としては、CRTのようにカラ
ー表示のものとモノクロ表示のものがあるが、モノクロ
表示のものをフィルターを組み合わせて数回の露光を行
う方式を採用してもよい。
既存の2次元の画像表示装置は、FOTのように1次元
化して利用してもよいし1画面を数個に分割して走査と
組み合せて利用してもよい。
上記においてパターン画像露光時に感光材料を減圧、吸
収する場合特願昭60−232188号記載の平滑なバ
ック面を持つ感光材料を用いることが有効である。なお
、フォトマスクを通しての露光の場合、用いるフォトマ
スクは、用いる光源、感光材料に合う様、その分光吸収
、サイズ、精密度(エッヂのシャープネス)、均−性等
を考慮し、設計しなければならない。
フォトマスクの性能が製品のカラーフィルターの性能に
太き(影響することは言うまでもない。
(2)  感光材料と受像材料の重ね合せ工程感光材料
と受像材料との重ね合わせは、正確な位置合わせの必要
はないが、ゴミや空気等の異物が入らない様にする。は
じめから感光材料と受像材料とが一体形成されていない
場合、両者を十分に密着させる必要がある。密着性を上
げるため、圧力条件や圧力を加える方法は特開昭61−
147244号に記載の方法等が適用できる。
色素固定層の支持体がガラスの場合、その耐性を考慮し
均一に圧力を加えることが好ましい。
(3)現像工程 現像はカラー感光材料、色素受像材料の構成内容により
その開始が異なる。例えば、カラー感光材料中、現像薬
が内蔵されており、塩基性の処理液を塗布した場合、こ
の時点で開始する可能性がある。また例えば、受像材料
とカラー感光材料とを密着させた際に塩基が発生する場
合は、重ね合わせ工程の後開始する。
また現像薬を含んだ塩基性処理液を供給する場合は、こ
の時点で現像が開始する。
また、室温では現像が起こり難く、加熱処理して始めて
開始する場合もある。加熱を現像(または/および転写
)に利用した例はこれまで多く知られている。
加熱により画像状に拡散性の色素を形成または放出させ
、この拡散性の色素を、水などの溶媒によって媒染剤を
有する受像材料に転写する方法は米国特許4,500.
626号、同4.483914号、同4,503,13
7号、同4,559.290号;特開昭59−1650
54号等で提案されている。
更に上記の方法では、まだ現像温度が高く、感光材料の
経時安定性も充分とは言えないため、塩基あるいは塩基
プレカーサーと微量の水の存在下で加熱現像し、色素の
転写を行わせることにより現像促進、現像温度の低下、
処理の簡易化をする方法が特開昭59−218,443
号、同61−238056号、欧州特許210.66O
A2号等に開示されている。ここで微量とは、感光材料
と受像材料の全塗布膜厚の最大膨潤時の体積の相当する
水の量以下が好ましい。具体的には感光材料及び場合に
よって使用される受像材料の合計の面積1平方メートル
当たり0.01g〜50g1特に0.05g〜35g1
更には1g〜25gの範囲が好ましい。
本発明においてもこの方法が好ましく応用できる。現像
および/または転写のための加熱方法としては、従来公
知の方法を用いることができる。
例えば、ホントブレートなどの熱板あるいはドラムに感
光材料を接触させたり、ヒートローラーを用いて搬送さ
せたりすることもできる。
また高温に加熱させた空気を用いたり、高周波加熱やレ
ーザービームにより加熱することもできる。感光材料に
よっては赤外線ヒーターを用いて加熱することもできる
。さらに電磁誘導により発生する渦電流を利用して加熱
する方法を応用することもできる。
また、感光材料に対して不活性の液体、たとえばフッ素
系の液体を加熱したバス中で加熱してもよい。
さらに、上記の加熱手段とは別に加熱源を感光材料にも
たせることで加熱してもよい。たとえば、カーボンブラ
ックやグラファイトなどの導電性粒子の層を感光材料お
よび/または色素固定材料中にもたせ、通電した時に発
生するジュール熱を利用してもよい。
感光材料を加熱現像するパターンとしては、種々のパタ
ーンが応用できる。一定温度で加熱する方法が最も一般
的であるが感光材料の特性によっては多段階加熱、たと
えば高温短時間の後、徐々に温度を低下させる方法や逆
に徐々に温度を上昇させる方法も有効である。
加熱に際して、感光材料が空気酸化の影響をうけやすい
場合には、加熱部周辺の脱気または不活性ガスへの置換
が有効である。また感光材料の表面を加熱部分へ直接接
触させてもよいし、空気にさらしてもよい。感光材料表
面を空気側に現像する場合には、感光材料中からの水分
、揮発成分の蒸発を防いだり、保温の目的でカバーをと
りつけるのも有効である。
本発明において、現像手段として通電加熱を採用する場
合の透明または不透明の発熱要素は砥抗発熱体として従
来公知の技術を利用して作ることができる。
加熱温度は50℃以上250℃以下が適当であり、その
特に好ましい範囲は、現像および転写の形態によって異
なる。
例えば、感光材料と受像材料を重ねた後、加熱して1段
階で現像転写を行う場合において、例えば現像を活性化
するための塩基プレカーサーを用いた場合、その好まし
い温度範囲は、塩基プレカーサーの活性化に必要な温度
と放出された色素の拡散に必要な温度によって決まり、
通常は80℃以上200℃以下特に好ましくは80℃以
上180℃以下である。また現像工程および/又は転写
工程に水が介在する場合には、水の沸点以下(特に50
℃以上100℃以下)が好ましい。色素の拡散に必要な
温度も転写の形態によって異なり、一般には色素の昇華
拡散を利用する場合は高温が必要で120〜200℃、
尿素誘導体などの熱溶剤を色素のキャリアとして用いる
場合には熱溶剤の融点以上たとえば60℃〜180℃が
好ましい。
また有機の溶媒を用いる場合はその沸点以下の温度であ
り、ジメチルホルムアミド(DMF)などの場合は15
0℃以下が好ましい。
以上に述べたように現像と転写の好ましい温度は一定で
はなく形態によって最適の範囲を選ぶことができる。
熱を加える方法の場合、写真要素の処理には種々の熱現
像装置のいずれもが応用できる0例えば、特開昭59−
75247号、同59−177547号、同59−18
1353号、同60−18951号、実開昭62−25
944号等に記載されている装置などを応用したものが
好ましく使用される。
(4)転写工程 転写工程についても感光材料と受像材料との重ね合せの
後、現像と共に進行する場合が多く、工程として作業の
必要性は特にない。ただし、転写工程中、加熱、圧力密
着等の操作を行う場合は、感光材料と受像材料とが、ズ
レることかない様にする必要がある。
(5)  はくり工程 はくり工程は受像材料の構成によっては省略することも
可能であるが、一般には行う。はくり工程までの時間は
、それ以前の工程を正確に制御することにより一定とな
り、一定品質のカラーモザイクフィルター層を得ること
ができる。
感光材料と受像材料がはじめから一体化している場合、
はくりのためのばくり層を両者の間に入れるとより好ま
しい。
感光層と色素固定層とが同一の支持体上に塗設される形
態には、例えは特開昭56−6784.0、カナダ特許
第674,082号、米国特許筒3730.718号に
記載されている如く、感光材料の一部または全部を受像
材料から剥離する形態があり、適当な位置に剥離層が塗
設されているものを挙げることができる。
しかしながら、受像材料をばくり後、その支持体と共に
直接カラーフィルターとして利用する場合、その支持体
はカラーフィルター用ガラスプレートであることが好ま
しく、この場合感光材料と受像材料がガラス支持体上に
形成されることになる。これは塗布工程に著しい負担が
かかる形態であり好ましいとは言えない。ただし受像層
のみを物工程でガラス上に接着し、はくすして、ガラス
基盤上へのフィルター形成を行う様な方式をとれば問題
はない。
(6)後処理工程 (1)へ・(5)の工程によって得られた、支持体上に
モザイクパターンを有するカラーフィルター層を有する
カラーフィルターの原体は、用途によりこのまま最終製
品として利用できる。例えば支持体を液晶カラーフィル
ター用ガラスプレートにしておくと、はくり後、そのま
ま液晶用カラーフィルターとしてセル化することが可能
である。ただし、この場合でも染色された色素の耐性を
向上させたり、色素の固定を確実にする等の目的で、硬
膜等の膜質改良を行なったり、退色防止剤などの薬品を
添加したり、更に、カラーフィルター層からの液晶セル
への有害物の溶出を防いだり、色素の耐性を向上させた
り、膜の保護や均−化等の目的で保護層を設ける方が好
ましい。また支持体が仮の支持体の場合、目的の支持体
への色素固定層の接着が必要となる。この場合、色素固
定層をその支持体と共に目的の支持体へ接着してもよい
し、色素固定層だけはくすして目的の支持体へ接着して
もよい。はくすする場合、色素固定材料の適当な位置に
ばくり層を設けるのが好ましい。
また、接着についてはフィルターとして問題のない透明
接着剤を用いるが、接着剤の均一な塗布、均一なはり合
せが必要である。接着層を色素固定材料に別塗設けてお
いてもよい。
目的の支持体への接着の場合も、膜質改良や保護層の塗
布は有効である。
次に本発明に用いられる材料、例えはカラー感光材料。
これに含まれる感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素
供与物質、増感色素、硬膜剤、塩基又は塩基プレカーサ
ー、析出防止剤、電子供与体、電子伝達剤オイル、かぶ
り防止剤、界面活性剤、現像促進剤、蛍光増白剤、酸化
防止剤、UV吸収剤、染料、支持体等、また色素固定材
料、これに含まれる媒染剤、バインダー、退色防止剤、
等、さらに、処理液に含まれる現像薬、塩基、転写助剤
、また、色素転写後の後工程で用いられる膜質改良剤や
保護層素材等についてそれぞれ詳しく説明する。
本発明に用いるカラー感光材料は、基本的には支持体上
に感光性ハロゲン化銀、バインダー、およびハロゲン化
銀が銀に還元される反応に対応または逆対応して拡散性
(可動性ということもある)の色素を形成あるいは放出
する色素供与性化合物を有してなるものであり、更に必
要に応じて有期銀塩酸化剤、還元剤(後述するように色
素供与性化合物が兼ねることもある)などを含有させる
ことができる。これらの成分は同一の層に添加すること
もできるし、反応可能な状態であれば別層に分割して添
加することもできる。例えば着色している色素供与性化
合物はハロゲン化銀乳剤の下層に存在させると感度の低
下を防げる。還元剤は感光材料に内蔵するのが好ましい
が、例えば受像材料から拡散させる、処理液から拡散さ
せるなどの方法で、外部から供給してもよい。
イエロ、マゼンタ、シアンの3原色を用いて目的とする
カラーフィルターを得るためには、少なくとも3つのそ
れぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハロゲン化
銀乳剤を組み合わせて使用するのが普通である。例えば
青感性乳剤、緑感性乳剤および赤感性乳剤の組合せ、緑
感性乳剤、赤感性乳剤および赤外感光性乳剤の組合せな
どがある。これらの各乳剤は通常具なる層に分割して塗
布されるが、特開昭58−40551号に記載されてい
るように各乳剤をカプセルに収めたパケット乳剤として
1層中に含有させてもよい。異なる層に分割して塗布す
る場合には通常のカラー感光材料で知られている種々の
層配列順序を採ることができるし、必要に応じて各層を
感度の異なる2層以上に分割してもよい。
また、1種の感色性乳剤を用い、各々に2種の色素供与
性化合物を用いてもよい。例えば、露光量に逆対応して
イエローの拡散性色素を与える色素供与性化合物と、露
光量に対応してマゼンタの拡散性色素を与える色素供与
性化合物を高感度乳剤と組合せ、露光量に逆対応してシ
アンの拡散性色素を与える色素供与性化合物と、露光量
に対応してイエローの拡散性色素を与える色素供与性化
合物を低感度乳剤と組合せて、高照度、中照度、低照度
の露光を与えることによって青、緑、赤の3色を有する
カラーフィルターを形成することができる。
更に直接、青、緑、赤の3色を用いてカラーフィルター
に必要な青、緑、赤を形成してもよい。
また、色の数も上記3色以外の色、例えば黒を用いても
よい。
感光材料には保護層、中間層、黄色フィルター層、アン
チハレーション層、バック層などの種々の補助層を設け
ることができる。
本発明のカラー感光材料に使用し得るハロゲン化銀は塩
化銀、臭化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭
化銀のいづれでも良い。粒子内のハロゲン組成が均一で
あっても良く、表面と内部で組成の異なった多重構造で
あってもよい(特開昭57−154232号、同5B−
108533号、同59−48755号、同59−52
237号、米国特許筒4.433,048号及び欧州特
許第100.984号)。
コア/シェル乳剤を調整する場合は、まずコア粒子を形
成させ、その後そのままシェル部分の形成を行なっても
よいし、コア粒子に用いる乳剤を脱塩のために水洗した
後シェル部分の形成を行なってもよい。コア粒子を形成
さ世た後シェルを形成する方法については特開昭60−
143331号、同61−215540号に詳細に述べ
られている。
本発明に使用するハロゲン化銀の粒子形状には制限はな
く、立方体、八面体、十四面体、球状、板状、じゃがい
も型、不規則多面体、平板状〔粒子の厚みが0.5μm
以下は、径が少なくとも0゜6μmで、平均アスペクト
比が5以上の平板粒子(米国特許第4,414,310
号、同第4.435.499号、西独公開特許(OLS
)第3゜241.646A1、米国特許第4. 386
. 156号、同第4,399,215号、同第4.4
00.463号、同第4,435,501号等)〕等の
いずれもが使用できる。平板粒子の場合、特願昭61−
48590号、同61−299155号記載の単分散6
角平板粒子が好ましく使用されエピタキシャル接合型の
ハロゲン化銀粒子も使用することができる(特開昭56
−16124号、米国特許第4,094,684号)。
本発明では、粒子サイズ分布が均一に近い単分散乳剤(
特開昭57−178235号、同58−100846号
、同58−14829号、国際公開8310233BA
1号、欧州特許第64.412A3および同第83,3
77A1等)も多分散乳剤も使用し得る。
粒子形状、ハロゲン組成、粒子サイズ、粒子サイズ分布
などが異なった2種以上のハロゲン化銀を併用してもよ
い。粒子サイズの異なる2種以上の単分散乳剤を混合し
て、階調を調節することもできる。
さらに、階調やカプリ濃度などを調整する目的で、内部
のかぶったハロゲン化銀微粒子乳剤を、乳剤層又は隣接
層に併用することもできる。この目的に適した内部カブ
ラセ型微粒子乳剤は、米国特許第2.996.382号
、同第3,178゜282号、特開昭61−48832
号、同62−71946号、同62−71946号等に
記載されている。
上記特許記載の乳剤の組み合せも好ましく利用できる。
本発明で使用されるハロゲン化銀の粒子サイズは平均粒
径が0.03μから10μのものが好ましい。但し、カ
ラーフィルターのピクセルのエッヂのシャープネスを考
慮すると粒子サイズはできるだけ小さい方が好ましく、
0.03μから3μの微粒子のハロゲン化銀が特に好ま
しい。本発明ではいわゆるリップマン 乳剤と呼ばれる
超微粒子乳剤も好ましく使用される。
本発明で使用するハロゲン化銀乳剤は、土として潜像が
粒子表面に形成される表面潜像型であっても、粒子内部
に形成される内部潜像型であってもよい、内部潜像型乳
剤と造核剤及び/または光カブラセとを組合わせた直接
反転乳剤を使用することもできる。この目的に適した内
部潜像型乳剤は米国特許第2,592,250号、同3
.761.276号、特公昭58−3534号および特
開昭57−136641号などに記載されている。
本発明において組合わせるのに好ましい造核剤(ま、米
国特許第3.227.552号、同4.245037号
、同4,255.511号、同4,266.013号、
同4,276.364号および西独特許出願(○t、s
)2,635,316号等に記載されている。
また特開昭61−193143号、同61−14374
1号、同61−112140号、同61−137147
号、同61−148442号、同60−258535号
、同60−195541号、同60−192937号、
同60−125839号、同59−182446号、同
60−263927号記載の乳剤も本発明の乳剤として
好ましく用いられる。
さらに特開昭61−238056号、同62−4044
6号、同62−30248号、同6232454号に記
載されている乳剤も本発明の乳剤として好ましく用いら
れる。
本発明に用いられる写真乳剤はピー グラフキデ(P、
 Glafkides)著、シミー エ フィシツクフ
ォトグラフィック(Chimie et Physiq
ue Photo−graphique) Cボール 
モンテル(Paul Montel)社刊、1967年
)〕、ジー エフ デュフィン(G、F、 Duffi
n)著、フォトグラフィック エマルジョン ケミスト
リー(Photographic EmulsionC
hemistry) (ザ フォーカル プレス(Th
eFocal Press)社刊、1966年〕、ヴイ
 エルツェリクマン他(V、 L、 Zelikman
 et al)著、メーキング アンド コーティング
 フォトグラフィック エマルジョン(Making 
and CoatingPhotographic E
mulsion) (ザ フォーカル プレス(The
 Focal Press)社刊、1964年)などに
記載された方法を用いて調製することができる。
すなわち酸性法、中性法、アンモニア法のいづれでもよ
く、可溶性根塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式と
しては片側混合法、同時混合法、それらの組合わせのい
ずれを用いてもよい。
粒子を根イオン過剰の下において形成させる方法(いわ
ゆる逆混合法)を用いることもできる。
同時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成され
る液相中のPAgを一定に保つ方法、いわゆるコンドロ
ールド・ダブルジェット法を用いることも出来る。
また、粒子成長を速めるため、添加する銀塩およびハロ
ゲン塩の添加濃度、添加量または添加速度を上昇させて
もよい(特開昭55−142329号、同55−158
124号、米国特許第3゜650.757号等)。
粒子形成中または粒子形成後にハロゲン化銀粒子表面を
難溶性のハロゲン化銀粒子を形成するハロゲンで置換し
てもよい。
さらに反応液の撹拌方法は公知のいづれの撹拌法でも良
い。またハロゲン化銀粒子形成中の反応液の温度、pH
はどのように設定しても良い。
本発明で使用するハロゲン化銀粒子の形成段階において
、ハロゲン化銀溶剤としてアンモニア、特公昭47−1
1386号記載の有機チオエーテル誘導体または特開昭
53−144319号に記載されている含硫黄化合物な
どを用いることができる。
粒子形成または物理熟成の過程において、カドミウム塩
、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩などを共存させてもよい。
さらに、高照度不軌、低照度不軌を改良する目的で塩化
イリジウム(III、 TV) 、ヘキサクロロイリジ
ウム酸アンモニウムなどの水溶性イリジウム塩、あるい
は塩化ロジウムなどの水溶性ロジウム塩を用いることが
できる。
本発明で使用するハロゲン化銀粒子の形成段階において
特公昭46−7781号、特開昭60−222842号
、特開昭60−122935号に記載されているような
含窒素化合物を添加することもできる。
乳剤は沈殿形成後あるいは物理熟成後に通常可溶性塩類
を除去されるが、そのための手段としては古(から知ら
れたゼラチンをゲル化させて行うターデル水洗法を用い
てもよく、また多価アニオンより成る無機塩類、たとえ
ば硫酸ナトリウム、アニオン性界面活性剤、アニオン性
ポリマー(たとえばポリスチレンスルホン酸)、あるい
はゼラチン誘導体(たとえば脂肪族アシル化ゼラチン、
芳香族アシル化ゼラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチ
ンなど)を利用した沈降法(フロキュレーション)を用
いてもよい。可溶性塩類除去の過程は省略してもよい。
本発明の乳剤の調製時に用いられる保護コロイドとして
およびその他の親水性コロイドのバインダーとしては、
ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性
コロイドも用いることができる。
たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグ
ラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、セルロース硫酸エステル類等のようなセルロース誘
導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などのI!誘導体
;ポルビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分ア
セタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるい
は共重合体のような多種の合成親水性高分子物質を用い
ることができる。
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラ
チンやプリテン ソサイヤティ オブザ サイエンティ
フィック フォトグラフィ オプ ジャパン(Bull
、 Soc、 Sci、 Phot、 Japan)、
ナンバー(Nα)16、ピー(P)30 (1966)
に記載されたような酵素処理ゼラチンを用いてもよく、
また、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いること
ができる。
写真用ゼラチンとしては、好ましくは石灰処理骨ゼラチ
ンが用いられる。
写真用ゼラチン一般についてや、不純物含量については
、「写真工学の基礎−銀塩写真編」昭和54年1月30
日発行コロナ社116〜150ページに詳しく記載され
ている。
本発明に用いられる写真乳剤は、化学増感される。化学
増感のためには、例えばエイチフリーザー(HoFri
eser)デイ−グルンドラー ゲンデア フォトグラ
フィッシエン プロツェッセミット ジルバーハロゲニ
デン(Die Grundlagender Phot
ographishen Prozesse mit 
Silderhalogeniden) (アカデζツ
シェフェアラーグスゲゼルシャフト(Akademis
che  Verlagsgesell−schaft
) 、1968年刊)675〜734真に記載の硫黄増
感法、還元増悪法、セレン増感法、貴金属増悪法などを
単独または組合わせて用いることができる。
例えば硫黄増悪においては、硫黄増悪剤すなわち、活性
ゼラチンや銀と反応して得る硫黄を含む化合物としては
、例えば、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミド、チオ尿
素、アリルイソチアシアナート、シスチン、p−トルエ
ンチオスルホン酸塩、ローダン、メルカプト化合物類な
どが用いられる。
その他、米国特許第1,574.944号、同第2.4
10,689号、同第2,278,947号、同第2,
728,668号、同第3. 656゜955号等に記
載されたものも用いることができこれら、硫黄増悪剤の
添加量は、種々の条件の下で相当の範囲にわたって変化
するが、通常、銀1モルに対して10−?〜10−2モ
ル程度が好ましい。
金増感においては、金増感剤としては、金の酸化数が+
1価でも+3価でもよく、具体的には、塩化金酸類、カ
リウムクロロオーレート、オーリックトリクロライド、
カリウムオーリックチオシアネート、カリウムヨードオ
ーレート、テトラシアノオーリックアシドなどが用いら
れる。
これらの金増感剤の添加量は、種々の条件下で相当の範
囲にわたって変化するが、通常は銀1モルに対して10
1〜10−2モル程度が好ましい。
特願昭61−79687に記載されている如くハロゲン
化銀粒子相に金増感剤の80%以上が存在していること
が特に好ましい。
本発明においては、セレン増悪も用いることができるが
、セレン増感剤は、アリルイソセレノシアネートのよう
な脂肪族イソセレノシアネート類、セレノ尿素類、セレ
ノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボン酸類およ
びエステル類、セレノフォスフェートa、ジエチルセレ
ナイド、ジエチルセレナイド等のセレナイド類などを用
いることができ、それらの具体例は、米国特許第1.5
74.944号、同第1.602,592号、同第1.
623,499号明細書に記載されている。
セレン増感剤の添加量は広い範囲から選ばれるが、通常
は銀1モル当りlo−7〜1O−2モルが好ましい。
上記の硫黄増悪、金増感、セレン増悪の他、還元性物質
(例えば、第一すず塩、アミン類、ヒドラジン誘導体、
ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物)を用いる
還元増悪法;貴金属化合物(例えば、全錯塩のほかPt
S Ir、Pdなどの周期律表■族の金属の錯塩)を用
いる貴金属増感法などを併用することもできる。
還元増悪法については米国特許第2. 983゜609
号、同第2,419,974号、同第4゜054.45
8号等、貴金属増悪法については米国特許第2,399
,083号、同第2. 448゜060号、米国特許第
618,061号等の各明細書に記載されている。
また、増感剤の組合せとしては金・硫黄増感、金・セレ
ン増感が代表的であるが、その他の組合せも可能である
。金・硫黄増感に際しては、両者の増悪剤の使用比率は
熟成条件等によって変化するが、通常、金増感剤1モル
に対して硫黄増感剤を1〜1000モル程度用いられる
金・セレン増感に際しては、通常金増感剤1モルに対し
てセレン増感剤を1〜1000モル程度用いるのが好ま
しい。
金・硫黄増悪または金・セレン増感において金増感剤の
添加時期は、硫黄増感剤またはセレン増感剤と同時でも
、硫黄またはセレン増感中でも終了でもよい。
本発明において用いるのに特に好ましい化学増感は硫黄
増感または金・硫黄増感である。
本発明において、これらの化学増悪剤は常法によって、
ハロゲン化銀写真乳剤に添加される。すなわち水溶性の
化合物は水溶液として、有機溶剤溶解性の化合物は水と
混合し易い有機溶剤、たとえばメタノール、エタノール
などの溶液として添加する。
また化学増悪時のPH,p、Ag、温度等の条件に特に
制限はないが、pH値としては4〜9、特に5〜8が好
ましく、PAg値としては5〜11、特に7〜10に保
つのが好ましい。また、温度としては、40〜90°C
2特に45〜75°Cが好ましい。
さらにこれらの化学増悪を含窒素複素環化合物の存在下
で行なうことも当業界では良く知られている(米国特許
第1315755号、特開昭50−63914号、特開
昭51−77223号、特開昭58−126526号、
特開昭58−215644号)。
また特公昭39−22067号、同39−22068号
で述べられているようなアセチレン化合物の存在下で化
学増悪を行なうこともカブリの低いハロゲン化銀乳剤を
得るのに有用である。
本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造工程
、保存中あるいはカラーフィルター製造処理中のカブリ
を防止し、あるいは性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含存させることができる。すなわちアゾール類
、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール類
、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾ
ール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチア
ゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプト
ベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、
アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール頻、ニトロ
ベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類(特
に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール)など;
メルカプトピリミジン類;メルカプトトリアジン類;た
とえばオキサドリンチオンのようなチオケト化合物;ア
ザインデン類、たとえばトリアザインデン類、テトラア
ザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3゜3a
、7)テトラアザインデン類)、ペンタアザインデン類
など;ベンゼンチオスルフォン酸、ベンゼンスルフィン
酸、ベンゼンスルフオン酸アミド等のようなカブリ防止
剤または安定剤として知られた、多(の化合物を加える
ことができる。たとえば米国特許3,954,474号
、同3,982.947号、特公昭52−28660号
等に記載されたものを用いることができる。さらに特公
昭39−22067号、同39−22068号記載のア
セチレン化合物もカブリ防止剤として有用である。アセ
チレン化合物のさらに具体的な例は特開昭61−724
33号を参考にすることができる。以上の化合物に加え
、後述の現像抑制剤や銀と難溶な塩を形成する化合物も
使用することができる。これらの化合物の使用量はi1
1モル当たり10−@モル−1モル、特に10−bモル
へ10−1モルである。
本発明の写真感光材料の写真乳剤層には感度上昇、コン
トラスト上昇、または現像促進の目的で、たとえばポリ
アルキレンオキシドまたはそのエーテル、エステル、ア
ミンなどの誘導体、チオエーテル化合物、チオモルフォ
リン類、四級アンモニラム塩化化合物、ウレタン誘導体
、尿素誘導体、イミダゾール誘導体、3−ピラゾリドン
類等を含んでもよい。たとえば米国特許2,400,5
32号、同2,423.549号、同2,716゜06
2号、同3,617,280号、同3,772.021
号、同3,808,003号、英国特許1,488,9
91号に記載されたものを用いることができる。
本発明の感光材料を形成する場合に異なった乳剤を混合
して怒光層を形成することも可能であるし、感色性が同
じ異なった乳剤を別層に塗布して同一感色層を多層構成
として感光材料を形成することも可能である。
本発明に用いられるハロゲン化銀は、メチン色素類その
他によって分光増感されていてもよい。
用いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素
、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポー
ラ−シアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素お
よびヘミオキソノール色素が包含される。特に有用な色
素は、シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メ
ロシアニン色素に属する色素である。
これらの色素類には、塩基性異節環核としてシアニン色
素類に通常利用される核のいずれをも適用できる。すな
わち、ピロリン核、オキサゾリン核、チアゾール核、セ
レナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール核、ピリ
ジン核等;これらの核に脂環式炭化水素環が融合した核
;およびこれらの核に芳香族炭化水素環が融合した核、
すなわち、インドレニン核、ベンズインドレニン核、イ
ンドール核、ベンズオキサドール核、ナフトオキサゾー
ル核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、ベン
ゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、キノリン核
などが適用できる。これらの核は炭素原子上に置換され
ていてもよい。
メロシアニン色素または複合メロシアニン色素にはケト
メチレン構造を有する核として、ビラプリン−5−オン
核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリジン−2
,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジオン核、ロ
ーダニン核、チオバルビツーツ酸核などの5〜6員異節
環核を適用することができる。
具体的には、特開昭59−180550号、同60−1
70335号、リサーチ・ディスクロージャー誌197
8年6月号12〜13頁(RD−17029)に記載さ
れている。また熱脱色性の色素としては特開昭60−1
11239号、特願昭60−172967号に記載のも
のが挙げられる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
み合せを用いてもよく、増悪色素の組み合せは特に、強
色増感や感光波長の調整の目的でしばしば用いられる。
増感色素とともに、それ自身分光増悪作用をもたない色
素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質であって、
強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。例えば、
含窒素異部環基で置換されたアミノスチリル化合物(例
えば米国特許第2゜933.390号、同第3,635
,721号等に記載のもの)、芳香族有機酸ホルムアル
デヒド縮合物(例えば米国特許第3,743,510号
等に記載のもの)、カドミウム塩、アザインデン化合物
などを含んでもよい。米国特許第3,615.613号
、同第3,615,641号、同第3.617.295
号、同第3.635.721号に記載の組み合せは特に
有用である。
これらの増悪色素をハロゲン化銀写真乳剤中に含有させ
るには、それらを直接乳剤中に分散してもよいし、ある
いはそれらを水、メタノール、エタノール、アセトン、
メチルセロソルブなどの溶媒の単独もしくは混合溶媒に
溶解して乳剤へ添加してもよい。またそれらをフェノキ
シエタノール等の実質上水と不混和性の溶媒に溶解した
後、水または親水コロイドに分散し、この分散物を乳剤
中に添加してもよい。
さらにそれらの増悪色素を色素供与性化合物等の親油性
化合物と混合して同時に添加することもできる。また、
それらの増感色素を溶解する際には組み合せて用いる増
感色素を別々に溶解してもよいし、また混合したものを
溶解してもよい。また乳剤中に添加する場合にも混合体
として同時に添加してもよいし、別々に添加してもよい
し、他の添加物と同時に添加してもよい。乳剤中に添加
する時期は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米
国特許第4,183,756号、同第4゜225.66
6号に従ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよい。
添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり10−8ない
し104モル程度である。
本発明においては、感光性ハロゲン化銀と共に、光に対
して比較的安定な有機銀塩を酸化剤として併用すること
もできる。この場合、感光性ハロゲン化銀と有機銀塩と
は接触状態もしくは接近した距離にあることが必要であ
る。
このような有機金属塩の中、有機銀塩は、特に好ましく
用いられる。
このような有機金属塩は、熱現像怒光材料を50°C以
上、好ましくは60°C以上の温度に加熱して現像する
場合に有効である。
上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに使用し得る有機化
合物としては、脂肪族もしくは芳香族のカルボン酸、メ
ルカプト基もしくはα−水素を有するチオカルボニル基
含有化合物、およびイミノ基含有化合物などが挙げられ
る。
脂肪族カルボン酸の銀塩としては、ベヘン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、ラウリン酸、カプリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、マレイン酸、フマール酸、酒石酸
、フロイン酸、リノール酸、リルン酸、アジピン酸、セ
バシン酸、こはく酸、酢酸、プロピオール酸または樟脳
酸から誘導される銀塩が典型例として挙げられる。これ
らの脂肪酸のハロゲン原子もしくは水素基置換体、また
はチオエーテル基を有する脂肪族カルボン酸などから誘
導される銀塩もまた使用することができる。
芳香族カルボン酸およびその他のカルボキシル基含有化
合物の銀塩としては、安息香酸、3.5−ジヒドロキシ
安息香酸、0−lm−もしくはp−メチル安息香酸、2
.4−ジクロル安息香酸、アセトアミド安息香酸、p−
フェニル安息香酸、没食子酸、タンニン酸、フタル酸、
テレフタル酸、サルチル酸、フェニル酢酸、ピロメリッ
ト酸または3−カルボキシメチル−4−メチル−4−チ
アゾリン−2−チオンなどから誘導される銀塩が代表例
として挙げられる。メルカプトもしくはチオカルボニル
基を有する化合物の銀塩としては、3−メルカプト−4
−フェニル−1,2,4−)ルアゾール、2−メルカプ
トベンゾイミダゾール、2−メルカプト−5−アミノチ
アジアゾール、2メルカプトベンゾチアゾール、S−ア
ルキルチオグリコール酸(アルキル基の炭素数12ない
し22)、ジチオ酢酸などのジチオカルボン酸類、チオ
ステアロアミドなどチオアミド類、5−カルボキシ−1
−メチル−2−フェニル−4−チオピリジン、メルカプ
トトリアジン、2−メルカプトベンゾオキサゾール、メ
ルカプトオキサジアゾールまたは3−アミノ−5−ベン
ジルチオ−1,2゜4−トリアゾールなど米国特許第4
. 123. 274号記載のメルカプト化合物などか
ら誘導される銀塩が挙げられる。
イミノ基を有する化合物の銀塩としては、特公昭44−
30270号または同45−18416号記載のベンゾ
トリアゾールもしくはその誘導体、例えばベンゾトリア
ゾール、メチルベンゾトリアゾールなどアルキル置換ベ
ンゾトリアゾール類、5−クロロベンゾトリアゾールな
どハロゲン置換ベンゾトリアゾール類、ブチルカルボイ
ミドベンゾトリアゾールなどカルボイミドベンゾトリア
ゾール類、特開昭58−118639号記載のニトロヘ
ンシトリアゾール類、特開昭58−118638号記載
のスルホベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリア
ゾールもしくはその塩、またはヒドロキシベンゾトリア
ゾールなど、米国特許第4.220,709号記載の1
.2.4−)リアゾールやIH−テトラゾール、カルバ
ゾール、サッカリン、イミダゾールおよびその誘導体な
どから誘導される銀塩が代表例として挙げられる。
またRD17029 (1978年6月)に記載されて
いる銀塩やステアリン酸銅なとの銀塩以外の有機金属塩
、特願昭58−221535号記載のフェニルプロピオ
ール酸などアルキル基を有するカルボン酸の銀塩も本発
明で使用することができる。
さらに特開昭61−249044号記載のアセチレン銀
、特願昭60−238300号記載のピラゾロアゾール
銀も用いることができる。
以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、
0.01ないし10モル、好ましくは0゜01ないし1
モルを併用することができる。感光性ハロゲン化銀と有
機銀塩の塗布量合計は50mg/m”ないし10g/m
”が適当である。
本発明ではハロゲン化銀の現像を反映して(すなわちハ
ロゲン化銀の現像に対応あるいは逆対応して)拡散性色
素像または拡散性色素前駆体像を形成する色素供与性化
合物を用いる。
本発明で使用しろる色素供与性化合物の例としては耐拡
散性基を離脱基に有し、酸化カップリング反応により拡
散性色素を形成する2当量カプラーがある。この2当量
カプラーの耐拡散性基はポリマー鎖であってもよい。こ
の2当量カプラーおよびこれと併用するカラー現像主薬
については、特開昭58−123533号、同58−1
49046号、同59−111148号、同59−12
43699号、同59−174835号、同59−23
1539号、同59−231540、同60−2950
号、同60−2951号、同6014242号、同60
−66249号等に記載されている。
また、別の色素供与性化合物の例として、画像状に拡散
性色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合物を挙げるこ
とができる。この型の化合物は次の一般式CLI)で表
わすことができる。
(Dye−Y) n−Z   (L I )Dyeは色
素基、−時的に短波化された色素基または色素前駆体基
を表わし、Yは単なる結合または連結基を表わし、Zは
画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応または3!!!
対応して(Dye−Y)n  Zで表わされる化合物の
拡散性に差を生じさせるか、または、Dyeを放出し、
放出されたDyeと(D ye−Y ) n−Zとの間
に拡散性において差を生じさせるような性質を有する基
を表わし、nは1または2を表わし、nが2の時、2つ
のDye−Yは同一でも異なっていてもよい。
一般式〔L1〕で表わされる色素供与性化合物の具体例
としては下記の■〜■の化合物を挙げることができる。
なお、下記の■〜■はハロゲン化銀の現像に逆対応して
拡散性の色素像(ボッ色素像)を形成するものであり、
■と■はハロゲン化銀の現像に対応して拡散性の色素像
(ネが色素像)を形成するものである。
■米国特許第3,134,764号、同第3,362.
819号、同第3,597,200号、同第3.544
,545号、同第3,482,972号等に記載されて
いる、ハイドロキノン系現像薬と色素成分を連結した色
素現像薬。この色素現像薬はアルカリ性の環境下で拡散
性であるが、ハロゲン化銀と反応すると非拡散性になる
ものである。
■米国特許第4,503,137号等に記されている通
り、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロ
ゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物
も使用できる。その例としては、米国特許第3,980
.479号等に記載された分子内求核置換反応により拡
散性色素を放出する化合物、米国特許#S4,199.
354号等に記載されたインオキサシロン環の分子内巻
き換え反応により拡散性色素を放出する化合物が挙げら
れる。
■米国特許第4.559,290号、欧州特許第220
.746A2号、公開技報87−6199等に記されて
いる通り、現像によって酸化されずに残った還元剤と反
応して拡散性色素を放出する非拡散性の化合物も使用で
きる。
その例としては、米国特許筒4,139,389号、同
第4.139,379号、特開昭59−185333号
、同57−84453号等に記載されている還元された
後に分子内の求核置換反応により拡散性の色素を放出す
る化合物、米国特許筒4゜232.107号、特開昭5
9−101649号、同61−88257号、RD24
025<1984年)等に記載された還元された後に分
子内の電子移動反応により拡散性の色素を放出する化合
物、西独特許第3.008,588A号、特開昭56−
142530号、米国時LJS4.343,893チ、
同第4.619.884号等に記載されている還元後に
一重結合が開裂して拡散性の色素を放出する化合物、米
国特許筒4,450,223号等に記載されている電子
受容後に拡散性色素を放出するニトロ化合物、米国特許
tjS4,609,610号等に記載されている電子受
容後に拡散性色素を放出する化合物などが挙げられる。
また、より好ましいものとして、欧州特許第220,7
46A2号、公開技報87−6199、特願昭62−3
4953号、同62−34954号等に記された一分子
内にN−X結合(Xは酸素、硫黄または窒素原子を表す
)と電子吸引性基を有する化合物、特願昭62−106
885号に記された一分子内に5O−X(Xは上記と同
義)と電子吸引性基を有する化合物、特願昭62−10
6895号に記された一分子内にpo−x結合(Xは上
記と同義)と電子吸引性基を有する化合物、特願昭62
−106887号に記された一分子内にc−x’結合(
X’はXと同義かまたは−S O2−を表す)と電子吸
引性基を有する化合物が挙げられる。
この中でも特に−分子内にN−X結合と電子吸引性基を
有する化合物が好ホしい。その具体例は欧州特許第22
0,746A2に記載された化合物(1)〜(3)、(
7)〜(10)、(12)、(13)、(15)、(2
3)〜(26)、(31)、(32)、(35)、(3
6)、(40)、(41)、(44)、(53)〜(5
9)、(64)、(70)、公開技報87−6199の
化合物(11)〜(23)などである。
■拡散性色素を脱離基に持つカプラーであって還元剤の
酸化体との反応により拡散性色素を放出する化合物(D
DRカプラー)。具体的には、英国特許第1.330,
524号、特公昭48−39゜165号、米国特許13
,443,940号、同第4.474,867号、同第
4.41]3.914号等に記fflされたものがある
■ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であり、
相手を還元すると拡散性の色素を放出する化合物(DR
R化合物)。この化合物は他の還元剤を用いなくてもよ
いので、還元剤の酸化分解物による画像の汚染という問
題がなく好ましい。その代表例は、米国特許筒3,92
8,312号、同第4.053.312号、同第4,0
55,428号、同第4,336,322号、特開昭5
9−65839号、同59−69839号、同53−3
819号、同51−104,343号、RD17465
号、米国特許筒3.725,062号、同第3,728
.113号、同第3,443,939号、特開昭58−
116.537号、同57−179840号、米国特許
PA4,500.62(i号等に記載されている。DR
R化合物の具体例としては前述の米国特許筒4,500
.626号の第22欄〜第44欄に記載の化合物を挙げ
ることができるが、なかでも前記米国特許に記載の化合
物(1)〜(3)、(10)〜(13)、(16)〜(
19)、(28)〜(30)、 (33)〜(35)、
 (38)〜(40)、(42)〜(64)が好ましい
。また米国特許筒4.639.408号tjS37〜3
9標に記載の化合物も有用である。その他、上記に述べ
たカプラーや一般式[L I ]以外の色素供与性化合
物として、有機銀塩と色素を結合した色素銀化合物(リ
サーチ・ディスクローツヤ−誌1978年5月号、54
〜58頁等)、熱現像銀色素漂白法に用いられるアゾ色
素(米国特許筒4,235,957号、リサーチ・ディ
スクロージャー誌、1976年4月号、30〜32頁等
)、ロイコ色素(米国特許筒3゜985.565号、同
4,022,617号等)なども使用できる。
本発明の目的をより効果的に達成するためには前記■に
属する下記の一般式(Cl)で表わされる色素供与性化
合物が特に有用である。
一般式(CII) 上記一般式(Cl)において、EAGは還元性物質から
電子を受は取る基を表わす。Xは窒素原子(−N (R
3) −) 、酸素原子(−0−)、または硫黄原子(
−3−)を表わす。R1、R1R3はそれぞれ水素原子
以外の置換基を表わす。
計またはR2が+TimehDyeと結合している場合
にはR1またはR2はそれぞれ単なる結合手または2価
の置換基を表わす。またR1とR2とは互いに結合して
環を形成してもよい。
Timeは、式中のN−X結合の開裂をひきかねとして
後続する反応を介してDyeを放出する基を表わし、D
yeは拡散性色素を表わす、tは0またはlの整数を表
わす。
また、式中、実線は結合を、破線はこのうちの少なくと
も一つが結合していることを表わす。
R1、R1、Rsの水素原子以外の基の例としては次の
ような基が挙げられる。
アルキル基、アラルキル基(置換されてもよいアルキル
基、アラルキル基0例えば、メチル基、トリフルオロメ
チル基、ベンジル基、クロロメチル基、ジメチルアミノ
メチル基、エトキシカルボニルメチル基、アミノメチル
基、アセチルアミノメチル基、エチル基、2−(4−ド
デカノイルアミノフェニル)エチル基、カルボキシエチ
ル基、アリル基、3. 3. 3−1リクロロプロピル
基、n−プロピルi、tso−プロピル基、n−ブチル
基、1so−ブチル基、5ec−ブチル基、を−ブチル
基、n−ペンチル基、5ec−ペンチル15、t−ペン
チル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、5ec−
ヘキシル基、t−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−
オクチル基、5ec−オクチル基、L−オクチル基、n
−デシル基、n −ウンデシル基、n−ドデシル基、n
−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデ
シル基、5ec−ヘキサデシル基、t−ヘキサデシル基
、n〜オクタデシル基、t−オクタデシル基、など)、
アルケニル基(置換されてもよいアルケニル基。例えば
、ビニル基、2−クロロビニル基、1−メチルビニル基
、2−シアノビニル基、シクロヘキセン−1−イル基、
など)、アルキニル基(置換されてもよいアルキニル基
。例えば、エチニル基、l−プロピニル基、2−エトキ
シカルボニルメチル基、など)、 アリール基(置換されてもよいアリール基。例えば、フ
ェニル基、ナフチル基、3−ヒドロキシフェニル基、3
−クロロフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、
4−ヘキサデカンスルホニルアミノフェニル基、2−メ
タンスルホニル−4−ニトロフェニル基、3−ニトロフ
ェニル基、4−メトキシフェニル基、4−アセチルアミ
ノフェニル基、4−メタンスルホニルフェニル!、2゜
4−ジメチルフェニル基、4−テトラデシルオキシフェ
ニル基、など)、 複素環基(置換されてもよい複素環基0例えば、l−イ
ミダゾリル基、2−フリル基、2−ピリジル基、5−ニ
トロ−2−ピリジル基、3−ピリジル基、3.5−ジシ
アノ−2−ピリジル基、5−テトラゾリル基、5−フェ
ニル−1−テトラゾリル基、2−ベンツチアゾリル基、
2−ベンツイミダゾリル基、2−ベンツオキサシリル基
、2−オキサゾリン−2−イル基、モルホリノ基、など
)、アシル基(置換されてもよいアシル基。例えば、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチロイル基、1SO−ブ
チロイル基、2.2−ジメチルプロピオニル基、ベンゾ
イル基、3.4−ジクロロベンゾイル基、3−アセチル
アミノ−4−メトキシベンゾイル基、4−メチルベンゾ
イル基、4−メトキシ−3−スルホベンゾイル基、など
)、スルホニル基(′f1換されてもよいスルホニル基
例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、ク
ロルメタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、ブタ
ンスルホニル基、n−オクタンスルホニル基、n−ドデ
カンスルホニル基、n−ヘキサデカンスルホニル基、ベ
ンゼンスルホニル基、4−トルエンスルホニル基、4−
n−ドデシルオキシベンゼンスルホニル基、など)、 カルバモイル基(置換されてもよいカルバモイル基。例
えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチ
ルカルバモイル基、ビス−(2−メトキシエチル)カル
バモイル基、ジエチルカルバモイル基、シクロへキシル
カルバモイル基、ジn−オクチルカルバミル基、3−ド
デシルオキシプロピルカルバモイル基、ヘキサデシルカ
ルバモイル基、3−(2,4−ジーも一ペンチルフェノ
キシ)プロピルカルバモイル基、3−オクタンスルホニ
ルアミノフェニルカルバモイル基、ジ−n−オクタデシ
ルカルバモイル基、など)、スルファモイル基(置換さ
れてもよいスルファモイル基。例工ば、スルファモイル
基、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル
基、ジエチルスルファモイル基、ビス−(2−メトキシ
エチル)スルファモイル基、ジ−n−ブチルスルファモ
イル基、メチル−n−オクチルスルファモイル基、n−
ヘキサデシルメチルスルファモイル基、3−エトキシプ
ロピルメチルスルファモイル基、N−フェニル−N−メ
チルスルファモイル基、4−デシルオキシフェニルスル
ファモイル基、メチルオクタデシルスルファモイル基、
など)、R1、及びR3は置換あるいは無置換のアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテ
ロ環基、アシル基、スルホニル基などが好ましい。R′
、およびR3の炭素数は1〜40が好ましい。
Rtは置換あるいは無置換のアシル基、スルホニル基が
好ましい。例としてはR1、R3の時に述べたアシル基
、スルホニル基と同様である。炭素数は1〜40が好ま
しい。
R1、Rt及びR3は互いに結合して五ないし六員の環
を形成しても良い。
EAGについては後述する。
さらに本発明の目的を達成するためには一般式(CIり
で表される化合物の中でも一般式(CI[[)で表され
るものが好ましい。
一般式(CII[) (TimeiDyeはR’ 、EAGの少な(とも一方
に結合する。
Xは前記と同じ意味を表わす。
R4はX、窒素原子と結合し、窒素原子を含めて五ない
し六員の単環あるいは縮環の複素環を形成する原子群を
表す。
ここでR8、R9、R1(1は水素原子、アルキル基、
アリール基またはへテロ環基、等が好ましい。
R11はアルキル基、アリール基、アシル基、スルホニ
ル基を表わす。(Time−hDyeはR8R9、RI
O1R1+に結合しても良い。
EAGは、還元性#yJ質から電子を受は取る芳香族基
を表し、窒素原子に結合する。BAGとしては次の一般
式(A)で表される基が好ましい。
一般式(A] 一般式(A)において、 Z、は−C−5ubあるいは−N−を表す。
■1は2..2.とともに三ないし六員の芳香族を形成
する原子団を表しnは三からへの整数を表す。
ViiL−2V4  ;  Z3  Z4−1■。
;  Z3   Z−2%−1Vb;  23   Z
4ZsZ6−5v、1−Zs −Za −Zs −Z−
L    −Vll i   Zs   Za   Z
s   ZhZ?  Zs−である。
−5−1あるいは−SOニーを表し、Subはそれぞれ
が単なる結合(パイ結合)、水素原子あるいは以下に記
した置換基を表す。Subはそれぞれが同じであっても
、またそれぞれが異なっていても良く、またそれぞれ互
いに結合して王ないし六員の飽和あるいは不飽和の炭素
環あるいは複素環を形成してもよい。
一般式(A)では、置換基のハメット置換基定数シグマ
パラの総和が+0.50以上、さらに好ましくは+0.
70以上、最も好ましくは+0゜85以上になるように
Subを選択する。
EAGについてさらに詳しく述べる。
EAGは、還元性物質から電子を受は取る基を表し、窒
素原子に結合する。EAGは、好ましくは、少なくとも
一つの電子吸引性基によって置換されたアリール基、あ
るいは複素環基である。EACのアリール基あるいは複
素環基に結合する置換基は化学物全体の物性を調節する
ために利用することが出来る。化合物全体の物性の例と
しては、電子の受は取り易さを調節できる他、例えば水
溶性、油溶性、拡散性、昇華性、融点、ゼラチンなどの
バインダーに対する分散性、求核性基に対する反応性、
親電子性基に対する反応性等を調節するのに利用するこ
とが出来る。
次ぎにEAGの具体的な例を挙げる。
少な(とも一つ以上の電子吸引性基によって置換された
アリール基の例としては、例えば、4ニトロフエニル!
、2−二トロフェニルL2−ニトロ−4−N−メチル−
N−n−ブチルスルファモイルフェニル基、2−ニトロ
−4−N−メチル−N−n−オクチルスルファモイルフ
ェニル基、2−ニトロ−4−N−メチル−N−n−ドデ
シルスルファモイルフェニル基、2−ニトロ−4−Nメ
チル−N−n−ヘキサデシルスルファモイルフェニル基
、2−ニトロ−4−N−メチル−N−n−オクタデシル
スルファモイルフェニル基、2ニトロ−4−N−メチル
−N−(3−カルボキシプロピル)スルファモイルフェ
ニルLz−ニトロ−4−N−エチル−N−(2−スルホ
エチル)スルファモイルフェニル基、2−ニトロ−4−
N−n−ヘキサデシル−N−(3−スルホプロピル)ス
ルファモイルフェニル基、2−ニトロ−4−N−(2−
シアノエチル)−N−((2−ヒドロキシエトキシ)エ
チル)スルファモイルフェニル基、2−ニトロ−4−ジ
エチルスルファモイルフェニル基、2−ニトロ−4−ジ
−n−ブチルスルファモイルフェニル基、2−ニトロ−
4−ジ−n−オクチルスルファモイルフェニル基、2−
ニトロ−4−ジ−n−オクタデシルスルファモイルフェ
ニル基、2−ニトロ−4−メチルスルファモイルフェニ
ル基、2−ニトロ−4−n−ヘキサデシルスルファモイ
ルフェニル基、2−ニトロ−4−N−メチル−N−(4
−ドデシルスルホニルフェニル)スルファモイルフェニ
ル基、2−ニトロ−4−(3−メチルスルファモイルフ
ェニル)スルファモイルフェニル基、4−ニトロ−2−
N−メチル−N−n−ブチルスルファモイルフェニル基
、4−ニトロ−2−N−メチル−N−n−オクチルスル
ファモイルフェニル基、4−ニトロ−2−Nメチル−N
−n−ドデシルスルファモイルフェニル基、4−ニトロ
−2−N−メチル−N−n−ヘキサデシルスルファモイ
ルフェニル基、4−二トロー2−N−メチル−N−n−
オクタデシルスルファモイルフェニル基、4−ニトロ−
2−N−メチル−N−(3−カルボキシプロピル)スル
ファモイルフェニル基、4−ニトロ−2−N−エチル−
N−(2−スルホエチル)スルファモイルフエニ7L4
.4−ニトロ−2−N−n−ヘキサデシル−N−(3−
スルホプロピル)スルファモイルフェニル基、4−ニト
ロ−2−N−(2−シアノエチル)−N−((2−ヒド
ロキシエトキシエチル)スルファモイルフェニル基、4
−ニトロ−2−ジエチルスルファモイルフェニル基、4
−ニトロ−2−ジ−n−ブチルスルファモイルフェニル
基、4−ニトロ−2−ジ−n−オクチルスルファモイル
フェニル基、4−ニトロ−2−ジ−n−オクタデシルス
ルファモイルフェニル基、4−ニトロ−2−メチルスル
ファモイルフェニル基、4−ニトロ−2−n−ヘキサデ
シルスルファモイルフェニル基、4−ニトロ−2−N−
メチル−N−(4−ドデシルスルホニルフェニル)スル
ファモイルフエニ/L4.4−ニトロ−2−(3−メチ
ルスルファモイルフェニル)スルファモイルフェニル基
、4−ニトロ−2−クロロフェニル基、2−ニトロ−4
−クロロフェニル基、2−ニトロ−4−N−メチル−N
−n−ブチルカルバモイルフェニル基、2−ニトロ−4
−N−メチル−N−n−オクチルカルバモイルフェニル
基、2−ニトロ−4−N−メチル−N−n−ドデシルカ
ルバモイルフェニル基、2−ニトロ−4−N−メチル−
N−n−ヘキサデシルカルバモイルフェニル基、2−ニ
トロ−4−N−メチル−N−n−オクタデシルカルバモ
イルフェニル基、2−二トロー4−N−/チルーN−(
3−カルボキシプロピル)カルバモイルフェニル基、2
−ニトロ−4−N−エチル−N−(2−スルホエチル)
カルバモイルフェニル基、2−ニトロ−4−N−n−ヘ
キサデシル−N−(3−スルホプロピル)カルバモイル
フェニル基、2−ニトロ−4−N−(2−シアノエチル
)−N−((2−ヒドロキシエトキシ)エチル)カルバ
モイルフェニル基、2−ニトロ−4−ジエチルカルバモ
イルフェニル基、2−ニトロ−4−ジ−n−ブチルカル
バモイルフェニル基、2−ニトロ−4−ジ−n−オクチ
ルカルバモイルフェニル基、2−ニトロ−4−ジ−n−
オクタデシルカルバモイルフェニル基、2−ニトロ−4
−メチルカルバモイルフェニル基、2−ニトロ−4−n
−ヘキサデシルカルバモイルフェニル基、2−ニトロ−
4−N−メチル−N−(4−ドデシルスルホニルフェニ
ル)カルバモイルフェニル基、2−ニトロ−4−(3−
メチルスルファモイルフェニル)カルバモイルフェニル
基、4−二トロー2−N−メチル−N−n−ブチルカル
バモイルフェニル基、4−二トロー2−N−メチル−N
−n−オクチルカルバモイルフェニル基、4−ニトロ−
2−N−メチル−N−n−ドデシルカルバモイルフェニ
ル基、4−ニトロ−2−N−メチル−N−n−ヘキサデ
シルカルバモイルフェニル基、4−ニトロ−2−N−メ
チル−N−n−オクタデシルカルバモイルフェニル基、
4−ニトロ−2−N−メチル−N−(3−カルボキシプ
ロピル)カルバモイルフェニル基、4−ニトロ−2−N
−エチル−N−(2−スルホエチル)カルバモイルフェ
ニル基、4−ニトロ−2−N−n−ヘキサデシル−N−
(3−スルホプロピル)カルバモイルフェニル基、4−
ニトロ−2−N−(2−シアノエチル)−N−((2−
ヒドロキシエトキシ)エチル)カルバモイルフェニル基
、4−ニトロ−2−ジエチルカルバモイルフェニル基、
4−二トロー2−ジ−n−ブチルカルバモイルフェニル
基、4−ニトロ−2−ジ−n−オクチルカルバモイルフ
ェニル基、4−ニトロ−2−ジ−n−オクタデシルカル
バモイルフェニル基、4−ニトロ−2−メチルカルバモ
イルフェニル基、4−ニトロ−2−n−ヘキサデシルカ
ルバモイルフェニル基、4−ニトロ−2−N−メチル−
N−(4−ドデシルスルホニルフェニル)カルバモイル
フェニル基、4−ニトロ−2−(3−メチルスルファモ
イルフェニル)カルバモイルフェニルli、2.4−ジ
メタンスルホニルフェニル基、2−メタンスルホニル−
4−ベンゼンスルホニルフェニル基、2−n−オクタン
スルホニル−4−メタンスルホニルフェニル基、2−n
−テトラデカンスルホニル−4−メタンスルホニルフェ
ニル基、2−n〜ヘキサデカンスルホニル−4−メタン
スルホニルフェニル!、2.4−ジ−n−ドデカンスル
ホニルフェニル基、2.4−シトデカンスルホニル−5
−トリフルオロメチルフェニルL2−n−デカンスルホ
ニル−4−ジアノ−5−トリフルオロメチルフェニル基
、2−シアノ−4−メタンスルホニルフェニル1.2゜
4.6−ドリシアノフエニル基、2.4−ジシアノフェ
ニル基、2−ニトロ−4−メタンスルホニルフェニル基
、2−ニトロ−4−n−ドデカンスルホニルフェニル基
、2−ニトロ−4−(2−スルホエチルスルホニル)フ
ェニル基、2−ニトロ−4−カルボキシメチルスルホニ
ルフェニル基、2−ニトロ−4−カルボキシフェニル基
、2−二トロー4−エトキシカルボニル−5−n−ブト
キシフェニル基、2−ニトロ−4−エトキシカワボニル
−5−n−ヘキサデシルオキシフェニル基、2−ニトロ
−4−ジエチルカルバモイル−5−n−ヘキサデシルオ
キシフェニル基、2−ニトロ−4−シアノ−5−n−ド
デシルフェニル、l&、2゜4−ジニトロフェニル!、
2−二トロー4−n−デシルチオフェニル基、3,5−
ジニトロフェニル基、2−ニトロ−3,5−ジメチル−
4−n−ヘキサデカンスルホニル基、4−メタンスルホ
ニル−2−ベンゼンスルホニルフェニル基、4−n−オ
クタンスルホニル−2−メタンスルホニルフェニル!、
4−n−テトラデカンスルホニル−2メタンスルホニル
フエニルi、4−n−ヘキサデカンスルホニル−2−メ
タンスルホニルフェニル基、2.5−シトデカンスルホ
ニル−4−トリフルオロメチルフェニル基、4−n−デ
カンスルホニル−2−シアノ−5−トリフルオロメチル
フェニ/14.4−シアノ−2−メタンスルホニルフェ
ニル基、4−ニトロ−2−メタンスルホニルフェニル基
、4−ニトロ−2−n−ドデカンスルホニルフェニル基
、4−ニトロ−2−(2−スルホエチルスルホニル)フ
ェニル基、4−ニトロ−2−力ルボキシメチルスルホニ
ルフェニル基、4−ニトロ−2−カルボキシフェニル基
、4−ニトロ−2−エトキシカルボニル−5−n−ブト
キシフェニル基、4−ニトロ−2−エトキシ力ロボニル
ー5−n−ヘキサデシルオキシフェニル基、4ニトロ−
2−ジエチルカルバモイル−5−n−ヘキサデシルオキ
シフェニル基、4−ニトロ−2シアノ−5−n−ドデシ
ルフェニル基、4−ニトロ−2−n−デシルチオフェニ
ル基、4−ニトロ−3,5−ジメチル−2−n−ヘキサ
デカンスルホニル基、4−ニトロナフチルt 2,4−
/’ニトロナフチル基、4−ニトロ−2−n−オクタデ
シルカルバモイルナフチル基、4−ニトロ−2ジオクチ
ルカルバモイル−5−(3−スルホベンゼンスルホニル
アミン)ナフチル基、2,3,4゜5.6−ペンタフル
オロフェニル基、2−ニトロ−4−ベンゾイルフェニル
基、2.4−ジアセチルフェニル基、2−ニトロ−4−
トリフルオロメチルフェニル基、4−ニトロ−2−トリ
フルオロメチルフェニル基、4−ニトロ−3−トリフル
オロメチルフェニル基、2,4.5−トリシアノフェニ
ル基、3.4−ジシアノフェニルL2−りoロー4.5
−ジシアノフェニル基、2−ブロモ4.5−ジシアノフ
ェニル基、4−メタンスルホニル基、4−n−ヘキサデ
カンスルホニルフェニル基、2−デカンスルホニル−5
−トリフルオロメチルフェニル基、2−ニトロ−5−メ
チルフェニル基、2−ニトロ−5−n−オクタデシルオ
キシフェニル基、2−ニトロ−4−N−(ビニルスルホ
ニルエチル)−N−メチルスルファモイルフェニル基、
2−メチル−6−ニドロベンツオキサゾールー5−イル
基、など。
複素環基の例としては、例えば、2−ピリジル基、3−
ピリジル基、4−ピリジル基、5−ニトロ−2−ピリジ
ルL 5−ニトロ−N−ヘキサデシルカルバモイル−2
−ピリジル!、3.5〜ジシアノ−2−ピリジル基、5
−ドデカンスルホニル−2−ピリジル基、5−シアノ−
2−ピラジル基、4−ニトロチオフェン−2−イル基、
5−ニトロ−12−ジメチルイミダゾール−4−イル基
、3.5−ジアセチル−2−ピリジル基、1−ドデシル
−5−カルバモイルピリジニウム−2イル基、5−ニト
ロ−2−フリル基、5−ニトロペンツチアゾール−2−
イル基、などが挙げられる。
次に+Time+tDyeについて詳述する。
Timeは窒素−酸素、窒素−窒素、あるいは窒素−硫
黄結合の開裂をひきかねとして、後続する反応を介して
Dyeを放出する基を表す。
Timeで表される基は種々公知であり、例えば特開昭
61−147244号(5)頁−(6)頁、同61−2
36549号(8)頁−測置、特願昭61−88625
 (36)頁−(44)頁に記載の基が挙げられる。
Dyeが表わす色素はカラーフィルターとしての特性を
満足するものであればよく、広範囲に渡り種々公知の色
素から選択できる。
例えば、アゾ色素、アゾメチン色素、アゾピラゾロン色
素、インドアニリン系色素、インドフェノール系色素、
アントラキノン系色素、ナフトキノン系色素、スチリル
系色素、カルボニル系色素、トリアリールメタン系色素
、アリザリン、ニトロ系色素、キノリン系色素、インジ
ゴ系色素や、フタロシアニン系色素等があげられ、これ
らは解離型でも非解離型でもよい。またそれらのロイコ
体や、−時的に吸収波長がシフトされたもの、さらにテ
トラゾリウム塩などの色素プレカーサーがあげられる。
さらにこれらの色素は適当な金属とキレート色素を形成
してもよい。
色相については目的とするフィルターにより選ぶが、例
えばB、G、Rのフィルターを作る際、直接B、G、H
の色素を用いてもよいし、Y、M、Cの色素の混合によ
りB、G、Rを形成してもよい。
例えばシアン、マゼンタおよびイエローの色素としては
、 イエロー色素の例: 米国特許3,597.200号、同3,309゜199
号、同4.013.633号、同4..245.028
号、同4,156.609号、同4゜139.383号
、同4,195,992号、同4.148.641号、
同4,148,643号、同4.336,322号;特
開昭51−114930号、同56−71072号; 
Re5earchDisclosUrel 7630 
(1978)号、同16475  (1977)号に記
載されているもの。
マゼンタ色素の例: 米国特許3,453,107号、同3.544545号
、同3,932.380号、同3,931.144号、
同3,932,308号、同3゜954.476号、同
4,233,237号、同4.255,509号、同4
,250.246号、同4,142,891号、同4,
207,104号、同4,287,292号;特開昭5
2−106.727号、同52−106727号、同5
3−23,628号、同55−36,804号、同56
−73,057号、同56−71,060号、同55−
134号に記載されているもの。
シアン色素の例: 米国特許3,482,972号、同3.929760号
、同4,013,635号、同4,268.625号、
同4,171.220号、同4242.435号、同4
,142.891号、同4.195,994号、同4,
147,544号、同4,148,642号:英国特許
1,551゜138号;特開昭54−99431号、同
528827号、同53−47823号、同53−14
3323号、同54−99431号、同5671061
号;ヨーロッパ特許(RPC)53037号、同53,
040号; Re5earchDisclosurel
 7. 630 (197B)号、及び同16.475
 (1977)号に記載されているもの等が挙げられる
が当然これに限られるものではない。
また色素のプレカーサ一部の一種として、感光材料中で
は一時的に光吸収をシフトさせである色素を用いてもよ
く、その具体例は米国特許4.310.612号、同T
−999,003号、同3゜336,287号、同3,
579.334号、同3.982,946号、英国特許
1,467.317号および特開昭57−158638
号などに記載されている。
(−p 承 # \/ \/ これらの化合物は、各々前記に引用した特許明細書に記
載の方法によって合成することができる。
色素供与性化合物の使用量は、色素の吸光係数にもよる
が、0.02〜jミリそル/m2、好ましくは0./〜
3ミリモル/y12の範囲である。
色素供与性物質は単独でも2種以上組合わせても使用で
きる。また、黒色もしくは異なる色相の画像を得るため
に、特開昭40−/Jilt/号記載の如く、例えばシ
アン、マゼンタ、イエローの各色素供与性物質を少なく
とも1種ずつハロゲン化銀を含有する層中または隣接層
中に混合して含有させる等、異なる色相を有する可動性
色素を放出する色素供与性物質をコ種以上混合して使用
することもできる。
本発明に用いる還元剤は無機化合物であっても有機化合
物であっても良いがその酸化電位は銀イオン/銀の標準
酸化還元電位o、rVよシ低いものが好ましい。具体的
には熱現像感光材料の分野で知られているものを用いる
ことができる。また、後述する還元性を有する色素供与
性化合物も含まれる(この場合、その他の還元剤を併用
することもできる)。また、それ自身は還元性を持たな
いが現像過程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現
する還元性プレカーサーも用いることができる。
本発明に用いられる還元剤の例としては、米国特許≠、
!00.t2を号の第≠2〜!0欄、同<1,11r3
,9117号のf!、30〜J/欄、同り。
330、t/7号、同’!−、690./12号、特開
昭60−/弘033!号の第(/7)〜(/ざ)頁、同
j7−1702176号、同j4−/、3173を号、
特開昭t0−/−♂≠3r号、同40−/、2Ir!J
A号、同40−/2t4tJF号、同t。
−/コlグ37号、同4.2−/3/、263号から同
tコー/31コ!z号まで、欧州特許コ20゜74At
AJ号の第71−タを頁等に記載の還元剤や還元剤プレ
カーサーがある。
米国特許3,032.r6り号に開示されているものの
ような種々の還元剤の組合せも用いることができる。
本発明に於いては還元剤の添加量は銀1モルに対して0
.0/〜コQモル、特に好ましくはO0l〜ioモルで
8る。
前記■に属する色素供与性化合物を用いる場合、還元剤
として電子供与体および電子伝達剤(ETA)を用いる
ことが好ましい。これらの化合物の詳細については欧州
特許公開ココ071Itk−号、公開枝軸17−G/タ
タ号等に記載されている。特に好ましい電子供与体(又
はその前駆体)としては下記一般式(:C:lまたは〔
D〕で表わされる化合物である。
式中%A1およびA2はそれぞれ水素原子あるいは求核
試薬によシ脱保設可能なフェノール性水酸基の保護基を
表わす。
ここで、求核試薬としては、OHe、RO○(R;アル
キル基、アリール基など)、ヒドロキサム酸アニオン類
so3”eなどのアニオン性試薬や、/または2級のア
ミン類、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン顧、アルコー
ル類、チオール顛などの非共有電子対を持つ化合物が挙
げられる。
A1.A2の好ましい例としては水素原子、アシル基、
アルキルスルホニルtg、7’)−ルスルホニル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
ジアルキルホスホリル基、シアリールホルホリル基、あ
るいは特開昭!ターlり7o37号、同!ターλ010
6号に開示された保巧基であっても良く、またA1%A
2は可能な場合にはRI  R2R3およびR4と互い
に結合して環を形成しても良い。またA 1 s A 
2は共に同じであっても異っていても良い。
RRRおよびRはそれぞれ水素原 子、アルキル基(置換されても良いアルキル基例えば、
メチル基、エチル基、ローブチル基、シクロヘキシル基
、n−オクチル基、ア’)ルMssec−オクチル基、
tert−オクチル基、n−ドデシル基、n 、、2フ
タデシル8%  n−ヘキサデシルtsstart−オ
クタデシル基、3−ヘテt−yカッイルアミノフェニル
メチル基、弘−ヘキf f ’yルスルホニルアミノフ
ェニルメチル基、コーエトキシ力ルポニルエチル基、3
−カルボキシプロピル4.N−エチルヘキサデシルスル
ホニルアミノメチル基、N−メチルドデ/ルスルホニル
アミノエチル基);アリール基(置換されても良いアリ
ール基% 例tば% フェニル基、3−ヘキサデシル:
t#’/7:L=ニル、3−メトキシフェニル基、3−
スルホフエニルa、310ロフエニル基、2−カルボキ
シフェニル基、3−ドデカノイルアミノフェニル基など
):アルキルチオ基(置換されていても良いアルキルチ
オ基、例えばn−ブチルチオ基、メチルチオ基、ter
t−オクチルチオ基、ロードデシルチオ41.2−・ヒ
ドロキシエチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基、3−
エトキシカルボニルプロピオチオ基など);アリールチ
オ基(置換されても良いアリールチオ基例えば、フェニ
ルチオ基、弘−クロロフェニルチオ基、’−〇−オクチ
ルオキシーr −t −7’チルフ工ニルチオi% 4
’−ドデシルオキシフェニルチオL4’−ヘキサデカノ
イルアミノフェニルチオ基など);スルホニル基(置換
されても良いアリールまたはアルキルスルホニル基例え
ばメタンスルホニル基、ブタンスルホニル基、p−4ル
エンスルホニル築、グードデシルオキシフェニルスルホ
ニル基、弘−アセチルアミノフェニルスルホニル基ナト
);スルホ基;ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、沃素原子);シアノ基;カルバモイル
基(を換されても良いカルバモイル基、例えばメチルカ
ルバモイル基、ジエチルカルバモイル基%−?−(λ、
弘−ジーt−インチルフェニルオキシ)フロビルカルバ
モイル基、シクロへキシルカルバモイル基、ジ−n−オ
クチルカルバモイル基、など);スルファモイル基(置
換されても良いスルファモイル基、例えばジエチルスル
ファモイル&、ジ−n−オクチルスルファモイル基、n
−ヘキサデシルスルファそイル基%j−is。
−ヘキサデカノイルアミンフェニルスルファモイル基な
ど);アミド基(e換されても良いアミド基、アセタミ
ド基、1so−ブチロイルアミノ基、弘−テトラデシル
オキシフェニルベンツアミド基、3−ヘキサデカノイル
アミノベンツアミド基など);イミド基(置換されても
良いイミド基、例えばコハク酸イミド基、3−2クリル
コハク酸イミド基、フタルイミド基):カルボキシル基
;スルホ/アミド基(置換されても良いスルホンアミド
基。例えば、メタンスルホンアミド基、オクタンスルホ
ンアミド基1.ヘキサデカンスルホンアミド基、ベンゼ
ンスルホンアミド基、トルエンスルホンアミド基、≠−
ラウリルオキシベンゼンスルホンアミド基など)を表わ
す。
但し、R−Rの合計の炭素数は?以上である。また、一
般式〔CDにおいてはR1とR2および/またはR3と
R4が、一般式CD)においてはR1とR2、R2とR
3および/またはR3とR4が互いに結合して飽和ある
いは不飽和の環を形成してもよい。
前記一般式〔C)またはCD)で表わされる電子供与体
のなかでR1−R4のうち少なくとも二つが水素原子以
外の置換基であるものが好ましい。
特に好ましい化合物はR1とR2の少なくとも一方、お
よびRとRの少なくとも一方が水素原子以外の置換基で
あるものである。
電子供与体は複数併用してもよく、また電子供与体とそ
の前駆体を併用してもよい。また電子供与体は本発明の
還元性物質と同一の化合物であってもよい。電子供与体
の具体例を列挙するがこれらの化合物に限定されるもの
ではない。
(ED−/) (ED−弘) (ED−よ) (ED−λ) (ED−j) (ED−4) (JH (ED−7) (ED −//) (ED−♂) (ED−/λ) (ED−タ) (ED−10) 電子供与体(又はその前駆体)の使用量は広い範囲を待
つが、好ましくはポジ色素供与性物質1モル当りo、o
1モル〜!Oモル、特に0.7モル〜!そルの程度が好
ましい範囲である。またハロゲン化銀1モルニ対1.o
 、 o O1モル〜!モル、好ましくは0.01モル
〜/、!モルである。
これらの電子供与体と組合せて使用するETAとしては
、ハロゲン化銀によって酸化され、その酸化体が上記電
子供与体をクロス酸化する能力を有する化合物であれば
どのようなものでも使用できるが、可動性のものが望ま
しい。
特に好ましいETAは次の一般式CX=/)あるいは〔
X−2〕で表わされる化合物である。
〔X−IE        (X=IN式中、Rはアリ
ール基を表す。RR RRR及びR16は水素原子、ハロゲン原子、アシルア
ミノ基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキル基又
はアリール基を表し、これらはそれぞれ同じであっても
異なっていてもよい。
一般式(X−1)、(X−11)のRで表わされるアリ
ール基として例えばフェニル基、ナフチル基、トリル基
、キシリル基等を挙げることができる。これらの基はで
換されていてもよい。例えばハロゲン原子(塩素原子、
臭素原子等)、アミ7基、アルコキシ基、アリールオキ
/基、水酸基、アリール基、カルボンアミド基、スルホ
ンアミド基、アルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基、ウレイド基、カルバメート基、カルバモイルオキシ
基、カーボネート基、カルボキシル基、スルホ基、アル
キル基(メチル基、エチル基、プロピル基等)等で置換
されたアリール基であってもよい。
一般式(X−1)、(X−111のR11、R12RR
R及びRで表わされるアルキル 基は、炭素数/〜/Qのアルキル基(例えばメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等)であシ、これらの
アルキル基は、ヒドロキンル基、アミ7基、スルホ基、
カルボキシル基等によって置換されてもよい。又、アリ
ール基としては、フェニル基、ナフチル基、キシリル基
、トリル基等を用いることができる。これらのアリール
基は、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子等)、アルキ
ル基(メチル基、エチル基、プロピル基等)、水酸基、
アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等)、スルホ基
、カルボキシル基等で置換されてもよい。
本発明においては、一般式(X−11)で表わされる化
合物が特に好ましい。一般式(X−It:lにおいて、
R11R12’  R13及びR14は、水素原子、炭
素数7〜10のアルキル基、炭素数l〜ioの置換アル
キル基、及び置換または無置換のアリール基が好ましく
、更に好ましくは水素原子、メチル基、ヒドロキシメチ
ル基、フェニル基又は水酸基、アルコキシ基、スルホ基
、カルボキシル基等の親水性基で置換されたフェニル基
である。
以下に、一般式(X−1:]、〔X−II)で表される
化合物の具体例を示す。
(X−/ )         (X−−2’)(X−
j) (X−1 (X−弘) (X−7) (X−よ) (X−り (X−7)(X−10) 本発明で用いるETA前駆体とは、感光材料の便用前の
保存中においては、現像作用を有しないが、適当な賦活
剤(例えば塩基、求核剤等)或いは加熱等の作用により
初めてETAを放出することの出来る化合物である。
特に本発明で使用するETA前駆体は、ETAの反応性
官能基がブロッキング基でブロックされているために、
現像前にはETAとしての機能を有しないが、アルカリ
条件下もしくは加熱されることによりブロッキング基が
開裂するためにETAとして機能することが出来る。
本発明で使用するETA前駆体としては、たとえば/−
フェニル−3−ピラゾリジノンの2及び3−アシル84
体、−一アミノアルキル又はヒドロキシルアルキル銹導
体、ハイドロキノン、カテコール等の金属塩(鉛、カド
ミウム、カルシウム、iz+)ラム等)、ハイドロキノ
ンのハロゲン化アシル誘導体、ハイドロキノンのオキサ
ジン及びビスオキサジン銹導体、ラクトン型ETA前駆
体、を級アンモニウム基を有するハイドロキノン前1f
jr 体、シクロへキキスー2−エンー/+4’−’;
オン型化合物の他、電子移動反応によりETAを放出す
る化合物、分子内求少置換反応によりETAを放出する
化合物、フタリド基でブロックされたE T A前駆体
、インドメチル基でブロックされたETA前駆体等を挙
げることが出来る。
本発明に用いられるETA前駆体は公知の化合物でちり
、例えば米国籍許第77.7.70’4号、同第3.コ
≠/lり67号、同第3.2≠乙、りit号、同第3.
.2F!、97♂号、同第3.≠62.266号、同第
j 、jllr 、104号、同第3.t/!、(/−
3?号、同第J、Ajo、7eり号、同第’/−、20
?、!10号、同第弘、330.617号、同第≠、3
10.乙/λ号、英国特許第i、oλJ、7(7/号、
同第1.2J/ 。
230号、同第1,2夕?、り2弘号、同第7゜3≠乙
、2.20号、特開昭37−弘02弘!号、同よr−i
/3り号、同II−//≠O号、同jター/7J’≠よ
r号、同jター/rλ弘弘り号、同J’?−/12弘!
Q号等に記載の現像薬プレカーサーを用いることができ
る。
特に特開昭jターフッ♂弘11号、l¥yl!ター/h
トグタ号、同!ター/J’−弘jQ号等に記載の7−フ
ェニル−3−ピラゾリジノン類の前駆体が好ましい。
本発明において電子供与体とETAの組合せは、好まし
くは鉢嶋−カラー感光材料中に内蔵せしめられる。電子
供与体、ETAまたはそれらの前駆体はそれぞれ2種以
、上組合せて用いることかで麹、感光材料中の乳剤層(
青感層、緑感層、赤感層、赤外感層、紫外感層等)各々
に添加することも、一部の乳剤層にのみ添加することも
、又、乳剤隣接rIIi(ハレーション防止層、下塗層
、中間層、保護層等)に添加することも、更にはすべて
の層にW5 TJOすることもできる。電子供与体とE
TAに同一層に添加することも別層に添加することもで
きる。また、これらの還元剤は色素供与性物質と同一層
に添加することも、別の層に添υ口することもできるが
、耐拡散の電子供与体は色素供与性物質と同一層に存在
するのが好ましい。ETAは受像材料(色素固定層)に
内蔵することもできるし、熱現像時、微量の水を存在さ
せる場合には、この水に溶解させても工い。電子供与体
、ETAまたはそれらの前駆体の好ましい使用量は色素
供与性物質1モルに対し、総量で0.07〜!Oモル、
好−EL<は0,1〜5モル、ハロゲン化銀1モルに対
し、総量で0.00/〜5モル、好ましくは0.0/〜
/、1モルである。
また、ETAは還元剤全体の60モル襲以下、好ましく
は弘Oモル係以下である。ETAを水に溶解させて供給
する場合のETAの濃度は10’モル/E〜1モル/l
が好マしい。
本発明の還元性物質、色素供与性物質、電子供与体、電
子伝達剤またはそれらの前駆体およびその他の疎水性添
加剤を親水性コロイド層に導入するには、高沸点有機溶
媒例えば7タール酸アルキルエステル(ジブチルフタレ
ート、ジオクチル7タレートl)、IJノンエステル(
ジフェニルフォスフェート、トリフェニル7オスフエー
)、)!Jシクロヘキシルフォスフェート、トリクレジ
ル7オスフエート、ジオクチルブチルフォスフェート)
、クエン酸エステル(例えばアセチルクエン酸トリブチ
ル)、安息香酸エステル(例えば安息香酸オクチル)、
アルキルアミド(例えばジエチルラウリルアミド)、脂
肪酸エステル類(例えばジブトキシエチルザク/ネート
、ジオクチルアゼレート)、トリメシン酸エステル類(
汐すえばトリメ//酸トリブチル)erf願昭A/−2
3/j00号記載のカルボン酸類、特開昭′!ワタ−3
16弘号、同jター/711Aj/号、同タター77♂
弘!λ号、同jター/7J’4弓3号、同jター/7♂
弘j弘号、同よター/71ψよ5号、同!ター77g弘
!7号に記載の化合物等を用いて米国特許λ、3ココ。
027号に記載の方法を用いたり、又は沸点約30°C
〜/lro’cの有機溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブ
チルの如き低級アルキルアセテート、プロピオン酸エチ
ル、2級ブチルアルコール、メチルイソブチルケト/、
β−エトキシエチルアセテート、メチルセロノルブアセ
テート、シクロへ。
キサノン等に溶解した後、親水性コロイドに分散される
。上記の高沸点有機溶媒と低沸点有機溶媒とを混合して
用いても工い。さらに分散後、必要に応じて限外濾過等
に工9低沸点有機溶媒を除去して用いることもできる。
高沸点有機溶媒の量は用いられる色素供与性物質/2に
対してioy以下、好ましくは!2以下である。又、耐
拡散性の還元剤iyに対して!2以下、好ましくはコを
以下である。更にバインダー/1に対して高沸点有機溶
媒17以下、好ましくは0.3?以下、さらに好ましく
は0.3を以下が適当である。又特公昭j/−3911
3号、特開昭1l−599113号に記載されている重
合物による分散法も使用することができる。その地元剤
中に厘接分散するか、あるいは、水又はアルコール類に
溶解した後にゼラチン中若しくは乳剤中に分散すること
もできる。
水に実質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以外に
バインダー中に微粒子にして分散含有させることができ
る。(例えば特開昭よター/7弘r3o号、同よ3−1
027!J号、特願昭42104112号等に記載の方
法) 疎水性物質を親水性コロイドに分散する際には、種々の
界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭jター
/j743/>号の第(37)〜(3r)真に界面活性
剤として挙げ几ものを便うことができる。
本発明の感光材料のバインダーには親水性のものが好ま
しく用いられる。親水性のバインダーとしては、後で受
像材料について説明するものがすべて使用できる。特に
高吸水性ポリマーを他の親水性コロイド(ゼラチンなど
)と併用すると、塗布液の粘度調整が容易になり、また
感光材料の吸水能力が高くなるので必要量の水を短時間
で吸収するため短い処理時間でムラのない画像を与える
ように現像することができる。
感光材料のバインダーの塗布量はあまり多すぎると色素
の転写が遅れビクセルのシャープネスが悪化するし、少
なすぎると生成したカラーフィルターの分光特性が劣化
するので、1平方m当たり20g以下が好ましく、特に
10g以下、さらには7g以下が好ましい。
本発明では、現像抑制剤の前駆体を用いることができる
。特に、前記■に属するポジ色素供与性化合物を用いる
場合、この色素供与性化合物に加え、一般式(CI) 
 (CIII)  (CIV)のDyeを現像抑制剤の
基(AF)に変えたポジ型の現像抑制剤前駆体を用いる
ことが好ましい。このポジ型の現像抑制剤前駆体につい
ては、特願昭61−287455号等に記載されている
これらの現像抑制剤前駆体の添加により、カブリがより
一層減少し、パターン画像識別能力が一層向上する。現
像抑制剤前駆体の添加量は、m1モル当りlX10−’
〜10モル、特に1×10−3〜1モル程度が好ましい
。また前記■に属するポジ色素供与性化合物と前記のポ
ジ型の現像抑制剤前駆体を併用する場合には、色素供与
性化合物1モル当りlXl0−3〜lXl0”モル、特
に1×10−2〜10モル程度とすることが好ましい。
現像抑制剤(AF)の例としては、ヘテロ環に結合する
メルカプト基を有する化合物、例えば、置換あるいは非
置換のメルカプトアゾール類(J%体的には1−フェニ
ル−5−メルカプトテトラゾール、1−(4−カルボキ
シフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−(3
−ヒドロキシフェニル)−5−メルカプトイミダゾール
、1−(4−スルホフェニル)−5−メルカプトテトラ
ゾール、1−(3−スルホフェニル)−5−メルカプト
テトラゾール、1−(4−スルファモイルフェニル)−
5−メルカプトテトラゾール、1−(3−ヘキサノイル
アミノフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−
エチル−5−メルカプトテトラゾール、1−(2−カル
ボキシエチル)−5−メルカプトテトラゾール、2−メ
チルチオ−5−メルカプト−2,3,4−チアジアゾー
ル、2−(2−カルボキシエチルチオ)−5−メルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール、3−メチル−4−フ
ェニル−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、
2−(2−ジメチルアミノエチオチオ)−5−メルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール、1  (4n−ヘキ
シルカルバモイルフェニル)−2−メルカプトイミダゾ
ール、3−アセチルアミノ−4−メチル−5−メルカプ
ト−1゜2.4−トリアゾール、2−メルカプトベンツ
オキサゾール、2−メルカプト−5−スルホベンツ、オ
キサゾール、2−メルカプトベンツイミダゾール、2−
メルカプト−5−スルホベンツイミダゾ−ル、2−メル
カプト−5−カルボキシベンツイミダゾール、2−メル
カプトベンゾチアゾール、2−メルカプト−5−スルホ
ベンゾチアゾール、2−メルカプト−6−ニトロ−1,
3−ベンツオキサゾール、1−(1−ナフチル)−5−
メルカプトテトラゾール、2−フェニル−5−メルカプ
)−1,3,4−オキサジアゾール、1−(3−(3−
メチルウレイド)フェニル)−5−メルカプトテトラゾ
ール、1−(4−ニトロフェニル)5−メルカプトテト
ラゾール、5−(2−エチルヘキサノイルアミノ)−2
−メルカプトベンツイミダゾールなど)、置換あるいは
非置換のメルカプトアザインデン類(具体的には、6−
メチル4−メルカプト−1,3,3a、7−テトラザイ
ンデン、6−メチル−2−ベンジル−4−メルカプト−
1,3,3a、7−テトラザインデン、6−フェニル−
4−メルカプトテトラザインデン、4.6−シメチルー
2−メルカプト−1,3,3a、7−テトラザインデン
)、置換あるいは非置換のメルカプトピリミジン類(具
体的には2−メルカプトピリミジン、2−メルカプト−
4−メチル−6−ヒドロキシピリミジン、2−メルカプ
ト−4−プロピルピリミジンなど)などがある。イミノ
銀生成可能なペテロ環化合物、例えば置換あるいは非置
換のベンゾトリアゾール類(具体的には、ベンゾトリア
ゾール、5−ニトロベンゾ)+Jアゾール、5−メチル
ベンゾトリアゾール、5゜6−ジクロルベンゾトリアゾ
ール、5−ブロモベンゾトリアゾール、5−メトキシベ
ンゾトリアゾール、5−アセチルアミノベンゾトリアゾ
ール、5−n−ブチルベンゾトリアゾール、5−ニトロ
−6−クロルベンゾトリアゾール、5,6−シメチルベ
ンゾトリアゾール、4,5.6.7−チトラクロルヘン
ゾトリアゾールなど)、置換あるいは非置換のインダゾ
ール類(具体的にはインダゾール、5−ニトロインダゾ
ール、3−ニトロインタソール、3−クロル−5−ニト
ロインダゾール、3−シアノインダゾール、3−n−ブ
チルカルバモイルインダゾール、5−ニトロ−3−メタ
ンスルホニルインダゾールなど)、置換あるいは非置換
のヘンライミダゾール類(具体的には、5−ニトロヘン
ライミダゾール、4−ニトロベンツイミダゾール、5.
6−ジクロベンツイミダゾール、5−シアノ−6−クロ
ルベンツイミダゾール、5トリフルオルメチル−6−ク
ロルペンツイミダゾールなど)などがあげられる。また
現像抑制剤は現像処理工程において酸化還元反応に続く
反応により、その前駆体母核から放出された後、現像抑
制を有す化合物となり、更にそれが、実質的に現像抑制
を有しないか、あるいは著しく減少した化合物に変化す
るものであっても良い。
具体的化合物例は特願昭62−168899号の231
〜279頁に記載されている。
本発明で使用するカラー恣光材料においては、色素供与
性#!yJ質を含有するので、色素供与性物質が着色し
ているために、さらにイラジェーション防止やハレーシ
ョン防止物質、あるいは各種の染料を感光要素中に含有
させることはそれ程必要ではないが、画像の鮮鋭度を良
化させるために、特公昭48−3692号公報、米国特
許第3,253.921号、同第2,527,583号
、同第2.956,879号等の各明細書に記載されて
いる、フィルター染料や吸収性物質等を含有させること
ができる。またこれらの染料としては熱脱色性のものが
好ましく、例えば米国特許第3.769.019号、同
第3,745.009号、同第3,615,432号に
記載されているような染料が好ましい。
色素供与性物質がイエロー、マゼンタ、シアンに着色し
ている場合においても赤外感光層を有する場合にはハレ
ーション防止層を設ける必要がある。
ハレーション防止層は公知の染料や顔料を用いて形成し
てもよい。また赤外感光層に対してハレーション防止層
を設けるには赤外線吸収剤やカーボンブラックを用いる
のが有利である。ハレーション防止にはカーボンブラッ
クを用いるのは特に有利で、ベースを着色させてもよい
し、カーボンブラック含有層を別に設けてもよい。具体
的な態様については特願昭61−18963号記載のも
のを用いることができる。
本発明において用いられる塩基および/または塩基プレ
カーサーは感光材料にもまた色素固定層を感光層と別個
に設ける場合これを有する受像材料にも内蔵できる。ま
た、水に溶解させて供給することもできる。
本発明に用いられる塩基および/または塩基プレカーサ
ーの量は、広い範囲で用いることができる。感光層およ
び/または色素固定層中に使用する場合には、塗布膜を
重量換算して各々50重量%以下で用いるのが適当であ
り、さらに好ましくは、0.01重量%から40重量%
の範囲が有用である。また本発明における水に溶解させ
て使用する場合には、0.005mo乏/1ないし2m
o1/1の濃度が好ましく、特に0.05mol/1な
いし1moj2/j2の濃度が好ましい。これらの添加
量は直接pHとは関係がない0色素固定層などと重ねる
と、塩基等が他の層に移動したりするからである。
塩基および/または塩基プレカーサーは保存性の点から
、感光層に入れるより色素固定層に添加するか外部から
供給した方が好ましい。また、観光層や色素固定層に内
蔵する場合には塩基プレカーサーの方が望ましい。
塩基としては、無機の塩基としてアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の水酸化物、第2または第3リン酸塩、
ホウ酸塩、炭酸塩、キノリン酸塩、メタホウ酸塩;アン
モニウム水酸化物;4級アルキルアンモニウムの水酸化
物;その他の金属の水酸化物等が挙げられ、有機の塩基
としては脂肪族アミン類(トリアルキルアミン類、ヒド
ロキシルアミン類、脂肪族ポリアミン類);芳香族アミ
ン類(N−アルキル置換芳香族アミン類、N−ヒドロキ
シルアルキル置換芳香族アミン類およびビス〔P−(ジ
アルキルアミノ)フェニルコメタン類)、複素環状アミ
ン類、アミジン類、環状アミジン類、グアニジン類、環
状グアニジン類が挙げられ、特にpkaが8以上のもの
が好ましい。
また上記の有機塩基と弱酸の塩、たとえば炭酸塩、重炭
酸塩、ホウ酸塩、第2および第3リン酸塩、キノリン酸
塩、酢酸塩、メタホウ酸塩なども好ましく用いられる。
これら以外に特開昭59−218443号記載の化合物
も好ましく用いられる。
塩基プレカーサーとしては、加熱により脱炭酸して分解
する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン
転位、ベックマン転位等の反応により分解してアミン類
を放出する化合物など、加熱により何らかの反応を起こ
して塩基を放出するものおよび電解や錯形成反応などに
より塩基を発生させる化合物が好ましく用いられる。前
者の加熱により塩基を発生するタイプの好ましい塩基プ
レカーサーとしては英国特許第998,949号等に記
載のトリクロロ酢酸の塩、米国特許第4゜060.42
0号に記載のα−スルホニル酢酸の塩、特開昭59−1
80537に記載のプロピオール酸類の塩、米国特許第
4,088,496号に記載の2−カルボキシルカルボ
キサミド誘導体、塩基成分に有機塩基の他にアルカリ金
属、アルカリ土類金属を用いた熱分解性酸との塩(特開
昭59−195237Lロッセン転位を利用した特開昭
59−168440号に記載のヒドロキサムカルバメー
トa、加熱によりニトリルを生成する特開昭59−15
7637に記載のアルドキシムカルバメーFIjIなど
が挙げられる。その他、英国特許第998,945号、
米国特許第3. 220゜846号、特開昭50−22
625号、英国特許第2,079,480号等に記載の
塩基プレカーサーも有用である。
電解により塩基を発生させる化合物として次のものを挙
げることができる。
例えば、電解酸化を用いる方法の代表として各種脂肪酸
塩の電解を挙げることができる。この反応によってアル
カリ金属やグアニジン類、アミジン類等の有機塩基の炭
酸塩を極めて効率良く得ることができる。
また電解還元を用いる方法としてはニトロおよびニトロ
ン化合物の還元によるアミン類の生成;ニトリル類の還
元によるアミン類の生成;ニトロ化合物、アゾ化合物、
アゾキシ化合物等の還元によるp−アミノフェノール類
、p−フェニレンジアミン類、ヒドラジン類の生成等を
挙げることができる。p−アミノフェノール類、p−フ
ェニレンジアミン類、ヒドラジン類は塩基として用いる
だけでなく、それらを直接色画像形成物質として使用す
ることもできる。
また、種々の無機塩共存下での水の電解によりアルカリ
成分を生成させることももちろん利用できる。
本発明においては、画像形成反応系に塩基プレカーサー
として、水に難溶な塩基性金属化合物およびこの塩基性
金属化合物を構成する金属イオンに対し、水を媒体とし
て錯形成反応し得る化合物(以後、錯形成化合物という
)を含有させ、水の存在下でこれらの2つの化合物の間
の反応により反応系のPHを上昇させるのが好ましい。
本発明における画像形成反応系とは、画像形成反応が起
こる領域を意味する。具体的には、例えば、感光材料の
支持体上に存在する層、また写真材料に感光材料と受像
材料とが存在する場合はその両方の材料に属する層が挙
げられる。そして、2つ以上の層が存在する場合には、
その全層でも一層でもよい。
本発明において、媒体として用いる水は、外から水を供
給する方法、予め水を含むカプセル等を画像形成反応系
に存在させ、加熱等によりカプセルを破壊して水を供給
する方法などにより、供給できる。
本発明に用いる水に難溶な塩基性金属化合物の例として
は、20°Cの水に対する溶解度(水100g中に溶解
する物質のグラム数)が0.5以下の炭酸塩、リン酸塩
、ケイ酸塩、ホウ酸塩、アルミン酸塩、水酸化物、酸化
物、および塩基性塩のようなこれらの化合物の複塩が挙
げられる。
そして 式   Tm  Xn で表わされるものが好ましい。
ここでTは遷移金属、例えばZn、、Nt、、Co、F
e、Mn等、またはアルカリ土類金属、例えばCa、M
g、Ba等を表わし、Xとしては水の中で後述する錯形
成化合物の説明に出てくるMの対イオンとなることがで
き、かつアルカリ性を示すもの、例えば炭酸イオン、リ
ン酸イオン、ケイ酸イオン、ホウ酸イオン、アルミン酸
イオン、ヒドロキシイオン、酸素原子を表わす。mとn
は、それぞれ、TとXの各々の原子価が均衡を保てるよ
うな整数を表わす。
以下に好ましい具体例を列挙する。
炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭
酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸マグネシウムカルシ
ウム (CaMg (CO3) 2)、酸化マグネシウム、酸
化亜鉛、酸化スズ、酸化コバルト、水酸化亜鉛、水参観
アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム
、水酸化アンチモン、水酸化スズ、水酸化鉄、水酸化ビ
スマス、水酸化マンガン、リン酸カルシウム、リン酸マ
グネシウム、ホウ酸マグネシウム、ケイ酸シルシウム、
ケイ酸マグネシウム、アルミン酸亜鉛、アルミン酸カル
シウム、塩基性炭酸亜鉛(2ZnCO3’ 3Zrl(
OH)z ・HzO)、塩基性炭酸マグネシウム(3M
gCO!  ・Mg (OH) 2  ・31I20)
、塩基性炭酸ニッケル(NiCOa  ・2N i (
Otl) 2) 、塩基性炭酸ビスマス(Bi z (
CO3) O□・11.0)、塩基性炭酸コバルト、(
2COCO3・3Co(OH)2) 、酸化アルミニウ
ムマクネシウム これらの化合物の中で、着色していないものが特に好ま
しい。
本発明に用いる錯形成化合物は、前記水に難溶な塩基性
金属化合物を構成する金属イオンと、安定度定数がj2
ogKで1以上の値を示す錯塩を生成するものである。
これらの錯形成化合物については、例えばニーイー マ
ーチル、 アール エム スミス(A、 E。
Martell、 R,M、 Sm1th)共著、“ク
リティカルスタビリテイ コンスタンッ(Critic
al 5tabilityCons tan ts)、
第1〜5巻”、プレナムプレス(PlenusPres
s)に詳述されている。
具体的にはアミノカルボン酸類、イミノジ酢酸およびそ
の誘導体、アニリンカルボン酸類、ピリジンカルボン酸
類、アミノリン酸類、カルボン酸類(モノ、ジ、トリ、
テトラカルボン酸およびさらにフォスフォノ、ヒドロキ
シ、オキソ、エステル、アミド、アルコキシ、メルカプ
ト、アルキルチオ、フォスフイノなどの置換基をもつ化
合物)、ヒドロキサム酸類、ポリアクリレート類、ポリ
リン酸類等のアルカリ金属、グアニジン類、アミジン類
もしくは4級アンモニウム塩等の塩が挙げられる。
好ましい具体例としては、ピコリン酸、2.6−ピリジ
ンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカルボン酸、4−
ジメチルアミノピリジン−2,6−ジカルボン酸、キノ
リン−2−カルボン酸、2−ピリジル酢酸、シュウ酸、
クエン酸、酒石酸、イソクエン酸、リンゴ酸、グルコン
酸、EDTA。
NTA、CyDTA、ヘキサメタリン酸、トリポリリン
酸、テトラリン酸、ポリアクリル酸、HOz CCH!
 OCHt CHz OCHz COz HHO,CC
HzOCHtCO2H。
CH。
H,O,P−CH−PO3Ht 等のアルカリ金属塩、グアニジン類の塩、アミジン類の
塩、4級アンモニウム塩などが挙げられる。
なかでも、−〇〇□Mを少なくとも1つ有し、かつ環の
中に窒素原子を1つ有する芳香族複素環化合物が好まし
い。環としては単環でも縮合環でもよく、例えばピリジ
ン環、キノリン環などが挙げられる。そして、−CO2
Mが環に結合する位置は、N原子に対してα位であるこ
とが特に好ましい。Mはアルカリ金属、グアニジン、ア
ミジンおよび4級アンモニウムイオンのうちのいずれか
である。
さらに好ましい化合物としては、下記式で表わされるも
のが挙げられる。
下記式において、Rは水素原子、アリール基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、−CO,M、ヒドロキシカルボニ
ル基、およびアミノ基、置換アミノ基、アルキル基等の
電子供与性基のうちのいずれかを表わす。2つのRは同
一でも異なっていてもよい。
Zlと22は、それぞれRにおける定義と同じであり、
またZIと22は結合してピリジン環に縮合する環を形
成してもよい。
次に最も好ましい難溶性金属化合物と錯形成化合物との
組み合わせ例を列挙する(ここで、MOはアルカリ金属
イオン、置換もしくは非置換のグアニジニウムイオン、
アミジニウムイオンもしくは4級アンモニウムイオンを
表わす)。
炭酸カルシウム−トリポリリン酸のM 塩 炭酸カルシウム−クエン酸のMC)塩 炭酸カルシウムーポリアクリル酸のMO塩炭酸カルシウ
ム− 水酸化亜鉛−EDTAの3MO塩 酸化マグネシウム− 炭酸カルシウム− ■M’30□C・ CO□○M■ 炭酸カルシウム− 炭酸バリウム− 0M0O□C− OzOMO 水酸化スズ− 水酸化マグネシウム−ヘキサメタリン酸のMO塩炭酸カ
ルシウム− 塩基性炭酸マグネシウム− 0M0O□C・ CO,C)M(E) 塩基性炭酸亜鉛− これらの組合わせのものは、単独でも、2種以上を併用
しても使用できる。また公知の塩基または塩基プレカー
サーと併用することができる。
ここで、本発明において反応系のpHを上昇させる機構
について、ピコリン酸カリウムと水酸化亜鉛の組合わせ
を例に挙げて説明する。
両者の反応は例えば次式で示される。
すなわち、水が媒体として存在するようになると、ピコ
リン酸イオン亜鉛イオンと錯形成反応を起こして上記式
で示される反応が進行する結果、高いアルカリ性を呈す
ることになる。
この反応の進行は、生成する錯体の安定性に起因してい
るが、ピコリン酸イオン(Le)と亜鉛イオン(M”)
より生成するML、MLt、ML。
で表わされる錯体の安定度数は下記の通り非常に大きな
ものであり、この反応の進行をよく説明している。
本発明において水に難溶な塩基性金属化合物と錯形成化
合物は、現像処理までに反応が起ることを防止するため
、少なくとも別層に添加する必要がある。たとえば、感
光層と色素固定層とが同一支持体上に積層されて構成さ
れるいわゆるモノシート材料では、上記両者の添加層の
間に一層以上の層を介在させることが望ましい。
より好ましい形態は水に難溶な塩基性金属化合物と錯形
成化合物をそれぞれ別の支持体上の少なくとも一層に含
有させる形態である。
例えば、水に難溶な塩基性金属化合物は感光材料に、錯
形成化合物は受像材料に含有させることが好ましい。ま
た、水に難溶な塩基性金属化合物を感光材料(または受
像材料)に含有させ、処理液から錯形成化合物を供給す
るのも好ましい。水に難溶な塩基性金属化合物を感光材
料に添加する場合、添加する層は乳剤層、中間層、保護
層のいずれでもよい。また多層に分割して添加してもよ
いし、1層に集中させて添加してもよい。また、錯形成
化合物は、関与させる水の中に溶解して供給してもよい
。塩基性金属化合物は特開昭59−174830号、同
53−102733号等に記載の方法で調製された微粒
子分散物として含有するのが望ましく、その平均粒子サ
イズは光の散乱をなくすためにも50μ以下、特に5μ
以下が好ましい。
本発明において、水に難溶な塩基性金属化合物または錯
形成化合物を支持体上の層に含有する場合の添加量は、
化合動程、難溶性金属化合物の粒子サイズ、錯形成反応
速度等に依存するが、各々塗布膜を重量に換算して50
重量%以下で用いるのが適当であり、更に好ましくは0
.01重量%から40重量%の範囲が有用である。また
錯形成化合物を関与させる水の中に溶解して供給させる
場合には、0.005moffi/fないし5mof/
lの濃度が好ましく、特に0.05mo1/eないし2
m o 1 / Qの濃度が好ましい。さらに本発明に
おいて反応系の錯形成化合物の含有量は、難溶性金属化
合物の含有量に対しモル比で1/100倍ないし100
倍、特に1/10倍ないし20倍が好ましい。
上記の塩基発生法を用いる場合、水に難溶な塩基性金属
化合物を含有する支持体上の層は、この塩基性金属化合
物が一部解離することにより、膜のpHを上昇させるの
で、これを抑制するために、特開昭61−29570号
記載のように水に難溶な塩基性金属化合物を構成する金
属イオンの水溶性塩を含有することができる。水溶性塩
は難溶性金属化合物と同一層にも別層にも添加できる。
また本発明において特願昭62−106883号記載の
ように硫酸、リン酸等の無機酸やクエン酸、フタル酸等
の有機酸または酸ポリマー等を添加して膜のpHを添加
させることもできる。
本発明には画像形成促進剤を用いることができる。画像
形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反応の
促進、色素供与性物質からの色素の生成ま・たは色素の
分解あるいは移動性色素の放出等の反応の促進および、
感光要素層から色素固定層への色素の移動の促進等の機
能があり、物理化学的な機能からは前記の塩基または塩
基プレカーサー、求核性化合物、オイル、熱溶剤、界面
活性剤、銀または銀イオンと相互作用を持つ化合物等に
分類される。ただし、これらの物質群は一般に複合機能
を有しており、上記の促進効果のいくつかを合わせ持つ
のが常である。
以下に塩基、塩基プレカーサー以外のこれらの画像形成
促進剤を機能別に分類して、それぞれの具体例を示すが
、この分類は便宜的なものであり、実際には1つの化合
物が複数の機能を兼備していることが多い。
A立Y求核株化金惣 水および水放出化合物、アミン類、アミジン類、グアニ
ジン類、ヒドロキシルアミン類、ヒドラジン類、ヒドラ
ジド類、オキシム類、ヒドロキサム酸類、スルホンアミ
ド類、活性メチレン化合物、アルコール類、チオール類
をあげることができ、また上記の化合物の塩あるいは前
駆体を使用することもできる。
1工1i盃火 疎水性化合物の乳化分散時に溶媒として用いられる高沸
点有機溶媒(いわゆる可塑剤)を用いることができる。
■匹]」獣迂刑 周囲温度では固体であり、現像温度近傍で溶融して溶媒
として働くもので、尿素類、ウレタン類、アミド類、ピ
リジン類、スルホンアミド類、スルホン、スルホキシド
類、エステル類、ケトン類、エーテル類の化合物で40
°C以下で固体のものを用いることかできる。
バA±JI■副1創 特開昭59−74547号記載のピリジニウム塩類、ア
ンモニウム塩類、ホスホニウム塩類、特開昭59−57
2]L号記載のポリアルキレンオキシド類を挙げること
ができる。
e  云たは イオンと      つ ムイミド類、
特開昭59−177550号記載の含窒素へテロ環類、
特開昭E+9−111636号記載のチオール類、チオ
尿素類、チオエーテル類を挙げることができる。
画像形成促進剤は感光層、色素固定層のいずれに内蔵さ
せてもよく、両方に内蔵させてもよい。
また内蔵させる層も乳剤層、中間層、保護層、受像層(
色素固定層)、およびそれらに隣接するいずれの層にも
内蔵させてよい。感光層と色素固定層とを同一支持体上
に有する形態においても同様である。また、外部から供
給してもよい。
画像形成促進剤は単独でも、また数種を併用して使用す
ることもできるが、一般には数種を併用した方がより大
きな促進効果が得られる。
特に塩基または塩基プレカーサーとの他の促進剤を併用
すると顕著な促進効果が発現される。
本発明においては、現像工程、転写工程の温度、時間を
厳密に制御し、安定した品質のカラーフィルターを作製
することが必要であるが、処理条件の微妙な変化に対す
る補正機能を組み込んでおくことが更に好ましい。この
目的のため現像時の処理温度および処理時間の変動に対
し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停止剤を用
いることができる。
ここでいう現像停止剤とは、適正現像後、速やかに塩基
を中和または塩基と反応して膜中の塩基濃度を下げ現像
を停止する化合物または銀および銀塩と相互作用して現
像を抑制する化合物である。
具体的には、酸を放出する酸プレカーサー、共存する塩
基と置換反応を起す親電子化合物、または含窒素へテロ
環化合物、メルカプト化合物およびその前駆体等が挙げ
られる。酸プレカーサーには例えば特開昭60−108
837号および特開昭60−192939号に記載のオ
キシムエステル類、特開昭60−230133号に記載
のロッセン転位により酸を放出する化合物等が挙げられ
、塩基と置換反応を起す親電子化合物には例えば、特開
昭60−230134号に記載の化合物などが挙げられ
る。
またメルカプト化合物を放出する化合物も有用であるが
、例えば特開昭61−6785’1号、同61−147
244号、同61−124941号、同61−1857
43号、同61−182039号、同61−18574
4号、同61−184539号、同61−188540
号、同61−53632号に記載の化合物がある。
以上の現像停止剤は、塩基プレカーサーを使用した場合
に特にその効果が発揮されて好ましい。
その場合塩基プレカーサー現像停止剤の比(モル比)の
値は、1/20〜20/lが好ましく、115〜5/1
がさらに好ましい。
本発明における感光材料は銀イオン捕捉剤を含有するこ
とができる。特に塩基プレカーサーとして、水に難溶な
塩基性金属化合物およびこの塩基性金属化合物を構成す
る金属イオンに対し、水を媒体として錯形成反応し得る
化合物を用いて、水の存在下でこれら2つの化合物の間
の反応により、画像形成反応系のpHを上昇させる方法
においては、錯形成化合物は感光材料中のハロゲン化銀
や場合によって用いられる有機銀塩とも反応し恨イオン
錯体を形成する。銀イオン錯体の生成のしやすさはハロ
ゲン化銀または有機銀塩の種類に依存し、一般にハロゲ
ン化銀または有機銀塩の水もしくは親水性熱溶剤に対す
る溶解度が大きいほど生成しやすい。生成した恨イオン
錯体は、水もしくは親水性熱溶剤に対する溶解度がより
大きくなるため現像処理中に感光層から色素固定層に拡
散しやすい。こうして色素固定層に転写された銀イオン
錯体は、処理直後にはほとんど問題なくても保存中に何
らかの作用で変化しスティンを生じるようになる。した
がって本発明でいう「銀イオン捕捉剤」とは生成した銀
イオン錯体が色素固定層に拡散するのを抑制する機能を
有するものである。
銀イオン捕捉剤は、その機能上次の3項に分類される。
(1) SNイオン錯体を還元して不動化するための物
理現像核および還元性物質。
(n)塩基発生手段として用いる錯形成化合物よりも銀
イオンに対し、より大きい安定度定数を有する耐拡散性
の化合物。
(III)水もしくは親水性熱溶剤中で銀イオン錯体と
反応して、より難溶な銀塩を形成する化合物。
これらの化合物の具体例はハロゲン化銀の分野で良く知
られており、例えば特願昭61−314947号に記載
されている化合物がある。
本発明においては、感光材料に現像の活性化と同時に画
像の安定化を図る化合物を用いることができる。好まし
く用いられる化合物は米国特許4,500.626号の
第51〜52欄に記載されている。
本発明における感光材料に使用される支持体は処理条件
(温度、pH1圧力等)に耐えることのできるものであ
る。−船釣には紙、合成高分子(フィルム)ガラス等が
挙げられる0合成高分子(フィルム)としては、例えば
ポリアクリレート類(例えばポリアクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル)、ポリアクリロニトリル、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合物、アクリロニトリル−ブ
タジェン−スチレン共重合物、ポリアセタール、塩化ポ
リエーテル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポ
リビニルカルバゾール、ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジェン共重合物、セルローズエステル類、ポリ酢酸セル
ロース頬、ポリアセクール類(例えばポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール)、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリエチレ
ン、塩素化ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロ
ピレン、ポリアクリレート類(例えばポリメチルメタク
リレート、ポリエチルメタクリレート、ポリプロピルメ
タクリレート、ポリイソプロピルメタクリレート、ポリ
−t−ブチルメタクリレート、ポリシクロへキシルメタ
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート
、ポリ−2−シアノ−エチルジメタクリレート等)、ポ
リエステル類(例えばポリエチレンテレフタレート等)
、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン等がある。
これらの合成高分子は単独でも混合物でもよく、また共
重合体としてもよい。
これらの合成高分子フィルムの中に必要な種々の添加物
を含存した支持体として用いてもよい。
本発明において、フィルム法合成紙も用いることができ
る。
また、ポリエチレン等の合成樹脂パルプと天然バルブと
の混抄紙を用いることもできる。
支持体として用いられる紙は、写真用原紙、普通紙、上
質紙、ヤンキー紙、等あらゆる祇を用いることができる
が、特に好ましい支持体は平滑性を改良したものである
また本発明の感光材料には支持体裏面にバンク層を設け
ることができる。
バック層は、感材層の反対側の支持体上に親水性コロイ
ド眉を塗布し乾燥することにより形成される。この親水
性コロイド物質としては、前述したものが挙げられる。
バック層はINでもよ(,2層またはそれ以上設けても
よい。バック層の膜厚には制限はないが、好ましくは0
.5〜15μm、特に1〜10μmである。
ハック層のバインダー量には特別な制限はないが、通常
の0.5g/イ〜t 5 glrdの範囲が適当である
本発明において、感光材料のバック層に、帯電防止の目
的で、カチオン系ポリマーあるいは、アニオン系ポリマ
ーを用いることができる。好ましくは、カチオン系ポリ
マーを用いることであり、具体的には、4級アミン塩を
含むポリマーが有効である。ポリマーは水に溶かして用
いてもよいし、ラテックスとして用いてもよい。
上記ポリマーはバック層の全層へ添加してもよいし、1
層あるいは2層へ添加してもよい。最上層のみへ添加し
てもよい。
他の帯電防止剤として英国特許第1,466゜600号
、リサーチ・ディスクロージャー(Research 
Disclosure) 15840号、同16258
号、同16630号、米国特許第2.327828号、
同2,861,056号、同3,206.312号、同
3,245,833号、同3428.451号、同3,
775.126号、同3.963.498号、同4,0
25.342号、同4,025,463号、同4,02
5,691号、同4,025,704号等に記載の化合
物が挙げられ、これらを好ましく用いることができる。
感光材料に用いられる硬膜剤には特別な制限はなく、公
知の硬膜剤、例えばアルデヒド系(ホルムアルデヒド、
グリオキサール、ゲルタールアルデヒドなど)、アジリ
ジン系(例えば、PBレポート19,921、米国特許
第2,950,197号、同第2,964,404号、
同第2,983.611号、同第3.271,175号
の各明細書、特公昭46−40898号、特開昭50−
91315号の各公報に記載のもの)、イソオキサゾー
ル系(例えば、米国特許筒331,609号明細書に記
載のもの)、エポキシ系(例えば、また、例えば米国特
許筒3,047,394号、西独特許第1,035,6
63号、英国特許第1゜033.518号の各明細書、
特公昭48−35495号公報に記載のもの)、ビニー
ルスルホン系(例えば、1.3.5−トリアクリロイル
−へキサヒドロ−5−1−リアジン、ビス(ビニルスル
ホニル)メチルエーテル、N、N′−エチレン−ビス(
ビニルスルホニルアセタミド)エタン、N。
N゛−トリメチレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミ
ド)など、また、例えば、PBレポート19.920、
西独特許第1,100,942号、同2,337.41
2号、同2,545.722号、同2,635,518
号、同2. 742. 308号、同2,749.26
0号、英国特許第1゜251.091号、特願昭45−
54236号、同48−110996号、米国特許筒3
,539゜644号、同第3.490,911号の各明
細書に記載のもの)、アクリロイル系(例えば、特願昭
48−27949号、米国特許筒3.640゜720号
の各明細書に記載のもの)、カルボジイミド系(例えば
、米国特許筒2,938.892号、同4,043,8
18号、同4. 061. 499号の各明細書、特公
昭46−38715号公報、特願昭49−15095号
明細書に記載のもの)、トリアジン系(例えば、2,4
−ジクロル−6−ヒドロキシ−5−)リアジンなど、ま
た例えば、西独特許第2,410,973号、同255
3.915号、米国特許筒3.325.287号の各明
細書、特開昭52−12722号公報に記載のもの)、
N−メチロール系(ジメチロール尿素、メチロールジメ
チルヒダントインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−
ジヒドロキシジオキサンなど)、ムコハロゲン酸系(ム
コクロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)、ジアルデ
ヒドでん粉、1−クロル−6−ヒドロキシトリアジニル
化ゼラチン、マレイミド系、アセチレン系、メタンスル
ホン酸エステル系の硬膜剤を用いることができる。
また高分子硬膜剤としては、例えば、米国特許筒3,3
96,029号に記載のアルデヒド基を有するポリマー
(例えばアクロレインの共重合体など)、同第3,36
2,827号、リサーチ・ディスクロージャー1733
3号(1978)などに記載のジクロロトリアジン基を
有するポリマ、米国特許筒3,623.878号に記載
のエポキシ基を有するポリマー、リサーチ・ディスクロ
ージャー16725号(1978)、米国特許筒4,1
61,407号、特開昭54−65033号、同56−
142524号公報などに記載の活性ビニル基あるいは
その前駆体となり得る基を有するポリマー、および特開
昭56−66841号公報に記載の活性エステル基を有
するポリマーなどが挙げられる。硬膜剤の添加量は任意
であるが、通常バインダーである親木性コロイド中硬膜
剤と反応しうるものの約0.1〜30−t%、特に0.
5〜10−t%が適当である。
その他、本発明の感光材料には受像材料のところで説明
する退色防止剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体
など)、油滴、ポリマーラテックス、有機フルオロ化合
物、界面活性剤、マント剤、スベリ剤、コロイド状シリ
カ、消泡剤、防菌防ハイ剤などを適宜単独または組み合
わせて使用することができる。
本発明に用いられる現像カラー感光材料には感光層の他
に必要に応じて保護層、中間層、ハレーション防止層、
帯電防止層、カール防止層(主にバンク面に設けられる
)、剥離層、マット剤層などの補助層を設けることがで
きる。
本発明の感光材料の感度および階調は感光性ハロゲン化
銀の調製法、組成および塗布銀量1免素供与性物質、還
元剤の種類および添加量;処理温度および処理時のpH
等に依存する。感度については露光時間の問題はあるも
のの、工程全体に大きく影響しない範囲であれば低くと
も問題にはならない。しかしながら、少なくともISO
感度は0.01以上が好ましい。
一方、階調についてはカラーフィルターが通常の写真と
は異なり、オン−オフ画像から構成されていることより
、中間投調の必要がなく、そのためT (ガンマ)は一
般に大きい方が好ましい、γの範囲は0.2〜20の範
囲、特に1〜20の範囲となるように設計するのが望ま
しい。
本発明において、受像材料は感光材料から転写してくる
色素(またはその前駆体)を固定できるものであればい
かなるものでもよい。受像層(色素固定層)はそれ自身
カラーフィルターとして使用されるため必要最小限の構
成物質から作られるのが好ましい。
色素の固定のためには、ポリマー媒染剤や特開昭57−
198458号に記述されているような色素受容性のポ
リマーを用いることができる。
本発明において、色素固定層に用いることのできる色素
受容性のポリマーは、ガラス転位温度が40°C以上、
250’C以下の耐熱性の有機高分子物質より成る。本
発明において色素供与性物質から放出された色素がポリ
マー中に入り込むWについては、明らかになっていない
点が多い。−船釣には、ガラス転位点以上の処理温度に
於いては、高分子鎖の熱運動が大きくなり、その結果性
ずる鎖状分子間隙に色素が入り込むことができると考え
られている。このため、ガラス転位温度が40°C以上
、250 ”C以下の有機高分子物質より成る層を色素
固定層として用いることにより、色素供与性物質と色素
とを区分し、色素のみが色素固定層に入り込む鮮明な画
像を形成することができる。
本発明に用いられる有機高分子物質の例としては以下の
ものがある。それを列挙すると、分子量2000〜85
000のポリスチレン、炭素数4以下の置換基をもつポ
リスチレン誘導体、ポリビニルシクロヘキサン、ポリジ
ビニルベンゼン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカ
ルバゾル、ポリスルホンゼン、ポリビニルアルコール、
ポリビニルホルマールおよびポリビニルブチラールなど
のポリアセタール類、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチ
レン、ポリ三塩化ぶつ化エチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリ−NN−ジメチルアクリルアミド、P−シアノ
フェニル基、ペンタクロロフェニル基およヒ2. 4−
’、;クロロフェニル基をもつポリアクリレート、ポリ
アクリルクロルアクリレート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリエチルメタクリレート、ポリプロピルメタクリ
レート、ポリイソプロピルメタクリレート、ポリイソブ
チルメタクリレート、ポリターシャリ−ブチルメタクリ
レート、ポリシクロヘキシルメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、ポリ−2−シアノ−
エチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレートな
どのポリエステル類、ポリスルホン、ビスフェノールA
ポリカーボネート、ポリカーボネート類、ポリアンヒト
ライド、ポリアミド類並びにセルロースアセテート類が
挙げられる。また、ポリマーハンドブック第2版ジェイ
・ブランドランプ、イー・エイチ・インメルグト(J、
Brandrup、 E、11.Immergut) 
曙、John Wiley& 5ons出版に記載され
ているガラス転位温度40°C以上、250°C以下の
合成ポリマーも有用である。これらの高分子物質は、単
独または混合して用いられても、また複数以上を組み合
せて共重合体として用いてもよい。これらのポリマーは
、後述の写真材料に適用される支持体を兼ねていてもよ
いし、支持体とは独立な層を形成していてもよい。
本発明において、受像材料は、媒染剤を含む色素固定層
を持つものであることが好ましい。
上記の場合媒染剤は、通常使用される媒染剤の中から任
意に選ぶことができるが、それらの中でも特にポリマー
媒染剤が好ましい。ここでポリマー媒染剤とは、三級ア
ミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分を有するポリ
マー、およびこれらの4級カチオン基を含むポリマー等
である。
媒染剤は転写色素の耐性、分光吸収、さらにビクセルの
シャープネスにも影害する大切な要素であり、またそれ
自身がカラーフィルターとして残るため、その耐性等も
考慮して選択される。
以下に代表的な媒染剤について説明する。
三級アミノ基を有するビニルモノマー単位を含むホモポ
リマーやコポリマーの好ましい具体例としては以下のも
のが挙げられる。モノマー単位の数字はモル%を表わす
(以下同じ。) など。
三級イミダゾール基を有するビニルモノマー単位を含む
ホモポリマーやコポリマーの具体例としては、米国特許
第4.282.305号、同第4゜115 124号、
同第3,148,061号、特開昭60−118834
号、同60−122941号などに記載されている媒染
剤を含め、以下のものが挙げられる。
÷CH,−CH→T侃口 j  Hs 30w 0に@ SO! ・Ke など。
四級イミダゾリウム塩を有するビニルモノマー単位を含
むホモポリマーやコポリマーの好ましい具体例としては
、米国特許第2,056,101号、同第2,093.
.041号、同第1. 594゜961号、米国特許第
4,124,386号、同第4.115,124号、同
第4. 273. 853号、同第4.450,224
号、特開昭48−28325号、同61−172104
号などに記載の媒染剤を含め以下のものが挙げられる。
−←CH,−CH→ゴ「 CH。
一+CH,−CH→T丁「 CHz  CHz  OH など。
その他、四級アンモニウム塩を有するビニルモノマー単
位を含むホモポリマーやコポリマーの好ましい具体例と
しては、米国特許筒3.709690号、同第3.89
8.088号、同第3゜958.995号、特開昭60
−57836号、同60−60643号、同60−12
2940号、同60−122942号、同60−235
134号などに記載されている媒染剤を含め以下のもの
が挙げられる。
CH。
など。
その他、米国特許筒2,548,564号、同第2.4
84.430号、同第3. 148. 161号、同第
3,756,814号明細書等に開示されているビニル
ピリジンポリマー、およびビニルピリジニウムカチオン
ポリマー:米国特許筒3゜625.694号、同第3.
859,096号、同第4.128,538号、英国特
許第1.277.453号明細書等に開示されているゼ
ラチン等と架橋可能なポリマー媒染剤;米国特許筒3゜
958.995号、同第2,721,852号、同第2
.798,063号、特開昭54−115228号、同
54−145529号、同54−26027号明細書等
に開示されている水性ゾル型媒染剤;米国特許筒3,8
98,088号明細書に開示されている水不溶性媒染剤
;米国特許筒4゜168.976号(特開昭54−13
7333号)明細書等に開示の染料と共有結合を行うこ
とのできる反応性媒染剤;さらに米国特許筒3,709
゜690号、同第3,788.855号、同第3゜64
2.482号、同第3,488.706号、同第3,5
57,066号、同第3. 271. 147号、同第
3.271,148号、特開昭50−713328号、
同53−30328号、同52−155528号、同5
3−125号、同53−1024号明細書に開示しであ
る媒染剤を挙げることが出来る。
その他、米国特許筒2,675.316号、同第2.8
82.156号明細書に記載の媒染剤も挙げることがで
きる。
本発明のポリマー媒染剤の分子量は1. 000〜1,
000,000が適当であり、特に10゜000〜20
0.000が好ましい。
上記のポリマー媒染剤はそれのみで色素固定層を形成し
てもよく、その他のバインダーと混合してもよいが、通
常親水性コロイドと混合されて用いられる。
親水性コロイドとしては後述する親水性コロイド、高吸
水性ポリマーあるいはその両方が使用できるが、ゼラチ
ンが最も代表的である。ポリマー媒染剤とゼラチンの混
合比、およびポリマー媒染剤の塗布量は、媒染されるべ
き色素の量、ポリマー媒染剤の種類や組成、さらに用い
られるビクセル形成過程等に応じて、当業者が容易に定
めることができるが、媒染剤/ゼラチン比が、20/8
0〜9515(重量比)、媒染剤塗布量は0. 2〜1
5g10fが適当であり、好ましくは0. 5〜8g/
nfで使用する。
本発明において媒染剤は感光材料に添加することもでき
る。この場合、媒染剤は乳剤層、中間層、保護層いずれ
の眉にも添加できるが、保護層が特に好ましい。感光材
料に媒染剤を添加することにより不必要な色素の転写を
防止することができる。
但し、必要な色素の転写まで抑制することがないように
注意して用いなければならない、感光材料中への塗布量
はo、oot〜1gであり、好ましくは0.01〜0.
5gである。
色素固定層は1層から構成されていても、2層以上から
構成されていてもよい。また、色素固定層の上部または
その下に色素固定層以外の補助層を設けてもよい。特に
媒染剤を有する色素固定層の上部に保護層を設け、カラ
ーフィルター画像の機械操作に対する強度を改良しても
よい。
本発明において、受像材料の親水性コロイドのバインダ
ーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ
以外の親水性コロイドも用いることができる。
たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子のグラ
フトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
、セルロース硫酸エステル類等のようなセルロース誘導
体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体:ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセタ
ール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイ
ミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは共
重合体のような多種の合成親水性高分子物質を用いるこ
とができる。
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラ
チンやプリテン ソサイヤティ オブザ サイエンティ
フィック フォトグラフィ オブ ジャパン(Bull
、 Soc、 Soi、 Phot、 Japan)、
ナンバー(Nα)16、ピー(P)30 (1966)
に記載されたような酵素処理ゼラチンを用いてもよく、
また、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いること
ができる。
また、写真用ゼラチンに関しては、「写真工学の基礎−
銀塩写真線」昭和54年1月30日コロナ社発行の11
6〜150頁、H,Amman。
ed、  Re5trains  in  Phot。
graphic  Ge1atin (1971)”に
詳しく記載されている。
ゼラチン中の不純物含量については、前者の文献133
〜134頁に記載されている。写真用Zゼラチントして
は、このましくは石灰処理骨(オセイン)ゼラチンが用
いられ、不純物含量についても前述の著書の記載範囲内
であることが望ましい。例えばCa含量はゼラチン1g
に対して0〜6000μgであることが好ましい。
他の合成重合体としては、ラテックスの形で、特に写真
材料の寸度安定性を増加させる分散状ビニル化合物があ
る。他にリサーチディスクロージャー誌1978年12
月号26頁第■X節Aに記載の化合物をもちいることが
できる。
本発明においては、高吸水性ポリマーを受像材料に用い
ると効果的である。この重合体を用いることによってパ
ターン画像形成後のに転写された色素が色素固定層から
外部へ再転写するのを防止する効果や、受像材料構成層
の塗布液の粘度調整ができるという効果を得ることがで
きる。この高吸水性ポリマーは色素固定層、保護層、色
素固定層の下部に設けられる層あるいはバック層のいず
れにも添加できるが、再転写防止のためには保護層に添
加するのが最も効果的である。
上記高吸水性ポリマーとしては、−COOMまたは一5
o、M(ここでMは水素原子またはアルカリ金属を表わ
す)の少くとも1つを有するビニルモノマーの単独重合
体、共1合体(該ビニルモノマーの2種以上の共重合体
や他のモノマーとの共重合体)を用いる。特に下記P−
(1)で表わされる繰り返し単位を含有する重合体(単
独重合体、共重合体を含む)が好ましく用いられる。
R2R1 式中R’は水素原子、炭素数1〜6個のアルキル基、塩
素原子または−COOMを表わし、R2は水素原子、炭
素数1〜6個のアルキル基、または塩素原子を表わす。
Xl、X2は−C0O−CONR’ 、または置換もし
くは無置換のフェニレン基を表わす(ただし、R3は水
素原子または置換もしくは無置換のアルキル基またはア
リール基を表わす)。
YI  Y2.Z’、Z2は2価の連結基を表わし、好
ましくは置換もしくは無置換の、アルキル基、アラルキ
レン基、フェニレン基、−R4COO−−R’COO−
−R’0COR?−COO−(ただし、R’、R’、R
6、Rマ  R11,ReおよびRIOは置換もしくは
無置換の、アルキレン基、フェニレン基、アラルキレン
基を表わす)。
Dは+R” )r−COOM、 −(−R”−h−3O
3Mを表わし、Eは水素原子、+RIL+i−COOM
又は÷R目り−SO,Mを表わす(ただし、Mは水素原
子、アンモニウム基またはアルカリ金属を表わし、R1
1は置換もしくは無置換の、アルキレン基、フェニレン
基、アラルキレン基を表わす。a、bは0または1を表
わす)。!、m、、p、qは0または1を表わし、n、
rは0〜30の整数を表わす。
上記R’ 、R’ 、R’ 、R’ 、Rマ R@、R
9RI0、R1における置換基としては、アリール基(
例えばフェニル基)、ニトロ基、水酸基、シアノ基、ス
ルホ基、アルコキシ基(例えばメトキシ基)、アリール
オキシ基(例えばフェノキシ基)、アシルオキシ基(例
えばアセトキシ基)、アシルアミノ基(例えばアセチル
アミノ基)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホン
アミド基)、スルファモイル基(例えばメチルスルファ
モイル基)、ハロゲン原子、カルボキシ基、カルバモイ
ル基(例えばメチルカルバモイル基)、アルコキシヵル
ホニル基(例えばメトキシカルボニル基)、スルホニル
基(例えばメタンスルホニル基)などが挙げられ、置換
基が2つ以上あるときは同じでも異なってもよい。
本発明では特に弐(R−11)又は(R−III)で表
わされる繰り返し単位を含有する重合体(単独重合体、
共重合体を含む)が好ましい。
一+CH2C−)−(R−11) (X +−≠R” )−r−C00M −(−CH2C)−(R−111) (X’←−子R” )−r−3O3M ! ここで、R′、、x′、、R目、MXe、aは前記と同
じ意味を表わす。
本発明で用いる重合体は上記繰り返し単位の単独重合体
であってもよく、上記繰り返し単位の2種以上の共重合
体であってもよく、また他のモノマーとの共重合体であ
ってもよい。
共重合体を形成するための他のモノマーとしては、例え
ばアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、クロト
ン酸エステル、ビニルエステル、マレイン酸ジエステル
、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ビニルエー
テル類、スチレン類、不飽和ニトリル類が挙げられる。
また、これらのモノマーより得られた共重合体のケン化
物も本発明の重合体として用いることができる。
これらのモノマーについて更に具体例を示すと、アクリ
ル酸エステルとしてはメチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアク
リレート、tert−ブチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、2−エチルへキシルアクリレート、アセト
キシエチルアクリレート、フェニルアクリレート、2−
メトキシアクリレート、2−エトキシアクリレート、2
−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート等が挙
げられる。メタクリル酸エステルとしてはメチルメタク
リレートエチルメタクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、n−ブチルメタクリレート、tert−ブチル
メタクリレート、シクロへキシルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチル
メタクリレート等が挙げられる。クロトン酸エステルと
してはクロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシルなどが挙
げられる。ビニルエステルとしてはビニルアセテート、
ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルメト
キシアセテート、安息香酸ビニル等が挙げられる。マレ
イン酸ジエステルとしてはマレイン酸ジエチル、マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル等が挙げられる。フ
マル酸ジエステルとしてはフマル酸ジエチル、フマル酸
ジメチル、フマル酸ジブチル等が挙げられる。イタコン
酸ジエステルとしてはイタコン酸ジエチル、イタコン酸
ジメチル、イタコン酸ジブチル等が挙げられる。アクリ
ルアミド類としてはアクリルアミド、メチルアクリルア
ミド、エチルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド
、n−ブチルアクリルアミド、tert−ブチルアクリ
ルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、2−メトキ
シエチルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジ
エチルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド等が挙
げられる。メタクリルアミド類としてはメチルメタクリ
ルアミド、エチルメタクリルアミド、n−ブチルメタク
リルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、2−
メトキシメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド
、ジエチルメタクリルアミド等が挙げられる。ビニルエ
ーテル頚としてはメチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビ
ニルエーテル、ジメチルアミノエチルビニルエーテル等
が挙げられる。スチレン類としては、スチレン、メチル
スチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エ
チルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン
、クロルメチルスチレン、メトキシスチレン、ブトキシ
スチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジク
ロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチル
エステル、2−メチルスチレン等が挙げられる。
不飽和ニトリル類としては、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、α−エチルアクリロニトリル、α−メト
キシアクリロニトリル等が挙げられる。
本発明で用いる重合体の平均分子量はlXl0’〜2X
10’程度が好ましい。また他の共重合性上ツマ−との
共重合体の場合、−COOM又は−sosMMを持つビ
ニルモノマー単位は全モノマーの1モル%〜99.5モ
ル%、特に20モル%〜99モル%の範囲で含有されて
いることが望ましい。
本発明に用いる高吸水性ポリマーの具体例は特開昭61
−156252号、同62−92938号、同6214
5260号各公報に記述されている。
・液晶用マイクロカラーフィルターではアルカリ金属の
液晶への溶出はその性能に悪影響を与える。そこで、上
記の高吸水性ポリマーにおいてNa塩、K塩をN H,
塩、ピリジニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩等
の他のカチオンイオン対と交換した塩がより好ましい。
上記の高吸水性ポリマーは、通常支持体1平方m当たり
0.005g 〜20g、特に0.01g〜5gの範囲
で使用される。また、他の親水性バインダーと併用して
もよい。
本発明では、受像材料の各種バインダー、各種媒染剤を
さまざまな割合で各層に2種以上併用して用いることが
できる。この組合せおよび/または組合せの割合を変化
させることによって、マイクロカラーフィルターに必要
とされる表面平滑性をコントロールすることが可能であ
る。
本発明の受像材料の色素固定層側の構成層には塩基また
は塩基プレカーサーを含ませてもよい。
塩基または塩基プレカーサーの添加量は0. 1〜10
 g/n(とすることが好ましい。
特に先に塩基、塩基プレカーサーの項で述べたように感
光材料が難溶性金属化合物を含む場合には、難溶性金属
化合物を構成する金属イオンと水を媒体として錯形成し
うる化合物(錯形成化合物)を塩基プレカーサーとして
受像材料に添加する形態が好ましい。
錯形成化合物は、塩として用いられる場合には膜中で析
出しやすい。析出防止のため、特開昭62−47639
号記載のデキストランやプルランなどのポリマー、特開
昭62−65038号記載のポリアルキレンオキサイド
を含む化合物を用いるのが好ましい。
デキストラン、プルランは多mlの一種で、D−グルコ
ースの重合体である。本発明に用いるデキストランは分
子量2万〜200万のものが好ましく、特に10万〜8
0万のものが好ましい。またプルランは2万〜200万
のものが好ましい。
デキストランやプルラン誘導体としては、デキストラン
やプルランにスルフィン酸基やアミノ基等を導入して硬
膜剤と容易に反応し得るようにしたものなどが挙げられ
る。
ポリアルキレンオキサイドまたはその誘導体は、分子量
が少なくとも600のものが好ましく、炭素数2〜4リ
アルキレンオキサイド、たとえばエチレンオキサイド、
プロピレン−1,2−オキサイド、ブチレン−1,2−
オキサイドなど、好ましくはエチレンオキサイドの少な
くともlO単位から成るポリアルキレンオキサイドと、
水と、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、脂肪酸、
有機アミン、ヘキシトール誘導体などの活性水素原子を
少なくとも1個有する化合物とのしゆくごう物あるいは
二種以上のポリアルキレンオキサイドのブロックコポリ
マーなどを包含する。すなわち、ポリアルキレンオキサ
イド化合物とし、具体的には、 ポリアルキレングリコール類 ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類ポリアル
キレングリコールアリールエーテル類ポリアルキレング
リコール (アルキルアリール)エーテル類 ポリアルキレングリコールエステル類 ポリアルキレングリコール脂肪酸アミド頻ポリアルキレ
ングリコールアミノ類 ポリアルキレングリコール・ブロック共重合体ポリアル
キレングリコールグラフト共重合体などを用いることが
できる。
ポリアルキレンオキサイド類は分子中に一つとは限らず
、二つ以上含まれてもよい。その場合個々のポリアルキ
レンオキサイド類が10より少ないアルキレンオキサイ
ド単位から成ってもよいが、分子中のアルキレンオキサ
イド単位の合計は少なくともIOでなければならない。
分子中に二つ以上のポリアルキレンオキサイド類を有す
る場合、それらの各々は異るアルキレンオキサイド単位
、たとえばエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
から成ってもよい。ポリアルキレンオキサイド化合物は
、好ましくは14以上100までのアルキレンオキサイ
ド単位を含むものである。
デキストラン、プルランおよびこれらの誘導体またはポ
リアルキレンオキサイド類を含有させる層は色素固定要
素中のいずれの層でもよいが、塩基および/または塩基
プレカーサーを添加した層が好ましく、特に塩基および
/または塩基プレカーサーと媒染剤を含有する層が好ま
しい。
デキストラン、プルランおよびこれらの誘導体またはポ
リアルキレンオキサイド類の使用量は0゜1−10g/
rr?、好ましくは0.5〜5g/rfの範囲である。
このような使用範囲とするのは、0゜1g/rrr未満
では本発明の実効がな(,10g/ボをこえると膜質が
逆に悪化するからである。
また、(塩基および塩基プレカーサー)/(デキストラ
ン、プルランおよびこれらのtaHL体またはポリアル
キレンオキサイド類)比(重量比)は、0.1〜10、
好ましくは0.2〜5とするのがよい。
本発明における受像材料に使用できる支持体は処理条件
(温度、pH1圧力等)に耐えることのでき−るもので
、寸度安定性のよいものである。
船釣にはガラス、紙、合成高分子フィルム等が挙げられ
る。この支持体はカラーフィルター製造方法により2つ
に大別できる。■)色素パターンの形成された色素固定
層を支持体より剥離して利用する場合、2)色素パター
ンの形成された色素固定層をその支持体と共にカラーフ
ィルターとして利用する場合の2つである。1)の場合
に用いられる支持体は実際のカラーフィルターとしては
用いないため画像形成処理条件で安定なものであればよ
く、特に光透過性を考慮する必要はないが、2)の場合
には最終製品として用いられるためカラーフィルターと
しての必要性能を満たすものが用いられる。すなわち、
安定性、均一性、光透過性等の性能が要求される。例え
ば液晶デイスプレィ周方う−フィターの場合、液晶セル
の製造工程で高熱(例えば配向膜形成時150〜300
度Cに加熱される)や酸や有機溶媒等の影響を受けても
安定であり、液晶セルを形成後も製品として長期間の使
用に耐えるための条件、例えば強度、光透過性等に優れ
ていることが求められる。従って、2)の場合において
液晶デイスプレィに使用する場合は耐熱性の合成高分子
フィルムあるいはガラスが好ましい。
合成高分子フィルムの場合、セルの製造の加熱条件によ
ってその使用可能な範囲が変わって(るが、一般には感
光材料の支持体の部分で挙げた合成高分子を用いること
ができる。
また、場合によっては液晶セル製造後、液晶セル前面に
その支持体と共に色素パターンが形成された色素固定層
を接着してもよい。この場合は加熱は不要になる。
ガラスの場合、−11IQに液晶セル形成に用いられて
いるガラスならいずれも使用できる。特に低熱膨張率を
有し、平滑性に富むガラが好ましい。また、これらのガ
ラスは予め色素固定層との密着性を向上させるための前
処理をしであることが望ましい。この前処理は種々公知
であり、そのいずれもが利用できる。
また、支持体には予め透明電極層(パターニングITO
等)を設けておいてもよいし、カラーフィルター形成後
にスパッタリングやイオンブレーティングで支持体に透
明電極を付与してもよい。
更にブラックストライプを予め支持体に設けておいても
よい。ブラックストライプの作りがたは種々公知であり
、例えばクロム蒸着で設置するなどどの方法によっても
よい。ブラックストライプを設けることにより、転写画
素像の解像度が低い場合においても高解像度のカラーフ
ィルターが得られるし、色素だけでは難しい黒色の濃度
を出すことができる。また、感光材料への露光の際にブ
ラックストライプを有する受像材料を通して露光するこ
とにより、位置合わせが容易になる。
支持体にガラスを用いる場合の色素固定層の塗布はロー
ラーコート、スピンコード、デイツプコートなどのいず
れによってもよいが、塗布面の平滑度が高く、均一な膜
が得られる塗布方法を選択することが必要である。
その他、本発明の受像材料には、種々の添加剤を使用す
ることができる。たとえば、ETA、塗布助剤、硬膜剤
、帯電防止剤、かぶり防止剤、現像停止剤、退色防止剤
、紫外線吸収剤が挙げられる。
受像材料の構成層には色素画像の光堅牢性を向上される
ために褪色防止剤を含有させてもよい。
この褪色防止剤としては、例えば写真用酸化防止剤や、
紫外線吸収剤として使われるものや金属錯体が有効であ
る。これらは単独で使用されてもよいが一つ以上併用(
例えば酸化防止剤と紫外線吸収剤)してもよい。
本発明に使用するに適した酸化防止剤は下記−般式(I
)〜(V)で表わされる化合物である。
一般式(I) 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、アシル基、スル
ホニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコ
キシカルボニル基、トリアルキルまたは6員環を完成す
るに必要な非金属原子を表わす。R2、R3、R4はそ
れぞれ水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アル
コキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル
基、アラルコキシ基、アルケニル基、アルケノキシ基、
アシルアミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、ジア
シルアミノ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル
基、アシルオキシ基、アシル基、またはスルホンアミド
基を光わし、これらは互いに同じでも異っていてもよい
。さらに一般式(1)で表わづれる化合物にはAを含む
!員または6Jk環のビススピロ化合物が包含される。
〕 C式中 R1は一般式(1)で定接したものと同じであ
り R5はアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールチオ基、アリールスルフィニル、ア
リールスルホニル、アラルキル基、ノ・ロゲン原子、ア
リール基、アシル基を表わし R6は水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基(但し、R10−とR6が同一の置
換基であることはない)、アラルキルオキシ基(但し、
RIO−とR6が同一の備:換基であることはない)、
アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アシルアミノ基、
アシル基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテ
ロ環アミノを表わす。Rは水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリールチオ基、アルキルチオ基、アリール
スルホニル基、アリ−ルスルフィニル基、アラルキル基
、アリール基、アリールジチオ基またはアリールオキシ
基を表わす。〕 一般式(Ill) 〔式中、Rは水素原子、直鎖、分岐鎖アルキル基、アル
ケニル基、Rは直鎖、分子鎖アルキル基、アルケニル基
を表わし、R8とR9は互いに同じでも異なっていても
よい。またR1は一般式(1)のR1と同一の意味を表
わす。また上記置換基R8、R9は置換基内に−NHC
0−結合を有してもよい。〕 一般式(IV) 〔式中、R10はアルキル基、アルケニル基、アリール
基、アラルキル基、ヘテロ環基、またはR18COSR
19SO2もしくはR20NHCOで表わされる基を表
わす。ここでR18、R19およヒR20は各々アルキ
ル基、アルケニル基、アリール基またはへテロ環基を表
わす。R11および1七12は各々水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、また
はアルケノキシ基を表わし、R13、R14、R15、
上7t6、R17は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、またはアリール基を表わす。〕 一般式(V) R1a gji 2 〔式中、Bはj員〜7員環を形成するのに必要な非金属
原子群を表わす。R30は水素原子、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アシル基、スルホニル基、ス
ルフィニル基、オキシラジカル基または水酸基を表わす
。R31、R32133およびR34は互いに同一でも
異なってもよく、それぞれ水素原子またはアルキル基を
表わす。〕以下に一般式(1)〜(V)で表わされる褪
色防止剤について詳しく説明する。
ここで R1は水素原子、好ましくは炭素数/〜22の
アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、n−オ
クチル、ドデシル、ヘキサデシル等)、アシル基(例え
ば、アセチル、ベンゾイル、はンタノイル、(2,グー
ジーtert−アミルフェノキル)アセチルなト)、ス
ルホニル基(例、tば、メタンスルホニル、メタンスル
ホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル、ヘ
キサデカンスルホニルなど)、カルバモイル基(例えば
、N−メチルカルバモイル、N、N−ジエチルカルバモ
イル、N−ドデシルカルバモイル、N −フェニルカル
バモイルなど)、スルファモイル基(例えばN−メチル
スルファそイル、N、N−ジメチルスルファモイル、N
−テトラデシルスルファモイル、N−フェニルスルファ
モイルなト)、アルコキシカルlニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシ
カルボニル、フエノキシカル〆ニルなく!l”)、トリ
アルキルシリル基(例えは、トリメチルシリル、ジメチ
ルブチルシリカなど)を表わし、Aは−C=C−0−と
共にj員または6員環を完成するに必要な非金属原子を
表わし、この環は置換されていてもよく、好ましい置換
基としてアルキル基(例えば、メチル、t−ブチル、シ
クロヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシルなど
)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、ドデ
シルオキシなど)、アリール基(例えばフェニルなど)
、アリールオキシ基(例えばフェノキシなど)、アラル
キル基(例えば、ベンジル、フェネチルなト)、アラル
コキシ基(例えばベンジルオキシ、フェネチルオキシな
ど)、アルケニル基(例えばアリルなど)、N−W換ア
ミノ基(例えばアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、N
−アルキル−N−アリールアミノ、ピペラジノなト)、
ペテロm基(例えばベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾ
イルなど)などが挙げられ、また、縮合環を形成する残
基によって置換されていてもよい。上記アルキル基及び
アリール基は好ましい置換基としてハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、ア
シルオキシ基、スルホ基、スルホニルオキシ基、アミド
基(例えばアセトアミド、エタンスルホンアミド、ベン
ゾアミドなど)、アルコキシ基、アリールオキシ基など
で置換されていてもよい。
R2、R3、R4はそれぞれ水素原子、アルキル基(例
えば、メチル、t−ブチル、シクロばメチル、n−オク
チル、t−オクチル、ドデシル、オクタデシルなど)、
シクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル基など)ア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、ドデシルオ
キシなど)、アリール基(例えばフェニルなど)、アリ
ールオキシ基(例えば・フェノキシなど)、アラルキル
基(例エバ、ベンジル、フェネチルなど)、アラルコキ
シ基(例えばベンジルオキシ、フェネチルオキシなど)
、アルケニル基(例えばアリルなど)、アルケノキシ基
(例えば、アリルオキシなど)、ア・/ルアミノ基(例
えばアセチルアミノ、ベンゾアミド、(,21グージー
tert−アルケノキシ)アセチルアミノなど)、ノ・
ロゲン原子(例えばクロル原子、ブロム原子など)、ア
ルキルチオ基(例えばエチルチオ、ドデシルチオ、オク
タデシルチオなど)、ジアゾルアミノ基(例えば、コハ
ク酸イミド、ヒダントイニルなど)、アリールチオ基(
例えば、フェニルチオなど)、アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベ
ンジルオキシカルボニルなど)、アシルオキシ基(例え
ば、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシなど)、アシル
基(例えばメチルカルボニル)又はスルホンアミド基を
表わしこれらは互いに同じでも異なっていてもよい。
さらに一般式(りで表わされる化合物にはAを含むj員
または6員環のビススピロ化合物が包含される。そのう
ちで本発明に有用なビススピロ化合物は次の一般式(ビ
)で表わされる。
いてR2およびR3の一方が水素原子であるよ一ヒドロ
キシクマラン類および6−ヒドロキシクロマン類、並び
に一般式(I′)で表わされる4、6′−シヒドロキシ
ビスーコ、λ′−スピロクロマン類が特に有用である。
更に好ましくは一般式(1)、並びに(■′)のR2、
R3、R4、R2′、R3′R4/はアルキル基、アル
コキシ基、アリール基、アリールオキシ基またはアルキ
ルチオ基である。
一般式(■′)におけるR1、R2、R3、R4、R”
 、R”、R3′、R4′は一般式(1)におけるR1
.R2、R3、R4と同じ意味を表わす。
前記一般式(1)におけるR  、R、RおよびAに含
まれる好ましくは炭素原子の合計2以上のものおよび一
般式(1′)で表わされるものは拡散性が低く、色素固
定材料の特定の親水性層中に選択的に存在させるのに適
している。また通常の目的には、好ましくは分子中に含
まれる炭素原子の総数が≠Q程度までの前記一般式(1
)にお式中 R1は一般式(1)で定義したものと同じ
であり、R5は好ましくは、炭素数/〜−一の置換また
は分枝鎖アルキル基(例えばメチル、を−ブチル、n−
オクチル、t−オクチル、ドデシル、ヘキサデシルなど
)、炭素数/〜ココのアルコキシ基(例えば、メトキシ
、エトキシ、オクチルオキシ、テトラデシルオキシなど
)、アルコキシカルボニル基(例えばエトキシカルボニ
ルナト)アリールチオ基(例えばフェニルチオなど)、
アリールスルフィニル(fatば、フェニルスルフィニ
ル−&、!”)、アリールスルホニル(例tば7エ二ル
スルホニルなど)、アラルキル基(例えハヘンジル、フ
ェネチルなど)、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素
原子など)、アリール基(例えばフェニル、α−1また
はβ−ナフチルなど)、アシル基(例えば、アセチル、
ヅタノイル、ベンゾイルなど)を表わし R6は好まし
くは、水素原子、炭素数/〜、2.2のアルキル基(例
えばメチル、エチル、t−ブチル、t−オクチル、n−
ドデシル、n−ヘキサデシルなど)、炭素数7〜2.2
のアルコキシ基(例えばメトキシ、n−ブチルオキシ、
n−オクチルオキシ、n−テトラデシルオキシ、−一エ
チルへキシルオキシなど、但シ、RIO−とR6が同一
の置換基であることはない)、炭素数7〜ココのアラル
キルオキシ基(例えば、ベンジルオキシ、β−7エネチ
ルオキシなど、但し、R10−とR6が同一の置換基で
あることはない)、炭素数l〜2.2のアルキルチオ基
(例えばメチルチオ基、オクチルチオ基、ドデシルチオ
基、ヘキサデシルチオ基など)、アラルキルチオ基(例
えば、ベンジルチオ基、β−フェノキジテオ基など)、
炭素数λ〜22のアシルアミノ基(例えば、アセチルア
ミノ基、ベンゾアミド基など)、炭素数λ〜コλのアシ
ル基(例えば、アセチル基、ブタノイル基、ベンゾイル
基など)、炭素数/〜ココのアルキルアミノ基(例えば
、メチルアミノ基、エチルアミノ基、N、N−ジメチル
アミン基、N−メチル−N−ドデシルアミノ基など)、
炭素数6〜.22のアリールアミノ基(例えば、フェニ
ルアミノ基、N−フェニル−N−メチルアミン基、β−
ナフチルアミノ基など)、ヘテロ酸アミノ(例えば R7は、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子(例えば
塩素原子、臭素原子など)、炭素数l〜2コのアルキル
基(例えばメチル基、エチル基、t−メチル基、t−オ
クチル基、t−アミル基、t−ヘキシル基、n−ヘキサ
デシル基なト)、炭素数J−22のアリールチオ基(例
えばフェニルチオ基など)、炭素数/〜ココのアルキル
チオ基(例えばメチルチオ基、オクチルチオ基、ドデシ
ルチオ基、オクタデシルチオ基など)、炭素数t〜コ一
のアリールスルホニル基(例エバフェニルスルホニル基
など)、炭素数z〜ココのアリールスルフィニル基(例
ttfフェニルスルフィニル基など)、炭素数7〜3.
2のアラルキル基(例えばベンジル基、α−またはβ−
フェネチル基など)、炭素数t〜3コのアリール基(例
えばフェニル、α−またはβ−ナフチルなど)炭素数6
〜3コのアリールジチオ基又は炭素数t−ココのアリー
ルオキシ基を表わす。また上記R5、R6、R7の置換
基はさらにR5、R6、R7の任意の置換基又はヒドロ
キシル基で置換されていてもよい。
一般式(II)で示されるもののうち本発明の効果の点
で好ましいのは一般式([[’)で表わされる化合物で
ある。
ここで、Bは−S −−8−8−−0−1−CH2−8
−CH2−−8O2−−8O−1R21、R22、R2
3、R24は好ましくは、各々水素原子または炭素数/
から20のアルキル基、アリール基、アラルキル基、ア
ルキルチオ基、ハロゲン、アルコキシ基、アリールチオ
基、アラルコキシ基、アリルオキシ基、−COOR29
、−NHCOR29−NH3OR29−8o2R29−
0−COR29 す。
+CH2−)−Aを示す。R25は水素原子、アルキル
基又はアリール基を示し、RSRは各々水素原子、アル
キル基、アリール基または互いに結合し、置換されたj
員もしくは6員の環を示す。
R28は水素原子またはメチル基を示す。R29はアル
キル基又はアリール基を示し、R、Rは各々水素原子、
アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アラルキル基ま
たは互いに結合し、前記した任意の置換基を有する!員
もしくは6員のへテロ環を示す。Aはエステル基または 式中、R8は、好ましくは、水素原子、炭素数1−22
の直鎖、分岐鎖アルキル基(例えば、メチル基、エチル
基、t−メチル基、t−オクチル基、i−プロピル基、
t−ペンチル基、t−ヘキシル基、n−オクタデシル基
、3−メチル−3−はメチル基、3−エチル−3−ペン
チル基など)、炭素数3〜22のアルケニル基(例えば
アリル基、/−1−ブチル−7−アリル基など)、R9
は、好ましくは、炭素数l−ココの直鎖、分岐鎖アルキ
ル基(例えば、メチル基、エチル基、t−メチル基、t
−オクチル基、i−プロピル基、t−ベメチル基、t−
ヘキシル基、n−オクタデシル基、3−メチル−J−<
メチル基、3−エチル−3−はメチル基など)、炭素数
3〜ココのアルケニル基(例えばアリル基、/−1−ブ
チルー/−アリル基など)を表わしR8とR9は互いに
同じでも異なってbてもよい。またR1は一般式(1)
のR1と同一の意味を表わす。
また、上記置換基R、RVi、置換基内に−NHC0−
結合を有してもよい。
式中、R10はアルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、n−オクチル、tert−オクチル、ベンジ
ル、ヘキサデシル)、アルケニル基(例えば、アリル、
オクテニル、オレイル)、アリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル)アラルキル基(例えばベンジルなど)、
ペテロ環2vi(例えば、テトラヒドロピラニル、ピリ
ミジルンまたはR18Co、R19SO2、もしくはR
20NHCOで表わされる基を表わす。ここで R18
、R19およばR20は各々アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−オ・メチ
ル、tert−オクチル、ベンジル)、アルケニル基(
例えば、アリルオクテニル、オレイル)、アリール基U
lエバ、フェニル、メトキシフェニル、ナフチル)iた
はへテロ塩基(例えば、ピリジル、ピリミジル)を表わ
す。RおよびRは各々水素原子、ハロゲン原子(例えば
、酸素、塩素、臭素)、アルキル基(例えば、メチル、
エチル、n−ブチル、ベンジル)、アルケニル基(例え
ば、アリル、ヘキセニル、オクテニル)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ)、ま
たはアルケノキシ基(例えば、−一プロはニロキシ、ヘ
キセニロキシ)ヲ表ワシ、R13R14、R15、R1
6、R17は水素原子、アルキル基(例えば、メチル、
エチル、n−ブチル、ベンジル)、アルケニル基(例え
ば、λ−プロはニル、ヘキセニル、オクテニル)、t7
’cHアリール基(例iば、フェニル、メトキシフェニ
ル、クロルフェニル、ナフチル>を表bf。
一般式(V) 式中、Bはjj(〜7貝環を形成するのに必要な非金属
原子群(例えばBによってピロリジン環、ピペラジン環
、モルホリン環、ピペリジン環を形成するもの)を表わ
す。 Rは水素原子、アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、n−オクチル、ベンジル、ヘキサデシル)、アルケ
ニル基(例、tハフ+)k、オレイル)、アルキニル基
(例えばエチニル、プロピニル)、アシル基(例えば、
アシル、インソイル、ペンタノイル)、スルホニル基(
例、tばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トル
エンスルホニル、ヘキサデカンスルホニル)、スルフィ
ニル基(側光ばメタンスルフィニル、ベンゼンスルフィ
ニル、メタンスルフィニル)、オキシラジカル基および
水酸基を表わす。 R31RXRおよびRは互いに同一
でも異なってもよく、そ九ぞれ水素原子寸たはアルキル
基(例えばメチル、エチル、ブチル)を表わす。
このうち、Bによってピペリジン環を形成するものが好
ましく、さらに好ましくはBによってビイリジン環を形
成し、かつR、RXR B34のうちの少なくとも1個以上がメチル基である場
合である。
本発明に用いられる一般式(r’)、(ff’)を含む
一般式(1)から(V)の光褪色防止を助成する芳香環
をもつ有機化合物の具体例を以下に示すがこれに限定さ
れるものではない。
1−/ !−一 −J −P 1−/ 0 I−// 1−/コ ■−73 I′−/ I′−2 l′−3 I′−弘 1′−よ ■−/ ■−よ υに8ki17 ■−2 ■−4 012H25 1′−6 1′−7 1/  ( I−7 −r ■−タ し41′19(す 1−// 1i−/λ ■′−/ ■′−よ ■′−6 ■′−7 ■′−2 ■′−3 ■′−グ If’  t n′−2 1’−i。
1i’−1/ 11’−/J ■’−/J 1’−/7 11’−7! ■′−7り ■′−/≠ ■′−/よ 1’−/J In−/ 1]−3 ■−一 ■−弘 [1−1 ■−タ ロー/ / fi−/ ■−2 ■−3 B−i。
[[1−/ コ ■−/ ≠ ■−弘 V−z ■−4 JV−7 y−r It/ −1 1V−/3 ■−/ グ F/−/j ■−// ■−/コ It/ −/4 ■−/7 ■−it ■−/り V−一〇 fV−,2/ V−,2 ”l/−J ■−μ ■−ココ ■−23 ■−コグ −t V−+ V−10 V−/  夕 しM3 V−/、2 ■−/3 ■啼≠ また一般式<1)で表わされるクロマン系化合物または
クマラン系化合物、一般式(n)で宍わされるフェノー
ル系誘導体、または一般式(In)で表わされるハイド
ロキノン系誘導体、または−般式(IV)で表わされる
スピロインダン来訪導体、または一般式(V)で表わさ
れるヒンダードアミン誘導体を7種類のみ単独で用いて
も、または2種以上併せ使用してもよい。更にまた一般
式(I′)、(n′)を含む一般式(1)〜(V)で懺
わされる以外の褪色防止剤または酸化防止剤を併せ使用
してもかまわない。
さらに、米国特許コ、360.290号、同一。
≠/I、t/3号、同コ、47j、!llI号、同λ、
70/、/り7号、同コ、701.t、7/3号、同2
.7−♂、/1J5’号、同コ、732,300号、同
コ、736.74j号、同一、710,101号、同2
,1/l、021号、英国特許/。
3t3 、P、2/号、等に記載され九I・イドロキノ
ン誘導体、米国特許3.≠タフ、072号、同3゜06
り、コロ2号、等に記載された没食子酸誘導体、米国特
許コ、7.?j 、7jj号、同3.6りl、りOり号
、特公昭IAy−2OF77号、同よλ−&j、27号
に記載されたp−アルコキシフェノール類、米国特許j
 、4tj、2.300号、同3゜!7J 、010号
、同3.j7μ、4.27号、同3.7t≠、337号
、特開昭jλ−3!633号、同jコー/G7≠3号、
同62−/!2−コj号に記載されたp−オキシフェノ
ール誘導体、等も用いることができ、光褪色防止剤とし
て使用できる。
本発明に用いることのできる紫外線吸収剤としては例え
ば、アリール基で置換されたベンゾトリアゾール化合物
(例えば米国特許第3 、 !!、3 。
72μ号に記載のもの)、t−チアゾリドン化合物(例
えば米国特許第3,31μ、 7′?Iij号、同3.
312,611号に記載のもの)、ハンゾフエノン化合
物(例えば特開昭1.t7−.27ざ≠号に記載のもの
)、ケイヒ酸エステル化合物(例えば米国特許第J 、
70jt 、10!号、同3.707゜37!号に記載
のもの)、ブタジェン化合物(例えば米国特許第≠、O
μ!、コλり号に記載のもの)、あるいは、ベンゾオキ
サゾール化合物(例えば米国特許第3 、700 、≠
jt号に記載のもの)を用いることができる。さらに、
米国特許第3、≠?り、762号、特開昭よμ−弘tr
3p号に記載のものも用いることができる。紫外線吸収
性のカプラー(例えばα−ナフトール系のシアン色素形
成カプラー)や、紫外線吸収性のポリマー(たとえば特
開昭61−260/j、2)などを用いてもよい。
本発明において用いるに適した紫外線吸収剤は下記一般
式[1)、[III)、〔■〕、〔■〕で表わされる化
合物である。
一般式(n) 一般式[11) 一般式〔■〕 一般式〔■〕 上記一般式[11)〜〔■〕において、R11〜R15
は同じでも異なっていてもよく水素原子、ハロゲン原子
、アシルオキシ基、脂肪族基、芳香族基、R270−ま
たはR27SO2−を表わし、R16〜R19は同じで
も異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、脂肪族基、芳香族基、カルボンアミド基、ス
ルホンアミド基、スルて用いられるff1lA25n+
+〜R0の例を以下に示す。
すなわち、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素
原子等)、脂肪族基(メチル費、エチルL n−プロピ
ル基、1−プロピル’J、5ec−ブチル凸、1−ブチ
ル拮、1−アミル25、t−ヘキシル基、n−オクチル
基、2−エチルヘキシル基、t−オクチル基、ドデシル
基、ヘキサデシル費、トリフルオロアセチル基、ベンジ
ル基等)、芳香族基(フェニル基、トリル基、4−メト
キシフェニル基、ナフチル基等)、アシルオキシ基(ア
セチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、p−クロロベン
ゾイルオキシ益等)、カルボンアミド費(アセトアミド
凸、ベンズアミド基、ト、リフルオロアセトアミド基等
)、スルホンアミド基(メタンスルホンアミド基、ベン
ゼンスルホンアミド基、トルエンスルホンアミド基等)
、カルバモイル基(カルバモイル基、ジメチルカルバモ
イル益、ドデシルカルバモイル基等)、スルフ1モイル
拮(スルファモイル基、ジメチルスルフ1モイル費、フ
ェニルスルファモイル基等)である。
−a式CI+3〜(V)で示される化合物は置換基R0
〜R□のいずれかにおいて互いに結合して二量体あるい
はそれ以上の多■体を形成してもよく、またR11〜n
M1のいずれかにおいて高分子主鎖に相合し高分子状の
化合物を形成してもよい。
一般式(It)〜(V)で示される化合物の例を以下に
示すがこれらに限定されることはない。
V−1 V−2 (L)Callv υV−3 υV−7 V−4 (t)C411? V−8 V−5 (L)Csll++ υV−9 υv−10 C!!。
−O C00CI+3 (L)C411v UV−11 UV−/J UV−12 UV−/7 JV−13 υv−14 :y=t。
:40(重量比) UV−15 上記の紫外線吸収剤は、媒染剤を含有する層および/ま
たはその隣接層(例えば保護層)に含有させる。
紫外線吸収剤の添加量は、任意の割合でよいが、媒染剤
に対して、好ましくは、0.0ノルgo重量係、より好
ましくは0.1〜10重量%である。
ただし、媒染剤含有層とその隣接層の両方に添加°する
場合は、合計量とする。
本発明に用いる紫外線吸収剤を色素固定材料中に添加す
るには以下の分散方法(特開昭j7−/よ7コグ!号に
記載)を適用することができる。
例えば、実質的に水に不溶な高沸点有機溶媒〔例えば、
フタール酸のアルキルエステル(側光ば、ジブチルフタ
レート、ジオクチルフタレートなど)、トリメリド酸エ
ステル(例えば、トリーt−オクチルトリメリテート)
、芳香族エーテル、燐酸エステル(例えば、ジフェニル
フォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリク
レジルフォスフェート、トリーーーエチルへキシルフォ
スフェート、ジオクチルブチルフォスフェート、レオフ
ォス9よ(味の素■製))、クエン酸エステル(例えば
、アセチルクエン酸トリヅチル)、アルキルアミド責例
えばN、N−ジエチルラウリルアミド)、シリコンオイ
ル等に溶解し、得られる溶液を親水性有機コロイド水溶
液中に乳化分散する方法(例えば、米国特許第2,32
コ、0.27号等)、補助溶媒(例えば、メタノール、
アセトン、メチルセロソルブ等の水溶性溶媒、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等の実質的に水に不溶な溶媒)をさらに
併用する水不溶性高沸点有機溶媒を用いた乳化分散方法
(例えば、米国特許第コ、73り。
tit号、同第J 、31/ 、61/号、特開昭タ/
−17P4t3号等参照)、紫外線吸収剤を、有機溶媒
(実質的に水不溶性の高沸点有機溶媒、実質的に水不溶
性の低沸点有機溶媒、水混和性有機溶媒等)に溶かしく
またはそれ自体油状物であればそのままでもよい)、そ
れをポリマーラテックス水性分散液中または親水性コロ
イドを含有するポリマーラテックス中に添加して、本発
明の化合物をポリマーラテックス粒子中に含浸させた状
態で分散するラテックス分散方法(例えば、特公昭!/
−391r63号、特開昭!/−j9’?4L2号、同
j/−692≠3号)、紫外線吸収剤を水に可溶な溶媒
(例えば、アセトン、メチルセロンルブ、メタノール、
エタノール等)に溶解し、色素固定材料の親水性有機コ
ロイド塗布液中に直接分散する方法、紫外線吸収剤自体
が常温で油状物である場合はそれ自体を親水性有機コロ
イド溶液中に乳化分散して塗布液に添加する方法、等を
挙げることができる。とくに、実質的に水不溶性の高沸
点有機溶媒に溶解するか、またはさらに補助溶媒を併用
して溶解し、親水性有機コロイド水溶液中に乳化分散す
る方法またはラテックス分散方法が好ましい。
本発明に用いる紫外線吸収剤は、7g当り乳化分散溶高
沸点有機溶媒約0./〜約10m1を用い、好ましくは
O1λ〜≠m7を用いて乳化分散する。また、紫外線吸
収剤と分散溶ポリマーラテックスの重量比を約0./〜
約10g、好ましくはOl、2〜4tgの範囲で用いて
ラテックス分散する。
色素画像の褪色防止剤として金属錯体が有効である。金
属錯体としては、l−μ座配位子から選ばれる配位子を
少なくとも7つもつキレート錯体が好ましい。このキレ
ート錯体の具体的な態様としては、コ座配位子がλ個配
位したもの、3座配位子が7個と7座配位子が/個配位
したもの、μ座配位子が/個配位したものである。
配位子原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、
ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、沃素原子)
が好ましい。
金属錯体の要となる金属は、遷移金属、すなわち原子数
27のScから30のZnまで、3りのYからatのC
dまで、r7oLaからrQノHgまで、そしてtりの
Ac以上の原子数をもつ金属が有効で69、なかでも、
Cu、Co、Ni。
Pd、Ptが好ましい。
金属錯体は、錯体全体(鉛基)としてアニオンを形成す
るか、または錯体内で電気的に中和されるのが好ましい
。金属錯体アニオンを形成する場合、その対カチオンは
7〜2価のカチオンが好ましい。
7〜1価のカチオンとしては、例えばアルカリ金属イオ
ン(Lx  、Na  、K  )、7.’11す2+ 土類金属イ、ty(Mg  、Ca  S Sr”Ba
2+)、ビスオニウムイオン(ビスアンモニウムイオン
やビスホスホニウムイオン)、オニウムイオン(lLL
級アンモニウムイオン、μ級ホスホニウムイオン、3級
スルホニウムイオン)1挙げることができる。
遷移金属の錯体はそれ自身、可視波長域に吸収極大をも
ち、有色であるものが多いが、有色では色素固定層にス
ティンを生じさせることになるので、色素固定層に含有
される褪色防止剤は無色ないし、はとんど無色のものが
好ましい。
無色ないしほとんど無色の褪色防止剤は、以下に挙げる
一般式(/−1)、IJ−1)〜(2−■)、<3−1
)および(J−11)で表わされる金属錯体である。
(/−I) 上記式(/−1)中、MlはCu、Co、Ni。
PdまたはPt−′cfDす、X1″1.0またはSで
あり、R11はアルキル基、アリール基、アルコキシ基
またはアリーロキシ基を表し、同一のP原子に結合した
R11は互いに連結して、PIJX子とともに6員環を
形成してもよい。
この金属錯体の詳細については、米国特許第≠。
コ4ti、itj号明細書の第3欄〜第6欄に記載され
ておシ、具体例としては下記の化合物を挙げることがで
きる。
(/−i) (M=Ni、Co、Cu、Pdまたはpt)(l−コ) (−一■) (/−J) (コー■) 上記式(−2−1)〜(コ−■)中、M2はMoと同義
である。R12、B22、R32およびR42は各々水
素原子、ノ・ロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリ
ール基、シクロアルキル基、もしくは複素環基を表すが
、これらの原子もしくは基は直接または二価の連絡基を
通してベンゼン環の炭素原子に結合する。
R12とR22、R22とR32、またはRとR42は
互いに連絡してt員環を形成してもよい。
R52とH82は各々水素原子、アルキル基またはアリ
ール基を表わす。
R62は水素原子、アルキル基、アリール基、またはヒ
ドロキシル基を表わす。
R72はアルキル基、またはアリール基を表す。
2は!またはぶ員環を形成するに必要な非金属原子団を
表す。
この金属錯体の詳細については、米国特許第グコ≠、t
、oir号明細書の第3欄〜第3≦欄に記載されており
、具体例としては下記の化合物を挙げることができる。
(コー/) (コーー) (−一3) (コー1I) (3−a) (J−J) (グー■) (≠−m) 上記式(J−I)および(J−11)中、M3は一般式
(/−1)のMlと同義であシ、またR13R23、R
33、およびR43は各々一般式(コー■)〜(コー■
)のR12、R22、R32およびR42と同棲でちる
。153と163は各々水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アシル基、アルキルスルホニル基、アリーロキシ
カルメニル基、アルキルスルホニル基もしくは了り一ル
スルホニル基を表わす。
この金属錯体の詳細については、米国特許第μ。
Jj≠、19!号明細書の第3欄〜第r欄に記載されて
おり、具体例としては下記の化合物を挙げることができ
る。
(、J−/) (式中、(Catl)および(Cat2)は錯体を中性
ならしめるために必要な陽イオンを示し、M4はMlと
同義である。nは/またはコを表す。)(≠−■) (グー■) 式中、(Cat)は錯体を中性ならしめるために必要な
陽イオンを示し、nは1またはコを示し、M4はMlと
同義である。
R91は置換または無置換のアルキル基、アリール基ま
たは複素環基を示し、同一の配位子中のコつのR91は
互いに結合して環を形成してもよい。
この化合物の詳細は特開昭tコー17弘7≠l号、特願
昭12−.2311103号に記載されており、具体例
としては次の化合物を挙げることができる。
(ダー弘) (グーl) (グーよ) (ダーコ) (≠−3) 式中、R101〜R104は、それぞれ、水素原子、ハ
ロゲン原子、シアノ基、水酸基、直接もしくは2価の連
結基を介して、間接的にベンゼン環上の炭素原子に結合
するアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、複素
環基を示し、これらは、同じでも異っていてもよく、ま
た、R101〜R104のうちミ隣り合った二つの置換
基は結合して環を形成してもよい。また、二つのRは互
いに結合して環を形成してもよい。
R105、R106は、水素原子、アルキル基、アルキ
ルチオ基、アリール基、アリールチオ基、複素環チオ基
、シアノ基を示し、これらは、それぞれ同じでも異って
いてもよく、RとRは結合して環を形成していてもよい
(z−m) R話1 (式中、R107〜R111はノ・ロゲン、水素原子、
直接もしくは2価の連結基を介して間接的にベンゼン環
上の炭素原子に結合するアルキル基、アリール基、シク
ロアルキル基、複素環基を示し、これらは同じでも異っ
ていてもよく、又、これらのうち隣りあった置換基は結
合して環を形成してもよく、R112、R113はアル
キル基、アリール基を示し、これらは同じでも異ってい
てもよく、R114、R115は水素原子、アルキル基
、アリール基、シアノ基を示し、これらは、それぞれ同
じでも異っていてもよ<、R114とR115はそれぞ
れ結合して環を形成していてもよい。)一般式(r−1
)の詳細は特願昭62−3102を号に、また一般式(
、r−I[)〜(t−F/)の詳細は特願昭62−23
0196号に記載されている。これらの具体例としては
次の化合物が挙げられる。
(7−/) (j−コ) (t−J) (!−μ) (j−7) (Δ−■) 6H5 (j−A) <4−1t) C4H9 (上式中、M6はMlと同養、X及びX′は、(+−/
) それぞれ独立に、硫黄及び酸素からなる群より選ばれる
−員を表わし、Cat  はカチオンを表わし、Aは下
記式: (上式中 R120は水素又はアルキルを宍わし、R1
21及びR122は、それぞれ独立に、水素、フェニル
、置換フェニル、ニトリル及ヒアルキルからなる群より
選ばれる一員を表わす)の基を表わす) この化合物の詳細は特開昭j O−47A弘2号に記載
されておりその具体例としては下記の化合物を挙げるこ
とができる。
(A−3) (g−4t) (J−、t) 本発明の感光材料又は受像材料の構成層(バック層を含
む)にはすべり性の改良、耐接着性の改良、色素固定要
素と感光要素の剥離性の改良、媒染剤の脆性の改良、カ
ールバランスの一層の改良などの目的で、油滴を存在さ
せてもよい。 本発明において、油滴とは、親水性コロ
イド中に微細に分散された油状の独立した系で、実質的
に水に不溶な液状粒子をいう。油滴の大きさは微細なほ
ど良く、好ましくは平均粒径3μm以下、特に1μm以
下、さらには0.5μm以下がよい。
本発明における油滴は例えば、米国特許第2322.0
27号、同第2,533,514号、同第2.882,
157号、特公昭46−23233号、英国特許第95
8.441号、同第1222.753号、特開昭50−
82078号、米国特許第2,353,262号、同第
3.676.142号、同第3,600,454号、特
開昭51−28921号、同第51−141623号、
特願昭60−148489号などに記載されているエス
テル類(例えばフタル酸エステル類、リン酸エステル類
、脂肪酸エステル類など)、アミド類(例えば脂肪酸ア
ミド類、スルホアミド類など)、エーテル類、アルコー
ル類、パラフィン類、シリコーンオイルなどの常温で液
体の高沸点有機溶媒が好ましい。
また単独では固体であっても、2種以上併用することに
よって融点降下を起こし塗布膜中で液状の滴となるもの
も油滴として包含される。
また、常温では固体であるが、現水性バインダー中に含
有された時、あるいは種々の写真用添加剤を含有させた
時に液状の滴として存在するものも油滴として包含され
る。
これらの化合物は公知であり、市販品として入手できる
かまたは公知の合成法により容易に合成できる。具体的
には特願昭62−168899号422〜440頁に記
述されているものが挙げられる。
また、本発明で特に好ましく用いられるシリコーンオイ
ルとしてはジメチルシリコーンオイルからジメチルシロ
キサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオイル
までのすべてのシリコーンオイルを挙げることができる
本発明の感光材料又は受像材料の構成層(バック層を含
む)には膜物性改良の目的等でポリマーラテックスを含
有させることができる。
本発明に使用するポリマーラテックスを構成する単量体
としては、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、クロトン酸エステル、ビニルエステル、マレ
イン酸ジエステル、フマル酸ジエステル、イタコン酸ジ
エステル、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ビ
ニルエーテル類、スチレン類等が挙げられる。これらの
単量体についてさらに具体例を示すと、アクリル酸エス
テルとしてはメチルアクリレート、エチルアクリレート
、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート
、ter t−ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、2−エチルへキシルアクリレート、アセトキシエ
チルアクリレート、フェニルアクリレート、2−メトキ
シアクリレート、2−エトキシアクリレート、2−(2
−メトキシエトキシ)エチルアクリレート等が挙げられ
る。メタクリル酸エステルとしてはメチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタ
クリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチルメタ
クリレート等が挙げられる。
クロトン酸エステルとしてはクロトン酸ブチル、クロト
ン酸ヘキシルなどが挙げられる。ビニルエステルとして
はビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブ
チレート、ビニルメトキシアセテート、安息香酸ビニル
等が挙げられる。マレイン酸ジエステルとしてはマレイ
ン酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチ
ル等が挙げられる。フマル酸ジエステルとしてはフマル
酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチル等が
挙げられる。イタコン酸ジエステルとしてはイタコン酸
ジエチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジブチル等
が挙げられる。アクリルアミド類としてはアクリルアミ
ド、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、プ
ロピルアクリルアミド、n−ブチルアクリルアミド、t
ert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアクリ
ルアミド、2−メトキシエチルアクリルアミド、ジメチ
ルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、フェニル
アクリルアミド等が挙げられる。メタクリルアミド類と
してはメチルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミ
ド、n−ブチルメタクリルアミド、ter t−ブチル
メタクリルアミド、2−メトキシメタクリルアミド、ジ
メチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリルアミド等
が挙げられる。ビニルエーテル類としてはメチルビニル
エーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエー
テル、メトキシエチルビニルエーテル、ジメチルアミノ
エチルビニルエーテル等が挙げられる。スチレン類とし
ては、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、
トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルス
チレン、ブチルスチレン、クロルメチルスチレン、メト
キシスチレン、ブトキシスチレン、アセトキシスチレン
、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン
、ビニル安息香酸メチルエステル、2−メチルスチレン
等が挙げられる。これらの単量体は本発明の目的にした
がって、単独重合体でも共重合体でもよい。好ましくは
アクリル酸エステル類、アクリル酸エステル類とメタク
リル酸エステル類の共重合体、およびアクリル酸エステ
ル類とアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体であ
る。平均分子量は好ましくはlO万以上、特に30万〜
50万である。
重合体ラテックスは種々の方法で製造できる。
エチレン系不飽和固体単量体のフリーラジカル重合は化
学的開始剤の熱分解または酸化性化合物における還元剤
の作用(レドックス開始剤)または物理的作用例えば紫
外線または他の高エネルギー副射、高周波等により形成
されるフリーラジカルの単利周体分子に付加することに
よって開始される。主な化学的開始剤としてはバーサル
フェート(アンモニウムおよびカリウムバーサルフェー
ト)、過酸化水素、4.4′−アゾビス(4−シアノバ
レリアン酸)等(これらは水溶性である。)、アゾイソ
ブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、クロロベ
ンゾイルパーオキサイドおよび他の化合物(これは水に
不溶性である。)がある。
普通のレドックス開始剤には過酸化水素−鉄(■)塩、
過硫酸カリ−重硫酸カリウム、セリウム塩アルコール等
がある。
開始剤の例およびその作用はF、A、Bovey著rE
sulsion  Polymerization  
J  IntersciericePublishes
 Inc、 New York発行1955年第59−
第93頁に記載されている。
乳化剤としては界面活性を持つ化合物が用いられ、好ま
しくは石けん、スルホネートおよびサルフェート、カチ
オン化合物、両性化合物および高分子保護コロイドが挙
げられる。これらの群の例およびそれらの作用はBel
gtsche Ches+1scheIndustri
e第28巻第16〜第20頁(1963年)に記載され
ている。
上記のポリマーラテックスの中でもガラス転移点が低い
もの(例えばTg≦40″Cのもの)は媒染剤含有層の
脆性(ひびわれ)の改良に有効であり、ガラス転移点の
高いものは耐接着性、寸度安定性等の改良に有効である
ポリマーラテックスは平均粒径が1μm〜200μmの
水不溶性ポリマーの水分散物で、好ましい使用量は前記
親水性バインダーに対して乾燥重量比で0.01〜2特
に0.01〜1である。
感光材料又は受像材料の構成層(バック層を含む)には
塗布性の改良、スベリ性の改良、帯電防止、感光材料と
受像材料の剥離性の改良等のため有機フルオロ化合物を
含有させることができる。
有機フルオロ化合物は、少なくとも3個のフッ素原子と
少なくとも3個の炭素原子を含む鎖状または環状化合物
を包含し、カチオン系、ノニオン系、アニオン系、ベタ
イン系のいずれのタイプも好ましく使用できる。
本発明で用いられる有機フルオロ化合物の代表的なもの
は、例えば、米国特許第3,589.906号、同第3
,666.478号、同第3.754.924号、同第
3,775.126号、同第3,850.640号、英
国特許第1.330゜356号、明細書、特開昭51−
106419号公報に記載されている。
これらの有機フルオロ化合物の代表例については、特公
昭57−9053号公報の第8欄〜第17欄、特開昭6
1−20944号等に記載されている。
特に好ましい有機フルオロ化合物は、アニオン系有機含
フツ素界面活性剤である。
別の有機フルオロ化合物として、疎水性フッソ化合物が
挙げられる。この疎水性フッソ化合物はオイル状の化合
物または固体樹脂状の化合物であり、ラテックス状微粒
子であることが好ましい。
オイル状フッソ化合物の具体例としてはフッソ油があり
、固体樹脂状フッソ化合物の具体例としては四フッ化エ
チレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、三フフ化塩化エチ
レン樹脂、六フッ化プロピレン樹脂、フッ化エチレン−
プロピレン共重合体樹脂などが挙げられる。
これらは市販されており、容易に入手できる。
本発明の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、ス
ベリ性改良、乳化分散、接着防止および写真特性改良(
例えば現像促進、硬調化、増悪)など種々の目的で種々
の界面活性剤を含んでもよい。
例えばサポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイ
ド誘導体(例えばポリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール/ポリプロピレングリコール縮合物、ポリ
エチレングリコールアルキルエーテル類マたはポリエチ
レングリコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチ
レングリコールエステル類いポリエチレングリコールソ
ルビタンエステル類、ポリアルキレングリコールアルキ
ルアミンまたはアミド類、シリコーンのポリエチレンオ
キサイド付加物類)、グリシドール誘導体(例えばアル
ケニルコハク酸ポリグリセリド、アルキルフェノールポ
リグリセリド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、
等のアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤;
アルキルカルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アル
キルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスル
フォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸
エステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン酸、ス
ルホコハク酸エステル類、エスホアルキルポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルエイコサン酸エステル類などのようなカルボ
キシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸
エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミ
ノ酸類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル
硫酸またはリン酸エステル類、アルキルベタイン類、ア
ミンオキシド類などの両性界面活性剤;アルキルアミン
塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、
ピリジニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アン
モニウム塩類および脂肪族もしくは複素環を含むホスホ
ニウムもしくはスルホニウム塩類などのカチオン界面活
性剤を用いることができる。
特に特願昭61−14826号、特願昭6124113
号、特願昭60−232625号等の界面活性剤を用い
ると色素固定層との剥離性が改良される。
本発明の熱現像感光材料又は受像材料の構成層(バック
層を含む)にはスベリ剤を加えてもよい。
スベリ剤としては、高級アルキル硫酸ソーダ、高級脂肪
酸高級アルコールエステル、カーボワックス、高級アル
キルリン酸エステル、シリコン系化合物などが挙げられ
る。特に米国特許筒2,882.157号、同第3,1
21.060号、同第3.850,640号、特開昭5
1−141623号などに記載の化合物は単用または2
種以上併用して特に有効である。
スベリ剤の塗布量は、約5〜200mg/nfが適当で
ある。
本発明の熱現像感光材料又は受像材料の構成層(バック
層を含む)には耐接着性の改良、膜強度の改良、カール
バランスの改良などの目的でシリカ、特にコロイド状シ
リカを含有させてもよい。
コロイド状シリカは平均粒子径が7mμ〜120mμで
主成分は二酸化ケイ素であり、少量成分としてアルミナ
あるいはアルミン酸ナトリウム等を含んでいてもよい。
またこれらコロイド状シリカには安定剤として水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ア
ンモニウム等の無機塩基やテトラメチルアンモニウムイ
オンのような有機塩が含まれていても良い。特にコロイ
ド状シリカの安定化剤としては水酸化カリうムあるいは
、水酸化アンモニウムからなるコロイド状シリカが好ま
しい。これらコロイド状シリカについては例えば、イー
ボン マテジェヴイック(Egon Matijevi
c)18、サーフイス アンド コロイド サイエンス
(Surface and Co11oid 5cie
nce)の第6巻、3〜100頁(1973年、ジョン
ウィリー アンド サンス(John Wiley &
 5ons))に詳細に述べられている。
コロイド状シリカの具体的な例としては、デュポン社(
E、1. du pont de Nes+ours 
& Cot (USA)〕からLudox AM+ L
udox AS+ Ludox LS+ Ludox 
TM。
Ludox HS等の商品名で、口座化学■(日本、東
京)からはスノーテックス20、スノーテックスC1ス
ノーテックスN、スノーテックス0等の商品名で、Mo
n5anto Co、  (USA)からは5yton
 C−30,5yton 200等の商品名で、またN
a1co Chew、 Co。
(USA)からはNalcoag  1030、Nal
coag  l O60、Nalcoag I D −
2164等の商品名で市販されているものが挙げられる
コロイド状シリカの好ましい使用量は保護層のバック層
のバインダーとして用いられているゼラチンに対して乾
燥重量比で0.05〜1゜0で、特に好ましくは0. 
2〜0.7である。
本発明において、受像材料には各種薬品の分散液あるい
は塗布液の泡の発生を防止し、塗布面状を良化するため
消泡剤を用いることが好ましい。
本発明に用いられる消泡剤としては、シリコーン油(ポ
リメチルシロキサン)、非イオン活性剤、例えばスパン
(米アトラス、パウダー社商品名)、ツルポン(東邦科
学工業−社商品名)、ソルゲン(第一工業農薬9博社商
品名)等が使用出来るが、化学的に安定ですぐれた効果
があるものとしてはシリコーン油が最も好ましい。
また、外部から処理液を供給する場合、その水の中へ、
消泡剤を存在させる方法が好ましい。
本発明において、各種薬品の分散液あるいは塗布液の腐
敗を防止するため、受像材料に防菌防バイ剤を用いるこ
とが好ましい。
本発明において使用される防菌防バイ剤としては水溶性
のものなら何でもよいが、具体的にはチアゾリルベンズ
イミダゾール系化合物、イソチアゾロン系化合物、クロ
ロフェノール系化合物、ブロモフェノール系化合物、チ
オシアン酸やインチアン酸系化合物、酸アジド系化合物
、ダイアジンや十リアジン系化合物、チオ尿素系化合物
、アルキルグアニジン化合物、4級アンモニウム塩、有
機スズや有機亜鉛化合物、シクロヘキシルフェノール系
化合物、イミダゾール及びベンズイミダゾール系化合物
、スルファミド系化合物、塩素化イソシアヌル酸、ナト
リウム等の活性ハロゲン系化合物、キレート剤、亜硫酸
化合物、ペニシリンに代表される抗生物質等積々の防バ
クテリア剤や防カビ剤がある。またその他り、E、ウェ
スト(L。
E、 West)、ウォーター クォリティ フライテ
ィリア(’ Water Quality Cr1te
ria”) Phot、 Sci。
and Eng、+ Vo 19Na6 (1965)
記載の殺菌剤;特開昭57−8542号、同58−10
5145号、同59−126.533号、同55−11
1.942号及び同57−157244号記載の各種防
パイ剤;堀口博著「防菌防黴の化学」(昭和57年三共
出版)記載の防菌防黴剤などを用いることができる。
また、外部から処理液を供給して、パターン画像を得る
方法においては、その水の中へ、防菌防バイ剤を存在さ
せる方法が好ましい。
その他、本発明の受像材料には種々の添加側を使用する
ことができる0例えば、後述するカプリ防止剤、現像抑
制剤やその前駆体、塩基または塩基プレカーサー、還元
剤(特に電子伝達剤やその前駆体)、画像形成促進剤、
色素移動助剤が挙げられる。
本発明において、色素固定層と感光層とが別個の支持体
にあり、転写画像形成後は、受像材料を感光材料から剥
離する形態において、色素固定層と感光層の剥離性を良
化するため高沸点溶媒(シリコーンオイルなど)、界面
活性剤(フッ素系界面活性剤など)、高吸水性ポリマー
などを含有する方法が用いられる。
上記化合物を含有させる層は、色素固定層および/又は
感光層を構成する層の少なくとも1層、特に最上層に含
有させることが好ましい。
上記化合物を用いることにより、剥離性を調節すること
ができるが、色素固定層と感光層を剥離するに要する力
を特願昭62−092064に記載の試験方法により、
1〜500gにすることが好ましい。
更に、色素の感光層から色素固定層への色素の移動には
、色素移動助剤を用いることができる。
すなわち、移動させるべき色素が親水性色素の場合には
、親水性の液体または親水性熱溶剤を用い、親油性色素
の場合には、それを溶解しうる有機溶剤、オイル親油性
熱溶剤等を用いることができる。また、その色素の親水
性、親油性の程度に応じて、親水性液体、親水性熱溶剤
、親油性溶剤、親油性熱溶剤を適当量づつ、混合して用
いることもできる。
色素移動助剤は、色素固定層および/または感光層、好
ましくは色素固定層の溶剤で湿らせる方法で用いてもよ
いし、予めこの層中に直接含有させるか、またはポリマ
ーや結晶へ吸着させるか、結晶水として、あるいはマイ
クロカプセルとして内蔵させておいてもよい。
熱溶剤は特開昭59−174834号に記載されている
ものが好ましく用いられる。
この色素移動助剤として用いられる親水性または親油性
溶剤には、水または苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソーダ
等の無機のアルカリ金属塩を含む塩基性の水溶液、メタ
ノール、エタノール、プロパツール、フタノール、ベン
ジルアルコール等の一価アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、クリセロール等の多価アルコー
ル、フルリルアルコール、メチルセロソルブ、セロソル
ブ等のアルコール性OH基をもつエーテル類、アセトン
、アセチルアセトン、メチルエチルケトン、ヘキサノン
、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、安息香酸メチル、リン酸n−ブチル
等のエステル類、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ピ
リジン、キノリン等の含窒素溶媒等を挙げることができ
る。
以上本発明に使用するカラー感光材料と受像材料とにつ
いて述べた。
次に処理液について詳述する。
本発明に用いられる処理組成物は、そのカラー感光材料
および受像材料の組成により、各々適当に選ばれる。
例えば感光材料および受像材料に既に現像に必要な要素
(塩基またはプレカーサー、現像薬や電子伝達剤、現像
促進剤、現像抑制剤、等)が完全に含まれている場合に
おいては、処理液は不要な場合もあるし、また水だけで
も良い。水に加えて転写を促進する助剤やぬれ性、密着
性、ばくり性等を向上させる化合物を混合してもよい。
反対に感光材料および受像材料に現像や転写に必要なも
のが含まれていない場合は、処理液によってこれらを供
給することになる。
この場合に用いられる処理組成物は、例えばアルカリ、
現像薬、電子伝達剤、増粘剤、更に現像を調節するため
の現像促進剤、現像抑制剤、現像薬の劣化を防ぐための
酸化防止剤などを含有する。
例えば、アルカリは液のpHを9〜14とするに足りる
ものであり、アルカリ金属の水酸化物(例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム)、アルカ
リ金属のリン酸塩(例えばリン酸カリウム)、グアニジ
ン類、四級アミンの水酸化物(例えば水酸化テトラメチ
ルアンモニウムなど)が挙げられるが、なかでも水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム、グアニジン類が好ましい
増粘剤は処理液を均一に展開するために、また用済みの
感光層を色素固定層から剥がし取り易くするために用い
られる。例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースのアルカ
リ金属塩がもちいられ、好ましくは、ヒドロキシエチル
セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースが
用いられる。
またぬれ性向上剤としては、受像材料の際に述べた様な
種々の界面活性剤が有効である。
現像薬は、用いる色素像形成物質によって種々変わり、
単独でも二種類以上を併用してもよく、またプレカーサ
ーの型で使用してもよい。
その他の組成物も目的に応じ適当に添加できる。
また、その溶媒は水に限定されず、メタノール、アセト
ン、DMF、ジイソブチルケトンなどとの混合溶媒でも
よいし、熱溶剤を加えてもよい。
カラー感光材料に処理液(単なる水の場合も含む)を付
与する方法としては、例えば、特開昭59−18135
3号に記載されているようなローラー塗布方法またはワ
イヤバー塗布方法特開昭59−181354号に記載さ
れているような吸水性部材を用いて写真材料に処理液を
塗布する方法、特開昭59−181348号に記載され
たごとく澄水性ローラーと写真材料との間にビードを形
成させて処理液を付与する方法、その他、デイツプ方式
、エクストルージョン方式、細孔からジェットとして噴
出させて付与する方法、ボンドを押しつぶす形式で付与
する方法等各種の方法を用いることができる。
上記処理液は一般にその溶媒として水を用いることが多
いが、この水とは、いわゆる“純水”に限らず、広く慣
習的に使われる意味での水を含む。
また、以下に述べる塩基および/または塩基プレカーサ
ーを含有する水溶液でもよいし、メタノール、DMF、
アセトン、ジイソブチルケトンなどの低沸点溶媒との混
合溶媒でもよい、さらに特開昭61−147244号に
記載されている画像形成促進剤、親水性熱溶剤を含有す
る水溶液でもよい。さらに、界面活性剤を含有させてお
くと、カラー感光材料または受像材料に水を均一に供給
させるのに有利である。
また、使用する処理液の蚤は、特に制限はないが、形成
されるカラーフィルターの絵素のシャープネスを考慮す
ると必要最小限が好ましい。
次に後処理工程とそれに用いられる素材について詳述す
る。
先述した様に、現像、転写、はくり工程によって得られ
た、支持体上にモザイク(又はストライブ)パターンを
有するカラーフィルター層を有するカラーフィルターの
原体は、その後、色素固定層の支持体の種類や、用途等
により処理を必要としたり、処理なしでその原体のまま
、カラーフィルターとして用いたりすることができる。
また色素固定層だけをその支持体よりはくすし、目的と
する支持体へ接着する場合、後処理は、ばくり前でも接
着後でもよい。
後処理は、染色された色素の耐性を向上させたり、色素
の固定を強化したり、膜自体の強度を上げたり、カラー
フィルター層からの含有物の溶出を防いだり、膜面を均
一化したり、カラーフィルター層への異物の混入を防い
だり等の目的で、膜質を改良したり、保護層を形成した
り、添加剤を加えたり、フィルターには不要な成分をと
り除いたりする処理である。
例えば、添加剤としては、色素の耐性を向上させるため
の酸化防止剤、退色防止剤、UV吸収剤等、色素の固定
を強化するための、タンニン酸等、がある。添加法は一
般には塗布または添加割入溶媒に浸す方法がよい。逆に
フィルターに不要なまたは悪影響を及ぼす成分を除去す
る処理も有効である。
単純な水洗により、感光材料または処理液から混入した
色素以外の成分(例えば還元剤、アルカリ、イオン、転
写助剤、AF剤、その他添加剤等)を除去できる。これ
により色素の耐性が上がったり、製品化した後のカラー
フィルター層からの不純物の溶出を防いだりする効果が
出る。また水洗する水のpHをコントロールしてWAp
Hを変えることも有効である。場合によっては転写色素
像に影響を与えない程度で有機溶剤洗浄や、超音波洗浄
、等をすることもある。
また膜質の改良も有効である。例えばバインダーとして
ゼラチンを用いた場合、一般に知られている種々のlI
U貿改良法が利用できる。硬膜剤を用いて硬膜を更に進
行させ、強国な膜にすることは色素の耐性、層目体の耐
性を上げる上で有効である。この場合の硬膜剤は先述し
たものを用いることができる。また重クロム酸ゼラチン
硬化法も利用できる。
更に、色素固定層の上に更に保護層を設けることは、他
のカラーフィルター製造法においてもよく用いられる方
法であり、多くの効果を得ることができる。
特に色素固定層からの溶出物の流出を防いだり、カラー
フィルターを更に平滑にする効果は大きい。
もちろんカラーフィルターを保護する目的でも有効で、
例えば液晶セル化される場合、熱や溶剤や酸等の種々の
過酷な条件下を通るため、色素固定層を保護することは
大切である。
保護する方法としては、染色法、顔料式レジスト法等の
一般のカラーフィルター製造法に用いられている方法を
利用することもできる。
最後に、本発明のカラーフィルター製造法を用いた一例
として液晶デイスプレィに応用した場合のセル化の工程
例について簡単に説明する。
まずガラス支持体上に色素固定層を担持させたカラーフ
ィルターをセル化するために適度な大きさに切断する。
外形加工し、ガラス洗浄を行う。ITO膜付け(ホット
エツチング法、レジスト印刷法)し、バクーニングする
。次に配向膜付けを行い、洗浄後ラビング処理をする。
シール印刷後重ね合わせ、二枚ガラス切断をする。ブレ
イク後、液晶を注入(真空注入法)し、封孔する。
洗浄後、切断、洗浄し、偏光板を接着することにより液
晶セルが完成する。
本発明の製造方法で作成したカラーフィルターは、例え
ば−ヒ記のセル化工程によりデイスプレィとした場合、
十分なフィルター19Hl!(色再現、濃以下に実施例
を掲げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれ
により限定されるものではない。
実施例1 次表の構成を有する感光材料101を作った。
表1 第6層 保護層 ゼラチン マット剤   シリ 水溶性ポリマー+11 界面活性剤(1) 界面活性剤(2) 硬膜剤 界面活性剤(3) アセチレン化合物 付卜色素供与性物質 高沸点有機溶媒(1) 還元剤+11 メルカプト化合物(1) 水溶性ポリマー(2) 硬膜剤 ゼラチン 0.9 力0.116 0、228 0.064 0.036 0.018 0.06 0.022 0.60 0.225 0.009 0.009 0.02 0.013 0.64 第4層 表1 (続き1) 中間層 ゼラチン Zn(OH)z 界面活性剤(1) 水溶性ポリマー(2) 硬膜剤 界面活性剤(4) 0.7 0.3 0.001 0.03 0.014 0.029 有機銀塩(2)   銀量 ゼラチン マゼンタ色素供与性物質 高沸点有機溶媒(1) 還元剤(11 メルカプト化合物1) 水溶性ポリマー(2) 界面活性剤(5) 0.035 0.44 0.4 0.15 0.006 0.003 0.013 0.03 表1 (続き2) 表1 (続き3) 第2層 中間層 ゼラチン Zn (OH)z 界面活性剤(4) 水溶性ポリマー(2) 界面活性剤(1) 硬膜剤 0.77 0.3 0.047 0.038 0.046 0.016 ゼラチン 硬膜剤 支持体(ポリエチレンテレツクレート バンク層     カーボンブランク ポリエステル ポリ塩化ビニル 0.5 0.01 ;厚さ100μ) 0.44 0.30 0.30 有機銀塩(11銀量 有機銀塩(2)   銀量 メルカプト化合物(2) 増感色素 シアン色素供与性物質 高沸点有機溶媒(1) 還元剤!11 メルカプト化合物(1) 界面活性剤(5) 0、035 0.035 4 X 10− ’ 5X10−’ 0、433 0.162 8.7 X 10−コ 0.013 0.032 高沸点有機溶媒(1)トリノニルフォスフェート水溶性
ポリマー+11  スミカゲルL−5(H)住友化学■
製 水溶性ポリマー(2) 303に 界面活性剤fl) エーロゾルOT 還元剤fil C+ 3HztCONHCHzCHzCL  N”  
CHzCOO6メルカプト化合物(1) R メルカプト化合物(2) 硬膜剤 1.3−ビニルスルホニル−2 一プロパツール Js 第5層用の乳剤の作り方について述べる。
乳剤(1) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水800a+j中に
ゼラチン20gと塩化ナトリウム3gと化合物 0.015gとを溶解させて65℃に保温したもの)に
下記■液と■液を70分間かけて添加した。
!液と■液の添加開始と同時に 増感色素(A) Et               Eto、24gを
(メタノール120 cc+水120cC)溶液に溶解
させた色素溶液を添加しはじめ60分かけて添加した。
■液と■液の添加終了後すぐにKBr2gを水20−に
溶解させて添加し、10分間放置した。
水洗、脱塩後ゼラチン25gと水100dを加えpHを
6.4、II)Agを7.8に調節した。得られた乳剤
は粒子サイズが約0.5μの立方体華分散乳剤であった
この乳剤を60℃に保ち、トリエチルチオ尿素1.3■
、4−ヒドロキシル6−メチル−1,33a、7−テト
ラザインデン100■を同時に加えて最適に化学増感し
た。収量は650gであった。
第3層用乳剤の作り方について述べる。
乳剤(IV) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水800PR1にゼ
ラチン20gと塩化ナトリウム2gと化合物A g N
Os(g) KBr   (g) 0.015gとを溶解させて65℃の保温したもの)に
下記■液と■液を60分間かけて添加した。
NaC1(g) ■液と■液の添加開始と同時に 0.16gをメタノール80−に溶解させた色素溶液を
添加しはじめ40分かけて添加した。
得られた乳剤は粒子サイズが約0.35μの立方体単分
散乳剤で収量は650gであった。
第1層用乳剤の作り方について述べる。
乳剤(■) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水100〇−中にゼ
ラチン20gと塩化ナトリウム4gとCI。
A g N O3(g)   100 KBr   (g)   −56 NaCj!  (g)   −7 ■液とn液の添加終了後10分間放置したあと温度降下
し、水洗、脱塩を行ない、その後ゼラチン25gと水1
00−を加えpHを6.5、I)Agを7.8に調節し
た。
pH,pAg)Ic調節したあとトリエチルチオ尿素と
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a。
7−テトラザインデンを加え60℃で最適に化学増感し
た。
Hs 0.02gとを溶解させて60℃に保温したもの)に臭
化カリウム49gと塩化ナトリウム10.5gとを含む
水溶液600−と硝酸銀水溶液(水60〇−中に硝酸i
t!0.59モルを溶解させたもの)を同時に等流量で
50分かけて添加した。水洗、脱塩後ゼラチン25gと
水200−を加えてp Hを6.4に調節し、トリエチ
ルチオ尿素と4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a、7−テトラザインデンを用いて最適の化学増悪を行
ない、平均粒径0.4μの立方体単分散乳剤(■)70
Ogを得た。
有機銀塩の作り方について述べる。
有機銀塩f1+ ヘンシトリアゾール銀乳剤の作り方について述べる。
ゼラチン28gとベンゾトリアゾール13.2gを水3
00−に溶解した。この溶液を40℃に保ち攪拌した。
この溶液に硝酸銀17gを水100−に溶かした液を2
分間で加えた。
このヘンシトリアゾール銀乳剤のpHを調整し、沈降さ
せ、過剰の塩を除去した。その後、pHを6.30に合
わせ、収it400 gのベンゾトリアゾール銀乳剤を
得た。
有機銀塩(2) ゼラチン20gと4−アセチルアミノフェニルプロピオ
ール酸5.9gを0.1%水酸化ナトリウム水溶液10
00−とエタノール200−に溶解した。
この溶液を40℃に保ち撹拌した。
この溶液に硝酸w14.5gを水200dに溶かした液
を5分間で加えた。
この分散物のpHを調整し、沈降させ過剰の塩を除去し
た。この後、pHを6.3に合わせ収量300gの有段
銀塩(2)の分散物を得た。
次に、色素供与性物質のゼラチン分散物の作り方につい
て述べる。
イエローの色素供与性物質(Y−1)16g、(Y−2
)3g、高沸点有機溶媒fl)7.5g、還元剤(11
0,3g、およびメルカプト化合物(1)03gを酢酸
エチル45dに添加溶解し、10%ゼラチン溶液100
gとドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの2.5%水溶
液60−とを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分
間、LQOOQrpmにて分散した。この分散液をイエ
ローの色素供与性物質の分散物と言う。
マゼンタの色素供与性物質(M)20g、高沸点有機溶
媒1)7.5g、還元剤1xlo、3gおよびメルカプ
ト化合物tl)0.15gを酢酸エチル25−に添加溶
解し、10%ゼラチン溶液100g、ドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダの2.5%水溶液60+dとを攪拌混
合した後、ホモジナイザーで10分間、110000r
pにて分散した。この分散液をマゼンタの色素供与性物
質の分散物と言う。
シアンの色素供与性物質(cl 20 g、高沸点有機
溶媒ftB、5g、還元剤fl)0.4g、およびメル
カプト化合物(llO,6gを酢酸エチル40−に添加
溶解し、lO%ゼラチン溶液100gとドデシルベンゼ
ンスルホン酸ソーダの2.5%水溶液60−とを攪拌混
合した後、ホモジナイザーで10分間、110000r
pに分散した。この分散液をシアンの色素供与性物質の
分散物と言う。
(Y) (M) (C) 0■ 0■ 次に色素固定材料の作り方について述べる。
液晶カラーフィルター用ガラス(コーニングフュージョ
ン7059)支持体上に次表の構成でスピンコードし受
像材$4R−1を作った。
受像材料R 1の構成 (続き) シリコンオイル*I C1(3 CHz−3i Hs 界面活性剤率2 界面活性剤1 CeF l?5OJcll□C00K CL      CL       C1130(−S
 i −0+ z o + S i −0±1−3 i
 −CH3C)h     (CHz〉3cOOII 
 C11zエアロゾルOT 3H7 Ht3CONHCtlzCHzCII□N”CHzCO
O8H3 界面活性剤$11 CJ’+ CaF+vSOzN(Ctlz(JIzO+−r−+C
Hi±、5O3Na(n:約4) ポリマー*5 ビニルアルコールアクリル酸ナトリウム
共重合体(75/25モル比) ポリマー*7 デキストラン(分子量7万)媒染剤*6 SO2に 高沸点有機溶媒*8 レオフォス95 (味の素陣製)
硬膜剤*9 マット剤本10 ヘンゾグアナミン樹脂(10μを越える粒子の割合が1
ilvo1%) 前記多層構成のカラー感光材料101をG、RlIRの
3色分解モザイクフィルターを通してキセノンフラッシ
ュ管を用いて10−4露光した。
露光済みの感光材料の乳剤面に12d//の水をワイヤ
ーバーで供給し、その後先に記した受像材料と膜面が接
するように重ね合わせた。
吸水した膜の温度が90℃となるように温度調節したヒ
ートローラを用い、25秒間加熱したあと受像材料から
ひきはがすと受像材料上にG、RlIHの3色分解モザ
イクフィルターに対応してイエロー、マゼンタ、シアン
の像が得られた。各色の透過濃度(D>の結果を以下に
示す。
実施例2 実施例1の感光材料および受像材料には種々の変更が可
能であり、目的に応じて、各種の選択が可能である。実
施例1をもとにその変更例と好ましい範囲について述べ
る。
まず感光材料について述べる。
実施例1の感光材料の乳剤面は6層により構成されてい
るが、層の数は7層以上であってもよい。
たとえば最上層の保護層は、2層以上であってもよく、
空気酸化の防止のために、還元剤を用いるのは有効であ
り、これらの還元剤は通常乳化分散物として用いられる
ため、保護層の下に還元剤の含有層を設けてもよく、そ
の態様は、特開昭60−225176号に記載されてい
る。
また逆に膜厚を減らすため第2、第4層の中間層を薄層
化したり場合によっては除いてもよい。
第1、第3、第5層は、乳剤と色素供与性物質とが共存
しているが、この両者を分割して別層化してもよい。こ
の場合には、乳剤層を上層に、色素供与性物質の含有層
を下層に設けるのが、感度の点で好ましい。また乳剤は
超微粒子乳剤でも、2種類の乳剤、たとえば微粒子乳剤
と通常サイズの乳剤を併用してもよく、その添加層を分
離してもよい。乳剤はビクセルの解像度を考慮すると光
のイラジェーシヨンを減らすためその粒子サイズが小さ
い方が好ましい。
この場合、色素供与性物質は、両層に分割して含ませて
も一方の乳剤層に集中させて添加してもよい。
実施例1の感光層は上部よりG、R,TRに感色性をも
つ配列となっているが、これは、感度の減少をより少な
くするためであり、目的によっては、配列を変更しても
よい。
次に各層の構成内容について述べるが、これは1列であ
り、本発明はこれらの説明内容に限定される訳ではない
第6層の内容について述べる。
ゼラチンは、石灰処理あるいは酸処理ゼラチンでもよく
、またフタル化ゼラチンのような変性ゼラチンであって
もよく、その添加量は0.05〜2g/rdが好ましい
。硬膜剤は特開昭6118942号記載のものなどが用
いられ、本例のように各層に分割して添加しても、1層
、たとえば保護層に集中させてもよい。高分子硬膜剤の
ように拡散しにくいものは、各層に分割添加することが
好ましい、硬膜剤は、各層に分割添加する際に各層に均
一に添加する必要はなく、上層から下層に濃度勾配につ
ける方法も用いられる。第6Nに限らず各層には塗布助
剤として、実施例1の界面活性剤(11のような界面活
性剤を用いる。界面活性剤は、他の目的で例えば色素供
与性物質の乳化分散剤としても用いるので必ずしも塗布
助剤として添加する必要はないが、多層感光要素の場合
には、各層の表面張力のバランスをとるのに必要な量を
添加すればよい。界面活性剤(3)は、現像速度の調整
に有用であり、他層で用いられる界面活性剤(4)も同
種の効果をもつ。これらは、ポリエチレンオキサイド鎖
を分子内にもつものであり、例えば特開昭59−572
31号記載のものは好ましく用いられる。これらの界面
活性剤は、第6層にだけでなく、たとえば第5層の乳剤
層に添加してもよい、添加量は0〜0.5g/イが好ま
しく第6層または5層に集中させても、両層に分割添加
してもよい。
界面活性剤(2)、(3)は塗布性の改良や、色素固定
材料との剥離改良効果をもつもので、たとえば特願昭6
0−24113号、同61−24114号記載のものが
好ましく用いられる。界面活性剤(2)、(3)はO〜
0.2g/n?の範囲で用いられる。マット剤は色素固
定シートとの剥離を良くするために用いられ、本例のよ
うにシリカ粒子や、PMMA。
ポリエチレン粒子などが用いられる。粒子サイズも0.
05μ〜3μのものを用いることができ、0g〜1gが
適当量である。本例の水溶性ポリマー(1)は、感光材
料の吸水速度の調節のために用いられ、他に特l昭60
−232.565号記載のものが用いられる。添加量は
0〜1.5g/n(が好ましい。
以上の他に他層で用いている水溶性ポリマー(2)のよ
うな増粘作用をもつポリマーを用いることもできる。水
溶性ポリマー(1)は、増粘作用もあるため本例の第6
層では用いていないが、水溶性ポリマー(1)、(2)
を併用してもよい。
また本文中に挙げた紫外線吸収剤を用いてもよい。
次に第5層の内容について述べる。
本発明で用いられるハロゲン化銀乳剤および増感色素の
好ましい例は既に、■発明の詳細な説明の項で詳細に記
した通りである。
実用上重要なことは使用する書き込み光源波長ピークに
近い分光感度分布を有するハロゲン化銀乳剤+増悪色素
の組み合わせを選択することである。
本実施例1の乳剤(1)の分光感度分布は約580〜5
85nmに位置しているが、これは約570nm附近に
出力ピーク波長を有する発光ダイオードを使用する場合
に特に適している。
露光ピーク波長が約550 nm付近の光源を使用する
場合には例えば t 」 のような増感色素を使用することができる。
本発明で使用できる望ましい分光増感を有する増感色素
の具体例は先に述べた■発明の詳細な説明の項およびジ
ェームズ編「ザ セオリー オプザ フォトグラフィッ
ク プロセス 第4版」マクミラン社刊(” The 
Theory of the Photographi
cProcess”Fourth Edition [
1dited by  T、 )lJames Mac
millan Publisf+4ng Co、、 I
nc、) 、1977年発行、日本写真学会&l1ir
写真工学の基礎」コロナ社刊、昭和54年初版発行、そ
の他の写真化学に関する底置、ドイツ特許第929.0
80号、米国特許第2.231,658号、同第249
3.748号、同第2.503,776号、同第2.5
19,001号、同第2. 912. 329号、同第
3,656,959号、同第3,672.897号、同
第3,694,217号、同第4.025,349号、
同第4.046,572号、英国特許第1,242,5
88号、特公昭44−14030号、同52−2484
4号、特公昭52−26125号、英国特許第1,43
9638号、同第852,068号、米国特許第3゜9
15.715号、特開昭59−180553号、特開昭
60−196757号等に記載されている。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、異なる分光
感度極大を有する増悪色素を2種以上混合して使用し分
光感度極大位置を調節することも可能である。増感色素
の組合せは特に、強色増感の目的でしばしば用いられる
。その代表例は米国特許第2.688,545号、同第
2,977゜229号、同第3.397,060号、同
第3゜522.052号、同第3.527,641号、
同第3.617,293号、同第3.628,964号
、同第3.666.480号、同第3.672.898
号、同第3,679,428号、同第3,703.37
7号、同第3. 769. 301号、同第3,814
.609号、同第3.837.862号、同第4,02
6,707号、英国特許第1,344,281号、同第
1,507゜803号、特公昭43−4936号、同5
3−12.375号、特開昭52−110,618号、
同52−109,925号に記載されている。
アセチレン化合物は本例の化合物の他、特願昭60−2
28,267号記載のものを用いることができる。アセ
チレン化合物は主として感度減少の少ないカブリ防止剤
として用いられo、oos〜0.1g/nfが適当な量
である。
代表的な化合物としては が挙げられ、実施例1の化合物と全く同等の性能を有す
る。
イエローの色素供与性物質は、単独で用いてもよいし、
併用してもよい。特に色再現をよくするため、吸光特性
の改良には異なった分光吸収特性の色素を組み合せると
有利である。実施例1のイエローの色素供与性物質と同
様な効果の得られる他の化合物例としては次のものを挙
げることができる。
OC+Js3(n) 以上の色素供与性物質は実施例1のイエローの色素供与
性物質と全く同様の結果が得られるが、さらに高い濃度
が得られるものとして次のものも挙げることができる。
CT。
CHI 色素供与性化合物は、各層とも0.05〜2g/Mの割
合で用いられる。同種の色相の化合物を2種以上用いる
こともできる。
色素供与性物質は乳化分散して用いるのが通常であり、
用いる高沸点有機溶媒は本実施例の化合物の他に特開昭
59−178451号、同59−178452号、同5
9−178457号、同59−178453号、同59
−178454号記載のものも用いることができる。特
にトリへキシルフォスフェートは実施例1の化合物とと
もに最も効果的である。添加量は0.5g/n(以下で
色素供与性物質と同重量以下が好ましい。高沸点有機溶
媒はなくともよ(、その場合にはコロイドミルなどによ
る粉体分散法を応用することもできる。
還元剤は実施例の化合物の他に種々のものも用いること
ができる。添加量はO,1g/m以下が好ましい。
メルカプト化合物は実施例1の化合物の他、英国特許筒
2,135,465号記載のものが用いられる。添加量
は0.1g/rrr以下が好ましい。
還元剤、メルカプト化合物は単独で添加してもよいし、
実施例1のように色素供与性物質と一緒に分散してもよ
い。
界面活性剤(5)は乳化分散剤として用いられているも
ので、被分散物に対し0〜1倍量が適当である。乳化分
散剤としては実施側光の化合物の他、公知のものが用い
られる。特殊なものとしては特願昭60−228,74
7号記載のものがあり、高沸点有機溶媒の添加量が少い
時に特に有用である。乳化分散時には本実施例のように
補助溶媒を用いことがあり、その場合には塗布性の改良
、塗布後乾燥時の負荷の減少、乳化分散物の保存安定性
の改良等の目的で、乳化分散後、補助溶媒の除去を行う
こともできる。
実施例1では補助溶媒を除去していないが、基本的な写
真性能は除去の有無によって変化しないのが通常である
。補助溶媒の除去にはヌーデル水洗、真空減圧等の常法
が適用できる。その他の添加剤は第6層と同様である。
次に第4層について説明する。
ゼラチン、界面活性剤(1)、水溶性ポリマー(2)、
硬膜剤は先に述べたものと同じである。
界面活性剤(4)は、第6Nの界面活性剤(3)と同じ
作用を示すものであり、(3)と同様に(4)も第4層
、第3層に分割添加してもINに集中させてもよい。
界面活性剤(31(4)のかわりに 0(CftzCl(zo)s。H を用いてもほぼ同様の効果が得られる。添加量は合計で
o、  5g/m以下が好ましい。また、第4層や第2
層のような中間層には必要に応して混色防止削(例えば
ハイドロキノン誘導体のような還元剤)を使用してもよ
い。
水酸化亜鉛は実施例1では色素固定材料中に添加されて
いるピコリン酸グアニジンと反応して塩基を発生する。
水酸化亜鉛は、粉末をコロイドミル等で微粒子状に分散
させて添加するのが効果的であり、分散時に界面活性剤
(たとえばillやカルボキシルメチルセルロースなど
のポリマーを用いると安定な分散液を作ることができる
。水酸化亜鉛の添加量は全体で2g/m’以下が好まし
い。水酸化亜鉛は本実施例のように第4、第2層に分割
添加してもよいし、1つの層に集中させてもよい。添加
する中間層、保護層だけでなく、乳剤層に添加してもよ
い。水酸化亜鉛はその難溶性のためと考えられるが、乳
剤層に添加しても何ら悪影響を与えないのが特徴である
塩基性炭酸亜鉛や酸化亜鉛もほぼ同様の用い方ができる
。また、これらは塩基を発生させるために用いているが
、感光層内に内蔵させることにより露光光のイラジェー
ションを起こす場合がある。
画像のシャープネスを向上させるには感光層からこれら
塩基プレカーサーを除き、アルカリは処理液から供給さ
せることが好ましい。
次に第3層について述べる。
実施例1の乳剤(IV)の分光感度極大ピークは約69
0 nmである。より短波長側例えば650nm付近に
分光感度極大ピークを設定したい場合には例えば (C)12) 4SO3H(CI+2) tsO3等の
分光増感色素を用いることができる。
望ましい色素に具体例については第5層用乳剤の説明の
ところで引用した文献および特許文献の中に見いだすこ
とができる。
また分光感度極大ピークを調節するために2種以上の増
感色素を混合することも勿論可能である。
有機銀塩(1)、(2)は第5層の場合と同様である。
マゼンタ色素供与性物質は0.05〜2 g/mの範囲
で用いることができる。実施例1では1種しか用いてい
ないが色相改良のために2種以上を併用してもよい。実
施例1の化合物の他に以下のものを用いても同様な効果
が得られる。
0■ OC+bHss OC+bl(33 さらに高い濃度の得られるものとして次の構造の化合物
も挙げることができる。
H Uも里−1hs Hs  C CH。
CI。
CH3 有機銀塩(11の調製法としては本方法の他にベンゾト
リアゾール溶液と硝酸銀溶液を同時に添加する方法、ま
た硝酸銀水溶液にベンゾトリアゾール溶液を添加する方
法も可能である。また添加中の混合液のpHをコントロ
ールするためにアルカリ水溶液を添加することも可能で
ある。
有機銀塩(11の結晶サイズは銀塩結晶形成過程中のp
H(1〜10)、添加時間(1分〜60分)、温度(3
0″〜75℃)によってコントロールすることができる
。有機銀塩(1)の結晶サイズによって、感度、階調、
最高濃度等の写真的特性が変化するので最高サイズを求
めることが望ましい。望ましいサイズは通常法相当直径
0.01μ〜0゜5μの間にある。結晶サイズの分布は
単分散でも多分散でもよい。結晶形は針状、棒状、板状
、紡垂状等のいずれであってもよい。
過剰の塩の除去はハロゲン化銀乳剤から可溶性塩類を除
去する際に用いられる手段(ヌーデル水洗法;沈降水洗
法)と同様な方法で行なわれる。
ベンゾトリアゾール銀塩乳剤の最P:pHは5゜0〜1
0.0が好ましい。望ましい最終りAgは6〜10の間
にある。
有i銀塩(2)の調整法としては本方法の他に4−アセ
チルアミノフェニルプロピオール酸のエタノール/水混
合溶液と硝酸銀水溶液を同時に添加する方法、また硝酸
銀水溶液に4−アセチルアミノフェニルプロピオール酸
溶液を添加する方法も可能である。またエタノール等の
有機溶媒を除去するために、4−アセチルアミノフェニ
ルプロピオール酸をそのアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、グアニジウム塩等の水溶性塩にして使用することは
好ましい。いずれの場合もアルカリ水溶液を添加してp
Hをコントロールしながら調製することも可能である。
また感光性ハロゲン化銀と同時に調製することもできる
有機銀塩(2)の結晶サイズは銀塩結晶形成過程中のp
H(1〜10)、添加時間(1分〜60分)、?A度(
30°〜80℃)によってコントロールすることができ
る。
有機銀塩(2)も結晶サイズによって感度、階調、最高
濃度等の写真的特性が変化するので最適サイズを求める
ことが望ましい、望ましいサイズは通常法相当直径が0
.5μ以下特に0.2μ以下である。その結晶サイズ分
布、結晶形は有a1!塩(11のところで述べたように
任意である。
過剰の塩の除去はハロゲン化銀乳剤から可溶性塩類を除
去する際に用いられる手段(ヌーデル水洗法;沈降水洗
法)と同様な方法、または遠心分離法で行なわれる。写
真性への影響が無視できるならば、可溶性塩類が存在し
た状態でも使用でき有機銀塩(2)乳剤の最終pHは5
.0〜10.0が好ましい。また最終pAgは4→9が
好ましい。
その他の添加剤は、第5Nで述べたものと同様なものを
用いることができる。
第2層の添加剤は第4層で述べたものと同しものを同様
に用いることができる。
第1層について述べる。
本実施例の乳剤(■)と増感色素の組み合わせによる分
光感度種火ピークは約810nmである。
750nm付近を極大ピークとしたい場合にはC! 1
15 810nm附近の場合には実施例の色素の他にzHs 850 nm附近では 等の分光増感色素を用いることができる。これらは単独
または2種以上混合して用いることもできる。
望ましい色素の具体例については第5層用乳剤の説明の
ところで引用した文献および特許文献の中に見いだすこ
とができる。
メルカプト化合物(2)はカブリ防止剤および経時での
減感防止剤として有効であり、メルカプト化合物(2)
の他に特開昭60−148545号に記載の化合物も同
様な効果をもつ。添加量はo、oig/n(以下が好ま
しい。
増感色素は本例の他に ■ zHs も同様の効果を得ることができる。添加量は1×10−
S〜1 x 10−3g/rtrが好ましい。
上記と組み合せて次の構造の化合物を併用してもよい。
添加量は上記と同様である。
シアン色素供与性物質は、本例の他に H OC+6Hs3 0CI6H33 OC1bHs3 を用いても同様の結果を得ることができる。
さらに高い濃度を得ることができる化合物として も挙げることができる。
他の添加剤は第5層、第3層で述べたものを同様に用い
ることができる。
支持体は、ハレーション防止効果をもつものが好ましい
。特に実施例1の第1層は赤外感光性の乳剤層であり、
下層に赤外吸収層をもたないため、シアン色像にボケが
生じる。このため赤外吸収性のハレーション防止層が必
要である。本例のようにカーボンブラックのバック層を
設けてもよいし、支持体自身が着色していてもよい。特
にカーボンブランクを練り込んだポリエチレンテレフタ
レートフィルムも有用である。支持体はポリエチレンテ
レフタレートやポリカーボネートのように耐熱性のフィ
ルムやwp紙が望ましい。厚さは10μ〜200μが好
ましい。ハレーション防止層は、0.05〜5μが好ま
しく、0.2以上の吸光度を有するものがよい。
次に受像材料について述べる。
実施例1の受像材料は受像面側が3層構成となっている
が、この暦数に限定されるものではない。
受像面側について述べる。
第3層は保護層であり、場合によってはこの層を除去し
てもよい、ゼラチンは感光材料の項で述べたのと同様で
、石灰処理ゼラチンでも酸処理ゼラチンでもよい。ゼラ
チンとポリマー*5がバインダーであり、両者を合わせ
た量で好ましい範囲は0.05〜2g特に好ましくは0
.1〜1.0g/dである。ゼラチンとポリマーの比率
は任意に選べる。シリコーンオイルは材料の機械内での
走行性、感光材料と受像材料のはくりを改良するもので
添加量0.001〜0.2g/iが好ましい添加量であ
る。界面活性剤日もシリコーンオイルと同様の効果をね
らったものであり、この両者は併用する方が望ましい。
更にこの活性剤は帯電防止効果を有する実施例1と全く
同様な効果を有する界面活性剤の他の例としては CJ’+ Jog−NCHlCHzO((Jlt) 4
SOJaCI Jx* Na01S−CHCOOC+Jts CIbCOOCHzCHiC*PI? を挙げることができる。好ましい添加量は0.001〜
0.1g/n?である。界面活性剤*2は塗布適性の改
良をねらったものであり、通常のアニオン界面活性剤が
用いられる。界面活性剤*4のベタイン型の活性剤は塗
布性、色素の転写促進、現像の促進等の改良効果をもつ
もので0.001〜0゜3g/−の添加量が好ましい。
寧4と同等の改良効果をもつ他の化合物としては CH。
C,vhsCONHCHzCHzCHtN’CHxCO
O8I3 Hs C+ aLq−N@−CIl□C00@L CH3 C+ +To3CONIICToCHrCL@NCLC
OOeCI(3 などが挙げられる。ポリマー*5は先に述べたようにバ
インダーとしての役割の他に色うつり防止、水分量調節
の目的で用い、添加量の好ましい範囲はゼラチンの項で
述べた。
ピコリン酸グアニジンは感光材料中の難溶性の塩基性金
属化合物と反応して塩基を発生する役割りを果たすもの
である。実施例1では第1層〜第2層にそれぞれ分割し
て添加しであるが、1層に集中して添加してもよい。ピ
コリン酸グアニジンは水に易溶であるため、塗布から乾
燥までの工程中に容易に他層へ拡散する。拡散すること
による眉間の境界の乱れ等を防止するためには、実施例
1の如く分割することが望ましい。ピコリン酸グアニジ
ンの好ましい添加量の範囲は、トータルの膜厚にも依存
するのが通常の5〜12μの膜厚では1.0〜4.0g
/nf特に好ましくは、1. 5〜3.0g/rdであ
る。ピコリン酸グアニジンと同等の効果を有する化合物
としてはピコリン酸カリウム、5−ヒドロキシメチル−
ピコリン酸グアニジン、2,6−ジ−ピコリン酸グアニ
ジンを挙げることができる。
これらの化合物は、感光層内の塩基性金属塩と反応して
アルカリを発生する目的で添加させている。したがって
、水塗布の代わりにアルカリ水溶液を用いれば必要なく
なる。フィルターとして最後に残る受像層への添加物は
必要最少限にすることが望ましい。
次に第2層について述べる。媒染開傘6は色素を固定す
るものであり、好ましい添加量の範囲は1.5〜3.0
g/rdである。ポリマー*7は、バインダーとしての
役割りの他に、ピコリン酸グアニジンなどの塩の析出防
止の効果をもち、デキストランなどの多Ii類のポリマ
ーが有効である。添加量は0.01〜1.0g/cdで
あり、INに集中させても分割して多層に添加してもよ
い。
高沸点溶媒*8は、塗膜の弾性率を調節し、ヒビ割れ等
を防止するもので、乳化分散用のオイルとして用いられ
る可塑剤などが使われる。好ましい添加量は0.3〜2
.0g//である。添加位置は第2層である必要はなく
、分割添加してもよい。
好ましくは、支持体に隣接する層以外に添加すると効果
的である。
第1層について述べる。この層は塗布通性の向上のため
に設けたもので高速塗布などの制約がない場合は、なん
ともよい。硬膜剤は、第2層第3層に添加する形態であ
ってもよい 実施例1では、支持体は、透明平滑なガラス基盤を用い
たが、受像層をはくすし、フィルターとするべき他の支
持体へ接着する場合には種々の材料(例えば紙、PET
等)を用いてもよい、この場合、ばくり層を別途設ける
ことが望ましい。
また、ガラス支持体へのゼラチン膜への塗布性を同上さ
せるため、ガラス表面上を一般に用いられる表面処理を
するのが好ましい。
実施例3 実施例1で示した感光材料101を表2のように組成を
変更して感光材料301を作った。
表−2 第3層、第1層に用いる増感色素は各々下記構造である
(C)It±1sOsNa また実施例1で用いた受像材料を次のように変更して受
像材料R−3を作った。
第3層→なし 第2層−ピコリン酸グアニジン除去 前記のカラー感光材料301をY、M、Cの三色分解モ
ザイクフィルターを通してキセノンフラッシュ管を用い
て密着露光した。(各ビクセルサイズ140X150μ
)露光済みの感光材料の乳剤面に10m#の処理液(1
0%炭酸グアニジン、0.5%炭酸水素ナトリウム水溶
液)をワイヤーバーで供給し、その後受像材料R−3と
感光材料とを重ね合わした。
90℃に均一に加熱されたプレッサーにはさみ、加圧、
加熱処理を40秒した後受像材料をひきはがした。受像
材料を20℃の水に浸し10秒水洗後、30℃の乾燥風
により膜を乾燥させた。受像材料上にはフィルターに対
応したB、G、Rの色素ピクセルが形成された。
各色の濃度(D)を測定した。
またこの色素ピクセルの解像度をビクセルのトランジェ
ント部の距離(上記濃度を1としO01〜1の濃度こう
配のある距離・・・・・・エッヂの切れの目安)で表わ
すと、 であった。
実施例−4 黒色支持体上に順次以下の層(1)〜αυを塗布した感
光要素を作った。
(1)  下記のシアンDRR化合物(0,36++m
ol/d)、トリシクロへキシルホスフェート(0゜0
9g/n?) 、2.5−ジ(t−ペンタデシル)ヒド
ロキノン(0,01g/n?)およびゼラチン(0,4
4g#)を含有する層。
t−CJ* (2)赤感性の内部潜像型直接反転臭化銀乳剤(銀の量
で0.5g/m) 、ゼラチン(0,78g/n()、
下記の造核剤(27μg/n()およびペンタデシルヒ
ドロキノンスルホン酸ナトリウム(0,06g/n()
を含有する層。
+312.5〜ジ(tert−ペンタデシル)ヒドロキ
ノン(0,71g/r/) 、ビニルピロリドンと酢酸
ビニルの共重合体(モル比7:3)(0,24g//)
およびゼラチン(0,4g/rd)を含有する層。
(4)ゼラチン(0,3g/n?)を含有する層。
(5)下記のマゼンタDRR化合物(0,49g/d>
 、)リシクロへキシルホスフェート(0゜8g/n?
) 、2.5−ジ(tert−ヘアタテシル)ヒドロキ
ノン(0,01g/n()およびゼラチン(0,5g/
n?)を含有する層。
(9)下記のイエローDRR化合物(0,48g/d)
、トリシクロへキシルホスフェート(0゜03g/n?
) 、2.5−ジ(tert−ヘアタデシル)ヒドロキ
ノン(0,004g/n?)およびゼラチン(0,43
g/rd)を含有する層。
(6)録惑性の内部潜像型直接反転臭化銀乳剤(S艮の
量で0.34g/イ)、ゼラチン(0,66g/n?)
、層(2)と同じ造核剤(12,9μg/rrr)およ
びペンタデシルヒドロキノンスルホン酸ナトリウム(0
,04g/n?)を含有する層。
(7) 2,5−ジ(tert−ペンタデシル〉ヒドロ
キノン(0,71g#f) 、ビニルピロリドンと酢酸
ビニルの共重合体(モル比71)  (0,24g/a
t)およびゼラチン(0,4g/rd)を含有する層。
(8)  ゼラチン(0,25g/rrf)を含有する
層。
α1 青感性の内部潜像型直接反転臭化銀乳剤(銀の量
で0.84g/耐)、ゼラチン(0,9g/nf)、層
(2)と同じ造核剤(29μglr&>およびペンタデ
シルヒドロキノンスルホン酸ナトリウム(0,05g/
rrf)を含有する層。
fll)  ゼラチン(1,0g/n()を含有する層
上記感光要素を感光要素41とする。
平面ガラス支持体の上方に下記の層(1)〜(5)を順
次スピンコードした色素受像シートを調製した。
(1)  アクリル酸とアクリル酸ブチルの80対20
(重量比)の共重合体(22g/rrりおよび1゜4−
ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−ブタン(0,4
4g/r+()を含有する層。
(2)アセチルセルロース(100gのアセチルセルロ
ースを加水分解して、39.4gのアセチル基を生成す
る。)(3,8g/nf)およびスチレンと無水マレイ
ン酸の60対40(重量比)の共重合体く分子量約5万
)(0,2g/nf)および5−(β−シアンエチルチ
オ)−1−フェニルテトラゾール(0,115g/rd
)を含有する層。
(3)  塩化ビニリデンとメチルアクリレートとアク
リル酸の85対12対3 (重量比)の共重合体ラテッ
クス(2,5g/rd)およびポリメチルメタアクリレ
ートラテックス(粒径1〜3ミクロン)(0,05g/
ポ)を含有する層。
(4)下記の媒染剤(3,Og/rn’)とゼラチン(
3,0g/i)を含有する媒染層。
(−CM、−CH±1m−千CL−C1!÷、。
(5)  フタル化ゼラチン(Ig/n?)を含有する
層。
次に下記組成の処理液0.8gを準備した。
処理液 ベンジルアルコール      0.20dl−フェニ
ル−4−ヒドロキ シメチル−4−メチル−3 一ピラゾリジノン       0.3gメチル−ハイ
ドロキノン   0.012g5−メチルベンゾトリア
ゾ− ル                   0.6g亜
硫酸ナトリウム       0.18gヒドロキシメ
チルセルロー ス                        
   4g水酸化カリウム(28%水溶 液)22.4d H,o                      
 67ad感光要素41をB、G、Rのモザイクフィル
ターを通して露光後、感光要素と色素受像シートとの間
に処理液を60μmの厚さで均一に展開して、はり合わ
せ25℃で2分後に色素受像シートを剥離することで転
写モザイク色像を得た。色ビクセルの濃度下表に示す。
表5 (続き1) 実施例5 次表の構成を有する感光材料501を作成した。
表5 表5 (続き2) 表5 (続き3) 支持体 (ポリエチレンテレフタレート;厚さ100μ)水溶性
ポリマー(1)1 スミカゲルL 住人化学謹製 水溶性ポリマー(2)1 カブリ防止剤(1)0 増悪色素D−22 (第3層) 界面活性剤fi+“ エーロゾルOT 界面活性剤+21 ” 界面活性剤(3r 増感色素D−51 (第1層) 界面活性剤(4)1 硬膜剤(1)0 1゜ 2−ビス (ビニルスルフオニ ルアセトアミド) エタン 電子供与体ED−1 高沸点有機溶媒(1)0 トリシクロへキシルフォス H フェート 還元剤ED−7 0H H 電子伝達剤X−2 第1層用の乳剤(1)の作り方について述べる。
良く攪拌しているゼラチン水溶液(水1000−中にゼ
ラチン20gと塩化ナトリウム3gを含み75℃に保温
したもの)に塩化ナトリウムと臭化カリウムを含有して
いる水溶液600dと硝酸水溶液(水600−に硝酸銀
0.59モルを溶解させたもの)を同時に40分間にわ
たって等流量で添加した。このようにして平均粒子サイ
ズ0゜35μの単分散立方体塩臭化銀乳剤(臭素80モ
ル%)を調製した。
水洗、脱塩後チオ硫酸ナトリウム5■と4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a、7−テトラザインデン2
0■を添加して60℃で化学増感を行なった。乳剤の収
量は600gであった。
次に第3層用の乳剤(II)の作り方についてのべる。
良く撹拌しているゼラチン水溶液(水1000−中にゼ
ラチン20gと塩化ナトリウム3gを含み75℃に保温
したもの)に塩化ナトリウムと臭化カリウムを含有して
いる水溶液600−と硝酸銀水溶液(水600w11に
硝酸銀0.59モルを溶解させたもの)と以下の色素溶
液(1)とを、同時に40分にわたって等流量で添加し
た。このようにして平均粒子サイズ0.35μの色素を
吸着させた単分散立方体塩臭化銀乳剤(臭素80モル%
)を調製した。
水洗、脱塩後チオ硫酸ナトリウム5■と4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a、7−テトラザインデン2
0■を添加して60℃で化学増感を行なった。乳剤の収
量は600gであった。色素溶液(+)・・・増感色素
(D−22)160■をメタノール400Wlに溶解し
たもの。
次に第5層用の乳剤(III)の作り方について述べる
良く攪拌しているゼラチン水溶液(水100〇−中にゼ
ラチン20gとアンモニウムを溶解させ50℃に保温し
たもの)に沃化カリウムと臭化カリウムを含有している
水溶液1000−と硝酸銀水溶液(水1000−に硝酸
銀1モルを溶解させたもの)を同時にpAgを一定に保
ちつつ添加した。このようにして平均粒子サイズ0.5
μの単分散八面体沃臭化銀乳剤(沃素5モル%)を調製
した。
水洗、脱塩後塩化金酸(4水塩)5呵とチオ硫酸ナトリ
ウム2■を添加して60℃で金および硫黄増感を施した
。乳剤の収量は1 kgであった。
次に色素供与性物質のゼラチン分散物の作り方について
述べる。
イエローの色素供与性物質0113g−高沸点有機溶媒
fl)を6.5g、電子供与体(ED−11)6.5g
、シクロヘキサノン37m1に添加熔解し、10%ゼラ
チン溶液100gとドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
の2.5%水溶液60−とを攪拌混合した後、ホモジナ
イザーで10分間、110000rpにて分散した。こ
の分散液をイエローの色素供与性物質の分散物と言う。
マゼンタの色素供与性物質f2)16.8g、高沸点有
機溶媒(1)8.4g、電子供与体(ED−11)6.
3g、をシクロへキサノン37−に添加溶解し、10%
ゼラチン溶液100g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソ
ーダの2.5%水溶液60dとを攪拌混合した後、ホモ
ジナイザーで10分間、110000rpにて分散した
。この分散液をマゼンタの色素供与性物質の分散物と言
う。
シアンの色素供与性物質+3115.4g、高沸点有機
溶媒(l17.7g、電子供与体(ED−11)6.0
gをシクロヘキサノン37−に添加溶解し、10%ゼラ
チン溶液100gとドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
の2.5%水溶液6ON1とを攪拌混合した後、ホモジ
ナイザーで10分間、10000rpmにて分散した。
この分散液をシアンの色素供与性物質の分散物と言う。
次に色素固定材料の作り方について述べる。
液晶カラーフィルター用ガラス板(コーニングフユージ
ラン7059)上に次表の構成で塗布し色素固定材料R
−5を作った。
表6 色素固定材料R−5の構成 表6 色素固定材料R−5の構成(続き)シリコーンオ
イル1 +J3   CH3(CH2)3COOHCHx界面活
性剤1  エアロゾルOT 中3CsF+、SO□NCIIzCOOKC3H? lh Cr + H! 5cONHcI(zcHzcHzN”
cHZCOO8Hs ポリマー1 ビニルアルコールアクリル酸ナトリウム共
重合体(75/25モル比) リ デキストラン(分子量7万) 媒染剤0 OZK 高沸点有機溶媒1 レオフォス95(味の素■製)吸水
した膜の温度が90℃となるように温度調節したヒート
ローラーを用い、30秒間加熱した。
次に受像材料からひきはがすと、受像材料上にB。
G、Rおよびブラックの色分解モザイクフィルターに対
応してブルー、グリーン、レッド、ブラックの鮮明な像
がムラなく得られた。
B、G、R及びブラックの各色の濃度(ピクセル中心部
)を測定した結果を次表に示す。
上記多層構成のカラー感光材料にタングステン電球を用
い、B、G、R及びブラックストライプの色分解モザイ
クフィルターを通して5000ルクスで1/10秒間露
光した。
この露光済みの感光材料を線速’lQw/secで送り
ながら、その乳剤面に12d/n(の水をワイヤーバー
で供給し、その後直ちに受像材料と膜面が接するように
重ね合わせた。
また各色(B、G、R)のピーク透過率は70%を越え
た。
実施例6 実施例5で示した感光材料501から次の組成物を除去
した感光材料601を作った。
また受像材料R−5から次の組成物を除去した受像材料
R−6を作った。
カラー感光材料(601)にタングステン電球を用い、
B、G、R及びブラックストライプのモザイクフィルタ
ー(フォトマスク)を通して5000ルクスで1/10
秒間露光した。この露光済みの感光材料を線速15 m
 / secで送りながらその乳剤面に15d/rrl
の処理液(10%炭酸グアニジン+0.5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液)をワイヤーバーで供給し、その後直ち
に受像材料R5を重ね合わせ、室温プレスを用いて密着
させて、30秒間装いた後、90℃に加熱したプレスで
はさみ、更に30秒間加熱転写した。
R−6より601をひきはがすと受像材料(R6)上に
B、、G、Rおよびブランクのモザイクフィルターに対
応したBSG、R,ブランクのモザイクカラーフィルタ
ーが得られた。
各ビクセルはカラーフィルターとして十分な分光吸収の
B、G、Rで、特にムラ、欠陥はなかった。
B、G、Rの各濃度を測定した結果を次表に示す。
次に感光材料601において、その乳剤を乳剤平均粒子
サイズが0.07μの超微粒子乳剤に変更した602を
作った。
同様な露光(露光時間は1秒)、処理(受像材料はR−
6を用いた)をしたところ、鮮明なカラーフィルターが
得られた。
601.602を用いた時の解像度を比較した結果を次
表に示す。
*          CL (−CL−C+。
*L:ビクセルのトランジェント部の距離粒子サイズの
小さな乳剤を用いるとシャープネスが改良されることが
わかる。
実施例7 実施例6(感光材料602、受像材料R−6)で作った
カラーフィルターを25℃の蒸留水で30秒水洗した後
乾燥し、更に、受像材料の膜面にスピンコードによりポ
リグリシジルメタクリレート” (PGMA)を1μm
の薄膜塗布し、熱処理により強固な保護膜を形成した。
次にカラーフィルター層の上部をインジウム錫酸化物(
ITO)で被覆し、共通電極とした。
形成方法はイオンブレーティングを用いた。
次にポリイミド膜で170層を被覆し、ラビング処理を
行い液晶配向膜とした。
液晶セルを構成するもう1枚の基板は、カラーフィルタ
ーと同様のパターンを有する電極を周知の方法で形成し
、配線しさらに配向膜で被覆した。
上記二種の基板をはり合わせ、液晶を注入して液晶セル
を作製した。
こうして作製した液晶セルは、染色法によるカラーフィ
ルターを用いて液晶セルと比較して、デイスプレィとし
てその鮮かさ、耐久性は十分満足できるものであった。
特許出瀬人  富士写真フィルム株式会社手続補正書 4.補正の対象  明細誓の「発明の詳細な説明」の欄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダー
    およびハロゲン化銀の現像に対応または逆対応して拡散
    性色素またはその前駆体の像様分布を形成しうる色素供
    与性化合物を有するカラー感光材料にカラーフィルター
    のパターンを露光後現像処理によって形成された拡散性
    色素またはその前駆体のパターン状分布を受像材料の色
    素固定層に拡散転写することを特徴とするカラーフィル
    ターの製造方法。
JP63205628A 1988-08-18 1988-08-18 カラーフィルターの製造方法 Pending JPH0254202A (ja)

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