JPH0253550B2 - - Google Patents

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JPH0253550B2
JPH0253550B2 JP62290680A JP29068087A JPH0253550B2 JP H0253550 B2 JPH0253550 B2 JP H0253550B2 JP 62290680 A JP62290680 A JP 62290680A JP 29068087 A JP29068087 A JP 29068087A JP H0253550 B2 JPH0253550 B2 JP H0253550B2
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JP
Japan
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weight
bast
hydrogen peroxide
raw material
cooking
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JP62290680A
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English (en)
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JPH01139887A (ja
Inventor
Akio Onda
Akio Dobashi
Susumu Kashiwabara
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Priority to US07/158,776 priority patent/US4851082A/en
Priority to CN88100989A priority patent/CN1012088B/zh
Priority to KR1019880001815A priority patent/KR920007940B1/ko
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Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 本発明は常圧下での高速1段蒸解で靭皮から直
接高白色度の長繊維化学パルプを極めて短時間で
製造する方法に関するものである。 〔従来技術〕 三椏、楮、亜麻等の靭皮に含まれる繊維は少量
のリグニンを含むペクトセルロースからなり、通
常その繊維長は長い。これら繊維原料は従来法に
よつてもパルプ化は可能で良質の長繊維の未晒パ
ルプが得られていたが、パルプの価格が非常に高
く、その需要は限られるため殆ど零細工場で生産
されて来た。そのため当然すべき合理化にも目を
つぶらざるを得ない面が多々あつた。たとえばこ
のようなパルプを更に高白色度のパルプにするた
めには1〜2段の漂白を必要とするが、通常は塩
素系の漂白剤に頼らざるを得なかつたが、その排
水の環境対策も充分に行い難い状態にあつた。 先に発明者らは靭皮原料に対し、しゆう酸塩、
過酸化水素、アルカリ金属の炭酸塩、キレート
剤、及び水からなる混合液を蒸解薬液として加え
60〜130℃の温度下で0.5〜20時間蒸解することに
より、漂白工程を経ることなしに、すなわち漂白
排水をまつたく副生することなく、直接高白色度
の未晒パルプを得ることに成功した(NPO法:
中性過酸化水素−しゆう酸塩法、特願昭62−
097262号)。しかし常圧下での反応は操作は容易
で製造装置も簡略化できるものの、蒸解を完了さ
せるためには5時間程度の蒸解時間を必要として
いた。 〔目 的〕 本発明は、前記靭皮のNPO法によるパルプ化
において、常圧での蒸解を促進して、蒸解に要す
る時間と薬品の大幅な節約を可能とする方法を提
供することを目的とする。 〔構 成〕 本発明者らは靭皮パイプの製造方法を合理化す
るため長年にわたり研究を進めて来た。さきに発
明者らはNPO法を提案し、この方法により靭皮
から直接高白色度のパルプを高収率で得ることに
成功した。発明者らは更にNPO法による靭皮パ
ルプの製造における蒸解の迅速化、薬品の節約等
による合理化について鋭意研究を進めて来た結
果、本発明を完成するに到つた。 すなわち、本発明によれば、長さ5〜150mmに
切断した靭皮原料を、該靭皮原料(絶乾物)に対
て、過酸化水素又は過酸化水素発生剤をH2O2
して4〜8重量%、アルカリ金属の炭酸塩を4〜
9重量%、キレート剤を0.05〜0.3重量%、しゆ
う酸塩を5〜15重量%、アントラキノン類を0.05
〜0.3重量%含有する蒸解薬液を液比2〜15/
Kgの割合で用い、温度60〜130℃において、常圧
下で加熱及び/又は保温しつつ強制的に撹拌混合
することを特徴とする靭皮から直接高白色度の長
繊維パルプを製造する方法が提供される。 三椏の精製白皮を長さ20〜30mmに切断して蒸解
処理原料を得た。また、表1の()に示すよう
に、原料(絶乾物)を基準として、炭酸ナトリウ
ム8%、しゆう酸ナトリウム10%、過酸化水素7
%、過酸化水素安定剤としてキレート剤0.3%、
アルキルアントラキノンを0.1%、及び水を用い
て蒸解薬液を調製した。この蒸解薬液を、加熱及
び保温可能な撹拌器付き直径30cmの円筒形の20
容のステンス製容器に入れ、90℃に加熱後三椏白
皮を液比10/Kgで加え、常圧下90℃に保ち撹拌
器を毎分150回転させ、撹拌混合を強制的に行つ
た。
〔発明の効果〕
本発明の適用範囲は広く、本発明の使用による
パルプ製造の合理化の効果は大きい。すなわち、
繊維素原料としては少量のリグニンを含みペクト
セルロースを主成分とする三椏、楮、雁皮、じん
ちようげ、亜麻等の高等植物の靭皮が広く適用出
来る。この際靭皮は表皮を剥ぎ、精製した白皮を
用いることが出来るならばパルプ化が容易で収率
が高く、従つて薬品原単位が低く押えられる。 本発明によれば、蒸解反応は従来技術をもつて
しては容易に想像出来ない程著しく促進されるた
めパルプの製造に用いる薬品の選択の幅が拡げら
れるとともに薬品の節約が大幅に可能となる。す
なわち、過酸化水素の安定剤として水ガラスの使
用が可能となり、キレート剤の一部又は全部、し
ゆう酸ナトリウムの一部又は全部、炭酸ナトリウ
ムの一部およびアントラキノン類の全部又は一部
の節約が可能となつた。 次に、本発明の実施に伴う工程及び設備の簡略
化による合理化について述べると、先ず、本発明
では高速蒸解工程のみで高白色度の単繊維パイプ
が得られる。従つて、NPO法と同様漂白工程も
漂白排水処理工程をまつたく必要としないし、ま
たそれらの装置を必要としない。また他の化学パ
ルパ化法(KP,SP,AP及びNPO法等)で蒸解
工程の後に通常行うパルパー等による離解工程す
らも必要としないため極めて工程がシンプルに出
来、パルプ工場の簡素化が大きく進められる。原
料が純白のパルプになるまでの所要時間が1時間
前後に短縮できるので、パルプ化装置及び工場建
屋の大きさをNPO法の数分の1、従来法のパル
プ工場の10数分の1にすることも可能である。ま
た省エネルギー化、省力化も、工程の短縮と蒸解
時間の大幅短縮によつて大きく期待できる。 〔実施例〕 以下実施例をもつて本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1 表−1()に示すように、長さ約25mmに切断
した三椏の精製白皮1Kg(絶乾量として)を加熱
及び保温可能の撹拌器つきのステンレス製20容
反応容器に入れ、さらに下記組成の高速NPO蒸
解用の薬液を液比10/Kgになるように加え、常
圧下90℃で1.5時間強制的に撹拌混合し蒸解を行
つた。なおアントラキノン類としてはt−ブチル
アントラキノンを、キレート剤としてはDTPA
を用いた。 〔蒸解薬液組成〕 炭酸ナトリウム 80.0g しゆう酸ナトリウム 100.0g 過酸化水素(純分換算) 70.0g キレート剤 3.0g 水ガラス 0g アントラキノン類 1.0g (水を加えて液比10/Kgに調整) 次いで、蒸解物を水で稀釈し、フラツトスクリ
ーンを用いて純白の精選パルプと赤褐色の粕とに
分離した。実験結果は下記の通りである。 〔実験結果〕 精選パルプ収率 72.4% 粕率 0.4% 全収率 72.8% 精選パルプ カツパー価 22.4 ハンター白色度 85.5% 実施例 2 表1()に示すように、長さ約45mmに切断し
た三椏の精製白皮1Kg(絶乾量)を取り、下記蒸
解薬液とともに実施例1の反応器を用いて、液比
8/Kgで、90℃で60分間強制的に撹拌混合して
蒸解を行つた。 〔蒸解薬液組成〕 炭酸ナトリウム 70.0g しゆう酸ナトリウム 30.0g 過酸化水素(純分換算) 70.0g キレート剤 1.0g 水ガラス(固形分換算) 70.0g キノン類 0g 反応後蒸解物は水で稀釈し、12/1000カツト・
フラツト・スクリーンを用いて純白の精選パルプ
と赤褐色の節跡等由来の粕とに分離した。実験結
果は下記の通りである。 〔実験結果〕 精選パルプ収率 73.0% 粕率 0.4% 全収率 73.4% 精選パルプ カツパー価 19.0 ハンター白色度 85.4% 実施例 3 長さ50mmに切断した雁皮の組製白皮1Kg(絶乾
量)を用い、実施例2と同等条件でパルプ化実験
を行い、下記実験結果を得た。 〔実験結果〕 精選パルプ収率 74.1% 粕率 0.6% 全収率 74.7% 精選パルプ カツパー価 27.4 ハンター白色度 84.2%

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 長さ5〜150mmに切断した靭皮原料を、該靭
    皮原料(絶乾物)に対して、過酸化水素又は過酸
    化水素発生剤をH2O2として4〜8重量%、アル
    カリ金属の炭酸塩を4〜9重量%、キレート剤を
    0.05〜0.3重量%、しゆう酸塩を5〜15重量%、
    アントラキノン類を0.05〜0.3重量%含有する蒸
    解薬液を液比2〜15/Kgの割合で用い、温度60
    〜130℃において、常圧下で加熱及び/又は保温
    しつつ強制的に撹拌混合することを特徴とする靭
    皮から直接高白色度の長繊維パルスを製造する方
    法。 2 長さ5〜150mmに切断した靭皮原料を、該靭
    皮原料(絶乾物)に対して、水ガラスを3〜10重
    量%、過酸化水素又は過酸化水素発生剤をH2O2
    として3〜8重量%、アルカリ金属の炭酸塩を4
    〜9重量%、キレート剤を0〜0.2重量%、しゆ
    う酸塩を0〜10重量%、アントラキノン類を0〜
    0.2重量%含有する蒸解薬液を液比2〜15/Kg
    の割合で用い、温度60〜130℃において、常圧下
    で加熱及び/又は保温しつつ強制的に撹拌混合す
    ることを特徴とする靭皮から直接高白色度の長繊
    維パルプを製造する方法。
JP62290680A 1987-04-22 1987-11-19 靭皮を常圧下で高速蒸解し高白色度の長繊維パルプを製造する方法 Granted JPH01139887A (ja)

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