JPH0253143B2 - - Google Patents

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JPH0253143B2
JPH0253143B2 JP60278894A JP27889485A JPH0253143B2 JP H0253143 B2 JPH0253143 B2 JP H0253143B2 JP 60278894 A JP60278894 A JP 60278894A JP 27889485 A JP27889485 A JP 27889485A JP H0253143 B2 JPH0253143 B2 JP H0253143B2
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JP
Japan
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steel
core
weight
mold
sulfur free
Prior art date
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JP60278894A
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JPS62142053A (ja
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Hirofumi Maede
Satoshi Ando
Katsuyoshi Kikuchi
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は連続鋳造(以下連鋳という)法により
Sの含有量を高めたコアを有する擬似リムド硫黄
快削鋼の製造に関するものである。 従来の技術 従来、特公昭43−26483号で述べられているよ
うに下注ぎ普通造塊(以下造塊という)法によつ
てリムド硫黄快削鋼を製造していた。しかし、下
注ぎ造塊法は注入管および湯道煉瓦のセツトをす
るために多大の時間を要するとともに、1注入管
当り4本の鋼塊を製造するのに、上注ぎ造塊法に
比し、員数が4倍になり作業性、生産性が著しく
低下した。 これに対して上注ぎ造塊法はリミングアクシヨ
ンの活性化および添加剤の粒度管理の強化によつ
て、従来鋼塊底部のSの規格外れが35%あつたも
のが、10%まで向上させることができた。 上注ぎ造塊法によるリムド硫黄快削鋼では、リ
ムド鋼を第4図に示す鋳型4に注入し、同時にリ
ミングアクシヨン促進剤を添加する。注入終了後
もリミングアクシヨンをさせリム層(シエル)8
を作り、注入終了後数分で網目30mm×30mmの金網
12からFe−S6を添加し、次いでこの金網1
2からFe−Mn7をMn/S=2.5以上になるよう
に添加する。添加剤の投入が終了すると、リミン
グアクシヨンは鎮静する。その結果リム層8の内
側はSと、Mnの濃度が高いコア3が生成する。
このように製造したリムド硫黄快削鋼は、一般に
サルコアと呼ばれている。 次に、このように製造したリムド硫黄快削鋼は
コア3が被削性の良いS濃度であり、リム層(シ
エル)8が不純物の少ないものであるためナツト
の製造に最も適している。ナツトは最初、冷鍛加
工により丸鋼からナツトの外形を形成させる。こ
の時の冷鍛加工はシビヤーであるため、表面がリ
ム層8のような加工に耐える材質でなくてはなら
ない。 次いで、横断面中央付近(コア3)をくり抜い
てナツトの内側を形成させる。くり抜きはコアが
被削性の良いS濃度の材質であることが必要であ
る。 その他本発明に係わる従来の技術として、特公
昭55−14847号には、連続鋳造時、コアにTiおよ
び希土類元素をワイヤーで添加する技術が開示さ
れ、又特公昭59−19182号には、連鋳法による硫
黄快削鋼の製造方法が述べられている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記造塊法によるリムド硫黄快削
鋼の製造では、鋼塊の底部から10%はリミングア
クシヨンが弱いためSの濃度が低く、硫黄快削鋼
として使用できず、歩留が低いという大きな欠点
を有する。 又特公昭55−14847号に示されるものは、ホー
ロー用鋼板の製造に関するものであり、擬似リム
ド硫黄快削鋼の製造とは異なる。 更に特公昭59−19182号による硫黄快削鋼の製
造方法は、Sはシエル及びコアに関係なく全面に
含有されており、コアのみにSを含有させたいと
いう点に関して要求を満足できない。 問題点を解決するための手段 本発明法は、連鋳法の改善によつて、前記問題
点を改善するものである。 すなわち、本発明は C:0.20重量%以下 Mn:0.30〜2.00重量% P:0.040重量%以下 S:0.035重量%以下 O:70〜600ppm、残部不可避不純物 の成分を含有し、過熱度10〜40℃の溶鋼を鋳型に
注入し、一部凝固シエルを生成させた鋳片内の鋳
型下端以降の位置に0.5〜2.0mm厚みの鉄被覆S充
填ワイヤーによりSを添加し、コアのS成分を
0.080〜0.400重量%に増大させた硫黄快削鋼を連
続鋳造することを特徴とする連続鋳造法による擬
似リムド硫黄快削鋼の製造方法である。 作 用 すなわち、溶鋼を脱ガス後、リム層に相当する
部分を第1図に示す鋳型4下端以降までの凝固シ
エル2と対応させる。一方、コア3には、Sの添
加を鉄被覆S充填ワイヤー(以下ワイヤーとい
う)1で鋳型4の下端以降で行なう。 鉄被覆S充填ワイヤー1は鋳型4の上端から溶
鋼に入り、ワイヤー1の鉄被覆材は次第に溶解
し、鋳型4下端以降で完全に溶解すると同時に、
ワイヤー1に充填されていたS粉末(FeS粉末等
のS含有物質を含む)が溶鋼中を拡散してコアを
生成する。 第3図に、本発明法による160mm角ビレツト横
断面のSの分布状況を示す。コア部にのみSが高
濃度に含有していることが判る。又、Fe−Mnは
鋳型4内溶鋼の過熱度が低いため未溶解が発生す
る。このため、取鍋内にFe−Mnを添加する。添
加量はコア部でMn/S=2.5以上になるようにす
る。 次にこの発明で溶鋼の成分範囲を限定する理由
を説明する。 C:0.20重量%(以下%という)以下とするの
は、鋼中C含有量が0.20%を超えると切削抵抗
が増大して目的とする被削性が得られないため
である。 Mn:0.30〜2.00%とするのは、Mnは0.30%未満
でFeSによる熱間強度低下により熱間圧延割れ
が発生する。一方、2.00%を超えるとぜい性が
増大し、かつ被削性も低下するためである。 P:0.040%以下とするのは、Pは0.040%を超え
ると冷鍛加工性が低下して加工時表面割れを生
じるためである。 S:0.035%以下とするのは、Sは0.035%を超え
ると冷鍛加工性が低下して加工時表面割れを生
じるためである。 S:0.080〜0.400%(コアで)とするのは、Sは
0.080%以上で被削性を大幅に向上させるのに
効果があるが、0.400%を超えると加工性、延
性が著しく低下する。 O:70〜600ppmとするのは、Oは70ppm未満に
なると被削性が低下する。一方600ppmを超え
るとピンホール欠陥が表面に発生する。 次に、タンデイツシユの溶鋼の過熱度を10〜40
℃にした理由は、10℃より低温になるとノズルが
詰まつて鋳造不能になり、また40℃より高温にな
れば鋳片の柱状晶が発達し過ぎて、中心偏析が著
しくなるためである。 ワイヤーの鉄被覆材の厚み0.5〜2.0mmにした理
由は、これらの鋼種で鋳型下端以降で完全溶解す
るので、この厚みの間にあるワイヤーのみである
ためである。溶融点が高い鋼種程、ワイヤーが溶
解する時間が早い。鋳型下端以降で所期のシエル
厚を有する時にワイヤーが完全溶解する厚みのも
のを選択する必要がある。 Sの添加を鋳型下端以降にしたのは、リム層に
相当するシエルをある一定以上の厚さにするため
で、これによりシエルは圧延中にコアが露出する
のを防止するとともに、成品になつてもシエルが
存在すると冷鍛加工によつて表面が割れるのを防
止する。 また、もしSの添加を鋳型下端以前にすればシ
エルが薄くなり、コアが圧延中に露出するととも
に成品になつてもシエルが存在しない場合が生じ
るので、冷鍛加工によつて表面が割れる。同時に
タンデイツシユの浸漬ノズル5から溶鋼が吐出
し、これが鋳型内で乱流となるため、添加された
Sが捲き込まれてS濃度の高いシエルが生成し擬
似リムド硫黄快削鋼にならないためである。 実施例 連鋳法によるAISI1110相当の擬似リムド硫黄
快削鋼の製造を、120t転炉にてリムド鋼を吹錬
し、RHで気孔欠陥が生成しないように、溶鋼中
Oを0.0231%まで脱ガスした。RHでC:0.10%、
Mn:0.45%、P:0.015%、S:0.011%の成分に
調整した。 タンデイツシユの溶鋼過熱度を16〜30℃で、横
断面247mm×300mm、かつ長さ800mmの鋳型に注入
した。鋳片の引抜速度は0.6m/分で鋳造し、鋳
型内中央付近に、外径9mmφ、鉄被覆厚み1.25
mm、粉末S充填率15%のワイヤーを7.5m/分で
投入して、コアのS濃度の高い擬似リムド硫黄快
削鋼を製造した。 このようにして製造した鋳片を均熱炉で加熱し
て、分塊ロールと連続ロールで圧延し、162mm角
のビレツトにした。このビレツトを加熱炉で再加
熱してから連続ロールで圧延し、20〜50mmφの丸
鋼成品にした。 160mm角ビレツトにおける部位別のコアのS分
析値は第2図のaに示すようにSの規格0.080〜
0.130%を全て満足する。このように鋳片の頭部、
中間部はもとより、鋳片の底部から10%の部位に
おけるSも、規格を全て満足するものとなつた。 又30mm丸鋼での化学成分は表1のとおりであつ
た。
【表】 切削性試験成績(旋盤による)は表2に示し
た。比較として造塊法によるリムド硫黄快削鋼の
それを示した。比較鋼の棒鋼底部は切削抵抗が大
きくバイト寿命が短い。
【表】
【表】 又鋳造後の鋳片は、98%が本来の規格で合格し
た。 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、歩留良
く、鋳片のコア部にSを高濃度に含有させること
ができ、コスト上有利な硫黄快削鋼を製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明法の説明図である。第2図
は、ビレツトにおける部位別のコアSの分析値を
示すグラフである。第3図は、本発明法によるビ
レツト横断面におけるシエルおよびコアのSの分
析値を示すグラフである。第4図は従来法の説明
図である。 1……鉄被覆S充填ワイヤー、2……シエル、
3……コア、4……鋳型、5……タンデイツシユ
浸漬ノズル、6……FeS、7……FeMn、8……
リム層、11……定盤、12……金網。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:0.20重量%以下 Mn:0.30〜2.00重量% P:0.040重量%以下 S:0.035重量%以下 O:70〜600ppm、残部不可避不純物 の成分を含有し、過熱度10〜40℃の溶鋼を鋳型に
    注入し、一部凝固シエルを生成させた鋳片内の鋳
    型下端以降の位置に0.5〜2.0mm厚みの鉄被覆S充
    填ワイヤーによりSを添加し、コアのS成分を
    0.080〜0.400重量%に増大させた硫黄快削鋼を連
    続鋳造することを特徴とする連続鋳造法による擬
    似リムド硫黄快削鋼の製造方法。
JP27889485A 1985-12-13 1985-12-13 連続鋳造法による擬似リムド硫黄快削鋼の製造方法 Granted JPS62142053A (ja)

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