JPH0416257B2 - - Google Patents
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- JPH0416257B2 JPH0416257B2 JP21545687A JP21545687A JPH0416257B2 JP H0416257 B2 JPH0416257 B2 JP H0416257B2 JP 21545687 A JP21545687 A JP 21545687A JP 21545687 A JP21545687 A JP 21545687A JP H0416257 B2 JPH0416257 B2 JP H0416257B2
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は連続鋳造(以下連鋳という)法により
S、Mnの含有量を高めたコアを有する硫黄快削
鋼の製造に関するものである。 [従来の技術] 従来、特公昭43−26483号で述べられているよ
うに下注ぎ普通造塊(以下造塊という)法によつ
てリムド硫黄快削鋼を製造していた。しかし、下
注ぎ造塊法は注入管および湯道煉瓦のセツトをす
るために多大の時間を要するとともに、1注入管
当り4本の鋼塊を製造するのに、上注ぎ造塊法に
比し、員数が4倍になり作業性、生産性が著しく
低下した。 これに対して上注ぎ造塊法はリミングアクシヨ
ンの活性化および添加剤の粒度管理の強化によつ
て、従来鋼塊底部のSの規格外れが35%あつたも
のが、10%まで向上させることができた。 上注ぎ造塊法によりリムド硫黄快削鋼では、リ
ムド鋼を第6図に示す鋳型4に注入し、同時にリ
ミングアクシヨン促進剤を添加する。注入終了後
もリミングアクシヨンをさせリム層(シエル)8
を作り、注入終了後数分で網目30mm×30mmの金網
10からFe−S6を添加し、次いでこの金網1
0からFe−Mn7をMn/S=2.5以上になるよう
に添加する。添加剤の投入が終了すると、リミン
グアクシヨンは鎮静する。その結果リム層8の内
側はSと、Mnの濃度が高いコア3が生成する。
このように製造したリムド硫黄快削鋼は、一般に
サルコアと呼ばれている。 次に、このように製造したリムド硫黄快削鋼は
コア3が被削性の良いS、Mn濃度であり、リム
層(シエル)8が不純物の少ないものであるため
ナツトの製造に最も適している。ナツトは最初、
冷鍛加工により丸鋼からナツトの外形を形成させ
る。この時の冷鍛加工はシビヤーであるため、表
面がリム層8のような加工に耐える材質でなくて
はならない。 次いで、横断面中央付近(コア3)をくり抜い
てナツトの内側を形成させる。くり抜きはコアが
被削性の良いS、Mn濃度の材質であることが必
要である。 その他本発明に係わる従来の技術として、特公
昭55−14847号には、連続鋳造時、コアにTiおよ
び希土類元素をワイヤーで添加する技術が開示さ
れ、又特公昭59−19182号には、連鋳法による硫
黄快削鋼の製造方法が述べられている。 更に、特開昭62−142053号には、中心部にS濃
度の高い快削鋼の製造方法が示されている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら前記造塊法によるリムド硫黄快削
鋼の製造では、鋼塊の底部から10%はリミングア
クシヨンが弱いためSの濃度が低く、硫黄快削鋼
として使用できず、歩留が低いという大きな欠点
を有する。 又特公昭55−14847号に示されるものは、ホー
ロー用鋼板の製造に関するものであり、硫黄快削
鋼の製造とは異なる。 更に特公昭59−19182号による硫黄快削鋼の製
造方法は、S、Mnはシエル及びコアに関係なく
全面に含有されており、コアのみにS、Mnを含
有させたいという点に関して要求を満足できな
い。特開昭62−142053号に示される方法は、コア
にSをより多く含有させるものであり、S及び
Mnをコアにより多く含有させるものとは異な
る。 [問題点を解決するための手段] 本発明法は、連鋳法の改善によつて、前記問題
点を改善するものである。 すなわち、本発明は C:0.20重量%以下 Mn:0.30〜1.00重量% P:0.040重量%以下 S:0.035重量%以下 Al:0.050重量%以下 O:10〜600ppm の成分を含有し、過熱度5〜50℃の溶鋼を鋳型に
注入し、一部凝固シエルを生成させた鋳片内の鋳
型下端以降の位置にSおよびまたは硫化物とMn
およびまたはMn−合金とを充填し鉄被覆の厚み
が0.5〜2.0mmの鉄被覆ワイヤーによりSおよび
Mnを添加し、S:0.040〜0.400重量%、Mn:
0.35〜2.00重量%のコアを有する硫黄快削鋼を連
続鋳造することを特徴とする連続鋳造法による硫
黄快削鋼の製造方法である。 [作用] すなわち、溶鋼を脱ガス後、リム層に相当する
部分を第1図に示す鋳型4下端以降までの凝固シ
エル2と対応させる。一方、コア3には、S、
Mnの添加を鉄被覆S、硫化物、Mn、Mn−合金
充填ワイヤー(以下ワイヤーという)1で鋳型4
の下端以降で行う。 ワイヤー1は鋳型4の上端から溶鋼に入り、ワ
イヤー1の鉄被覆材は次第に溶解し、鋳型4下端
以降で完全に溶解すると同時に、ワイヤー1に充
填されていたS粉末(FeS粉末等のS含有物質を
含む)、やMn、Mn−合金粉末が溶鋼中を拡散し
てコアを生成する。 第4図に、本発明法による160mm角ビレツト横
断面のSの分布状況を示す。コア部にのみSが高
濃度に含有していることが判る。Fe−Mnの添加
量はコア部でMn/S=2.5以上になるようにす
る。 第5図に、本発明法による160mm角ビレツト横
断面のMnの分布状況を示す。コア部のMnが0.05
%上昇していることが判る。 次にこの発明で溶鋼の成分範囲を限定する理由
を説明する。 C:0.20重量%(重量%を以下%という)以下
とするのは、鋼中C含有量が0.20%を超えると切
削抵抗が増大して目的とする被削性が得られない
ためである。 Mn:0.30〜1.00%とするのは、Mnは0.30%未
満でFeSによる熱間強度低下により熱間圧延割れ
が発生する。一方、1.00%を超えると加工性が劣
化するためである。 又、コア部のMnを0.35〜2.00%とするのは、
Mnは0.35%以上で被削性を大幅に向上させるの
に効果があるが、2.00%を超えると脆性が増大
し、かつ被削性も低下するためである。 P:0.040%以下とするのは、Pは0.040%を超
えると冷鍛加工性が低下して加工時表面割れを生
じるためである。 S:0.035%以下とするのは、Sは0.035%を超
えると冷鍛加工性が低下して加工時表面割れを生
じるためである。 又、コア部のSを0.040〜0.400%とするのは、
Sは0.040%以上で被削性を大幅に向上させるの
に効果があるが、0.400%を超えると加工性、延
性が著しく低下する。 Al:0.050%以下とするのは、Alは0.050%を超
えると被削性が著しく低下するためである。しか
しながらこの鋼種はAlが適度に含有すると被削
性を低下させるinsoluble Alが低下して、被削性
が向上する。 O:10〜600ppmとするのは、Oは10ppm未満
になると被削性が低下する。一方600ppmを超え
るとピンホール欠陥が表面に発生する。 次に、タンデイツシユの溶鋼の過熱度を5〜50
℃にした理由は、5℃より低温になるとノズルが
詰つて鋳造不能になり、また50℃より高温になれ
ば鋳片の柱状晶が発達し過ぎて、中心偏析が著し
くなるためである。 ワイヤーの鉄被覆材の厚み0.5〜2.0mmにした理
由は、これらの鋼種で鋳型下端以降で完全溶解す
るのは、この厚みの間にあるワイヤーのみである
ためである。溶融点が高い鋼種程、ワイヤーが溶
解する時間が早い。鋳型下端以降で所期のシエル
厚を有する時にワイヤーが完全溶解する厚みのも
のを選択する必要がある。 S、硫化物、Mn、Mn−合金の添加を鋳型下
端以降にしたのは、リム層に相当するシエルをあ
る一定以上の厚さにするためで、これによりシエ
ルは圧延中にコアが露出するのを防止するととも
に、成品になつてもシエルが存在すると冷鍛加工
によつて表面が割れるのを防止する。 また、もしS、硫化物、Mn、Mn−合金の添
加を鋳型下端以前にすればシエルが薄くなり、コ
アが圧延中に露出するとともに成品になつてもシ
エルが存在しない場合が生じるので、冷鍛加工に
よつて表面が割れる。同時にタンデイツシユの浸
漬ノズル5から溶鋼が吐出し、これが鋳型内で乱
流となるため、添加されたS、硫化物、Mn、
Mn−合金が捲き込まれてS及びMn濃度の高い
シエルが生成して本発明が目的とする硫黄快削鋼
にならないためである。 [実施例] 連鋳法よるAISI 1110相当の硫黄快削鋼の製造
を、120t転炉にてリムド鋼を吹錬し、RHで気孔
欠陥が生成しないように、溶鋼中Oを0.0231%ま
で脱ガスした。RHでC:0.10%、Mn:0.40%、
P:0.015%、S:0.011%、Al:0.025%の成分に
調整した。 タンデイツシユ溶鋼過熱度16〜30℃で、横断面
247mm×300mm、かつ長さ800mmの鋳型に注入した。
鋳片の引抜速度は0.8m/分で鋳造し、鋳型内中
央付近に、外径7mmφ、鉄被覆厚み1.25mmで、粉
末SとFeSとFe−Mnとの合計重量が全ワイヤー
重量に対して20%であるワイヤーを16.0m/分で
投入して、コアのS、Mn濃度の高い硫黄快削鋼
を製造した。尚粉末S、FeS、およびFe−Mnの
それぞれの混合比は重量%で、45%、12%および
43%であつた。 このようにして製造した鋳片を均熱炉で加熱し
て、分塊ロールと連続ロールで圧延し、160mm角
のビレツトにした。このビレツトを加熱炉で再加
熱してから連続ロールで圧延し、20〜50mmφの丸
鋼成品にした。 160mm角ビレツトにおける部位別のコアのS分
析値は第2図に示すようにSの規格0.080〜0.130
%を全て満足する。このように鋳片の頭部、中間
部はもとより、鋳片の底部から10%の部位におけ
るSも、規格を全て満足するものとなつた。コア
のMn分析値は第3図に示すようにMnの規格0.30
〜0.60%を全て満足する。 又30mm丸鋼での化学成分は第1表のとおりであ
つた。
S、Mnの含有量を高めたコアを有する硫黄快削
鋼の製造に関するものである。 [従来の技術] 従来、特公昭43−26483号で述べられているよ
うに下注ぎ普通造塊(以下造塊という)法によつ
てリムド硫黄快削鋼を製造していた。しかし、下
注ぎ造塊法は注入管および湯道煉瓦のセツトをす
るために多大の時間を要するとともに、1注入管
当り4本の鋼塊を製造するのに、上注ぎ造塊法に
比し、員数が4倍になり作業性、生産性が著しく
低下した。 これに対して上注ぎ造塊法はリミングアクシヨ
ンの活性化および添加剤の粒度管理の強化によつ
て、従来鋼塊底部のSの規格外れが35%あつたも
のが、10%まで向上させることができた。 上注ぎ造塊法によりリムド硫黄快削鋼では、リ
ムド鋼を第6図に示す鋳型4に注入し、同時にリ
ミングアクシヨン促進剤を添加する。注入終了後
もリミングアクシヨンをさせリム層(シエル)8
を作り、注入終了後数分で網目30mm×30mmの金網
10からFe−S6を添加し、次いでこの金網1
0からFe−Mn7をMn/S=2.5以上になるよう
に添加する。添加剤の投入が終了すると、リミン
グアクシヨンは鎮静する。その結果リム層8の内
側はSと、Mnの濃度が高いコア3が生成する。
このように製造したリムド硫黄快削鋼は、一般に
サルコアと呼ばれている。 次に、このように製造したリムド硫黄快削鋼は
コア3が被削性の良いS、Mn濃度であり、リム
層(シエル)8が不純物の少ないものであるため
ナツトの製造に最も適している。ナツトは最初、
冷鍛加工により丸鋼からナツトの外形を形成させ
る。この時の冷鍛加工はシビヤーであるため、表
面がリム層8のような加工に耐える材質でなくて
はならない。 次いで、横断面中央付近(コア3)をくり抜い
てナツトの内側を形成させる。くり抜きはコアが
被削性の良いS、Mn濃度の材質であることが必
要である。 その他本発明に係わる従来の技術として、特公
昭55−14847号には、連続鋳造時、コアにTiおよ
び希土類元素をワイヤーで添加する技術が開示さ
れ、又特公昭59−19182号には、連鋳法による硫
黄快削鋼の製造方法が述べられている。 更に、特開昭62−142053号には、中心部にS濃
度の高い快削鋼の製造方法が示されている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら前記造塊法によるリムド硫黄快削
鋼の製造では、鋼塊の底部から10%はリミングア
クシヨンが弱いためSの濃度が低く、硫黄快削鋼
として使用できず、歩留が低いという大きな欠点
を有する。 又特公昭55−14847号に示されるものは、ホー
ロー用鋼板の製造に関するものであり、硫黄快削
鋼の製造とは異なる。 更に特公昭59−19182号による硫黄快削鋼の製
造方法は、S、Mnはシエル及びコアに関係なく
全面に含有されており、コアのみにS、Mnを含
有させたいという点に関して要求を満足できな
い。特開昭62−142053号に示される方法は、コア
にSをより多く含有させるものであり、S及び
Mnをコアにより多く含有させるものとは異な
る。 [問題点を解決するための手段] 本発明法は、連鋳法の改善によつて、前記問題
点を改善するものである。 すなわち、本発明は C:0.20重量%以下 Mn:0.30〜1.00重量% P:0.040重量%以下 S:0.035重量%以下 Al:0.050重量%以下 O:10〜600ppm の成分を含有し、過熱度5〜50℃の溶鋼を鋳型に
注入し、一部凝固シエルを生成させた鋳片内の鋳
型下端以降の位置にSおよびまたは硫化物とMn
およびまたはMn−合金とを充填し鉄被覆の厚み
が0.5〜2.0mmの鉄被覆ワイヤーによりSおよび
Mnを添加し、S:0.040〜0.400重量%、Mn:
0.35〜2.00重量%のコアを有する硫黄快削鋼を連
続鋳造することを特徴とする連続鋳造法による硫
黄快削鋼の製造方法である。 [作用] すなわち、溶鋼を脱ガス後、リム層に相当する
部分を第1図に示す鋳型4下端以降までの凝固シ
エル2と対応させる。一方、コア3には、S、
Mnの添加を鉄被覆S、硫化物、Mn、Mn−合金
充填ワイヤー(以下ワイヤーという)1で鋳型4
の下端以降で行う。 ワイヤー1は鋳型4の上端から溶鋼に入り、ワ
イヤー1の鉄被覆材は次第に溶解し、鋳型4下端
以降で完全に溶解すると同時に、ワイヤー1に充
填されていたS粉末(FeS粉末等のS含有物質を
含む)、やMn、Mn−合金粉末が溶鋼中を拡散し
てコアを生成する。 第4図に、本発明法による160mm角ビレツト横
断面のSの分布状況を示す。コア部にのみSが高
濃度に含有していることが判る。Fe−Mnの添加
量はコア部でMn/S=2.5以上になるようにす
る。 第5図に、本発明法による160mm角ビレツト横
断面のMnの分布状況を示す。コア部のMnが0.05
%上昇していることが判る。 次にこの発明で溶鋼の成分範囲を限定する理由
を説明する。 C:0.20重量%(重量%を以下%という)以下
とするのは、鋼中C含有量が0.20%を超えると切
削抵抗が増大して目的とする被削性が得られない
ためである。 Mn:0.30〜1.00%とするのは、Mnは0.30%未
満でFeSによる熱間強度低下により熱間圧延割れ
が発生する。一方、1.00%を超えると加工性が劣
化するためである。 又、コア部のMnを0.35〜2.00%とするのは、
Mnは0.35%以上で被削性を大幅に向上させるの
に効果があるが、2.00%を超えると脆性が増大
し、かつ被削性も低下するためである。 P:0.040%以下とするのは、Pは0.040%を超
えると冷鍛加工性が低下して加工時表面割れを生
じるためである。 S:0.035%以下とするのは、Sは0.035%を超
えると冷鍛加工性が低下して加工時表面割れを生
じるためである。 又、コア部のSを0.040〜0.400%とするのは、
Sは0.040%以上で被削性を大幅に向上させるの
に効果があるが、0.400%を超えると加工性、延
性が著しく低下する。 Al:0.050%以下とするのは、Alは0.050%を超
えると被削性が著しく低下するためである。しか
しながらこの鋼種はAlが適度に含有すると被削
性を低下させるinsoluble Alが低下して、被削性
が向上する。 O:10〜600ppmとするのは、Oは10ppm未満
になると被削性が低下する。一方600ppmを超え
るとピンホール欠陥が表面に発生する。 次に、タンデイツシユの溶鋼の過熱度を5〜50
℃にした理由は、5℃より低温になるとノズルが
詰つて鋳造不能になり、また50℃より高温になれ
ば鋳片の柱状晶が発達し過ぎて、中心偏析が著し
くなるためである。 ワイヤーの鉄被覆材の厚み0.5〜2.0mmにした理
由は、これらの鋼種で鋳型下端以降で完全溶解す
るのは、この厚みの間にあるワイヤーのみである
ためである。溶融点が高い鋼種程、ワイヤーが溶
解する時間が早い。鋳型下端以降で所期のシエル
厚を有する時にワイヤーが完全溶解する厚みのも
のを選択する必要がある。 S、硫化物、Mn、Mn−合金の添加を鋳型下
端以降にしたのは、リム層に相当するシエルをあ
る一定以上の厚さにするためで、これによりシエ
ルは圧延中にコアが露出するのを防止するととも
に、成品になつてもシエルが存在すると冷鍛加工
によつて表面が割れるのを防止する。 また、もしS、硫化物、Mn、Mn−合金の添
加を鋳型下端以前にすればシエルが薄くなり、コ
アが圧延中に露出するとともに成品になつてもシ
エルが存在しない場合が生じるので、冷鍛加工に
よつて表面が割れる。同時にタンデイツシユの浸
漬ノズル5から溶鋼が吐出し、これが鋳型内で乱
流となるため、添加されたS、硫化物、Mn、
Mn−合金が捲き込まれてS及びMn濃度の高い
シエルが生成して本発明が目的とする硫黄快削鋼
にならないためである。 [実施例] 連鋳法よるAISI 1110相当の硫黄快削鋼の製造
を、120t転炉にてリムド鋼を吹錬し、RHで気孔
欠陥が生成しないように、溶鋼中Oを0.0231%ま
で脱ガスした。RHでC:0.10%、Mn:0.40%、
P:0.015%、S:0.011%、Al:0.025%の成分に
調整した。 タンデイツシユ溶鋼過熱度16〜30℃で、横断面
247mm×300mm、かつ長さ800mmの鋳型に注入した。
鋳片の引抜速度は0.8m/分で鋳造し、鋳型内中
央付近に、外径7mmφ、鉄被覆厚み1.25mmで、粉
末SとFeSとFe−Mnとの合計重量が全ワイヤー
重量に対して20%であるワイヤーを16.0m/分で
投入して、コアのS、Mn濃度の高い硫黄快削鋼
を製造した。尚粉末S、FeS、およびFe−Mnの
それぞれの混合比は重量%で、45%、12%および
43%であつた。 このようにして製造した鋳片を均熱炉で加熱し
て、分塊ロールと連続ロールで圧延し、160mm角
のビレツトにした。このビレツトを加熱炉で再加
熱してから連続ロールで圧延し、20〜50mmφの丸
鋼成品にした。 160mm角ビレツトにおける部位別のコアのS分
析値は第2図に示すようにSの規格0.080〜0.130
%を全て満足する。このように鋳片の頭部、中間
部はもとより、鋳片の底部から10%の部位におけ
るSも、規格を全て満足するものとなつた。コア
のMn分析値は第3図に示すようにMnの規格0.30
〜0.60%を全て満足する。 又30mm丸鋼での化学成分は第1表のとおりであ
つた。
【表】
切削性試験成績(旋盤による)は第2表に示し
た。比較として造塊法によるリムド硫黄快削鋼の
それを示した。比較鋼の棒鋼底部は切削抵抗が大
きくバイト寿命が短い。 又鋳造後の鋳片は、98%が本来の規格で合格し
た。
た。比較として造塊法によるリムド硫黄快削鋼の
それを示した。比較鋼の棒鋼底部は切削抵抗が大
きくバイト寿命が短い。 又鋳造後の鋳片は、98%が本来の規格で合格し
た。
【表】
[発明の効果]
以上説明したように、本発明によれば、歩留よ
く、鋳片のコア部にS、Mnを高濃度に含有させ
ることができ、コスト上有利な硫黄快削鋼を製造
することができる。
く、鋳片のコア部にS、Mnを高濃度に含有させ
ることができ、コスト上有利な硫黄快削鋼を製造
することができる。
第1図は、本発明法の説明図である。第2図
は、ビレツトにおける部位別のコアSの分析値を
示すグラフである。第3図は、ビレツトにおける
部位別のコアMnの分析値を示すグラフである。
第4図は、本発明によるビレツト横断面における
シエルおよびコアのSの分析値を示すグラフであ
る。第5図は、本発明法によるビレツト横断面に
おけるシエルおよびコアのMnの分析値を示すグ
ラフである。第6図は従来法の説明図である。 1……鉄被覆S、硫化物、Mn,Mn……合金
充填ワイヤー、2……シエル、3……コア、4…
…鋳型、5……タンデイツシユ浸漬ノズル、6…
…FeS、7……FeMn、8……リム層、9……定
盤、10……金網。
は、ビレツトにおける部位別のコアSの分析値を
示すグラフである。第3図は、ビレツトにおける
部位別のコアMnの分析値を示すグラフである。
第4図は、本発明によるビレツト横断面における
シエルおよびコアのSの分析値を示すグラフであ
る。第5図は、本発明法によるビレツト横断面に
おけるシエルおよびコアのMnの分析値を示すグ
ラフである。第6図は従来法の説明図である。 1……鉄被覆S、硫化物、Mn,Mn……合金
充填ワイヤー、2……シエル、3……コア、4…
…鋳型、5……タンデイツシユ浸漬ノズル、6…
…FeS、7……FeMn、8……リム層、9……定
盤、10……金網。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.20重量%以下 Mn:0.30〜1.00重量% P:0.040重量%以下 S:0.035重量%以下 Al:0.050重量%以下 O:10〜600ppm の成分を含有し、過熱度5〜50℃の溶鋼を鋳型に
注入し、一部凝固シエルを生成させた鋳片内の鋳
型下端以降の位置に、Sおよびまたは硫化物と
MnおよびまたはMn−合金とを充填し鉄被覆の
厚みが0.5〜2.0mmの鉄被覆ワイヤーによりSおよ
びMnを添加し、S:0.040〜0.400重量%、Mn:
0.35〜2.00重量%のコアを有する硫黄快削鋼を連
続鋳造することを特徴とする連続鋳造法による硫
黄快削鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21545687A JPS6462254A (en) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | Production of sulfur free cutting steel by continuous casting method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21545687A JPS6462254A (en) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | Production of sulfur free cutting steel by continuous casting method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6462254A JPS6462254A (en) | 1989-03-08 |
JPH0416257B2 true JPH0416257B2 (ja) | 1992-03-23 |
Family
ID=16672669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21545687A Granted JPS6462254A (en) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | Production of sulfur free cutting steel by continuous casting method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6462254A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01228643A (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-12 | Nippon Steel Corp | 鋼中にMnSを均一かつ微細に分散析出させる方法 |
DE3834666A1 (de) * | 1988-10-12 | 1990-04-19 | Kloeckner Stahl Gmbh | Verfahren zur direkten erzeugung von stahl mit schwefelarmem kern und geregeltem schwefelgehalt in der randzone |
CN102211160B (zh) * | 2011-05-13 | 2013-02-27 | 攀钢集团有限公司 | 含硫易切削齿轮钢的连铸方法 |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP21545687A patent/JPS6462254A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6462254A (en) | 1989-03-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |