JPH0745094B2 - 連続鋳造による快削鋼の製造方法 - Google Patents

連続鋳造による快削鋼の製造方法

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JPH0745094B2
JPH0745094B2 JP63071876A JP7187688A JPH0745094B2 JP H0745094 B2 JPH0745094 B2 JP H0745094B2 JP 63071876 A JP63071876 A JP 63071876A JP 7187688 A JP7187688 A JP 7187688A JP H0745094 B2 JPH0745094 B2 JP H0745094B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続鋳造法により、鋳片中心部の快削性成分
の含有量を高めた快削鋼の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
鋼材中心部(コア)の快削性成分濃度を高めた快削鋼
は、コアが被削性成の良いS,Mn等の快削性成分濃度であ
り、リム層(シエル)が不純物の少ないものであるため
ナットの製造に最も適している。ナットは次の工程で製
造される。即ち、最初丸鋼を、冷鍛加工によりナットの
外形に形成する。この時の冷鍛加工はシビヤーであるた
め、表面がリム層のような加工に耐える材質でなくては
ならない。
次いで、横断面中央付近(コア)をくり抜いてナットの
内側を形成する。くり抜きはコアが被削性の良いS,Mn等
快削性成分濃度の材質であることが必要である。
このような鋼材の製造方法としては、本願出願人の出願
に係る特開昭62−142,053号公報に示される方法があ
る。
これは、連続鋳造時、鋳型下端部以降のリム層が形成さ
れた後の鋳片の中心部にSをワイヤーで添加し、コアの
S濃度を高めた快削鋼を製造するものである。
又、同じく本願出願人は、特願昭61−252,898号明細書
において、以下に示す方法を提案した。即ち、連続鋳造
時、鋳型下端部附近に電磁制動装置を設置して静磁場を
形成させて溶鋼を静止させ、静磁場帯を境界としてその
上下に異なる金属をノズルにより供給するものである。
こうすることにより静磁場帯より上部に供給された金属
は、鋳型下端より上部でリム層を形成し、静磁場帯より
下部に供給された金属は、鋳片中心部で凝固しコアを形
成するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら前記に示す方法は夫々次のような難点を有
する。
前記特開昭62−142,053号公報に示された方法は、ワイ
ヤー添加の位置が鋳型下端以降のリム層形成後ではある
がリム層の形成はまだ薄く中心部は大部分未凝固で流動
状態であり、上部から注入される溶鋼の運動エネルギー
により、上下に攪拌されている。このためワイヤーによ
り添加した快削性成分もある程度攪拌され、未凝固溶鋼
全体に分散されることがある。又、前記特願昭61−252,
898号明細書の方法は、ノズルを用いる方法であり、添
加金属は粉状のものに限られる。従って、ワイヤーによ
る添加のものに比し、添加効率は劣る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記の問題点を解決するべくなされたもの
で、溶鋼を鋳型内に注入し、一部凝固シエルを生成させ
リム層とし、この位置以降に電磁制動装置を設け、鋳片
内溶鋼の鎮静化を図り、未凝固溶鋼の混合を防止し、鎮
静領域の下部に鉄被覆S,硫化物,Mn,Mn-合金等の快削性
成分充填ワイヤーを添加せしめ、リム層と異なった成分
とすることによって複合鋼材を製造するものである。
更に本発明を硫黄快削鋼の例に基き、詳細に説明する。
C:0.20重量%以下、Mn:0.30〜1.00重量%、P:0.040重量
%以下、S:0.035重量%以下、Al:0.050重量%以下、O:1
0〜600ppm、残部Feの成分を含有し、過熱度5〜50℃の
溶鋼を連続鋳造鋳型に注入し、一部凝固シエルを生成さ
せた鋳片内の鋳型下端以降の位置に設けられた電磁制動
装置より下部に、0.5〜2.0mm厚みの鉄被覆S,硫化物,Mn,
Mn-合金充填ワイヤーによりSおよびMnを添加し、S:0.0
40〜0.400重量%、Mn:0.30〜2.00重量%のコアを有する
快削鋼を連続鋳造で製造するものである。
すなわち、溶鋼を脱ガス後、鋳片の表面層(リム層また
はシエル)は、第1図に示す鋳型4の下端迄に凝固シエ
ル2として形成される。一方、コア3には、電磁制動装
置6の設置位置より下部に、鉄被覆S,硫化物,Mn,Mn-合
金充填ワイヤー(以下ワイヤーという)1を添加する事
で快削性成分の濃度を高める。
ワイヤー1は、鋳型4の上端から溶鋼に入り、ワイヤー
1の鉄被覆材は次第に溶解し、電磁制動装置6の下端以
降で完全に溶解すると同時に、ワイヤー1に充填されて
いたS粉末(FeS粉末等のS含有物質を含む),やMn,Mn
-合金粉末が溶鋼中を拡散してコア3を生成する。
図中5は浸漬ノズル、7はコア凝固部である。
次に、前述のように溶鋼の成分範囲を限定した理由を説
明する。
C:0.20重量%(重量%を以下%という)以下とするの
は、鋼中C含有量が0.20%を超えると切削抵抗が増大し
て目的とする被削性が得られないためである。
Mn:0.30〜1.00%とするのは、Mnは0.30%未満でFeSによ
る熱間強度低下により、熱間圧延割れが発生する。一
方、1.00%を超えると加工性が劣化するためである。
又、コア部のMnを0.30〜2.00%とするのは、Mnは0.30%
以上で被削性を大幅に向上させるのに効果があるが、2.
00%を超えると脆性が増大し、かつ被削性も低下するた
めである。
P:0.040%以下とするのは、Pは0.040%を超えると冷鍛
加工性が低下して加工時表面割れを生じるためである。
S:0.035%以下とするのは、Sは0.035%を超えると冷鍛
加工性が低下して加工時表面割れを生じるためである。
又、コア部のSを0.040〜0.400%とするのは、Sは0.04
0%以上で被削性を大幅に向上させるのに効果がある
が、0.400%を超えると加工性,延性が著しく低下ため
である。
Al:0.050%以下とするのは、Alは0.050%を超えると被
削性が著しく低下ためである。しかしながら、この鋼種
はAlが適度に含有すると被削性を低下させるInsolubleA
lが低下して、被削性が向上する。
O:10〜600ppmとするのは、Oは10ppm未満になると被削
性が低下する。一方、600ppmを超えるとピンホール欠陥
が表面に発生する。
次に、タンディッシュの溶鋼の過熱度を5〜50℃にした
理由は、5℃より低温になるとノズルが詰って鋳造不能
になり、又、50℃より高温になれば鋳片の柱状晶が発達
し過ぎて、中心偏析が著しくなるためである。
ワイヤーの鉄被覆材の厚みを0.5〜2.0mmにした理由は、
これらの鋼種で鋳型下端以降で完全溶解するのは、この
厚みの間にあるワイヤーのみであるためである。溶融点
が高い鋼種程、ワイヤーが溶解する時間が早い。鋳型下
端以降で所期のシエル厚を有する時にワイヤーが完全溶
解する厚みのものを選択する必要がある。
S,硫化物,Mn,Mn-合金の添加を鋳型下端以降で、電磁制
動装置の設置位置より下部とした理由の一つはリム層に
相当するシエルをある一定以上の厚さにするためで、こ
れによりシエルは圧延中にコアが露出するのを防止する
とともに、成品になってもシエルが存在すると冷鍛加工
によって表面が割れるのを防止する。
又、もしS,硫化物,Mn,Mn-合金の添加を鋳型下端以前に
すればシエルが薄くなり、コアが圧延中に露出するとと
もに成品になってもシエルが存在しない場合が生じるの
で、冷鍛加工によって表面が割れる。同時にタンディッ
シュの浸漬ノズル5から溶鋼が吐出し、これが鋳型内で
乱流となるため、添加されたS,硫化物,Mn,Mn-合金が捲
き込まれてSおよびMn濃度の高いシエルが生成して本発
明が目的とする硫黄快削鋼にならないためである。
又、他の理由は、電磁制動装置によって、鋳片内溶鋼の
鎮静化を図って、溶鋼の上昇を防ぎ、鋳片内未凝固溶鋼
の混合を阻止し、鎮静化した溶鋼の下部にワイヤーを添
加する事で快削性成分を確実にコアに存在させることに
ある。
〔実施例〕
連鋳法によるAISI 1110相当の硫黄快削鋼の製造を、120
t転炉にてリムド鋼を吹錬し、RHで気孔欠陥が生成しな
いように、溶鋼中Oを0.0225%まで脱ガスした。RHでC:
0.10%,Mn:0.40%,P:0.017%,S:0.013%,Al:0.020%の
成分に調整した。
タンディッシュの溶鋼過熱度15〜30℃で、横断面247mm
×300mm、かつ長さ800mmの鋳型に注入した。鋳片の引抜
速度は0.8m/分で鋳造し、鋳型内中央付近で、電磁制動
装置設置位置の下部に外径7mmφ、鉄被覆厚み1.25mm、
粉末Fe-Sおよび粉末Fe-Mn充填率21%のワイヤーを16.0m
/分で投入し、かつ電磁制動力1000ガウスをかけ、コア
のS,Mn濃度の高い硫黄快削鋼を製造した。
このようにして製造した鋳片を均熱炉で加熱して、分塊
ロールと連続ロールで圧延し、160mm角のビレットにし
た。このビレットを加熱炉で再加熱してから連続ロール
で圧延し、20〜50mmφの丸鋼成品にした。
160mm角ビレットにおける部位別のコアのS分析値は第
2図に示すようにSの規格0.080〜0.130%を全て満足す
る。このように鋳片の頭部,中間部はもとより、鋳片の
底部から10%の部位におけるSも、規格を全て満足する
ものとなった。コアのMn分析値は第3図に示すようにMn
の規格0.30〜0.60%を全て満足する。
又、30mm丸鋼での化学成分は第1表の通りであった。
切削性試験成績(旋盤による)は第2表に示した。比較
として造塊法によるリムド硫黄快削鋼のそれを示した。
比較鋼の棒鋼底部は切削抵抗が大きくバイト寿命が短
い。
又、鋳造後の鋳片は、98%が本来の規格で合格した。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、歩留よく、鋳片
のコア部に快削性成分を高濃度に含有させることがで
き、コスト上有利な快削鋼を製造することができる。
第4図に、本発明法により製造した硫黄快削鋼の160mm
角ビレット横断面のSの分布状況を示す。コア部にのみ
Sが高濃度に含有していることが判る。
このように、本発明は快削鋼を製造する上に極めて効果
の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明法の一実施例を示す正面断面概略図で
ある。 第2図は、ビレットにおける部位別のコアSの分析値を
示すグラフである。 第3図は、ビレットにおける部位別のコアMnの分析値を
示すグラフである。 第4図は、本発明によるビレット横断面におけるシエル
およびコアのSの分析値を示すグラフである。 1……ワイヤー、2……シエル、3……コア、4……鋳
型、5……浸漬ノズル、6……電磁制動装置、7……コ
ア凝固部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 栄一 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式会社第3技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−62254(JP,A) 特開 昭53−90129(JP,A) 特開 昭53−43625(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶鋼を鋳型に注入し、凝固シエルが生成さ
    れる鋳型下端以降で、かつ、この位置附近に設けた電磁
    制動装置の下方に、快削性成分ワイヤーを添加して、リ
    ム層とコアが異なった成分の鋳片とする事を特徴とする
    連続鋳造による快削鋼の製造方法。
JP63071876A 1988-03-28 1988-03-28 連続鋳造による快削鋼の製造方法 Expired - Lifetime JPH0745094B2 (ja)

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