JPH0252019B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0252019B2
JPH0252019B2 JP59234894A JP23489484A JPH0252019B2 JP H0252019 B2 JPH0252019 B2 JP H0252019B2 JP 59234894 A JP59234894 A JP 59234894A JP 23489484 A JP23489484 A JP 23489484A JP H0252019 B2 JPH0252019 B2 JP H0252019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
covering
torque
young
modulus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59234894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61113845A (ja
Inventor
Naoto Nagayasu
Hisao Inuyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP23489484A priority Critical patent/JPS61113845A/ja
Publication of JPS61113845A publication Critical patent/JPS61113845A/ja
Publication of JPH0252019B2 publication Critical patent/JPH0252019B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、ポリウレタン系等の弾性糸にポリア
ミド長繊維糸条を二重に巻付けてなる二重被覆弾
性糸の改良に関する。特に、ソツクスやストツキ
ング等の靴下用素材として有用な被覆弾性糸に関
する。 [従来の技術] ポリウレタン系等の弾性糸の回りにポリアミド
長繊維の如き熱可塑性合成繊維を二重に巻付ける
こと(ダブルカバリング)によつて、弾性糸の欠
点である染色特性、機械的強度、耐摩擦特性など
をカバーして用いることが広く行なわれている。
このダブルカバリングした被覆弾性糸は、20〜70
デニールの弾性糸条に、70〜20デニールの被覆用
糸を二重等に巻付けることによつて一般に製造さ
れ、例えば、下糸撚り数2600t/m、上糸撚り数
1800t/mの程度で巻付けが行なわれ(特開昭47
−19146号公報など)、ソツクス、ストツキング等
の用途に広範に用いられている。そして、その被
覆用糸としては、内側巻付け用にも外側巻付け用
にも、同一の長繊維からなる同一の糸条が用いら
れていた。 この被覆弾性糸における被覆性は、被覆用糸の
糸条繊度を太くしたり、単糸数を多くしたり、ま
た、被覆用糸の巻付け回数(カバリング撚数)を
多くすることによつて、向上させることができ
る。しかし、被覆用糸の糸条繊度を太くすると被
覆弾性糸自体が太くなるという問題がある。従つ
て、ストツキング用のように、得られる製品の透
明性が強く要求され、被覆弾性糸自体を太くする
ことができないフアツシヨン指向的な用途分野で
は、被覆性を上げるためには、被覆用糸の繊度を
18デニール以下のように細くして、巻付け回数を
3000〜4000t/m程度まで多くしたりしなくては
ならない。 しかし、被覆用糸の巻付け回数をこのように増
加させると、得られる被覆弾性糸のトルクが大き
くなるので、編立時等に発生するスナールや、得
られる編地の編目乱れが多くなるという問題があ
り、二重被覆弾性糸を工業的に生産する場合には
好ましいものではなかつた。 [発明が解決しようとする問題点] そこで、本発明は、被覆性を向上させるとそれ
に付随して増大するトルクの問題を解決するた
め、カバリング撚数を低下させることなくトルク
を低減させ、高い被覆性と均整な外観を示すに十
分なカバリング撚りを有してもなお十分に低いト
ルク特性を示す、優れた被覆弾性糸を提供するこ
とを主な目的とする。すなわち、本発明の主な目
的は、被覆性や均整性に優れ、かつ、編立しやす
く、編面の奇麗な編地が得られ、しかも、染色特
性、機械的特性、耐摩擦特性にも優れた被覆弾性
糸を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] この目的を達成するため、本発明は、弾性繊維
からなる芯糸に、熱可塑性重合体の長繊維からな
る被覆用糸を、撚り方向を変えて二重に巻付けて
形成された二重被覆弾性糸において、外側巻付け
の被覆用糸のヤング率が、内側巻付けの被覆用糸
のヤング率の0.85倍以下であることを特徴とする
二重被覆弾性糸からなる。 本発明で用いる弾性繊維は、スパンデツクス繊
維と一般に言われるポリウレタン系弾性繊維が好
適であるが、他の種類の弾性繊維であつてもよ
い。一方、被覆用糸をなす長繊維としては、染色
特性、機械的強度、耐摩擦特性等に優れたポリア
ミド長繊維が用いられる。ポリアミドの中でもこ
れら特性の特に優れたナイロン6やナイロン66の
繊維が好ましい。 [作用] 本発明は被覆性や均整性を低下させることな
く、トルクを低減させるために、ヤング率が1:
0.8以下と異なる2種の被覆用糸を用いること、
および、そのうちのヤング率が高い方の糸を内側
に、ヤング率が低い方の糸を外側にそれぞれ巻付
けることを特徴とするものである。 二重被覆弾性糸では、内側巻付けと外側巻付け
とでは撚り方向を逆にしているので、それらのカ
バリング撚りによるトルクは内側と外側とで相殺
しあう関係にある。しかし、従来は、内側の被覆
用糸も外側の被覆用糸も同じ長繊維からなる同一
の糸条を用いていたので、外側の被覆用糸のカバ
リング撚数を低めにしてもそれによるトルクは相
当大きいものとなり、十分な被覆性を与える条件
では両方のトルクを完全に相殺することは困難で
あつた。この結果、従来の二重被覆弾性糸では、
外側のカバリング撚りによるトルクが被覆弾性糸
のトルクとして現われるのである。 このトルクは外側のカバリング撚数を大幅に低
下させることによつて低減することができるが、
同時に被覆性が低下して外観を損うという欠点が
生じる。そこで、外側のカバリング撚数を下げる
ことなく被覆弾性糸のトルクを低減させることに
ついて検討した結果、ヤング率の低い繊維を外側
の被覆用糸に用いることがトルクの低減のために
有効であるという知見に基き、本発明に至つたも
のである。 本発明では、大きなトルクが生じる外側に用い
る被覆用糸として、ヤング率Y22が、内側巻付け
糸条のヤング率Y1の0.85倍以下と低い繊維を用い
ているので、外側のカバリング撚りによる螺旋曲
げ応力は低くなり、これにより、外側のカバリン
グ撚数を低下させることなく、トルクを低減させ
ることができる。この結果、得られる被覆弾性糸
に良好な被覆性や均整性を与えるに十分なカバリ
ング撚数を与えてもなお、トルクを低減させるこ
とができる。すなわち、一般的に二重被覆弾性糸
の生産速度は、撚数の高い内側のカバリング撚数
で規定され、外側のカバリング撚数はトルク発生
のため被覆性を犠性にしても低いカバリング撚数
をとらなければならないのであるが、本発明によ
れば被覆性と均整性に優れ、かつ、トルクの小さ
い被覆弾性糸を生産性を低下させることなく得る
ことができる。 これら効果を得るためには、それら被覆用糸の
ヤング率の比Y2/Y1は0.85倍以下であることが
必要であり、さらに、0.75倍以下とすることが好
ましい。また、実用上とり得るY2の値は12g/
d以上程度である。このように、ヤング率の異な
る被覆用糸の組合せを得るために、ポリマ繰り返
し単位の異なるポリアミド糸条を組合せてもよい
し、また、同じポリマ素材で配向あるいは結晶化
レベルの異なる糸条を組合せてもよい。 本発明でいう被覆用糸のヤング率は、当該被覆
用糸を24時間、20℃×65%RHの環境下で自由収
縮下で放置し、テンシロン引張り試験機で初荷重
1/30g/d、試長20cm、引張り速度20cm/分で
描いたS―S曲線の3%伸張時の応力を100/3倍
して求めた値である。 また、これら外側巻付けの被覆用糸の糸条繊度
D2と、内側巻付けの被覆用糸と糸条繊度D1とは、
それらの和が従来のダブルカバリング弾性糸の場
合と同程度、例えば、D1+D2=15〜50デニール
程度であればよい。被覆性を高めるためには、そ
れらの糸条繊度を D1<D2もしくはD1=D2とすることが好まし
く、さらに D2/D1≧1.5とすることが好ましい。また、被
覆性を高めるためには、特に外側の被覆用糸とし
て非円形断面繊維を用いてもよい。 外側の被覆用糸のカバリング撚数T2は、例え
ば1500〜3500t/m程度であればよい。一方、外
側の被覆用糸によるカバリング撚数T2は、内側
被覆用糸のカバリング撚数T1よりも小さくする
ことが好ましく、例えば、T2/T1が0.75〜0.95程
度であればよい。本発明では、外側の被覆用糸の
ヤング率が低いためトルクが小さくなり、この範
囲においてもT2/T1が0.9以上の比較的高い外側
のカバリング撚りをかけることが可能となる。 芯糸の回りに被覆用糸を巻付ける被覆糸製造
は、通常の被覆糸製造手段、すなわち、芯糸の回
りに2本の被覆用糸を順次外側に撚り方向を変え
て二重に巻付けるダブルカバリングによつて行な
えばよい。 [実施例および比較例] 20デニール、3フイラメントのスパンデツクス
繊維糸を3.2倍に伸長しつつ、通常のカバリング
機でダブルカバリング(下撚りZ方向、上撚りS
方向)を行なつた。この際用いた被覆用糸は15テ
ニール5フイラメントのフイラメント糸であり、
そのポリアミド素材およびヤング率は第1表の通
りであつた。 なお、ヤング率が24.0g/dのナイロン6糸条
およびヤング率が28.5g/dのナイロン66糸条は
通常の低伸糸であり、ヤング率が16.5g/dのナ
イロン6糸条およびヤング率が20.5g/dのナイ
ロン66糸条は高速製糸で得られた中間配向糸であ
る。 得られた被覆弾性糸の有するトルクの値は、長
さ1mの被覆弾性糸の中央に1gの荷重をかけて
垂下させることによりトルクを発現させ、生じた
撚り数(50cmあたりの撚り数)を測り、1mあた
りの撚り数に換算させたものである。そして、そ
のトルクの良否は次の基準で評価した。 ◎: 優良 △: やや不良 〇: 良好 ×: 不良 また、得られた被覆弾性糸の被覆性および均整
性は、拡大鏡を用いて目視により、前記トルクの
場合と同じ基準で評価した。
【表】
【表】 この結果からわかるように、同一ポリマで同じ
ヤング率を有する同一のフイラメント糸を内側、
外側の被覆用糸に用いた従来法による場合(比較
例1,2,3)では、カバリング撚数が高いと、
被覆性、均整性が良好な反面、トルクが高いとい
う欠点があり、また、カバリング撚数を下げてト
ルクを改善すると被覆性や均整性が低下するとい
う問題があつた。 これに対し、本発明にかかる実施例1,2,3
の被覆弾性糸では、カバリング撚数を下げること
なく、トルクが低減され、被覆性、低トルク性お
よび均整性ともに優れていた。 また、実施例2,3と実施例1との比較からわ
かるように、外側の被覆用糸のヤング率Y2の水
準は、内側の被覆用糸のヤング率Y1の0.75倍以下
とすることがトルク特性および均整性をさらに改
善するために有効であつた。 一方、外側被覆用糸にヤング率が高い糸条を用
いると、本発明とは逆にトルクが大幅に高くなつ
た(比較例4)。 [発明の効果] 本発明にかかる二重被覆弾性糸は、ヤング率が
低い被覆用糸を、外側巻付け用に用いているの
で、カバリング撚数を下げることなく得られる被
覆弾性糸のトルクを低減させることができる。従
つて、高い被覆性と均整な外観とを有し、かつ、
低いトルク特性を示す、優れた被覆弾性糸とする
ことができる。 この被覆弾性糸は、編立しやすく、被覆性良好
で、編面の奇麗な編地を得るために有用である。 さらに、内側用、外側用ともに被覆用糸として
ポリアミド長繊維糸を用いているので、染色特
性、機械的特性、耐摩擦特性にも優れ、ストツキ
ング等の靴下用途に特に有用な被覆弾性糸とする
ことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 弾性繊維からなる芯糸に、ポリアミド長繊維
    からなる被覆用糸を、撚り方向を変えて二重に巻
    付けて形成された二重被覆弾性糸において、外側
    巻付けの被覆用糸のヤング率が、内側巻付けの被
    覆用糸のヤング率の0.85倍以下であることを特徴
    とする二重被覆弾性糸。 2 前記外側巻付けの被覆用糸の糸条繊度D2
    前記内側巻付けの被覆用糸の糸条繊度D1とが、
    D2≧D1の関係を有することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の二重被覆弾性糸。
JP23489484A 1984-11-09 1984-11-09 二重被覆弾性糸 Granted JPS61113845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23489484A JPS61113845A (ja) 1984-11-09 1984-11-09 二重被覆弾性糸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23489484A JPS61113845A (ja) 1984-11-09 1984-11-09 二重被覆弾性糸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61113845A JPS61113845A (ja) 1986-05-31
JPH0252019B2 true JPH0252019B2 (ja) 1990-11-09

Family

ID=16977972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23489484A Granted JPS61113845A (ja) 1984-11-09 1984-11-09 二重被覆弾性糸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61113845A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62263339A (ja) * 1986-05-08 1987-11-16 東レ株式会社 ナイロン66二重被覆弾性糸
JP2846321B2 (ja) * 1988-09-21 1999-01-13 旭化成工業株式会社 ポリアミドカバリング糸
JPH0711535A (ja) * 1993-06-21 1995-01-13 Takamura Seni Kk 潜在的伸縮性を具えた柔軟な複合糸及びそれを用いた伸縮性刺繍物の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59150143A (ja) * 1983-02-16 1984-08-28 愛知県作業手袋工業組合 編成手袋に於ける編成端縁の解れ止め方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59150143A (ja) * 1983-02-16 1984-08-28 愛知県作業手袋工業組合 編成手袋に於ける編成端縁の解れ止め方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61113845A (ja) 1986-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3011302A (en) Elastic yarn and method of making same
US5823014A (en) Hosiery and process for producing the same
JP2012207343A (ja) ストレッチラメ糸とその製造方法およびこのストレッチラメ糸を用いた布帛
JPH1077538A (ja) カバリングヤーン及びその製造方法
JPH0252019B2 (ja)
JP7119391B2 (ja) 結束紡績糸ならびにその製造方法およびそれを含む織編物
US3127731A (en) Plastic core yarn
JPS61201036A (ja) 二重被覆弾性糸
JPH0252018B2 (ja)
JPS643966B2 (ja)
JPH0317935B2 (ja)
JP3235680B2 (ja) ダブルカバリング弾性糸
JPH0250222B2 (ja)
JPH0461099B2 (ja)
JPS61201038A (ja) ダブルカバリング弾性糸の製造方法
JPS61102442A (ja) 被覆弾性糸
JPH07238429A (ja) ダブルカバリング弾性糸
JPH05195356A (ja) 一重カバリング弾性糸
JPS61275433A (ja) シングルカバリング弾性糸の製造方法
JPS61266624A (ja) 金属複合糸
JP3543354B2 (ja) 交編糸用ドラム状パッケージ及びそれを用いた交編タイプストッキング編地の製造方法
JPS61201039A (ja) ダブルカバリング弾性糸の製造法
CN111926430A (zh) 一种锦纶丝及其制作方法
JPH0623521Y2 (ja) パンテイストッキング
JP2002013037A (ja) 被覆弾性糸およびその製造方法