JPH1077538A - カバリングヤーン及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯糸となるポリウレタン弾性糸の回りに、ポ
リアミドマルチフィラメントの鞘糸を巻付けたシングル
又はダブルのカバリングヤーンにおいて、その柔軟性を
高くすることを課題とする。 【解決手段】 カバリング機の上段中空スピンドル７及
び／又は下段中空スピンドル５に入る直前の芯糸を１．
５〜２．０倍に延伸し、これへ鞘糸を巻着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン弾性
糸の回りにポリアミドマルチフィラメントを一重に、又
は二重に巻付けてなる被覆弾性糸、所謂、カバリングヤ
ーン及びその製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、多くの化学繊維、合成繊維が生産
され、天然繊維と共に夫々の繊維特性に適合して種々の
分野に使用されてきたが、その繊維特性は特定の用途に
おいては未だ不満足のものであった。そのため、これら
の繊維を混紡、交撚、或いは交繊し、新たな特性を付与
してそれらの用途に応じてきた。

【０００３】ポリウレタン弾性糸の回りに、ポリアミド
マルチフィラメントからなる熱可塑性合成繊維の糸条を
一重に、又は二重に巻着して形成する被覆弾性糸、即ち
シングル又はダブルのカバリングヤーンもその一つであ
り、この様な構成により、弾性糸の欠点である染色特
性、機械的強度、耐摩擦特性等が改善され、得られる糸
条がソックスやストッキング等に向くようにしている。

【０００４】このようなカバリングヤーンについては既
に多数の発明・考案が特公平２−５０２２２号公報等に
開示されている。かかるカバリングヤーンは前記公報等
に記載の通り、一般的に２０〜７５デニールのポリウレ
タンマルチフィラメントの弾性糸に、７〜２０デニール
のポリアミドマルチフィラメントからなる被覆用糸を１
本又は２本、２本の場合はその巻着方向を変えて巻着し
た構成となっており、後者の場合はその内側糸は２２５
０ｔ／ｍ程度の撚り数（旋回数）を備え、又前記内側糸
上に巻かれる外側糸は１８００ｔ／ｍ程度の撚り数（旋
回数）を備えており、一般的に図４に示す過程により製
造される。

【０００５】即ち、同図に示すように、ダブルカバリン
グヤーンを製造する場合は、ポリウレタン弾性糸１を下
方に位置するポリウレタンパッケージ２から解舒し、キ
ャリアローラ３、フィードローラ４、下段中空スピンド
ル５、下段バルーニングポイント６、上段中空スピンド
ル７、上段バルーニングポイント８、巻取りローラ９を
順次経由して上方に位置するテイクアップローラ１０に
到達させ、ダブルカバリングヤーンの巻取りパッケージ
１１として巻き上げている。

【０００６】その間、下段ボビン１２から連続的に引き
出される内側糸１３は下段中空スピンドル５によって回
転が付与され、下段バルーニングポイント６の位置にお
いて、上方へ向って連続走行するポリウレタン弾性糸１
に対して横巻きに捲回し、ポリウレタン弾性糸１を芯と
するシングルカバリングヤーン１４を形成する。次いで
上段ボビン１５から連続的に引き出される外側糸１６
は、下段中空スピンドル５の回転方向とは逆に回転する
上段中空スピンドル７によって回転を付与され、上段バ
ルーニングポイント８の位置において、上方へ向って連
続走行する前記シングルカバリングヤーン１４に対して
横巻きに捲回し、ポリウレタン弾性糸１を芯とするダブ
ルカバリングヤーン１７を形成する。従来公知のカバリ
ング機によって得られるダブルカバリングヤーンは上記
過程により製造される。

【０００７】尚、図４に示す過程はダブルカバリングヤ
ーン製造用のものであるが、製造対象がシングルカバリ
ングヤーンの場合は、同図に示す過程において、上段中
空スピンドル７に関連する上段中空スピンドル７自体、
上段ボビン１５、上段バルーニングポイント８を削除
し、得られたシングルカバリングヤーン１４を直接巻取
りローラ９に導入する機構により製造する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかして、前記ダブル
カバリングヤーン１７及びシングルカバリングヤーン１
４は次のような課題を抱えている。即ち、図４に示す過
程において、芯部となるポリウレタン弾性糸１はキャリ
アローラ３とフィードローラ４間において１．５〜１．
７倍程度の予備ドラフトを、又フィードローラ４と巻取
りローラ９間において通常２．５〜４．０倍程度の延伸
ドラフトが付与されている。

【０００９】このような延伸ドラフトをポリウレタン弾
性糸１に付与する理由は、両中空スピンドル５，７中の
細い導糸筒（図示しない）内を通るポリウレタン弾性糸
１が周壁との接触抵抗や張力変動等でその直進性が阻害
され、操業性が著しく低下するのを防ぐことにある。こ
の結果、前記延伸ドラフトは良好な工程通過性と、均整
且つ強固な交絡構造を被覆弾性糸に付与する作用をな
す。

【００１０】ところが、少なくとも２．５〜４．０倍以
上与えられるポリウレタン弾性糸１に対する前記延伸ド
ラフトは、シングル及びダブルカバリングヤーンの硬直
を招いており、これを用いた編地の風合を著しく阻害す
る要因となっている。得られるシングル及びダブルカバ
リングヤーンの柔軟性を高くする方法としては、被覆用
糸の総デニール数を細くし又、その単糸数を多くするこ
とも考えられるが、このような細糸条を用いると製造コ
ストが高くなり、又巻着時の毛羽発生が多くなる問題点
がある。

【００１１】本発明は通常使用されているポリウレタン
弾性糸及びポリアミドマルチフィラメントの被覆用糸を
用いながら、しかも織編地用原糸として用いた場合、得
られる布帛の柔軟度を高くすることのできる新規なシン
グル及びダブルカバリングヤーンの構造並びにその製造
方法を提供し、もって従来技術が備える前記問題点の解
消を図ろうとするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は次の構成を備えている。即ち第１発明は、
本発明にかかるカバリングヤーンを物性面から特定した
構造を示すもので、ＪＩＳ Ｌ １０１３に規定する引
張強さが１．２〜１．９ｇ／Ｄの範囲、伸び率が４００
〜６００％の範囲であるポリウレタン弾性糸の回りに、
ポリアミドマルチフィラメントを巻付けてなるシングル
又はダブルのカバリングヤーンにおいて、巻着するポリ
アミドマルチフィラメントをほぼ直線状に伸ばした高延
伸時、前記ポリウレタン弾性糸がポリアミドマルチフィ
ラメントの間隙より凸出し蛇行して延在することを特徴
とする構成である。

【００１３】又、第２発明は、前記第１発明に記載する
カバリングヤーンを製造する方法であって、中空スピン
ドルを備えるカバリング機により、ポリウレタン弾性糸
を芯糸、ポリアミドマルチフィラメントを鞘糸とするシ
ングル又はダブルのカバリングヤーンを製造するに際
し、１．５〜２．０倍の延伸状態の芯糸に対して鞘糸を
巻着せしめ、両糸の合糸後、これを直ちに中空スピンド
ル内に通過せしめることを特徴とする製造方法である。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。尚、以下の説明におい
て、従来技術と同一の構成要素については同一の符号を
付し、且つその詳しい説明を省略する。先ず最初に、本
発明方法を実施する装置の概要を説明する。図１〜図３
は夫々ダブルカバリングヤーンを製造する装置の各例を
示す説明図である。

【００１５】図１に示す通り、本発明にかかるダブルカ
バリングヤーン製造用装置の一例は、図４図示の従来装
置において、ポリウレタン弾性糸１を上部より供給し、
ダブルカバリングヤーン１７を下部で巻き取る構造とな
っている。即ち、ポリウレタンパッケージ２、キャリア
ローラ３、フィードローラ４を有する供給機構１８と、
上段バルーニングポイント８、上段ボビン１５、上段中
空スピンドル７を有する上段スピンドル機構１９と、下
段バルーニングポイント６、下段ボビン１２、下段中空
スピンドル５を有する下段スピンドル機構２０と、巻取
りローラ９、テイクアップローラ１０、巻取りパッケー
ジ１１を有する巻取り機構２１の４機構を順次、上部か
ら下部に向って配設している。

【００１６】図１図示の本発明にかかるカバリング機に
おいては、芯糸となるポリウレタン弾性糸１が供給機構
１８から上段スピンドル機構１９、下段スピンドル機構
２０を経由して巻取り機構２１側へ下降し、その間、フ
ィードローラ４と巻取りローラ９間で１．５〜２．０倍
の延伸が付与される。しかして、前記延伸状態のポリウ
レタン弾性糸１は、上段中空スピンドル７に入る直前、
上段ボビン１５より解舒されたポリアミドマルチフィラ
メントからなる内側糸１３を巻着してシングルカバリン
グヤーン１４を形成し、このヤーンの形で該当する上段
中空スピンドル７内を通過する。

【００１７】次いで、下段ボビン１２から連続的に引き
出された外側糸１６（内側糸と同種の糸条）は、上段中
空スピンドル７の回転方向とは逆方向に回転する下段中
空スピンドル５によって回転を付与され、下段中空スピ
ンドル５に入る直前に、シングルカバリングヤーン１４
上に巻着し、ポリウレタン弾性糸１を芯糸とするダブル
カバリングヤーン１７を形成し、このヤーンの形で該当
する下段中空スピンドル５内を通過する。しかる後、前
記ダブルカバリングヤーン１７は、巻取りローラ９、テ
イクアップローラ１０を経て巻取りパッケージ１１に巻
き上げられる。

【００１８】本発明にかかるダブルカバリングヤーン製
造用装置の他例を図２に示す。その装置は従来装置と同
様、ポリウレタンパッケージ２、キャリアローラ３を下
部に設け、フィードローラ４、上段スピンドル機構１
９、下段スピンドル機構２０、及び巻取りローラ９を図
１図示の装置と同様に、上部から下部に向って順次配列
し、更にテイクアップローラ１０及び巻取りパッケージ
１１を最上部に配置した構造となっている。

【００１９】この装置においては、ポリウレタンパッケ
ージ２から解舒されたポリウレタン弾性糸１は一旦上昇
し、Ａガイドローラ２３を介してフィードローラ４に入
り、上段スピンドル機構１９、下段スピンドル機構２０
を夫々経由してダブルカバリングヤーン１７の形で巻取
りローラ９に到達し、更に、Ｂガイドローラ２４を経て
再び上昇し、Ｃガイドローラ２５を介してテイクアップ
ローラ１０に達し、巻取りパッケージ１１に巻き上げら
れる。フィードローラ４と巻取りローラ９間は、図１図
示の装置と同様、１．５〜２．０倍の延伸域に形成され
ている。

【００２０】図３は、ダブルカバリングヤーン製造用装
置のもう一つの実施態様を示すもので、従来装置と同
様、下部より上部に向けて、供給機構１８、下段スピン
ドル機構２０、上段スピンドル機構１９、巻取り機構２
１を順次配設しているが、下段ボビン１２及び上段ボビ
ン１５からの巻着糸の解舒方向を下方となし、ポリウレ
タン弾性糸１が中空スピンドルに入る直前で内側糸１３
及び外側糸１６と合流する構造となっており、下段バル
ーニングポイント６及び上段バルーニングポイント８は
当然各中空スピンドルの下方に位置している。

【００２１】以上、図１〜図３により、ダブルカバリン
グヤーン製造用装置の３例を示したが、製造対象がシン
グルカバリングヤーンの場合は、前記各装置において、
連続する上段スピンドル機構１９、下段スピンドル機構
２０の内、いずれか一方を取り除き、残りの一機構のみ
で鞘糸であるポリアミドマルチフィラメントを巻着すれ
ば、本発明の目的とするシングルカバリングヤーンが得
られる。

【００２２】以上のカバリング機各台に共通する中核の
構成要件は、ポリウレタン弾性糸を芯糸、ポリアミドマ
ルチフィラメントを鞘糸とするシングル又はダブルのカ
バリングヤーンの製造法において、芯糸が当該中空スピ
ンドル内に入る直前に鞘糸を巻着せしめ、両糸が合流し
たシングル又はダブルのカバリングヤーンの形状で中空
スピンドル内を通過せしめることと、通常使用されるポ
リウレタン弾性糸、即ちＪＩＳ Ｌ １０１３に規定す
る引張強さが１．２〜１．９ｇ／Ｄの範囲、伸び率が４
００〜６００％の範囲であるポリウレタン弾性糸１を、
フィードローラ４と巻取りローラ９間において１．５〜
２．０倍の延伸状態に維持することにある。

【００２３】芯糸である前記ポリウレタン弾性糸の延伸
倍率が１．５倍未満になると、仮令、シングル又はダブ
ルのカバリングヤーンの糸形状で当該中空スピンドル内
を通したとしても、ポリウレタン弾性糸の直進性は阻害
され、これが蛇行し、冒頭に記載する良好な工程通過性
と均斉且つ強固な交絡構造をカバリングヤーンに付与す
ることが出来ない。又、延伸倍率が２．０倍を超える
と、得られるカバリングヤーンは柔軟性を損ない、硬直
なものとなり、柔軟な風合を求める本発明の目的を達成
することが出来ない。従って鞘糸が巻着される際、芯糸
の延伸倍率を１．５〜２．０倍に維持することが必要で
ある。

【００２４】又、ポリウレタン弾性糸を１．５〜２．０
倍の低延伸倍率下で中空スピンドル内に通過させるため
には、ポリウレタン弾性糸自体の高い抱合性と、これを
牽引する助力を必要とする。本発明方法においては、該
当する中空スピンドル内へ導入する直前に鞘糸を巻着せ
しめることによってポリウレタン弾性糸の抱合性を高
め、又鞘糸を引っ張ることでその牽引力を芯糸に作用さ
せ、中空スピンドル内での通過性を良好にする。本発明
者らの実験結果によれば、現有のポリウレタン弾性糸に
おいて、２．０倍以下の延伸状態で且つ単独で中空スピ
ンドル内を通過せしめることは殆ど不可能である。

【００２５】本発明にかかるカバリングヤーンが高い伸
縮性を備える理由を以下、図５を参照して具体的に説明
する。同図は理解を容易にするために、シングルカバリ
ングヤーンを例に挙げ、その芯鞘両糸の交絡状態を示す
拡大模式図であり、当該シングルカバリングヤーンが高
い伸張を受け、鞘糸であるポリアミドマルチフィラメン
トの内側糸１３がほぼ直線状に伸張した状態を示す。か
かる状態において、内側糸１３は伸縮性が乏しいことか
ら先に述べた通りほぼ直線に伸張し、一方芯糸であるポ
リウレタン弾性糸１は伸張の余地を備えることから、緊
張する内側糸１３の周囲より凸出し、丁度、内側糸１３
線を屈曲線として蛇行し延在することとなる。この屈曲
したポリウレタン弾性糸が異なる伸張に対して追従し、
全体として伸縮性に富む糸条にするのである。尚、図６
は従来機構によって得られたシングルカバリングヤーン
を３〜４倍に伸張した状態を示す拡大模式図であって、
ポリウレタン弾性糸１が伸張し、ポリアミドマルチフィ
ラメントの内側糸１３がこれに巻着する状態となってい
る。

【００２６】要するに、本発明の前記製造方法によって
得られるシングル及びダブルのカバリングヤーンは、低
延伸状態のポリウレタン弾性糸に対してポリアミドマル
チフィラメントからなる鞘糸を巻着せしめた構造となっ
ているから、完成されたカバリングヤーンにおいて、ポ
リウレタン弾性糸は余裕のある伸びを潜在的に有する。
従って、ポリウレタン弾性糸の特性を最大限に生かすこ
とが可能となり、従来品は加熱セット後の固着化発生に
よる伸縮性の欠如のため風合が硬くなったが、本発明品
は加熱セット後も固着せず理想に近いソフト性を持つ風
合が発現するのである。以下実施例により本発明を更に
詳述する。

【００２７】

【実施例】２．０倍に伸張したポリウレタン弾性糸１５
デニール（表示デニール）を芯糸に用い、ポリアミドマ
ルチフィラメント糸の１２デニール７フィラメント（沸
水収縮度５．５％）を鞘糸に用い、図１に示す機構（但
しシングルカバリングヤーン用として上段スピンドル機
構１９、下段スピンドル機構２０のいずれか一方を除
去）を用いて実施例のシングルカバリングヤーンを製造
した。ポリアミドマルチフィラメントの旋回数は１８０
０ｒ／ｍとした。一方、比較例として、実施例と同一の
ポリウレタン弾性糸と、ポリアミドマルチフィラメント
糸を用い、図４に示す機構にてシングルカバリングヤー
ンを製造した。この際、ポリウレタン弾性糸を４．０倍
に伸張し、ポリアミドマルチフィラメントの旋回数を１
８００ｒ／ｍにした。前記両糸条を用いて夫々、同形の
婦人用ストッキングを製造したところ、実施例によるも
のは比較例に比べて風合が柔らかく、編機上りにおいて
編地寸法が約１５０％になっており、着用感が極めて良
好であった。

【００２８】

【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば従来公
知のカバリングヤーンが備える冒頭記載の問題点を解消
し、これを織編用原糸とした際、得られる織編地に木綿
ライクなソフト感や表面の滑らかさを奏するのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法を実施する装置の概要を示すもの
で、第１実施例の説明図である。

【図２】同じく、第２実施例の説明図である。

【図３】同じく、第３実施例の説明図である。

【図４】従来装置の概要を示す説明図である。

【図５】本発明方法によって得られたシングルカバリン
グヤーンの緊張状態を示す拡大模式図である。

【図６】従来方法によって得られたシングルカバリング
ヤーンの３〜４倍伸張時の状態を示す拡大模式図であ
る。

【符号の説明】

１ ポリウレタン弾性糸 ２ ポリウレタンパッケージ １８ 供給機構 １９ 上段スピンドル機構 ２０ 下段スピンドル機構 ２１ 巻取り機構

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＪＩＳ Ｌ １０１３に規定する引張強
   さが１．２〜１．９ｇ／Ｄの範囲、伸び率が４００〜６
   ００％の範囲であるポリウレタン弾性糸の回りに、ポリ
   アミドマルチフィラメントを巻付けてなるシングル又は
   ダブルのカバリングヤーンにおいて、巻着するポリアミ
   ドマルチフィラメントをほぼ直線状に伸ばした高延伸
   時、前記ポリウレタン弾性糸がポリアミドマルチフィラ
   メントの間隙より凸出し蛇行して延在することを特徴と
   するカバリングヤーン。
2. 【請求項２】 中空スピンドルを備えるカバリング機に
   より、ポリウレタン弾性糸を芯糸、ポリアミドマルチフ
   ィラメントを鞘糸とするシングル又はダブルのカバリン
   グヤーンを製造するに際し、１．５〜２．０倍の延伸状
   態の芯糸に対して鞘糸を巻着せしめ、両糸の合糸後、こ
   れを直ちに中空スピンドル内に通過せしめることを特徴
   とするカバリングヤーンの製造方法。