JPH0251517B2 - - Google Patents

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JPH0251517B2
JPH0251517B2 JP58053901A JP5390183A JPH0251517B2 JP H0251517 B2 JPH0251517 B2 JP H0251517B2 JP 58053901 A JP58053901 A JP 58053901A JP 5390183 A JP5390183 A JP 5390183A JP H0251517 B2 JPH0251517 B2 JP H0251517B2
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JP
Japan
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sound
diaphragm
sound absorber
frequency
low frequency
Prior art date
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Application number
JP58053901A
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English (en)
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JPS59180593A (ja
Inventor
Masayuki Matsui
Tadanori Sato
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Application filed by Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd filed Critical Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は吸音器、特に、低周波音吸音器に関す
るものである。
室内の吸音処理を行なうには、従来、吸音材料
としては、低孔板材料、弾性板吸音材料、単一共
鳴器、穴あき板などが、実用に供されている。ま
た、これらの吸音材料は、それぞれ低音域、中音
域及び高音域の区分に応じた吸音特性を有してい
る。
ところで、普通騒音として取扱われる低周波域
は、大体100Hz附近を下限としているが、これよ
りも更に低い50Hz以下の低周波領域においては、
種々な物理的現象面で、まだ不明な点が多い。し
かしながら、特に、このような低周波領域に対し
て吸音処理を行なおうとする場合には、多くは、
共鳴器型の吸音体、例えば、単一共鳴器、穴あき
板などを使用している。
また、普通騒音において防音処理のために板振
動型の吸音材料も使用されているが、その吸音機
構は、例えば、添附図面の第1図に示すように、
剛体1の本体の内部に、その表面に開口する有底
の空所2を設け、この空所2の開口部を剛体1の
表面において開口部の周囲において、支持部材3
によつて固着された板4によつて閉塞し、空所2
の内部にに、その底部2′と、板4との間に空気
層5を形成させたような構成となつている。
このようにして、この吸音材料においては、空
気層5を一種のばねとして作用させ、板4の表面
に対して音波50が入射した場合に、板4自体の
振動による内部摩擦やや、その支持部3附近の剛
体1の表面と板4との間における摩擦によるエネ
ルギーの消費などによつて吸音を行なわせること
ができるようにしている。なお、時によつては、
空気層5内に適宜な吸音体を入れることもある
が、入れ方における特別に制約はない(例えば、
「建築音響工学ハンドブツク」第218ページ参照)。
しかしながら、このような構成を有する板振動
型の吸音材料においては、非常に低い周波数に対
しては、波長が非常に長くなることによつて板4
自体の内部摩擦は、上記のようなエネルギーの消
費が可能な程には大きくすることはできない。
一方、共鳴器のものは、大容量となり、これを
室内に設置した場合には、室内の利用空間を減少
させるために利用度は低い。
そこで、本発明は、非常に低い周波数域(主に
50Hz以下)に対して効果を発揮することのできる
改良された板振動型の吸音器を得ることを、その
目的とするものである。
本発明は、この目的を達成するために、剛体に
その表面に開口する有底の空所を設け、剛体の表
面の開口部を、吸音しようとする低周波域の対象
周波数と共振する振動数を持つ振動板によつて、
振動板を剛体に開口部の周辺において支持するこ
とによつて閉塞し、また、空所の内部には振動板
の裏面との間に間隔を置いて吸音体を設置する。
ここで、「吸音体」とは、吸音材、貫通穴をあけ
られた剛体の板、振動板など、吸音処理を行う物
体を指すものとする。この吸音体によつて、振動
板に音波が入射した時に振動板を吸音処理を行な
わせる対象周波数において共振させ、背後の空気
層において、強力なエネルギー消費を行なわせる
ようにすることを特徴とするものである。
以下、本発明をその実施例を示す添附図面の第
2〜6図に基づいて詳細に説明する。
まず、第2図に示すように、本発明の第一実施
例においては、剛体10の本体に表面に開口する
空所11を設け、その開口部を振動板12によつ
て、その周波部において支持部材13によつて固
着することによつて空所11を閉塞し、空所11
の底部11′と振動板12の裏面との間に空気層
を形成させ、更に、空所11の内部には吸音材1
4をその周辺及び底面が空所11の周壁及び底部
11′に接するように配置し、この場合、振動板
12の裏面と吸音材14の表面との間には、十分
な空間15が残るようにするものとする。更に、
この場合、振動板12は、入射する音波50の周
波数と共振するような共振周波数を持つものを選
択するものとする。このように振動板12は、共
振周波数で振動するので、この振動が妨げられな
いように、吸音材14との間には、空間15を形
成しておくものである。
本発明による吸音器の1実施例は、このような
構成を有しているので、音波50が入射されると
振動板12がその周波数と共振し、そのエネルギ
ーの大部分を消費し、更に、共振する振動板12
によつて振動される空間15内のエネルギーが吸
音材14によつて吸収されるので、入射する音波
50は、振動板12及び振動材14によつて有効
に消費されることとなる。
また、第3図は本発明の他の実施例を示すもの
であるが、本実施例が第2図に示した実施例と相
違する点は、振動板12と空所11の底部11′
との間に形成される空気層内に、振動板12と平
行に且つこれと間隔を置いて、中心部に貫通穴2
0′を形成した剛体製の板20を配置し、このよ
うにして、振動板12の裏面と剛体板20との間
並びに剛体板20と空所11の底部11′との間
に、それぞれ、空間21及び22が形成されるよ
うにしたものである。
このようにし、この実施例においては、振動板
12によつて加振された空間21内の空気は、剛
体板20内の貫通孔20′を通つて、空間22の
空気を連結し、貫通穴20′を通る時に、急激に
エネルギーが消費され、入射する音波50のエネ
ルギーは、振動板12の共振と相待つて有効に消
費されることとなる。
更に、本発明のなお他の実施例として、第2図
に示した第一実施例ににおける振動板12に、第
4図に示すように、小穴31を必要数貫通してあ
けておき、空気がこれらの小穴31を通る時にエ
ネルギーの消費を行なわせ、同様の効果を発揮さ
せることができるようにしたものである。なお、
この場合、吸音材14を装入しているので、吸音
処理は、2箇所において行われ、従つて、吸音処
理されるべき周波数範囲が広くなる。
なお、これらの実施例において、第5図に示す
ように、例えば、第2図に示す実施例における振
動板12の表面に吸音性(普通騒音に対して)を
有する吸音材41をはり付けることによつて、低
周波数領域から高周波数領域に至るまでの広い範
囲に渡つて吸音を行なわせることも可能となる。
実施例 本発明の効果を確認するために、第2図に示す
実施例に基づいて振動板12として厚さ3mmのア
クリル板(900mm×900mm)を使用し、吸音材14
として厚さ200mmのウレタンフオームを空所11
内に設置し、吸音材14の表面と、振動板12の
裏面との間に厚さ20mmの空間15を設けた本発明
による低周波吸音器を供試室内に入れ、30Hgの
低周波領域音源から音を発生した後、音源から音
の発生を止め、発生した音のエネルギーが、供試
室の周謀などにより吸収され、減衰する現象を利
用し、本試験は、音源から発生した音のエネルギ
ーが一定となつた状態(定常状態)から音源を止
め、音のエネルギーが供試室の周壁などにより吸
収され、減衰され、定常状態における音圧レベル
から、60dB減衰するまでの時間を、残響時間と
定義し、この残響時間の測定を行つた。この時に
おける残響時間を測定した結果及び比較吸音器と
して、本発明による低周波収音器とは、吸音体1
4としてのウレタンンフオームを除いた点におい
て相違しているものについても行つた残響時間の
測定結果を、第6図に示してある。なお、図にお
いて、X軸には時間(sec)を、また、Y軸には、
Relative SPL(dB)をそれぞれ取つてあり、更
に、曲線A0,A1,A2,A3及びA4として、それぞ
れ、吸音器を0,1,2,3及び4個設置した場
合の結果並びに比較吸音器を1個設置した場合の
結果をBとして示してある。なお、それぞれにか
つこ書きされた数値は、残響時間(sec)を示す
ものであり、この残響時間(sec)は、各曲線が、
第6図のY軸上のRelative SPL(dB)=−60dB
を通るX線と交差する点により現されるものであ
るが、第6図においては、−30dBを最下限として
現してある第6図には、−60dBのX線は描かれて
いない。
ここで、第6図の縦軸として取られている
「Relative SPL」の定義は、次ぎのとおりであ
る。
今、定常時の音圧をpA、減衰中のある時刻の音
圧をpとすると Relative SPL(dB)=20logp/pAとして定義され る。
ところで、 pAに対する音圧レベルSPLA=20logpA/p0 pに対する音圧レベルSPL=20logp/p0 (ただし、p0は基準時の音圧)、従つて、 Relative SPL=SPL−SPLAとなる。
すなわち、定常時の音圧レベルSPLAから減少
したdB値を示すこととなる。(第7図参照)。
第6図から、本発明による低周波吸音器を何ら
設置していない場合の測定結果を示す曲線A0
よると、残響時間は0.53秒であつたのに対し、本
発明による低周波音器を、例えば、1個設置した
場合の結果を示す曲線A1によると、その残響時
間はは0.38秒となつていることが分かる。すなわ
ち、本発明による低周波吸音器を何ら設置してい
ない場合に比べ、これを一個設置することによ
り、残響時間を0.53秒から0.38秒に減少させるこ
とができ、従つて、本発明による低周波吸音器を
1個使用することにより、残響時間を0.15秒短く
することがでたことが分かるところである。ま
た、吸音体であるウレタンフオームを使用してい
ない材比較吸音器の測定結果を示す曲線Bによる
と、その残響時間は0.45秒となつており、本発明
による低周波吸音器を1個設置した場合の測定結
果を示す曲線A1と比べると、その残響時間が長
く、本発明による低周波音器の有効であることを
示している。その他、第6図からは、本発明によ
る低周波吸音器の設置個数を増加する程、残響時
間が、その個数にほぼ比例して減少していること
も、分かるところである。このように、第6図か
ら、本発明による吸音器が低周波数域の吸音に有
効であることが分かる。
以上のように、本発明によると、簡単な構成に
よつて、非常に低い周波数域、例えば、主とし
て、50Hz以下に対して効果を発揮することのでき
る吸音器を提供することができる。また、本発明
による吸音器は、同時に高周波音を吸音するよう
に構成することもできるので、その応用範囲を拡
大することも可能であるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来公知の板振動型吸音器の原理を
示す断面略図、第2図は本発明による低周波音吸
収器の基本実施例を示す断面略図、第3及び4図
はその二つの変形実施例を示す各断面略図、第5
図は、第2図に示す実施例を変形して高周波音の
吸収をも可能とした実施例を示す断面略図、第6
図は本発明の1実施例による実施結果を示す線
図、第7図は「Relative SPL」の定義の説明図
である。 10…剛体;11…凹所;11′…その底部;
12…振動板;13…支持部材;14…吸音材;
15…空所;20…剛性板;20′…貫通孔;2
1,22…空間;31…小孔;41…吸音材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 剛体の本体にその表面に開口する有底の空所
    を設け、この空所の開口部を吸音しようとする低
    周波域の対象周波数と共振する振動数を持つ振動
    板を、剛体の表面にその開口部の周辺において支
    持させることにより閉塞し、また、空所の内部に
    は、振動板と間隔を置いて吸音体を設置し、これ
    によつて振動板が、吸音体に妨げられないように
    振動することが可能であるようにしたことを特徴
    とする低周波音吸音器。 2 吸音体が、貫通穴を設けられた剛体の板から
    構成されている特許請求の範囲第1項記載の低周
    波音吸音器。 3 吸音体が、複数個の小孔を貫通してあけられ
    た振動板から構成されている特許請求の範囲第1
    又は2項記載の低周波音吸音器。 4 振動板の表面に、吸音材を張り付けて成る特
    許請求の範囲第1、2又は3項に記載の低周波音
    吸音器。
JP58053901A 1983-03-31 1983-03-31 低周波音吸音器 Granted JPS59180593A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58053901A JPS59180593A (ja) 1983-03-31 1983-03-31 低周波音吸音器

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JP58053901A JPS59180593A (ja) 1983-03-31 1983-03-31 低周波音吸音器

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JPS59180593A JPS59180593A (ja) 1984-10-13
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JP58053901A Granted JPS59180593A (ja) 1983-03-31 1983-03-31 低周波音吸音器

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Families Citing this family (10)

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