JPH025119Y2 - - Google Patents

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JPH025119Y2
JPH025119Y2 JP1985169855U JP16985585U JPH025119Y2 JP H025119 Y2 JPH025119 Y2 JP H025119Y2 JP 1985169855 U JP1985169855 U JP 1985169855U JP 16985585 U JP16985585 U JP 16985585U JP H025119 Y2 JPH025119 Y2 JP H025119Y2
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JP
Japan
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impeller
mechanical seal
space
diameter side
boss portion
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JP1985169855U
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JPS6278394U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種流体を圧送するインペラー型の
ポンプの改良に係り、ポンプ内に組み込まれたメ
カニカルシールのシール性および耐久性を向上せ
しめんとするものである。
〔従来の技術〕
従来より、第4図に示すように、ハウジングa
内に、シヤフトbに軸着されて回転するインペラ
ーcが内挿されてなり、回転によつて該インペラ
ーcの外周側空間e1が高圧となるような圧力勾配
を惹起せしめ、水その他の流体を吸入口dから吸
入し、インペラー室e内を経て吐出口fより圧送
するポンプが広く知られている。gはハウジング
a側に気密的かつ弾性的に坦持された非回転のシ
ールリングg1と、インペラーcに形設された段部
内に気密的に嵌着されて該インペラーcとともに
回転するメイテイングリングg2の密接摺動によつ
て、インペラー室eから前記流体が図示しない軸
受部等へ漏洩するのを防止するメカニカルシール
である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記構造のポンプは、メカニカルシー
ルg側におけるインペラーcとハウジングaとの
間が比較的狭く、インペラーcの回転によつてイ
ンペラー室e内におけるメカニカルシール近傍空
間e2が負圧となるため、該空間e2内でのキヤビテ
ーシヨンの発生等によりシールリングg1とメイテ
イングリングg2との摺動部が潤滑不足になつた
り、また該部にスラリーや流体中の溶解成分によ
る結晶生成物が堆積し易い等、メカニカルシール
gのシール性および耐久性への悪影響が多く発生
していた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、このような問題点を解決するため、
インペラーのボス部における周方向所要箇所に該
インペラーを挟むメカニカルシール近傍空間と他
側空間とを連通せしめ、他側空間へ向かつて外径
側へ傾斜したバランスホールを穿設貫通し、かつ
前記ボス部と対向するポンプハウジングのメカニ
カルシール外径側径方向面に、インペラーの回転
方向に対して内径側へ収束するごとく傾斜する所
要数のスパイラル溝を凹設した構成としたもので
ある。
〔作用〕
上記構成によれば、インペラーのメカニカルシ
ール側空間内にあつて該インペラーの回転に伴な
つて回転流動する流体の一部は、前記スパイラル
溝のスパイラルポンプ作用により高圧である外径
側から低圧である内径側へ誘導され、メカニカル
シール近傍空間を経て、インペラーのボス部に穿
設された傾斜したバランスホールのスパイラルポ
ンプ作用により、該バランスホールを通じてイン
ペラーの他側空間へ流動するようになり、これに
よつてメカニカルシール摺動部の潤滑作用および
フラツシング作用が効率的に行なわれる。
〔実施例〕
つぎに、本考案ポンプの一実施例を図面にもと
づいて説明する。
第1図において符号3はポンプハウジング1内
に軸受2を介して回転自在に軸支されたシヤフ
ト、4は該シヤフト3に軸着されてハウジング1
のインペラー室5内で回転するインペラー、6は
ハウジング1側に気密的かつ弾性的に担持された
非回転のシールリング6aと、インペラー4のボ
ス部4a内径部に気密的に嵌着されて該インペラ
ー4とともに回転するメイテイングリング6bの
密接摺動によつて、軸受2側への流体の漏洩を防
止するメカニカルシールである。前記ボス部4a
には、インペラー室5内におけるメカニカルシー
ル近傍空間5aと、該ボス部4aを挟んで他側と
なる空間5b(インペラー4の回転羽根4b側空
間)とを連通する複数のバランスホール7…が周
方向等配状に穿設貫通されている。このバランス
ホール7は、空間5b側の開口がメカニカルシー
ル近傍空間5a側の開口よりも外径側になるよう
に傾斜している。また、該ボス部4aと近接対向
するハウジング1のメカニカルシール外径側径方
向面1′には所要数のスパイラル溝8…が凹設さ
れている。該スパイラル溝8は、第2図および第
3図に示すように、インペラー4の回転方向に対
して内径側へ収束するごとく形成されており、そ
の傾斜方向は回転羽根4bの傾斜方向と一致して
いる。
上記ポンプは、回転するインペラー4(回転羽
根4bからの圧力エネルギーおよび回転に伴なう
遠心力によつて、高圧となるインペラー室5の外
径側に設けた吐出口10から流体を吐出し、吸入
口9から吸入する。該流体は、インペラー室5内
でインペラー4とともに回転流動するため、その
一部は、スパイラル溝8によつてハウジング1の
前記径方向面1′と前記ボス部4aとの間を内周
側へ向けて誘導されて、低圧であるメカニカルシ
ール近傍空間5aへ流入し、バランスホール7を
経てインペラー4の他側の空間5bへ流出する。
このような流体の流れは、メカニカルシール近傍
空間5aにおけるキヤビテーシヨンの発生を抑制
してシール摺動部における潤滑を促すとともに、
メカニカルシール6へのスラリーや結晶生成物等
の堆積を防止し、摺動熱を除去するいわゆるフラ
ツシング効果を奏するようになる。なおこの作用
は、ハウジング径方向面1′とボス部4aとの間
のクリアランスが小さく、また流体の粘度がある
程度大きい方が活発に行なわれる。
〔考案の効果〕
以上のとおり、本考案ポンプは、スパイラル溝
とバランスホールのポンプ作用によつてメカニカ
ルシール近傍空間への流体の流れを惹起せしめ、
メカニカルシール摺動面の潤滑およびフラツシン
グが効率的に行なわれるよう構成したため、該メ
カニカルシールのシール耐久性を向上させ、ひい
てはポンプ自体の長寿命化にも貢献するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図および第3図は同要部正面図、第4図は従来
構造を示す要部縦断面図である。 1……ハウジング、1′……径方向面、3……
シヤフト、4……インペラー、4a……ボス部、
4b……回転羽根、5a……メカニカルシール近
傍空間、5b……他側空間、6……メカニカルシ
ール、7……バランスホール、8……スパイラル
溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. インペラーのボス部における周方向所要箇所
    に、該インペラーを挟むメカニカルシール近傍空
    間と他側空間とを連通せしめ前記他側空間へ向か
    つて外径側へ傾斜したバランスホールを穿設貫通
    し、かつ前記ボス部と対向するポンプハウジング
    のメカニカルシール外径側径方向面に、インペラ
    ー回転方向に対して内径側へ収束するごとく傾斜
    する所要数のスパイラル溝を凹設したことを特徴
    とするポンプ。
JP1985169855U 1985-11-06 1985-11-06 Expired JPH025119Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985169855U JPH025119Y2 (ja) 1985-11-06 1985-11-06

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JP1985169855U JPH025119Y2 (ja) 1985-11-06 1985-11-06

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Publication Number Publication Date
JPS6278394U JPS6278394U (ja) 1987-05-19
JPH025119Y2 true JPH025119Y2 (ja) 1990-02-07

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JP1985169855U Expired JPH025119Y2 (ja) 1985-11-06 1985-11-06

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Families Citing this family (1)

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JPH068318Y2 (ja) * 1987-07-06 1994-03-02 マツダ株式会社 エンジンのウォ−タポンプ装置

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JPS6278394U (ja) 1987-05-19

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