JP7267181B2 - 原油採掘ポンプ - Google Patents

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本開示は、原油採掘ポンプに関する。
油井から原油をくみ上げるための装置として、これまでESP(Electrical Submersible Pump:人工採油電動ポンプ)と呼ばれるポンプが広く用いられてきた。下記特許文献1に示されるように、ポンプは、回転軸回りに回転する回転軸と、この回転軸に一体に設けられた複数のインペラと、回転軸及びインペラを外周側から覆うケーシングと、を備えている。このポンプは、井戸(油田)に挿入された配管内に配置され、電動機によって回転軸を回転させることで、地下の石油を上方にくみ上げる。
ここで、近年、メンテナンス性の向上や装置のコンパクト化等を目的として、電動機としてキャンドモータを用いたポンプが提唱されている。この種のポンプは、油井に挿入される生産管と、当該生産管の内部に配置されたモータロータと、生産管の内周側に一体に設けられたモータステータと、モータロータの上方に一体に設けられたポンプロータと、このポンプロータを外周側から覆うとともに、原油が流通する流路を形成するポンプステータと、生産管に対してポンプロータを回転可能に支持する軸受装置と、を備えている。モータステータはコイルを有し、これに対向するモータロータの外周面には磁石が設けられている。コイルに通電することでモータロータ、及びポンプロータは電磁力によって回転する。これにより、ポンプの下端から原油が吸い上げられる。
特表2018-508701号公報
ところで、上記のようなポンプでは、軸受装置がやむを得ず原油に曝された状態となる。原油にはスラリーが混入していることから、軸受装置にスラリーが流れ込むと摺接部の磨耗が亢進してしまう。その結果、ポンプの安定的な運用に支障を来たす虞がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、より安定的に運用することが可能な原油採掘ポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る原油採掘ポンプは、上下方向に延びる軸線に沿う筒状をなす生産管と、該生産管内で前記軸線方向に延びるポンプロータと、前記生産管と前記ポンプロータとの間で該ポンプロータを囲うポンプステータと、を備え、前記ポンプロータは、前記軸線方向に延びるポンプシャフトと、該ポンプシャフトに複数段が設けられて、前記ポンプシャフトとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラと、を有し、前記ポンプステータは、前記軸線に沿って延びる筒状をなすステータ本体と、該ステータ本体の内周面から前記軸線の径方向内側に張り出すとともに各前記インペラの上方に設けられた複数のベーンと、該ベーンの径方向内側に設けられ、前記ポンプシャフトを回転可能に支持する軸受装置が内周側に設けられた環状のディフューザハブと、該ディフューザハブの上側の端部に設けられ、前記軸線を中心として一定の外径を有する外周面を有するハブ延長部と、を有し、複数段の前記インペラのうち上方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記ベーンの負圧面側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記軸受装置に該作動流体を還流させる戻し流路をさらに備え、前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面上に開口している。
本開示に係る原油採掘ポンプは、上下方向に延びる軸線に沿う筒状をなす生産管と、該生産管内で前記軸線方向に延びるポンプロータと、前記生産管と前記ポンプロータとの間で該ポンプロータを囲うポンプステータと、を備え、前記ポンプロータは、前記軸線方向に延びるポンプシャフトと、該ポンプシャフトに複数段が設けられて、前記ポンプシャフトとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラと、を有し、前記ポンプステータは、前記軸線に沿って延びる筒状をなすステータ本体と、該ステータ本体の内周面から前記軸線の径方向内側に張り出すとともに各前記インペラの上方に設けられた複数のベーンと、該ベーンの径方向内側に設けられ、前記ポンプシャフトを回転可能に支持する軸受装置が内周側に設けられた環状のディフューザハブと、を有し、前記ポンプロータは、前記ポンプシャフトの外周面であって、前記ディフューザハブよりも上方の位置に設けられた補助インペラをさらに有し、複数段の前記インペラのうち上方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記ベーンの負圧面側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記軸受装置に該作動流体を還流させる戻し流路をさらに備え、前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面上に開口している。
本開示に係る原油採掘ポンプは、上下方向に延びる軸線に沿う筒状をなす生産管と、該生産管内で前記軸線方向に延びるポンプロータと、前記生産管と前記ポンプロータとの間で該ポンプロータを囲うポンプステータと、を備え、前記ポンプロータは、前記軸線方向に延びるポンプシャフトと、該ポンプシャフトに複数段が設けられて、前記ポンプシャフトとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラと、を有し、前記ポンプステータは、前記軸線に沿って延びる筒状をなすステータ本体と、該ステータ本体の内周面から前記軸線の径方向内側に張り出すとともに各前記インペラの上方に設けられた複数のベーンと、該ベーンの径方向内側に設けられ、前記ポンプシャフトを回転可能に支持する軸受装置が内周側に設けられた環状のディフューザハブと、を有し、複数段の前記インペラのうち上方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記ベーンの負圧面側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記軸受装置に該作動流体を還流させる戻し流路をさらに備え、前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面上に開口している。
本開示によれば、より安定的に運用することが可能な原油採掘ポンプを提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る原油採掘ポンプの構成を示す縦断面図である。 本開示の第一実施形態に係る原油採掘ポンプの要部拡大断面図である。 本開示の第二実施形態に係る原油採掘ポンプの要部拡大断面図である。 本開示の第三実施形態に係る原油採掘ポンプの要部拡大断面図である。 本開示の第三実施形態に係るベーンを軸線方向から見た図である。
<第一実施形態>
(原油採掘ポンプの構成)
以下、本開示の第一実施形態に係る原油採掘ポンプ100について、図1と図2を参照して説明する。原油採掘ポンプ100は、ポンプ本体Pと、モータMと、掘削管9と、を備えている。ポンプ本体Pは、モータMから供給された動力によって駆動する。掘削管9は、これらポンプ本体P、及びモータMを外周側から覆うとともに、上下方向に延びる軸線Oを中心とする筒状をなしている。
(ポンプ本体の構成)
ポンプ本体Pは、生産管本体1Aと、ポンプロータ21と、ポンプステータ3と、を有している。生産管本体1Aは、掘削管9と同軸をなすとともに、掘削管9の内周側に配置される筒状の部材である。ポンプロータ21は、軸線O方向に延びるポンプシャフト21Sと、当該ポンプシャフト21Sに固定された複数のインペラ5と、を有している。
ポンプステータ3は、インペラ5を外周側から覆うステータ本体3Hと、ステータ延長部31と、複数のベーンVと、ディフューザハブ3Dと、ハブ延長部3Eと、ラジアル軸受部4Bと、を有する。ステータ本体3Hは、下方から上方に向かうに従って拡径と縮径を繰り返すことでインペラ5を収容するとともに、原油が流通するためのステータ流路Fsを画成する。ステータ延長部31は、ステータ本体3Hの下方に一体に設けられるとともに、軸線Oを中心とする筒状をなしている。このステータ延長部31の下端には、スラストパッド7が取り付けられている。ベーンV、ディフューザハブ3D、及びハブ延長部3Eの構成については後述する。
(モータ、生産管の構成)
モータMは、生産管先端部1Bと、モータロータ22と、コイルCと、磁性部材22Mと、を有している。生産管先端部1Bは、上述の生産管本体1Aの下方に一体に設けられた筒状をなしている。生産管本体1Aと、生産管先端部1Bは、全体として生産管1を形成する。生産管先端部1Bの内周面には、周方向に配列された複数のコイルCが設けられている。このコイルCは、外部から供給された電流によって電磁力を発生させる。モータロータ22は、これらコイルCの内周側に配置され、軸線Oに沿って延びる円柱状をなしている。モータロータ22は、ポンプシャフト21Sに対してスプラインカップリング30を介して接続されている。ポンプシャフト21S、及びモータロータ22は、全体としてロータ2を形成している。モータロータ22の外周面には、磁性部材22Mとしての永久磁石が設けられている。コイルCに通電することで発生した磁界と磁性部材22Mの磁界との間で生じる電磁力によって、ロータ2に回転力が与えられる。
また、生産管先端部1Bは、掘削管9の内周面から径方向内側に向かって張り出す円環状の支持部4によって下方から支持されている。支持部4の内周側の開口は、原油を取り込むための開口部Hとされている。モータロータ22の下端は、この開口部H中に挿通されている。モータロータ22の内部には、上記の開口部Hに加えて原油を吸込むための吸込流路Fiが形成されている。この吸込流路Fiは、ポンプステータ3の内周側に形成されているステータ流路Fsに連通している。
さらに、モータロータ22の外周面であって、上記磁性部材22Mの上方には、径方向外側に向かって張り出すとともに、軸線Oを中心とする円環状のスラストカラー6が設けられている。このスラストカラー6は、ポンプステータ3(ステータ延長部31)の内周面に設けられたスラストパッド7によって上方、及び下方から支持されている。これらスラストカラー6、及びスラストパッド7は、スラスト軸受部4Aを形成している。このスラスト軸受部4A、及び後述するラジアル軸受部4B(軸受装置)によって、ポンプステータ3に対してロータ2(ポンプロータ21、及びモータロータ22)が軸線O回りに回転可能に支持されている。
(インペラの構成)
続いて、図2を参照してインペラ5の構成について説明する。インペラ5は、ディスク51と、ブレード52と、シュラウドカバー53と、を有している。ディスク51は、ポンプシャフト21Sの外周面に固定されるとともに、軸線Oを中心とする円盤状をなしている。ディスク51における下方を向く面は、ディスク主面51Mとされている。ディスク主面51Mは、下方から上方に向かうに従って、径方向内側から外側に向かうように湾曲している。
ディスク主面51Mには、周方向に間隔をあけて配列された複数のブレード52が設けられている。詳しくは図示しないが、各ブレード52は、径方向内側から外側に向かうに従って、ロータ2の回転方向前方側に向かって湾曲している。また、ブレード52の翼高さ(ディスク主面51Mからの立ち上がり寸法)は、下方から上方に向かうに従って次第に小さくなっている。
ディスク51における上方を向く面(ディスク背面51B)は、下方から上方に向かうに従って、径方向内側から外側に向かって平面状に延びている。ディスク背面51Bには区画部90が設けられている。区画部90はディスク背面51Bから上方に向かって突出している。区画部90は、軸線Oを中心とする円筒状をなしている。区画部90よりも径方向内側には空間が形成されている。なお、ディスク51には、ディスク主面51Mからディスク背面51Bに向かって軸線O方向に当該ディスク51を貫通するバランスホール(不図示)が形成されている。
シュラウドカバー53は、上記複数のブレード52を下方から覆う漏斗状をなしている。シュラウドカバー53は、下方から上方に向かうに従って、径方向内側から外側に向かうように湾曲している。
(ベーン、ディフューザハブ、ハブ延長部の構成)
以上のように構成されたインペラ5は、外周側からステータ本体3Hによって覆われている。ステータ本体3Hの内周面のうち、シュラウドカバー53に対向する面は対向面P1とされている。対向面P1は、シュラウドカバー53の外周面に対して隙間をあけながら、下方から上方へ向かうに従って径方向外側に向かって延びている。ステータ本体3Hの内周面のうち、対向面P1の上方に隣接する領域は、接続面P2とされている。接続面P2は、径方向外側に向かって曲面状に凹んでいる。さらに、この接続面P2の上方に隣接する領域は、下流面P3とされている。下流面P3は、下方から上方に向かうに従って、径方向外側から内側に向かって延びている。この下流面P3には、複数のベーンV、及び当該ベーンVの内周側に固定されたディフューザハブ3Dが設けられている。ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)と下流面P3によって囲まれる領域は、内部を流通する作動流体(原油)の圧力回復を図るためのディフューザ流路Fdとされている。ディフューザ流路Fdは、上述のステータ流路Fsの一部である。各ベーンVは、下流面P3から径方向内側に突出する板状をなしている。ベーンVは、周方向に間隔をあけて複数配列されている。
ディフューザハブ3Dは、上述のディスク背面51Bに対して上方から対向している。ディフューザハブ3Dの下方を向く面(ハブ下面3B)には、径方向外側から内側に向かって順に、突出部Pt、段差部D1が設けられている。突出部Ptは、ディスク51の径方向外側の端縁を径方向外側から隙間を介して覆うように、下方に向かって張り出している。段差部D1は、ディスク背面51Bに設けられた区画部90を径方向外側から覆っている。つまり、ハブ下面3Bにおける段差部D1よりも径方向内側の部分は、径方向外側の部分よりも上方に向かって後退している。
ディフューザハブ3Dの上側の端部には、当該ディフューザハブ3Dと一体に形成されたハブ延長部3Eが設けられている。ハブ延長部3Eは、軸線Oを中心とする円筒状をなしている。ハブ延長部3Eの外径は、軸線O方向の全域にわたって一定である。なお、ここで言う「一定」とは、実質的な一定を指すものであって、製造上の誤差や設計上の公差は許容される。ハブ延長部3Eの外周面(延長部外周面Se)は、ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)の上方の端部に接続されている。なお、これらハブ外周面Sdと延長部外周面Seは、滑らかな曲面状に接続されていることが望ましい。
ハブ延長部3Eの上方の端面(段差面D2)は、図2に示す軸線Oを含む断面視で、当該軸線Oに交差する方向に広がっている。より具体的には、段差面D2は、軸線Oに直交する面内に広がる円環状をなしている。
このように構成されたディフューザハブ3D、及びハブ延長部3Eの内周側には、ラジアル軸受部4Bが設けられている。ラジアル軸受部4Bは、ポンプシャフト21Sを回転可能に支持するための軸受装置であって、当該ポンプシャフト21Sに加わる径方向への荷重を支持する。より具体的には、ラジアル軸受部4Bとしては滑り軸受が特に好適に用いられる。このラジアル軸受部4Bの上側の端部は、軸線O方向におけるハブ延長部3Eの上側の端部まで延びている。なお、ラジアル軸受部4Bとハブ延長部3Eを合わせた径方向の寸法(厚さ)は、3mm以上であることが望ましく、5mm以上であることがより望ましい。
(作用効果)
次に、上記の原油採掘ポンプ100の動作について説明する。原油採掘ポンプ100を稼動させるに当たっては、まず上述のモータMに電力を供給することによって、ロータ2を回転させる。ロータ2が回転すると、掘削管9の下端に形成された開口部Hから油井内の原油がポンプ本体Pによって上方に吸い上げられる。また、この時、原油はモータロータ22内に形成された吸込流路Fiによっても吸い上げられる。
ここで、上記の原油採掘ポンプ100では、スラスト軸受部4A、ラジアル軸受部4Bがステータ流路Fs中に露出しているため、当該流路内を流通する原油に曝された状態となる。原油にはスラリーが混入していることから、これら軸受にスラリーが流れ込むと摺動面の磨耗が亢進してしまう。その結果、原油採掘ポンプ100の安定的な運用に支障を来たす虞がある。そこで、本実施形態では上述のような構成を採っている。
上記構成によれば、ディフューザハブ3Dの上側の端部にハブ延長部3Eが設けられている。そのため、ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)に沿って流れる原油にスラリーが含まれている場合であっても、スラリーは当該ハブ延長部3Eに阻まれてラジアル軸受部4Bに入り込みにくくなる。その結果、ラジアル軸受部4Bにスラリーが入り込むことによる磨耗を抑制することができる。
さらに、上記構成によれば、ハブ延長部3Eの上方の端面である段差面D2は、軸線Oに交差する方向に広がっている。これにより、当該段差面D2の上方(つまり、原油の流れ方向における下流側)では、淀み領域が形成される。このため、ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)に沿って流れる原油は、当該淀み領域を避けて下流側に流れるようになる。その結果、原油にスラリーが含まれている場合であっても、ラジアル軸受部4Bにスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
加えて、上記構成によれば、ハブ延長部3Eの上側の端部までラジアル軸受部4Bが延びていることから、当該ラジアル軸受部4Bによってポンプシャフトをより安定的に支持することができる。
<第二実施形態>
続いて、本開示の第二実施形態について、図3を参照して説明する。なお、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、上述のハブ延長部3Eが設けられていない。また、本実施形態では、ポンプロータ21(ポンプシャフト21S)は、補助インペラ5Sをさらに有している。補助インペラ5Sは、ポンプシャフト21Sの外周面であって、ディフューザハブ3Dよりも上方の位置に設けられている。補助インペラ5Sは、ポンプシャフト21Sの外周面から放射状に突出する複数のブレードを有している。本実施形態では、各ブレードは、矩形板状をなしている。
補助インペラ5Sの外周側の端縁は、ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)の延長線Lよりも径方向外側に位置している。なお、延長線Lとは、ハブ外周面Sdの上方の端部から軸線O方向に延びる仮想線である。また、補助インペラ5Sは、互いに隣り合う一対のインペラ5のうち、下方に位置するインペラ5側に偏った位置に設けられている。言い換えると、補助インペラ5Sは、相対的に下方に位置するインペラ5に対応するディフューザハブ3Dの上方に近接した位置に設けられている。
上記構成によれば、ディフューザハブ3Dの上方に補助インペラ5Sが設けられていることから、ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)に沿って流れる原油の流れは当該補助インペラ5Sによって撹拌され、ポンプシャフト21Sから離れて外周側に向かう流れを形成する。この流れに阻害されることで、原油に含まれるスラリーはラジアル軸受部4Bから遠ざかるように移動する。その結果、ラジアル軸受部4Bにスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
さらに、上記構成によれば、補助インペラ5Sの外周側の端縁が、ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)の延長線Lよりも径方向外側に位置している。このため、ディフューザハブ3Dの外周面(ハブ外周面Sd)に沿って流れる原油の大部分を、当該補助インペラ5Sによって撹拌することができる。その結果、ラジアル軸受部4Bにスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
加えて、上記構成によれば、補助インペラ5Sが下方(つまり、原油の流れ方向における上流側)のインペラ5側に偏った位置に設けられている。これにより、当該上流側のインペラ5から流れ出た原油を、補助インペラ5Sによって直ちに撹拌することができる。その結果、ラジアル軸受部4Bにスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
<第三実施形態>
次に、本開示の第三実施形態について、図4と図5を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図4に示すように、本実施形態に係る原油採掘ポンプ100は、上記第一実施形態で説明したハブ延長部3Eを備えていない。一方で、この原油採掘ポンプ100は、上方に位置する作動流体(原油)の一部をベーンVの内部を通じて下方に位置する他のラジアル軸受部4Bに還流させる戻し流路Fcをさらに備えている。
図5に示すように、戻し流路Fcの一端は、ベーンVの負圧面Sn上に開口する開口部hとされている。なお、ここで言う負圧面Snとは、ベーンVの厚さ方向における両面のうち、ポンプシャフト21Sの回転方向Rの前方側を向く面である。ベーンVにおける回転方向R後方側を向く面は正圧面Spとされている。また、図4に示すように、開口部hは、ベーンVの負圧面Snにおける内周側の端縁(つまり、ハブ外周面Sd)を基準として、当該ベーンの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲内に形成されている。言い換えれば、ベーンVの径方向寸法をLvとしたとき、ハブ外周面Sdから開口部hまでの寸法Lhは、1/10Lv≦Lh≦1/2Lvの関係を満たす。
戻し流路Fcは、この開口部hから、ベーンVの内部、及びステータ本体3Hの内部を通り、下方(上流側)のラジアル軸受部4B(上流側ラジアル軸受部4Bu)の摺接面まで延びている。
ここで、ベーンVの負圧面Sn側では、原油に含まれるスラリーが比較的に少ない状態にある。上記構成では、このようにスラリーが少ない負圧面Sn側の領域から作動流体(原油)の一部を取り出して、戻し流路Fcを通じて下方(つまり、上流側)に位置するラジアル軸受部4Bに還流させることができる。これにより、当該下方のラジアル軸受部4Bの潤滑性能をより一層向上させることができる。さらに、たとえ当該下方のラジアル軸受部4Bにスラリーが入り込んだ場合であっても、戻し流路Fcを通じて供給されるスラリー成分の少ない原油によってこのスラリーを排出させやすくすることができる。
さらに、負圧面Sn側における内周側の端縁を基準として、ベーンVの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲では、特にスラリーが少なくなる傾向にある。上記構成によれば、このような範囲内に戻し流路Fcの一端(開口部h)が形成されていることから、より一層スラリーの少ない原油を戻し流路Fcに供給することができる。
<その他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について図面を参照して説明したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記第一実施形態で説明したハブ延長部3Eを、第二実施形態、及び第三実施形態で説明した構成にそれぞれ組み合わせて適用することも可能である。
また、第三実施形態では、戻し流路Fcは、上方のベーンVから、当該ベーンVに隣接するラジアル軸受部4Bに延びている例について説明した。しかしながら、戻し流路Fcの態様は上記に限定されず、上方のベーンVから数えて2段以上下方に位置するラジアル軸受部4Bに接続されている構成を採ることも可能である。
<付記>
各実施形態に記載の原油採掘ポンプは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る原油採掘ポンプ100は、上下方向に延びる軸線Oに沿う筒状をなす生産管1と、該生産管1内で前記軸線O方向に延びるポンプロータ21と、前記生産管1と前記ポンプロータ21との間で該ポンプロータ21を囲うポンプステータ3と、を備え、前記ポンプロータ21は、前記軸線O方向に延びるポンプシャフト21Sと、該ポンプシャフト21Sに複数段が設けられて、前記ポンプシャフト21Sとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラ5と、を有し、前記ポンプステータ3は、前記軸線Oに沿って延びる筒状をなすステータ本体3Hと、該ステータ本体3Hの内周面から前記軸線Oの径方向内側に張り出すとともに各前記インペラ5の上方に設けられた複数のベーンVと、該ベーンVの径方向内側に設けられたディフューザハブ3Dと、該ディフューザハブ3Dの内周側に設けられ、前記ポンプシャフト21Sを回転可能に支持する軸受装置(ラジアル軸受部4B)と、前記ディフューザハブ3Dの上側の端部に設けられ、前記軸線Oを中心として一定の外径を有する外周面(ハブ外周面Sd)を有するハブ延長部3Eと、を有する。
上記構成によれば、ディフューザハブ3Dの上側の端部にハブ延長部3Eが設けられている。そのため、ディフューザハブ3Dの外周面に沿って流れる原油にスラリーが含まれている場合であっても、スラリーは当該ハブ延長部3Eに阻まれて軸受装置(ラジアル軸受部4B)に入り込みにくくなる。その結果、ラジアル軸受部4Bにスラリーが入り込むことによる磨耗を抑制することができる。
(2)第2の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記ハブ延長部3Eの上方の端面は、前記軸線Oを含む断面視で、該軸線Oに交差する方向に広がる段差面D2とされている。
上記構成によれば、ハブ延長部3Eの上方の端面である段差面D2は、軸線Oに交差する方向に広がっている。これにより、当該段差面D2の上方(つまり、原油の流れ方向における下流側)では、淀み領域が形成される。このため、ディフューザハブ3Dの外周面に沿って流れる原油は、当該淀み領域を避けて下流側に流れるようになる。その結果、原油にスラリーが含まれている場合であっても、軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
(3)第3の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記軸受装置(ラジアル軸受部4B)は、前記軸線O方向における前記ハブ延長部3Eの上側の端部まで延びている。
上記構成によれば、ハブ延長部3Eの上側の端部まで軸受装置(ラジアル軸受部4B)が延びていることから、当該軸受装置(ラジアル軸受部4B)によってポンプシャフト21Sをより安定的に支持することができる。
(4)第4の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記ポンプロータ21は、前記ポンプシャフト21Sの外周面であって、前記ディフューザハブ3Dよりも上方の位置に設けられた補助インペラ5Sをさらに有する。
上記構成によれば、ディフューザハブ3Dの上方に補助インペラ5Sが設けられていることから、ディフューザハブ3Dの外周面に沿って流れる原油の流れは当該補助インペラ5Sによって撹拌され、ポンプシャフト21Sから離れて外周側に向かう流れを形成する。この流れに阻害されることで、原油に含まれるスラリーは軸受装置(ラジアル軸受部4B)から遠ざかるように移動する。その結果、軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
(5)第5の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記補助インペラ5Sの外周側の端縁は、前記ディフューザハブ3Dの外周面の延長線Lよりも径方向外側に位置している。
上記構成によれば、補助インペラ5Sの外周側の端縁が、ディフューザハブ3Dの外周面の延長線Lよりも径方向外側に位置している。このため、ディフューザハブ3Dの外周面に沿って流れる原油の大部分を、当該補助インペラ5Sによって撹拌することができる。その結果、軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
(6)第6の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記補助インペラ5Sは、互いに隣り合う一対の前記インペラ5のうち、下方に位置する前記インペラ5側に偏った位置に設けられている。
上記構成によれば、補助インペラ5Sが下方(つまり、原油の流れ方向における上流側)のインペラ5側に偏った位置に設けられている。これにより、当該上流側のインペラ5から流れ出た原油を、補助インペラ5Sによって直ちに撹拌することができる。その結果、軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
(7)第7の態様に係る原油採掘ポンプ100は、複数段の前記インペラ5のうち上方に位置する前記インペラ5に隣接して設けられた前記ベーンVの負圧面Sn側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラ5に隣接して設けられた前記軸受装置(ラジアル軸受部4B)に該作動流体を還流させる戻し流路Fcをさらに備え、前記戻し流路Fcの一端は、前記ベーンVの負圧面Sn上に開口している。
ここで、ベーンの負圧面Sn側では、原油に含まれるスラリーが比較的に少ない状態にある。上記構成では、このようにスラリーが少ない負圧面Sn側の領域から作動流体(原油)の一部を取り出して、戻し流路Fcを通じて下方(つまり、上流側)に位置する軸受装置(ラジアル軸受部4B)に還流させることができる。これにより、当該下方の軸受装置(ラジアル軸受部4B)の潤滑性能をより一層向上させることができる。さらに、たとえ当該下方の軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込んだ場合であっても、戻し流路Fcを通じて供給されるスラリー成分の少ない原油によってこのスラリーを排出させやすくすることができる。
(8)第8の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記戻し流路Fcの一端は、前記ベーンVの負圧面Snにおける内周側の端縁を基準として、該ベーンVの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲内に形成されている。
ここで、負圧面Sn側における内周側の端縁を基準として、ベーンVの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲では、特にスラリーが少なくなる傾向にある。上記構成によれば、このような範囲内に戻し流路Fcの一端が形成されていることから、より一層スラリーの少ない原油を戻し流路Fcに供給することができる。
(9)第9の態様に係る原油採掘ポンプ100は、上下方向に延びる軸線Oに沿う筒状をなす生産管1と、該生産管1内で前記軸線O方向に延びるポンプロータ21と、前記生産管1と前記ポンプロータ21との間で該ポンプロータ21を囲うポンプステータ3と、を備え、前記ポンプロータ21は、前記軸線O方向に延びるポンプシャフト21Sと、該ポンプシャフト21Sに複数段が設けられて、前記ポンプシャフト21Sとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラ5と、を有し、前記ポンプステータ3は、前記軸線Oに沿って延びる筒状をなすステータ本体3Hと、該ステータ本体3Hの内周面から前記軸線Oの径方向内側に張り出すとともに各前記インペラ5の上方に設けられた複数のベーンVと、該ベーンVの径方向内側に設けられたディフューザハブ3Dと、該ディフューザハブ3Dの内周側に設けられ、前記ポンプシャフト21Sを回転可能に支持する軸受装置(ラジアル軸受部4B)と、を有し、前記ポンプロータ21は、前記ポンプシャフト21Sの外周面であって、前記ディフューザハブ3Dよりも上方の位置に設けられた補助インペラ5Sをさらに有する。
上記構成によれば、ディフューザハブ3Dの上方に補助インペラ5Sが設けられていることから、ディフューザハブ3Dの外周面に沿って流れる原油の流れは当該補助インペラ5Sによって撹拌され、ポンプシャフト21Sから離れて外周側に向かう流れを形成する。この流れに阻害されることで、原油に含まれるスラリーは軸受装置(ラジアル軸受部4B)から遠ざかるように移動する。その結果、軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
(10)第10の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記補助インペラ5Sの外周側の端縁は、前記ディフューザハブ3Dの外周面の延長線Lよりも径方向外側に位置している。
上記構成によれば、補助インペラ5Sの外周側の端縁が、ディフューザハブ3Dの外周面の延長線Lよりも径方向外側に位置している。このため、ディフューザハブ3Dの外周面に沿って流れる原油の大部分を、当該補助インペラ5Sによって撹拌することができる。その結果、軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
(11)第11の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記補助インペラ5Sは、互いに隣り合う一対の前記インペラ5のうち、下方に位置する前記インペラ5側に偏った位置に設けられている。
上記構成によれば、補助インペラ5Sが下方(つまり、原油の流れ方向における上流側)のインペラ5側に偏った位置に設けられている。これにより、当該上流側のインペラ5から流れ出た原油を、補助インペラ5Sによって直ちに撹拌することができる。その結果、軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込む可能性をさらに抑制することができる。
(12)第12の態様に係る原油採掘ポンプ100は、上下方向に延びる軸線Oに沿う筒状をなす生産管1と、該生産管1内で前記軸線O方向に延びるポンプロータ21と、前記生産管1と前記ポンプロータ21との間で該ポンプロータ21を囲うポンプステータ3と、を備え、前記ポンプロータ21は、前記軸線O方向に延びるポンプシャフト21Sと、該ポンプシャフト21Sに複数段が設けられて、前記ポンプシャフト21Sとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラ5と、を有し、前記ポンプステータ3は、前記軸線Oに沿って延びる筒状をなすステータ本体3Hと、該ステータ本体3Hの内周面から前記軸線Oの径方向内側に張り出すとともに各前記インペラ5の上方に設けられた複数のベーンVと、該ベーンVの径方向内側に設けられたディフューザハブ3Dと、該ディフューザハブ3Dの内周側に設けられ、前記ポンプシャフト21Sを回転可能に支持する軸受装置(ラジアル軸受部4B)と、を有し、複数段の前記インペラ5のうち上方に位置する前記インペラ5に隣接して設けられた前記ベーンVの負圧面Sn側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラ5に隣接して設けられた前記軸受装置(ラジアル軸受部4B)に該作動流体を還流させる戻し流路Fcをさらに備え、前記戻し流路Fcの一端は、前記ベーンVの負圧面Sn上に開口している。
ここで、ベーンの負圧面Sn側では、原油に含まれるスラリーが比較的に少ない状態にある。上記構成では、このようにスラリーが少ない負圧面Sn側の領域から作動流体(原油)の一部を取り出して、戻し流路Fcを通じて下方(つまり、上流側)に位置する軸受装置(ラジアル軸受部4B)に還流させることができる。これにより、当該下方の軸受装置(ラジアル軸受部4B)の潤滑性能をより一層向上させることができる。さらに、たとえ当該下方の軸受装置(ラジアル軸受部4B)にスラリーが入り込んだ場合であっても、戻し流路Fcを通じて供給されるスラリー成分の少ない原油によってこのスラリーを排出させやすくすることができる。
(13)第13の態様に係る原油採掘ポンプ100では、前記戻し流路Fcの一端は、前記ベーンVの負圧面Snにおける内周側の端縁を基準として、該ベーンVの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲内に形成されている。
ここで、負圧面Sn側における内周側の端縁を基準として、ベーンVの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲では、特にスラリーが少なくなる傾向にある。上記構成によれば、このような範囲内に戻し流路Fcの一端が形成されていることから、より一層スラリーの少ない原油を戻し流路Fcに供給することができる。
100 原油採掘ポンプ
1 生産管
1A 生産管本体
1B 生産管先端部
2 ロータ
21 ポンプロータ
21S ポンプシャフト
22 モータロータ
22M 磁性部材
3 ポンプステータ
3B ハブ下面
31 ステータ延長部
3D ディフューザハブ
3H ステータ本体
30 スプラインカップリング
4 支持部
4A スラスト軸受部
4B ラジアル軸受部
5 インペラ
51 ディスク
51B ディスク背面
51M ディスク主面
52 ブレード
53 シュラウドカバー
6 スラストカラー
7 スラストパッド
9 掘削管
90 区画部
C コイル
D1 段差部
D2 段差面
Fc 戻し流路
Fd ディフューザ流路
Fi 吸込流路
Fs ステータ流路
H,h 開口部
M モータ
O 軸線
P1 対向面
P2 接続面
P3 下流面
Pt 突出部
Sn 負圧面
Sp 正圧面
V ベーン

Claims (12)

  1. 上下方向に延びる軸線に沿う筒状をなす生産管と、
    該生産管内で前記軸線方向に延びるポンプロータと、
    前記生産管と前記ポンプロータとの間で該ポンプロータを囲うポンプステータと、
    を備え、
    前記ポンプロータは、
    前記軸線方向に延びるポンプシャフトと、
    該ポンプシャフトに複数段が設けられて、前記ポンプシャフトとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラと、
    を有し、
    前記ポンプステータは、
    前記軸線に沿って延びる筒状をなすステータ本体と、
    該ステータ本体の内周面から前記軸線の径方向内側に張り出すとともに各前記インペラの上方に設けられた複数のベーンと、
    該ベーンの径方向内側に設けられたディフューザハブと、
    該ディフューザハブの内周側に設けられ、前記ポンプシャフトを回転可能に支持する軸受装置と、
    前記ディフューザハブの上側の端部に設けられ、前記軸線を中心として一定の外径を有する外周面を有するハブ延長部と、
    を有し
    複数段の前記インペラのうち上方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記ベーンの負圧面側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記軸受装置に該作動流体を還流させる戻し流路をさらに備え、
    前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面上に開口している原油採掘ポンプ。
  2. 前記ハブ延長部の上方の端面は、前記軸線を含む断面視で、該軸線に交差する方向に広がる段差面とされている請求項1に記載の原油採掘ポンプ。
  3. 前記軸受装置は、前記軸線方向における前記ハブ延長部の上側の端部まで延びている請求項1又は2に記載の原油採掘ポンプ。
  4. 前記ポンプロータは、
    前記ポンプシャフトの外周面であって、前記ディフューザハブよりも上方の位置に設けられた補助インペラをさらに有する請求項1から3のいずれか一項に記載の原油採掘ポンプ。
  5. 前記補助インペラの外周側の端縁は、前記ディフューザハブの外周面の延長線よりも径方向外側に位置している請求項4に記載の原油採掘ポンプ。
  6. 前記補助インペラは、互いに隣り合う一対の前記インペラのうち、下方に位置する前記インペラ側に偏った位置に設けられている請求項4又は5に記載の原油採掘ポンプ。
  7. 前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面における内周側の端縁を基準として、該ベーンの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲内に形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の原油採掘ポンプ。
  8. 上下方向に延びる軸線に沿う筒状をなす生産管と、
    該生産管内で前記軸線方向に延びるポンプロータと、
    前記生産管と前記ポンプロータとの間で該ポンプロータを囲うポンプステータと、
    を備え、
    前記ポンプロータは、
    前記軸線方向に延びるポンプシャフトと、
    該ポンプシャフトに複数段が設けられて、前記ポンプシャフトとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラと、
    を有し、
    前記ポンプステータは、
    前記軸線に沿って延びる筒状をなすステータ本体と、
    該ステータ本体の内周面から前記軸線の径方向内側に張り出すとともに各前記インペラの上方に設けられた複数のベーンと、
    該ベーンの径方向内側に設けられたディフューザハブと、
    該ディフューザハブの内周側に設けられ、前記ポンプシャフトを回転可能に支持する軸受装置と、
    を有し、
    前記ポンプロータは、
    前記ポンプシャフトの外周面であって、前記ディフューザハブよりも上方の位置に設けられた補助インペラをさらに有し、
    複数段の前記インペラのうち上方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記ベーンの負圧面側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記軸受装置に該作動流体を還流させる戻し流路をさらに備え、
    前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面上に開口している原油採掘ポンプ。
  9. 前記補助インペラの外周側の端縁は、前記ディフューザハブの外周面の延長線よりも径方向外側に位置している請求項に記載の原油採掘ポンプ。
  10. 前記補助インペラは、互いに隣り合う一対の前記インペラのうち、下方に位置する前記インペラ側に偏った位置に設けられている請求項8又は9に記載の原油採掘ポンプ。
  11. 上下方向に延びる軸線に沿う筒状をなす生産管と、
    該生産管内で前記軸線方向に延びるポンプロータと、
    前記生産管と前記ポンプロータとの間で該ポンプロータを囲うポンプステータと、
    を備え、
    前記ポンプロータは、
    前記軸線方向に延びるポンプシャフトと、
    該ポンプシャフトに複数段が設けられて、前記ポンプシャフトとともに回転することで上方に原油を汲み上げるインペラと、
    を有し、
    前記ポンプステータは、
    前記軸線に沿って延びる筒状をなすステータ本体と、
    該ステータ本体の内周面から前記軸線の径方向内側に張り出すとともに各前記インペラの上方に設けられた複数のベーンと、
    該ベーンの径方向内側に設けられたディフューザハブと、
    該ディフューザハブの内周側に設けられ、前記ポンプシャフトを回転可能に支持する軸受装置と、
    を有し、
    複数段の前記インペラのうち上方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記ベーンの負圧面側から作動流体の一部を取り出して、下方に位置する前記インペラに隣接して設けられた前記軸受装置に該作動流体を還流させる戻し流路をさらに備え、
    前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面上に開口している原油採掘ポンプ。
  12. 前記戻し流路の一端は、前記ベーンの負圧面における内周側の端縁を基準として、該ベーンの径方向寸法の1/10以上1/2以下の範囲内に形成されている請求項11に記載
    の原油採掘ポンプ。
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