JPH0250850A - サーマルプリンタの印字制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、サーマルヘッドの温度検出を行ないつつ印字
制御を行なうサーマルプリンタの印字制御方法に関する
。

［従来の技術］ 一般にサーマルプリンタは、サーマルヘッドをキャリア
に搭載し、このキャリアを移動制御することによってサ
ーマルヘッドをプラテンに沿って移動動作させて印字を
行なうようにしている。そして１行の印字が終了すると
プラテンを動作してラインフィードし、次の行の印字を
開始するようにしている。

ところでサーマルプリンタ、特に２４ピンのような多ピ
ンのサーマルヘッドを持ったサーマルプリンタで第５図
に示すようなビットイメージの印字やダウンロードの印
字のような高密度印字を行なった場合、サーマルヘッド
の温度上昇が大きくなる問題がある。そしてサーマルヘ
ッドの温度がある許容温度を越えると故障等の原因とな
るため温度上昇を防止する対策が講じられている。

この対策としては従来サーマルヘッドの温度がある温度
になると１行を２回に分けて印字する２バス印字を行な
うものや印字の途中でサーマルヘッドの温度がある温度
まで低下するまで停止させるものが知られている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし前者のものでは高密度印字を行なった場合には温
度の上昇度合いは低下してもやはりサマルヘッドの温度
が上昇し続ける問題があった。

例えば第６図に示すように２パス印字への切換えを１０
０℃に設定した場合、５０分経過後に１００℃に達して
２パス印字に切換えても温度が上昇し、８０分経過後に
は約１４０℃にも達し、場合によってはヘッドが故障す
る問題があった。

また後者のものでは印字途中で印字を停止させてサーマ
ルヘッドの温度がある温度以下に低下するまで待つため
持ち時間がかなり長くなり、その結果印字に時間がかか
るという問題があった。

そこで本発明は、サーマルヘッドの温度上昇を確実に防
止でき、しかも印字速度もそれ程低下しないサーマルプ
リンタの印字制御方法を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、キャリアに搭載されたサーマルヘッドをプラ
テンに沿って移動動作させて印字を行なうとともにライ
ンフィードを行なって次の印字を開始するサーマルプリ
ンタにおいて、サーマルヘッドの温度をセンサーで検出
し、そのセンサーが第１の設定温度を検出したときその
センサーが第１の設定温度よりも低い第２の設定温度を
検出するまでラインフィードの開始前に一定の持ち時間
を持ってラインフィードを開始させることにある。

［作用］ 本考案においては、センサーで検出されるサマルヘッド
の温度が第１の設定温度に達するまでは１行印字終了後
に持ち時間を持たせることなくラインフィードを開始し
て次の行の印字を行なう。

またサーマルヘッドの温度が第１の設定温度に達したと
きは１行の印字終了後に一定の持ち時間を持たせてサー
マルヘッドの冷却を行ない、その後ラインフィードを介
して次の行の印字を行なう。

そしてこの印字制御を行なうことによってサーマルヘッ
ドの温度が次第に低下しやがて第２の設定温度まで低下
すると再び持ち時間無してラインフィードを開始するよ
うになる。

［実施例コ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図はブロック図で、１は制御部本体を構成するＣＰ
Ｕ　（中央処理装置）、２はこのＣＰＵＩが各部を制御
するためのプログラムデータ等が格納されたＲＯＭ　（
リード・オンリー・メモリ）、３は外部入力される印字
データがセットされるメそりや印字のためにドツトパタ
ーンに展開された印字データ等を格納するメモリ等が設
けられたＲＡＭ　（ランダム・アクセス・メモリ）、４
はＩ１０ポートである。

前記ＣＰＵＩとＲＯＭ２、ＲＡＭ３及びＩ１０ポート４
とはパスライン５によって電気的に接続されている。

前記Ｉ１０ポート４にはキャリアモータ６を駆動制御す
るキャリア制御回路７、ラインフィードモータ８を駆動
制御するラインフィード制御回路９、サーマルヘッド１
０を駆動制御する印字ヘラド制御回路１１、前記サーマ
ルヘッド１０の温度を検出するサーマルセンサー１２、
外部接続されたホストコンピュータ（図示せず）とデー
タの送受信制御を行なうホストインターフェイス１３が
それぞれ接続されている。

前記サーマルセンサー１２は例えばサーマルへラド１０
の温度が第１の設定温度である１００℃になるまではＯ
ＦＦ信号を出力し、１００℃に達するとＯＮ信号を出力
し、その後サーマルヘッド１０の温度が第２の設定温度
である９０℃まで低下するまではＯＮ信号の出力状態を
保持し、９０℃まで低下すると再度ＯＦＦ信号を出力す
るようになっている。

前記ＣＰＴＪＩは第３図に示すように、ホストコンピュ
ータから印字データを受信するとＲＡＭ３にその印字デ
ータをセットする。そして例えばホストコンピュータか
ら印字開始命令が来るとセットされた印字データをドツ
トパターンの印字デ夕に展開しつつ各モータ６．８及び
サーマルヘッド１０を各制御回路７，９．１１を制御し
て駆動させ印字動作を行なうようにしている。

また前記ＣＰＵＩは前記サーマルヘッド１０によって１
行の印字が終了する毎に第４図に示す割込み制御を行な
う。この割込み制御は前記サーマルセンサー１２の読込
みを行なう。そしてサーマルセンサー１２からＯＮ信号
かあると印字のラインフィードの開始前に例えば２秒の
持ち時間を挿入する。またサーマルセンサー１２からＯ
ＦＦ信号があると印字のラインフィードの開始前の持ち
時間を０秒にする。

このような構成の本実施例においては、サーマルヘッド
１０の温度が低いときには１行印字が終了するとすぐに
ラインフィードが開始されて次の行の印字が行われる。

そして通常の文字印字を行なうときにはサーマルヘッド
１０の温度はそれ程上昇することはないのでほとんど上
記の印字制御が行われることになる。

しかしビットイメージの印字やダウンロードの印字等高
密度印字が行われるときにはサーマルヘッド１０の温度
は上昇し続ける。例えばサーマルヘッド１０か０℃の状
態で高密度印字を開始すると第２図に示すように５０分
経過後にはヘッドの温度は第１の設定温度である１００
℃まで達するようになる。しかしてサーマルセンサー１
２からＯＮ信号が出力され、これにより以降は１行の印
字が終了するとラインフィードを開始する前に２秒の持
ち時間が挿入されることになる。この２秒の持ち時間に
よってサーマルヘッド１０は冷却されて温度を低下させ
る。そして２秒か経過するとラインフィードか行われて
次の行の印字が開始される。次の印字によってサーマル
ヘッド１０の温度は再び上昇するがこのときの上昇温度
は２秒の持ち時間で冷却低下する温度よりも小さい。

しかして２秒の持ち時間を行印字毎に繰り返すことによ
ってサーマルへラド１０の温度は徐々に低下するように
なる。そして例えば５分経過後にサーマルヘッド１０の
温度は第２の設定温度である９０℃まで低下する。これ
により今度はサーマルセンサー１２からはＯＦＦ信号が
出力されることになる。しかして以降は行印字が終了す
ると持ち時間無しで直ちにラインフィードが開始され次
の行の印字が行われるようになる。

こうしてサーマルヘッド１０は再び温度を上昇するよう
になる。そして５分経過後にはサーマルヘッド１０の温
度が１００°Ｃに達しサーマルセンサー１２からはＯＮ
信号が出力されるようになる。

こうして再び行印字終了の後に２秒の持ち時間が挿入さ
れることになる。

このようにしてサーマルヘッド１０の温度は１００℃を
越えることなく印字制御が行われるので、サーマルヘッ
ド１０が熱によって故障する虞れはない。

またサーマルヘッド１０の温度が１００℃に達したとき
には行印字の終了後にサーマルヘッド１０の温度を徐々
に下げる程度の持ち時間を置いてラインフィードを開始
しているので、従来のサマルヘッドの温度が充分に低下
するまで印字を停止させるものに比べてそれ程印字速度
を低下することなく印字動作ができる。例えば本実施例
においてサーマルヘッド］０の温度が１００℃に達した
後１〜２分で印字が終了する場合、従来ては９０°Ｃま
て■下するのを待ってから残りの印字を開始することに
なるので本実施例の方が早く印字を終了することになる
。

なお、前記実施例では持ち時間を２秒に設定したがこの
持ち時間の長さは高密度印字時のサーマルヘッド１０の
温度上昇の度合い及び休止時における温度低下の度合い
によって決められるもので任意に設定されるものである
。

またサーマルセンサー１２のＯＮ　、　ＯＦ　Ｆ　温度
もサーマルヘッドの種類によって任意に設定されるもの
である。

［発明の効果コ 以上詳述したように本発明によれば、サーマルヘッドの
温度上昇を確実に防止でき、しかも印字速度もそれ程底
下しないサーマルプリンタの印字制御方法を提供できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の実施例を示すもので、第１
図はブロック図、第２図は高密度印字時におけるサーマ
ルヘッドの温度変化を示すグラフ、第３図はＣＰＵによ
る印字制御を示す流れ図、第４図はサーマルセンサー出
力読込みの割込み処理を示す流れ図、第５図はビットイ
メージ印字の例を示す図、第６図は従来における高密度
印字時におけるサーマルヘッドの温度変化を示すグラフ
である。 １・・・ＣＰＵ　（中央処理装置）、２・・・ＲＯＭ　
（リド・オンリー・メモリ）、６・・・キャリアモータ
、８・・・ラインフィードモータ、１０・・・サーマル
ヘッド、１２・・・サーマルセンサー 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. キャリアに搭載されたサーマルヘッドをプラテンに沿っ
   て移動動作させて印字を行なうとともにラインフィード
   を行なって次の印字を開始するサーマルプリンタにおい
   て、前記サーマルヘッドの温度をセンサーで検出し、そ
   のセンサーが第１の設定温度を検出したときそのセンサ
   ーが前記第１の設定温度よりも低い第２の設定温度を検
   出するまでラインフィードの開始前に一定の持ち時間を
   持ってラインフィードを開始させることを特徴とするサ
   ーマルプリンタの印字制御方法。