【発明の詳細な説明】
仄匡重区とヱヱ互ヱ
これは、1987年5月1日提出のg理番号071046,02’1の一部継続
である、1987年9月22日提出の整理番号07/102゜830号の一部継
続である。
発明の分野
本発明は、レウテリン(reuterin)と表示する新規な抗生物質、動物源
からラクトバテルス・レウテリ(Lactobcjllusreuteri)の
レウテリン産生菌株の分離および培養の手順、およびレウテリンの分離および精
製の手117二関する。
背景の情報
ラクトバシルスeレウテリ(Lactobcillus reuteri)、
すなわち、乳酸杆菌属(Lactobcillus)(この種のある菌株はNj
illfl(Lactobcillus fermentum)として以前j
;同定された(1.2))の新規に表示する種、は、ヒト、ブタおよび他の動物
の胃腸(Gl)管の共生存在体(resident)である。ラクトバテルス・
レウテリ(L、reuteri)のネオタイプ(n e o t y p e)
の菌株は、DSM20016 (ATCCNo。
53609)である。この菌株および新規に分離されt;菌株1063(ATC
CNo、53608)は、アメリカン・タイプ・カルチャー・フレクシ日ン(t
he American Type Cu1tureCollectio
ns米国マリイランド州ロックビレ)に1987年4月17日に受託され、公衆
に入手可能である。動物の胃腸管は、集合的に土着のミクロビオタ(indig
enous m1crobiota)として知られている、推定300〜50
0種の微生物を収容する複雑な生態系である。腸の微生物学の分野における10
0年の徹底的な研究にかかわらず、これらの微生物、異なる種の間jこ存在する
相互関係およびミクロビオタとそれらの宿主との間の共生の関係の性質I;つい
て知るべきことがたくさん残っている。
ある条件下に、土着のミクロビオタのある1liIR員は種々の腸の病気を引き
起こす日和見性のffrIi体となることができる。しかしながら、より頻繁に
、gIii体は胃腸管に食物または水中の汚染物として入る。後者のなかで顕著
なものはある数のバクテリア(例えば、大腸菌、サルモネラ属の種、赤痢菌属、
エルジニア・イテロコリチ力(YersLniainterocolitica
)、コレラ菌、ビブリオ−バラへモリチフス(Vibrio parahae
molyticus)、カンピロバクチル・ジェジュニ(Campylobac
ter jejuni)およびクロストリジウム・ディフィシレ(Clost
ridium difficile))、ウィルス(例えば、ロタウィルス、
アストロウイルス(astrovirus)およびシリシウィルス(cilic
ivirus))および腸寄生生物(例えば、シアルシア属およびアメーバ属の
種)である。これらおよび他の微生物により引き起こされる急性および慢性の腸
の病気は世界中で起こり、かなりのヒトの苦痛および経済的に重要な動物の損失
を引き起こす。ある種の微生物の活性は、また、胃腸管内の突然変異原の産生と
関連づけられてきている。
また、土着のミクロビオタはそれらの宿主と共生または共力の関係で存在して、
宿主の一般の健康および良好な生活に多くの積極的な(共生の)方法で寄与する
。微生物(germ)不含の動物は、とくに健康であるというわけではなく、そ
して発育に劣った胃腸管を有する。それらに提供された栄養に富んだ安定な生態
系の報酬として、土着のミクロビオタはそれらの宿主になかでも次のものを包含
する=(i)腸の病原体に対する保護、(目)胃腸管の上皮粘膜系の正常の発育
および機能の刺激、(iv)種々のビタミンおよび他の栄養物質の産生および(
V)宿主の豊富な内因性粘膜組織の再代謝。
現在において、土着のミクロビオタの組成および数が制御される方法は殆ど理解
されていない。これらの制御は次のような因子をふくむ多数の種の間の複雑な相
互作用の結果であるニレドックス電位、表面のpHs脂肪酸の阻害作用、硫化水
素、脱接合(deenjugated)胆汁塩類およびなおさらに同定されない
阻害物質、ならびに因子、例えば、栄養物質を制限するための競合およびミクロ
ビオタが胃腸管の上皮表面と関連しかつ前記表面へ付着する能力。
動物の誕生後短い時間で、大腸菌および腸の連鎖球菌は胃腸管内に現れるほとん
ど広く最初のバクテリアである。乳酸杆菌属はほとんど常に伴うか、あるいは順
序が直後であり、そして腸内に見いだされる支配的なバクテリアの群となる。小
腸の微生物、とくに乳酸杆菌属(Lactobcillus)および連鎖球菌属
(St reptococcus)に属するものはバクテリアおよび非バクテリ
アの病原体に対する保護的価値を有し、そして動物における健康な体重の増加を
促進するようである。栄養条件にめんどうな腸内バクテリアであるので、乳酸杆
菌は胃腸管の末端領域よりはむしろ、より近接の栄養に冨んだ領域において、そ
れらの生態学的地位を見いだすと信じられる。
多数の場合について報告されているように、乳酸杆菌(3)は、太きい数の非病
原性の無毒のバクテリアを包含し、ヒトおよび動物の健J[8よび良好な生活に
おいて重要な共生の役割を演する。乳酸杆菌属(Lactobcillus)種
はヒトおよび動物の食物に添加して、食物を保護し、食物の風味を増大しおよび
/または共生の目的で添加されるので、これらのバクテリアは胃腸管に存在する
ようになるであろう。例えば、ラクトバテルス・ブランタルム(Lactobc
illus piantarum)菌株は、商業的に大量に増殖され、そして
種々のヒト(肉類、植物および毎日の製品)および動物(サイレージ)の食物の
商業的保存のための關始培養物として使用される。ラクトバテルス・アシドア4
ルス(Lactobcillus acidophilus)菌株は、商業的
に大量に増殖されて、ヒト(例えば、ミルク)または動物(飼料)の食物に、こ
れらのバクテリアを共生の利益のために胃腸管に導入する手段として添加される
。乳酸杆菌属(Lactobcillu杆菌属(Lactobcillus)の
治療は(i)西洋食のヒトの集団を結腸癌から保護しく4)、(i i)ラット
におし1て実験的に誘発した大腸の腫瘍の発生を減少しく5)、(i i i)
ヒトにおいて近位発癌物質への前発癌物質の転化を触媒することが知られている
バクテリアの酵素の賀濃度を減少しく6)、そして(iv)ブタにおける血清コ
レステロールのレベルを減少する(7)ことが発見された。
乳酸杆菌属の代謝の代謝最終生成物、例えば、酢酸、乳酸および過酸化水素は、
それらの抗微生物活性Iこついてよく知られている。2つの研究所の報告による
と、異種発酵性の種、乳酸短杆菌(Lactobciflus bravis
)、ブ7ナー11(Lactobcillusbuchneri)(8)および
乳厳杆M属(LactobeilluS)菌株208−A(9,11)はグリセ
ロールを嫌気的に代謝する。
後者の菌株は2モルのグリセロールを嫌気的に脱水して(グリセC1−4デヒド
ロゲナーゼを含む)2モルのβ−ヒドロキシプロピオンアルデヒドを生成し、こ
れは不均化して1モルのβ−ヒドロキシプロピオン酸および1モルの1.3−プ
ロパンジオールとなる。ある乳酸杆菌は、また、バクテリオシンまたはバクテリ
オシン様タンパク質を産生じ、これらのタンパク質はその種または密接に関係す
る種の他の構成員に対して殺バクテリア活性を示す、乳酸杆菌により産生された
低分子量の抗微生物物質に関する、いくつかの寅証されていない報告が現れた。
それらの存在はあるとき予測されl;が、このような物質は寅証または分離され
て米ていない。
乳酸杆菌属に関連する抗微生物活性に関した何が知られているかについての要約
は、次のとおりである。1907年において、メトチニコフ(Metchnik
off)(11)は、胃腸管内に住む有害な腐敗性バクテリアは酸度生性乳酸杆
菌により阻害(または拮抗)されることを報告した。それ以来、乳酸のバクテリ
アに関連する種々のこのような拮抗活性は報告された(12)。最もしばしば、
これらの抗微生物活性は、代謝の主要な最終産生物、例えば、乳酸および酢酸お
よび過酸化水素に関連することが発見された(13〜18)。乳酸杆菌に関連す
るが、代謝のこれらの最終産生物に関連しない、抗バクテリア活性に関する他の
報告が現れた。ギリランド(Gi I l i 1and)およびスペック(S
peak)(19)は、試験したラクトバテルス・アシドフィルス(Laeto
bcillus acidophilus)IF株の間で変化する、広いスペ
クトルの拮抗を報告しl;。過酸化水素は阻害の応答の部分的原因でありだ。ト
ラメア(Tramaer)(20)は、E、coliのラクトバテルス・アシド
フィルス(L、acjdophi 1us)の阻害は、低いpHにおける乳酸の
強い殺菌作用のためであることを示した。追加の阻害因子の形成は、また、示唆
されl;が、同定されなかった。広いスペクトルの拮抗物質は、シャハニ(Sh
ani)も、レディー(Reddy)およびシャハニ(Shani)、およびハ
ムダン(Hamd al)およびミコラグチク(Mikolagcik)(21
〜25)により報告され!;。これらの報告の各々において、拮抗物質は11%
の非脂肪のドライミルクの固体中で乳酸杆菌属(LactobcilIus)を
増殖させる間産生され、そして乳酸と区別することが困難であり、こうして完全
にレウテリンと無関係であるように思われた。これらの研究において、ハムダン
(Hamdan)およびミコラグチク(Mikolagcik)(24〜25)
は、シトリンと彼らが名付けt;物質の最も強い精製および特徴づけを実施しt
;。それは低分子量の化合物であり、窒素を含有せず、酸性であり、そして極め
て耐熱性であることを、彼らは発見しt;。この物質が産生される条件およびそ
の酸性の性質は、それをレウテリンと明確に区別する。ヨーグルト培養物の間の
拮抗活性についての外観(26)は、ラクトバテルス・アシドフィルス(L。
acidophilus)、ブルガリアW(L、bulgariaus)、カセ
イ菌(L、casei)、乳酸杆菌(L、Iactis)の菌株におけるh酸二
外の阻害物質を同定することができなかった。試験したブルガリア菌(L、bu
Igar 1cus)菌株の1つは、前に、プルカリカンと命名した抗生物質
を産生じたと報告された(23)。
ある数の乳酸杆菌は、殺バクテリア活性を示すタンパク質であるバクテリオシン
を産生ずることが知られている。乳酸杆菌により産生されたほとんどのバクテリ
オシンまたはバクテリオシン様物質は、狭い範囲の生物学的活性を示す。しかし
ながら、ビンセント(Vincent)ら(27)は、ある数のラクトバテルス
・アシドフィルス(L、acidophjlus)分離物lこより産生された、
ラクトシジンと命名された、広いスペクトルのバクテリオシンを報告した。乳酸
杆菌により産生された広いスペクトルのバクテリオシンの他の報告はない(12
)。バクテリオシンはポリペプチドであり、そしてそれらの阻害性質はプロテア
ーゼにより破壊される。レウテリンはポリペプチドではなく、そしてその抗微生
物活性はプロテアーゼにより影響されない。
ある種の抗生物質を産生ずるそれらの能力に加えて、ダンプイン(Sandin
s)(28)は、乳酸杆菌がヒト(および動物)の腸管における演することがで
きる、ある数の役割または機能を報告した。これらは次のものを包含する:有機
酸の産生、低いpHおよび酸化−還元電位、競合的拮抗、胆汁の脱接合および発
癌物質の抑制。食事の付加物の乳酸杆菌は、病気の治療、予防的治療を提供する
ことによりおよび必要な酵素源として有益であると思われる。
久盟立!控
本発明によれば、ラクトバテルス・レウテリ(L、 reu t e r i
)の生物学的に純粋な菌株が提供される。本発明の制御された培養方法の下で、
これらの菌株は、レウテリンと呼ぶ、新しく分離され、特徴づけられた、広いス
ペクトルの抗微生物物質である。この抗生物質は、定められた条件下に、ヒトお
よび他の動物に対する病原性ではない、微生物(L、reuteri)を使用し
て他の微生物を殺すためl二値用することができる。レウテリン産生性うクトバ
シルス・レウテリ(Lact。
bcillus reuteri)菌株を分離する本発明の技術は、また、使
用してヒトおよび農業上重要な動物から菌株を分離することができるので、これ
らの分離されj;菌株はそれらが分離されt;特定の動物のための共生因子とし
て使用することができる。こうして、ブタから分離されたラクトバテルス・レウ
テリ(L、reuteri)1063は、ブタl二おける大腸菌および離乳した
若いブタの下痢の病気の緩和における、およびブタの飼料効率を増加するための
共生因子として、潜在的用途を有する。ブタの小腸から直接分離した他の同種お
よび異種発酵性乳酸杆菌の乳酸杆菌と比較して、およびまた、長い期間の間厚培
養物中に保持されてきたラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)W株
20016および27273と比較して、ラクトバテルス・レウテリ(L、re
uteri)1063は、強い自動凝集反応、高度の表面疎水性を寅証し、そし
て他の菌株より良好に培養中のブタ上皮細胞に結合する。レウテリンを産生ずる
方法およびこの種を収容するすべての動物の胃腸管(または便)からラクトバテ
ルス・レウテリ(L、reuteri)のレウテリン産生菌株を分離する手順は
、また、提供される。本発明により提供される自然に産出する広いスペクトルの
抗生物質の大量の産生は、種々の病気の処置のためにおよび一般の目的の抗微生
物剤として、この抗生物質の使用を可能とする。
図面の簡単な説明
第1図は、グリセロール培地中における好気的(震盪)および半嫌気的(静置培
養)条件下のレウテリンの産生を示す。
!2Sは、グリセロール培地中でラクトバテルス・レウテリ(L、 reut
eri)の2つの菌株をE、coliと半嫌気的インキュベーションした後、レ
ウテリンの産生へのラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)濃度(μ
g / m Q乾燥重量)の効果を示す。
第3図は、レウテリンの産生への温度の効果を示す。
第4図は、レウテリンの産生へのpHの効果を示す。
第5図は、レウテリンの産生および生物学的活性の証拠を示す。
第6図は、ラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)(7)試Nの高性
能液体クロマトグラフィー(HP L C)の結果を示す。
第7図は、レウテリンの正イオンの質量スペクトルを示す。
第8図は、レウテリンの負イオンの質量スペクトルを示す。
第9図は、レウテリンの赤外スペクトルを示す。
菓10図は、レウテリンの炭素NMRスペクトルを示す。
$11図は、レウテリンのプロトンNMRスペクトルを示す。
第12図は、ラクトバテルス・レウテリン(L、reuterin)−レウテリ
ンの系のモデルを示す。
ml 3A図はレウテリンをファージ感染バクテリアの培養物に添加したときの
、コロニー形成単位(CF U)およびプラーク形成単位(PFU)を示し、そ
して第13B図はCFUおよびPFUの寅際の計数を示す。
第14図は、粉砕しI;牛肉ミクロフロラ(microf 1ora)へのレウ
テリンの効果を示す。
第15図は、E、coli接種した粉砕牛肉ミクロフロラへのレウテリンの効果
を示す。
第1611fflは、レウテリンのフーリエ変換赤外分析を示す。
第17図は、レウテリンの液体クロマトグラフィー/質量スペクトル分析を示す
。
第18図は、酸化シュウチリウム中のレウテリンの炭素−13スペクトルを示す
。
第」9図は、酸化シュウチリウム中のレウテリンのプロトンのスペクトルを示す
。
第20図は、第18図および第19図のスペクトルを生ずる提案した構造を示す
。
第21図は、ジュウテリン化メタノール中のレウテリンの炭素−13スペクトル
を示す。
第22図は、ジュウテリン化メタノール中のレウテリンのプロトンスペクトルを
示す。
第23図は、第21図および第22図を生ずる、提案しt;構造を示す。
第24図は、レウテリンのトリメチルシリル誘導体の質量スペクトルを示す。
第25図は、M/E 147の断片の提案した構造を示す。
第26図は、レウテリン構造のための提案した概要を示す。
*27IElは、M/EデータおよびNMRの構造を満足する断片を示す。
第28図は、水溶液中に存在するときの、提案した構造を示す。
好ましい 施、様の説明および好ましい 施 様の例抗生物質産生性菌株の分離
宿主特異的ラクトバテルス・レウテリ(Lactobci 11usreute
ri)菌株を、動物源、例えば、種を収容する動物の胃腸管または便から、本発
明の方法より、分離することができる。ラクトバテルス・レウテリ(L、reu
teri)は、嫌気的条件下に最もよく増殖するが、好気的に増殖するであろう
。胃腸管または便からの懸濁液を、乳酸杆菌属(Lactobcillus)の
増殖に適当な寒天平板上に広げ、そして寒天平板を乳酸杆菌属のコロニーの増殖
を促進する条件下にインキュベーシヨンする。好ましい実施態様において、よく
発育しI;コロニーは、37℃において48時間の嫌気的増殖(酸素の圧力を減
少した)後、乳酸杆菌選択培地(L B S)の寒天平板上に現れる。LBSは
次の成分を含有する(g/ff):)リプチカーゼ。lO:酵母エキス、5 ;
KH,POい 61;クエン酸アンモニウム、2;酢酸ナトリウム(三水和物
)、34:MgSO4(七水和物)、1.2;Mn5Oa(−水利物)、0.1
3;Fe5O4(七水和物)、0.06゜pHを濃HCIで5.5に調節する:
寒天(15g)を添加する。培地の滅菌後、グルコースC1og)を添加する。
他の乳酸杆菌属(Lactobcillus)の成長培地を使用することができ
る。好ましい実施態様において、LBS平板を、0.50モルのグリセロールお
よびラクトバテルス・プランタルム(Lactobcillus plant
arum)接種物を含有する1%の液化寒天の10mQでオーバーレイする。
それぞれのレウテリン産生性コロニーの分離を保証するために、試験前に、LB
S培地または他の乳酸杆菌属成長培地を使用する、初期のLBS平板上で増殖す
るすべての乳酸杆菌のコロニーの平板を調製するか、あるいはオーバーレイの添
加前にLBS平板上のコロニーの各々から成長培地へ乳酸杆菌の細胞を他の技術
により移す(複製手順)。このオーバーレイが固化した後、平板を再び37℃に
おいて嫌気的びん内で48時間インキュページBンする。接種したラクトバテル
ス・プランタルム(L、plantarum)の増殖の阻害のゾーンは、これら
の条件下に抗生物質、レウテリン、を産生するコロニーのまわりに観察される。
ラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)菌株の同定は、標準の微生物
学的試験および種の指標形質の特性を使用して実証される。
ラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)は異種発酵性種であり、グル
コースからガスおよびグルコースからグルコネートおよびアセテート/エタノー
ルを形成する。API50CH発酵試験(Analytab Product
s、Sherwood Medical Co、、二ニージャーシイ州ニュ
ーブルンスウィック)において、それはリポース、アラビノース、グルコース、
ガラクトース、ラクトース、スクロース、メリボースおよびマルトースと陽性の
ズ応を示す(ある菌株は、また、キシロースを発酵させる)。種は39〜41の
グアニン士シトシンのモル%を有し、リジンはムレインのジアミノ酸であり、そ
して種は45℃において増殖するが、15℃において増殖しない。ネオタイプの
菌株、DSM20016と80%以上のDNA−DNAの相同性を有する菌株は
動物の胃腸管内に見いだすことができる。
本発明の方法を使用するとき、ラクトバテルス・レウテリ(Lactobcil
lus reuterj)菌株1063は、ブタの胃腸管から分離され、そし
て試験した他の菌株より非常に高いレベルのレウテリンを産生ずることができる
ことが示された(後述する)。菌株1063および菌株DSM20016は、ア
メリカン・タイプ・カルチャー・コレクシ膠ン(the American
Type Cu1tureCollection、米国マリイランド州ロッ
クビレ)に1987年4月17日に受託された(それぞれ、ATCCNo、53
6088よび53609)。
本発明の特徴および利点を、以下の5i!施例を参照すると、いっそう明瞭に理
解されるであろう。これらの寅施例は本発明を限定するものと解釈すべきでない
。
衷稟■
天真!土
レウテリンの産生の培養条件および検出レウテリンを産生ずることができるラク
トバテルス・レウテリ(Lactobcillus reuteri)細胞を
ある種の好適な条件下にに配置すると、レウテリンは産生される。ある数のアッ
セイを開発してレウテリンを検出しかつ定量した。標準の最小阻止濃度(MIC
)の手順を応用して、レウテリンを検出し、そしてその産生に影響する因子を明
らかにした。E、coli K12を感受性試験微生物として使用し、そして
アッセイを次のようにして寅施する。E、coliの一夜の培養物を収穫し、無
菌の0.05モルのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7,5)で2回洗浄し、この
緩衝液中に懸濁し、そしてスペクトロニツタ(Spectronic)70計器
を使用する60%の透過率(A420nm)に調節する。この懸濁を使用して1
:100に希釈し、そして0.1m12のアリコートを使用して、無菌後、次の
成分を含有する1゜0mQのMIC培地を接種する(g/ff):ビタミン不合
力ゼインヒドロリゼイト、3;クエン酸アンモニウム、l−9;クエン酸、0.
63;KH,POい 12−6 ;Mg5o、(七水和物)、0.2 : 7.
01:調節したpHおよび20ミリモルのグルコース、レウテリン活性について
試験すべき試料の無菌の1.0m12の部分を、1.0m4のこの接種したMI
Cアッセイ培地に添加し、そしてよく混合してl:2の希釈物を得る。次いで、
このような希釈物を37℃において24時間インキュベージコンし、そして増殖
について検査する。次いで、相対的レウテリン濃度(レウテリンの単位)を、イ
ンジケーター細胞の可視の増殖を可能とする希釈に先行する試料希釈の逆数とし
て、計算する。HPLC分析(後述する)により決定して、MIC値をレウテリ
ンビーク高さに関係づける他のアッセイを、また、報告する。
本発明の方法の条件下に、ラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)は
レウテリンと呼ぶ本発明の抗微生物物質を産生ずる。ある数の異種発酵性および
同種発酵性の乳酸杆菌属(LactobcilluS)菌株をレウテリンの産生
について試験し、そしてラクトバテルス・レウテリンが産生される条件を決定し
た。レウテリンは減少した酸素の条件下を除外して圧力好気的条件(大気の酸素
の濃度)下に産生されない。ラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)
を、主要な炭素およびエネルギー源としてグルコースの代わりに、20〜500
ミリモルのグリセロールまたはグリセルアルデヒドを含有する前述のMICアッ
セイ培地中で嫌気的(まt;は静置培養において半嫌気的)に培養したとき、そ
れは産生される。M1図は、このグリセロール培地l:おける好気的(曲線l)
および半嫌気的(曲線2)条件下のレウテリンの産生を示す。ラクトバテルス・
レウテリ(L、reuteri)はこれらの条件下に増殖しないが、それにもか
かわらずレウテリンを産生する。ヘキソース、ヘキシトール、ペントース、ベン
チトール、二糖ahよび種々のリン酸化および非リン際化CJ−物質を包含する
12の他の物質を、レウテリンの産生を支持するそれらの能力について試験した
。表1はこれらの試験のいくつかの結果を示す。20ミリモル(ciおよびC6
の基質)または40ミリモル(CSの基質)の濃度で基質を含有する培地を、ラ
クトバテルス・レウテリ(L、reuteri)の不存在下まj;は存在下に5
×10″コロニ一形成単位(CFU)7mI2のE、coljで接種した。グリ
セロールおよびグリセルアルデヒドのみがレウテリンを産生じた。また、グリセ
ロールからのレウテリンの産生は産生培地中に含められた。表2に示す結果は、
40ミリモルの濃度で種々の示した基質上で増殖したラクトバテルス・レウテリ
(L、reuteri)の上澄み液分画による、6.7XlO’CFtJ/m1
2のE、coliの生存可能な計数の阻害%を示す。
レウテリンは2つの方法で産生ずることができる。一方の手順は相同法であり、
そして他方は異種法である。相同法はラクトバテルス・レウテリ(L、reut
eri)細胞を静置培養で37℃において250ミリモルのグリセロール溶液中
でインキュページ盲ンした。例えば、IQのラクトバテルス・レウテリ(L、r
euteri)細胞は乳酸杆菌属(Lactobcillus)を有する培地(
LCM)中で37℃において24〜48時間増殖することができる。LCMは次
の成分を含有するCg/(1): )リプチカーゼ、10;酵母エキス、5;ト
リプトース、3 : KH,PO,,3:クエン酸アンモニウム、1.5;酢酸
ナトリウム、1.0:塩類(LBSにおけるような)システィン−MCI、0.
2;およびツイーン−80,1mQ * p Hを7.0に調節する。グルコー
ス(20ミリモルの最終濃度)を無菌後に添加する。細胞を遠心により収穫し、
10m12の250ミリモルのグリセロール溶液中に懸濁し、静置培養で37℃
において6時間インキュページ冒ンし、次いで遠心により除去する。レウテリン
はこの上澄み液分画中!=存在する。この手順およびその多くの明らかな態様(
例えば、変更した細胞濃度およびインキュページ12時間)は、レウテリンを産
生ずる簡単なかつ有効な方法を提供する。
異種法は、ある種の他の(異種)レウテリン刺激微生物と一緒にラクトバテルス
・レウテリ(L、reuteri)を同時培養することを包含する。この手順に
おいて、例えば、低い濃度のラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)
(例えば、20−300μgの細胞乾燥重量/m<1)を、生存可能な異種微生
物(例えば、E、colj K12)の細胞と一緒にグリセロール含有培地(
前述の)中に懸濁し、そして前述したようにインキュページ胃ンした。0.5ま
たはそれ以上の生存可能の細胞の比(CFU E、colt/m12/CFU
L、reuteri/m12)において、レウテリンは刺激した速度(異種
微生物の不存在に関して)において産生され、そして産生速度/ラクトバテルス
・レウテリ(L、reuteri)バイオマス単位は異種微生物のバイオマスに
鷹接比例して増加する。レウテリンの合成において異種微生物が演する役割のこ
の発見は、後述の「飼料の11節」のモデルの開発に重要であった。この「異種
」細胞の刺激は、生存可能な細胞の間の細胞対細胞の接触を必要すると思われる
。なぜなら、2つの種がお互いにそれ以外同一の同時培養系I;おいて透析膜に
より分離するとき、この刺激は起こらないからである(表3)、74種種は少な
くとも一部分うクトバシルス・レウテリ(L、reuteri)の微小環境にお
いてレドックス電位を低下し、これによりレウテリンの産生を刺激するという可
能性は、この刺激作用に寄与するとして除外されていない。レウテリンの産生は
、異種E、coliが生存可能でない場合、あるいはラクトバテルス・レウテリ
(L、reuteri)が生存可能でない場合、刺激されない。異種法によるレ
ウテリンの産生は、グリセロールを代謝する刺激有機体の能力に依存しない、E
、coliの突然変異体は、野生盤の細胞はど有効にグリセロールを代謝して、
レウテリンの産生を刺激することができない。
レウテリンは、生きている動物において起こる生理学的条件下に産生される。レ
ウテリンの産生(異種法を使用する)は最初に急速であり、そしてラクトバテル
ス・レウテリ(L、reuteri)のバイオマスj二比例する(第2図)が、
その後、産生速度/バイオマス単位は、多分、生存可能な細胞(E、coli/
L、reuteri)比の減少および/またはこれらの条件下にいん産生される
レウテリンのより高い濃度に対するラクトバテルス・レウテリ(L、reute
ri)細胞の感受性のために減少する。また第2図に見られるように、ラクトバ
テルス・レウテリ(L、reuteri)菌株1063(X)は、異種法により
、ネオタイプ菌株20016(0)が産生ずるより大きい量のレウテリンを産生
する。ラクトバテルス・レウテリ(L、reuteri)のレウテリン抵抗性突
然変異体は、なおさらに高いレベルのレウテリンを産生ずる。レウテリンの産生
は、25〜37℃の温度において最大速度で起こる。第3図は、グリセロール培
地中で4.25.37および45axCラクトバシルス・レウテリ(L、reu
teri)の半嫌気的インキュベージ3ンの間のレウテリンの産生へのインキュ
ページ3ン温度の効果を示す。レウテリンはpH5〜9において産生され、最適
な産生はpH6〜8においてである。第4図は、グリセロール培地中で3時間(
曲線3)および24時間(曲線4)のE、coliとのラクトバテルス・レウテ
リ(L、reutsri)の半嫌気的インキュベージ1ンの間のレウテリン産生
への培11pHの効果を示す。今日まで、試験したすべてのラクトバテルス・レ
ウテリ(L、reuteri)の3つの菌株は、レウテリンを産生しt;:ネオ
タイプ、DSM 20016、ATCC27273[前に発酵菌(Lacto
bcillus fermentum)と分類された]および新しく分離され
た撹拌1063゜すべての3つの菌株は、相同手順によりレウテリンを産生ずる
(表5)、異種手順によるレウテリンの産生は、次の方法でこれらの菌株の間で
変化する二産生は、それぞれ、菌株1063.27273および20016につ
いて異種微生物により、大きく、中程度におよびほんのわずかに刺激される。
択土豊!Ω竺捻
レウテリンの産生は、培地中のpHの変化の不存在および外部から添加したカタ
ラーゼの存在下に起こる。したがって、その抗微生物活性は、乳酸発酵のよく知
られた最終産生物、例えば、乳酸および酢酸または過酸化水素と関連しないか、
あるいは他の人により発見された他の酸性物質(24,25)と関連しない。レ
ウテリンは遠心または濾過による細胞の除去後培養液中に残る。レウテリンは培
地から分離し、モしてHPLCにより溶媒系として水(脱イオンしt;)または
10ミリモルのH2SO4を使用するか、あるいはC−18固相カラムにより精
製することができる。レウテリンおよび存在する他の産生物は、HPLCの間、
屈折率(R1)検出器システムを使用して検出される。MIC活性を示すRIビ
ークは、この系においてグリセロールと1.3−プロパンジオールとの間で溶離
する 14C(均一に標識された)グリセロールをレウテリン産生系において使
用するとき、HPLCにより回復されるレウテリンはI40標識され、この物質
が(少なくとも一部分)グリセロールの水溶性誘導体であることを示す。
寒箆!土上1
抗微生物活性
レウテリンは広いスペクトルの抗微生物剤である。レウテリンは殺バクテリア剤
として機能する。レウテリンの産生およびその強力な殺バクテリア活性の証拠は
の両者は、第5図に要約したデータにより明瞭に実証される。示した濃度CCF
U/mA>のE、coli(実線)およびり、reuteri 1063 (
破線)は前述のグリセロールカゼイン加水分解物(O)、同一培地マイナスクエ
ン酸塩(・)および同一培地マイナスグリセロール(×)中に接種(時間ゼロ)
した。同時培養物を半嫌気的に(静置培養)37℃においてインキニベーシ層ン
し、試料を示した間隔で取り出して、存在するE、colij5よびり、1eu
teriの数(CFU/mQ)を決定した。これらのデータから理解することが
できるように、グリセロールが存在するとき、ある物質が最初の3〜4時間の間
に産生され、これは次の数時間の間に生存可能なE、c。
11細胞の7〜glog減少を生じた。こうしてさらに試験したすべてのダラム
陰性バクテリアの属(Esche r ich ia、Sh fge l1at
Salmonellaq ProteusおよびP s e u d om。
nas)および試験したすべてのダラム陽性の属(Streptoc。
ccus、5taphylococcus、Clostridium。
BacillusllLeuconostocおよびLactobacillu
s)はレウテリンに対して感受性であった。しかしながら、多少より高い濃度の
レウテリンは、後者の3つの属の代表的な菌を殺すために必要である。低級の真
核細胞、酵母菌5accha r’omyce 5cervisiaeは、また
、レウテリンにより殺される。これらの発見は表6に要約されている。また、こ
の表に、異種手順によるレウテリンの産生を刺激する試験した種々の種の能力が
しめされている。また、認められるように、L、reuteriそれ自体は、3
2MIC単位以上の濃度に暴露する場合、レウテリンに対して感受性である。ま
t;、レウテリン(はぼ20MIC単位/amの最終濃度において)は、シャー
ガス病を引き起こす原生動物の寄生生物、Trypanosoma cruz
iの生体外の増殖を阻害することを示すデータをわれわれは有する。対照の培養
物は正常の増殖および行動を示したが、レウテリン処置した細胞は移動性および
分割する能力を失い、そして生存可能性の損失を示す形態学的「ラウンディング
−アップ(rounding−up)Jを示した。
里簾輿1y
抗ウィルス活性
レウテリンは、また、ウィルスの複製の防止において有効である。第13図は実
験の結果を示し、ここでO〜50単位/m12のレウテリンを、バクテリアのウ
ィルス(それぞれ、ラムダファージまたはファージ8014−B2)で感染した
Escherichia coliまたはLactobacillus P
lantarumの増殖するバクテリア細胞に添加した。14標識グリセロール
を使用する予備的結果から明らかなように、0.5m(iの溶液中の4μgのレ
ウテリンはほぼ1単位のレウテリンに等しい。4時間後、宿主細胞のコロニー形
成単位(CF U)およびウィルスのプラーク形成単位(P F U)を標準の
微生物学技術によりアッセイした。レウテリンを添加しないと、微生物細胞の数
は4時間の期間で約100倍増加した。E、coliでは、lO単位のレウテリ
ンの添加は、4時間のインキュベーション後、レウテリン不含対照培養物に比較
して、細胞の数のほぼ100倍の減少およびラムダファージのPFUの数の10
00倍以上の減少を引き起こした。乳酸杆菌属のCFUおよびPFUのレウテリ
ンによる減少はめざましくなく、モしてE。
coliを使用するよりより高いレウテリン濃度を必要したが、CFUにおける
よりPFUのなおさらに大きい傾斜をもつ同様なノくターンは25単位以上のレ
ウテリンの量において観察された。これらの結果が示すように、レウテリンはウ
ィルスの産生の阻害において有効であり、そしてこの有効性はバクテリアの宿主
細胞へのレウテリンの効果以上でありそれを越える。
天産!y
共生活性
ラクトバシルス・レウテリ(Lactobcillus reuteri)を
ブタに与えるとき、それはそれらの胃腸管コロニー化することができる。予備実
験において、108〜10”CFU/動物の範囲の濃度においてり、reute
ri 1063細胞を新しく生まれたコツタの規定食中に含め、そして生存可
能なり、reuteri 1063細胞をこれらの動物の便から回復した。こ
れらのり、reuteriの接種は動物に悪影響を与えなかった。
成体のブタ、コツタ(生後5日)またはノドパイオートのコツタを使用する実験
を実施し、ここで大量(約10”の細胞)のり、reuteri菌株1063細
胞を動物に与えた。約5〜7日後、十分なり、reuteri細胞はなお動物の
便から回復され、L、reuteriが胃腸管の通過において生存し、そして動
物において十分に長く止まり、コロニー化が起こり、そしてレウテリンが産生さ
れうろことが示された。
L、reuteri菌株1063によるレウテリンの産生は胃腸管の環境におい
て期待され、この胃腸管はり、reuteri菌株を本来分離した環境である。
ある種の培地成分またはり、reuter+によるレウテリンの産生に対して条
件付けられた他の物質、例えば、グリセロールを動物の食物に添加して、胃腸管
内のレウテリンの産生のための条件を最適化することができる。鳥類を包含する
動物の種々の種(用語「動物」は明らかにヒトおよび鳥類を包含する)から分離
しt;ラクトl(シルス・レウテリ(Lactobcillus reute
ri)菌株を、菌株を分離した動物の種に、か、あるいはそれらを分離した以外
の種の動物にをある量で供給することができる。
天罠!y±
リボヌクレオチドリダクターゼの阻害
レウテリンはりポヌクレオチドリダクターゼを阻害する、デオキシリボ核酸(D
NA)の合成において第1工程。自然において、デオキシリボヌクレオチドの合
成だめの唯一の通路、すなわち、対応するりボヌクレオチドの直接還元が存在す
る。デオキシリボヌクレオチドは高度に特殊化されt;代謝物であり、そしてD
NAのブロックを構成する役目のみをする。リボヌクレオチドのデオキシリボヌ
クレオチドへの還元を触媒する酵素は、リボヌクレオチドリダクターゼである。
この還元はDNA合成における最初の前もって必要な工程であり、これにより原
核細胞および真核細胞およびウィルスの成長および増殖において必須の役割を演
する。
レウテリンがリボヌクレオチドリダクターゼ(EC1,17,4)活性を阻害す
るという証拠は、次の文献に記載されている手順を使用して得られた=Thel
ander、SjobergおよびEr1ksson、メソッズ・イン・エンジ
モロジ−(Methods in Enzymology)、(Vol、L
l)、pp、227−237.1978゜nrdAおよびn rdB遺伝子によ
りエンコードされる、この酵素の精製したB1およびB2サブユニットを使用し
、そして分光光度測定アッセイを上の文献に記載されているように使用した。簡
潔的には、この手順は次のとおりである;酵素を25℃において200ナノモル
のATP、1.6ナノモルのMgC+、、80ナノモルのNADPPH。
5μモルのN−2−ヒドロキシエチル−ピペラジン−N′ 2−ニスタンスルホ
ン酸緩衝液(pH7,6)、300ピコモルのチオレドキシン、40ピコモルの
チオレドキシンリダクターゼ、lOナノモルのEDTA。
および65ナノモルのジチオスレイトールを含有するする反応混合物中で0−1
3m12の最終の体積でインキュベーションした。反応は75ナノモルのCDP
の添加により介しし、モしてNADPHの酸化は340nmにおいてマイクロク
ベットを装備したラフイス自動記録分光光度計を使用して監視した。CDPの添
加前に、NADPHのバックグラウンドの酸化を記録し、そしてこのパックグラ
ウンドをCDPの添加後観測されたNADPHの酸化から減じた。
これらの実施例において使用するレウテリンは、相同法により調製し、そして2
56MIC単位/mΩの活性を含有した。レウテリンの非希釈および種々の希釈
したものをCLpQの量で)で反応混合物に添加して、リボヌクレオチドリダク
ターゼ活性へのこの物質の効果を決定しt;。この実験の結果を表7に要約する
。示されるように、レウテリンは酵素のBlサブユニットの有効な阻害剤である
。また、認められるように、チオレドキシン(酵素活性に要求される)は、また
、レウテリンに対して感受性である。
バクテリア、酵母菌、かび、原生動物、ウィルスおよび新形成および正常の動物
細胞の生長を阻害するレウテリンの能力は、こうして少なくとも一部分、デオキ
シリボヌクレオチドの新しい産生を阻害することによりDNA合成の阻害するそ
の能力に帰属させることができる。
特定の地方のスーパーマーケットから購入しl;粉砕した牛肉を4つの部分に分
けた。1つの部分は未処置であり、他の部分は肉1g当たり10.50および1
00単位のレウテリンで処置した。すべての試料は4℃において貯蔵し、試料は
生物学的分析のために示しt;日に取った。
牛肉の試料を取り出し、モして1:10に希釈した(Igの牛肉:9gの無菌H
,O)。引き続いて小数の希釈物を゛必要に応じて作り、そして試料をディ7コ
栄養寒天上に配置した。これらの試料を27℃において24時間インキュベーシ
ョンし、そしてコロニー形成単位/g粉砕牛肉(cFU/g)として計数した。
データが示すように、レウテリンはCF U/gを有意に減少した(第14図)
(口、対照:◆、lO単位のレウテリン;■、50単位のレウテリン;および◇
、100単位のレウテリン)。より高いレベルのレウテリン(50および100
単位/g)では、バクテリアの土着の集団は減少し、そして6日間の試験期間を
通じて対照試料により41og単位より大きく低く止まった。
特定の地域のスーパーマーケットから購入した粉砕牛肉は、完全に接種し、そし
てほぼ10 ’CF U/r12のE、coli K12細胞と混合した。混
合後、この物質を2つの部分に分割した。一方の部分は未処置対照(レウテリン
なし)であり、他方の部分は75単位(U)/g生牛肉レウテリンを供給した。
試料を4℃で貯蔵し、一部分を示した時間に生物学的分析のために取り出した。
この実験において、生存可能な細胞(CFU/g牛肉)の決定を第14図に記載
するようにして実施したが、ただしディフコのマクコンキー寒天(McConk
ey’ Agar)(腸内様バクテリアに対して比較的特異的)を使用した。第
15図から理解することができるように(口、対照;◆、75単位のレウテリン
)、レウテリンはバクテリアの初期の集団を減少し、そしてこれらの数を9日の
インキュベージIン期間を通じて低く保持した。
実施例Vlll
ラクトバシルス・レウテリ(Lactobcillus reuteこの証拠
は、モデル系として魚を貯蔵して得られた。この研究は次のようにして実施した
:魚の切身(タイセイヨウニシン、C1upea harengas)を、次
の処置用溶液中に浸漬した:対照:処置なし
グリセロール=250ミリモルのグリセロール溶液菌株1068 : 250ミ
リモルのグリセロール溶液、4X10”CFU/mQのり、reuteri
1068を含有する(非しウテリン産生菌株)
菌株1063:250ミリモルのグリセロール溶液、4X10’CFU/mQの
り、reuteri 1063を含有する切身(各々2つの並列試料)を大き
いペトリ皿中に8℃において4日間冷蔵庫内で保持した。次いで、アンモニアの
含量および関連するバクテリアのCFU (すなわち、腐敗性シュードモナスお
よび添加した乳酸杆菌)を分析して、食物製品の貯蔵寿命を評価した。表8に要
約する結果は、次のことを示す:
(i) 添加した乳酸杆菌(グルコース乳酸杆菌属選択培地、前述、を使用し
て合計の乳酸杆菌として計数した)およびり、reuteri CFU(L−
アラブ二ノース乳酸杆菌属選択培地を使用して検出しt;合計異種発酵性乳酸杆
菌として計数した)は、8℃において良好に生存するが、有意の程度に増殖しな
い。
(i i) L、reuteri 1063は腐敗性シュードモナスの増殖
を有意に遅延した。L、rauteri 1063は多少遅延したが、腐敗を
防止するためには十分でなく、それは一般にlog8.4シユードモナス計数に
より示される。
(i i i) 腐敗性バクテリアへのり、reuteriおよびグリセロー
ルの遅延作用は、アンモニアの有利に強い減少作用を有する。
(vi) L、reuteri+グリセロールの食物防腐作用は、すべての種
類の腐敗について示される。
黒黒!土X
レウテリンはグリセロール発酵の産生物である。
レウテリンは、他の乳酸杆菌属(Lactobcillus)種において起こる
グリセロールの異種発酵の同一の型と関連する新しい産生物である。レウテリン
を分離し、モしてHPLCを使用してり、reuteriによりグリセロール発
酵の産生物として同定することができる。
グリセロール、l、3−プロパンジオールおよびβ−ヒドロキシプロピオンl!
(すべて純粋な商業的調製物)は、0.12モル程度に高い濃度で試験したとき
、本質的に抗微生物活性を欠くことが示された。
グリセロールの発酵の間のレウテリン+1.3−プロパンジオールおよびβ−ヒ
ドロキシプロピオン酸のり、reuteriによる産生は、HPLC分析を使用
して確立された。代表的データは第6図に示す。試料を調製するために、II2
のり、reuteri培養物(20ミリモルのグルコースを含有するLCM中で
37℃において48時間増殖させた)を遠心により収穫し、無菌のリン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH7,5)で2回洗浄し、そしてl0m12の0.25モルの無
菌グリセロール中に懸濁させた。37℃において6時間インキニベーシ1ンした
後、細胞を遠心により収穫し、そして上澄み液(以後、試料と呼ぶ)を前述のM
ICおよび後述のHPLCによりレウテリンについて分析した。いくつかの実験
において、5μCiの14(((J)のグリセロールを0.25モルのグリセロ
ール中に含めた。試料を0.2〜0.45ミクロンの生物学的フィルターに通過
させ、そして2℃において無菌的に貯蔵した後HPLC装置中に注射した。
HPLC分析は、次のようにして実施した:試料の各々の20〜100μQの分
画をベックマン(Beckman)HPLC装置(単一のまt;は2つの並列の
分析用C−18カラムを装備した)中に注入した。試料を0.2〜0.45ミク
ロンのフィルターを通過させI;蒸留した脱イオン水で溶離した。溶離速度は1
−0〜1゜5m4/分であり、そして試料はウォーターズ410示差屈折計を使
用して監視した。屈折率(R■)の変化を自動的に記録し、モしてR1(縦座標
)対溶離体積/時間(横座標)をプロットした(示すグラフ上で右から左に進行
する)。試料の各々についての合計の溶離時間はほぼ15分であり、ピークL
2および3は、それぞれ、はぼ8.7および6分であった。
前述したように調製しそして水で溶離した試料のHPLC分析は第6A図〜第6
E図に示す。ここには、L、reuteri 1063を128および512
MIC単位で(それぞれ、グラフ6Aおよび6B)、L、reuteri 2
0016(グラフ6C)およびり、reuter i ATCC27273(
グラフ6Dおよび6E)を使用して調製した試料を含める。ピーク18よび3は
、それぞれ、参照標準の使用および分離したピークのIRスペクトルの同定l二
より、1.3−プロパンジオールおよびグリセロールと同定されt;。これらの
条件下に、ピーク2は常にグラフにおいて見られる特徴ある広いピークとして溶
離し、そしてそれはMICアッセイを使用して決定して生物学的活性を有する試
料から溶離する唯一の基質である。こうして、それはレウテリンと呼ぶ抗微生物
物質として同定される。3つのそれ以上の分析はピーク2がレウテリンであると
いう結論を支持する。第1に、ピーク2中に存在する物質の量はもとの試料のM
IC値に直接比例して増加する。これは、それぞれ、128および512のMI
C力価を有する試料中で、L、reuteri 1063により産生されたレ
ウテリンを表すグラフ6Aおよび6Bにおいて見られる。第2に、こうして試験
したすべてのり、 reuteri菌株は、さらに、MICにより決定してレウ
テリンを産生じ、そして各場合においてピーク2は存在する(参照、グラフ6A
〜6E)。今日まで試験しt:すべての他の乳酸杆菌属(LactobcilI
us)種は匹敵する生物学的活性(MIC活性)を欠き、モしてHPLCにより
分析したとき、ピーク2の領域において溶離する物質をほとんどあるいは全く示
さない。第3に、L、reuteri ATCC27273の自発豹変JI型
または突然変異体を分離し、そして精製した。
この変異聾はかなり低いレベルのレウテリンを産生じCMICアッセイにより決
定して)、グリセロール−E、coliオーバーレイ平板において弱い阻害ゾー
ンを示すか、あるいは全く示さず、そしてグラフ6において見られるように、そ
の親(野生盤)菌株に比較してピーク2領域において溶離する物質を非常に少な
く産生ずる(グラフ6D)。
0.01モルのH!So、を溶離溶媒として使用するとき、β−ヒドロキシプロ
ピオン酸のピークは第6F図I:おいて見られるように分解される。この実験に
おいて使用した試料は菌株1063から得られ、そして1024単位のレウテリ
ンを有した。14(([J)−グリセロールを本質的に同一の実験において含め
、HPLCにより溶媒として0.01モルのH2SO,を使用して分離し、そし
て放射能の決定(パラカード液体シンチレーシ1ン分光光度計)だめの別々のピ
ークとして集めると、次の結果が得られた:25.776;53.428および
61.428の合計のcpmは、それぞれ、β−ヒドロキシプロピオン酸(ピー
ク4)、1.3−プロパンジオール(ピークl)、レウテリン(ピーク2)およ
び使用しないグリセロール(ピーク3)として回収された。これらの結果オよび
下に表すレウテリンについてのデータが示すように、グリセロ−ルはこれらの条
件下に次の反応に従って発酵された:5 グリセロール−21,3−プロパンジ
オ−Jし+1 β−ヒドロキシプロピオンa+1 レウテリン
里菖豊X
予備的レウテリンの特徴づけ
粗製調製物中のレウテリンの特徴づけは、次のことを示した。レウテリンは高度
に水溶性であり、ヌクレアーゼおよびプロテアーゼに対して抵抗性であり、モし
て熱(100℃、10分間)に対して、とくにpH9,0以上において不安定で
ある。レウテリンは明らかにバクテリオシンではない。予備分析的分析を、前述
したようにHPLCにより分離され!二本質的に純粋なレウテリン(多少のグリ
セロールが存在する)について実施した。試料をリサーチ・トライアングル・イ
ンスチチュート(Reseach Triangle In5titute
(Reseach Triangle Park、ノースカロリナ州)およ
びデパートメント・オブ・ケミストリー(ノースカロリナ州立大学、ノースカロ
リナ州うレイ)に、質量、NMRおよび赤外スペクトル分析ために提出した。こ
れらのデータを第7図〜gllrgJに要約する。LCMS分析はフインニガン
(F inn igan)4500HPLC/MSシステムでベステク・インタ
ーフェース(Vestec Interface)を使用して実施した。分離
はアミネックス(Aminew)87Hカラムを使用して実施し、溶離液は0−
8m12/分の流速であった。正イオン(第7図)8よび負イオン(第8図)の
両者について、質量スペクトル(縦座標上にプロットした相対強度、質量対エネ
ルギー電荷、m/e値、横座標)はほぼ162g1モルの分子量を示しt;。(
i)前述のラジオアイソトープの分析および(i i)レウテリンが陽性のシッ
プ反応を与えるという観察(アルデヒドの官能基の存在を示す)と−緒に、この
予備的情報が示すように、レウテリンは分子量式〇 a Hle O*を有し、
そして次の構造を有する:
第9図に示す赤外スペクトル分析、第1O図に示す炭素核磁気共鳴(NMR)ス
ペクトル分析および第11図に示す250メガヘルツのプロトンNMR分析は、
レウテリンについてのこの提案する構造と一致する。
これらのNMRスペクトルのデータは、輻射線の吸収(縦軸)対磁場のスイープ
(sweep)(槓軸)のコンピューター処理したプロットである。正確な構造
についての情報は、大量の絶対に純粋なレウテリンが入手可能となったとき、得
られた。
分子の1端上のアルデヒド炭素および他端のアルコール炭素を包含する、予備的
データから推定したレウテリンについての炭水化物様構造に基づいて、アルデヒ
ド基および末端ヒドロキシル基の間の反応に対応するヘミアセタールとしてこの
物質が存在することが示された。このような構造の三次元の分子モデルは、ペン
トース、倒えば、D−リポースに対する密接な類似を有する分子を明らかにした
。
この基準に基づいて、レウテリンはDNA合成において特異的l二含まれる第1
酵素、リボヌクレオチドリダクターゼ上のそれらの認識部位についてリボヌクレ
オチドと競争することができるD−リポース類似体でありうると推定されI;。
こうして、レウテリンはDNA合成に対して特異的な第1工程を、リボヌクレオ
チドのデオキシリボヌクレオチドへの転化を阻害することによって阻害すること
ができるであろう。レウテリンがペントース類似体であり、そしてリダクターゼ
部位で結合する場合、急速に増殖する悪性細胞、例えば、癌細胞J:8いて優先
的I:結合することが期待されるであろう。これらの仮定は、(i)レウテリン
の提案された構造、(ii)レウテリンがその殺バクテリア作用を発揮する速度
(!!!験のデータはレウテリンの添加直後E、coliの増殖の阻害を実証す
る)および(i i i)原核細胞および真核細胞(S、cerevisiae
)およびTrypanosoma cruzi)の両者がレウテリンに対して
感受性であるという事実と一致する。こうして、レウテリンは抗禁・かび、抗寄
生生物、抗ウィルスおよび抗癌剤ならびに抗バクテリア剤であると考えらること
ができるであろう。
罠産五X工
化学分析のための精製したレウテリンの産生ラクトバシルス・レウテリ(Lac
tobcillus reuteri)1063の一夜の培養物の1%の接種
物(1)を、グルコースを有する変性乳酸杆菌属担持培地(LCMG)中で24
時間増殖させた。
変性LCMGは溶液lQにつき次の成分から成る25gの酵母エキス、10gの
トリブチカーゼ、3gのトリプトース、3gのリン酸カリウム(−塩基性)、3
gのリン酸カリウム(二塩基性)、2gのクエン酸アンモニウム、1.15gの
酢酸ナトリウム・3H20,5mgの硫酸マグネシウム−7H,Olo、31m
gの硫酸マンガン、0.2mgの硫酸第一鉄・7H30および0.5mgのL−
アスコルビン酸。次いで、この培地をオートクレーブ処理し、モしてl Omg
の濾過滅菌しI;2モルのグルコースを冷却した培地に添加した。L、reut
eriの細胞を4000Xgで10分間収穫し、そして50ミリモルのリン酸ナ
トリウム緩衝液(pH7,5)で2回洗浄した。
洗浄後、L、reuteriを10mg細胞/m(l脱イオン水の濃度に懸濁し
た。無菌のグリセロールを250ミリモルの濃縮物が達成されるまで添加した。
この細胞懸濁液を37℃において3時間インキニベーションして、レウテリンを
産生および蓄積した。次いで、細胞を4000Xgで10分間沈澱させ、そして
廃棄した。上澄み液を0.45ミクロンのフィルター(Acrodisc)で濾
過して、残留する細胞を除去し、引き続いてレウテリンの分離に使用した。
レウテリンの精製は、lX30cmのガラスカラム、バオラド(Bir a d
s、カリフォルニア州すッチモンド)からのAG50W、8%の架橋した一4
00メツシュの槙脂を充填した、を使用して達成した。60%のアセトニトリル
40%の蒸留脱イオン水から構成され、1.1g/ρのトリフルオロ酢酸を含有
する溶媒を、ベックマン(Beckman)110A HPLCポンプを経て
供給した。溶媒の流速は1.5m12/分であり、そして検出はウォーターズ(
Waters)410示差屈折計で2×の感度および5の目盛り倍率を使用して
達成した。400μgの上澄み液をアトレックス(Atlex)210注入装置
(Beckman)を、500μgの試料ループをもつ、使用して注入し、そし
て分画を手動的に集めた。次いで、分画を吸引下に周囲温度において回転蒸発し
てアセトニトリルを除去した。試料を引き続いてビルチス(Virt 1s)1
0−030凍結乾燥装置を使用して凍結乾燥乾固しt;。分画の一部分をアミネ
ックス(Aminex)87H分析用カラム(Birad)に通過させることに
よって、純度をアッセイした。
2つの分画のうち最初のものはカラムから15および19分に溶離され、そして
レウテリンは第1ピーク中に存在することが分かった。第2分画はほぼ19分の
溶離時間を有した。レウテリンを含有する分画の前の部分は重い肩を有し、これ
はβ−ヒドロキシプロピオン酸であると推定され、それゆ集めなかった。レウテ
リンビークの中央部分を集め、そして回転蒸発により乾燥し、次いで凍結乾燥し
た。このプロセスは無色透明の粘性の液体を生成し、この液体は、分析条件下に
アミネックス87hカラムを使用して再クロマトグラフィーにかけると、単一の
ピークを生成し、これは活性ピークと同時に溶離された。集め!二分画は、また
、MICアッセイにより決定して、生物学的活性を含有した。他の集めた分画は
生物学的活性を示さなかった。精製した分画を、また、バイオ−ラドのタンパク
質アッセイ(Bio−Rad、カリフォルニア州リッチ 。
モンド)を使用してタンパク質の存在について分析した。タンパク質の存在は検
出できなかった。
実施例Xl!
精製したレウテリンの7一リエ変換赤外分析レウテリンをフーリエ変換赤外分析
(PRIR)にかけて、分子内に存在する化学基を決定した。試料はパーキンエ
ルマー7500データステージ2ンを有するパーキンエルマー1550FRIR
で分析した。得られた結果を第16図に示す。理解できるように、分子は105
105O−1150’に8ける大きいC−Oのストレッチ(stretch)の
バンドおよび3450cm”’における広いO−Hのストレッチの存在により示
されるように、ヒドロキシル官能を含有した。アルデヒドを示すC−Dストレッ
チは1730cm−’に観察された。典型的なアルカンC−Hのストレッチは2
880および1380cm”に存在した。
寒厘!X上エユ
精製したレウテリンのLC分離の分析は、アミネックス87Hカラム(Bio−
Rad、カリフォルニア州すッチモンド)で65%の蒸留脱イオン水および35
%のアセトニトリル(1,0g/ρの濃WL酸を含有する)の0.8mQ1分の
流速で達成した。溶媒系を0.3モルの酢酸アンモニウムとカラム後に混合し、
そしてベステフク(Vestec)インターフェース(Vestec、テキサス
州ポウストン)を経てフイニンガン4500HPLC/MS系CF+nnega
n、カル7fルニア州サンジS−ス)中に導入しt;。正イオンの検出は、21
0℃の蒸発温度および250℃の源温度で使用しt;。源の電子エネルギーは1
000eVであった。
LC/MS分析は、レウテリンについて酢酸アンモニウムのカラム後の添加で実
施した。基本ピークは、第17図に示すデータにより示されるように、166M
/E単位において起こった。このイオンは分子イオンのアンモニウム付加物であ
ると解釈された。これはレウテリンの分子量に相当する14gの分子量を示すで
あろう。148に8いてシグナルは付加物のイオンからの水の損失であると予測
され、モして130におけるシグナルは2分子の水が損失しt;付加物のイオン
を表した。1011;存在するシグナルは、バックグラウンドの溶媒の効果から
であると信じられた。
寒^豊y
精製したレウテリンの核磁気共鳴スペクトル分析プロトンおよび炭素のNMRの
研究は、アルドリッヒ(A ] d r i ch)(ウィスコンシン州ミルク
オーキー)からの酸化シュウチリウムおよびジュウテリン化メタノールの両者中
において実施した。プロトンNMRは、250MHzで作動するブルーカー(B
ruke r)WM250FRNMR(Bruker)で実施した。炭素132
ベクトルは、lBM NR−100AF FRNMR(IBM Inst
ruments1カルフォルニア州サンジ暦−ス)、25MHzで作動し、超伝
導磁石を有する、で発生させた。データの処理は、アスペクト(Aspect)
3000で達成した。酸化シュウチリウム中のNMR研究において、炭素13N
MRスペクトルは、40.1.46.3.56.2.58゜7.89.7および
207.7pprnの化学シフトにおいて6つのシグナルを有した。207.7
ppmにおけるシグナルはアルデヒド炭素として解釈され、89.58、および
56ppmにおけるシグナルは結合した酸素として、モして46および40pp
mにおけるシグナルは脂肪族部分として解釈された。
炭素およびプロトンのスペクトルは、第18図および第19図に示されている。
脱カップリングならびにシグナルのスズリフトパターンは、第20図に示す構造
の初期の提案に導いた。9−5ppmにおけるプロトンのシグナル(炭素l)は
、2.6ppmにおけるシグナル°(炭素2)が飽和されているとき、影響を受
けることがわかっI;。炭素2に関連するプロトンは、トリプレットであると思
われるものにスプリットしたが、よく検査すると、実際にはセクステット(se
xtet)として見えた(炭素1上の等ししくないトリプレットのスプリット)
。炭素2上のプロトンのカップリングパターンは、9.5H1われる3、7pp
mにおけるシグナルの飽和により変更することがわかり(炭素lおよび3)、し
たがって両者の炭素lおよび3に隣接して存在することが予測されI;。
3.7ppmにおけるシグナルのスプリットパターン(炭素3)は、トリプレッ
トであり、そして2.6ppmにおけるシグナルの飽和により影響された。これ
らのパターンは、CHO−CH3−CH2−0−Rとして炭素1.2および3に
ついて提案された予測した構造に適合する。
5.0ppmにおけるプロトン(炭素4)は、トリプレットとして現れ、モして
1−6ppmにおけるシグナルの飽和によりのみ影響を受けた。5.0および3
.5ppmにおけるシグナルの飽和は、1.6ppmにおけるスズリフトパター
ン(炭素5)の変更に導いた。炭素5上のプロトンは、カルチット(quart
et)として評価される複雑なスプリットパターンを有する。3.5ppmにお
けるトリプレット(炭素6)を生ずるプロトンは、1.6ppmにおけるシグナ
ル(炭素5)の飽和によってのみ影響を受けた。レウテリンのこの半分について
のシグナルのパターンおよび化学シフトのデータは、炭素4.58よび6に関連
する構造R−0−CHOH−CH2−CH20Hの解釈に導イf=。この分子の
中央に存在するヘミアセタール酸素(第20図)は、観察されたように、2つの
は半分のカップリングを防止するであろう。予測した構造のプロトンの化学シフ
トは、既知の値についてのそれらと合致する。
1.7.3.6および5.0ppmにおけるシグナルの広さは、シグナルの各々
を生ずるプロトンの数の決定に使用するピークの各々の下の面積の計算を妨害し
た。このような広さは、水を溶媒として使用したとき、平行で存在する分子の関
係するまたは一時的形態の結果であろう。
ジュウテリン化メタノール中のレウテリンのシグナルのパターンは、酸化シュウ
チリウムにおいて観察されるものと明確の異なった。炭素−13のパターンは、
36.8.58.9および103.9ppmにおけるわずかに3組のシグナルを
含有したs 1104pp付近の炭素−13のシグナルは、下に示す炭素につい
て二糖類、例えば、ラクトースにおいて観察された:
ジュウテリン化メタノールにおいて決定されt;プロトンのスペクトルは、また
、1.8.3.6および4.5ppm付近に存在する3組のシグナルを含有し、
ピークの面積の比は、それぞれ、2:2: 1であった。
炭素−13およびプロトンのスペクトルは、それぞれ、821図および第22図
に表されている。プロトンのスペクトルの相対的面積のために、2:2:lの水
素の比が示唆された* 1.8ppmに存在するプロトンのシグナルはカルチッ
トとして存在し、そしてカップリングの研究は3゜6および4.5ppmに起こ
るシグナルを生ずるプロトンを含有する次素;;隣接するとして、その存在を示
した。3.68よび4.5ppmに見いだされるシグナルの両者は、トリプレッ
トとして存在し、そしてカップリングの賓験は1−8ppmにおけるシグナルを
もつプロトンとの相工作用のみを説明する。第23図に示す構造は、この組のデ
ータに相当することを示唆した(二N類の炭素−13のシグナルの特性を包含す
る)。
衷真男盈ヱ
精製したレウテリンのガスクロマトグラフィー/質量スペクトルトリメチルシリ
ル化をN、O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(BSTF
A)(Pierce Chemical Co9、イリノイ州ロックフォー
ド)を使用して実施した。2mffの粗製レウテリン抽出物を、前述したように
、半調製用クロマトグラフィーにより精製し、そして凍結乾燥乾固した。1r+
JのBSTFAを凍結乾燥したレウテリンに添加し、モしてシラン化反応を周囲
温度において実施した。試料を、白色沈澱が検出される゛まで、手で穏やかに5
分間震盪した。ちょうど十分なHPLC等級のアセトニトリル(Fisher
5cjentific、ノースカロリナ州うレイ)を添加して、沈澱を溶解し
た。次いで、試料を窒素でスパージし、ねじ付きバイアル中に密閉し、そしてガ
スクロマトグラフィー−質量スペクトルにかけt;。
ヘラレット・パラカード(Hewlett Packard)59858GC
/MS (Hewl e t t Packa rdsカリフォルニア州サン
す2ウズ)、シリル化しウテリン誘導体についての研究において使用した。GC
の条件はl−1m27分の流速および280℃の注入温度であった。分析に使用
したプログラムは、40℃において3分の初期の保持期間から成り、ランプは6
℃/分で260℃までであった。分離の実施に選択したカラムは、J&W サ
イアントフィック(Scientfic)(カリ7オルニア州7オルサム)から
の15M DBS溶融シリカの毛管カラムであった。質量の範囲は40〜40
0.200℃のイオン源の温度、70eVの電子エネルギー、スプリットレス注
入(Splitless 1njection)の電子衝撃イオン化および0
゜8分のスプリット時間であった。
レウテリンはGCインゼクター内に存在する高い温度において不安定であること
がわかった。安定なレウテリン誘導体は、周囲温度においてBSTFAでシラン
化しt;とき産生された。誘導化試料のクロマトグラフィーは複雑なGCトレー
スを生成した(データは示されていない)が、292 (148+2つのトリメ
チルシリル基)をもつ化合物が9〜14分の保持時間l:おいて見いだされた。
2つのピークは可能な異性体として同定されt:(11,7および13.3の保
持時間)。モノシリル化誘導体は9.3分の保持時間に発見され、そしてそのス
ペクトルは第24図に表されている。この化合物の断片化パターンは、、205
.177.163.147.130および115M/E単位から成る。1つの7
MS基を含有するレウテリン分子(分子量−220)は、メチル基を失って20
5のM/E値を生成することができた。147における断片は、TMS期間の損
失から来ることができたと想像されたが、147付近のM/Hの断片のパターン
はケイ素、炭素、および酸素の天然のアイソトープの存在を示しt;。より正確
には、147 :148 : l 49M/E単位の断片イオンの比は100:
16=9であり、正確にm成CI Hl $ 085+の分子について予測され
るであろうものであった。この断片は第25図に示す構造を有するとして解釈さ
れ、そして7MS基を失っt;レウテリン分子として解釈されなかった。誘導化
された分子の異性体のスペクトル中に存在するM/E 219および198にお
ける強いシグナルは、1】、7および13.3分において溶離する2つのTMS
を含有する(データは示されていない)。M/EのデータならびにNMRにより
決定した構造の細部を満足する断片の例示は、第27図に表されている。
精製したレウテリンのFTIRおよびLCMSのデータ(第16図および第17
図)に基づいて、レウテリンはヒドロキシルおよびアルデヒドの官能性を含有す
る148の分子が与えられた。この推定はNMRデータ(D、0中の試料)とよ
く一致する。Ci Hl ! 04の分子式および第20図に示す構造が提案さ
れた。しかしながら、レウテリンのNMR研究をジュウテリン化メタノール中で
実施するとき、修正が必要であることが明瞭であった。この場合においてデータ
は、分子が3つのみの炭素を有するか、あるいは軸のまわりで対称であることを
説明した(すなわち、2X3−6)。2つの可能な概要はこのデータを説明する
t;めに提案された(第26図)。
概要Aはアルデヒドとヒドロキシルとの間の第2へミアセタール結合の形成を必
要とするであろう。そのとき、最終の構造は8つの構成員の環として存在し、そ
の半分の両者は対称であろう。この提案された構造は、レウテリンをジュウテリ
ン化メタノール中で分析するとき、207ppmに存在する炭素のシグナルをよ
く説明しない。この構造は、メタノール中でプロトンのスペクトルについて観測
されたスゲリットパターン、存在するプロトンの比例性(炭素上の水素の2:2
:1)j;よび化学シフトと合致する。ヘミアセタールは水の存在下に自由に開
きそして再び閉じ(時間にわt;って変旋光する糖に非常に類似する)そしであ
る数の形態はレウテリン試料内にいずれの瞬間においても存在しうるであろう。
これはり、O中で観測される広いピークおよびシグナルの正確な解釈の欠乏に導
くことがある。
概要Bはより構造的に好適な6員の環を通して進行し、損失しt;水と結合し、
メタノール中で二環の環として存在するであろう。この分子は、また、メタノー
ル中で観測されるNMRスペクトルを説明するために必要な対称を有するであろ
う。さらに、この構造は炭素−13のスペクトルにおいて104 p pmr:
8けるシグナルを与える炭素を含むであろう。
プロトンのスペクトル中に見いだされる化学シフトおよびスプリットパターン(
D、O中における実験)は提案された6員の環構造と合致し、そしてヘミアセタ
ールの開環は前述のものに類似する場合、すなわち、複雑なスペクトルに導くレ
ウテリンの多数の形態の存在を表すであろう。
D、O中で実施したレウテリンの実験のプロトンのスペクトルのそれ以上の精密
な検査(第19図)は、概要B(第26図)に好都合な情報を提供する。直鎖の
形態のレウテリンは、1.6.2.6.3.5.3゜7.5,0および9.5p
pmの化学シフトに存在するシグナルを説明できるであろう。これらのシグナル
の面積の比は、明らかに、分子中の水素原子の比(すなわち、炭素1〜6につい
てl:2:2::1:2:2)に等しくない。環状の形態がまた直鎖の形態と多
少平衡した濃度で存在する場合、環の炭素18よび4上のプロトンは鎖の形態の
同一プロトンと非常に異なる環境中に存在するであろう。これはそれらのプロト
ンについて新しい化学シフトを生ずる。炭素3.58よび6上のプロトンの環境
はいずれの形態においても比較的一定であり、そしてシグナルは有意にシフトす
ることは期待されない。期待されるように、炭素3、5および6上のプロトンか
らのシグナルは広く、そして期待される積分の値からの有意の逸脱を示す。5p
pm付近の弱いシグナルのパターンの発生は、2つの酸素が結合した予測される
環炭素からのプロトンのために起こる。水溶液中にある間のレウテリンの2つの
形態の存在は観測されるプロトンのスペクトルを説明するが、2分子のβ−ヒド
ロキシプロピオンアルデヒドへのレウテリンの不可逆的分解は、また、プロトン
のスペクトルを説明する。
シラン化した試料から得られた質量スペクトルは、NMRの研究から得られたデ
ータと一緒に考慮したとき、レウテリンの構造についての他のレベルの細部を提
供しl:。M/E l 47に存在するシグナルは、概要A8よびBに示す構造
のいずれかから予測されうる断片を表す(第26図)。しかしながら、M/E1
77において観測される断片は8員の環または直鎖の断片化において存在しない
であろう。同様に、M/E l 63におけるシグナルはこれらの分子について
予測されないであろう。M/E 177および163の断片は、6員環を親分子
として使用する場合、可能である。第27rgJは、GCMS分析から生成され
たデータと合致する、シラン化6員環の提案された断片化を詳細に示す。
すべての観測されf:、M/Eシグナルは、−C−CH2−CH2−0−Tのテ
イルの断片としであるいは6員環の断片として説明することができる。さらに、
断片M/E l 47の断片はある数の異なる断片化から形成されることができ
、それらのいずれも3つの基本炭素、酸素、および−O−TMSを含有する。こ
の点は重要である。なぜなら、M/E 147の断片からのシグナルはGCによ
り分離された両者の予測された異性体(ならびにモノシリル化分子)のスペクト
ルにおいて強く、両者の異性体が同一の基本環断片化を生ずる(すなわち、同様
な構造を有する)からである。
今日までに集められたデータに基づいて、最も起こり得るレウテリンの構造は第
28図に与えられものである。レウテリンが水溶液中に存在するとき、それは開
いた鎖ど平衡して存在しなくてはならなす(NMR分析に基づく)、これに対し
てそれがBSRFAから誘導されるとき、それは環状の形態にもっばらロックさ
れる(GCMSの研究)。アセトン中のレウテリンの構造のプロトンNMRの研
究は、レウテリンを水中に溶解するとき集めI;データと一致する(データはし
めされていない)。
メタノールと水との50150混金物中に溶解しI;レウテリンのそれ以上のN
MR分析は、上に表したメタノールの結果に類似する結果を与えた。メタノール
中で優先する形態のそれ以上の分析は、二環の構造の理論を確証するために要求
される。さらに、レウテリンの有機合成(その構造は予測されるので)および引
き続く構造の分析はわれわれの構造の仮説を確証する唯一の絶対の方法である。
レウテリンの構造を明らかにしt;後の文献におけるサーチは、レウテリンと同
一の化学的成分を有する化合物がアクロレインの水利のとき酸性溶液中に存在し
たことを明らかにした(29)。また、それは名称4−ヒドロキシ−2−2゛−
ヒドロキシエチル−I:3−ジオキサンを使用するβ−ヒドロキシプロバルデヒ
ドの調製からの蒸留物として前に記載され?:(30)。
4−ヒドロキシ−2−2゛−ヒドロキシエチル−1:3−ジオキサンをハル(H
all)が記載するように(30)われわれの実験室で合成しt;とさ、それは
レウテリンと同一のHPLCピークで溶離され、そして生物学的に合成されたレ
ウテリンと同一のMIC値を示した。したがって、第27図に示す構造はレウテ
リンのそれである。
β−ヒドロキシプロバルデヒド(また、3−ヒドロキシプロパナール、ヒドラク
ラルデヒド、β−ヒドロキシプロピオンアルデヒド、3−ヒドロキシプバンー1
−アールと呼ばれる)は溶媒または可塑剤の分野において大きい潜在的価値をも
つ(Hall、R,H,および5tern。
E、S−1Journal Chemical 5ociety%Jan−
Mar、1950 pp、4.9O−498)o二量体のヒドロキシプロバル
デヒド(すなわち、kウテリンまたは4−ヒドロキシ−2−2′−ヒドロキシエ
チル−1:3−ジオキサン)および七ツマ−のヒドロキシプロバルデヒドは溶液
中で平衡している(I b i d)。したがって、L、reuteriによる
グリセロールからのレウテリンの生物学的産生はモノマー(β−ヒドロキシプロ
バルデヒド)ならびに二量体の形態のこの物質の新規な産生方法を構成する。
L、reuteri−レウテリン系:腸の微生物集団の調節因子この系の発見は
、微生物の集団が動物の胃腸管内で調節される方法を記載する新規な概念的モデ
ルに導いた。このモデルは第12図に4つの部分で例示されている。相1におい
て、腸のセグメントは集団のホメスタシスの状態で存在する仮説のバクテリア(
種AおよびB)およびり。
reuteri(R)を含有する。相2の間、異種微生物の集団の増加(この場
合において有機体A)は住んでいるり、reuteri細胞により感知される(
未知の細胞対細胞の接触の機構による)。相3において、グリセロール(または
グリセルアルデヒド)の存在下に、多分膵臓および/または微生物の脂肪分解活
性を経て存在する、の存在下に、レウテリンは合成される。レウテリンのバクテ
リアの作用は相4における腸内微生物の集団を減少し、モして相lの集団のホメ
スタシスは回復する。このモデルが示唆するように、代謝レベルにおいてそのよ
うに効果的に働くフィードバック調節の原理は、腸内集団のホメスタシスの維持
の!こめに細胞レベルで機能することができる。
与えられた実験のデータにより決定しかつフィードバックのモデルに照らして見
て、L、reuteri菌株1063はり、reuteri菌株に最もよく適し
て、共生因子と機能して、ブタの腸の病気と緩和しかつ飼料の効率を増強する。
この結論は、次の事から誘導される: (i)菌株1063は高いレベルのレウ
テリンを産生じ(第2図)そしてそれは他の菌株より異種剰激に対して感受性で
あるという発見(表6)、(ii)菌株1063はブタの小腸から直接分離され
、したがってブタ宿主特異的菌株であるという事実、および(i i i)菌株
1063は強い自己凝縮能力を有し、そして試験した他の菌株よりよくブタの上
皮細胞に付着するという観察。
発明を実施するための最良のモード
レウテリンは相同法により得られ、ここでり、reuteri細胞はグルツース
を有する乳酸杆菌馬担持培地中で37℃において静置培養で増殖する。細胞を遠
心により収穫し、そして250ミリモルのグリセロール中に懸濁する。静置培養
において37℃で6時間インキュベーションした後、細胞を遠心および濾過によ
り除去する。次いで、レウテリン溶液を、レウテリン感受性微生物を含有する環
壇に添加して微生物を殺す。
工業上の応用
レウテリンは、寅験室において抗ウィルス、抗バクテリア、抗寄生生物および抗
菌・かびの使用のための用途を有する。さらに、レウテリンは食物製品に添加し
て微生物の70−ラを減少することができる。レウテリンは、また、動物の胃腸
管内の微生物の集団を減少するために供給することができる。ラクトバテルス・
レウテリ(Lactobcillus reuteri)の細胞は、レウテリ
ンの産生を誘導する条件下ににインキュページ層ンして抗バクテリア活性を増強
することができる。
表1.レウテリンはグリセロールまたはグリセルアルデヒドの存在下に産生され
る
培地に添加し L、 reuteri E、 coli(CF
U/mff)た代替物% 1063の添加 6時間後
風!西グルコース −1,3X10’ 0
十 1.3×10′
マンノース −7,2X10’ 0+
9.0XlO’
フルクトース −2,1XlO’ 0+
3.0XlO’
マンニトール −2,3XlO’ 0+
2.7X10’
ソルビトール −2,1XIO’ 0+
1.9XIO’
グルコネート −3−5XIO’ 0十
3.2XIO’
キシロース −6,7XIO’ 0+
6.9に10’
リビトール −5,7XlO’ 0十
4.9XIO″
アラビトール−2,7X10″ 0+ 2.9X20’
ジヒドロキシアセトン −3,4X]0’ 0+
4.1xlO″
表1.レウテリンはグリセロールまたはグリセルアルデヒドの存在下に産生され
る(!き)
β−グLlセr:y−ルーP −5,1XlO’ 0+
6.5X10’
グリセロ−ルー 1.2X10’ 99+
5.5XlO番グリセルアルデヒド −2,8X10’
99+ 3.2XlO’
表2.レウテリンは遠心による細胞の除去後培養液中で産生されるピルベート
4.lX10’ 0ホスフエノ
ールピルベート 3.7XlO會 0ホスホグリセレ
ート 3.3XlO” 0β−グリセロー
ル−P 3.2XlO’ 0ジヒドロキシアセト
ン−P 3.7X10’ 0グリセロール
4.5X10″ 99.9グリセルアルデヒド
6.1XlO″ 98.9基質なし
3.6X10” 0表3.異なる培養条件下の
レウテリンの産生産生されたレウテリン単位
o ooooo。
表4 、L、 reuteri 1063によるレウテリンの産生への培地およ
びL五見の生存能力の効果
レウテリン単位
完全な培地 0 6 48 6グリセロールー
水 0 6 6 2表5.変化する濃度におけるり、 re
uteriの3つの菌株によるレウテリン1.2X10” 96
−4.0XlO” 48 −1.3X10’ 2
4 −4.4XlO” 4 −2.0XIO’
0 96 4 48 48 967.0X10’
0 48 2 32 16 482.3XlO’
0 32 0 16 6 327.6Xl
O’ 0 12 0 6 3 122.5X
lO” 00 00 01ヨン
表6.レウテリンに対する感度および種々のバクテリア種によるレウテン産生の
刺激
■、ダラム陰性バクテリア:
表6.続き
■、ダラム陽性バクテリア:
Bacillus megaterium S
12m、酵母菌:
Saccharomyces eerevisiae S
12VS−非常に感受性; S−感受性
表7:
レウテリンによるレボヌクレオチドレダクターゼのB1サブユニットの阻害およ
びチオレドキシンの阻害
チオレドキシン 34チオレドキシンレダクターゼ
>soo。
表8=
Nus (mg/100g) Log CFUバクテリアg対照
164 9.5 <5.0 <4.0グリセロー
ル 64 9.4 5.5 5.11068
36 8.4 8.5 8.61063
28 6.7 7.7 7.8参考
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3Q−Hall、 R,H,、et al、、ムChew、 5ociety、
1950:490(1950)−時間
り、 reuteri (ug/ml)時間
FIG、24
h
口
11!!gl 優
11表平2−503385 (20)
FIG、 19
補正音の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の7第1項)
平成1年11月l”lii
特許庁長官 吉 1)文 毅 殿
1、特許出願の表示
PCT/US 88101423
2、発明の名称
抗生物質レウテリン
3、特許出願人
インコーホレーテッド
4、代理人 〒107
電話 585−2256
5、補正音の提出年月日
1988年9月12日
6、添付書類の目録
(1)補正音の写しく翻訳文) 1通補正した請求の範囲
16、微生物をラクトバテルス・レウテリ(Lactobc、i l1us
reuteri)の細胞により産生された抗生物質に暴露することからなる、微
生物の増殖を阻害する方法。
17、ラクトバテルス・レウテリ(Lactobcillus reuter
i)ATCCNo、53608 (If1株1063)の生物学的に純粋な菌株
。
18、ウィルスをラクトバテルス・レウテリ(Lactobcillus r
euteri)の細胞により産生されl;抗生物質に暴露することからなる、ウ
ィルスの産生を阻害する方法。
19、動物にラクトバテルス・レウテリ(Lactobcillusreute
ri)の細胞の培養物を供給することからなる、動物の胃腸管内のラクトバチル
ス・レウテリ(Lactobcillus reuteri)の細胞の数を増
加し、そしてラクトバテルス・レウテリ(Lactobcillus reu
teri)の細胞による抗生物質の産生の条件を最適化する方法。
20、さらにラクトバテルス・レウテリ(Lactobcillusreute
ri)の抗生物質の産生を促す物質を動物に与えることからなる、上記第19”
J記載の動物の胃腸管内のラクトバテルス・レウテリ(Lactobcillu
s reuteri)の細胞の数を増加し、そしてラクトバテルス・レウテリ
(Lactobcillus reuteri)細胞による抗生物質の産生の
条件を最適化する方法。
2L7クトバシルス・レウテリ(Lactobcillus reu t e
r i)の細胞により産生された抗生物質に、リボヌクレオチドリダクターゼ
を暴露することからなる、リボヌクレオチドリダクターゼの活性およびリボヌク
レオチドリダクターゼの活性に依存するDNAの合成を阻害する方法。
22、微生物を抗生物質に暴露することからなり、前記抗生物質は、元素の炭素
、水素および酸素を実質的に次のパーセントで含有し:炭素、48.65%、水
素、8.11%、酸素43.24%:はぼ148g1モルの分子量を有し:水溶
性であり、pH9,0において熱に対して非抵抗性であり、そしてプロテアーゼ
およびヌクレアーゼに対して抵抗性であり;そして高性能液体クロマトグラフィ
ーで1,3−プロパンジオールおよびグリセロールの間で水または0.01モル
のH,SO,による溶離特性を示す、ダラム陰性バクテリアおよびダラム陰性バ
クテリアおよび真核有機体、サツカロミセス・セレビシアエ(Saccharo
myces cerevjsiae)j;よびトリパノソマ・クルジ(Try
panosoma cruzi)の阻害において有効である、抗生物質および
その誘導体からなる、微生物の増殖を阻害する方法。
23、前記抗生物質は式C@H1104を有し、前記抗生物質は実質的に純粋な
形態である、上記第22項記載の微生物を抗生物質微生物に暴露することからな
る微生物の増殖を阻害する方法。
24、ウィルスを抗生物質に暴露することからなり、前記抗生物質は、元素の炭
素、水素および酸素を実質的に次のパーセントで含有し:炭素、48.65%、
水素、8.11%、酸素43.24%;はぼ148g1モルの分子量を有し;水
溶性であり、pH9,0において熱に対して非抵抗性であり、そしてプロテアー
ゼおよびヌクレアーゼに対して抵抗性であり;そして高性能液体クロマトグラフ
ィーで1.3−プロパンジオ−ルおよびグリセロールの間で水またはo、oiモ
ルのH2SO,にょる溶離特性を示す、ダラム陰性バクテリアおよびダラム陰性
バクテリアおよび真核有機体、サツカロミセス・セレビシアユ(Sacchar
omyces cerevisiae)8よびトリバノンマ・クルジ(Try
panosoma cruzi)の阻害において有効である、抗生物質および
その誘導体からなる、ウィルスの産生を阻害する方法。
25、前記抗生物質は弐C*Hr*Oaを有し、前記抗生物質は実質的に純粋な
形態である、上記第24項記載のウィルスを抗生物質ウィルスに暴露することか
らなるウィルスの産生を阻害する方法。
26、微生物を抗生物質に暴露することからなり、前記抗生物質は、元素の炭素
、水素および酸素を実質的に次のパーセントで含有し二度素、48.65%、水
素、8.11%、酸素43.24%;はぼ148g1モルの分子量を有し;水溶
性であり%PH9,0において熱に対して非抵抗性であり、そしてプロテアーゼ
およびヌクレアーゼに対して抵抗性であり;そして高性能液体クロマトグラフィ
ーで1.3−プロパンジオールおよびグリセロールの間で水または0.01モル
の)I x S Oaにょる溶離特性を示す、ダラム陰性バクテリアおよびダラ
ム陰性バクテリアおよび真核有機体、サツカロミセス・セレビシアエ(Sacc
haromFCI!S (6revisiae)およびトリバノソマ・クルジ
(Trypanosorna cruzi)の阻害において有効である、抗生
物質およびその誘導体からなる、食物中の微生物の増殖を阻害する方法。
28、前記抗生物質は式C@ Hl ! 04を有し、前記抗生物質は実質的に
純粋な形態である、上記第26項記載の微生物を抗生物質微生物に暴露すること
からなる微生物の増殖を阻害する方法。
28、上記第14項記載の抗生物質からなる抗微生物食物防腐剤。
29、微生物を抗生物質に暴露することにより微生物の増殖を動物において阻害
し、前記抗生物質は、元素の炭素、水素および酸素を実質的に次のパーセントで
含有し:炭素、48.65%、水素、8.11%、酸素43.24%;はぼ14
8g1モルの分子量を有し:水溶性であり、pH9,0において熱に対して非抵
抗性であり、そしてプロテアーゼおよびヌクレアーゼに対して抵抗性であり;そ
して高性能液体クロマトグラフィーで1.3−プロパンジオールおよびグリセロ
ールの間で水または0.01モルのH2SO,による溶離特性を示す、ダラム陰
性バクテリアおよびダラム陰性バクテリアおよび真核有機体、サツカロミセス・
セレビシアエ(Saccharomycas cerevisiae)および
トリパノラマ0クルジ(Trypanosoma cruzi)の阻害におい
て有効である、抗生物質およびその誘導体からなる、微生物の増殖を阻害する方
法。
30.4−ヒドロキシ−2−2′−ヒドロキシエチル−1:3−ジオキサンの産
生に好適な条件下に、ラクトバシルス・レウテリ(Lactobcillus
reuteri)の細胞を配置することからなる、4−ヒドロキシ−2−2′
−ヒドロキシエチル−1:3−ジオキサンを生物学的に合成する方法。
31、β−ヒドロキシプロパルデヒドの産生に好適な条件下に、フタトバシルス
・レウテリ(Lactobcillus reuteri)の細胞を配置する
ことからなる、β−ヒドロキシグロバルデヒドを生物学的に合成する方法。
国際調査報告
PCT/U5ajノ0L423
4 hvdroxv dioxJIn
ribonucLeotide r会auetas*13 dioxane
−2−@thanol 4−hvaioxvLactobacillus
fermentu+++Antibact龜riaL
l#l四′$I+111116+t@I°−1・クー〒IT・qρ貴l^・!つ
1PCT/L!SbI5101423