JPH02502461A - 乳汁成分を含有する化粧品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 乳汁成分を含有する化粧品 本発明の目的は、乳汁起源の物質、すなわち全乳もしくは脱脂乳に由来する成分 または乳汁抽出物を°含有する化粧品および／または石鹸製品にある。本発明は また、これらの製品の製造方法にも関する。

化粧品組成物、例えば皮膚用ローション、ヘアーローション、シャンプー、軟化 クリームおよび石鹸に対する乳汁または乳汁に由来する製品の好ましい効果は周 知であり、これらの成分を含有する多数の組成物が技術文献に記載されてきた。

すなわち、米国特許第３．９５９．４９１号明細書は滅菌乳汁および乳クリーム を含有する化粧クリームおよび化粧ローションを記載する。貯蔵中のこれらの製 品の保存性を改良するについて、この明細書は化粧品組成物に飽和脂肪酸、飽和 脂肪酸のトリグリセリドエステル、安定化脂肪族ジオール、金属イオン封鎖剤お よび殺生剤、特に酵素変性剤および殺菌剤を組み入れることを推奨する。

無論、この明細書に記載される化粧品は、前記保存剤以外に香料および乳白剤な どを包含する化粧品の一般的な成分を含む。

ＤＤ−Ａ−１１２，３５１号（東ドイツ）公報は、乳汁またはホエー成分、特に 非変性蛋白質、ビタミンおよび乳汁成分の塩に由来する活性複合物を含有する化 粧品を記載する。この公報に記とにより乾燥されている。化粧品の製造に際して 、記載されるように製造された活性複合物が１０〜２０％程の割合で化粧品に添 加されている。

米国特許第４．４６０．５７１号明細書は、特に局所皮膚（ｔｏｐｏｄｅｒＩ！ ！ｉｃ）および毛髪（Ｃａｐｉｌｌａｒｙ）用として適する全乳または粉乳ベー スについて記載する。この明細書では、水辺外に相当高比率のアルコールを含む 前記のようなローションの通常の成分と脱脂乳もしくは未脱脂乳を含むか、また は可溶化粉乳を含む流動組成物、防腐剤および香料組成物についてふれている。

ＧＢ−Ａ−２，０５６，８５４号公報は、化粧品に固有の一般的な成分の他に、 非常に高比率の乳汁（４０〜８０％）および安定剤としてプロピレングリコール を含有する化粧品、特にローションおよびシャンプーを記載する。

ＧＢ−Ａ−２，０５１，０７６号公報は、化粧品分野で有用な給温剤の製造方法 を記載し、これらの剤は脱脂乳から発酵により誘導されている。

より詳しくは、この公報は乳酸発酵物およびプロテアーゼの作用による水溶性カ ゼイン氷解物の調製を記載する。これらの無色透明な氷解物は、化粧品における 皮膚の軟化力、皮膚の乾燥防止および皮膚の弾力性の維持に関する性質の改善を 図るために、化粧品、特に皮膚の軟化ローション、りＩＪ−人および石鹸材料な どに０．１〜１０重量％の水準で組み入れられている。

ＧＯ−Ａ−２，０３７，１６０号公報は、特に皮膚の再生を伴う皮膚の給温性お よび軟化について優れた化粧特性を有する乳汁由来の凍結乾燥製品を記載する。

このような製品は、主として乳糖、乳蛋白質および水を含む。このものは、酵素 および乳発酵物、特にバンクレアチン、ペプシンならびにラクトバシラス・ブよ る脱脂乳または未脱脂乳の発酵により得られる。

次に、発酵産物を凍結乾燥し、化粧品組成物と混合して使用し、それらの性質を 改良している。

ＤＢ−Ａ−２，６２３，２５０号公報は、乳を含有する化粧品組成物を記載する 。それらの中には、シャンプー、ビューティーローション、シェービングクリー ムおよび皮膚用クリームなどが記載されている。通常、これらの製品すべてが、 乳の他に水、肪酸および第四級アミン類など）を有する。乳は、全乳、低脱脂乳 、酸性乳、脱脂乳、ヨーグルドアよびクリームなどの水性または粉末状態で存在 してもよい。さらにまた、この組成物は、それらの意図する用途に応じて、他の 成分、例えばラノリン、香料、グリセリンおよび他の類似製品をも含んでよい。

ＤＨ−Ａ−２，６５０，５６０号公報は、ヨーグルト状の乳を含有する化粧品組 成物を記載し、このものは製造されたままの状態でまたは粉末として使用可能で ある。このような化粧品として、リームおよび発泡用エアーゾルが記載している 。これらの組成物は、ヨーグルトの他に保存剤、抗酸化剤、キレート剤およびプ ロテアーゼ阻害剤を含む。

ＥＰ−Ａ−４６，３２６号公報は、乳汁または他の乳蛋白質の状態の、よす具体 的にはホエーの状態のカゼインを含有する皮膚または毛髪に適用可能な化粧品組 成物を記載する。これらの成分は乳汁に由来し、ホエー、乳糖除去ホエーおよび 脱イオン化ホエーならびに化学もしくは物理処理により調製されたそれらの濃厚 物を含み、さらにホエーの脱イオン化物から得られる沈澱物、カルシウム濃厚ホ エーおよび前述の物質の分離物から得られるホエー誘導体をも含む。

ホエーに由来する成分により改良することができる化粧品として、この公報は皮 膚および毛髪保護用製品、特にシャンプー、ドレッシング、ヘアーローション、 コンディショニング製品、パーマネントウェーブ用製品、染料、脱色剤、ボディ ーローション、コールドクリーム、皮膚軟化剤、洗浄剤、石鹸、メーキャップ製 品、リップスティック、シェービング製品、日焼止め製品、遮断製品および脱毛 剤などを記載する。

一般に、前記のような改質化粧品を調製するには、水性溶液状であるかまたは固 体状のいずれかの前述したホエー誘導品が添加され、化粧品成分と混合される。

このような化粧品の保存を確実にするため、前記公報は阻害剤または殺菌剤の添 加を推奨している。

前述の先行技術文献に記載された化粧品は乳汁また乳誘導品の添加により改質し た後に興味深い新たな性質と明白な改良を示すとはいえ、それらが一定の欠点を 伴なわないわけではない。それらの欠点としては次のものを挙げることができる ： １）これらの組成物は、一般的な化粧品成分でなく、乳汁誘導添加それ自体の性 質、例えばそれらの受ける前処理または天然の乳汁からの抽出方法のため、その 達成がしばしば複雑になりそして高価になる。

２）周囲温度での貯蔵期間がしばしば限定され、それらの保存に必要な保存剤（ 例えば、アルコール）の水準がしばしば高くなり、乳汁誘導成分の存在によりも たらされる皮膚軟化性の利点の少なくと、も一部が減殺される可能性がある。

３）製品の一般的な外観は、時にほとんど魅力を失い、特に組成物中の成分によ る光線の反射の欠失に関しては、その欠失をその後に顔料、具体的にはＴｉｎ、 の添加によって補わねばならない。事実、乳汁に由来する物質を含有する製品は 、最初の一瞥でその外観および色によりそれが実際にかかる物質を含むことがわ かるにちがいない。

４）変色。乳汁を含有する化粧品は、非常にしばしば時間と共に黄変する傾向を 有し、そのため本質的な品質は変化しないのにもかわらず商品価値が低下する。

これらの種々の理由で、研究は乳誘導品を含有する化粧品についての新規な組成 物に光切をもたらすべく行われた。目的とする組成物は、実際に乳汁または乳汁 含有混合物の外観、十分な貯蔵保存性、比較的単純な組成およびディスブーを有 し、無論、乳汁をベースとして調製された化粧品のわかっている利点すべてを有 するものである。

これらの研究は、添付の請求項１に一致する限定の製品をもたらした。

驚くべきことに、少なくとも１種の表面活性剤または界面活性剤を含有するナト リウムカゼイナートの透明溶液から出発して、カルシウム、特にＣａＣｉ　２の ような可溶性を示したｐＨ範囲で、添加することにより、天然乳汁の外観を疑い なくしのばせる安定な乳濁液を得ることができる事実を見い出した。

実際にこのような操作は乳蛋白質ミセルの再生を可能にし、これらはミセルおよ びコロイド懸濁液中でカルシウムホスホカゼイナートの生成をもたらすことがわ かった。この点で、界面活性剤不存在下における同じような添加剤は、むしろカ ルシウムホスホカゼイナートの沈澱をもたらすことが記録されていることに興味 が存在している。

純粋であるかまたは他の乳蛋白質（アルブミン、グロブリン、血清蛋白質）を伴 う工業用カゼインの使用は、実質的に一定の性質、安定性、比較的安価で、かつ 実際的に乳糖フリーの製品が有利である。乳汁または乳製品を含有する化粧品の 場合に観察される貯蔵中の黄変および変質は、主として乳糖によりもたらされる 。従って、特性および性質が一定のままであるカゼインを使用すれば組成と挙動 がある製造工程からもう一つの製造工程に至るまで安定な乳汁由来の製品を含有 する化粧品を提供することが可能となるが、このことが天然の乳汁からの出発を 可能にすることを非常に困難にする。

前述のコロイド状カルシウムホスホカゼイナート溶液を使用すれば、乳汁または 乳汁由来の成分を添加することにより変性し得る化粧品および先行技術文献に記 載されている化粧品を有利に改質することができる。特に、このような製品の不 完全な一覧がＥＰ−Ａ−４６，３２６号公報の引例で与えられてきた。

しかしながら、本発明において好ましい化粧品は、毛状の（毛髪）製品または体 に使用する製品、例えば石鹸、シャンプー、ローション、クリームおよび浴用製 品などである。

一般的な態様では、色、粘度または貯蔵安定性に関するどのような重大な欠陥も 伴うことなく乳蛋白質（前述の状態の）が、前述のような化粧品に２０重量％の 量に達するまで組み入れることができる。精製カゼインの使用のため、殺菌剤と 他の殺生剤の添加は最小限存在させればよい。

本発明の好ましい製品としては、皮膚および毛髪の保護用製品、具体的にはシャ ワー用品、浴用品およびシャンプーなどを挙げることができる。一般に、このよ うな製品は、界面活性剤（陰イオン、陽イオンおよび非イオン界面活性剤または 洗浄剤）、軟化剤および給温剤（脱脂物、脂肪酸、蛋白質成分）、殺生剤〔殺菌 剤（ｇｅｒａ＋１ｃｉｄｅ）、殺細菌剤（ｂａｃｔｅｒ　ｉｃ　１ｄｅ）、殺真 菌剤（ｆｕｎｇｉｃｉｄｅ）など〕、香料、青味剤および乳光発光剤（ｏｐｔｉ ｃａｌ　ｏｐａｌｅｓｃｅｎｔ）　、乳白剤を含む。

シャンプー用の好ましい処方によれば、例えば以下の成分を以下の重量％で含む ：陰イオン界面活性剤１０〜５０％、天然脂肪酸０．５〜５％、乳汁由来の蛋白 質３〜１５％、カルシウムイオン０．１〜１％、残余部は、殺生剤、香料、青味 剤、乳光および真珠光剤ならびに緩衝剤から選ばれる追加の成分少なくとも１種 を含む水溶液により１００％に調整。好ましくは、このような混合物のｐｉｆは ６．５〜７であって、その粘度は３０００〜６０００ｃｐである。

このような処方に適する界面活性剤としては、脂肪アルコール硫酸およびスルホ ン酸ならびにポリオキシアルキレン硫酸およびスルホン酸のナトリウム塩および アンモニウム塩、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムまたはポリオキシエチレング リコール硫酸ナトリウムを挙げることができる。しかしながら、他の界面活性剤 、例えば非イオン界面活性剤もまた適するであろう。

天然脂肪酸としては、オレイン酸、リシノール酸、ミリスチン酸、リノール酸お よびステアリン酸を挙げることができる。

殺生剤としては、第四級アンモニウム塩、ｐ−ヒドロキシ安息香酸エステル、イ ミダゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、インチアゾリノンの誘導体、ホル ムアルデヒドおよび安息香酸、サリチル酸およびソルビン酸を挙げることができ る。

本発明に従って化粧品を調製するには、請求項６で特定される方法に応じるのが 有利であろう。カゼインまたは可溶性カゼイナートの二吾は、ナトリウム、カリ ウムもしくはアンモニウムカゼイナートまたは塩基性媒体に酸性カゼインを溶解 したものを意味することを特に言及しておく。

従って、例えば、請求項４で特定されるようなシャンプー組成物の調製に際して は、請求項７で特定されるような方法で実施することができる。カルシウム塩と して使用される好ましいＣａＣ１ｔは、例えば、ＣａＣ］　２−２）１．０型の ものであるが、池水溶性カルシウム塩もまた使用することができる。

以下の例で本発明を具体的に説明する。

例１：シャンプー組成物の調製 冷水７４０ｇ中にナトリウムカゼイナート°（ＡＭＥ−１００，Ｃｅｎｔｒａｌ υｎ１ｏｎ　ｏｆ　５ｗ１ｓｓ　Ｍｉｌｋ　Ｐｒｏｄｎｃｅｒｓより入手＞７２ ．１ｇを分散させ、次いでこの混合物が完全に溶解するまでホモジナイザー中で ７０℃に加熱した。ラウリル硫酸ナトリウム（Ｔｅｘａｐａｎ−Ｚ。

１ｍｐａｇ　Ａ、Ｇ、、　Ｚａｒｉｃｈより入手）　１２０　ｇとオレイン酸２ ４ｇを前記溶液に添加した。

次に、温度を５０℃まで低下させ、イミダゾリジニル尿素３ｇとフェノキシエチ ルｐ−ヒドロキシベンゾエート５ｇを添加した。その後、２０重量％のＫＯＨ水 溶液により１１）１を６．７５に調節し、冷却下で激しく撹拌しながら６４．８ 重量％のＣａＣ１ｚ・２Ｈ２０水溶液２０．５ｇを滴下した。

この混合物が透明から真白に白濁状に変化した後、香料（Ｆｒｅｅｚｉａ、ＧＩ ＶＡＵＤＡＮ　Ｓ、Ａ、、　Ｇｅｒｎｅｖａから入手）４ｇを添加して匂付けし た。このシャンプー組成物を化粧品について通常使用される方法で試験したきこ る優れた洗浄力を示し、同時に毛髪が損傷を受けることなく優れたつやをそれに 与えた。

４０℃におけるこのシャンプーに対する貯蔵試験は、凝集または層分離する傾向 をまったく示さなかった。光の反射性にほんのわずかな減少が観察されるにすぎ なかったが、この作用は冷却することにより消失した。

例２：浴用組成物の調製 下記成分をホモジナイザー中７０℃で親密に混合した。

ナトリウムカゼイナー）　（ＡＭＥ−１００）　　　　　　１６２Ｔｅｘａｐｏ ｎ−Ｚ　　　　　　　　　　　　　　　　　　７８オレイン酸　　　　　　　　 　　　　　　　　　３８次に、５０℃で次のものを添加した： Ｐｈｅｎｏｎ　ｉｐ　（Ｎ　ｉｐａ、　ＧＢ）　　　　　　　　　　　　　　５ この混合物をプレミックスＡと命名した。

次に下記成分を７０℃で連続して添加して浴用製品を調製した（重量％）。

Ｔｅｘａｐｏｎ−Ｚ　（）Ｉｅｎｋｅｌ製）　　　　　　　　　　　　８．８７ Ｔｅｘａｐｏｎ−Ｎ　（Ｈｅｎｋｅｌ製）　　　　　　　　　　　　３７．５１ プレミツクスＡ　　　　　　　　　　　　　　３５．０Ｅｕｐｅｒｌａｎ　ＰＫ −７７１（真珠光沢剤、Ｈｅｎｋｅｌ製、Ｇｅｒｍａｎｙ）　　　　　　　　　 　　　３．０Ｋ［１）１（７，４％の溶液、　　　　　　　　　　　　０．６２ Ｂｉｏｐｕｒ−１０００，２ ＣａＣＬａ　・２Ｈ２０（６４，８％の溶液）　　　　　　　　３．６３香料　 　　　　　　　２．５ 次に、全量を５分間７０００ｒｐｍで均質化し、ｐＨ６，７５の組成物を得た。

水中で前記製品（真珠光沢を有する均一な乳白色を有する）を使用すると、非常 に感じのよい軟質バブル浴が得られた。

例３：皮膚用クリームの調製 水５４８．８　ｇにカゼイン４５．６ｇをミキサー中で溶解し、この溶液を７０ ℃にした後、撹拌しながらこのものにグリセリン２４ｇを添加した。この溶液を Ｍ−１と命名した。

ミキサー中で３２ｇのＣｕｔ　ｊｎａＫＤ−１６と２４ｇのＬａｎｅｔｔｅ　Ｏ を７０℃で混合した。その３０分後撹拌しなからＣｅｔｉｏｌ　Ｖ　８０　ｇと スウィートアーモンド油８ｇを添加した。７０℃で１５分間撹拌した後、無水ラ ノリン５．６ｇとヒマシ油８ｇを添加した。この混合物をＭ−＝２と命名した。

７０℃で静かに撹拌しながら製品Ｍ−１中に製品Ｍ−２をゆっくり添加した。次 に温度を５０℃に下げ、引き続き撹拌しながら、順次Ｈｙｄｒｏｖｉｔｏｎ　１ ６　ｇｓ乳酸１ｇ、６４．８％の塩化カルシウム溶液２ｒｎ１、Ｋａｔｈｏｎ　 ＣＧ　０．８　ｇおよび香料４ｇを添加した。次に温度を４０℃に下げ、５分間 ７０００ｒｐｍで均質化を行った。

こうして、流動再生性クリームが得られ、入浴後皮膚を軟らかくするために使用 したところそれを柔軟かつ柔らかくすると伴に、感じのよい新鮮な印象を与えた 。このクリームは、最も過敏な皮膚用としてさえも適性である。

国際調査報告 一−−−−紬−−ｍｋ　ＰＣＴ／ｅｌｌ　　８８７００２２３国際調査報告 Ｃ）＋　８８００２２３ ＳＡ　　２５５４４

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．天然の乳汁を思い出させる外観を有し、化粧品や石鹸製品の通常の成分以外 に乳汁由来の材料少なくとも１種を含有する化粧品および／または石鹸製品であ って、前記材料がカゼインまたはカゼインと他の乳蛋白質の混合物から調製され 、このカゼインがｐｈ６〜７においてカルシウムホスホカゼイナートのコロイド およびミセル溶液の状態で少なくとも一部に存在することを特徴とする前記製品 。
2. ２．製品が乳糖を含まないかまたはそ組成物中の乳糖量が０．１重量％を越えな いほど非常に少量であることを特徴とする請求項１記載の化粧品。
3. ３．乳汁起源の蛋白質含有量が３〜２０重量％であることを特徴とする請求項１ 記載の化粧品。
4. ４．化粧品が陰イオン界面活性剤１０〜５０重量％、オレイン酸０．５〜４重量 ％、乳汁由来の蛋白質３〜１５重量％、Ｃａ＋＋イオン０．１〜１重量％、水な らびに殺生剤、香料、青味剤、乳白剤および緩衝剤の中から選ばれる１以上の追 加の成分で１００重量％にする残余部を含有するシャンプーから成ることを特徴 とする請求項１記載の化粧品。
5. ５．周囲温度における粘度が３０００〜６０００ｃＰであることを特徴とする請 求項４記載の化粧品。
6. ６．化粧品の通常の構成成分の少なくとも一部を均質状態で組み入れ、これらに 少なくとも界面活性剤、カゼインまたは場合により乳汁起源の他の蛋白質を含ん でいてもよい可溶性カゼイナートの透明水性溶液を含ませ、次いでｐＨ６〜７に おいてその可溶液力ゼイナートがカルシウムホスホカゼイナートのミセルコロイ ドに転化するのに十分量のカルシウムイオンを添加し、次いで必要により化粧品 の残りの構成成分を添加することを特徴とする請求項１記載の化粧品の製造方法 。
7. ７．温度５０〜８０℃でナトリウムカゼイ．ナート水溶液と界面活性剤およびオ レイン酸の全部または一部を混合し、Ｃａ＋＋イオンを除く他の成分の大部分ま たは全部を添加し、次いで温度４０℃と６０℃との間でｐＨ値を６と７との間に 調節し、水溶性カルシウム塩の濃厚水溶液を徐々に添加し、この透明溶液を強い 光線反射力の乳濁液に転化することを特徴とする請求項４記載のシャンプー製品 に適用する請求項６記載の方法。
8. ８．カルシウム塩が塩化カルシウムであることを特徴とする請求項７記載の方法 。