JPH04210618A - 養毛，育毛剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［０００１１

【産業上の利用分野］本発明は、副作用がなく、かつ顕
著な養毛、育毛効果を有する新規な養毛、育毛剤に関す
る。 ［０００２］ 【従来の技術】アンジオジェニンは、血管新生に関与す
る公知のペプチドであり、１９８５年にフエット（Ｆｅ
ｔｔ）等により人の腸がん細胞培養液から初めて単離さ
れ、　［バイオケミストリー（Ｂｉｏｃｈｅｍｉｓｔｒ
ｙ）　、第２４巻、第５４８０ページ、１９８５年］、
その後、人正常細胞から単離され［シャピロ（Ｓｈａｐ
ｉｒｏ）等、バイオケミストリー（Ｂｉｏｃｈｅｍｉｓ
ｔｒｙ）　、第２６巻、第５１４１ページ、１９８７年
］、また牛の乳汁（フランス特許第２６２３５０９号）
からも単離された。人及び牛由来のアンジオジェニンの
アミノ酸配列は、それぞれシュトリトム（Ｓｔｒｙｄｏ
ｍ）等［バイオケミストリー（Ｂｉｏｃｈｅｍｉｓｔｒ
ｙ）、第２４巻、第５４８６ページ、１９８５年］及び
スビック（Ｓｐｉｋ）等（ＦＥＢＳ　Ｌｅｔｔｅｒｓ）
　、第２４１巻、第４１ページ、１９８８年］により決
定されている。これらのアンジオジェニンの利用に関し
ては、その血管新生因子としての性質を利用した技術が
幾つか開示されている（例えば、アメリカ特許第４８０
８４０２号１国際特許公開公報第８９００８６２号、及
びヨーロッパ特許公開公報第０２９５７２１号等）。し
かしながら、アンジオジェニンを養毛、育毛剤に応用し
た例は従来知られていない。 ［０００３］

【発明が解決しようとする課題１本発明者等は、養毛、
育毛剤として従来用いられてきた物質よりも副作用が少
なく、かつ効果がすぐれた物質を、天然物質の中から探
索して来た。その結果、アンジオジエニンの皮膚への塗
布が、発毛あるいは育毛に優れた効果を有することを発
見し、本発明を完成した。 ［０００４］ 【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも０．００１％（重量）、望ましくは０．０１〜２０
％濃度のアシジオジェニンを溶液、ゾル、ゲル、エマル
ジョン、ペースト、ワックス状等の様々な形態で頭部等
の皮膚に局所的に塗布、塗擦、スプレー（エアロゾル）
して投与する。アンジオジェニンは公知の化粧料または
外用剤用の基剤等に常法により配合して、ヘアークリー
ム、乳液、ヘアーリキッド、ヘアーローション、ヘアー
リンス、ヘアートニック、ポマード、シャンプーその他
の化粧料又は薬液、軟こう等の皮膚外用剤等として用い
ることができる。公知の皮膚透過強化剤、他の養毛、育
毛剤と組み合わせて用いることができ、優れた相乗作用
を奏することができる。また、アンジオジェニンは、ビ
タミン類、抹消血管拡張剤、角質溶解剤、皮膚機能こう
進剤、各種界面活性剤、溶剤、香料９着色料、殺菌剤。 防腐剤、抗酸化剤、保湿剤、その他の各種添加剤、各種
化粧基剤に対しても安定であり、これらと配合し、併用
することができる。 ［０００５］　　例えば、９９．４ｇの精製粋に１００
ｍｇのアシジオジェニンを溶解し、のちグリセリン５．
０ｇを混合して溶解し、０，１％のアシジオジェニンを
含有する養毛、育毛剤が得られる。 ［０００６１本発明に使用するアシジオジエニンは、乳
汁又は哺乳動物の細胞培養液から製造することができ、
あるいは遺伝子工学的手法によっても製造することがで
きる。乳汁からアンジオジェニンを製造する方法の一例
を以下に示す。 ［０００７］脱脂乳を０．３５Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液
（ｐＨ７，０）で平衡化したＳＰ−セファデックスＣ−
５０（商標、ファルマシア社製）を充てんしたカラムに
通液し、０．３５Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ７゜０
）で洗浄し、のち１．５Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ
７，０）で溶出し、溶出される画分を、最終的に０゜２
Ｍ酢酸ナトリウム濃度になるように、蒸留水で希釈する
。次いで該水溶液を、０．２Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（
ｐＨ６，５）で平衡化したＳ−セファロースファストフ
ロー（商標、ファルマシア社製）を充てんしたカラムに
通液し、０．５５Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（ｐ　Ｈ６。 ５）で洗浄し、のち０．６５Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（
ｐＨ６，５５）で溶出し、溶出される画分を脱塩し、凍
結乾燥する。この凍結乾燥物を１．７Ｍ硫安−５０ｍＭ
リン酸緩衝液（ｐＨ７，０）で溶解し、更にこれを１．
７硫安−５０ｍＭリン酸緩衝液（ｐＨ７，０）で平衡化
したフェニルスーパーローズ（商標、ファルマシア社製
）を充てんしたカラムに通液し、１．７Ｍ硫安−５０ｍ
Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７，０）と５０ｍＭリン酸緩衝液
（ｐＨ７，０）の直線濃度こう配により分画して、純粋
なアンジオジエニンを得る。　哺乳動物細胞の培養によ
りアシジオジエニンを製造する方法は、例えば、１掲の
フェット（Ｆｅｔｔ）等の方法を利用することができる
。 ［０００８］遺伝子工学的方法によりアシジオジエニン
を製造する方法は、例えば、特開昭６３−３０４９８７
号公報記載の方法を利用することができる。 ［０００９１本発明の養毛、育毛剤におけるアシジオジ
ェニンの濃度は、少なくともｏ、ｏｏｉ％（重量、以下
特に断りのない限り同じ）、望ましくは０．０１％〜２
０％であり、目的により上記の濃度範囲において顕著な
養毛、育毛効果が認められ、その配合料は目的により適
宜変動させることができる。本発明に使用するアンジオ
ジエニンには、皮膚等に対する毒性および刺激性がなく
（パッチテスト法による）、副作用も認められなかつた
。 ［００１０１アンジオジエニンの製造及び本発明の養毛
、育毛剤の製造と、その効果及び副作用に関して、参考
例及び若干の試験例を示す。 ［００１１１［参考例］アシジオジェニンの製造［００
１２］脱脂乳２０ｋｇを０．３５Ｍ酢酸ナトリウム緩衝
液（ｐＨ７，０）で平衡化したＳＰ−セファデックスＣ
−５０（商標、セファデックス社製）を充てんしたカラ
ム（直径５ｃｍ、長さ３０　ｃ　ｍ）に通液し、充てん
物の２ベツトボリユームの０．３５Ｍ酢酸ナトリウム緩
衝液（ｐＨ７，０）でカラムを洗浄し、後１．５Ｍ酢酸
ナトリウム緩衝液（ｐＨ７，０）で溶出し、溶出される
両分を、最終的に０．２Ｍ酢酸ナトリウム濃度になるよ
うに、蒸留水で希釈した。次いで得られた水溶液を０．
２Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ６，５）で平衡化した
Ｓ−セファロースファストフロー（商標、ファルマシア
社製）を充てんしたカラム（直径５ｃｍ、長さ２０ｃｍ
）に通液し、充てん物の２ベツトボリユームの０゜５５
Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ６，５）で洗浄し、のち
０．６５Ｍ酢酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ６，５）で溶出
し、溶出された画分を透析して脱塩し、凍結乾燥法によ
り濃縮する。この凍結乾燥物を１゜７Ｍ硫安−５０ｍＭ
リン酸緩衝液（ｐＨ７，０）で溶解し、更にこれを１．
７Ｍ硫安−５０ｍＭリン酸緩衝液（ｐＨ７，０）で平衡
化したフェニル−パーローズ（商標、ファルマシア社製
）を充てんしたカラム（直径０．　５ｃｍ、長さ５ｃｍ
）に通液し、１．７Ｍ硫安−５０ｍＭリン酸緩衝液（ｐ
Ｈ７，０）と５０ｍＭリン酸緩衝液（ｐＨ７，０）の直
線濃度こう配により１．７Ｍ硫安−５０ｍＭリン酸緩衝
液（ｐＨ７，０）と５０ｍＭリン酸緩衝液（ｐＨ７，０
）の比率が１０：Ｏ〜７：３の画′分を分画し、純粋な
アシジオジエニン約１０ｍｇを得た。 ［００１３］　　［試験例１１ ［００１４］　１）試料の調製 ［００１５］グリセリン５．０ｇ及び精製水９４．９ｇ
からなる基剤９９．９ｇにアシジオジェニン１００ｍｇ
（参考例に記載の方法により調製）を加え、均一に混合
し、０．１％のアンジオジェニンを含有する養毛、育毛
剤（試験試料）を調製した。なお、対照試料として、上
記基剤のみからなる試料も同時に調製した。 ［００１６］２）試験方法 ［００１７１６匹のマウス（Ｂａｌｂ／ｃ系統、雄性７
週令）の背部の毛をそり取り、皮膚が露出した領域（６
ｃｍりを正中線に沿って左右対称に分け、一方には試験
試料を、もう一方には対照試料を、それぞれ２５μリツ
トルずつ１日１回２１日間塗布した。２１日後、左右各
々の毛をそり取り、単位面積当たりの毛の重量を比較し
た。 ［００１８］３）試験結果 ［００１９］この試験の結果は別紙の表１に示すとおり
であった。 ［００２０１

【表１］ 実 測値 アンジオジェニン 毛重量差 動物番号 基材 ０．１％配合 （計算値） Ｎｏ、１ ４．３２ ６．６１ ２．２９ ＮＯ１２ ４，４４ ４，５６ ０，１２ Ｎｏ、３ ３．１８ ７．０６ ３．８８ Ｎｏ、４ ４．８６ ５．２４ ０．３８ Ｎｏ、５ ６．０７ ８．９３ ２．８６ Ｎｏ、６ ５．３０ ７．０４ １．７４ 平均値 ４．６９５ ６．５７３ １．８７８ （単位ｍｇ／ｃｍす ［００２１３表１の結果から、６匹中４匹（動物番号：
Ｎｏ、　　１．　３．　５及び６）において対照試料投
与領域よりも試験試料投与領域からそり取られた毛の重
量が約１．３倍以上であり、平均値の比較においても１
．４倍であり、顕著な養毛、育毛作用が認められた。特
に動物番号Ｎ００３倍では試験試料塗布領域の毛の重量
が対照試料塗布領域の２．２倍であり、高い養毛、育毛
効果が認められた。上記の結果から、固体差及び変動等
を考慮しても、アシジオジェニンに高い養毛、育毛作用
があることが明らかである。　更に、試験動物に対して
試験試料を２１日間塗布した後に、各試験動物の皮膚を
観察した結果、対象試料の塗布領域と比較して、全試験
動物の皮膚に全く異常は認められなかった。 ［００２２］　　［試験例２］ ［００２３］　１）試料の調製 ［００２４］グリセリン５．０ｇ及び精製水９４．９ｇ
からなる基剤９９．９９ｇにアシジオジェニン（参考例
と同一の方法により調製）１０ｍｇを加え、均一に混合
し、０．０１％のアシジオジエニンを含有する養毛、育
毛剤（試験試料）を調製した。尚、上記基剤のみからな
る対照試料も同時に調製した。 ［００２５］　２）試験方法 ［００２６］試験例１と同様の方法を用いた。 ［００２７］　３）試験結果 ［００２８］この試験の結果は表２に示すとおりであっ
た。 ［００２９］ 【表２】 実 測値 アンジオジェニン 毛重量差 動物番号 基材 ０．０１％配合 （計算値） Ｎｏ、７ １．９１ １．５８ −０．３３ Ｎｏ、８ ９．５７ １０．４０ ０．８３ Ｎｏ、９ ７．７０ ８．３９ ０．６９ ・Ｎｏ、１０ ２．３４ ３．１８ ０．８４ Ｎｏ、１１ ２．５２ ３．０１ ０．４９ 平均値 ４．８０８ｉ ５．３１２ ０．５０４ （単位ｍｇ／ｃｍす （００３０１表２から、５匹中４匹（動物番号Ｎｏ。 ８〜１１）において対照試料塗布領域よりも試験試料塗
布領域の方が毛重量が１．１倍以上であり、平均値にお
いても１．１以上であり、養毛、育毛効果が認められた
。特に動物番号Ｎｏ、１０では試験試料塗布領域が対照
試料塗布領域の１．４倍の毛重量を示し、高い養毛。 育毛作用が認められた。上記の結果は、固体差および変
動等を考慮しても、低濃度においてのアシジオジエニン
に養毛、育毛効果があることは明らかである。 ［００３１１更に、試験動物に対して試験試料を２１日
間塗布した後に、各試験動物の皮膚の試験試料塗布領域
と対照試料塗布領域とを比較観察した結果、両者に差が
認められず、異常が全く認められなかった。 ［００３２］

【実施例】以下に若干の実施例を示し、本発明の方法を
更に詳述するが、本発明はそれらの実施例に限定される
ものではない。尚、各実施例は各製品の製造における常
法により製造したので配合のみを示す。また、アンジオ
ジェニンは参考例と同一の方法で製造したものを用いた
。 ［００３３］　　［実施例１］整髪料の処方例［００３
４］下記の配合の整髪料を常法により調製した。 グリセリン　　　　　５．０（％） アシジオジェニン　　　０．　１ 香料　　　　　　　　　０．　２ 防腐剤　　　　　　　　０．　１ 精製水　　　　　　　９３．７ ［００３５］　　［実施例２１ポマードの処方例［００
３６］下記の配合のポマードを常法により調製した。 モクロウ　　　　　　１３．０（％） ヒマシ油　　　　　　８５．８ アンジオジエニン　　　１．０ 香料　　　　　　　　　０．　２ ［００３７］

【発明の効果】　本発明によって奏せられる効果は下記
のとおりである。　（１）本発明の養毛、育毛剤は優れ
た養毛、育毛効果を有する。　（２）本発明の養毛、育
毛剤は、副作用がなく、安全である。 フロントページの続き （７２）発明者 萩原　朋之 神奈川県横浜市旭区南希望ヶ丘１１８ 希望ケ丘寮 森永 （７２）発明者 甲斐野　章 神奈川県横浜市旭区南希望ヶ丘１１８ 希望ケ丘寮 森永

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】アンジオジェニンを有効成分として含有す
   ることを特徴とする養毛、育毛剤。