JPH02500881A - 格闘技用グローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 格闘技用グローブ この発明は、皮革又は人造皮革製の可撓性外被とその中に押し込まれ弾性を有す る発泡プラスチック製詰め物とから成る格馬技用グローブに関する。

この原理に基づき構成されたボクシング用グローブがドイツ連邦共和国特許出願 公開第３１４７９１１７号公報から知られている。そこではボクシングのときに 負傷の危険を避けるために、親指のための特別な区分を持たない相応の外被の中 へ独立気泡の発泡プラスチックから成りあらかじめ成形された平らな詰め物が押 し込まれる。

その際用いられる独立気泡の発泡プラスチックは高弾性ではあるが、しかしほと んど減衰効果又は衝撃吸収性を有せず、弾性的にたわんで加えられた力を実際上 変化することなく送り返しかつ先方へ伝えるにすぎない。

更にこのボクシング用グローブは、親指をグローブの主開口の中に押し込めるこ とにより親指のおおよその保護を図り特に競技中に指が広がるのを防ぐことがで きるが、これは手の動きにとってはあまり望ましくないので実用性に乏しい。

従来のボクシング用グローブは同様に弾性的にたわむ詰物を有するが、この詰物 は繊維及び（又は）発泡プラスチック材から成るもので、一方では衝撃吸収力が 乏しく、他方では外被内で特に衝撃を受ける個所が圧縮されてずれ動くので、何 回か使用しているうちに衝撃用クッションとしての機能が保証されなくなる。

この発明の課題は、外見上は従来のボクシング用グローブに類似しているが、衝 突力の最善の低減が保証され、それにより脳の衝撃加速度が著しく減少されるよ うな１例えばボクシング、キックボクシング、タイ式ボクシング及びその他のす べての種類の格闘技用グローブを提供することにある。更にこのグローブを極め て長もちするようにし、充填物の堅さ及び／又は分布の変化を心配する必要がな いようにしようとするものである。

この課題はこの発明に基づき、一体の成形部分から成る詰め物が高減衰性の連続 気泡の発泡ポリウレタンから成るとともに１手首間節と手の甲と指とを覆う領域 を有し、この領域が横方向に本来の手の湾曲に応じて湾曲し、長手方向には指付 は根の関節の領域でほぼ９０°下に向かって湾曲してこの領域に厚肉部を有する ことにより解決される。この場合手のひら部分には側面に平らな親指領域を付加 成形し、グローブ外被の中で親指の上面をアーチ形に覆うようにすることができ る。

連続気泡の発泡プラスチック材料から成るこの種の詰め物により高減衰性の効果 が得られる。すなわち衝突力が著しく低減かつ緩和され、それにより同時に特に 脳に不利に作用する衝撃加速度が低減される。更に発泡プラスチック成形部分の この発明による形状はグローブの外被の中に挿入後に１曲げてこぶしに握った手 の本来の形にほぼ相応する形を作り出すので、手を完全に握るためには僅かな補 助的な力を加えるだけでよい。

発泡プラスチック成形部品の厚肉部領域では、外面の曲率半径が内面の曲率半径 以下であり、かつ外面と内面とが一方では指先端に向かってまた他方では手首関 節に向かって互いに次第に接近するようにすると特に合目的である。これにより グローブの主要部分に厚肉部が形成され、材料の不連続的なつなぎ部分は不要と なる。

更に発泡プラスチック成形部品には人さし指領域の側面に親指先端に向かい合っ て先頭形の膨らみが設けられ、この膨らみがこぶしを握った場合に親指を覆うの が合目的である。それにより親指を押しつぶすおそれのある衝撃が前から親指に 当たることが確実に防止される。

更に実際上刃を費やすことなくこぶしを握ることができるようにするために１発 泡プラスチック成形部分がその下面上に指付は根関節の領域に、成形部分を横切 って延び断面をほぼくさび形に形成された切り込みを有するのが合目的である。

成形部分の手首関節を覆う領域は、厚さの小さいつなぎ部を介して手の９成形部 分と親指成形部分とに付加成形されているようにすることができる。しかし手首 関節を覆う領域が手首関節を完全に囲む別個の成形部分として作られているよう にすることもできる。

グローブの外被は、皮革又は人造皮革から成り成形部分の上面及び側面を覆う裁 断布と手のひら及び親指内面を覆う裁断布と手首関節を内外で覆う裁断布とから 成るのが合目的であり、これらの裁断布が相互に結合され、その際手及び親指の 上面及び下面の裁断布の間には分離された室を形成するために発泡プラスチック 成形部分を収容する織物の中間層が縫い込まれている。

グローブをはめやすくするために１手首間節領域が下面上でくさび形の切り込み により分割されているようにすることができる。

グローブの一層の最適化のためにこの発明によれば、手首関節領域のグローブの 閉鎖部が手首関節を完全に囲む付着テープだけにより構成されている。それによ り一方ではグローブの敏速かつ容易な閉鎖及び種々の手首関節の太さへの適合が 可能となる。それにより更に従来通常行われるひも縛りにより非常にしばしば起 こった負傷のおそれがなくなる。

保持性を改善するために、指先端の範囲にグローブ先端外被の中に、内に向かっ て突出する桟が指掛は縁として設けられているのが合目的である。その除核が外 被の外側裁断布と内側裁断布との間の移行部で織物の中間層の中に縫い込まれた 革ひもとして構成されているようにすることができる。

使用者の汗が発泡プラスチックの中に侵入するのを防止するために、発泡プラス チック成形部分が手の甲の領域の内面上に皮革又は人造皮革のカバーを有するよ うにすることができる。

グローブの中への発泡プラスチック成形部分の容易な押し込みを可能にするため に、外被の中へ押し込む前に発泡プラスチック成形部分を特にポリエチレンから 成る薄い滑りフィルムにより包むのが合目的である。なぜならばそれにより摩擦 を著しく低減できるからである。

この発明に基づくグローブの一実施例の構造と作用とを図面により詳細に説明す る。

第１図は発泡プラスチック成形部分を下から斜めに見た斜視図、第２図は発泡プ ラスチック成形部分を直接上から見た図、第３図は第１図に示す切断線ｍ−■に よる成形部分の手及び指領域の縦断面図、 第４図は第１図に示す切断線ＩＴ−ＩＴによる手及び親指領域の発泡プラスチッ ク成形部分の横断面図、 第５図は大量生産による完成状態のグローブの縦断面図、第６図は親指側から見 たグローブの側面図、第７図は添えられた親指と共に前からグローブを見た図、 第８図はほどかれた付着テープと共に下からグローブを見た図である。

特に第１図及び第２図に示すように、連続気泡の発泡ポリウレタンから成る一体 の成形部分ｌは手の甲と指と場合によっては手首関節とを覆う半領域２を有し、 指領域３ではほぼ９０°下に向かって湾曲している０手領域２には何方に一体に 平らな親指領域４が付加成形され、親指領域は半領域２の長手軸線に対し約２０ °の角度を成して延びる。しかしこの付加成形された親指領域を後に説明するよ うに特殊な用途の場合には破線１５により示すように省略することができる。

第１図に示す切断線■−ｍによる第３図の縦断面図には１手の甲領域２から指領 域３へ向かって折り曲げられた形が明示され。

その際成形部分１は移行領域に著しい厚肉部５を有する。残りの成形部分領域か らだんだんと厚くなるこの厚肉部５を形成するために、図に示すように外面６の 曲率半径は内面７の曲率半径より小さく、また外面と内面とは一方では指先端領 域３に向かって互いに次第に接近しまた他方では手首関節始端８に向かって互い に次第に接近する。

最善の効果を得るために、こぶしを握った場合に直接衝撃を導き衝撃力を受け入 れなければならない手の部分すなわち背側の指骨の範囲が最も強力に守られまた デザインによりほぼ垂直な姿勢に保たれるということが、成形部分の前記の湾曲 と相応に配置された厚肉部とにより達成される。

その際こぶしを握ることが実際上刃を入れずに可能となるために、補助的に成形 部分２の下面の指付は根関節の範囲に、成形部分２を横切って延びる切り込み１ ２が入れられ、この切り込みの断面はほぼくさび形に形成されている。

第１図に示す切断線ＩＴ−ＩＶによる第４図の横断面図に示すように、最善の接 触を保証するために１手領域２がその内面７上でも本来の手の湾曲に応じて横方 向に湾曲している。内面７の湾曲により下の方に来る縁９は第３図に示す縦断面 図上でも示されている。同じく切り込み１２の形が破線で示されている。

手領域２の横に親指領域４の断面が示され、親指領域は平らな下面ｌＯと湾曲し た上面１１とを有する。この親指領域４は特に第２図に示すように手領域２の幅 に比べて比較的広いので、親指領域はグローブの親指外被の中に挿入後にずっと 側方まで引き下ろされてアーチ形にかぶさりながら親指上面を覆う。

大量生産により完成されたグローブの第５図に示された縦断面図によれば、発泡 プラスチック成形部分２は上面を裁断布２０により囲まれ、この裁断布は成形部 分２の側縁の周囲まで延び、下面では手のひらを覆う裁断布２１へ移行し裁断布 ２１に縫い合わされている。ｔ＆断布２０．２１は皮革又は人造皮革から成る０ 両裁断布２０．２１の間には織物の中間層２２が縫い込まれ、従ってこの中間層 は発泡プラスチック成形部分２を収容する室を本来の手を入れる空間２３から分 離する。グローブの下側先端３を一層良好に握りこぶしの方へ引き寄せるために 、指先端３の範囲には織物の中間層２２の中に上側の裁断布２０と下側の裁断布 ２１との間の縫い目２４の範囲に、革ひも２５の形の指掛は縁が縫い込まれ、こ の指掛は縁を指先端により抱えることができる。

成形部分１の背側端部８には本来の手首関節領域３０が別個に継ぎ足されている ０手首間節領域は外被３２により囲まれたほぼ環状の発泡プラスチック成形部分 ３１を有し、外被３２は縫い目３３を介して本来の手領域に結合されている０手 間節領域３０は下面において手を一層挿入しやすくするためにくさび形の切り込 み３４により分割されている０手首間節領域３０のグローブの本来の閉鎖部は手 首関節をほぼ完全に囲む付着テープ３５により形成され、付着テープは自由に下 に向かって垂れている状態で示されている０手首間節領域の上面上には付着テー プ３５に対する対向面３６が示されている。

グローブのこのような閉鎖は他の方法で構成することもできるが、付着テープ３ ５によるときだけ一方では手首関節の太さが全く異なる場合にも強固な座りを実 現できる。他方では大きい力を掛けないと正しい張力により締め上げることがで きず、またしばしば相手にひどい負傷を与える誘因となった従来一般に用いられ ている縛りひもをそれにより省略できる。

第６図は親指領域４の方から見たグローブ全体の側面図を示す、この図に示すよ うに、親指領域４はここでは垂直に下に向かって折り曲げられ前方から湾曲した 蒙域３により覆われている。この図に特に示されるように、発泡プラスチック成 形部分の相応のデザインにより大量生産で完成されたグローブが既に実際上本来 のこぶしの形になっているので、こぶしを形成するための補助的な握力をほとん ど費やす必要がない。

第７図はグローブを前方から見た図を示し、親指領域４は指領域３に密接してい る。第１図及び第２図からも発泡プラスチック成形部分ｌに示すように、人さし 指の横に補助的に設けられた側方の膨らみ４０により親指が上方からも直接の衝 撃に対して守られ、親指のための確実な保護を提供する外形が得られる。

最後に第８図は付着テープ３５をほどいたグローブを下から見た図を示す、ここ では垂直に折り曲げられた親指領域４と、湾曲した指領域３と、上側の裁断布２ ０と手のひら側の裁断布２１との間の縫い目縁２４とが特に明らかに示されてい る０手のひら側の裁断布２１には更に空気孔４１が切り込まれている０手間節領 域３０は手のひら側の裁断布２１にまで延びるくさび形のスリット３４により手 の挿入を容易にするために開かれている。

上記の格闘技用グローブは発泡プラスチック成形部分のデザインを種々の用途及 び訓練目的のために若干変更することができる０例えばスパーリング用グローブ の詰め物を一層厚くし、また場合により親指区画を分離せずに構成す条ごとがで きる。

グローブの外被の中への発泡プラスチック成形部分ｌの挿入を容易にするように 摩擦を低減するために、成形部分をあらかじめ例えばポリエチレンから成る薄い フィルムまたは相応の袋の中へ入れてグローブ外被の中に挿入することもできる 。それにより仕上げ工程は著しく簡単になる。

このようにして全体として充填物のデザインと材料選択とにより、内外部の負傷 から保護するために著しく貢献する最善のグローブが得られる。その際材料の特 性により衝突力が確実に緩和され、特に脳に危険な作用を与える衝撃加速度が低 減される。

手続補正書

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．皮革又は人造皮革製の可撓性の外被とその中に押し込まれ弾性を有する一体 の発泡プラチック製詰め物とから成る格闘技用グローブにおいて、一体の成形部 分（１）から成る詰め物が高減衰性の連続気泡の発泡ポリウレタンから成るとと もに手首関節と手の甲と指とを覆う領域を有し、この領域が横方向に本来の手の 湾曲に応じて湾曲し、長手方向には指付け根の関節の領域でほぼ９０°下に向か って湾曲してこの領域に厚肉部（５）を有することを特徴とする格闘技用グロー ブ。 ２．手領域（２）の側面に同一平面上に平らな親指領域（４）が付加成形され、 親指領域がグローブ外被（２０）の中では親指の上面をアーチ状に覆うことを特 徴とする請求項１記載のグローブ。 ３．発泡プラスチック成形部分（１）の厚肉部（５）の領域では外面（６）の曲 率半径が内面（７）の曲率半径以下であり、かつ外面（６）と内面（７）とが一 方では指先端（３）に向かってまた他方では手首関節（８）に向かって互いに次 第に接近するようになっていることを特徴とする請求項１記載のグローブ。 ４．発泡プラスチック成形部局（１）の入さし指領域の側面に親指先端に向かい 合って丸頭形の膨らみ（４０）が設けられ、この膨らみがこぶしを握った場合に 親指を覆うことを特徴とする請求項１ないし３の一つに記載のグローブ。 ５．発泡プラスチック成形部分（２）がその下面の指付け根関節の領域に、成形 部分（２）を横切って延び断面をほぼくさび形に形成された切り込み（１２）を 有することを特徴とする請求項１ないし４の一つに記載のグローブ。 ６．成形部分の手首関節を覆う領域が厚さの小さいつなぎ部を介して手の甲成形 部分（２）と親指成形部分（４）とに付加成形されていることを特徴とする請求 項１ないし５の一つに記載のグローブ。 ７．手首関節を覆う領域（３０）が手首関節を完全に囲む別個の成形部分（３１ ）として作られていることを特徴とする請求項１ないし５の一つに記載のグロー ブ。 ８．外被が、皮革又は人造皮革から成り成形部分（１）の上面（６）及び側面を 覆う裁断布（２０）と手のひら及び親指内面を覆う裁断布（２１）と手首関節を 内外で覆う裁断布（３２）とを有し、これらの裁断布が相互に結合され、手及び 親指の上面及び下面の裁断布（２０、２１）の間には発泡プラスチック成形部分 （１）を収容する織物の中間層（２２）が縫い込まれていることを特徴とする請 求項１ないし７の一つに記載のグローブ。 ９．手首関節領域（３０）の下面がくさび形の切り込み（３４）により分割され ていることを特徴とする請求項８記載のグローブ。 １０．手首関節領域（３０）におけるグローブの閉鎖部が手首関節をほぼ完全に 囲む付着テープ（３５）により形成されていることを特徴とする請求項８又は９ 記載のグローブ。 １１．指先端（３）の範囲のグローブ先端外被の中に、内に向かって突出する桟 （２５）が指掛け縁として設けられていることを特徴とする請求項８記載のグロ ーブ。 １２．桟が外被の外側裁断布（２０）と内側裁断布（２１）との間の移行部（２ ４）で織物の中間層（２２）の中に縫い込まれた革ひも（２５）として構成され ていることを特徴とする請求項１１記載のグローブ。 １３．発泡プラスチック成形部分（１）が手の甲（２）の領域の内面上に皮革又 は人造皮革のカバーを有することを特徴とする請求項１ないし４の一つに記載の グローブ。 １４．発泡プラスチック成形部分を外被の中へ押し込む前に特にポリエチレンか ら成る薄い滑りフィルムにより包むことを特徴とする請求項８記載のグローブ。 １５．皮革又は人造皮革製の可撓性外被とその中に押し込まれた弾性を有する詰 め物とから成る格闘技用グローブにおいて、手首関節領域のグローブの閉鎖部が 手首関節を完全に囲む付着テープ（３５）だけにより構成されていることを特徴 とする格闘技用グローブ。