JPH0248794Y2 - - Google Patents

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JPH0248794Y2
JPH0248794Y2 JP3184684U JP3184684U JPH0248794Y2 JP H0248794 Y2 JPH0248794 Y2 JP H0248794Y2 JP 3184684 U JP3184684 U JP 3184684U JP 3184684 U JP3184684 U JP 3184684U JP H0248794 Y2 JPH0248794 Y2 JP H0248794Y2
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pipe
refrigerant flow
refrigerant
refrigerator
condenser
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  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は、コンプレツサから吐出された冷媒を
除霜水貯留用の蒸発皿が載置される受台パイプ及
び該コンプレツサの冷却用パイプ並びに放熱パイ
プをこの順に有するコンデンサにより凝縮して冷
却器に供給した後にコンプレツサに回収する冷凍
サイクルを備えた冷蔵庫、特にはコンプレツサか
ら吐出される圧縮気化冷媒の熱エネルギを利用し
て前記仕切部を加温し、以て該仕切部での結露発
生の防止等を図るようにした冷蔵庫に関する。
〔考案の技術的背景〕 コンプレツサから吐出された高温度の圧縮気化
冷媒をコンデンサに送つてここで熱を放出させて
液化させながら冷却器に供給すると共に、この冷
却器で蒸発した冷媒をコンプレツサに回収する構
成の冷凍サイクルを備えた冷蔵庫においては、従
来より、内部の冷凍室或は冷蔵室からの冷気に起
因して該冷凍室及び冷蔵室の開口縁部等に結露が
発生することを防止するために、コンプレツサか
ら吐出される圧縮気化冷媒の熱エネルギを利用す
ることが行なわれている。この場合、従来におい
ては、コンデンサパイプを構成する配管の一部を
防露用パイプとして冷凍室及び冷蔵室の開口縁部
に沿うように屈曲させ、この防露用パイプ内を流
通する比較的温度が高い冷媒により上記開口縁部
を加温することによつて、結露防止作用を得るよ
うにしている。また、防露用パイプへの冷媒量を
適量に制限させるためにこの防露用パイプを主の
コンデンサパイプと並列に接続させることも検討
されている。
〔背景技術の問題点〕
しかしながら、上記従来構成の冷蔵庫では、防
露用パイプとして利用しているコンデンサパイプ
は冷凍サイクルの冷媒流通路の一部をなす関係
上、冷却器側に必要量の冷媒を供給させる必要か
ら容易に屈曲し難い比較的径大(一般的には内径
4.5mm以上)のパイプにより構成される。このた
めその防露用パイプの加工作業及び取付作業が面
倒になるため加工形状並びに配設位置が限定され
ることになる。即ち従来構成では、特に第1図に
示すように、冷蔵庫本体aにおける本体前縁外周
部への配設は容易に行ない得るが、例えば冷蔵室
b及び冷蔵室たる野菜貯蔵室c間に位置した比較
的幅狭な仕切部dに防露用パイプeを配設する場
合には、該防露用パイプeをU字状に折曲した状
態とさせており、この場合防露用パイプeが前述
の如く比較的径大で屈曲しにくいため、その折曲
半径を小さくし辛いという事情がある。従つて、
仕切部dに配設された防露用パイプeの往路部及
び復路部間の寸法Xが大きくならざるを得ず、結
果的に防露用パイプeの所要配設スペースが大き
くなつて該防露用パイプeが仕切部dの上端縁寄
り部位及び下端縁寄り部位に近づいた状態とな
る。このため、最も結露が発生し易い仕切部dの
中央部分をその仕切部dの結露防止に最適な熱容
量にて加温するように設定することが困難になる
ばかりか、防露用パイプeからの熱が冷蔵室b及
び野菜貯蔵室c内部に伝達され易くなつて冷蔵庫
内の冷却効率低下を来たしていた。要するに従来
構成では、防露用パイプの所要設置スペースが大
きくしかも放熱面積並びに放熱容量が大きくなる
ため、小スペースを効率良く加温できないという
問題点が存在するものであつた。また、斯様な問
題点に対処するためには、防露用パイプに代えて
可撓性ある電気ヒータ線を用いる構成とすればよ
いが、この構成では消費電力が増大するという新
たな問題点が惹起される。
〔考案の目的〕
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、コンプレツサから吐出された気
化冷媒の熱エネルギを利用して従来の防露用パイ
プでは難しかつた冷蔵庫本体の比較的狭いスペー
スの加温を必要とする所定部位での結露発生の防
止を効率良く行ない得るようにして省電力化を図
ると共に、コンデンサを流れる冷媒温度を効果的
に低下させ、冷媒循環量を増加させることで冷凍
サイクルの運転効率アツプが図れ、さらには冷媒
流通管等の連結作業の容易化その他による製造作
業性の向上を図ることができる等の効果を奏する
冷蔵庫を提供するにある。
〔考案の概要〕
本考案は、冷蔵庫本体の機械室内に配置された
コンプレツサ、及びこのコンプレツサの吐出口に
対し補助放熱パイプを介して接続された放熱パイ
プを有して成るコンデンサを備えた冷蔵庫におい
て、一端が前記コンプレツサの吐出口側に接続さ
れ且つ他端が前記放熱パイプに接続された内径2
mm以下で可撓性のある細管より成る冷媒流通管を
設けると共に、この冷媒流通管を冷蔵庫本体の加
温を要する所定部位に延設した構成に特徴を有
し、冷媒流通管を流通する気化冷媒によつて冷蔵
庫本体の比較的小スペースでなる所定部位を加温
するようになすと共に、冷媒流通管等の連結作業
を容易に行ない得るようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例について第2図乃至第
9図を参照しながら説明する。
第2図において、1は冷蔵庫本体で、これは外
箱2内に内箱3及び4を挿入して上下に配設する
と共に、外箱2と内箱3及び4との間に断熱材
(図示せず)を発泡充填し、以て内箱3及び4間
に断熱仕切壁5が存するように構成される。そし
て、上方の内箱3内には冷凍室6を形成し、また
下方の内箱4内には仕切用棚板7及び冷蔵庫本体
1の左、右側壁の各前縁部間に架設された仕切部
8によつて上方の冷蔵室9と下方の冷蔵室たる野
菜貯蔵室10とに仕切られている。尚、図示しな
いが、冷凍室6、冷蔵室9及び野菜貯蔵室10の
各前面にはこれらを開閉する合計3個の扉が設け
られる。
冷凍サイクルの配管構成を示す第3図におい
て、11はロータリコンプレツサ、12は冷凍室
用冷却器、13は冷蔵室用冷却器、14及び15
はキヤピラリチユーブ、16はドライヤ、17は
冷媒流路切換用の電磁弁で、この電磁弁17は、
冷媒を冷蔵室用冷却器13及び冷凍室用冷却器1
2に順に流入させる状態と冷媒をキヤピラリチユ
ーブ15を介して冷凍室用冷却器12に流入させ
る状態とに切換えられる。18は冷凍室用冷却器
12及び冷蔵室用冷却器13から排出される除霜
水を貯留するための図示しない蒸発皿が載置され
る補助放熱パイプたる受台パイプ、19及び20
は夫々外箱2の左側壁及び右側壁の各内面に添設
された放熱パイプ、21は外箱2の前面開口周縁
部の内面にその開口周縁部と沿うように添設され
た防露用パイプ、22はその一部分がロータリコ
ンプレツサ11のケース11a内を通るように設
けられた補助放熱パイプたる冷却用パイプであ
り、これら受台パイプ18、放熱パイプ19,2
0、防露用パイプ21及び冷却用パイプ22によ
つてコンデンサ23が構成される。尚、コンデン
サ23を構成する各パイプ18,19,20,2
1及び22の内径は、従来の冷蔵庫における冷凍
サイクルと同様に4.5〜6mm程度に設定される。
そして、ロータリコンプレツサ11の吐出口11
bは、受台パイプ18、冷却用パイプ22、放熱
パイプ19,20、防露用パイプ21、ドライヤ
16及びキヤピラリチユーブ14を順に介して電
磁弁17に連結され、該ロータリコンプレツサ1
1の吸入口11cは、サクシヨンパイプ24を介
して冷凍室用冷却器12の冷媒流出口に連結され
ている。尚、受台パイプ18と冷却用パイプ22
との間、冷却用パイプ22と放熱パイプ19との
間、放熱パイプ19と放熱パイプ20との間及び
放熱パイプ20と防露用パイプ21との間は夫々
スリーブ25,26,27及び28によつて連結
されている。さて、29及び30は例えば銅製の
可撓性のある細管より成る冷媒流通管で、その内
径は前記コンデンサ23の内径の約半分以下でな
る1〜2mm程度に設定されている。そして、斯か
る冷媒流通管29及び30は、各一端が前記スリ
ーブ26を介して放熱パイプ19に連結され、且
つ各他端がスリーブ31及び該冷媒流通管29,
30と同一材料より成る連結管32を介してロー
タリコンプレツサ11の吐出口11dに連結され
ており、以て該吐出口11dとコンデンサ23の
途中部位との間に並列に設けられている。尚、上
記吐出口11dは、ロータリコンプレツサ11の
ケース11aに設けられている冷媒充填用補助パ
イプを利用する。また、上述した冷凍サイクルの
うち、ロータリコンプレツサ11、キヤピラリチ
ユーブ14、ドライヤ16、受台パイプ18、放
熱パイプ19,20、防露用パイプ21、冷却用
パイプ22、サクシヨンパイプ24、冷媒流通管
29,30、連結管32及びスリーブ25,2
6,27,28,31の所定のもの同士の各連結
は、冷蔵庫本体1の背面下部を示す第4図のよう
に、該冷蔵庫本体1の下部に設けられたロータリ
コンプレツサ11及び受台パイプ18等収納用の
機械室33内で全て行なうように構成されてい
る。従つて斯様な構成の結果、上記各部間の連結
作業を容易に行なうことができる。
しかして、前記冷媒流通管29及び30は、冷
蔵庫本体1に対して第5図乃至第9図に示す如く
配設されるものであり、以下これら第5図乃至第
9図について述べる。
冷媒流通管29は前記仕切部8の前面を加温す
べく該仕切部8まで延設されるものであり、まず
この冷媒流通管29について述べる。即ち、冷媒
流通管29は、第5図及び第6図に示すように、
外箱2内に内箱4を挿設する工程以前において該
外箱2の左側壁内面2aに接着テープ34にて固
定されるものであり、この場合、該冷媒流通管2
9は先端部に小ループ部29aを有した状態の二
つ折り状に曲成され、以て往路部29b及び復路
部29cが互に近接平行するように設けられる。
そして冷媒流通管29は、上記固定時において、
第5図に示す如く小ループ部29aを含む先端部
が外箱2のフランジ部2b(このフランジ部2b
は内箱4のフランジ部4a(第6図参照)を保持
するために存在する)に形成された切欠部2cを
介して外箱2外へ突出されるものである。また、
斯かる冷媒流通管29の突出部分は、外箱2内に
内箱4を挿設する工程時において、第6図に二点
鎖線で示す如く前方向或は左方向へ指向した状態
に位置され、以て内箱4の外箱2内への挿設時に
おいて邪魔にならない形状に曲成される。尚、内
箱4のフランジ部4aには冷媒流通管29を逃げ
るための切欠部4bが形成されている。さらに、
冷媒流通管29の前記突出部分は、内箱4の挿設
工程終了後において、第6図に示す如く内箱4の
内側面に沿うように曲成され、この状態に接着テ
ープ35にて仮保持される。そして、斯ように冷
媒流通管29を仮保持し、且つこれとは別の冷媒
流通管30を後述の如く外箱2内に配設し、さら
に前記放熱パイプ19,20及び防露用パイプ2
1等を所定位置に配設した後に、外箱2と内箱
3,4との間に断熱材(図示せず)を発泡充填す
る工程が行なわれるものであり、この工程後に冷
媒流通管29は前方へ再曲成される。一方、前記
仕切部8は、上記発泡充填工程以後において第2
図に示す如く架設されるものであり、その架設時
には、まず第7図に示す如く前面に開口を有する
枠体8aが内箱4の左及び右の各側壁部間に係合
手段によつて架け渡し状に支持される。そして、
斯かる枠体8a内には剛性が比較的大なる例えば
発泡スチロール製の断熱材8bが予め充填されて
おり、上記枠体8aの架け渡し後には前述のよう
に前方へ再曲成された冷媒流通管29の突出部分
が断熱材8bの前面中央部に沿つて横方向へ延び
るように曲成され、この状態に接着テープ36に
て仮固定される。この後には、断熱材8bの前面
に冷媒流通管29を覆うようにしてアルミニウム
箔8cが接着により固定され、さらにこのアルミ
ニウム箔8c上に弾力性に富んだ例えば合成ゴム
製のスペーサ8dを介して金属製仕切板8eが取
付け固定され、以て枠体8a、断熱材8b、アル
ミニウム箔8c、スペーサ8d及び仕切板8eよ
り成る仕切部8の架設工程が終了する。この場
合、仕切部8の縦断面を示す第8図のように、ア
ルミニウム箔8c及びスペーサ8dが冷媒流通管
29の形状に応じて変形し、以て該冷媒流通管2
9が断熱材8b及び仕切板8e間にスペーサ8d
の弾性力によつて挾持された状態となり、これに
よつて冷媒流通管29からの熱がアルミニウム箔
8c及びスペーサ8dを介して仕切板8eに確実
に伝達されるようになる。尚、仕切板8eは、第
7図に示す如く、左端に有する突片8fを外箱2
のフランジ部2bに係合保持した状態にて、右端
部を冷蔵庫本体1が有するヒンジ支持金具37に
ねじ止めすることにより、取付け固定される。
一方、冷媒流通管30は、冷蔵庫本体1に対し
て第9図に示す如く配設される。即ち、第9図に
おいて、38は前記電磁弁17を収納するために
冷蔵庫本体1の背面部に形成された収納ボツク
ス、39は冷凍室6内の空気循環用のフアンモー
タ40を収納するために冷蔵庫本体1の背面部に
形成された収納ボツクスであり、冷媒流通管30
はスリーブ31部分から外箱2の背壁内面に沿つ
て上方へ延ばされて収納ボツクス38及び39内
をこの順に通つた後に、再び外箱2の背壁内面に
沿つて下方へ延ばされてスリーブ26部分に戻さ
れる。
次に、上記構成の本実施例の作用について説明
する。ロータリコンプレツサ11が駆動された状
態、即ち冷凍サイクルの運転状態では、該ロータ
リコンプレツサ11の吐出口11bから吐出され
た高温度の圧縮気化冷媒が、コンデンサ23を流
通してここで熱を放出することにより液化しなが
らドライヤ16を介してキヤピラリチユーブ14
に送られ、さらに電磁弁17の切換状態に応じて
冷蔵室用冷却器13及び冷凍室用冷却器12の双
方若しくは冷凍室用冷却器12のみに供給される
と共に、ここで蒸発することにより周囲の熱を奪
つた後に、サクシヨンパイプ24を介して吸入口
11cからロータリコンプレツサ11に回収され
るというサイクルが繰返され、これに応じて冷凍
室6、冷蔵室9、野菜貯蔵室10が冷却されるよ
うになる。この場合、冷媒がコンデンサ23にお
ける受台パイプ18を流通する過程で、その冷媒
の熱が受台パイプ18に載置された図示しない蒸
発皿に伝えられて該蒸発皿内の除霜水が蒸発され
る。また、冷媒がコンデンサ23における冷却用
パイプ22を流通する過程で、ロータリコンプレ
ツサ11の内部が冷却(ロータリコンプレツサ1
1の内部温度は冷却用パイプ22の温度より相対
的に高い状態を呈する)されるようになる。さら
に、冷媒がコンデンサ23における防露用パイプ
21を流通する過程で、その冷媒の熱によつて外
箱2の開口周縁部が加温され、これによつて外箱
2の開口周縁部での結露発生が防止されるように
なる。一方、斯様な冷凍サイクルの運転状態で
は、ロータリコンプレツサ11の吐出口11dか
ら吐出された圧縮気化冷媒が、連結管32、スリ
ーブ31を介して冷媒流通管29,30を流通し
た後にコンデンサ23の途中部位である放熱パイ
プ19に戻されるようになる。この結果、冷媒流
通管29内を流通する比較的温度が高い気化冷媒
によつて仕切部8の仕切板8aが加温され、以て
該仕切部8aでの結露発生が防止されるようにな
る。また、冷媒流通管30内を流通する比較的温
度が高い気化冷媒によつて収納ボツクス38内ひ
いては電磁弁17が加温された後に、収納ボツク
ス39内のフアンモータ40が冷却(フアンモー
タ40の温度は冷媒流通管30内を流通する冷媒
の温度より相対的に高い状態を呈する)されるよ
うになり、以て電磁弁17での結露発生並びにフ
アンモータ40の過熱が防止されるようになる。
尚、冷媒流通管29及び30の各下流側端部は、
コンデンサ23の途中部位即ちそのコンデンサ2
3内を流れる冷媒が全て液化されていない部位に
連結する構成であるため、該冷媒流通管29及び
30内での気化冷媒の流れが阻害される虞がな
く、しかも、細管でなる冷媒流通管29及び30
内の気化冷媒は出口付近で液化され温度も比較的
低下してるため、コンデンサ23内を流れる冷媒
と合流する部分で、このコンデンサ23内の冷媒
を冷却することとなりコンデンサ23内の圧力低
減によるコンプレツサ運転効率の向上と、冷媒循
環量の増加による冷却器での冷却効率向上が促進
される。
しかして、上記した本実施例によれば、以下に
述べるような数々の効果を奏することができる。
即ち、仕切部8の仕切板8a及び電磁弁17での
結露発生防止等のために設けられる冷媒流通管2
9及び30は、内径1〜2mm程度の可撓性のある
細管より成るから、これらを手作業によつても容
易に屈曲させることができ、従つて該冷媒流通管
29及び30の加工設備が大形化する虞がないと
共に、その加工作業及び取付作業を簡単化し得て
製造作業性の向上を図ることができ、以て製造コ
ストの引き下げを図り得る。そして、上述のよう
に冷媒流通管29,30を容易に屈曲させ得るか
ら、これらの形状が従来のように限定されてしま
うことがなく、従つて該冷媒流通管29及び30
が小径であることとあいまつてその所要設置スペ
ースを小さくできるようになり、小スペースであ
つても効率良く加温し得るようになる。このため
第7図及び第8図に示すように、冷媒流通管29
を、仕切部8における仕切板8a中央部分即ち該
仕切板8aにおいて最も結露が発生し易い部分に
対応させて容易に配設できるようになり、しかも
この場合、冷媒流通管29はコンデンサ23と並
列に設けられているため、その径寸法或は長さ寸
法を変えることによつて、その冷媒流通管29の
発熱容量を広範囲にしかも冷凍サイクルに悪影響
を及ぼすことなく調節できるものであり、総じて
仕切板8aの中央部分をその仕切板8aの結露防
止に最適な熱容量にて加温するように設定するこ
とが極めて容易になる。この結果、冷媒流通管2
9における仕切部8部分からの余分の熱が冷蔵室
9及び野菜貯蔵室10に伝達されることがなくな
り、以て冷蔵庫の冷却効率が従来のように低下す
る虞がなくなる。また、冷媒流通管30にあつて
も、これを収納ボツクス38及び39という比較
的狭いスペースに容易且つ効果的に配設すること
ができる。しかもこの冷媒流通管29,30は従
来の冷凍サイクルにおけるコンデンサパイプ径の
半分以下であるため、そこを流れるガス状冷媒量
はわずかであり、冷凍サイクルの設計時におい
て、この冷媒流通管29,30を無視した状態で
コンデンサ容量を設計すれば良い。従つて単に防
露用パイプを通常使用されている内径4.5mm以上
のパイプをコンデンサと並列に接続して使用した
場合には、庫内が2室、3室等で仕切壁部分の防
露用パイプを配設させる部分の多少により主コン
デンサの長さを変化させてコンデンサ全体のバラ
ンスを取る設計を行なうことが必要であるが、本
実施例のように冷媒流通管29,30を仕切壁等
に配設させるものの場合主コンデンサの長さを変
化せる必要もなく、多機種に共通した冷凍サイク
ルの設計が行なえる。しかも、ロータリコンプレ
ツサ11の吐出口11dから吐出された圧縮気化
冷媒は、冷媒流通管29及び30内を流通する過
程で放熱して温度が下げられるものであるが、斯
様に冷媒流通管29及び30内を流通した冷媒が
コンデンサ23の途中部位に戻される結果、その
コンデンサ23内を流通する冷媒の温度が下げら
れてロータリコンプレツサ11の負荷が軽減され
るようになり、以て冷凍サイクルの運転効率向上
及びこれによる省電力化を促進することができ
る。勿論、結露発生防止のために電気ヒータ線を
用いることがないから、この面からも省電力化す
ることができる。さらに、実施例中でも述べたよ
うに、ロータリコンプレツサ11、キヤピラリチ
ユーブ14、ドライヤ16、受台パイプ18、放
熱パイプ19,20、防露用パイプ21、冷却用
パイプ22、冷媒流通管29,30等の連結を全
て機械室33内で行ない得る構成であつて、その
連結作業を容易になし得、この面からも製造作業
性の向上を図ることができる。しかもこの場合、
冷媒流通管29及び30は可撓性細管より成るか
ら、機械室33内での設置スペースも小さくな
り、また該冷媒流通管29及び30の振動に伴う
騒音も低く抑制できる。
ところで、外箱2と内箱3及び4との間に断熱
材を発泡充填する工程時には、内箱4内にその変
形を防止するための押え治具が挿入される関係
上、冷媒流通管29が邪魔になるものであり、こ
のため上記工程時には第6図に示す如く該冷媒流
通管29を内箱4の内面に沿うように曲成してこ
の状態に仮保持することが行なわれる。この場
合、冷媒流通管29は細径であるから、実質的に
該冷媒流通管29が押え治具の邪魔になる虞がな
くて、該押え治具に特別な細工を施す必要がな
く、冷媒流通管29を容易に仮保持できることと
あいまつて製造性が向上するようになる。因み
に、第1図に示した従来例にあつても、断熱材の
発泡充填工程時には防露用パイプeを上記冷媒流
通管29と同様に曲成するものであるが、この場
合には、比較的径大な防露用パイプeが発泡充填
工程時の押え治具の邪魔になるため、押え治具に
該防露用パイプeを逃げるための凹部が必要とな
り、防露用パイプeを上述の如く曲成することが
因難であることとあいまつて製造性が悪化する不
具合がある。
尚、冷凍室6及び冷蔵室9間の断熱仕切壁5の
結露発生防止は、冷媒流通管29,30と並列に
これらと同様の冷媒流通管を設けることにより行
なつても良く、また防露用パイプ21により行な
うようにしても良い。
〔考案の効果〕
本考案によれば以上説明したように、コンプレ
ツサから吐出された気化冷媒の熱エネルギを利用
して従来の防露用パイプの配設し難い冷蔵庫本体
における小スペースでなる所定部位を加温し、以
てその部位での結露発生の防止を効率良く図り得
ると共に、冷凍サイクルの運転効率アツプ、冷凍
サイクルの設計の簡単化を図り得、さらには冷媒
流通管等の連結作業の容易化その他による製造作
業性の向上を図り得る等の優れた効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を説明するための部分斜視図、
第2図乃至第9図は本考案の一実施例を示すもの
であり、第2図は冷蔵庫本体の前面からの斜視
図、第3図は冷凍サイクルを示す図、第4図は冷
蔵庫本体下部の背面からの斜視図、第5図及び第
6図は冷蔵庫本体の組立途中での夫々異なる方向
からの部分斜視図、第7図は冷蔵庫本体下部を一
部分解状態で示す前面からの斜視図、第8図は要
部の縦断面図、第9図は冷蔵庫本体の背面からの
斜視図である。 図中、1は冷蔵庫本体、2は外箱、3,4は内
箱、6は冷凍室、8は仕切部、9は冷蔵室、10
は野菜貯蔵室、11はロータリコンプレツサ、1
2は冷凍室用冷却器、13は冷蔵室用冷却器、1
7は電磁弁、18は受台パイプ(補助放熱パイ
プ)、19,20は放熱パイプ、21は防露用パ
イプ、22は冷却用パイプ(補助放熱パイプ)、
23はコンデンサ、29,30は冷媒流通管、3
3は機械室、40はフアンモータを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 冷蔵庫本体が有する機械室内に配置されたコン
    プレツサと、このコンプレツサの吐出口に対し補
    助放熱パイプを介して接続された放熱パイプを有
    して成るコンデンサとを備えた冷蔵庫において、
    一端が前記コンプレツサの吐出口側に接続され且
    つ他端が前記放熱パイプに接続された内径2mm以
    下で可撓性のある細管より成る冷媒流通管を設け
    ると共に、この冷媒流通管を冷蔵庫本体の加温を
    要する所定部位に延設したことを特徴とする冷蔵
    庫。
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