JP2007040661A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機を上方に載置し、最下方の貯蔵室の収納容積の増加と収納性を高めるとともに、効率良くかつ合理的な冷凍サイクルを構成する。
【解決手段】断熱箱体102の天面106後方の凹部105に圧縮機109とドライヤー110を収納するとともに、凝縮器112は断熱箱体102の底面付近及び前面302、側面301に配置され、背面断熱壁内202に吸入配管201を配設し、出口は凹部105へ配設され、減圧器203の一方は凹部105へ配設され、吸入配管201は凹部105にて圧縮機109と繋ぎ、減圧器203の一方はドライヤー110と繋がるように配設することで、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、凝縮器としての放熱効率を上げ、かつ合理的に行える冷凍サイクルを形成し、背面断熱壁内で圧縮機の吸入配管を配設することで工場での作業性が大幅に向上させることが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機を天面後方に載置した冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、小さく置けて大きく使える、いわば省スペースで大容量、さらにその使い勝手や収納性の向上が求められている。
従来技術には、小さく置けて大きくつかえる冷蔵庫を実現するために、凝縮器としての配管を断熱箱体の内部に配置させることで、収納容積に影響を与えないスペースをうまく活用する形態がある(例えば、特許文献1参照)。
図10、図11及び図12で示すように、冷蔵庫本体1001は外箱1002と、内箱1003、これら両者間に充填された発泡断熱材1004等で構成され、同本体1001の底部に機械室1005を設け、同機械室1005内に圧縮機1006と、同圧縮機1006から発生する熱を放熱する送風機1101と送風機1101近傍にドライヤー1102を配設している。ドライヤー1102は、図12に示すように、キャピラリーチューブ1201に至る前に配設し、冷凍システム1202内のゴミや金属粉等を圧縮機1006へ戻さないための図示しないフィルターや、冷凍システム1202内の水分を吸着する図示しない吸着部材などを備えた構成としている。機械室1005の後面をカバー1007により被っていた。
また、内箱1003内背面に冷却器室1008を設け、同冷却器室1008内に冷気を生成する冷却器1009と、生成した冷気を強制循環する送風機1010を配設し、圧縮機1006の吐出側と冷却器1009の入口との間に凝縮器を兼ねた放熱パイプ1103、キャピラリーチューブ1201を順次直列に接続して構成した高圧側配管を接続し、冷却器1009の出口と圧縮機1006の吸入側との間に、キャピラリーチューブ1201を添設するサクションパイプ1203を直列に接続して構成した低圧側配管を接続している。なお、前記凝縮器を兼ねた放熱パイプ1203は、冷蔵庫本体1001背面の発泡断熱材1004の中に埋設されている。
図12を用いて冷凍サイクル動作について説明する。圧縮機1006、放熱パイプ1103、キャピラリーチューブ1201、冷却器1009がサクションパイプ1203によって順次連結され環状の閉回路を形成されている。
上記構成において、冷却器1009を通過した冷媒が圧縮機1006において圧縮され、高温、高圧のガス状冷媒となる。このガス状冷媒が放熱パイプ1103により放熱し、中温、高圧の液状冷媒となる。続いて、この液状冷媒はキャピラリーチューブ1201により減圧された後、冷却器1009を通過しながら蒸発し、低温、低圧の冷媒ガスとなり、各区画室における熱交換機能を成している。この後、冷媒はガス状態で再び圧縮機1006に吸入されることにより冷凍サイクルを完了するよう構成されている。
特開2002−364975号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機を収納する機械室1008が冷蔵庫本体の底面後方に位置するため、最下段の貯蔵室の収納容積が小さく、また最上段の貯蔵室に手の届かない収納空間ができてしまうので、必ずしも収納性が良いというものではなかった。
また、底面後方に設置する圧縮機は、通常設置される背壁との隙間がほとんどない状態になると、圧縮機の排熱がうまくできなくて、非常に熱がこもりやすいという課題を有していた。
また、冷蔵庫本体の背面側に凝縮器としての放熱パイプを配置しているので、一般的に冷蔵庫を設置する際に背面側の壁には隙間なく設置されることが多いことから、放熱が阻害され、しいては庫内側へ熱が侵入してくるといった課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、背伸びしても届かない無効スペースである最上段の貯蔵室の天面後方に圧縮機を載置するもので、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進し、凝縮器としての放熱パイプの放熱を効率よく、かつ合理的に行える冷凍サイクルを形成し、また、工場での組み立て性を考慮し、部品点数を削減した冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱箱体と、前記断熱箱体の天面後方に天面よりも一段低く構成された凹部と、前記断熱箱体に備えられた圧縮機と凝縮器とドライヤーと減圧器と蒸発器と、そのそれぞれを繋ぐ配管とを順に備え、一連の冷媒流路を形成した冷凍サイクルを備えた冷蔵庫において、前記凹部に圧縮機とドライヤーを収納するとともに、前記凝縮器は前記断熱箱体の少なくとも前面、側面に配置され、前記圧縮機の吸入配管は前記減圧器と熱交換させる構成にし、前記吸入配管は前記凹部にて前記圧縮機と繋ぎ、前記減圧器の一方は前記ドライヤーと繋がるように配設されるものである。
これにより、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進し、凝縮器としての冷媒配管の放熱効率を上げることができる。
本発明の冷蔵庫は、背伸びしても届かない無効スペースである最上段の貯蔵室の天面後方に圧縮機及びドライヤーを設置するもので、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進し、凝縮器としての冷媒配管の放熱を効率よく、かつ合理的に行える冷凍サイクルを形成し、また、工場での組み立て性を向上させ、ドライヤーの配設位置を適正化することで信頼性を向上させ、部品点数を削減した冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、断熱箱体と、前記断熱箱体の天面後方に天面よりも一段低く構成された凹部と、前記断熱箱体に備えられた圧縮機と凝縮器とドライヤーと減圧器と蒸発器と、そのそれぞれを繋ぐ配管とを順に備え、一連の冷媒流路を形成した冷凍サイクルを備えた冷蔵庫において、前記凹部に圧縮機とドライヤーを収納するとともに、前記凝縮器は前記断熱箱体の少なくとも前面、側面に配置され、前記圧縮機の吸入配管は前記減圧器と熱交換させる構成にし、前記吸入配管は前記凹部にて前記圧縮機と繋ぎ、前記減圧器の一方は前記ドライヤーと繋がるように配設するものであり、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進し、凝縮器としての冷媒配管の放熱効率を上げ、かつ合理的に行える冷凍サイクルを形成し、吸入配管と減圧器を熱交換させる構成にするため、減圧器の一方をドライヤーと結合させる際にドライヤーを上段凹部に配設することで、圧縮機やドライヤーなどを接続する際の溶接箇所を近傍に配置することにより冷媒配管の接続や溶接作業の効率化も図れ、工場での作業性が大幅に向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吸入配管と前記減圧器を前記断熱箱体の背面断熱壁内に配設し、前記吸入配管と前記減圧器を前記背面断熱壁内にて熱交換させるものであり、吸入配管の出口側と減圧器の入口側を凹部内へ構成出来るため、熱交換距離を長く構成することが出来るため、冷却性能を大幅に向上させることが出来、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供出来る。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記断熱箱体の底面に前記凝縮器の一部を設けるものであり、最下部の貯蔵室の収納スペースを極力減少させずにドライヤーと凝縮器を離すことで、ドライヤーを通る凝縮した冷媒の再加熱を防止することが出来る。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記凝縮器と前記ドライヤーを接続する前記配管を前記断熱箱体の天面断熱壁内から後方凹部へ構成し、前記圧縮機の吐出配管と接続する前記配管を前記断熱箱体の天面断熱壁内から後方凹部へ構成するものであり、凹部から出入りする冷媒配管を、断熱箱体の天面側のみにすることで、凹部を構成する部品を断熱箱体の後方より前方にはめ込む際に、冷媒配管を傷つけたり、折ったりせずに設置することができて、嵌め込み作業を効率よく、かつ簡便に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記凹部に前記圧縮機と送風手段と前記吐出配管とを備え、前記吐出配管を前記送風手段が構成する風路上へ配設し、前記吐出配管を前記圧縮機より風上へ配設するものであり、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒を送風手段による空冷により吐出配管内においてガス温度をさげることにより断熱箱体表面温度を低減できるため使用者のやけどを防止した安全な冷蔵庫を提供出来、さらには冷蔵庫本体庫内への侵入熱量を低減出来るため、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供出来る。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記凹部に前記圧縮機と前記送風手段と前記ドライヤーとを備え、前記ドライヤーを前記圧縮機の風上へ配設するものであり、放熱された高圧冷媒を常に外気に接触させることができ、放熱され液化した冷媒を再加熱されて気化し、冷凍サイクルに不具合をきたす恐れが無いため、安定した液冷媒を供給することが可能となり、冷却システムの信頼性を向上させることが出来る。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記凹部に前記吐出配管と前記ドライヤーと前記送風手段とを備え、前記ドライヤーを前記吐出配管より風上へ配設するものであり、放熱された高圧冷媒を常に外気に接触させることができ、放熱され液化した冷媒を再加熱されて気化し、冷凍サイクルに不具合をきたす恐れが無いため、安定した液冷媒を供給することが可能となり、冷却システムの信頼性をさらに向上させることが出来る。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、前記凹部に前記送風手段と前記ドライヤーとを配設し、前記送風手段は羽とモーターと前記羽と前記モーターを支えるケーシングで構成され、前記ケーシングは前記ドライヤーを固定するストッパーを一体に備えたものであり、部品点数を削減と工数の削減が出来、安価な冷蔵庫を提供出来る。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図であり、図2は同実施の形態における冷蔵庫の吸入配管構成を示す図であり、図3は同実施の形態における冷蔵庫の凝縮器の配置構成を示す図である。
図1を用いて説明する。冷蔵庫本体101は複数の断熱区画に区分されている断熱箱体102と各断熱区画に設けられた扉103にて構成されている。冷蔵庫本体101の最上段貯蔵室を冷蔵室104とし、冷蔵室104上部奥側の背面に凹部105を構成している。凹部105は、断熱箱体102の天面部106に背面側を一段低い段差状に窪ませた構成とし、外箱107によって形成された左右壁で囲われていて、断熱箱体102の上方及び背方を開口するよう構成され、その開口はカバー108で覆われている。凹部105には、封入された冷媒を圧縮し冷凍サイクルへ高温高圧の冷媒を送り出す圧縮機109と、冷媒配管内及び各冷凍サイクル構成部品内のゴミや金属粉等を冷凍システム内を対流しないようにするための図示しないフィルターや、システム内の水分を吸着する図示しない吸着部材などを備えたドライヤー110と、凹部105の空間内の空気を循環し圧縮機109を放熱させるために第一送風機111を配置している。凝縮器112は断熱箱体の内壁部に構成される第一凝縮器113と冷蔵庫本体101の最下部に構成される第二凝縮器114とで構成される。第一凝縮器113は、断熱箱体102の内側で外箱107と断熱材115の間に構成され、通常外箱107に配管(例えば銅配管)をアルミテープ等の熱伝導体で貼り付け、熱伝導の促進と、配管の固定を行なっており、一般的にインナーコンデンサー113と言われている。通常高圧配管で構成されるインナーコンデンサー113は各構成部品を繋ぐ接続配管としても利用されているため、非常に効率的な冷凍サイクル部品と言える。インナーコンデンサー113の接続配管の構成は、冷凍サイクルの構成の説明時に行なう。次に冷蔵庫本体101の最下部に構成される第二凝縮器114は、断熱箱体102の底面付近の前方に配置し、後方には除霜された水を貯留するための蒸発皿116を配置構成している。第二凝縮器114と蒸発皿116の両部品は冷蔵庫本体101の内容積向上のため、高さを抑え小型で高効率なものを採用している。第二凝縮器114の代表的なものとしてスパラルフィンチューブ方式があり、断熱箱体102の底面に凝縮器ダクト117とともに底面に固定され、第二凝縮器114の放熱、あるいは蒸発皿116に貯留される水の蒸発を促進するための第二送風機118を設置している。このことにより断熱箱体最上部、最下部とにドライヤーと凝縮器を離すことが出来、ドライヤーを通る凝縮した冷媒の再加熱を防止することが出来る。ただし、凝縮器の配設は本実施例に限定されるものではない。次に吸入配管201の構成について図2を用いて説明する。吸入配管201は、断熱箱体102の背面断熱壁内202に圧縮機109の吸入配管201を配設し、吸入配管201には、減圧器203と熱交換させる構成になっており、減圧器203はキャピラリーチューブを使用している。キャピラリーチューブ203と吸入配管201を熱交換させることにより冷却能力のアップや吸入配管の結露防止に有効的な方法である。キャピラリーチューブ203と吸入配管201とは半田材等の熱伝導性の良いもので接着させている。吸入配管201出口は背面断熱壁内202から上部凹部105へ配設され、キャピラリーチューブ203の一方は背面断熱壁内202から上部凹部105へ配設され、吸入配管201は凹部105にて圧縮機109と繋ぎ、キャピラリーチューブ203の一方はドライヤー110と繋がるように構成されている。
以上の構成において、図1,2,3を用いて冷凍サイクルを説明する。図3に示すように凹部105に配置される圧縮機109から高温高圧のガス冷媒が吐出され、凹部105からインナーコンデンサー113aが断熱箱体102に入り、断熱箱体102の側面左301を通る。この間に高温高圧のガス冷媒の相は凝縮が進み2相領域へ入り、液冷媒とガス冷媒が混在する状態となっていく。冷蔵庫本体101の底面付近の前方に配置されている第二凝縮器114へと進みさらに凝縮は進む。次に、第二凝縮器114から出た冷媒は、断熱箱体102の左側前面302に位置するインナーコンデンサー113bへ入る。第二凝縮器114で放熱した冷媒をさらに放熱させるための配管であり、断熱箱体102の前面開口に側面の前端を折り曲げて成形し、側面と連通してなる縁部303に沿って、その縁部303のほぼ全周に渡って敷設され、より縁部303と密着させるために熱伝導性の良い樹脂などを直接注入して固定する方法もある。また、インナーコンデンサー113bは断熱箱体102を温度帯の異なる複数の貯蔵室に区画する複数の仕切壁の前方面にも構成し、この場合は前述した縁部303の右側に配設されるインナーコンデンサー113bを仕切壁304の高さ位置で、仕切壁304側に曲げ加工を設けて仕切壁の前方のほぼ全幅を通し、縁部303の右側の手前付近にU曲げ部305を設けて配設する。このように、縁部303と仕切壁304を配設するインナーコンデンサー113bは断熱箱体102の前面開口を一筆書きで配置構成されることになる。インナーコンデンサー113bの前面右側下方306から出た配管は次にインナーコンデンサー113cの断熱箱体102の側面右307を沿って上部凹部105へ配設する。インナーコンデンサー113cの放熱により、冷媒の凝縮作用は完了する。ここまでの凝縮作用の過程で冷媒はほぼ液相のみとなる。次に図1,2より断熱箱体102の天面部106の凹部105内へ戻り、ドライヤー110へ入っていき、水分の吸着や異物を除去する。次にドライヤー110からキャピラリーチューブ203を通ることにより高温高圧の液冷媒は低温低圧の液冷媒へ変化していく。この過程で、前述図2でも述べたようにキャピラリーチューブ203と吸入配管201内を流れる冷媒の向きを対向して接触させることは、システム効率を上げることにより消費電力量提言効果と吸入配管201の結露防止に必要である。キャピラリー内を高温から低温へと流れる冷媒と吸入配管201を流れる低温のガス相(実際はガス相の多い二相状態となる)の冷媒とを熱交換させる構成にするため、ドライヤー110は凹部105へ配置する必要がある。ドライヤー110を凹部105へ配置しない場合はキャピラリーチューブ203の配設が非常に困難となり、作業性が悪くかつ断熱材注入時の流動性が悪くなる。次にキャピラリーチューブ203を出た低温の液冷媒は蒸発器204を通りガス化され、吸入配管201を通る過程で冷媒のガス温度がキャピラリーチューブ203との熱交換のため上昇する。このことにより吸入配管201は凹部105内で結露しなくなる。最終ガス化された冷媒は圧縮機109へ戻る冷凍サイクルの構成となる。また、ドライヤー110を凹部105へ構成することにより、溶接箇所の集中化による作業効率アップと冷媒封入及びリークチェック等の作業効率も向上する。
以上のように、本実施の形態においては、断熱箱体と、断熱箱体の天面後方に天面よりも一段低く構成された凹部と、断熱箱体に備えられた圧縮機と凝縮器とドライヤーと減圧器と蒸発器と、そのそれぞれを繋ぐ配管とを順に備え、一連の冷媒流路を形成した冷凍サイクルを備えた冷蔵庫において、凹部に圧縮機とドライヤーを収納するとともに、凝縮器は断熱箱体の底面付近及び断熱箱体の前面、上面、側面に配置し、断熱箱体の背面断熱壁内に圧縮機の吸入配管を配設し、吸入配管と減圧器を熱交換させる構成において、吸入配管出口は背面断熱壁内から上部凹部へ配設され、減圧器の一方は背面断熱壁内から上部凹部へ配設され、吸入配管は凹部にて圧縮機と繋ぎ、減圧器の一方はドライヤーと繋がるように配設することで、背伸びしても届かない無効スペースである最上段の貯蔵室の天面後方に圧縮機を設置することで、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進し、凝縮器としての冷媒配管の放熱効率を上げ、ドライヤーと凝縮器を離すことで、ドライヤーを通る凝縮した冷媒の再加熱を防止することが出来かつ合理的に行える冷凍サイクルを形成し、背面断熱壁内で圧縮機の吸入配管を配設し、吸入配管と減圧器を熱交換させる構成にするため、減圧器の一方をドライヤーと結合させる際にドライヤーを上段凹部に配設することで工場での作業性が大幅に向上させることができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断熱箱体の凹部上面図、図5は同実施の形態における冷蔵庫の天面側面部の冷媒配管図である。実施の形態1と異なる点は、図4からドライヤー110と繋がるインナーコンデンサー113cを断熱箱体の天面断熱壁内401から後方凹部105へ構成し、圧縮機109の吐出配管402と接続するインナーコンデンサー113aを断熱箱体102の天面断熱壁内401から後方凹部105へ構成する。
上記構成により、凹部を構成する部品を断熱箱体の後方より前方にはめ込む際に、冷媒配管を傷つけたり、折ったりせずに設置することができて、嵌め込み作業を効率よく、かつ簡便に行うことができる。また、図5から外箱107を平板の状態で、インナーコンデンサー113aとインナーコンデンサー113cを所定の位置に設置し、必要な箇所にアルミテープ501などの放熱促進手段を貼り付けて固定しておき、その後、配管とともに所定の折り曲げ線502で折り曲げる構成にすると配管の曲げ工数を削減出来、平面上で配管を取り付けることができるので立体的な取り付けをしなくて良いので、作業性を飛躍的に向上することが可能となる。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3における冷蔵庫の断熱箱体の凹部上面図である。実施の形態1及び2と異なる点は、凹部105へ配設する圧縮機109と送風手段111と吐出配管402の配設において、吐出配管402を送風手段111が構成する風路602(風向は図6の矢印で示すとおり)上へ配設し、吐出配管402を圧縮機109より風上へ配設する。吐出管402は、裸管の銅配管であり形状は螺旋形状をしており、送風手段111から風を受けやすい形状をとることで、圧縮機109から吐出された高温高圧のガス冷媒を送風手段による空冷により吐出配管402内においてガス温度をさげることにより断熱箱体102表面温度を低減できる。
以上のように、本実施の形態においては、凹部へ配設する圧縮機と送風手段と吐出配管の配設において、吐出配管を送風手段が構成する風路上へ配設し、吐出配管を圧縮機より風上へ配設することで、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒を送風手段による空冷により吐出配管内においてガス温度をさげることにより断熱箱体表面温度を低減できるため、使用者のやけどを防止した安全な冷蔵庫を提供出来、さらには冷蔵庫本体庫内への侵入熱量を低減出来るため、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供出来る。なお、吐出管402の形状仕様は、螺旋形状で銅配管だけでなく例えば銅配管で内面形状を溝付き管にすればいっそう断熱箱体102表面温度を低減でき、また、螺旋状にピッチをさらに短くした高密型の螺旋配管でも、フィンチューブタイプの仕様にしても良く、高性能のコンデンシングタイプを配設すれば断熱箱体102表面温度を低減及び侵入熱量低減だけではなく、インナーコンデンサーをさらに短く出来、冷蔵庫本体101最下部の第二凝縮器114を廃止することも可能であり、低コスト型の低消費電力タイプの冷蔵庫を実現出来る。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4における冷蔵庫の断熱箱体の凹部上面図である。実施の形態1から3と異なる点は、凹部105に圧縮機109と送風手段111とドライヤー110の構成を、送風機111の吐出側に圧縮機109を構成し、ドライヤー110を圧縮機109の風上(風向は図7の矢印にて記す)へ配設する構成とする。
以上のように、本実施の形態においては、放熱された高圧冷媒を常に外気に接触させることができ、放熱され液化した冷媒を再加熱されて気化し、ガス化された冷媒により冷媒循環に阻害を与える恐れが無いため、安定した液冷媒を供給することが可能となり、冷却システムの信頼性を向上させることが出来る。
(実施の形態5)
図8は本発明の実施の形態5における冷蔵庫の断熱箱体の凹部の後方から見た正面図である。実施の形態1から4と異なる点は、凹部105へ配設する吐出配管402とドライヤー110と送風手段111の配設において、ドライヤー110を吐出配管402より風上(風向は図8の矢印にて記す)へ配設することで、放熱された高圧冷媒をさらに常に外気に接触させることができ、放熱され液化した冷媒を再加熱されて気化し、冷凍サイクルに不具合をきたす恐れが無いため、安定した液冷媒を供給することが可能となり、冷却システムの信頼性をさらに向上させることが出来る。
(実施の形態6)
図9は本発明の実施の形態6における冷蔵庫のドライヤーの取り付け図である。実施の形態1〜5と異なる点は、凹部105に送風手段111とドライヤー110を配設し、送風手段111は羽901とモーター902と羽901とモーター902を支えるケーシング903で構成され、ケーシング903はドライヤー110を固定するストッパー904を一体に備えた構成にし、凹部105面に対しドライヤー110の長手方向は平行に取り付ける構成とする。
以上のように、本実施の形態においては、凹部に送風手段とドライヤーを配設し、送風手段は羽とモーターと羽とモーターを支えるケーシングで構成され、ケーシングはドライヤーを固定するストッパーを一体に備えた構成にすることで、部品点数を削減と工数の削減が出来、安価な冷蔵庫を提供出来る。なおストッパー904に対する取り付け方向は、凹部105面に対しドライヤー110の長手方向は垂直に取り付けても良い。ただし、ドライヤー110のキャピラリーチューブ203の接続する側を下方に構成することで、キャピラリーチューブを流れる冷媒の相状態は、液相で安定させることが出来るため、部品点数を削減と工数の削減が出来、安価な冷蔵庫を提供出来、冷却システムの信頼性を向上させることが出来る。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進し、凝縮器としての冷媒配管の放熱を効率よく、かつ合理的に行える冷凍サイクルを形成できるので、家庭用冷蔵庫のみならず、他の冷却機器にも応用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図 同実施の形態における冷蔵庫の吸入配管構成を示す図 同実施の形態における冷蔵庫の凝縮器の配置構成を示す図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断熱箱体の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫の天面側面部の冷媒配管図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の断熱箱体の凹部上面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の断熱箱体の凹部上面図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫の断熱箱体の凹部の後方から見た正面図 本発明の実施の形態6における冷蔵庫のドライヤーの取り付け図 従来の冷蔵庫の縦断面図 従来の冷蔵庫の後方斜視図 従来の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図
符号の説明
102 断熱箱体
105 凹部
106 天面部
109 圧縮機
110 ドライヤー
111 送風手段
112 凝縮器
113 第一凝縮器(インナーコンデンサー)
113a 第一凝縮器(インナーコンデンサー)
113c 第一凝縮器(インナーコンデンサー)
114 第二凝縮器
201 吸入配管
202 背面断熱壁
203 減圧器(キャピラリーチューブ)
204 蒸発器
301 側面左
302 左側前面
306 前面右側下方
307 側面右
401 天面断熱壁
402 吐出配管
901 羽
902 モーター
903 ケーシング
904 ストッパー

Claims (8)

  1. 断熱箱体と、前記断熱箱体の天面後方に天面よりも一段低く構成された凹部と、前記断熱箱体に備えられた圧縮機と凝縮器とドライヤーと減圧器と蒸発器と、そのそれぞれを繋ぐ配管とを順に備え、一連の冷媒流路を形成した冷凍サイクルを備えた冷蔵庫において、前記凹部に圧縮機とドライヤーを収納するとともに、前記凝縮器は前記断熱箱体の少なくとも前面、側面に配置され、前記圧縮機の吸入配管は前記減圧器と熱交換させる構成にし、前記吸入配管は前記凹部にて前記圧縮機と繋ぎ、前記減圧器の一方は前記ドライヤーと繋がるように配設することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記吸入配管と前記減圧器を前記断熱箱体の背面断熱壁内に配設し、前記吸入配管と前記減圧器を前記背面断熱壁内にて熱交換させることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記断熱箱体の底面に前記凝縮器の一部を設けることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記凝縮器と前記ドライヤーを接続する前記配管を前記断熱箱体の天面断熱壁内から後方凹部へ構成し、前記圧縮機の吐出配管と接続する前記配管を前記断熱箱体の天面断熱壁内から後方凹部へ構成することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記凹部に前記圧縮機と送風手段と前記吐出配管とを備え、前記吐出配管を前記送風手段が構成する風路上へ配設し、前記吐出配管を前記圧縮機より風上へ配設することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記凹部に前記圧縮機と前記送風手段と前記ドライヤーとを備え、前記ドライヤーを前記圧縮機の風上へ配設することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記凹部に前記吐出配管と前記ドライヤーと前記送風手段とを備え、前記ドライヤーを前記吐出配管より風上へ配設することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記凹部に前記送風手段と前記ドライヤーとを配設し、前記送風手段は羽とモーターと前記羽と前記モーターを支えるケーシングで構成され、前記ケーシングは前記ドライヤーを固定するストッパーを一体に備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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