JPH0248420Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は連続溶融亜鉛メツキライン等の連続溶
融金属メツキラインにおけるスナウト内の夾雑物
の発生および堆積状況等を監視するスナウト内部
の監察装置に関する。

（従来の技術） 還元性雰囲気の焼鈍炉を通過することで、焼鈍
および表面を還元浄化された鋼帯が、スナウトを
通して表面無酸化のままメツキ浴槽に導入され、
溶融金属（例えば溶融亜鉛など）中を通過する間
に鋼帯の表面に亜鉛を付着させる連続溶融金属メ
ツキにおいて、鋼帯の表面にはメツキ溶槽の表面
部に没入されているスナウトで囲まれた部分にあ
る溶融金属が多く付着する。

しかし、この部分の溶融金属には、鋼帯から溶
出する鉄分が混入し、漸次鉄分の濃度が増加す
る。このように、スナウト内で溶融金属中の鉄分
含有量が序々に増量すると、メツキ層に変動が生
じ品質低下を招く。

また、溶融亜鉛メツキにおいては、溶融亜鉛中
に適量のアルミニウムを添加したメツキ層の改善
を試みているが、アルミニウムを添加すると鋼帯
から溶出した鉄分が優先的にアルミニウムと反応
し、Fe₂Al₃なる固体相を生成し、この物質が浮
上してドロス化する。更にスナウト内の表面から
蒸発した溶融金属がスナウトの内壁に金属灰（ア
ツシユ）となつて付着し、その一部がスナウト内
の浴面に落下浮遊する。

スナウト内の浴面に浮遊している前記ドロスお
よび金属灰からなる夾雑物は、侵入して来る鋼帯
に付着したりあるいは侵入する際の巻き込み現象
により鋼帯のメツキ面に固着して品質を低下させ
る。また、ドロス発生により、溶融亜鉛中のアル
ミニウム量が減少してメツキ成分に変動が生じ品
質の安定化を妨げる。

そこで、スナウト内の夾雑物の発生および堆積
状況を監視し、スナウト内メツキ浴面から夾雑物
を除去する作業開始のタイミングを適確に知見し
て、品質の向上を計るようにしたスナウト内部の
監察装置が実公昭57−18439号公報によつて提供
されている。

（考案が解決しようとする課題） しかし、上記従来の監察装置、すなわち投光窓
および覗窓では、スナウト内部を観察しないとき
に、スナウト外部に配設された外側カバーに対し
シールガスの供給を止めると、外側カバー内に配
設された内方側の耐熱ガラス１枚で、スナウト内
の還元ガスの外側カバーへの侵入を阻止しなけれ
ばならない。そのため、上記耐熱ガラスにクラツ
ク等の損傷異常が生じていた場合、そこからスナ
ウト内の還元ガスが外側カバー内に侵入し、外側
カバーの気密性が劣化していた場合、還元ガスが
外部へ漏出し、安全性が著しく低い。

しかも、スナウト内部を観察しないときに、上
記耐熱ガラス下の筒体に対しガラスくもり止め用
のガス供給を止めると、上記耐熱ガラスの内面
は、スナウト内の還元ガスに晒されるため、汚れ
てくもり、スナウト内部の観察を良好に行えない
上、上記耐熱ガラスの上側には間隔をあけてもう
一つ耐熱ガラスがあるため、スナウト内部の透視
性あるいは透光性はさらに悪化する。

さらには、上記内方側の耐熱ガラスの内面が汚
れてこれを掃除する場合や、内方側の耐熱ガラス
が損傷してこれを交換する場合に、その耐熱ガラ
スを取外すと、爆発性のあるスナウト内の還元ガ
スが外部に漏出するので、それらの作業を行う場
合は、メツキラインの稼動を一時止めるか、また
は連続メツキ操業が終わるまで待機しなければな
らない。なお、この待機は、一般にメツキライン
の稼動を開始すると、数ケ月はスナウト内の還元
ガスを除かずに連続作業を行うので、数カ月の操
業を終えるまで待機しなければならない。したが
つて、なにかトラブルがあると、非常に不便を強
いられる。

本考案は、このような事情に鑑み、上記従来の
問題を解消することができる連続溶融金属メツキ
ラインにおけるスナウト内部の監察装置を提供す
ることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本考案は、上記目的を達成するために、第１番
目に、メツキ浴槽の表面部に没入されているスナ
ウトの内部を監察する装置であつて、前記スナウ
トの側壁部に監視装置とスナウト内部光照射用の
光照射装置を設け、前記監視装置は、外端部にガ
ラスなどの透視板を気密に取付けた不活性ガス導
入筒体と、この不活性ガス導入筒体と前記スナウ
トの側壁部の間に介設され開弁時に前記不活性ガ
ス導入筒体の透視板からスナウト内部が透視でき
るバルブを備え、前記不活性ガス導入筒体には、
前記バルブ開弁時にスナウト側から不活性ガス導
入筒体内への還元ガスの侵入を阻止する不活性ガ
ス導入通路を接続しているものである。

また、第２番目は、メツキ浴槽の表面部に没入
されているスナウトの内部を監察する装置であつ
て、前記スナウトの側壁部に監視装置とスナウト
内部光照射用の光照射装置を設け、前記光照射装
置は、外端部にガラスなどの透光板を気密に取付
けた不活性ガス導入筒体と、前記透光板の外側に
対向して配設した光源と、前記不活性ガス導入筒
体と前記スナウトの側壁部の間に介設され開弁時
に前記不活性ガス導入筒体の透光板からスナウト
内部が透光できるバルブを備えており、前記不活
性ガス導入筒体には、前記バルブ開弁時にスナウ
ト側から不活性ガス導入筒体内への還元ガスの侵
入を阻止する不活性ガス導入通路を接続している
ものである。

（作用） 上記構成によれば、監視装置にバルブを設けて
いる場合はバルブを開弁するとともに、光照射装
置にバルブを設けている場合はバルブを開弁して
スナウト内部を光照射することで、監視装置から
スナウト内部を透視でき、スナウト内部における
メツキ浴面の夾雑物の発生および堆積状況等を観
察することができる。

しかも、監視装置の透視板もしくは光照射装置
のメツキラインは、不活性ガス導入筒体の先端部
のみに取付けているので、透視板もしくは透光板
を不活性ガス導入筒体に何枚も所定間隔に配設す
るものと比べて、スナウト内部の状況を良好に視
認もしくは透光することができる。

また、スナウト内部の観察時に、不活性ガス導
入筒体内に、不活性ガス導入通路からスナウト内
の還元ガス圧力よりも高圧の不活性ガスを導入す
ることで、スナウト内の還元ガスが不活性ガス導
入筒体内に侵入するのを阻止し、不活性ガス導入
筒体から外部へ還元ガスが漏出するのを防止する
ことができる。

一方、スナウト内部は観察しないときには、監
視装置のバルブもしくは光照射装置のバルブを閉
弁することで、スナウト内の還元ガスが不活性ガ
ス導入筒体内に侵入しないので、不活性ガスを不
活性ガス導入筒体内に導入しなくても済み、非常
に経済的であるとともに、不活性ガス導入筒体の
透視板もしくは透光板にクラツク等の損傷異常が
生じても、そこからスナウト内の還元ガスが外部
へ漏出せず、安全性を飛躍的に向上させることが
できる。

また、不活性ガス導入筒体の透視板もしくは透
光板は、観察時には不活性ガスの導入によつてス
ナウト内の還元ガスに晒されず、観察しないとき
にはバルブの閉弁によつてスナウト内の還元ガス
に晒されないので、透視板もしくは透光板が還元
ガスによつてくもり、透視性あるいは透光性が悪
化するといつた問題を有効に防止することができ
る。

また、万一、前記透視板もしくは透光板の内面
がくもつた場合、あるいはクラツク等の損傷異常
が生じた場合にも、バルブを閉弁することで、ス
ナウト内の還元ガスを外部に漏出させずに、スナ
ウト外部で、それらの掃除や修理を行うことがで
きる。

（実施例） 第１図は本考案を適用した鋼帯の連続溶融亜鉛
メツキラインにおけるスナウトの内部を示す縦断
正面図である。この図において金属板つまみ鋼帯
１は図示されない前工程の還元性雰囲気を有する
焼鈍炉により焼鈍および表面を浄化される。

ついで、スナウト２を通り表面無酸化のままメ
ツキ溶槽３の浴融金属（例えば溶融亜鉛もしくは
溶融亜鉛合金）４におけるスナウト２内部のメツ
キ浴面４ａに導入され、紙面奥方向に移送したの
ち引き上げられてスナウト２外部のメツキ浴面４
ｂから導出される。

スナウト２は下端開口部がメツキ浴面下に没入
しており、その内部の鋼帯１の幅方向両側に沿つ
た位置のメツキ浴面４ａの下近傍に内部開口部が
あり、外部のメツキ浴面４ｂの上方に外部開口部
が突出している凹軸断面の夾雑物吸引ダクト５，
５１が鋼帯の幅方向両側に１対対向するように設
けられている。両ダクト５，５１は耐蝕鋼（例え
ばステンレス移）によつて形成され、固定手段９
を介して上下移動可能にそれぞれスナウト２に固
定してある。

両ダクト５，５１は横断面角形の内部立上り通
路５Ａ，５１Ａ、横断面丸形または角形の外部立
上り通路５Ｂ，５１Ｂおよびこれら両通路５Ａ，
５１Ａ，５Ｂ，５１Ｂを下部で互いに連通させる
水平方向にのびる横断面角形の連通部５Ｄ，５１
Ｄを有し、内部立上り通路５Ａ，５１Ａの上端部
に上向きの内部開口部５ａ，５１ａを形成し、外
部立上り通路５Ｂ，５１Ｂの上端に上向きの外部
開口部５ｂ，５１ｂが形成されている。そして内
部開口部５ａ，５１ａはスナウト２内部のメツキ
浴面４ａ下に没入して開口し、外部開口部５ｂ，
５１ｂはスナウト２外部のメツキ浴面４ｂより上
方に突出した位置にある。

両ダクト５，５１の内部開口部５ａ，５１ａに
は鋼帯側を除く３方が、上方にのびて浴面４ａか
ら突出している断面コ字形の突出壁５０，５２が
対向して設けられている。

両ダクト５，５１それぞれの外部立上り通路５
Ｂ，５１Ｂには、例えばエアーポンプ或はギアー
ポンプなどによつてなる吸引ポンプ６が、その吸
込口６Ａのレベルh₁を連通部５Ｄ，５１Ｄの上端
レベルh₂よりも上方に設定して出し入れ可能に配
置している。そして、吸引ポンプ６の吐出通路６
Ｂをスナウト２の外部の浴面４ｂ下に没入させて
いる。

スナウト２の幅方向両側壁部２Ａ，２Ｂにはス
ナウト内部監視用の監視装置１００，１０１が両
側壁部２Ａ，２Ｂを気密に貫通して斜め下向きに
取付けられ、両監視装置１００，１０１それぞれ
の下側近傍にスナウト内部光照射用の光照射装置
１０２，１０３が両側壁部２Ａ，２Ｂを気密に貫
通して斜め下向きに取付けられている。

監視装置１００，１０１は、第２図に示すよう
に、外端部に透視板たる耐熱ガラス１００Ａ，１
０１Ａを気密に取付けた筒体によつてなり、該耐
熱ガラス１００Ａを透視してスナウト２の内部を
視認した場合の視界が第１図の一点鎖線で示すよ
うに、側壁部２Ｂに於けるスナウト内部のメツキ
浴面４ａより若干上方位置ａからスナウト２の幅
方向中央部より幾分側壁部２Ａに偏つた位置ｂに
至る領域を確保できるように、下向きの傾斜角を
設定してあり、耐熱ガラス１０１Ａを通過してス
ナウト２の内部を視認した場合の視界が二点鎖線
で示すように、側壁部２Ａにおけるスナウト内部
がメツキ浴面４ａより若干上方位置ｄからスナウ
ト２の幅方向中央部より幾分側壁部２Ｂに偏つた
位置ｅに至る領域を確保できるように下向き傾斜
角を設定してある。

また、光照射装置１０２，１０３は、第２図に
示すように、外端部に透光板たる耐熱ガラス１０
２Ａ，１０３Ａを気密に取付けた筒体によつてな
り外端部の耐熱ガラス１０２Ａ，１０３Ａの外側
に対向して光源（投光器）１０４を配設してあ
る。そして、耐熱ガラス１０２Ａを透過して光源
１０４からスナウト２の内部に光を照射した場合
の照射領域が一点鎖線で示すように、前記ａ位置
からｂ位置になるように光照射装置１０２の下向
きの傾斜角を設定し、また耐熱ガラス１０３Ａを
透過して光源１０４からスナウト２の内部に光を
照射した場合の照射領域が二点鎖線で示すように
前記ｄ位置からｅ位置になるように光照射装置１
０３の下向きの傾斜角を設定している。

ところで、前記監視装置１００，１０１には、
不活性ガス導入筒体１００ｂ，１０１ｂとスナウ
ト２の側壁部２Ａ，２Ｂの間に、開弁時、不活性
ガス導入筒体１００ｂ，１０１ｂの耐熱ガラス１
００Ａ，１０１Ａからスナウト２の内部が透視で
きるゲートバルブ又はボールバルブ（以下単にバ
ルブという）１００Ｂ，１０１Ｂを介設し、光照
射装置１０２，１０３にもゲートバルブ又はボー
ルバルブ（以下単にバルブという）１０２Ｂ，１
０３Ｂを介設するとともに、バルブ１００Ｂ，１
０１Ｂ，１０２Ｂ，１０３Ｂの上流側に不活性ガ
ス導入通路１０５を接続した構成としている。即
ち、監視装置１００，１０１は、第２図に示すよ
うに、スナウト２の両側壁部２Ａ，２Ｂを貫通し
て気密に取付けられる先端部開口筒体１００ａ，
１０１ａと、この筒体１００ａ，１０１ａの後端
フランジ部に気密に取付けられたバルブ１００
Ｂ，１０１Ｂおよびバルブ１００Ｂ，１０１Ｂの
外端フランジ部に気密に取付けられるとともに外
端部に耐熱ガラス１００Ａ，１０１Ａを気密に嵌
着して閉成した不活性ガス導入筒体１００ｂ，１
０１ｂとを具備しており、図示されていない不活
性ガス供給源からスナウト２内部の還元ガス圧力
よりも、高圧の不活性ガス（例えばN₂ガス）が
不活性ガス導入通路１０５を経て不活性ガス導入
筒体１００ｂ，１０１ｂに導入されるようになつ
ている。

また、光照射装置１０２，１０３は前記監視装
置１００，１０１と同様に構成されており、スナ
ウト２の両側壁部２Ａ，２Ｂを貫通して気密に取
付けられる先端部開口筒体１０２ａ，１０３ａ
と、この筒体１０２ａ，１０３ａの後端フランジ
部に気密に取付けられたバルブ１０２Ｂ，１０３
Ｂおよびバルブ１０２Ｂ，１０３Ｂの後端フラン
ジ部に気密に取付けられるとともに外端部に耐熱
ガラス１０２Ａ，１０３Ａを気密に嵌着して閉成
し、かつ監視装置１００，１０１の不活性ガス導
入筒体１００ｂ，１０１ｂと同じ口径の不活性ガ
ス導入筒体１０２ｂ，１０３ｂとを具備してお
り、このの不活性ガス導入筒体１０２ｂ，１０３
ｂの後端フランジ部に光源１０４を気密に取付け
ている。そして、不活性ガス導入筒体１０２ｂ，
１０３ｂには不活性ガス導入通路１０５を経てス
ナウト２内部の還元ガス圧力よりも高圧の不活性
ガスが導入されるようになつている。図中１０６
は導入通路開閉弁を示す。

つぎに前記構成の作用を説明する。

スナウト２の内部を観察する場合は、まず、監
視装置１００，１０１のバルブ１００Ｂ，１０１
Ｂおよび光照射装置１０２，１０３のバルブ１０
２Ｂ，１０３Ｂをそれぞれ開弁するとともに導入
筒体開閉弁１０６を開弁して不活性ガス導入通路
１０５から不活性ガス導入筒体１００ｂ，１０１
ｂ，１０２ｂ，１０３ｂにN₂ガス等の不活性ガ
スを導入し、ここからバルブ１００Ｂ，１０１
Ｂ，１０２Ｂ，１０３Ｂと先端部開口筒体１００
ａ，１０１ａ，１０２ａ，１０３ａを経てスナウ
ト２内に流入させる。不活性ガス圧力は、予めス
ナウト２内部の還元ガス圧力よりも若干高圧に設
定してあるから、スナウト２内部の還元ガスが監
視装置１００，１０１および光照射装置１０２，
１０３に侵入するのを阻止し、還元ガスの外部漏
出を確実に防止することができる。

ついで、光照射装置１０２，１０３の光源１０
４を点灯してスナウト２の内部に光を照射し、監
視装置１００，１０１の耐熱ガラス１００Ａ，１
０１Ａ側より覗くことで前述と同様にスナウト内
部のメツキ浴面レベル３ａの全領域の夾雑物の発
生および堆積状況を観察することができる。

なお、前記実施例では光照射装置１０２，１０
３の上側に監視装置１００，１０１を配置した構
成で説明しているが、逆の配置関係、つまり光照
射装置１０２，１０３を監視装置１００，１０１
の上側に配置した構成としてもよい。また、前記
実施例において、光照射装置１０２，１０３の不
活性ガス導入筒体１０２ｂ，１０３ｂの後端フラ
ンジから光源１０４を取外し、この取外した光源
１０４を監視装置１００，１０１の不活性ガス導
入筒体１００ｂ，１０１ｂの後端フランジ部に気
密に取付けることで、光照射装置１０２，１０３
を監視装置１００，１０１の上側に配置した構成
にすることができる。さらに監視装置１００，１
０１および光照射装置１０２，１０３を、スナウ
ト２の内部に突出させることなく両側壁部２Ａ，
２Ｂに取付けてもよい。

尚、前記以外の実施例として、ダクトとメツキ
浴の液面との高さ調整、ダクトとポンプとの高さ
調整を適宜自動制御することによつて夾雑物の吸
込効率やポンプからの排出量の調整ができる。

（考案の効果） 以上のように、本考案によれば、監視装置にバ
ルブを設けている場合はバルブを開弁するととも
に、光照射装置にバルブを設けている場合はバル
ブを開弁してスナウト内部を光照射することで、
監視装置からスナウト内部を透視でき、スナウト
内部におけるメツキ浴面の夾雑物の発生および堆
積状況を観察することができる。

しかも、監視装置の透視板もしくは光照射装置
の透光板は、不活性ガス導入筒体の外端部のみに
取付けているので、スナウト内部の状況を良好に
視認もしくは透光することができる。

また、スナウト内部の観察時に、不活性ガス導
入筒体内に、スナウト内の還元ガスが不活性ガス
導入筒体内に侵入するのを阻止でき、不活性ガス
導入筒体から外部へ還元ガスが漏出するのを防止
することができる。

また、スナウト内部を観察しないときには、監
視装置のバルブもしくは光照射装置のバルブを閉
弁することで、スナウト内の還元ガスが不活性ガ
ス導入筒体内に侵入しないので、不活性ガスを不
活性ガス導入筒体内に導入しなくても済み、非常
に経済的であるとともに、不活性ガス導入筒体の
透視板もしくは透光板にクラツク等の損傷異常が
生じても、そこからスナウト内の還元ガスが外部
へ漏出せず、安全性を飛躍的に向上させることが
できる。

また、不活性ガス導入筒体の透視板もしくは透
光板は、観察時には不活性ガスの導入によつてス
ナウト内の還元ガスに晒されず、観察しないとき
にはバルブの閉弁によつてスナウト内の還元ガス
に晒されないので、透視板もしくは透光板が還元
ガスによつてくもり、透視性あるいは透光性が悪
化するといつた問題を有効に防止することができ
る。

また、万一、前記透視板もしくは透光板の内面
がくもつた場合、あるいはクラツク等の損傷異常
が生じた場合にも、バルブを閉弁することで、ス
ナウト内の還元ガスを外部に漏出させずに、スナ
ウト外部で、それらの掃除や修理を行うことがで
きる。したがつて、メツキラインの稼動を一時止
めることなく、また連続メツキ操業が終わるのを
待まずに、スナウト外部で、それらの掃除や修理
を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す縦断正面図、第
２図は同監視装置および光照射装置を示す拡大断
面図である。 ２……スナウト、２Ａ，２Ｂ……両側壁部、３
……メツキ浴槽、１００，１０１……監視装置、
１００Ａ，１０１Ａ……耐熱ガラス（透視板）、
１０２Ａ，１０３Ａ……耐熱ガラス４透光板）、
１００Ｂ，１０１Ｂ……バルブ、１００ｂ，１０
１ｂ……監視装置の不活性ガス導入筒体、１０２
ｂ，１０３ｂ……光照射装置の不活性ガス導入筒
体、１０２，１０３……光照射装置、１０２Ｂ，
１０３Ｂ……バルブ、１０４……光源、１０５…
…不活性ガス導入通路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) メツキ浴槽の表面部に没入されているスナウ
   トの内部を監察する装置であつて、前記スナウ
   トの側壁部の監視装置とスナウト内部光照射用
   の光照射装置を設け、前記監視装置は、外端部
   にガラスなどの透視板を気密に取付けた不活性
   ガス導入筒体と、この不活性ガス導入筒体と前
   記スナウトの側壁部の間に介設され開弁時に前
   記不活性ガス導入筒体の透視板からスナウト内
   部が透視できるバルブを備えており、前記不活
   性ガス導入筒体には、前記バルブ開弁時にスナ
   ウト側から不活性ガス導入筒体内への還元ガス
   の侵入を阻止する不活性ガス導入通路を接続し
   ていることを特徴とする連続溶融金属メツキラ
   インにおけるスナウト内部の監察装置。 (2) メツキ浴槽の表面部に没入されているスナウ
   トの内部を監察する装置であつて、前記スナウ
   トの側壁部に監視装置とスナウト内部光照射用
   の光照射装置を設け、前記光照射装置は、外端
   部にガラスなどの透光板を気密に取付けた不活
   性ガス導入筒体と、前記透光板の外側に対向し
   て配設した光源と、前記不活性ガス導入筒体と
   前記スナウトの側壁部の間に介設され開弁時に
   前記不活性ガス導入筒体の透光板からスナウト
   内部が透光できるバルブを備えており、前記不
   活性ガス導入筒体には、前記バルブ開弁時にス
   ナウト側から不活性ガス導入筒体内への還元ガ
   スの侵入を阻止する不活性ガス導入通路を接続
   していることを特徴とする連続溶融金属メツキ
   ラインにおけるスナウト内部の監察装置。